JP2009212393A - 縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造、縦型熱処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造、縦型熱処理装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板保持具の転倒が防止できるとともに、支持構造が簡単で基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる縦型処理装置用基板保持具の支持構造及び縦型処理装置を提供する。
【解決手段】底板42を有し、底板42に第1の貫通孔45が設けられた基板保持具40と、天板51を有し、第1の貫通孔45に対応して天板51に第2の貫通孔56が設けられた載置台50と、第1の貫通孔45の大きさに対応した頭部71と、第2の貫通孔56の大きさに対応した軸部72と、を有する挿通具70と、を有する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造であって、基板保持具40は、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔56に挿通された挿通具70によって載置台50に支持されることを特徴とする縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造及び縦型処理装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造、縦型熱処理装置及び半導体装置の製造方法に係り、特に基板保持具を載置台に支持する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造、縦型熱処理装置及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体基板(以下基板)に熱処理を施す熱処理装置の一例として、複数枚の基板をバッチで処理する縦型熱処理装置が知られている。縦型熱処理装置では、多数枚の半導体基板(以下基板)を保持したボート(以下基板保持具)を熱処理炉内に設置された反応管に収容し、多数枚の基板の同時処理を行う。例えば、特許文献1には、複数枚平行に配置された保持板を用いて、複数枚の基板を多段に保持し、熱処理するための基板保持具を備えた縦型熱処理装置が開示されている。
ここで、基板保持具は、反応管の外部と断熱し、保温するための保温筒(以下載置台)の上に設けられる場合がある。図13は、このような従来の載置台を有する縦型熱処理装置の例を模式的に示した断面図であり、図14は、図13の小円IIで囲んだ部分の基板保持具と載置台を模式的に示した断面図である。ヒータ112を備えた処理炉110の中に、二重の反応管120が設けられ、反応管120の中に、基板144を多段に収容する基板保持具140が収容可能である。基板保持具140は、蓋体160上に設けられ、複数の断熱板154を平行に配置した載置台150上に設けられている。
ところで、反応管120の中に収容される基板保持具140は、メンテナンス時の取付取外し作業を容易且つ安全に行うため、載置台150と分離されている場合がある。そして、基板保持具140を取付ける際は、基板保持具140を載置台150に載置し、載置台150に固定をすることによって、基板保持具140の転倒を防止する必要がある。地震の際に外部から加振力が加わった場合、基板保持具140が転倒し、基板保持具140や基板144を破損したり、基板144が飛散して汚染され、不良品が発生する恐れがあるためである。
従来は、図14に示されるように、基板保持具140を載置台150に固定するため、基板保持具140と載置台150の間をボルト170で固定することが行われていた。ボルト170は、基板保持具140の底板に設けた貫通孔145を通して、載置台150の天板に設けられたねじ孔156にねじ止めされる。ボルト170は少なくとも2箇所設けられる。
しかし、縦型熱処理装置においては、載置台150と基板保持具140を固定する固定手段にボルト170を採用すると、ボルト170及びねじ孔156のねじ山の相互間に未反応生成物が付着して堆積することにより、基板保持具140や載置台150等のメンテナンスに際して、ボルト170の取り外しが困難になる場合があった。例えば、ボルト170が石英(SiO)によって形成されている場合においては、ボルト170の取り外しに際して、ボルト170をスムーズに回転させることができないと、ボルト170の頭部やボルト170又はねじ孔156のねじ山を破損する場合がある。破損した場合には、例えば基板保持具140が載置台150から取り外せなくなるため、基板保持具140や載置台150等の主要部品まで含めた多数の部品の交換が必要になる。
このような基板保持具が載置台に固着されることを防止するため、ボルト以外を用いた固定方法も採用されてきた。
例えば、特許文献2には、基板保持具の取付板(底板)に穴を形成し、基板保持具を載置支持する載置台の天板に、穴に嵌入する転倒防止ピンを設け、転倒防止ピンと穴の内周壁とを当接させることによって基板ボートの転倒を防止する構造を有する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造が開示されている。
また、特許文献3には、載置台の天板及び基板保持具の底板に貫通孔を設け、貫通孔に貫通される頭部を有し、足部にキー部が設けられた固定ピンと、貫通孔を貫通したキー部が差し込まれるキー孔と、キー孔と交叉するキー部を嵌合するための溝部とを設けたピン止め板とを備え、固定ピンが、固定ピンとピン止め板との相対回転により、ロック状態とアンロック状態の2つの係脱状態をとり、ロック状態のときは、キー部が溝部に嵌合されて、固定ピンの頭部とピン止め板との間に底板と天板とを挟着し、アンロック状態のときは、キー部が溝部から脱出してキー孔から抜き出し可能となっている基板保持具の固定手段を備えた縦型熱処理装置が開示されている。
特開2003−158171号公報 特開平5−218186号公報 特開2007−201095号公報
ところが、基板保持具を載置台に載置支持する縦型熱処理装置においては、基板保持具の転倒が防止できること、支持構造が簡単で基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができること、を満たす必要があるが、従来の方法を用いて行う場合には、問題があった。
特許文献2に開示される縦型熱処理装置においては、基板保持具支柱と取付板とが固定されないのに加え、取付板と載置台天板に設けられた転倒防止ピンとも固定されないため、基板保持具の載置台からの支持力が十分でなく、地震の際に外部から加振力が加わった場合、基板保持具が転倒し、基板保持具に保持されていた基板が落下し、転倒した基板保持具や落下した基板が破損し、破損した基板保持具や基板が飛散して汚染が発生し、不良品が発生する、という問題があった。
また、特許文献3に開示される縦型熱処理装置においては、固定ピンの頭部とピン止め板との挟着力により基板保持具を載置台に固定するため、基板保持具の底板と、載置台の天板と、の互いに当接する当接箇所が強く当接し、当接箇所の石英が固着し、基板保持具のメンテナンス時に、基板保持具が載置台から取り外すことができなくなる、という問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基板保持具の転倒が防止できるとともに、支持構造が簡単で基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる縦型処理装置用基板保持具の支持構造及び縦型処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
第1の発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、底板(42)を有し、該底板(42)に第1の貫通孔(45)が設けられた基板保持具(40)と、天板(51)を有し、前記第1の貫通孔(45)に対応して前記天板(51)に第2の貫通孔(56)が設けられた載置台(50)と、前記第1の貫通孔(45)の大きさに対応した頭部(71)と、前記第2の貫通孔(56)の大きさに対応した軸部(72)と、を有する挿通具(70)と、を有する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造であって、前記基板保持具(40)は、前記第1の貫通孔(45)及び前記第2の貫通孔(56)に挿通された前記挿通具(70)によって前記載置台(50)に支持されることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造において、前記第2の貫通孔(56)は、前記第1の貫通孔(45)の内径より小さな内径を有することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造において、前記第1の貫通孔(45)は、複数設けられたことを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造において、前記挿通具(70)の前記軸部(72a)は、第1の螺旋溝(73)を有し、前記第2の貫通孔(56a)は、前記第1の螺旋溝(73)に対応した第2の螺旋溝(59)を有することを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造において、前記挿通具(70b)は、前記頭部(71)と反対側に掛止部(74)を有し、前記載置台(50b)は、前記第2の貫通孔(56b)に挿通された前記挿通具(70b)が前記軸部(72)を回転軸として回転されたとき、前記掛止部(74)が前記載置台(50b)に掛止されるような前記第2の貫通孔(56b)が設けられることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜第5の何れか一つの発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造において、前記挿通具(70)は、前記基板保持具(40)の材質と同一の材質よりなることを特徴とする。
第7の発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、底板(42)を有し、該底板(42)に貫通孔(48)が設けられた基板保持具(40)と、天板(51c)を有し、前記貫通孔(48)に対応して前記天板(51c)に突起が設けられた載置台(50c)と、を有する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造であって、前記基板保持具(40)は、前記貫通孔(48)に嵌合された前記突起(75)によって前記載置台(50c)に支持されることを特徴とする。
第8の発明に係る縦型熱処理装置(100)は、第1〜第7の何れか一つの発明に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えたことを特徴とする。
第9の発明に係る半導体装置の製造方法は、第8の発明に係る縦型熱処理装置(100)を用いて半導体基板(44)の熱処理を行う熱処理工程を有することを特徴とする。
なお、上記の括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、縦型熱処理装置において、基板保持具の転倒が防止できるとともに、支持構造が簡単で基板保持具を用いることができ、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図5を参照し、本発明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置、縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造、及び半導体装置の製造方法を説明する。
最初に、図1を参照し、本実施の形態に係る縦型熱処理装置を説明する。
図1は、本実施の形態に係る縦型熱処理装置の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係る縦型熱処理装置100は、熱処理炉10、反応管20、縦型熱処理装置用基板保持具30、を有する。熱処理炉10の中に、反応管20が配設され、反応管20の中に縦型熱処理装置用基板保持具30が収容される。
熱処理炉10は、熱処理炉本体11、ヒータ12を有する。熱処理炉10は、基板に熱処理を行うための炉である。
熱処理炉本体11は、反応管20を囲繞して設けられ、反応管20の温度を保持するための断熱機能を有する。ヒータ12は、熱処理炉本体11と反応管20との間に設けられ、抵抗発熱体よりなる。ヒータ12は、熱処理炉外部に配設された電源に接続されており、外部電源から電圧を印加することにより、発熱して、反応管20の温度を例えば500〜1000℃にすることができる。
反応管20は、外管21、内管22、マニホールド23、ガス導入配管24、真空排気管25を有する。反応管20は、基板を熱処理するガス雰囲気を調節制御するためのものである。
外管21、内管22は、二重構造を有する。外管21は、天井を具備し、略円筒状の形状を有する。内管22は、外管21の内側に配設され、天井を具備せず、略円筒状の形状を有する。外管21、内管22は、石英或いは炭化珪素(SiC)により形成される。
マニホールド23は、略円筒状の形状を有する。マニホールド23は、外管21、内管22の下端部に配設される。また、マニホールド23の下部には、外管21に処理ガスを導入するガス導入配管24、排気管25が接続されている。マニホールド23は、外管21、内管22、ガス導入配管24、真空排気管25を固定支持するためのものである。マニホールド23の材質としては、例えば、ステンレスを用いることができる。
ガス導入配管24は、反応管20に処理ガスを導入するためのものである。ガス導入配管24は、内管22の内側に接続されるため、処理ガスは、内管22の内側から反応管20に導入される。また、真空排気管25は、反応管20を真空排気するためのものである。真空排気管25は、外管21の内側であって内管22の外側に接続されるため、処理ガスは、外管21の内側であって内管22の外側から真空排気管25に排気される。反応管20に接続された真空排気管25の先は、例えばターボ分子ポンプ又はドライポンプのような真空ポンプに接続されている。
縦型熱処理装置用基板保持具30は、基板保持具40、載置台50、蓋体60を有する。縦型熱処理装置用基板保持具30は、反応管20に収容可能であり、反応管20内で基板44を保持するためのものである。蓋体60の上に載置台50が配設され、載置台50の上に基板保持具40が載置される。
基板保持具40は、天板41、底板42、支柱43、を有する。基板保持具40は、複数枚、例えば150枚の基板44を略水平に保持するためのものである。基板保持具40は、金属等による基板44の汚染を防止するため、高純度の石英或いは炭化珪素(SiC)から形成される。
天板41、底板42は、円形の形状を有する。支柱43は、天板41の下面と底板42の上面とを垂直に連結する。支柱43は、天板41と底板42とを固定支持するためのものであるとともに、天板41と底板42との間で基板44を保持するためのものである。支柱43は複数本設けられ、例えば4本の支柱43を設けることができる。また、各支柱43には、複数枚の基板44を等間隔で略水平に保持し、収容するため、複数箇所に溝が設けられている。
載置台50は、天板51、底板52、支柱53、断熱板54、保温筒55を有する。載置台50は、基板保持具40と蓋体60との間の断熱作用を有し、蓋体60を温度上昇から守るためのものである。載置台50も、基板保持具40と同様に、金属等による基板44の汚染を防止するため、高純度の石英或いは炭化珪素(SiC)から形成される。
天板51、底板52は、円形の形状を有する。支柱53は、底板52の上面に垂直に立設される。支柱53は、底板52の上部に複数枚の断熱板54を保持するためのものである。支柱53は複数本設けられ、例えば4本の支柱53を設けることができる。複数枚の断熱板54は、例えば4本の支柱53に固定されるために、例えば4箇所に孔を有しており、底板52の上部において、複数枚の断熱板54が等間隔で支柱53に嵌合する。複数枚の断熱板54は、断熱板54の枚数を変えることにより、最適な断熱効果を得ることができるようになっている。
以上のようにして組み立てられた支柱53、断熱板54の周りを囲繞するように、保温筒55が配設される。保温筒55は、断熱作用を有するとともに、天板51を蓋体60及び底板52に固定支持する作用を有する。本実施の形態では、支柱53の上部は、天板51と連結されていないが、支柱53の上部は、天板51と連結することもできる。その場合は、天板51は支柱53によって蓋体60及び底板52に固定支持されるため、保温筒55を省略することができる。
次に、図2乃至図5を参照し、本実施の形態に係る縦型熱処理装置における縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造について説明する。
図2は、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図1の小円Iで囲んだ部分の基板保持具40と載置台50を模式的に示した分解斜視図である。図3は、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図1の小円Iで囲んだ部分を図2におけるAの方向から見た正面図である。図4は、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図3におけるB−B線に伴う断面図である。図5は、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図3に示すCの方向から見た平面図である。
図2乃至図5に示されるように、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具30の支持構造は、載置台50の天板51の上に基板保持具40の底板42が載置され、挿通具70が挿通されることによって支持される構造を有する。
前述したように、基板保持具40の底板42は、円形形状を有する。基板保持具40の底板42の下面側は、底板下面凹部47を有する。底板下面凹部47は、底板42の下面に、底板42と同心円状に形成された円筒状の凹部である。図4に示されるように、底板下面凹部47と底板42の下面外周側との間に、高さH1の段差を有する。
前述したように、載置台50の天板51は、円形形状を有する。載置台50の天板51の上面側は、天板上面凸部58を有する。天板上面凸部58は、天板51と同心円状に形成された円筒状の部分であり、天板51の上面から突出している。図4に示されるように、天板上面凸部58と天板51の上面外周側との間に、高さH2の段差を有する。
ここで、図4に示されるように、円筒状の天板上面凸部58の外径I2は、底板下面凹部47の内径I1よりもやや小さい。従って、基板保持具40の底板42は、天板上面凸部58が底板下面凹部47に嵌合されるように、載置台50の天板51に載置される。この嵌合により、載置台50に対する基板保持具40の位置決めを確実に行うことができる。
また、図4に示されるように、天板51の外周側と天板上面凸部58との段差H2は、底板42の外周側と底板下面凹部47との段差H1よりも小さい。従って、基板保持具40の底板42は、天板上面凸部58が底板下面凹部47に当接せず、底板42の下面外周側が天板51の上面外周側に当接するように、載置台50の天板51に載置される。この当接構造により、底板42と天板51との接触面積を減らすことができ、未反応生成物が堆積して取外しが困難になることを防ぐことができる。
基板保持具40の底板42及び載置台50の天板51には、円形の貫通孔が形成されている。そのうち、基板保持具40の底板42に形成された貫通孔を第1の貫通孔45とし、載置台50の天板51に形成された貫通孔を第2の貫通孔56とする。
第1の貫通孔45は、基板保持具40の底板42の底板下面凹部47に、1つ以上形成することができ、図2に示されるように、例えば3つ形成することができる。また、第2の貫通孔56は、載置台50の天板51の天板上面凸部58に、第1の貫通孔45に対応して形成される。従って、載置台50の天板51の天板上面凸部58に、第1の貫通孔45に対応して1つ以上形成することができ、図2に示されるように、例えば3つ形成することができる。
挿通具70は、基板保持具40の底板42に形成された第1の貫通孔45と、載置台50の天板51に形成された第2の貫通孔56と、に挿通される。挿通具70は、載置台50に載置された基板保持具40を支持するためのものである。
挿通具70は、第1の貫通孔45の大きさに対応した円筒状の頭部71と、第2の貫通孔56の大きさに対応した円筒状の軸部72と、を有する。具体的には、図4に示されるように、頭部71の外径J1は、第1の貫通孔45の内径K1よりもやや小さい。頭部71の軸方向の長さL1は、載置台50の天板51の天板上面凸部58の上面から基板保持具40の底板42の上面までの高さH3に比べて大きい。次に、軸部72の外径J2は、第2の貫通孔56の内径K2よりもやや小さい。また、軸部72の軸方向の長さL2は、天板上面凸部58における天板51の厚さH4と略等しい。
更に、図4に示されるように、第1の貫通孔45の内径K1は、第2の貫通孔56の内径K2に比べて大きく、挿通具70の頭部71の外径J1も、第2の貫通孔56の内径K2に比べて大きい。そのため、第1の貫通孔45と第2の貫通孔56が連通するような位置において、基板保持具40を載置台50に載置し、挿通具70を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔56に挿通すると、頭部71の下面側が、載置台50の天板51の上面側に当接して支持される。
基板保持具40の水平方向の移動は、載置台50の天板51の第2の貫通孔56に軸部72が拘束された挿通具70によって拘束され、基板保持具40の垂直方向の移動は、基板保持具40の自重によって拘束される。また、第1の貫通孔45、第2の貫通孔56、頭部71、軸部72の形状は加工の容易な単純な形状を有する。従って、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具30は、構造が簡単な基板保持具40を載置台50に載置するため、支持構造が簡単である。
ここで、挿通具70には、少なくとも基板保持具40の材質と同一の材質を用いることができる。仮に基板保持具40より熱膨張係数の大きい材質で挿通具70を形成すると、温度上昇に伴って、挿通具70が頭部71において、径方向に熱膨張することにより、第1の貫通孔45と径方向に当接し、応力が発生して、頭部71の破損を発生させる可能性が高くなるからである。挿通具70に、基板保持具40の材質と同一の材質を用いることにより、頭部71の破損を防止することができる。
また、基板保持具40と載置台50との材質が同一である場合、挿通具70は載置台50と同一の材質を用いることにもなる。この場合、温度上昇に伴って、挿通具70が軸部72において、径方向に熱膨張することにより、第2の貫通孔56と径方向に当接し、応力が発生して、軸部72を破損させることを防止することができる。更に、基板保持具40、載置台50、挿通具70をすべて同一材質で形成することにより、温度上昇に伴って頭部71及び軸部72にかかる応力をより低減させることができる。
次に、基板保持具40を載置台50に載置支持する手順を具体的に説明する。
まず、基板保持具40を載置台50に載置する。具体的には、載置台50の天板51の天板上面凸部58が、基板保持具40の底板42の底板下面凹部47に嵌合するように、基板保持具40を載置台50に載置し、載置した状態で基板保持具40を載置台50に対して回転し、第1の貫通孔45と第2の貫通孔56とが連通するように位置を決める。このとき、基板保持具40の底板42の外周側が載置台50の天板51の外周側に当接し、基板保持具40の垂直方向の移動を拘束することができる。
次に、挿通具70を挿通して基板保持具を支持する。具体的には、基板保持具40の底板42の上方から、頭部71が軸部72の上方になる向きで、基板保持具40の底板42に形成された第1の貫通孔45及び載置台50の天板51に形成された第2の貫通孔56に、挿通具70を挿通する。このとき、挿通具70の頭部71は、第1の貫通孔45に嵌合されるため、基板保持具40の水平方向の移動を拘束することができる。
第1の貫通孔45、第2の貫通孔56、挿通具70の形状は単純で、部品点数も少なく、上記の操作も簡単であることから、基板保持具40の転倒を防止するとともに、基板保持具40の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
このように、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、簡単な支持構造で基板保持具40の垂直方向及び水平方向の移動を拘束する作用を有するため、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置100は、基板保持具40の転倒を防止することができるとともに、基板保持具40の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
また、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置100を用いて基板の熱処理工程を行う半導体装置の製造方法を実施することにより、地震等の振動が加わったときの転倒を防止することができるため、不良品の発生率を低くすることができる。
以上、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造によれば、水平方向、垂直方向の移動の拘束により、基板保持具の転倒を防止するとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、図6を参照し、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造について説明する。
図6は、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示した断面図である。ただし、以下の文中では、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の実施の形態についても同様)。
本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、挿通具が第2の貫通孔に螺合されることによって支持される点で、第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造と相違する。
図6を参照するに、第1の実施の形態において、挿通具の軸部が載置台の天板に形成された第2の貫通孔に嵌合されるのと相違し、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、挿通具70aの軸部72aが第1の螺旋溝73を有し、第2の貫通孔56aが第1の螺旋溝73に対応した第2の螺旋溝59を有する。
図6に示されるように、基板保持具40の底板42に第1の貫通孔45が形成され、載置台50aの天板51aに第2の貫通孔56aが形成され、基板保持具40の底板42の下面側に底板下面凹部47が設けられ、載置台50aの天板51aの上面側に天板上面凸部58aが設けられることは、第1の実施の形態と同様である。また、第1の実施の形態と同様に、第1の貫通孔45、第2の貫通孔56aを3つとすることができる。
また、挿通具70aが、第1の貫通孔45の大きさに対応した頭部71と、第2の貫通孔56aの大きさに対応した軸部72aとを有し、頭部71の外径J1が第1の貫通孔45の内径K1よりもやや小さく、頭部71の軸方向の長さL1が載置台50aの天板51aの天板上面凸部58aの上面から基板保持具40の底板42の上面までの高さH3に比べて大きく、軸部72aの外径J2が第2の貫通孔56aの内径K2よりもやや小さいことも、第1の実施の形態と同様である。
しかし、挿通具70aの軸部72aの形状、及び第2の貫通孔56aの形状が、第1の実施の形態と異なる。
軸部72aは、挿通具70aの軸部72aを回転軸とする第1の螺旋溝73を有する。第1の螺旋溝73は、軸部72aが第2の貫通孔56aに螺合されるためのものである。
第2の貫通孔56aは、第1の螺旋溝73に対応した第2の螺旋溝59を有する。第2の螺旋溝59は、第1の螺旋溝73を有する挿通具70aの軸部72aが螺合されるためのものである。
第1の貫通孔45の内径K1が、第2の貫通孔56aの内径K2に比べて大きく、挿通具70aの頭部71の外径J1が、第2の貫通孔56aの内径K2に比べて大きいのは、第1の実施の形態と同様である。従って、第1の貫通孔45と第2の貫通孔56aが連通するような位置において、基板保持具40を載置台50aに載置し、挿通具70aを第1の貫通孔45を介して第2の貫通孔56aに螺合すると、挿通具70aは、頭部71の下面側が載置台50aの天板51aの上面側に当接する位置まで螺入される。
このとき、基板保持具40に対して上下いずれの向きの垂直方向に力が加わった場合でも、第1の螺旋溝73と第2の螺旋溝59との間に支持力が働くため、螺旋溝がない場合よりも基板保持具40の垂直方向の移動を拘束することができる。また、挿通具70aの頭部71は、第1の貫通孔45に嵌合されるため、基板保持具40の水平方向の移動を拘束することができる。
このように、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、簡単な支持構造で基板保持具40の垂直方向及び水平方向の移動を拘束する作用を有する。従って、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置は、第1の実施の形態において説明したのと同様に、図1に示されるような構成を有することができ、基板保持具の転倒を防止することができるとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
また、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置を用いて基板の熱処理工程を行う半導体装置の製造方法を実施することにより、地震等の振動が加わったときの転倒を防止することができるため、不良品の発生率を低くすることができる。
以上、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造によれば、水平方向、垂直方向の移動の拘束により、基板保持具の転倒を防止するとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
なお、本変形例では、第1の貫通孔、第2の貫通孔、挿通具の数が3つであるが、例えば、中心に径を大きくした第1の貫通孔、第2の貫通孔、挿通具を1つ設けることによって、支持することもできる。
(第1の実施の第2の変形例)
次に、図7を参照し、本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造について説明する。
図7は、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示す断面図である。また、図8は、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図7に示すDの方向から見た平面図である。
本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、挿通具が掛止部をもって載置台に掛止される点で、第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造と相違する。
図7及び図8を参照するに、第1の実施の形態において、挿通具が第1の貫通孔の大きさに対応した頭部と第2の貫通孔の大きさに対応した軸部とを有するのと相違し、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、挿通具70bが、頭部71と反対側に掛止部74を有し、載置台50bは、第2の貫通孔56bに挿通された挿通具70bが軸部72を回転軸として回転されたとき、掛止部74が載置台50bに掛止されるような第2の貫通孔56bが設けられることが特徴である。また、第1の実施の形態と同様に、第1の貫通孔45、第2の貫通孔56bを3つとすることができる。
図7及び図8に示されるように、挿通具70bは、頭部71と、軸部72と、掛止部74と、を有する。頭部71は、円状の断面形状を有しており、第1の貫通孔45の大きさに対応した直径を有する。具体的には、頭部71の外径J1は、第1の貫通孔45の内径K1よりやや小さい。また、頭部71の軸方向の長さL1は、載置台50の天板51bの天板上面凸部58bの上面から基板保持具40の底板42の上面までの高さH3に比べて大きい。
次に、軸部72は、円状の断面形状を有しており、第2の貫通孔56bの大きさに対応した直径を有する。具体的には、軸部72の外径J2は、後述するように、長径と短径を有する第2の貫通孔56bの短径N2よりやや小さい。また、軸部72の軸方向の長さL2は、天板上面凸部58bにおける天板51bの厚さH4よりやや大きい。
次に、掛止部74は、長円状の断面形状を有している。掛止部74は、挿通具70bが第2の貫通孔56bに嵌脱されるとともに、挿通具70bの軸部を回転軸として回転されたとき、載置台50bに掛止されるための部分である。従って、掛止部74の長径M1は、第2の貫通孔56bの長径N1よりやや小さく、掛止部74の短径M2は、第2の貫通孔56bの短径N2よりやや小さくなっている。また、掛止部74の長径M1は、第1の貫通孔45の内径K1より小さい。また、軸部72の軸方向の長さL2は、天板上面凸部58bにおける天板51bの厚さH4よりやや大きいため、挿通具70bの頭部71が第1の貫通孔45に嵌合し、挿通具70bの軸部72が第2の貫通孔56bに嵌合したときに、掛止部74は、載置台50bの天板51bの下面より下方に突出する。
一方、第2の貫通孔56bは、前述したように、掛止部74を嵌脱させるとともに、掛止させる機能を有するため、第1の実施の形態と異なり、長円状の断面形状を有している。即ち、図8に示されるように、第2の貫通孔56bの長径N1は、第2の貫通孔56bの短径N2より大きい。
掛止部74の第2の貫通孔56bとの相対位置の状態は、挿通具70bを回転させることにより、掛止状態74aと脱着可能状態74bとの2つの状態を有する。図8において実線で示されるように、掛止状態74aのときは、挿通具70bを、第2の貫通孔56bより下側に突出した掛止部74の長径方向が第2の貫通孔56bの長径方向と直角になるように回転させることによって、掛止部74を載置台50bの天板51bに掛止させ、挿通具70bの抜けを防止することができる。図8において点線で示されるように、脱着可能状態74bのときは、挿通具70bを、第2の貫通孔56bより下側に突出した掛止部74の長径方向が第2の貫通孔56bの長径方向と平行になるように回転させることによって、断面が長円状の形状を有する掛止部74が、断面が長円状の形状を有する第2の貫通孔56bを嵌脱することができ、挿通具70bを脱着することができる。
ここで、挿通具70bが掛止状態74aにあるとき、掛止部74の長円状の断面形状の長径方向の両端が、載置台50bの天板51bに掛止するため、掛止部74がない第1の実施の形態に比べて、垂直方向により大きな力が加わった際にも、基板保持具40の垂直方向の移動を拘束することができる。また、基板保持具40の水平方向の移動を拘束する作用は、第1の実施の形態と同様である。
このように、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、簡単な支持構造で基板保持具40の垂直方向及び水平方向の移動を拘束する作用を有する。従って、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置は、第1の実施の形態において説明したのと同様に、図1に示されるような構成を有することができ、基板保持具の転倒を防止することができるとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
また、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置を用いて基板の熱処理工程を行う半導体装置の製造方法を実施することにより、地震等の振動が加わったときの転倒を防止することができるため、不良品の発生率を低くすることができる。
以上、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造によれば、水平方向、垂直方向の移動の拘束により、基板保持具の転倒を防止するとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
なお、本変形例では、第1の貫通孔、第2の貫通孔、挿通具の数が3つであるが、例えば、中心に径を大きくした第1の貫通孔、第2の貫通孔、挿通具を1つ設けることによって、支持することもできる。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
次に、図9乃至図11を参照し、本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造について説明する。
図9は、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示す正面図である。図10は、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図9におけるE−E線に伴う断面図である。図11は、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図9に示すFの方向から見た平面図である。
本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、径の大きな1本の挿通具が基板保持具の底板の中央に設けられた径の大きな貫通孔に嵌合される点で、第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造と相違する。
図9乃至図11を参照するに、第1の実施の形態において、挿通具の径が小さく、複数であるのと相違し、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、基板保持具40の底板42の中心に径の大きな第1の貫通孔45が1つ設けられ、載置台50の天板51の中心に径の大きな第2の貫通孔45が1つ設けられ、径の大きな1つの挿通具70が、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔56に嵌合されることによって、基板保持具40が載置台50に支持されることを特徴とする。
図10に示されるように、基板保持具40は、底板42の中心に、径の大きな第1の貫通孔45を有し、載置台50は、天板51の中心に、第1の貫通孔56を有する。また、挿通具70は、頭部71、軸部72を有する。頭部71の外径J1は、第1の貫通孔45の内径K1よりもやや小さく、軸部72の外径J2は、第2の貫通孔56の内径K2よりもやや小さく、頭部71の外径J1が軸部72の外径J2より大きいことは、第1の実施の形態と同一である。ただし、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔56は、ともに1つである。
ここで、基板保持具40の垂直方向の移動及び水平方向の移動を拘束する作用は、第1の実施の形態と同様である。ただし、第1の実施の形態より、部品点数が減るという特徴を有する。即ち、少ない部品点数で、第1の実施の形態と同様の効果を有することが可能である。
このように、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、簡単な支持構造で基板保持具40の垂直方向及び水平方向の移動を拘束する作用を有する。従って、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置は、第1の実施の形態において説明したのと同様に、図1に示されるような構成を有することができ、基板保持具の転倒を防止することができるとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
また、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置を用いて基板の熱処理工程を行う半導体装置の製造方法を実施することにより、地震等の振動が加わったときの転倒を防止することができるため、不良品の発生率を低くすることができる。
以上、本変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造によれば、水平方向、垂直方向の移動の拘束により、基板保持具の転倒を防止するとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、図12を参照し、本発明の第2の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造について説明する。
図12は、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示す断面図である。
本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、載置台の天板に設けられた突起が基板保持具の底板に設けられた貫通孔に嵌合される点で、第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造と相違する。
図12を参照するに、第1の実施の形態において、挿通具が載置台の天板と別の部材であるのと相違し、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、載置台50cの天板51cに突起75が設けられ、突起75が基板保持具40の底板42に設けられた貫通孔48に嵌合されることによって、基板保持具40が載置台50cに支持されることを特徴とする。
図12に示されるように、載置台50cは、天板51c上に、突起75を有する。突起75は、貫通孔48の大きさに対応する。具体的には、突起75の外径J1は、貫通孔48の内径K1よりも小さい。突起75の軸方向の長さL1は、載置台50cの天板51cの天板上面凸部58cの上面から基板保持具40の底板42の上面までの高さH3と略等しい。即ち、第1の実施の形態と比べて、挿通具を嵌脱する作業が必要ないため、突起75は、水平方向の移動に対して基板保持具40の底板を拘束できればよく、突起75の上端が、基板保持具40の底板42の上面よりも上に突出することは必要でない。また、第1の実施の形態と同様に、貫通孔48、突起75を3つとすることができる。
ここで、基板保持具40の垂直方向の移動及び水平方向の移動を拘束する作用は、第1の実施の形態と同様である。ただし、第1の実施の形態において挿通具70と載置台50cの天板51cとが一体となったことにより、部品点数が減るという特徴と有する。即ち、少ない部品点数で、第1の実施の形態と同様の効果を有することが可能である。
このように、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造は、簡単な支持構造で基板保持具40の垂直方向及び水平方向の移動を拘束する作用を有する。従って、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置は、第1の実施の形態において説明したのと同様に、図1に示されるような構成を有することができ、基板保持具の転倒を防止することができるとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
また、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えた縦型熱処理装置を用いて基板の熱処理工程を行う半導体装置の製造方法を実施することにより、地震等の振動が加わったときの転倒を防止することができるため、不良品の発生率を低くすることができる。
以上、本実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造によれば、水平方向、垂直方向の移動の拘束により、基板保持具の転倒を防止するとともに、基板保持具の取付取外し作業を容易且つ安全に行うことができる。
なお、本実施の形態では、貫通孔、突起の数が3つであるが、例えば、中心に径を大きくした貫通孔、突起を1つ設けることによって、支持することもできる。
本発明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図1の小円Iで囲んだ部分の基板保持具と載置台を模式的に示した分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図1の小円Iで囲んだ部分の基板保持具と載置台を図2におけるAの方向から見た正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図3におけるB−B線に伴う断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図3に示すCの方向から見た平面図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図7に示すDの方向から見た平面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図9におけるE−E線に伴う断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を説明するための図であり、図9に示すFの方向から見た平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を模式的に示す断面図である。 従来の載置台を有する縦型熱処理装置の例を示す模式的な断面図である。 図13の小円IIで囲んだ部分の基板保持具と載置台を模式的に示した断面図である。
符号の説明
10 熱処理炉
11 熱処理炉本体
12 ヒータ
20 反応管
21 外管
22 内管
23 マニホールド
24 ガス導入配管
25 真空排気管
30 縦型熱処理装置用基板保持具
40 基板保持具
41 天板
42 底板
43 支柱
44 基板
45 第1の貫通孔
47 底板下面凹部
48 貫通孔
50、50a、50b、50c 載置台
51、51a、51b、51c 天板
52 底板
53 支柱
54 断熱板
55 保温筒
56、56a、56b 第2の貫通孔
58、58a、58b、58c 天板上面凸部
59 第2の螺旋溝
60 蓋体
70、70a、70b 相通具
71 頭部
72、72a 軸部
73 第1の螺旋溝
74 掛止部
74a 掛止状態
74b 脱着可能状態
75 突起
100 縦型熱処理装置

Claims (9)

  1. 底板を有し、該底板に第1の貫通孔が設けられた基板保持具と、
    天板を有し、前記第1の貫通孔に対応して前記天板に第2の貫通孔が設けられた載置台と、
    前記第1の貫通孔の大きさに対応した頭部と、前記第2の貫通孔の大きさに対応した軸部と、を有する挿通具と、を有する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造であって、
    前記基板保持具は、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿通された前記挿通具によって前記載置台に支持されることを特徴とする縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  2. 前記第2の貫通孔は、前記第1の貫通孔の内径より小さな内径を有することを特徴とする請求項1記載の縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  3. 前記第1の貫通孔は、複数設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  4. 前記挿通具の前記軸部は、第1の螺旋溝を有し、前記第2の貫通孔は、前記第1の螺旋溝に対応した第2の螺旋溝を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  5. 前記挿通具は、前記頭部と反対側に掛止部を有し、
    前記載置台は、前記第2の貫通孔に挿通された前記挿通具が前記軸部を回転軸として回転されたとき、前記掛止部が前記載置台に掛止されるような前記第2の貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  6. 前記挿通具は、前記基板保持具の材質と同一の材質よりなることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  7. 底板を有し、該底板に貫通孔が設けられた基板保持具と、
    天板を有し、前記貫通孔に対応して前記天板に突起が設けられた載置台と、を有する縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造であって、
    前記基板保持具は、前記貫通孔に嵌合された前記突起によって前記載置台に支持されることを特徴とする縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造。
  8. 請求項1乃至7いずれか一項に記載の縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造を備えたことを特徴とする縦型熱処理装置。
  9. 請求項8記載の縦型熱処理装置を用いて半導体基板の熱処理を行う熱処理工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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