JP2011029225A - 半導体ウェーハ支持方法,半導体ウェーハ支持用ピン及び半導体ウェーハ支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱処理される半導体ウェーハの支持に関し、コストが増大することなくスリップ欠陥の発生を抑制することができるようにする。
【解決手段】熱処理される半導体ウェーハWを裏面WBから複数のピン6によって水平に支持するものであって、ピン6として平面形状の上面を有するものを用いるとともに、ピン6の上面6aを半導体ウェーハWの裏面WBに対して傾斜させた状態として、ピン6の上面6aと側面6cとがなす角部6dの上に半導体ウェーハWを載せて支持する。
【選択図】図1
【解決手段】熱処理される半導体ウェーハWを裏面WBから複数のピン6によって水平に支持するものであって、ピン6として平面形状の上面を有するものを用いるとともに、ピン6の上面6aを半導体ウェーハWの裏面WBに対して傾斜させた状態として、ピン6の上面6aと側面6cとがなす角部6dの上に半導体ウェーハWを載せて支持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱処理される半導体ウェーハを水平に支持するための半導体ウェーハ支持方法,半導体ウェーハ支持用ピン及び半導体ウェーハ支持装置に関するものである。
従来、シリコンウェーハに代表される半導体ウェーハに対して、急速に加熱・冷却する急速昇降温熱処理(Rapid Thermal Process;以下RTP処理という)が行なわれている。このRTP処理は、ウェーハを製造するウェーハ製造工程において多用されており、例えば、ウェーハの表面に酸化膜を形成したり、ウェーハの表面に無欠陥層を形成するとともにウェーハの内部に酸素析出物(BMD;Bulk Micro Defect)を形成したりするために利用されている。
このRTP処理では、ウェーハとウェーハ支持具との接触部におけるスリップ欠陥の発生が課題になっている。このスリップ欠陥について説明する。
RTP処理は、図14に示すようなRTP処理炉100によって行なわれる。RTP処理炉100は、石英からなるチャンバ101と、チャンバ101を上下から囲繞するように配置され、赤外線の照射方向をチャンバ101に向けて装備された赤外線ランプ102と、チャンバ101内においてウェーハWを裏面側から水平に3点支持する3個のピン103と、チャンバ101内に雰囲気ガスを流通させるためのガス導入口104及びガス排出口105とを備えている。
RTP処理は、図14に示すようなRTP処理炉100によって行なわれる。RTP処理炉100は、石英からなるチャンバ101と、チャンバ101を上下から囲繞するように配置され、赤外線の照射方向をチャンバ101に向けて装備された赤外線ランプ102と、チャンバ101内においてウェーハWを裏面側から水平に3点支持する3個のピン103と、チャンバ101内に雰囲気ガスを流通させるためのガス導入口104及びガス排出口105とを備えている。
ピン103としては、ピン上端部が例えば、図15(a)に示すようなウェーハWに平行となる平面形状の上面を有するピン103aや、図15(b)に示すような球状に形成されたピン103bや、図15(c)に示すような尖った形状に形成されたピン103cが利用されている(特許文献1参照)。
ところが、図15(a)に示すようなピン103aによれば、平面形状の上面でウェーハWを支持するためにピン103aとウェーハWとの接触面積が大きく、接触部においてウェーハWからピン103aに逃げる熱量が多くなる。このため、ウェーハ面内に生じる温度差が大きくなり、熱応力でスリップ欠陥が発生しやすいという課題がある。
ところが、図15(a)に示すようなピン103aによれば、平面形状の上面でウェーハWを支持するためにピン103aとウェーハWとの接触面積が大きく、接触部においてウェーハWからピン103aに逃げる熱量が多くなる。このため、ウェーハ面内に生じる温度差が大きくなり、熱応力でスリップ欠陥が発生しやすいという課題がある。
一方、図15(b)及び図15(c)に示すようなピン103b,103cによれば、ピン103b,103cとウェーハWとの接触面積が小さくなり、ウェーハWからピン103b,103cに逃げる熱量が少なくなる。このため、ウェーハ面内にはあまり温度差が生じず、スリップ欠陥の発生を低減することができると考えられる。
しかしながら、図15(b)及び図15(c)に示すようなピン103b,103cは、使用回数が度重なると上端部が磨耗したり欠けが生じたりしてウェーハWとの接触面積が拡大し、小さい接触面積を確保するために頻繁に交換する必要が生じてコストが増大するという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、コストが増大することなくスリップ欠陥の発生を抑制することができるようにした、半導体ウェーハ支持方法,半導体ウェーハ支持用ピン及び半導体ウェーハ支持装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、コストが増大することなくスリップ欠陥の発生を抑制することができるようにした、半導体ウェーハ支持方法,半導体ウェーハ支持用ピン及び半導体ウェーハ支持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半導体ウェーハ支持方法は、熱処理される半導体ウェーハを裏面から複数のピンによって水平に支持する半導体ウェーハ支持方法であって、該ピンとして平面形状の上面を有するものを用いるとともに、該ピンの上面を該半導体ウェーハの裏面に対して傾斜させた状態として、該上面と該ピンの側面とがなす角部の上に該半導体ウェーハを載せて支持することを特徴としている。つまり、該上面を該半導体ウェーハの裏面と平行(角度0°)になるように配置するのではなく、該上面が該半導体ウェーハの裏面に対してわずかであっても角度を有するようにすることを特徴としている。
なお、該ピンとして、該上面がピン軸に対して傾斜した形状であるものを用いるとともに、該ピン軸を該半導体ウェーハの裏面に対して直交させた状態で該半導体ウェーハを支持することが好ましい。このとき、該ピンの上面の該半導体ウェーハの裏面に対する傾斜角度αを0°<α≦50°に設定することが好ましい。
もしくは、該ピンとして、該上面がピン軸に対して直交した形状であるものを用いるとともに、該ピン軸を該半導体ウェーハの裏面に対して傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持することが好ましい。このとき、該ピンの上面の該半導体ウェーハの裏面に対する傾斜角度αを0°<α≦50°に設定することが好ましく、さらには、該傾斜角度αを、該ピンの重心が該ピンの基底面上に収まるように設定することが好ましい。
もしくは、該ピンとして、該上面がピン軸に対して直交した形状であるものを用いるとともに、該ピン軸を該半導体ウェーハの裏面に対して傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持することが好ましい。このとき、該ピンの上面の該半導体ウェーハの裏面に対する傾斜角度αを0°<α≦50°に設定することが好ましく、さらには、該傾斜角度αを、該ピンの重心が該ピンの基底面上に収まるように設定することが好ましい。
また、該ピンの上面を該半導体ウェーハの径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持するか、もしくは、該ピンの上面を該半導体ウェーハの径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持することが好ましい。さらに、該ピンとして材質が石英であるものを用いることが好ましい。
本発明の半導体ウェーハ支持用ピンは、熱処理される半導体ウェーハを裏面から水平に支持するために用いられる半導体ウェーハ支持用ピンであって、ピン軸に対して傾斜した平面形状に形成された上面を有していることを特徴としている。
なお、該上面の該ピン軸に対する傾斜角度γは40°≦γ<90°であることが好ましい。また、材質は石英であることが好ましい。
なお、該上面の該ピン軸に対する傾斜角度γは40°≦γ<90°であることが好ましい。また、材質は石英であることが好ましい。
また、該上面は、円柱状の上端部が平面で斜めに切り取られて平面形状に形成されているか、もしくは、円錐台形状の上端部が平面で斜めに切り取られて平面形状に形成されていることが好ましい。
本発明の半導体ウェーハ支持装置は、熱処理される半導体ウェーハを裏面から水平に支持するためのピンと、該ピンを保持するホルダとを備え、該ホルダは、該ピンのピン軸が垂直方向に対して傾斜した状態であり、且つ、該ピンの上面が水平方向に対して傾斜した状態で該ピンを保持することを特徴としている。
本発明の半導体ウェーハ支持装置は、熱処理される半導体ウェーハを裏面から水平に支持するためのピンと、該ピンを保持するホルダとを備え、該ホルダは、該ピンのピン軸が垂直方向に対して傾斜した状態であり、且つ、該ピンの上面が水平方向に対して傾斜した状態で該ピンを保持することを特徴としている。
なお、該ホルダは、該ピン軸が該半導体ウェーハの径方向内側から外側へ向かって倒れた状態で該ピンを保持するか、もしくは、該ピン軸が該半導体ウェーハの径方向外側から内側へ向かって傾斜した状態で該ピンを保持することが好ましい。
また、該ピンの上面の水平方向に対する傾斜角度αが0°<α≦50°に設定されていることが好ましい。
また、該ピンの上面の水平方向に対する傾斜角度αが0°<α≦50°に設定されていることが好ましい。
請求項1記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、ピンは、その上面と側面とがなす角部(線状のエッジの最上部)で半導体ウェーハの裏面に接触することになるので、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を小さくすることができる。したがって、半導体ウェーハ裏面からピンへ逃げる熱量を減少させることができ、半導体ウェーハ面内の温度差が減少して、熱応力により生じるスリップ欠陥の発生を抑制することができる。
また、半導体ウェーハの重みをピン角部に作用させて、半導体ウェーハの重み等でピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。したがって、度重なる使用によってピンが磨耗した場合でも線状のエッジが現れてピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積の増大を回避もしくは抑制することができ、使用回数を重ねても小さい接触面積でピンと半導体ウェーハとが接触し続け、この結果、一つのピンを従来よりも長く使用することが可能になり、コストの増大を抑制することができる。
請求項2記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、ピンは垂直状態で半導体ウェーハを支持することが可能になるので、ピンの重心がピンの基底面上に収まってピンの自重による負担を抑制することができ、その結果、ピンが折れる事態を回避することができる。
請求項3記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、傾斜角度αをこの範囲で設定すれば、半導体ウェーハの重みをピン角部に確実に作用させて、ピン角部を、確実に、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項3記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、傾斜角度αをこの範囲で設定すれば、半導体ウェーハの重みをピン角部に確実に作用させて、ピン角部を、確実に、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項4記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、既存の円柱状のピン等をそのまま本発明に利用することができて、コストの増大を抑制することができる。
請求項5記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、半導体ウェーハの重みをピン角部に確実に作用させて、ピン角部を、確実に、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項5記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、半導体ウェーハの重みをピン角部に確実に作用させて、ピン角部を、確実に、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項6記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、ピンの重心がピンの基底面上に収まるのでピンの自重による負担を抑制することができ、その結果、ピンが折れる事態を回避することができる。
請求項7記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、半導体ウェーハが自重によりわずかに撓んだとしても、ピンと半導体ウェーハとの接触部におけるピン上面の傾斜方向と半導体ウェーハ裏面の傾斜方向とが逆になるので、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積をより小さくすることができる。
請求項7記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、半導体ウェーハが自重によりわずかに撓んだとしても、ピンと半導体ウェーハとの接触部におけるピン上面の傾斜方向と半導体ウェーハ裏面の傾斜方向とが逆になるので、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積をより小さくすることができる。
請求項8記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、半導体ウェーハが自重によりわずかに撓んだとしても、ピン上面の傾斜方向とウェーハ裏面の傾斜方向とが同一であるので、ピンを下がり勾配で傾斜させた場合に比べて接触面積が広くなり、ピン角部にかかる負担を抑制して、耐久性を向上させることができる。
請求項9記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、材質が石英であるので、使用回数が重なるにつれ半導体ウェーハの重み等でピン角部が欠けるに当たって、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を増大させることなくピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項9記載の本発明の半導体ウェーハ支持方法によれば、材質が石英であるので、使用回数が重なるにつれ半導体ウェーハの重み等でピン角部が欠けるに当たって、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を増大させることなくピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項10記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、このようなピンを用いて、そのピン軸を半導体ウェーハの裏面に対して直交させた状態で支持すれば、ピンは、その上面と側面とがなす角部で半導体ウェーハの裏面に接触することになり、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を小さくすることができる。したがって、半導体ウェーハ裏面からピンへ逃げる熱量を減少させることができ、半導体ウェーハ面内の温度差が減少して、熱応力により生じるスリップ欠陥の発生を抑制することができる。
また、半導体ウェーハの重みをピン角部に作用させて、半導体ウェーハの重み等でピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。したがって、度重なる使用によってピンが磨耗した場合でも線状のエッジが現れてピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積の増大を回避もしくは抑制することができ、使用回数を重ねても小さい接触面積でピンと半導体ウェーハとが接触し続け、この結果、一つのピンを従来よりも長く使用することが可能になり、コストの増大を抑制することができる。
請求項11記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、半導体ウェーハの重みをピン角部に確実に作用させて、ピン角部を、確実に、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項12記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、材質が石英であるので、使用回数が重なるにつれ半導体ウェーハの重み等でピン角部が欠けるに当たって、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を増大させることなくピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項12記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、材質が石英であるので、使用回数が重なるにつれ半導体ウェーハの重み等でピン角部が欠けるに当たって、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を増大させることなくピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
請求項13記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、既存の円柱状のピンに若干の加工を施すだけで本発明に利用することができ、コストの増大を抑制することができる。
請求項14記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、上端部が円錐台形状である既存のピンに若干の加工を施すだけで本発明に利用することができ、コストの増大を抑制することができる。
請求項14記載の本発明の半導体ウェーハ支持用ピンによれば、上端部が円錐台形状である既存のピンに若干の加工を施すだけで本発明に利用することができ、コストの増大を抑制することができる。
請求項15記載の本発明のウェーハ支持装置によれば、ピンは、ホルダにより、上面が水平方向に対して傾斜して保持されているので、上面と側面とがなす角部で半導体ウェーハの裏面に接触することとなり、ピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積を小さくすることができる。したがって、半導体ウェーハ裏面からピンへ逃げる熱量を減少させることができ、半導体ウェーハ面内の温度差が減少して、熱応力により生じるスリップ欠陥の発生を抑制することができる。
また、半導体ウェーハの重みをピン角部に作用させて、半導体ウェーハの重み等でピン角部を、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。したがって、度重なる使用によってピンが磨耗した場合でも線状のエッジが現れてピンと半導体ウェーハ裏面との接触面積の増大を回避もしくは抑制することができ、使用回数を重ねても小さい接触面積でピンと半導体ウェーハとが接触し続け、この結果、一つのピンを従来よりも長く使用することが可能になり、コストの増大を抑制することができる。
請求項16記載の本発明のウェーハ支持装置によれば、ホルダが、ピン軸が半導体ウェーハの径方向内側から外側へ向かって倒れた状態でピンを保持するので、ホルダの水平方向の設置位置を半導体ウェーハ面内に収めることができる。
請求項17記載の本発明のウェーハ支持装置によれば、半導体ウェーハが自重によりわずかに撓んだとしても、ピン上面の傾斜方向とウェーハ裏面の傾斜方向とが同一であるので、ピンを下がり勾配で傾斜させた場合に比べて接触面積が広くなり、ピン角部にかかる負担を抑制して、耐久性を向上させることができる。
請求項17記載の本発明のウェーハ支持装置によれば、半導体ウェーハが自重によりわずかに撓んだとしても、ピン上面の傾斜方向とウェーハ裏面の傾斜方向とが同一であるので、ピンを下がり勾配で傾斜させた場合に比べて接触面積が広くなり、ピン角部にかかる負担を抑制して、耐久性を向上させることができる。
請求項18記載の本発明のウェーハ支持装置によれば、半導体ウェーハの重みをピン角部に確実に作用させて、ピン角部を、確実に、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。なお、図1〜図4の構成部材の寸法や形状は、発明を理解しやすいように適宜拡大・縮小して要部を誇張して示したものであり、推奨される構成部材の寸法や形状を厳密に定義するものではない。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。なお、図1〜図4の構成部材の寸法や形状は、発明を理解しやすいように適宜拡大・縮小して要部を誇張して示したものであり、推奨される構成部材の寸法や形状を厳密に定義するものではない。
<構成>
図2に示すように、本実施形態の支持対象となる、シリコンウェーハに代表される半導体ウェーハ(以下、単にウェーハという)Wは、RTP処理炉(急速昇降温熱処理装置)1によってRTP処理されるようになっている。
RTP処理炉1は、チャンバ2と、赤外線ランプ3と、ガス導入口4と、ガス排出口5と、ピン(半導体ウェーハ支持用ピン)6と、ピンホルダ7とを備えている。そして、チャンバ2内に雰囲気ガス8を流通させながらチャンバ2外から赤外線ランプ3により赤外線照射を行なって、ピン6によって水平に支持されたウェーハWをRTP処理するようになっている。なお、ピン6とピンホルダ7とから、第1実施形態の半導体ウェーハ支持装置が構成されている。
図2に示すように、本実施形態の支持対象となる、シリコンウェーハに代表される半導体ウェーハ(以下、単にウェーハという)Wは、RTP処理炉(急速昇降温熱処理装置)1によってRTP処理されるようになっている。
RTP処理炉1は、チャンバ2と、赤外線ランプ3と、ガス導入口4と、ガス排出口5と、ピン(半導体ウェーハ支持用ピン)6と、ピンホルダ7とを備えている。そして、チャンバ2内に雰囲気ガス8を流通させながらチャンバ2外から赤外線ランプ3により赤外線照射を行なって、ピン6によって水平に支持されたウェーハWをRTP処理するようになっている。なお、ピン6とピンホルダ7とから、第1実施形態の半導体ウェーハ支持装置が構成されている。
詳しくは、チャンバ2は石英で形成されており、その内部でウェーハWがRTP処理されるようになっている。
赤外線ランプ3は複数個備えられており、チャンバ2を上下から囲繞するとともに、赤外線の照射方向をチャンバ2に向けて配置されている。また、赤外線ランプ3のパワーは、個別に制御可能になっている。
赤外線ランプ3は複数個備えられており、チャンバ2を上下から囲繞するとともに、赤外線の照射方向をチャンバ2に向けて配置されている。また、赤外線ランプ3のパワーは、個別に制御可能になっている。
ガス導入口4とガス排出口5とは、チャンバ2内に雰囲気ガス8を流通させるためにチャンバ2に形成されている。雰囲気ガス8としては、アルゴンガス、窒素ガス、アンモニアガス、アルゴンガスと窒素ガス又はアンモニアガスとの混合ガス等が使用できる。
ピン6は3個備えられており、チャンバ2内において、ウェーハWがチャンバ2の内壁面から離間した状態で、図3に示すように、ウェーハWを裏面WB側から3点支持するようになっている。
ピン6は3個備えられており、チャンバ2内において、ウェーハWがチャンバ2の内壁面から離間した状態で、図3に示すように、ウェーハWを裏面WB側から3点支持するようになっている。
また、ピン6は材質が石英で形成されている。さらに、図1に示すように、ピン6は、その上面6aがピン軸6bに対して傾斜角度γで傾斜した平面形状に形成されている。傾斜角度γは、40°≦γ<90°の範囲内に設定されている。なお、ピン6は、例えば、既存の円柱状のピンの上端部を平面で斜めに切り取ることで、平面形状の上面6aを有するように形成されるのが好ましい。
ピンホルダ7は、図2に示すように、ピン6を個別に保持するために3個のピン6に対応して3個備えられている。また、各ピンホルダ7は、図1に示すように、ピン6の直径よりもわずかに大きい直径の円筒形状に形成され、且つ、その延在方向が垂直方向に一致するように形成された、ピン6が挿入される保持孔7aを有している。そして、保持孔7aに挿入されたピン6は、ピン軸6bが垂直方向に一致した状態で保持されるようになっている。
本発明の第1実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法は、上述のようにRTP処理炉1でRTP処理されるウェーハWを対象として、上述のピン6とピンホルダ7とを用い、次のようなステップを備えて構成されている。
まず、第1ステップで、ピン6をピンホルダ7の保持孔7aに挿入し、ピン軸6bを垂直方向に一致させる。
まず、第1ステップで、ピン6をピンホルダ7の保持孔7aに挿入し、ピン軸6bを垂直方向に一致させる。
続いて、第2ステップで、ピン上面6aの傾斜方向について、ピン6でウェーハWを支持した際に、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって傾斜角度α(0°<α≦50°)の下がり勾配で傾斜した状態になるように方向を決める。なお、第2ステップはこのように第1ステップの直後でも良いが、第1ステップと同時に行なっても良い。
その後、第3ステップで、ピン6の上面6aと側面(周面)6cとがなす角部6dの上にウェーハWを載せ、ピン上面6aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
その後、第3ステップで、ピン6の上面6aと側面(周面)6cとがなす角部6dの上にウェーハWを載せ、ピン上面6aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
<作用・効果>
本発明の第1実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、以下のような作用及び効果を奏する。
ピン6は、その上面6aと側面6cとがなす角部6dでウェーハ裏面WBに接触することになるので、ピン6とウェーハWとの接触面積を小さくすることができる。したがって、ウェーハ裏面WBからピン6へ逃げる熱量を減少させることができ、ウェーハ面内の温度差が減少して、熱応力により生じるスリップ欠陥の発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、以下のような作用及び効果を奏する。
ピン6は、その上面6aと側面6cとがなす角部6dでウェーハ裏面WBに接触することになるので、ピン6とウェーハWとの接触面積を小さくすることができる。したがって、ウェーハ裏面WBからピン6へ逃げる熱量を減少させることができ、ウェーハ面内の温度差が減少して、熱応力により生じるスリップ欠陥の発生を抑制することができる。
また、ウェーハWの重みをピン角部6dに作用させて、図4に示すように、ウェーハWの重み等でピン角部6dを、線状のエッジが残りやすいように欠けさせることができる。
したがって、従来技術で説明した図15(b)及び図15(c)に示すようなピン103によれば、度重なる使用によってピン上端部が磨耗し扁平な平面形状になったり、また、欠けが生じても、その欠けは面状に拡がって生じたりして、ピン6とウェーハWとの接触面積が著しく増大すると考えられるが、本実施形態によれば、このような事態を回避もしくは抑制することができる。
したがって、従来技術で説明した図15(b)及び図15(c)に示すようなピン103によれば、度重なる使用によってピン上端部が磨耗し扁平な平面形状になったり、また、欠けが生じても、その欠けは面状に拡がって生じたりして、ピン6とウェーハWとの接触面積が著しく増大すると考えられるが、本実施形態によれば、このような事態を回避もしくは抑制することができる。
つまり、単純に磨耗のみを考えても、図15(c)に示すような円錐状に尖った頂点で支持すれば磨耗の進行が本実施形態よりも速く、しかも、磨耗の進行とともにウェーハWの接触面積が急増し、複数点で支持する際の各点の磨耗進行に差が生じて、安定した支持が損なわれるおそれもある。また、図15(b)に示すような球面状の頂部で支持すると、わずかに磨耗しただけで接触面積の増加が本実施形態よりも著しく拡大する。
また、欠けという点から捉えると、ピンの材質にもよるが、例えば石英のような材質でできていれば、上面や上面に隣接する側面に沿うように表面から内部に向かって欠けるといった欠け方をする。このように上面や側面に沿って欠けた場合、欠けた後も線状(通常は曲線状)のエッジが新たに形成されることになる。図15(b)及び図15(c)に示すようなピン103によれば、このような欠け方にはならない場合が多いと考えられる。
したがって、本実施形態によれば、使用回数を重ねて磨耗しても、欠けることで線状のエッジが現われて、線状のエッジという小さい接触面積でピン6とウェーハWとが接触する。この結果、一つのピン6を従来よりも長く使用することが可能になり、コストの面でも有利である。
また、ピン上面6aのウェーハ裏面WBに対する傾斜角度αを0°<α≦50°の範囲内にするので、ウェーハWの重みをピンに確実に作用させることができる。なお、傾斜角度αは、0°<α≦25°の範囲内に(あるいは、傾斜角度γは、65°≦γ<90°の範囲内に)設定されるのが好ましい。傾斜角度αが25°より大きい場合は、傾斜角度αが25°以下の場合と比べて、使用回数が多くなるとピン6の上端部が磨耗したり面状に拡がる欠けが生じたりしてウェーハWとの接触面積が拡大しやすく、小さい接触面積を確保するためにピン6を交換する頻度が多くなる。
また、ピン上面6aのウェーハ裏面WBに対する傾斜角度αを0°<α≦50°の範囲内にするので、ウェーハWの重みをピンに確実に作用させることができる。なお、傾斜角度αは、0°<α≦25°の範囲内に(あるいは、傾斜角度γは、65°≦γ<90°の範囲内に)設定されるのが好ましい。傾斜角度αが25°より大きい場合は、傾斜角度αが25°以下の場合と比べて、使用回数が多くなるとピン6の上端部が磨耗したり面状に拡がる欠けが生じたりしてウェーハWとの接触面積が拡大しやすく、小さい接触面積を確保するためにピン6を交換する頻度が多くなる。
また、ピン6は垂直状態でウェーハWを支持するので、図1に示すように、ピン6の重心6gがピンの基底面6e上に収まってピン6の自重による負担を抑制することができ、その結果、ピンが折れる事態を回避することができる。
また、ウェーハWが自重によりわずかに撓んだとしても、図5(a)に示すように、ピン6とウェーハWとの接触部におけるピン上面6aの傾斜方向とウェーハ裏面WBの傾斜方向とが逆になるので、図5(b)に示すように、ピン6とウェーハWとの接触面積を小さくすることができる。
また、ウェーハWが自重によりわずかに撓んだとしても、図5(a)に示すように、ピン6とウェーハWとの接触部におけるピン上面6aの傾斜方向とウェーハ裏面WBの傾斜方向とが逆になるので、図5(b)に示すように、ピン6とウェーハWとの接触面積を小さくすることができる。
[第1実施形態の変形例]
なお、第1実施形態の半導体ウェーハ支持方法において、ウェーハWを支持しているピン6の状態が、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態となっているところを、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になるように代えても良い。
なお、第1実施形態の半導体ウェーハ支持方法において、ウェーハWを支持しているピン6の状態が、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態となっているところを、ピン上面6aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になるように代えても良い。
これによれば、図6(a)に示すように、ウェーハWが自重によりわずかに撓んだ際、ピン上面6aの傾斜方向とウェーハ裏面WBの傾斜方向とが同一になるので、ピン6を下がり勾配で傾斜させた場合に比べて、図6(b)に示すように接触面積が広くなり、ピン6の角部6dにかかる負担を抑制して、ピン6の耐久性を向上させることができる。
また、このようにピン上面6aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。
また、このようにピン上面6aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。
つまり、例えば、3個のピンは全て、その上面がウェーハ周方向の一方向に向かって下がり勾配で傾斜していても良い。
また、例えば、3個のピンのうち、あるピンは上面がウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜し、あるピンは上面がウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜し、あるピンは上面がウェーハ周方向に沿って傾斜していても良い。
また、例えば、3個のピンのうち、あるピンは上面がウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜し、あるピンは上面がウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜し、あるピンは上面がウェーハ周方向に沿って傾斜していても良い。
なお、3本のピンの上面6aの傾斜状態が統一されていれば、ピン6の欠けの状態を制御することができるという利点がある。また、3本のピンの上面6aの傾斜状態が個別且つ自由であれば、ピン上面6aの傾斜方向を決めるステップが不要となり、半導体ウェーハ支持方法をより簡素にすることができるという利点がある。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態の半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態の半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。
<構成>
第2実施形態の支持対象となるウェーハWもRTP処理炉でRTP処理されるものである。このRTP処理炉は、ピン(半導体ウェーハ支持用ピン)11とピンホルダ12とを備えてなる半導体ウェーハ支持装置の構成以外は第1実施形態のRTP処理炉1と同様の構成である。したがって、同様の構成部材については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
第2実施形態の支持対象となるウェーハWもRTP処理炉でRTP処理されるものである。このRTP処理炉は、ピン(半導体ウェーハ支持用ピン)11とピンホルダ12とを備えてなる半導体ウェーハ支持装置の構成以外は第1実施形態のRTP処理炉1と同様の構成である。したがって、同様の構成部材については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
ピン11は、第1実施形態と同様に3個備えられており、チャンバ2内において、ウェーハWがチャンバ2の内壁面から離間した状態で、ウェーハWを裏面WB側から3点支持するようになっている。また、ピン11は材質が石英で形成されている。
ここで、ピン11は、第1実施形態と異なり、図7に示すように、その上面11aがピン軸11bに対して直交した平面形状に形成されている。
ここで、ピン11は、第1実施形態と異なり、図7に示すように、その上面11aがピン軸11bに対して直交した平面形状に形成されている。
ピンホルダ12は、3個のピン11に対応して3個備えられ、ピン11を個別に保持するようになっている。そして、各ピンホルダ12は、その延在方向が垂直方向に対して傾斜角度αで傾斜するように形成された保持孔12aを有している。そして、保持孔12aに挿入されたピン11は、ピン軸11bが垂直方向に対して傾斜角度αで傾斜した状態で保持されるようになっている。また、ピンホルダ12は、保持孔12aに挿入されたピン11でウェーハWを支持した際に、ピン11が垂直方向からウェーハ径方向外側に向かって倒れた状態になるように保持孔12aの延在方向を決めて設置されている。
傾斜角度αは、0°<α≦50°の範囲内に設定されている。なお、好ましくは、第1実施形態と同様の理由から、傾斜角度αは、0°<α≦25°の範囲内に設定されると良い。また、傾斜角度αは、ピン11の重心11gがピン11の基底面11e上に収まるような角度に設定されていれば、ピンの自重による負担を抑制することができ、その結果、ピンが折れる事態を回避することができるため、より好ましい。
第2実施形態の半導体ウェーハ支持方法は、このようなピン11とピンホルダ12とを用い、次のようなステップを有して構成されている。
まず、第1ステップで、ピン11を保持孔12aに挿入し、ピン軸11bが垂直方向に対して傾斜角度αで傾斜した状態で保持する。
続いて、第2ステップで、ピン11の上面11aと側面11cとがなす角部11dの上にウェーハWを載せ、ピン上面11aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
まず、第1ステップで、ピン11を保持孔12aに挿入し、ピン軸11bが垂直方向に対して傾斜角度αで傾斜した状態で保持する。
続いて、第2ステップで、ピン11の上面11aと側面11cとがなす角部11dの上にウェーハWを載せ、ピン上面11aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
<作用・効果>
本発明の第2実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、既存の円柱状のピン等をそのまま本実施形態のピン11として利用することができるので、コストの増大を抑制することができる。
本発明の第2実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、既存の円柱状のピン等をそのまま本実施形態のピン11として利用することができるので、コストの増大を抑制することができる。
また、ピンホルダ12により、ピン11がウェーハ径方向外側へ向かって倒れた状態でピン11を保持するので、ピンホルダ12の水平方向の設置位置をウェーハ面内下に収めることができる。
さらに、第1実施形態の半導体ウェーハ支持方法のようにピン上面11aの傾斜方向を決める必要がないので、第1実施形態の半導体ウェーハ支持方法に比べて、半導体ウェーハ支持方法を簡素にすることができる。
さらに、第1実施形態の半導体ウェーハ支持方法のようにピン上面11aの傾斜方向を決める必要がないので、第1実施形態の半導体ウェーハ支持方法に比べて、半導体ウェーハ支持方法を簡素にすることができる。
[第2実施形態の変形例]
なお、第2実施形態において、ウェーハWを支持しているピン11の状態が、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態となっているところを、図8に示すように、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になるように代えても良い。
なお、第2実施形態において、ウェーハWを支持しているピン11の状態が、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態となっているところを、図8に示すように、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になるように代えても良い。
つまり、保持孔12aが垂直方向からウェーハ径方向内側に向かって傾斜して延びるようにピンホルダ12を設置する。このように設置されたピンホルダ12の保持孔12aにピン11を挿入すれば、ピン11がウェーハ径方向内側に向かって倒れた状態となり、ゆえに、ピン上面11aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になる。
これによれば、ウェーハWが自重によりわずかに撓んだ際、ピン上面11aの傾斜方向とウェーハ裏面WBの傾斜方向とが同一になるので、ピン上面11aをウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜させた場合に比べて接触面積が広くなり、ピン11の角部11dにかかる負担を抑制して、ピン11の耐久性を向上させることができる。
また、このようにピン上面11aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。つまり、保持孔12aの延在方向を決めずにピンホルダ12を自由に設置し、そのような延在方向を設定されていない保持孔12aそれぞれにピン11を挿入するようにしても良い。
また、このようにピン上面11aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。つまり、保持孔12aの延在方向を決めずにピンホルダ12を自由に設置し、そのような延在方向を設定されていない保持孔12aそれぞれにピン11を挿入するようにしても良い。
[第3実施形態]
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態の半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態の半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。
<構成>
第3実施形態の支持対象となるウェーハWもRTP処理炉でRTP処理されるものである。このRTP処理炉は、ピン(半導体ウェーハ支持用ピン)21の構成以外は第2実施形態のRTP処理炉1と同様の構成である。したがって、上記実施形態と同様の構成部材については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
第3実施形態の支持対象となるウェーハWもRTP処理炉でRTP処理されるものである。このRTP処理炉は、ピン(半導体ウェーハ支持用ピン)21の構成以外は第2実施形態のRTP処理炉1と同様の構成である。したがって、上記実施形態と同様の構成部材については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
ピン21は3個備えられており、チャンバ2内において、ウェーハWがチャンバ2の内壁面から離間した状態で、ウェーハWを裏面WB側から3点支持するようになっている。また、ピン21は材質が石英で形成されている。
また、図9に示すように、上端部21uが円錐台形状に形成されている。ピン上端部21uの上面21aは、ピン軸21bに対して直交した平面形状に形成されている。なお、上端部21uの高さと直径との比は特に規定されない。
また、図9に示すように、上端部21uが円錐台形状に形成されている。ピン上端部21uの上面21aは、ピン軸21bに対して直交した平面形状に形成されている。なお、上端部21uの高さと直径との比は特に規定されない。
ピンホルダ12は、前述のように3個のピン21に対応して3個備えられ、ピン21を個別に保持するために、ピン21が垂直方向に対して傾斜角度αで倒れた状態でピン21を保持するように形成された保持孔12aを有している。また、ピンホルダ12は、保持孔12aに挿入されたピン21でウェーハWを支持した際に、ピン21が垂直方向からウェーハ径方向外側に向かって倒れた状態になるように保持孔12aの延びる方向を決めて設置されている。
傾斜角度αは、0°<α≦50°の範囲内に設定される。なお、好ましくは、第1実施形態と同様の理由から、傾斜角度αは、0°<α≦25°の範囲内に設定されると良い。また、傾斜角度αは、ピン21の重心がピン21の基底面上に収まるような角度に設定されていると、ピンの自重による負担を抑制することができ、その結果、ピンが折れる事態を回避することができるため、好ましい。
第3実施形態の半導体ウェーハ支持方法は、上述のピン21とピンホルダ12とを備えた半導体ウェーハ支持装置を用い、次のようなステップを備えて構成されている。
まず、第1ステップで、ピン21を保持孔12aに挿入して、ピン21が垂直方向に対して傾斜角度αで倒れた状態で保持する。
続いて、第2ステップで、ピン上端部21uの上面21aと側面21cとがなす角部21dの上にウェーハWを載せ、ピン上面21aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
まず、第1ステップで、ピン21を保持孔12aに挿入して、ピン21が垂直方向に対して傾斜角度αで倒れた状態で保持する。
続いて、第2ステップで、ピン上端部21uの上面21aと側面21cとがなす角部21dの上にウェーハWを載せ、ピン上面21aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
<作用・効果>
本発明の第3実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、上端部が円錐台形状である既存のピンを利用することができるので、コストの増大を抑制することができる。
本発明の第3実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、上端部が円錐台形状である既存のピンを利用することができるので、コストの増大を抑制することができる。
[第3実施形態の変形例]
なお、第3実施形態において、ウェーハWを支持するピン21の状態が、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態となっているところを、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になるように代えても良い。
なお、第3実施形態において、ウェーハWを支持するピン21の状態が、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態となっているところを、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になるように代えても良い。
つまり、保持孔12aがウェーハ径方向外側から内側に向かって傾斜して延びるようにピンホルダ12を設置する。このように設置されたピンホルダ12の保持孔12aにピン21を挿入すれば、ピン21がウェーハ径方向内側に向かって倒れた状態となり、ゆえに、ピン上面21aがウェーハ径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜した状態になる。
これによれば、ウェーハWが自重によりわずかに撓んだ場合、ピン上面21aの傾斜方向とウェーハ裏面WBの傾斜方向とが同一になるので、ピン21を下がり勾配で傾斜させた場合に比べて接触面積が広くなり、ピン21の角部21dにかかる負担を抑制して、ピン21の耐久性を向上させることができる。
また、このようにピン上面21aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。
また、このようにピン上面21aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。
[第4実施形態]
次に、図10を参照して、本発明の第4実施形態の半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。
次に、図10を参照して、本発明の第4実施形態の半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンについて説明する。
<構成>
第4実施形態の支持対象となるウェーハWもRTP処理炉でRTP処理されるものである。このRTP処理炉は、図10に示すピン(半導体ウェーハ支持用ピン)31の構成以外は第1実施形態のRTP処理炉1と同様の構成である。したがって、上記実施形態と同様の構成部材については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
第4実施形態の支持対象となるウェーハWもRTP処理炉でRTP処理されるものである。このRTP処理炉は、図10に示すピン(半導体ウェーハ支持用ピン)31の構成以外は第1実施形態のRTP処理炉1と同様の構成である。したがって、上記実施形態と同様の構成部材については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
ピン31は3個備えられており、チャンバ2内において、ウェーハWがチャンバ2の内壁面から離間した状態で、ウェーハWを裏面WB側から3点支持するようになっている。また、ピン31は材質が石英で形成されている。
また、ピン31は、円錐台形状もしくはテーパ形状の上端部が平面で斜めに切り取られた形状に構成されており、平面且つ楕円形状の上面31aを有している。上面31aは、ピン軸31bに対して傾斜角度γで傾斜している。傾斜角度γは、40°≦γ<90°になるように設定されている。なお、好ましくは、第1実施形態と同様の理由から、傾斜角度γは、65°≦γ<90°になるように設定されると良い。
また、ピン31は、円錐台形状もしくはテーパ形状の上端部が平面で斜めに切り取られた形状に構成されており、平面且つ楕円形状の上面31aを有している。上面31aは、ピン軸31bに対して傾斜角度γで傾斜している。傾斜角度γは、40°≦γ<90°になるように設定されている。なお、好ましくは、第1実施形態と同様の理由から、傾斜角度γは、65°≦γ<90°になるように設定されると良い。
ピンホルダ7は、第1実施形態で説明したものであって、前述のように3個のピン31に対応して3個備えられ、それぞれ、ピン軸31bを垂直方向に一致させた状態でピン31を保持するように形成された保持孔7aを有している。
第4実施形態の半導体ウェーハ支持方法は、上述のピン31とピンホルダ7とを備えた半導体ウェーハ支持装置を用い、次のようなステップを備えて構成されている。
第4実施形態の半導体ウェーハ支持方法は、上述のピン31とピンホルダ7とを備えた半導体ウェーハ支持装置を用い、次のようなステップを備えて構成されている。
まず、第1ステップで、ピン31を保持孔7aに挿入し、ピン軸31bを垂直方向に一致させる。
続いて、第2ステップで、ピン上面31aの傾斜方向について、ピン31でウェーハWを支持した際に、ピン上面31aがウェーハ径方向内側から外側に向かって傾斜角度α(0°<α≦50)の下がり勾配で傾斜した状態になるように、方向を決める。なお、第2ステップはこのように第1ステップの直後でも良いが、第1ステップと同時に行なっても良い。
続いて、第2ステップで、ピン上面31aの傾斜方向について、ピン31でウェーハWを支持した際に、ピン上面31aがウェーハ径方向内側から外側に向かって傾斜角度α(0°<α≦50)の下がり勾配で傾斜した状態になるように、方向を決める。なお、第2ステップはこのように第1ステップの直後でも良いが、第1ステップと同時に行なっても良い。
その後、第3ステップで、ピン上端部31uの上面31aと側面31cとがなす角部31dの上にウェーハWを載せ、ピン上面31aがウェーハ裏面WBに対して傾斜角度αで傾斜した状態、さらに、ピン上面31aがウェーハ径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜した状態で、ウェーハWを裏面WB側から水平に支持する。
<作用・効果>
本発明の第4実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
本発明の第4実施形態に係る半導体ウェーハ支持方法並びにその支持方法に用いる半導体ウェーハ支持装置及び半導体ウェーハ支持用ピンは上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
[第4実施形態の変形例]
なお、ピン上面31aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。
なお、ピン上面31aのウェーハ径方向に対する傾斜状態を限定することなく、ウェーハWを支持するようにしても良い。
[実施例]
以下に本発明の実施例について説明する。これは、上記第3実施形態の実施例である。そして、第3実施形態の半導体ウェーハ支持用ピンを備えた半導体ウェーハ支持装置を用いた半導体ウェーハ支持方法により支持されたウェーハWをRTP処理炉でRTP処理し、ウェーハに生じたスリップを評価している。
以下に本発明の実施例について説明する。これは、上記第3実施形態の実施例である。そして、第3実施形態の半導体ウェーハ支持用ピンを備えた半導体ウェーハ支持装置を用いた半導体ウェーハ支持方法により支持されたウェーハWをRTP処理炉でRTP処理し、ウェーハに生じたスリップを評価している。
図11に示すように、ピン40としては、円錐台形状の上端部41と、円柱形状の本体部42とを有しており、ピン全体の長さが17mm、上端部41の長さが6.5mm、本体部42の直径が1.5mm、ピン上面の直径が0.5mmに形成されたものを用いた。ピン40の材質は石英である。
また、ピンホルダ50としては、図12に示すように、その延在方向が垂直方向に対して3°(α=3°)傾斜して形成された保持孔50aを有したものを用いた。
また、ピンホルダ50としては、図12に示すように、その延在方向が垂直方向に対して3°(α=3°)傾斜して形成された保持孔50aを有したものを用いた。
そして、まずピン40をピンホルダ50の保持孔50aに挿入した。続いて、ピンの角部にウェーハWを載せて支持した。
その後、RTP処理炉により、処理時間60秒、最高温度1150度でウェーハWをRTP処理し、図13に示すように、ウェーハを4万枚処理した後のピン40の状態を調べた。その結果、ピン40の角部に線状のエッジが残るように欠けが生じ、ピン40とウェーハWとの小さい接触面積を確保できていることが確認された。
その後、RTP処理炉により、処理時間60秒、最高温度1150度でウェーハWをRTP処理し、図13に示すように、ウェーハを4万枚処理した後のピン40の状態を調べた。その結果、ピン40の角部に線状のエッジが残るように欠けが生じ、ピン40とウェーハWとの小さい接触面積を確保できていることが確認された。
さらに、RTP処理後のウェーハについて、ウェーハ裏面からウェーハ表面まで伸展しているスリップを調べた。すると、生じたスリップのスリップ長は0〜1mmの範囲に収まっていた。
<比較例>
なお、上記実施例と比較するために、ピン40を傾けずにピン軸が垂直方向に一致した状態で保持し、それ以外は上記実施例と同様の条件でウェーハWをRTP処理した。そして、このときにウェーハWに生じたスリップについて調べると、そのスリップ長は2〜3mmであった。
したがって、本発明によれば、スリップ欠陥の抑制に効果を発揮することが確認された。
なお、上記実施例と比較するために、ピン40を傾けずにピン軸が垂直方向に一致した状態で保持し、それ以外は上記実施例と同様の条件でウェーハWをRTP処理した。そして、このときにウェーハWに生じたスリップについて調べると、そのスリップ長は2〜3mmであった。
したがって、本発明によれば、スリップ欠陥の抑制に効果を発揮することが確認された。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記実施形態では、ピンを3個備えるようにしたが、ピンの数はこれに限定されず例えば4個であっても良い。ただし、ウェーハWを安定して支持するとともに支持箇所を少なくする点で3個が好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記実施形態では、ピンを3個備えるようにしたが、ピンの数はこれに限定されず例えば4個であっても良い。ただし、ウェーハWを安定して支持するとともに支持箇所を少なくする点で3個が好ましい。
また、上記実施形態では、ピンホルダ7,12は複数のピンそれぞれに対して個別に設けられるように構成したが、ピンホルダ7,12の構成はこれに限定されず、複数のピンで共有するピンホルダを1つ備え、その1つのピンホルダにピンを個別に保持するための保持部を複数個設けるように構成しても良い。また、保持部としては、ピンが挿入される保持孔が形成される構成に限らず、把持アームや把持リング等の把持具を設け、その把持具でピンを把持するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、RTP処理される半導体ウェーハを対象として説明したが、本発明は、RTP処理される半導体ウェーハに限らず、熱処理される半導体ウェーハを対象として適用することができる。
本発明は、半導体ウェーハ並びに半導体デバイスの製造において広く利用可能である。
1 RTP処理炉(急速昇降温熱処理装置)
2 チャンバ
3 赤外線ランプ(ランプ)
4 ガス導入口
5 ガス排出口
6,11,21,31 ピン
7,12 ピンホルダ
8 雰囲気ガス
2 チャンバ
3 赤外線ランプ(ランプ)
4 ガス導入口
5 ガス排出口
6,11,21,31 ピン
7,12 ピンホルダ
8 雰囲気ガス
Claims (18)
- 熱処理される半導体ウェーハを裏面から複数のピンによって水平に支持する半導体ウェーハ支持方法であって、
該ピンとして平面形状の上面を有するものを用いるとともに、該ピンの上面を該半導体ウェーハの裏面に対して傾斜させた状態として、該上面と該ピンの側面とがなす角部の上に該半導体ウェーハを載せて支持する
ことを特徴とする、半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンとして、該上面がピン軸に対して傾斜した形状であるものを用いるとともに、
該ピン軸を該半導体ウェーハの裏面に対して直交させた状態で該半導体ウェーハを支持する
ことを特徴とする、請求項1記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンの上面の該半導体ウェーハの裏面に対する傾斜角度αを、0°<α≦50°に設定する
ことを特徴とする、請求項2記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンとして、該上面がピン軸に対して直交した形状であるものを用いるとともに、
該ピン軸を該半導体ウェーハの裏面に対して傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持する
ことを特徴とする、請求項1記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンの上面の該半導体ウェーハの裏面に対する傾斜角度αを、0°<α≦50°に設定する
ことを特徴とする、請求項4記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該傾斜角度αを、該ピンの重心が該ピンの基底面上に収まるように設定する
ことを特徴とする、請求項5記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンの上面を該半導体ウェーハの径方向内側から外側に向かって下がり勾配で傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持する
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンの上面を該半導体ウェーハの径方向内側から外側に向かって上がり勾配で傾斜させた状態で該半導体ウェーハを支持する
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 該ピンとして材質が石英であるものを用いる
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の半導体ウェーハ支持方法。 - 熱処理される半導体ウェーハを裏面から水平に支持するために用いられる半導体ウェーハ支持用ピンであって、
ピン軸に対して傾斜した平面形状に形成された上面を有している
ことを特徴とする、半導体ウェーハ支持用ピン。 - 該上面の該ピン軸に対する傾斜角度γは、40°≦γ<90°である
ことを特徴とする、請求項10記載の半導体ウェーハ支持用ピン。 - 材質は石英である
ことを特徴とする、請求項10又は11記載の半導体ウェーハ支持用ピン。 - 該上面は、円柱状の上端部が平面で斜めに切り取られて平面形状に形成されている
ことを特徴とする、請求項10〜12の何れか1項に記載の半導体ウェーハ支持用ピン。 - 該上面は、円錐台形状の上端部が平面で斜めに切り取られて平面形状に形成されている
ことを特徴とする、請求項10〜12の何れか1項に記載の半導体ウェーハ支持用ピン。 - 熱処理される半導体ウェーハを裏面から水平に支持するためのピンと、
該ピンを保持するホルダとを備え、
該ホルダは、該ピンのピン軸が垂直方向に対して傾斜した状態であり、且つ、該ピンの上面が水平方向に対して傾斜した状態で該ピンを保持する
ことを特徴とする、半導体ウェーハ支持装置。 - 該ホルダは、該ピン軸が該半導体ウェーハの径方向内側から外側へ向かって倒れた状態で該ピンを保持する
ことを特徴とする、請求項15記載の半導体ウェーハ支持装置。 - 該ホルダは、該ピン軸が該半導体ウェーハの径方向外側から内側へ向かって傾斜した状態で該ピンを保持する
ことを特徴とする、請求項15記載の半導体ウェーハ支持装置。 - 該ピンの上面の水平方向に対する傾斜角度αが、0°<α≦50°に設定されている
ことを特徴とする、請求項15〜17の何れか1項に記載の半導体ウェーハ支持装置。
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