JP2018177332A - 合成樹脂系袋 - Google Patents

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利幸 室伏
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Abstract

【課題】袋口の開封性・袋口の開口(開放)性・気密性・強度・その他を満足させることのできる合成樹脂系袋を提供する。【解決手段】袋体11には、その一方フィルム12に引き裂さき用の開封予定部21が設定されている。イージーピールテープ41の場合、片面が開封予定部21内面と強接着して積層一体化部22を形成しており、かつ、他の片面がこれに対応する他方フィルム13内面と剥離可能に弱接着して剥離用積層部23を形成している。積層一体化部22と剥離用積層部23とが封鎖構造をなしている。積層一体化部22の上端縁側にフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部22aがあり、積層一体化部22の下端縁側にフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部22bがある。開封予定部21の一端側にフィルム引き裂き用の摘み片51が設けられている。引き裂き用摘み片51が接着シール部53を介して一方フィルム12の開封予定部21に連なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、袋口の開封性・袋口の開口(開放)性・気密性・強度・その他を中心に改良が施された合成樹脂系袋に関する。
合成樹脂製を含む合成樹脂系の袋については多種多様のものが提供され、それぞれが広く用いられている。とくに、包装の分野などでは、チャック・ファスナー・ジッパー・咬合具などとも称される開閉具を備えた包装用袋が汎用されている。
上述の袋を利用する袋詰め商品については、開閉具の有無を問わず、商品を詰めた後の袋に封をするのが一般である。この際の封はかなり厳重なものである。ゆえに、商品の購入者などがこれを開封するときには、それなりの煩わしい手数を要することとなる。
その対策として下記の特許文献1〜3に開示されたものは、簡単容易に開封するため、つぎのような工夫を袋に施している。
まず、特許文献1の場合、これは袋の両側部にわたる開封予定領域にカットテープを主体にした構成を有するものである。特許文献1のものは、カットテープに沿ってスムーズに袋を引き裂き開封することができるとされている。この文献技術のものは、また、開口部の気密性も保持することができるとされている。
つぎに特許文献2の場合、これは両側端縁シール部に一の字状ノッチが千鳥足状の多数配列で刻設されているものである。特許文献2のものは、多数配列ノッチを介して安全かつ衛生的に袋を開封することができるとされている。
さらに、特許文献3のものでは、袋の引き裂き開口部に段差を生じさせるために、袋の開口箇所に第1切目線や第2切目線が設けられている。特許文献3の袋の場合、第1切目線を備える面を手前に向けた後、第1切目線よりも上端側の領域を手前に引き裂くとか奥側に引き裂くとかする。かかる包装袋を構成する両積層体のうちで手前側の積層体は、上記前者の引き裂き操作において起点側の一本の切目線と下端側に膨れる切目線と終点側の一本の切目線に沿って引き裂き線が形成されたり、また、上記後者の引き裂き操作において起点側の一本の切目線と上端側に膨れる切目線と終点側の一本の切目線に沿って引き裂き線が形成されたりする。この包装袋において、引き裂き開封が容易であったり引き裂き開口部が美麗であったりするのは、包装袋を切目線から外れることなく引き裂かれるためであるとされている。
特許文献1〜3に開示された各袋は応分の効果を有するものである。しかしながらこれらには、それぞれ改善すべき課題が残されている。以下その課題点について指摘する。
[特許文献1について]
<01> この文献には、袋開封の際、カットテープに依存した開封操作によって予定の引き裂きラインに沿ってスムーズに引き裂くことができるという趣旨の記載がある。しかしながらカットテープを袋の内部に設けているこの文献技術の場合、カットテープの上下にあるフィルム部分を引き裂いて開口することとなるので、そのフィルム部分とカットテープとの間で摩擦が生じる。すなわち、この文献技術の場合、かかる摩擦が原因で引き裂き抵抗が大きくなるという不具合が起こりかねないほか、その引き裂き抵抗がカットテープを上回るときに当該テープの千切れが生じるおそれもある。
<02> 特許文献1に開示された袋は、また、引き裂き抵抗が大きくなるという状況下で上述のように袋内上部側のカット溝部分を引き裂いて開封するものである。このカット溝を付された部分は、テープ張り付け部分に比して相対的に肉薄であるとはいえ、相応の強度を有するフィルムからなる。このようなの袋の場合、カット溝部分をフィルム強度を上回る強い力で引き裂いたときに永久歪みが残留することとなり、その結果、引き裂き痕跡として皺が生じたりする。
[特許文献2について]
<03> この文献に開示された袋は、その両側端縁のシール部に多数のノッチのような傷痕加工を施している。一般に、ノッチについては、袋の開封を容易にする点でプラス要因となり、袋の強度を低下させる点でマイナス要因となる。したがって、特許文献2にみられるような多数ノッチには、ベネフィットとリスクとが共存する。
<04> 袋に形成されたノッチについては、また、袋の破損を惹き起こす原因になることもあるが、それはレアケースであるので実用上の障害にはならない。それよりも問題なことは、「ノッチ」が「傷」とみなされることである。これは商品(ノッチ付き包装用袋)の大きなイメージダウンにつながる。その影響として、ノッチ付き袋を敬遠する袋詰め業者が出たり、袋詰め商品のノッチを忌避してその袋詰め商品の購入を断念する一般消費者が出たりすることもあり得る。
[特許文献3について]
<05> 特許文献3のものは、袋を開封したときにその箇所を美麗な段差状に開口することができるが、そのために第1切目線や第2切目線を袋の所定部に形成したりしている。もちろん、この場合の切目線も傷にほかならない。しかも、この場合の切目線としては、第1切目線や第2切目線というように、袋の全幅にわたる長い傷を二本も必要とする。したがって、特許文献3の袋開封手段も、特許文献2の場合と同様、これを採用する上での十分な技術的配慮が強いられる。加えて、「傷」をもつ包装用袋というイメージダウンも免れ得ない。
特開2009−051556号公報 特開2010−228817号公報 特開2012−096839号公報
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、袋の開封容易性・袋口の開口(開封)性・強度を含めた袋の健全性・気密性や液密性の確保・外観上の好体裁・袋に対する信頼感の醸成・開封構成の簡潔化・袋の製造難易度の緩和・製品のコストダウンなどをはかることのできる合成樹脂系袋を提供しようとするものである。
本発明に係る合成樹脂系袋は、所期の目的を達成するための課題解決手段として下記の第1項〜第9項に記載された技術内容を特徴とするものである。
<第1項>
合成樹脂系の製袋用材料からなる袋体が表側用のフィルムと裏側用のフィルムとを備えた袋状の構造を有するとともに、当該袋体の両側部にサイドシールが設けられている合成樹脂系袋において、
前記袋体の開封に際し前記一方のサイドシールから前記他方のサイドシールにわたって前記一方フィルムの一部をテープ状に引き裂さくための開封予定部が、当該一方フィルムの上方部位に設定されていること、および、
前記開封予定部の上下幅以下のテープ幅をもつものであって前記両サイドシールにわたるイージーピールテープが前記一方フィルムの開封予定部内面とこれに対応する前記他方フィルム内面との間に介在され、かつ、そのイージーピールテープの一方の片面が前記開封予定部の内面と強接着して当該イージーピールテープと当該開封予定部とが積層一体化部を形成しているとともに、そのイージーピールテープの他方の片面がこれに対応する前記他方フィルム内面と剥離可能に弱接着して当該イージーピールテープと当該他方フィルムの一部とが剥離用積層部を形成していること、および、
前記積層一体化部と前記剥離用積層部とが、前記袋体内の上方部位で流体遮断性のある封鎖構造をなしていること、および、
前記一方フィルムにおける積層一体化部の上端縁に隣接して、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在しており、かつ、前記一方フィルムにおける積層一体化部の下端縁側に隣接して、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること、および、
前記一方フィルムにおける開封予定部両端のうちのいずれかの一端側には、摘み部分を前記サイドシールから遊離させてなるフィルム引き裂き用の摘み片が設けられており、かつ、当該引き裂き用摘み片の基部側には、前記サイドシールと接着してそのサイドシールの一部をなす接着シール部が設けられていること、および、
前記引き裂き用摘み片が、前記接着シール部を介して前記一方フィルムにおける開封予定部に連なっていること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<第2項>
第1項に記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方のフィルムにおける開封予定部の両端側には、前記各サイドシールから摘み可能に遊離させてなる引き裂き用の摘み片がそれぞれ設けられていること、および、
前記各引き裂き用摘み片の基部側には、前記各サイドシールと接着して該各サイドシールの一部をなす接着シール部が設けられていること、および、
前記引き裂き用摘み片が、前記接着シール部を介して前記一方フィルムにおける開封予定部に連なっていること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<第3項>
第1項または第2項に記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方フィルムにおける積層一体化部の上端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる上側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の上端縁と前記上側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在していること、および、
前記一方フィルムにおける積層一体化部の下端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる下側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の下端縁と前記下側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<第4項>
第1項または第2項に記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方フィルムにおける前記開封予定部が、当該一方フィルムにおけるその他部よりも弱質の材料からなる低強度のものであること、および、
前記一方フィルムにおける積層一体化部上端縁と前記イージーピールテープ上端縁との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在していること、および、
前記一方フィルムにおける積層一体化部下端縁と前記イージーピールテープ下端縁との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<第5項>
第1項または第2項に記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方フィルムにおける前記開封予定部が、当該一方フィルムにおけるその他部よりも弱質の材料からなる低強度のものであること、および、
前記一方フィルムにおける積層一体化部の上端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる上側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の上端縁と前記上側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在していること、および、
前記一方フィルムにおける積層一体化部の下端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる下側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の下端縁と前記下側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<第6項>
第1項ないし第5項のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方のフィルムにおける開封予定部の表面側に引き裂き用のガイドテープが積層されていること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<第7項>
第1項ないし第6項のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方のフィルムおよび/または前記他方のフィルムが単層フィルムからなること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<請求項8>
第1項ないし第6項のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
前記一方のフィルムおよび/または前記他方のフィルムが積層フィルムからなること
を特徴とする合成樹脂系袋。
<請求項9>
第1項ないし第8項のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
前記袋体の内部には、雄開閉部材と雌開閉部材とからなる雌雄一対の両開閉部材が、前記開封予定部よりも下位の位置を保持して、かつ、前記一方のサイドシールから前記他方のサイドシールにわたって前記両フィルムの内面に備え付けられいること、および、
前記両開閉部材が互いに対面して咬み合い自在に対応していること
を特徴とする合成樹脂系袋。
《作用》
本発明に係る合成樹脂系袋については、自明のとおり、袋体内の被包装物(充填物)を取り出すときに、袋体の袋口が開封されたり開封後の袋口が開閉されたりする。この際に行われる主要な操作や、それにともなう主要な作用は、以下のようなものである。
[袋体の開封操作]
一方のフィルムにある開封予定部の内面とこれに対応する他方フィルム内面との間に介在されたイージーピールテープのテープ幅は開封予定部の上下幅以下である。典型例でいうと、イージーピールテープのテープ幅は、開封予定部と同幅かそれをわずかに下回る。イージーピールテープの場合、他方フィルムの内面に対しては剥離可能な弱接着状態であるが、一方フィルムの開封予定部内面に対しては強接着で一体化される。かかる開封予定部は、イージーピールテープが強接着されたことで層数や層厚の増し、一方フィルムにおける他部よりも高強度となる。すなわち、高強度であるところの積層一体化部がイージーピールテープと開封予定部とによって形成されるのである。開封予定部にある当該積層一体化部は、摘み片を介してその一端部(または他端部)を把持することができ、かつ、その把持状態において開封破断力を作用させることができる。このときの積層一体化部は、これが高強度であるゆえ、摘み片を介した把持状態において開封破断力を十分に作用させることができる。
袋体を開封するときは、摘み片を把持した後、一方のサイドシール側から他方のサイドシール側に向けて開封のための引張力を開封予定部の積層一体化部に加える。この場合の積層一体化部には相応の強度があるので該部が千切れたりはしない。しかも、高強度積層一体化部との隣接部(一方フィルムの一部)が相対的に低強度であり、その低強度箇所に破断初期荷重が集中するので、開封予定部にはイージーピールテープの上端縁や下端縁に沿う直線状のフィルム破断が生じる。そして、このフィルム破断が一方のサイドシール側から他方のサイドシール側に至るまで、開封予定部の積層一体化部には上記の引張力が加えられるのである。かくて積層一体化部が、一方フィルムからテープ状に切り取られることとなるので、袋体は開封予定部の箇所で開封される。
本発明の望ましい一実施形態として、無傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部が一方フィルムの所定部に介在するものがある。フィルム破断用の当該両線状弱化部は、積層一体化部が既述の理由で高強度なことや、分厚い凸形状の上側線状凸部や下側線状凸部が高強度なことにより、相対的に低強度となっている。かかる構成を具備する袋体も、摘み片を把持して既述の開封操作を行ったときには、両線状弱化部の一端側にフィルム破断が生じ、そのフィルム破断が一方のサイドシール側から他方のサイドシール側へと成長する。これによって、積層一体化部が一方フィルムからテープ状に切り取られるので、袋体は開封予定部の箇所で開封される。
本発明の望ましい他の一実施形態として、開封予定部が、一方フィルムの他部よりも弱質の材料からなるものがある。弱質材料からなる低強度の開封予定部は、前記と同様、その内面のほぼ全域がイージーピールテープで覆われて当該テープと強接着一体化される。弱質にして低強度の開封予定部は、これ単独のとき低強度である。これに対して、開封予定部とイージーピールテープとが一体化した積層一体化部の場合は、積層一体物としての強度をもつようになる。一方では前述のように、イージーピールテープのテープ上下幅が開封予定部の上下幅以下となっている。イージーピールテープと開封予定部との上下幅がこのようなものであるとき、開封予定部とその隣接部との境界部付近(開封予定部の上端縁側と下端縁側)には、イージーピールテープで補強されない線状部が生じる。それが、開封予定部におけるフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部なのである。
この上下二つの線状弱化部は、低強度かつ線状であるから、開封予定部を既述と同様に開封するときに、そこにフィルム切り込み線が施されているかのような、軽快円滑な直線破断性を示す。すなわちこれは、フィルムに切り込み線を入れていない無傷型であるにもかかわらず、フィルム切り込み線に準ずるとか、または、それを凌駕するなど、良好な直線破断性を示すのである。
本発明のさらに望ましい他の一実施形態として、つぎのようなものもある。それは、積層一体化部、上側線状凸部と下側線状凸部、弱質の材料からなる低強度の開封予定部などによって形成されるフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部やフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部を袋体の一方フィルムが具備するものである。
かかる袋体について開封予定部を既述と同様に開封するとき、傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部が、最良といえるほどの直線破断性を示すようになる。
[摘み片の特殊機能]
上述のとおり、開封予定部の少なくとも一端側には、一方サイドシールから遊離した引き裂き用の摘み片が設けられる。開封予定部には、また、他方サイドシールから遊離した引き裂き用の摘み片がその他端側に設けられることもある。摘み片の基端部側にはサイドシールと接着してそのサイドシールの一部をなす接着シール部が設けられる。したがって摘み片は、接着シール部を通じて開封予定部と連なる。かかる摘み片の場合、これに不測の外力が作用したとしても、摘み片自身が変形しながら不測の外力を逃がす。すなわち開封予定部の場合、摘み片が不測の外力を逃がすこととなるので、不本意に開封されるようなことがない。
[袋口の開口(開放)操作]
一方フィルムの開封予定部は既述のように切り裂き開封される。より具体的には、一方フィルムの上部側にある開封予定部が帯状に切り裂かれ、それで袋体が開口(開封)されるのである。かかる開口後、一方フィルムの実質的な上端縁は開口部位(袋口)の下端縁まで下がる。これに対し、切り裂きのない他方フィルムの上端縁は当初位置(開口部位よりも高い位置)を維持する。袋体の開口部位(袋口)を基準にしてこの開封状態をみるとき、一方フィルムの上端縁と他方フィルムの上端縁とは相対的な段差(高低差)状態を呈している。段差状態の各フィルム上端縁は自明のように、高さの揃った状態で重なり合うことがない。ゆえに、各フィルム上端縁を各別的に把持するのが容易となり、袋口の開口操作が簡単円滑に行える。
[袋体の気密性・液密性の解除]
イージーピールテープの場合、一方フィルムとは開封予定部の内面で強接着一体化されているものの、他方フィルムに対しては、その内面と剥離可能に弱接着しているだけである。それで、既述のように開封予定部を引き裂き開封するときのイージーピールテープについては、開封予定部との強接着一体化を保持しつつ他方フィルムの内面から剥離されることとなる。すなわち、袋体内にある封鎖構造の流体遮断性(気密性・液密性)は、イージーピールテープが他方フィルムの内面から剥離されることで解除されるのである。これは、また、一操作で袋体の開封や気密性・液密性の解除が同時に行われるので、実用に際して袋体が取り扱いやすいものとなる。
本発明に係る合成樹脂系袋は上述のようなものであるから、下記<11>〜<34>で説述するような効果が得られる。
[袋の開封容易性(1)]
<11> 袋体の開封については、摘み片を把持した後、一方のサイドシール側から他方のサイドシール側に向けて開封のための引張力を開封予定部に加えるだけでよく、それによって袋体の開封予定部を目標のとおり容易に引き裂き開封することができる。その理由の一つは、一方フィルムの開封予定部とその内面に強接着一体化されたイージーピールテープとで形成された積層一体化部が、一方フィルムの他部に比して相対的に高強度となったことである。それが引き裂き中の開封予定部を千切れがたいものする。他の理由の一つは、高強度の積層一体化部が、引き裂き時に自身の形状構造を維持しながらテープ状化することである。それが一方フィルムにおける、とくに、開封予定部における積層一体化部のみの引き裂き性を高める。その他の理由の一つは、イージーピールテープの上端縁や下端縁が、直線性のあるフィルム破断を誘導(案内)することである。さらにいうと、積層一体化部の上端縁や下端縁に存在する無傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部が、直線的なフィルム破断を誘導・案内するからである。これは本発明合成樹脂系袋における適正破断開封の第一要因である。
[袋の開封容易性(2)]
<12> 一方フィルムにおいて、開封予定部の内面には強接着で一体化されたイージーピールテープがあり、そのイージーピールテープの上端縁や下端縁にはフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部がある。このような構成を具備する袋体の望ましい一実施形態として、一方フィルムの所定部に上側線状凸部や下側線状凸部が形成される。この袋体の各部について、これには、つぎのよう強度差が生じている。
<13> 一方フィルムの開封予定部において、イージーピールテープと強接着一体化している部分は高強度の積層一体化部である。加えて、上側線状凸部や下側線状凸部も厚肉の高強度部である。これに対し、積層一体化部の上端縁と上側線状凸部との間に介在する無傷型上側線状弱化部とか、積層一体化部の上端縁と上側線状凸部との間に介在する無傷型下側線状弱化部とかは、テープのごときを積層一体化したものでなく、かつ、凸部のごとく分厚く隆起させたものでもないから、積層一体化部・上側線状凸部・下側線状凸部などに比して相対的に低強度となっている。一方フィルムにおけるこれら各部の相対関係をさらにいうと、積層一体化部と上側線状凸部との間(高強度部間)に介在する無傷型上側線状弱化部(低強度部)とか、積層一体化部と下側線状凸部との間(高強度部間)に介在する無傷型下側線状弱化部とかは、それぞれ、二つの高強度部に挟まれたことで、破断の生じやすい線状弱化部となっているのである。したがって、摘み片を把持した後、一方のサイドシール側から他方のサイドシール側に向けて開封用引張力を開封予定部に加えるという既述の開封操作をしたとき、一方フィルムの開封予定部は安定状態で直線状にフィルム破断される。この実施形態の場合は、また、上記の第一要因に加えて、上側線状凸部や下側線状凸部を加味したことによる適正破断開封の第二要因が重畳する。
<14> したがって、この実施形態において一方フィルムの開封予定部を開封するときは、上記<11>の場合に比し、より安定的で円滑容易なフィルム破断が可能となる。
[袋の開封容易性(3)]
<15> 本発明における袋体の他の望ましい一実施形態として、一方フィルムにおける開封予定部が弱質の材料からなるものもある。この弱質材料からなる開封予定部の場合、もちろん、当該一方フィルムにおけるその他部よりも低強度である。しかし、かかる弱質開封予定部のうちの特定部位、すなわち、イージーピールテープが強接着で一体化している積層一体化部については、その積層構造に基づく応分の強度があるので、一方フィルムにおけるその他部よりも高強度である。この場合の一方フィルムについてさらにいうと、開封予定部における積層一体化部の上端縁や下端縁に隣接する線状部分、すなわち、無傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部は、イージーピールテープによる補強が及ばない部位であるばかりでなく、それが弱質の材料からなるものであるため、既述の開封操作におおける所定方向の破断性がきわめて良好なものとなる。本発明合成樹脂系袋でのこれは、一方フィルムの開封予定部が弱質の材料からなることによる適正破断開封の第三要因である。この実施形態の場合、上記第一要因に加えて適正破断開封の第三要因が重畳する。
<16> したがって、この実施形態のものについて一方フィルムの開封予定部を開封するときは、上記<11>の場合よりも、より安定的、かつ、より円滑容易なフィルム破断が可能となる。
[袋の開封容易性(4)]
<17> 本発明における袋体のさらに望ましい一実施形態として、一方フィルムの開封予定部に、イージーピールテープと強接着一体化した高強度の積層一体化部があること、その積層一体化部の上端縁側や下端縁側に無傷型上側線状弱化部や無傷型下側線状弱化部があること、この両線状凸部に隣接してや下側線状凸部があること、一方フィルムの開封予定部が弱質の材料からなることなど、これら各構成要件を具備するものがある。これは本発明合成樹脂系袋における適正破断開封の第四要因であり、しかも当該第四要因は、上記の第一要因・第二要因・第3要因をすべて満たすものである。
<18> したがって、この実施形態のものについて一方フィルムの開封予定部を開封するときは、上記<11>〜<15>の場合よりも、より安定的、かつ、より円滑容易なフィルム破断が可能となる。
[袋の開封容易性(5)]
<19> 本発明における袋体に関する上記以外の望ましい一実施形態では、一方のフィルムにおける開封予定部の表面側に引き裂き用のガイドテープが積層される。この実施形態の場合、袋体の正常な引き裂き開封が、引き裂き用のガイドテープに依拠してより安定に行うことができる。
[開封開始箇所の明示]
<20> 一般に、袋の縁などに設けられる開封用のスリットやノッチは、概して小さくて目立ちにくい。それゆえ、スリットやノッチに気付かないで別異の箇所を破断して開封することが少なからずある。これに対する本発明の場合、開封予定部の一端側および/または両端部に設けられる摘み片は、サイドシールにあってそれが判然と明示されるものであるから、開封開始箇所の見落としや見逃しがなく、摘み片の把持を促して適正な開封を誘導させることとなる。
[不本意な開封の防止]
<21> 摘み片と開封予定部については、摘み片を把持して所定方向の引張力を開封予定部に加えたときのみ、開封予定部が破断開封されるものである。ちなみに、不測の外力が摘み片に作用したとしても、摘み片は自身を変形させながらその外力を逃がすから、開封予定部にはその種の外力が及ばない。ゆえに、開封予定部の場合、摘み片に作用する不測の外力に起因して不本意に開封されるようなことがない。
[袋の健全性]
<22> 袋について、傷のないのがよいことはいうまでもないが、開封を容易にする目的で袋に傷をつけることは多々ある。かかる袋の場合、強度低下への技術的配慮を念頭に置くなどして慎重に傷が付される。しかしながら「無傷の袋」と「有傷の袋」とを対比するときは、やはり、健全性の点で「無傷の袋」が望ましい。本発明における袋体は、開封を容易するための構成として上側線状弱化部や下側線状弱化部を開封予定部に備えている。この上側線状弱化部や下側線状弱化部の場合、開封容易性の点でフィルム切り込み線に比肩できるレベルでありながらも、フィルムを切り込んだりすることのない無傷構成である。<23> したがって本発明における袋体は、袋の健全性が高いといえる。
[袋の気密性・液密性]
<24> 袋詰めされた被包装物の品質保持からすると、袋は高度の気密性や液密性を有していることが望ましい。一般的な合成樹脂系袋の場合、被包装物の袋詰め後に袋口が封印されるので、応分の気密性や液密性を発揮する。しかしながら多くの既成袋は、袋上端部側の袋口または袋下端部(袋底)側の袋口をシールするだけであるから、気密性や液密性もそれに見合う程度にとどまる。本発明における袋体も、被包装物の袋詰め後に袋口を封印したりする。本発明における袋体は、このほかに、袋体内の一部がイージーピールテープによっても封印される。すなわち、開封予定部が位置する袋体内の部位(一方フィルムの内面の一部と他方フィルムの内面の一部)が、イージーピールテープの介在状態において強弱二様の態様で接着される。この袋口の封印とイージーピールテープを主体にした封印とを合わせた場合、本発明での袋体は二段構えのシール構成を有することとなるので、袋の気密性や液密性がより高いものとなる。
[包装機能の向上]
<25> 袋体内に設けられたイージーピールテープは、気密性や液密性の点で上記のように貢献する一方、開封用のガイドテープをも兼ねる。複数機能を奏するこの兼用テープは、表裏両フィルムから浮き上がることなく所定部位に安定に定着し、異物付着などをきたすことない状態で防護バリア性を発揮する。したがって、袋の包装機能が向上する。
[外観上の好体裁(1)]
<26> 本発明における袋体には既述の開封容易性がある。本発明の場合、この開封容易性を確保するために袋体を傷つけたりはしない。よって、袋体には傷がないのである。自明のことではあるが、傷のない袋体の外観は好体裁である。
[外観上の好体裁(2)]
<27> 本発明における袋体の開封予定部には、軽快でスムーズな直線破断を可能にするための上側線状弱化部や下側線状弱化部がある。このような上側線状弱化部・下側線状弱化部に依拠して開封予定部を開封するときの破断箇所には、波線状の永久歪みとか蛇行状の永久歪みとを惹き起こすような応力集中がなく、開封予定部の上端縁や下端縁はきわめて美麗に破断される。
<28> したがって、本発明における袋体は、開封後も外観上の好体裁を維持する。
[袋に対する信頼感の醸成]
<29> 袋の開封容易性を確保するためとはいえ、袋に傷があったりする場合は、袋を購入して使用する袋詰め業者や袋詰め商品を購入する消費者に対し、不安感を与えかねない。本発明における袋体は、開封容易性を有しながらも傷がないのである。このような袋体の場合、袋詰め業者や消費者に無用の不安感を与えることがなく、袋に対する信頼感を醸成するものとなる。
[開封構成の簡潔化]
<30> 袋体における開封予定部について、その要素の一つは袋内面にイージーピールテープを接着することであり、他の要素の一つは開封予定部を弱化することである。この二つの要素は、開封容易性・気密性・液密性などについて大きな効果を奏するものでありながらも、構造を複雑化させたり嵩張らせたりすることがない。
<31> ゆえに、このような構成を具備するものは、本発明における開封構成の簡潔なものにする。
[袋の製造難易度の緩和]
<32> 本発明に係る合成樹脂系袋は、この種の技術分野で汎用されている押出成形手段・ヒートシール手段・カッティング手段などを主体にして製造できるものである。とくに袋体で枢要な開封予定部の場合、これは押出成形手段で弱化した開封予定部をつくり、そこにイージーピールテープを接着すればよいのであるから、この枢要な開封予定部も難なく形成することができる。
[製品のコストダウン(1)]
<33> 本発明について全般的にいえることは、有用で有益な高機能の合成樹脂系袋が既述のように簡単に製造できることである。したがって、この有用で有益な高機能の合成樹脂系袋について、製造面から製品のコストダウンをはかることができる。
[製品のコストダウン(2)]
<34> 開封予定部に接着されたイージーピールテープの場合、これ単独で複数の役割を果たす。その一つは開封予定部を補強する部材になることである。他の一つは気密性や液密性を確保する部材になることである。さらに他の一つは開封予定部において上側線状弱化部や下側線状弱化部をつくる部材になることである。これら以外の他の一つは開封用のガイドテープをも兼ねることである。このように一部材が複数材を兼ねるものであるとき、それによって製品のコストダウンをはかることができる。
本発明に係る合成樹脂系袋の第一実施形態を示した正面図と正面図中央縦断面図である。 図1に例示された合成樹脂系袋の上部拡大正面図である。 (A)は図2のIIIA−IIIA線に沿う拡大断面図、(B)は図2のIIIB−IIIB線に沿う拡大断面図、(C)は図2のIIIC−IIIC線に沿う拡大断面図、(D)は図1の一方フィルムに形成される開封用線を略示した断面図である。 図1に例示された合成樹脂系袋についてその開封状況を略示した要部拡大斜視図である。 (A)は本発明に係る合成樹脂系袋の第二実施形態を示す要部拡大斜視図、(B)は同第三実施形態を示す要部拡大斜視図、(C)は同第四実施形態を示す要部拡大斜視図である。 (A)は本発明に係る合成樹脂系袋の第五実施形態を示す上部拡大正面図、(B)は同第六実施形態を示す要部拡大斜視図である。
本発明に係る合成樹脂系袋について、はじめに、基礎となる袋構成と主要な袋構成部材と袋構成材料(製袋用材料)の材質などについて説明する。
本発明に係る合成樹脂系袋の場合、固体・液体・粉体・粒体・固形物・粘性物・気液混合物・固液混合物やその他のものなどを包装したり収納したり保管したりするために用いられるものである。本発明に係る合成樹脂系袋は、また、物の袋詰め後にたとえば密封状態のようにして封が施されるものである。
本発明に係る合成樹脂系袋として、図示すべての実施形態に例示されたものや下記すべての実施形態に例示されたものの場合、それらの袋体11は、主要な製袋用材料である一方のフィルム(たとえば袋表側用のフィルム)12と他方のフィルム(たとえば袋裏側用のフィルム)13とを主体にして袋状に構成されるものである。本発明に係る合成樹脂系袋については、さらに、一方のフィルム12や他方のフィルム13と、サイドガゼットおよび/またはボトムガゼットとを主体にして袋体11が袋状に構成されるものもある。これら以外として、一方フィルム12と他方フィルム13とが二つ折りされた一連(一枚)のフィルムからなるものもある。この場合はフィルムの折り目を堺にして、その一方が一方フィルム12となり、その他方が他方フィルム13となる。こうした場合の各構成材料はすべて合成樹脂系であるから、もちろん、袋体11も合成樹脂系である。
本発明に係る合成樹脂系袋は、自明のとおりの合成樹脂系であるが、本発明でいうところの「合成樹脂系」の語は、単一の合成樹脂からなるもの、異種合成樹脂の組み合わせからなるもの、合成樹脂と非合成樹脂とが複合された複合材からなるものなどを含めた上位概念語である。
本発明に係る合成樹脂系袋が合成樹脂のみからなるとき、その合成樹脂は、主に熱可塑性樹脂であるが、場合により熱硬化性樹脂が採用されることもある。より具体的には、下記a〜nに列記された合成樹脂のうちから任意のものが選択かつ採用され、袋体11の一方フィルム12や他方フィルム13などは、その合成樹脂がフィルム化されているのである。下記におけるポリエチレンやポリプロピレンなどについては、これらをまとめてポリオレフィンのようにいうことができる。
a.アイオノマー樹脂
b.各種のポリエチレン(高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレンなど)
c.ポリ塩化ビニルフィルム
d.ポリ塩化ビニリデンフィルム
e.ポリ塩化ビニルアルコール
f.ポリプロピレン
g.ポリエステル
h.ポリカーボネート
i.ポリスチレン
j.ポリアクリロニトリル
k.エチレン酢酸ビニル共重合体
l.エチレン−ビニルアルコール共重合体
m.エチレン−メタクリル酸共重合体
n.ナイロン(ポリイミド、ポリアミドなど)
本発明に係る合成樹脂系袋が異種合成樹脂の組み合わせからなるとき、その場合の合成樹脂は、たとえば、前記a〜nのうちから選択された二つ以上の合成樹脂の組み合わせからなる。
本発明に係る合成樹脂系袋(袋体11)が複合材からなるとき、その複合材は、非合成樹脂フィルム(シート)の内面に合成樹脂フィルムが内貼りされたラミネート加工フィルム(ラミネートフィルムともいう)からなる。これについては、合成樹脂フィルムと金属箔(例:アルミニウム箔)とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと織布とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと不織布とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと網とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと紙とによるラミネート加工品などをあげることができる。このようなラミネート加工品における合成樹脂も、前記a〜nに掲げられたものが適宜選択採用される。このほか、本発明におけるこの種の複合材としては、メタライジング処理加工された金属系・非金属系蒸着の合成樹脂や超微粒子化金属系・非金属系素材(例:酸化チタン、シリカグラスなど)を混入・被着させたナノ技術系の新素材からなる合成樹脂も使用することができ、袋詰めの内容物いかんで、それらを前記両フィルム12・13に組み合わせることもできる。
上記のラミネート加工フィルム(ラミネートフィルム)についていうと、袋の表基材として使われるものはベースフィルムと称され、ヒートシール材としてフィルムの内面に使用されるものはシーラントフィルムと称され、さらに、酸素、水蒸気、光などを遮断する目的でベースフィルムとシーラントフィルムとの間にサンドイッチされる中間基材のフィルムはサンドフィルム(バリヤー性サンドフィルム)と称される。
本発明に係る合成樹脂系袋で図示された各実施形態のものでは、袋口開閉のための一つの開閉具31が袋体11の袋口側の内部に設けられるものがある。その場合において、開閉具31が袋体11の袋口側の内部に上下複数段で設けられるものもある。袋口開閉のための開閉具31については種々のものが公知ないし周知であるが、そのうちで多くの開閉具31は、互いに咬み合い自在な横長の雄開閉部材(雄爪)32と横長の雌開閉部材(雌爪)34とからなる。開閉具31の代表的一例として、雄開閉部材32は矢形状の先端部を有しており、雌開閉部材34は開閉自在な一対の鉤形片を有している。一対の鉤形片をもつ雌開閉部材34は、また、その両鉤形片間に、雄開閉部材32の先端部を受け入れるための空間を有している。このような開閉具31の場合、表裏両フィルム12・13の内面に一体形成されるほか、テープ状をなす雄開閉部材32の基部33や、同じく、テープ状をなす雌開閉部材34の基部35が、表裏両フィルム12・13の内面にヒートシール手段などで接着(接着一体化)されるものである。これについては、さらに、雄開閉部材32が一方のフィルム12の内面に接着されるとともに雌開閉部材34が他方のフィルム13の内面に接着される例があったたり、逆に、雄開閉部材32が他方のフィルム13の内面に接着されるとともに雌開閉部材34が一方のフィルム12の内面に接着される例があったりする。
開閉具31については、既述のとおり、チャック・ファスナー・ジッパーなどと称される一方、咬合具のようにも称されるものである。開閉具31の材料である合成樹脂について、それが表裏両フィルム12・13の内面に一体形成されるものであるとき、それは当該両フィルム12・13と同一材料ないしは同系の材質のものからなる。表裏両フィルム12・13の内面に接着されたものであるときの開閉具31については、当該両フィルム12・13と同一材料ないし同系の材質のものか、あるいは、当該両フィルム12・13に対して親和性のある合成樹脂が採用される。その場合の具体的な合成樹脂をあげると、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンなどであり、そのうちから適当なものが選択採用される。
つぎに、本発明に係る合成樹脂系袋について、図1〜図4に例示された第一実施形態のものをより具体的に説明する。
本発明の実施形態で図1〜図4に示された合成樹脂系袋の場合、袋体11は一方フィルム12と他方フィルム13とが互いに重ね合わされたものであるとともに、当該両フィルム12・13の所定の周縁部(単に縁ともいう)が密閉されて袋状をなしているものである。したがって、袋体11には、複数のシール部ないしシール箇所がある。より具体的にいうと、袋体11の両側部にはヒートシール手段でサイドシール14・15が施されており、袋体11の上側部や下側部にもヒートシール手段でトップシール16やボトムシール17が施されている。図1において、トップシール16が仮想線(二点鎖線)で示されているのは、未封状態にある袋体上部の袋口が、袋体11内への被包装物袋詰め後にシールされることを意味するものである。
図1〜図4において、袋体11を構成している一方のフィルム12や他方のフィルム13については、それぞれ、二層の積層フィルムからなるものが例示されているが、この両フィルム12・13については、それぞれ、単層フィルムまたは三層の複層フィルムからなることもある。
上記の一例として、両フィルム12・13がそれぞれ二層の積層フィルムというとき、両フィルム12・13の外層12a・13aは既述のベースフィルムからなり、両フィルム12・13の内層12b・13bは既述のシーラントフィルムからなる。より具体的な一例でいうと、内外二層の積層フィルムからなる両フィルム12・13としては、引張強度84〜250kg/cmの中密度ポリエチレンや引張強度220〜390kg/cmの高密度ポリエチレンなどが採用される。ただし、一方フィルム12の特定部位(後述の開封予定部21)については、これが低強度(引張強度70〜160kg/cm)の合成樹脂(低密度ポリエチレン)で形成されることがある。すなわち、このような場合の一方フィルム12では、開封予定部21が相対的に低強度の合成樹脂で形成され、かつ、その他部が相対的に高強度の合成樹脂で形成される。したがって、かかる場合、一方フィルム12における開封予定部21の引張強度は、その他部の引張強度を下回ることとなる。一方、積層フィルムからなる一方フィルム12の開封予定部21などは、任意層数(一層以上)のフィルムの一部を低強度化したり、あるいは、その全層の一部を低強度化したりすることで、他部よりも低強度の開封予定部21とすることができる。たとえば、図1〜図4のような実施形態では、外層12aの一部および/または内層12bの一部を低強度化することで、低強度の開封予定部21を形成することができる。ちなみに、図1〜図4の場合、一方フィルム12における内層12bの一部を弱質の材料による低強度部21aが形成され、それによって開封予定部21が低強度となっている。図1〜図4の実施形態について、さらにいうと、一方フィルム12における低強度の開封予定部21とその他部は、公知ないし周知の共押出成形手段でフィルム(一方フィルム12)を押出成形することにより一体形成することができる。図1〜図4における袋体11の場合、一方フィルム12の開封予定部21は、その他部との関係で低強度(弱質)のものではあるが、これを弱質化したり低強度化したりするための開封用の傷、たとえば、切目・ミシン目・切り込みなどの傷は付されていない。
図1〜図4に例示された袋体11において、一方フィルム12には、当該フィルム12をテープ状に引き裂さくための開封予定部21が設定される。この開封予定部21が設けられる部位はつぎのとおりである。すなわち開封予定部21は、袋体11におけるトップシール16と開閉具31(雄開閉部材32)との間にあり、かつ、一方フィルム12の両端部にわたり一定の上下幅で形成されているものである。かかる開封予定部21は両サイドシール14・15と交差している。
図1〜図4の実施形態における袋体11の内部には、合成樹脂製のイージーピールテープ(イージーオープンテープ)41が介在される。この合成樹脂製のイージーピールテープ41は、単層テープまたは複層テープ(積層テープ)からなる。袋体11内に介在されるイージーピールテープ41は、その一方面(片面)が一方フィルム12の内面と接着したり、その他方面(片面)が他方フィルム13の内面と接着したりするものである。より詳細かつ具体的にいうと、接着相手フィルムに対してイージーピールテープ41の一方面が剥離不可能となるように強接着したり、接着相手フィルムに対してイージーピールテープ41の他方面が剥離可能となるように弱接着したりする。したがって、図1〜図4の実施形態では、イージーピールテープ41の一方面が一方フィルム12における開封予定部21の内面と強接着しているとともに、当該テープ41の他方面が他方フィルム13の内面(開封予定部21の対向面)と弱接着している。
上述のイージーピールテープ41たとえば合成樹脂製のイージーピールテープ41とその接着相手フィルムとの強接着や弱接着は、当該テープ41の材質や接着手段などで定まるものである。この接着手段の一つは加熱接着方式、この接着手段の他の一つは接着剤による接着方式、この接着手段のさらに一つは加熱接着と接着剤による接着との併用方式である。加熱接着方式による強接着の場合、たとえば接着物相互が一体化状態になるまで、その接着物相互を高温加熱する。加熱接着方式による弱接着の場合、一定の力で引き剥がすことのできる接着状態となるように接着物相互を加熱する。この弱接着では、強接着の場合よりも低温の温度で接着物相互を加熱する。接着剤による接着方式の場合、接着剤の接着特性を利用して接着物相互を強接着したり弱接着したりする。上記併用方式の場合、加熱接着方式で述べた事項と接着剤による接着方式で述べた事項とが併用される。
イージーピールテープ41については、既述のとおり、単層テープと積層テープとがあるが、多くの場合、二層ないし三層の積層テープがイージーピールテープ41として採用される。このうちで二層のイージーピールテープ41は、弱接着用の低接着層と強接着用の高接着層とが直接積層一体化されたものである。二層構造のイージーピールテープ41の場合、一層あたりの厚さは一例として100〜200μm程度である。一方で三層構造のイージーピールテープ41は、上記低接着層と上記高接着層との間に中間層が介在されてこの三層が積層一体化されたものである。三層構造のイージーピールテープ41における一層あたりの厚さは、一例として100〜200μm程度である。三層構造のイージーピールテープ41の合計厚さは、約300〜800μm程度になる。もちろん、実施態様によっては、各層の合計厚さが300μm未満のイージーピールテープ41とか、各層の合計厚さが800μm超過のイージーピールテープ41とかもある。一般に、合成樹脂を材料とする上記積層構造のイージーピールテープ41は、押出ラミネート法・ドライラミネート法・共押出法のいずれか、または、その他のラミネート法、あるいは、これら各方法の併用によって作製されるものである。この種のラミネート法のうちには、ホットメルトラミネート・コーティングポリラミネート・ウェットラミネート・サーマルラミネートなどの各法も含まれる。非合成樹脂系材料と合成樹脂系材料との組み合わせからなるイージーピールテープ41の場合は、たとえば、非合成樹脂系材の層の表面に合成樹脂系材料の層が接着形成または塗布形成されて、積層構造のイージーピールテープ41がつくられることとなる。
イージーピールテープ41の片面側における低接着層は、既述の易剥離性(弱接着性)を決定づける重要な構成要素である。イージーピールテープ41の低接着層が合成樹脂製で、これと弱接着対応する他方フィルム13aの内面側も合成樹脂製であるとき、合成樹脂製フィルム13aの内面に対する合成樹脂製の低接着層は、層間剥離タイプ・凝集剥離タイプ・界面剥離タイプなど、このいずれかの剥離タイプになるように接着されるものである。イージーピールテープ41の残る片面側における高接着層の主たる役割は、接着相手の一方フィルム12に対して当該テープ41を確実かつ安定に定着させる構成要素である。したがって高接着層の材料については、これと接着対応する上記フィルム12に対して強力に接着されるものであるか、あるいは、完全に接着一体化されるものであることが望ましい。
上記において、一方フィルム12における開封予定部21の上下幅(上下寸法)をH1とし、イージーピールテープ41の上下幅(上下寸法)をH2とした場合、この二つの上下幅は、[H1]≧[H2]を満足させるように設定される。すなわち、イージーピールテープ41の上下幅H2が開封予定部21の上下幅H1以下となるように両者の上下幅が設定されるのである。一例をあげると、イージーピールテープ41の上下幅H2が開封予定部21の上下幅H1を下回る場合の両者の寸法差異は、0.1〜1mm程度である。通常、この例示のような差異があるとき、イージーピールテープ41は開封予定部21の上下中間部にあてがわれて既述のように接着される。ゆえに、この数値例のような場合、開封予定部21の上端縁とイージーピールテープ41の上端縁や開封予定部21の下端縁とイージーピールテープ41の下端縁には、それぞれ、0.05〜0.5mm程度の段差が生じる。
図1〜図4の袋体11については、イージーピールテープ41の一方面が一方フィルム12(開封予定部21)の内面と強接着してイージーピールテープ12と開封予定部21とが積層一体化部22を形成しているとともに、イージーピールテープの12の他方面が他方フィルム13に内面と剥離可能に弱接着してイージーピールテープ12と他方フィルム13の一部とが剥離用積層部23を形成している。また、この積層一体化部22と剥離用積層部23とが、袋体11内の上方部位で流体遮断性のある封鎖構造をなしている。
上記積層一体化部22について、これは一方フィルム12の開封予定部21にイージーピールテープ41が強接着されて構成(形成)されたものである。このような構成内容からするとき、イージーピールテープ41は開封予定部21の付帯物ないし付属物ということができる。さらにいうと、一方フィルム12における開封予定部21は、イージーピールテープ41と一体化されたことでその他部よりも強度が増しているのである。これに対する上記剥離用積層部23の場合、他方フィルム12とイージーピールテープ41とが互いに剥離したりするものである。ゆえに、他方フィルム12とイージーピールテープ41との間には、積層一体化部22のような補強効果がほぼないといえる。
一方フィルム12の開封予定部21について、イージーピールテープ41と一体化している部分は相対的に高強度であり、その他部は相対的に低強度である。一方フィルム12におけるこの高強度部・低強度部の境界は、積層一体化部22の上端縁側(イージーピールテープ41の上端縁側)や積層一体化部22の下端縁側(イージーピールテープ41の下端縁側)にある。これは開封予定部21に袋横方向の引き裂き開封力が作用したとき、当該開封予定部21がイージーピールテープ41をともなってテープ状に引き裂かれるのである。ゆえに、この一方フィルム12には、積層一体化部22の上端縁に隣接して開封予定部21の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部22aが存在しているといえ、かつ、積層一体化部22の下端縁側に隣接して開封予定部21の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部22bが存在しているといえる。もちろん、当該両線状弱化部22a・22bの場合、これには破断を容易にするための傷などないが、上記強度差による特有の現象が生じるために破断しやすいものとなる。
一方フィルム12における開封予定部21について、図1〜図4の実施形態では、開封予定部21そのものが他部よりも低強度化(弱質化)される。より具体的にいうと、一方フィルム12における開封予定部21以外の部分が引張強度84〜390kg/cmの中密度ポリエチレンないし高密度ポリエチレン形成されるのに対し、開封予定部21が引張強度70〜160kg/cm程度の低密度ポリエチレンで形成されるのである。開封予定部21をこのように低強度化しても、積層一体化部22の強度低下は無視できる。その理由は、イージーピールテープ41との一体化で低強度開封予定部21が補強されるからである。この場合にとくに望ましいことは、開封予定部21の低強度化が両線状弱化部22a・22bのみに波及して両線状弱化部22a・22bがさらに低強度化することである。したがって、開封予定部21に袋横方向の引き裂き開封力が作用したとき、当該開封予定部21は、より容易に引き裂かれることとなる。
図1〜図4の実施形態において、一方フィルム12における開封予定部21の両端側にはフィルム引き裂き用の摘み片51が設けられている。この摘み片51は、イージーピールテープ41と一体化された開封予定部21に関連してつぎのように形成される。
既述のとおり、一方フィルム12にある開封予定部21は、その両端部が両サイドシール14・15と交差している。この場合において、両サイドシール14・15における開封予定部21との交差部位には、摘み片51よりもやや大きい多角形(例:ほぼ四角形)の切り抜き部52が形成され、かつ、その切り抜き部52内から開封予定部21の端部を切り起こすという態様で摘み片51が形成されている。この場合の切り抜き部52は、円形や楕円形のような形状でもよい。したがって、各摘み片51は、それぞれのサイドシール14・15から遊離していて、これを指先などで摘まむことができるものである。さらに、各摘み片51の基部側には接着シール部53が存在する。この接着シール部53は、それぞれのサイドシール14・15と接着していてそれらサイドシール14・15の一部をなすものである。開封予定部21と各摘み片51とは、これらの間に接着シール部53が介在するものの、その接着シール部53を介して互いに連なっているものである。したがって、摘み片51を把持した後、一方のサイドシールから他方のサイドシールに向けて袋横方向の引き裂き開封力を開封予定部21に作用させたときには、接着シール部53が引き剥がされたあとで開封予定部21の本格的な破断が生じ、その破断が袋横方向に成長していくこととなる。
図1〜図4に例示された実施形態においては、また、一方フィルム12の所定部に上側線状凸部24aと下側線状凸部24bとが形成されている。より具体的にいうと、上側線状凸部24aは、積層一体化部22の上端縁よりも上位にあってその積層一体化部22や開封予定部21などと平行するものであり、かつ、両サイドシール14・15にわたり細長い形状で形成されているものである。一方、上側線状凸部24aと対をなす下側線状凸部24bは、積層一体化部22の下端縁よりも下位にあってその積層一体化部22や開封予定部21などと平行するものであり、かつ、これも両サイドシール14・15にわたり細長い形状で形成されているものである。
上述のような上側線状凸部24aや下側線状凸部24bは、公知ないし周知の成形手段で形成することができる。それは一方フィルム12の一部を細長い隆起形状で隆起させるというものである。その典型的な成形手段の場合、一方フィルム12における積層一体化部22の上位部や下位部に合成樹脂製の線状材(玉縁材)がそれぞれあてがわれ、これらが一方フィルム12と一体化(加熱一体化)されることで形成される。さらに具体的に詳述すると、合成樹脂製の線状材は、一方フィルム12の内面にあてがわれて一体化されたり、または、一方フィルム12の外面にあてがわれて一体化されたりする。あるいは、積層フィルムからなる一方フィルム12の場合、合成樹脂製の線状材は、積層フィルム間に介在されてその積層フィルムと一体化されたりする。
本発明の典型的な実施形態たとえば図1〜図4の実施形態についていうと、一方フィルム12における上側線状凸部24aや下側線状凸部24bは、おおむね、下記のようなものである。まず、上側線状凸部24aの場合、これは積層一体化部22の上端縁との間に小間隙を介在させて当該積層一体化部22と平行している。一方フィルム12における当該上側線状凸部24aは、開封予定部21の上端縁に一致しているか、または、開封予定部21の上端縁よりもわずか上位に位置しているものである。一方で下側線状凸部24bの場合、これは積層一体化部22の下端縁との間に小間隙を介在させて当該積層一体化部22と平行している。一方フィルム12における当該下側線状凸部24bも、開封予定部21の下端縁に一致しているか、あるいは、開封予定部21の下端縁よりもわずか下位に位置しているものである。したがって、このような実施形態の場合、一方フィルム12における無傷型上側線状弱化部22aは、積層一体化部22の上端縁と上側線状凸部24aとの間に介在し、かつ、一方フィルム12における無傷型下側線状弱化部22bは、積層一体化部22の下端縁と下側線状凸部24bとの間に介在する。
図1〜図4の実施形態の場合、一方フィルム12における上側線状凸部24aや下側線状凸部24bは強度的に優れるものである。それは両線状凸部24a・24bの場合、一方フィルム12の扁平部分に比して厚さが増しているからである。一方フィルム12については、また、イージーピールテープ41を強接着された開封予定部21の積層一体化部22も、そのような積層構造ゆえに相対的に高強度である。これに対し、上側線状弱化部22aや下側線状弱化部22bは相対的に低強度である。しかも、両線状弱化部22a・22bは、それぞれ、上記二つの高強度部に挟まれている。したがって、摘み片51を把持して一方フィルム12の開封予定部21を袋横方向に開封するとき、相対的に低強度の上記両線状弱化部22a・22bのみが破断されることとなる。それに不正な方向への破断が発生しそうな場合でも、上記高強度部との関係でこれが未然に阻止されて、上記両線状弱化部22a・22bに沿う直線的な適正破断が確実に保持される。
図1〜図4に例示された袋体11を開封するときは、既述のとおり、袋体11の両側部にある摘み片51のいずれかを把持した後、これに袋横方向の開封破断力を加える。このようにすると、はじめは、一方のサイドシール14(または15)において接着シール部53が引き剥がされる。ついで、両線状弱化部22a・22bの一端部(開始端部)からフィルム破断が生じて一方フィルム12の開封予定部21とその他部とが引き裂かれていく。その後、両線状弱化部22a・22bおける上記の破断が当該両線状弱化部22a・22bの他端側部(終了端部)にまで至ったとき、一方フィルム12の開封予定部21とその他部とがほぼ完全に引き裂かれる。すなわち袋体11は、その開封予定部21において予定どおりに開封されるのである。さらに、他方フィルム13の内面と弱接着状態にあるイージーピールテープ41は、上記の引き裂き開封と同期してその他方フィルム13から剥離される。ゆえに、両フィルム12・13については、この両者間のシール解除も行われるのである。この同期する二つの処理について、それは両処理における開封力と剥離力とが共通しているため、開封予定部21の開封とイージーピールテープ41の剥離とが同時進行するのである。引き裂き状態の開封予定部21や剥離状態のイージーピールテープ41は、このあと、これらを袋体11から取り去るべく引きちぎられる。これに際しては、他方のサイドシール15(または14)において接着シール部53が引き剥がされたりする。それによって開封予定部21やイージーピールテープ41が袋体11から切り離される。
上述のようにして開封されたりシール解除されたりした袋体11の場合、その開封後の袋上端部、すなわち、一方フィルム12側の開封上端と他方フィルム13側の開封上端とを両手の指先で摘まみ、それらを前後に拡げることで開口される。さらに説明すると、このようにすることで、開閉具31の雄開閉部材32と雄開閉部材32との咬合が外れて袋体11の袋口(上端部)が開口されるのである。
上述の第一実施形態の場合、一方フィルム12が袋体11の袋裏側用フィルムというもの、かつ、他方フィルムが袋体11の袋表側用フィルムというものであっもよい。
第一実施形態については、また、図1(A)の仮想線(二点鎖線)で示すとおり、袋体11内における開閉具31の下位にイージーピールテープ42が介在されて、この部位がシール解除可能にシールされることもある。このイージーピールテープ42は既述のイージーピールテープ41と同様のものである。したがってイージーピールテープ42は、一方フィルム12(または他方フィルム13)の内面に対して強接着されるとともに、他方フィルム13(または他方フィルム12)の内面に対して弱接着されることとなる。そしてイージーピールテープ42は、既述と同様に、両フィルム12・13を拡げることで弱接着側がフィルム内面から剥離され、それによって、袋体内部のシール解除が行われるものである。
さらに第一実施形態の場合、図3(A)〜図3(C)の仮想線(二点鎖線)で示すような引き裂き用のガイドテープ43が、袋体11の一方フィルム12に設けられることがある。この引き裂き用のガイドテープ43は、袋体11の一方フィルム12における開封予定部21の表面側に積層されて両サイドシール14・15にわたるものである。この場合におけるガイドテープ43の端部は、摘み片51上にあってこれと一体化されている。したがって、ガイドテープ43の端部も摘み片51と同様に、サイドシール14・15から遊離している。
第一実施形態での袋体11の一方フィルム12についていうと、これがきわめて高強度のフィルムからなることがある。一般に、高強度の一方フィルム12は引き裂き開封しがたいものである。このような場合の一方フィルム12の開封予定部21には、図3(D)に略示するような態様で開封用線44a・44bが形成されることもある。より具体的にいうと、この二本の開封用線44a・44bは、袋体11の両側部にわたらせるべく、開封予定部21の上端縁と下端縁に沿って、または、開封予定部21におけるイージーピールテープ42の上側と下側に沿って、一方フィルム12の内面または外面に形成されるものである。さらにいうと、このような開封用線44a・44bの場合、一方フィルム12の内面(内層12b)および/または外面(外層12a)に対するレーザー加工などにより、態(フィルム12の厚さの1/2以下の深さ)で形成されるものである。
上述のような開封用線44a・44bは、一方フィルム12に対して意図的に施された加工傷とみることもできる。しかしこれは、一方フィルム12がきわめて高強度のものであるため、袋体11として、実用上の支障をきたすような強度低下の原因にはならない。また、開封用線44a・44bの場合、一般消費者などをして傷とみなされるようなおそれがあるか否かについて、それは「否」といえる。その理由の一つは、開封用線44a・44bがハーフカット状のものであるため、目立ちにくいことである。その理由の他の一つは、袋体11の上記部位に形成される開封用線44a・44bが、「傷」ではなくて境界線のように見えたり見られたりするからである。
つぎに、本発明に係る合成樹脂系袋について、図5に例示された第二実施形態〜第四実施形態のものを説明する。
図5(A)に例示された第二実施形態の場合、袋体11の一方フィルム12における開封予定部21が第一実施形態のそれと異なる。すなわち第一実施形態での開封予定部21は、弱質材料による低強度部21aからなるが、第二実施形態での開封予定部21は、そのような弱質材料製でないから低強度部21aでない。これは開封予定部21をも含め、一方フィルム12全体が単一(共通)材料のものだからである。
第二実施形態における袋体11のその他の事項は、第一実施形態で述べた事項と実質的に同じかそれに準ずるものである。よって、第二実施形態における袋体11のその他の事項については、第一実施形態で述べた事項を参照することでこれを省略する。
図5(B)に例示された第三実施形態の場合、袋体11の一方フィルム12における既述の上側線状凸部24aと下側線状凸部24bとが省略されたものである。第三実施形態におけるその他の構成は第一実施形態のそれと変わるところがない。
上記からも明らかなように、第三実施形態における袋体11のその他の事項は、第一実施形態で述べた事項と実質的に同じかそれに準ずるものである。よって、第二実施形態における袋体11のその他の事項についても、第一実施形態で述べた事項を参照することでこれを省略する。
図5(C)に例示された第四実施形態の場合、袋体11の一方フィルム12における開封予定部21が、第二実施形態のそれと同様のものからなる。すなわち、第四実施形態における開封予定部21は、弱質材料によるものでないゆえに、低強度部21aでない。この第四実施形態では、また、第三実施形態と同様に、上側線状凸部24aや下側線状凸部24bが省略されているものである。
第四実施形態における袋体11のその他の事項は、第一実施形態で述べた事項と実質的に同じかそれに準ずるものである。よって、第四実施形態における袋体11のその他の事項についても、第一実施形態で述べた事項を参照することでこれを省略する。
さらに、本発明に係る合成樹脂系袋について、図6(A)に例示された第五実施形態のものや図6(B)に例示された第六実施形態のものを説明する。
図6(A)に例示された第五実施形態の場合、袋体11を開封するための摘み片51が一つだけというものである。すなわち第五実施形態の袋体11では、二つの摘み片51を有する第一実施形態の袋体11と比べ、右側または左側の摘み片51が省略されている。ゆえに、第五実施形態の袋体11における一方のサイドシール(14または15)は、摘み片51のない通常のサイドシールとなっている。
第五実施形態における袋体11のその他の事項は、第一実施形態で述べた事項と実質的に同じかそれに準ずるものである。よって、第五実施形態における袋体11のその他の事項については、第一実施形態で述べた事項を参照することでこれを省略する。さらに、第五実施形態における袋体11については、第二実施形態ないし第四実施形態で述べたいずれかの事項も適宜採用することができる。
図6(B)に例示された第六実施形態の場合、袋体11を開封するための摘み片51の形状が前例のそれと異なるものである。すなわち、第六実施形態の袋体11では、両サイドシール14・15にコの字形・逆コの字形の切り抜き部52が形成され、かつ、その切り抜き部52内から開封予定部21の端部を切り起こすという態様で摘み片51が形成されている。より具体的には、両サイドシール14・15において、一方フィルム12のみを切り込んだり一部を削除したりすることで形成される。この第六実施形態での各摘み片51も、前例と同様にそれぞれのサイドシール14・15から遊離してるので、これを指先などで摘まむことができる。第六実施形態での摘み片51は、第五実施形態の場合と同様、左右いずれか一つだけであってもよい。
第六実施形態における袋体11のその他の事項は、第一実施形態で述べた事項と実質的に同じかそれに準ずるものである。よって、第六実施形態における袋体11のその他の事項については、第一実施形態で述べた事項を参照することでこれを省略する。さらに、第六実施形態における袋体11については、第二実施形態ないし第四実施形態で述べたいずれかの事項も適宜採用することができる。
第二実施形態ないし第六実施形態で例示された袋体11も、摘み片51を把持して既述と同様に開封操作することにより、開封予定部21の開封とイージーピールテープ41の剥離とが同時進行する。したがって、これら各実施形態の袋体11も、開封予定部21の箇所を所定どおりに適切に開封することができるものである。
本発明に係る合成樹脂系袋の場合、袋体に開封予定部が設けられているものである。この開封予定部によるときは、この箇所の開封が容易に行えるものである。しかも、このような開封予定部は、袋の健全性を高めて信頼性を向上させたり袋の耐久性を向上させたりする上できわめて有効に奏効する。ゆえに、本発明に係る合成樹脂系袋の場合、産業上の利用可能性が十分にある。
11 袋体
12 一方のフィルム
12a 外層
12b 内層
13 他方のフィルム
13a 外層
13b 内層
14 サイドシール
15 サイドシール
16 トップシール
17 ボトムシール
21 開封予定部
21a 弱質材料による低強度部
22 積層一体化部
22a 無傷型上側線状弱化部
22b 無傷型下側線状弱化部
23 剥離用積層部
24a 上側線状凸部
24b 下側線状凸部
31 開閉具
32 雄開閉部材
33 基部
34 雌開閉部材
35 基部
41 イージーピールテープ
42 イージーピールテープ
43 ガイドテープ
51 摘み片
52 切り抜き部
53 接着シール部

Claims (9)

  1. 合成樹脂系の製袋用材料からなる袋体が表側用のフィルムと裏側用のフィルムとを備えた袋状の構造を有するとともに、当該袋体の両側部にサイドシールが設けられている合成樹脂系袋において、
    前記袋体の開封に際し前記一方のサイドシールから前記他方のサイドシールにわたって前記一方フィルムの一部をテープ状に引き裂さくための開封予定部が、当該一方フィルムの上方部位に設定されていること、および、
    前記開封予定部の上下幅以下のテープ幅をもつものであって前記両サイドシールにわたるイージーピールテープが前記一方フィルムの開封予定部内面とこれに対応する前記他方フィルム内面との間に介在され、かつ、そのイージーピールテープの一方の片面が前記開封予定部の内面と強接着して当該イージーピールテープと当該開封予定部とが積層一体化部を形成しているとともに、そのイージーピールテープの他方の片面がこれに対応する前記他方フィルム内面と剥離可能に弱接着して当該イージーピールテープと当該他方フィルムの一部とが剥離用積層部を形成していること、および、
    前記積層一体化部と前記剥離用積層部とが、前記袋体内の上方部位で流体遮断性のある封鎖構造をなしていること、および、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部の上端縁に隣接して、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在しており、かつ、前記一方フィルムにおける積層一体化部の下端縁側に隣接して、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること、および、
    前記一方フィルムにおける開封予定部両端のうちのいずれかの一端側には、摘み部分を前記サイドシールから遊離させてなるフィルム引き裂き用の摘み片が設けられており、かつ、当該引き裂き用摘み片の基部側には、前記サイドシールと接着してそのサイドシールの一部をなす接着シール部が設けられていること、および、
    前記引き裂き用摘み片が、前記接着シール部を介して前記一方フィルムにおける開封予定部に連なっていること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  2. 請求項1に記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方のフィルムにおける開封予定部の両端側には、前記各サイドシールから摘み可能に遊離させてなる引き裂き用の摘み片がそれぞれ設けられていること、および、
    前記各引き裂き用摘み片の基部側には、前記各サイドシールと接着して該各サイドシールの一部をなす接着シール部が設けられていること、および、
    前記引き裂き用摘み片が、前記接着シール部を介して前記一方フィルムにおける開封予定部に連なっていること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  3. 請求項1または請求項2に記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部の上端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる上側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の上端縁と前記上側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在していること、および、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部の下端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる下側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の下端縁と前記下側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  4. 請求項1または請求項2に記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方フィルムにおける前記開封予定部が、当該一方フィルムにおけるその他部よりも弱質の材料からなる低強度のものであること、および、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部上端縁と前記イージーピールテープ上端縁との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在していること、および、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部下端縁と前記イージーピールテープ下端縁との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  5. 請求項1または請求項2に記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方フィルムにおける前記開封予定部が、当該一方フィルムにおけるその他部よりも弱質の材料からなる低強度のものであること、および、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部の上端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる上側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の上端縁と前記上側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型上側線状弱化部が介在していること、および、
    前記一方フィルムにおける積層一体化部の下端縁側には、前記開封予定部と平行して前記両サイドシールにわたる下側線状凸部が形成されており、かつ、前記積層一体化部の下端縁と前記下側線状凸部との間には、前記開封予定部の長さ方向に沿うフィルム破断用の無傷型下側線状弱化部が介在していること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方のフィルムにおける開封予定部の表面側に引き裂き用のガイドテープが積層されていること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方のフィルムおよび/または前記他方のフィルムが単層フィルムからなること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
    前記一方のフィルムおよび/または前記他方のフィルムが積層フィルムからなること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載された合成樹脂系袋であって、
    前記袋体の内部には、雄開閉部材と雌開閉部材とからなる雌雄一対の両開閉部材が、前記開封予定部よりも下位の位置を保持して、かつ、前記一方のサイドシールから前記他方のサイドシールにわたって前記両フィルムの内面に備え付けられいること、および、
    前記両開閉部材が互いに対面して咬み合い自在に対応していること
    を特徴とする合成樹脂系袋。
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