JP2009210182A - 車両用冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍車等の荷室内に配置されるエバポレータユニットを、荷室の断熱パネルを利用して取り付けるとともに、取り付けた際の荷室内への張り出しを抑制する。
【解決手段】箱型荷台1の前面における上部断熱パネル11に、上下方向に長い矩形状の2個の側方フレーム2を並行して固定し、その荷室側をカバー体3で覆う。側方フレーム2の下部にエバポレータEを取り付け、上部に遠心式のエバポレータファン5を設けるとともに、エバポレータファン5の吸入口に導風孔を備えた導風板4を設置する。エバポレータEで冷却された冷気は、エバポレータファン5により、カバー体3と導風板4との間の流路を介して吸引され、導風板4の上方を通過して荷室内に吹き出される。エバポレータファン5は、軸方向の短い遠心式のファンであるため、エバポレータE等を装着する側方フレーム2の前後方向の寸法を小さくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍車等に搭載され、断熱パネルにより囲まれた荷室内を冷却する冷凍装置に関し、ことに、荷室内に設置される冷凍装置のエバポレータ(蒸発器)部の構造に関するものである。
トラック等による貨物輸送の分野では、消費生活の多様化あるいは利便性の追求に伴って、野菜、果物、魚介類等の生鮮食料品あるいは冷凍食品などの輸送の需要が増加している。生鮮食料品又は冷凍食品等の輸送には、断熱パネルにより囲まれた密閉式の箱型荷台を搭載し、その荷室内の温度を、冷凍装置を用いて低温に保持する冷蔵車又は冷凍車が用いられる。最近では、食品の安全性に対する要求が厳しくなり、輸送中の荷室内の温度が積載する貨物に応じた適正な範囲から外れないよう厳格に管理する必要が生じており、いわゆる温度管理車と呼ばれる車両も増加している。
冷凍装置は、気体状態のフロン等の冷媒を圧縮するコンプレッサ(圧縮機)、圧縮後の高温の冷媒を冷却し液化するコンデンサ(凝縮器)、液化した冷媒を絞り膨張させて低温化する膨張弁、膨張後の低温の冷媒を吸熱により気化するエバポレータ(蒸発器)を備えており、エバポレータで気化させるときに周囲の熱を奪い冷却を行うものである。冷凍車等の車両に搭載される冷凍装置では、車両走行用のエンジン又は冷凍装置専用のエンジンによりコンプレッサを駆動し、圧縮後の冷媒を荷室の外部に置かれたコンデンサに送り、コンデンサファンにより冷却する。エバポレータは、断熱パネルにより囲まれた荷室内の上方に設置してあり、エバポレータで冷却された冷気は、エバポレータファンにより荷室内の上方から吹き出されて荷室内を循環する。エバポレータファンはエバポレータと一体に組付けられており、エバポレータとエバポレータファンとが一体となり荷室内に置かれるユニットを、以下「エバポレータユニット」という。
冷凍車等においては、エバポレータユニットがさらにコンデンサのユニットと組み合わされ、その組立体を、車両の運転台の上方に位置する箱型荷台の前面パネル上部に取り付けるものが多い。この場合には、エバポレータユニットとコンデンサユニットとの間には断熱材が配置され、エバポレータユニットが荷室内に設置されるとともに、コンデンサユニットが運転台の上方の荷室外部に置かれることとなる。なお、冷凍車の中には、荷室に中仕切りを設置して前後の荷室に分割し、前側荷室と後側荷室とを異なる温度に維持するようにしたものがあり、その場合に、例えば、後側荷室の後面パネルに、コンデンサユニットと分離した後側荷室専用のエバポレータユニットを取り付ける冷凍車も存在する。
車両の運転台の上方にエバポレータユニットとコンデンサユニットとの組立体を装着する車両用冷凍装置は、一例として特開平11−20460号公報に記載されており、図6にはこの公報に記載された冷凍装置を示す。
図6(a)において、冷凍車は箱型荷台101と運転台102とを備え、箱型荷台101の各面は断熱パネルにより構成されている。運転台102の上方には、エバポレータユニットとコンデンサユニットとが一体となった組立体103が設置されており、組立体103は、図6(b)に示されるとおり、断熱材からなるハウジング104(エバポレータハウジング)の荷室の外部側にコンデンサユニットCUを装着するとともに、荷室内側にエバポレータユニットEUを装着したものである。エンジンルームに置かれたコンプレッサ105で圧縮された冷媒は、図示しない管路を介しコンデンサ106に導入され、ここでコンデンサ用ファン107及び走行風により冷却されて液化する。液化した冷媒は、管路を介して図示しない膨張弁に送られ、ここで絞り膨張を行って低温となりエバポレータ108に導入される。
エバポレータ108は、荷室内を冷却するための熱交換器であって、その上方にはエバポレータファン109が設けてあり、荷室内の空気は、エバポレータファン109によりエバポレータ108を通過して吸引され、冷却された空気が荷室内に吹き出される。このようなエバポレータユニットは、荷室内に積載される貨物と干渉することのないよう、箱型荷台101の前面パネルから突出するエバポレータハウジング104内に収納され、このエバポレータハウジング104が、箱型荷台101の前面パネルにおける開口部110に取り付けられる。
特開平11−20460号公報
箱型荷台の荷室側のエバポレータユニットは、荷室内に張り出して設置されると、積載可能な貨物がその分減殺され、また、貨物の衝突により損傷等が生じる。そのため、エバポレータユニットとコンデンサユニットとが一体に組付けられた車両用冷凍装置の組立体では、エバポレータユニットを箱型荷台の前方に突出するエバポレータハウジングに収容し、その外側にコンデンサユニットを取り付ける。エバポレータハウジングには、外部からの熱の流入を防止するよう断熱材が用いられるが、その断熱材は、箱型荷台の前面パネルや屋根パネルを構成する断熱パネルとは別物となっている。つまり、このような組立体を箱型荷台に装着する場合には、前面パネル等の断熱パネルとは異なる断熱材を要するとともに、装着に際して、前面パネル等に切断加工等を施し装着用の開口部を形成しなければならない。
また、エバポレータ及びコンデンサは、伝熱用フィンを備える多数の金属管を集合させた熱交換器であり、かなり重量の大きなものであって、これらが一体化した組立体を箱型荷台の上部に取り付ける作業は、重量物を保持しながら行う困難な作業となって作業性が良くない。エバポレータユニットとコンデンサユニットの相対的な位置を変えることができないため、例えば、荷室内に置かれるエバポレータユニットの位置が制約され、冷気の循環に好適な位置に設置することができない場合もある。
本発明の課題は、冷凍車等の荷室内に設置されるエバポレータユニットをコンデンサユニットから分離し、箱型荷台の断熱パネルを利用してエバポレータユニットを取り付け、しかも、エバポレータユニットが荷室内に張り出すことのないよう、その厚さを極力小さくして上述の問題点を解決することにある。
上記の課題に鑑み、本発明のエバポレータユニットは、上下方向に長い矩形状の2個の側方フレームを、箱型荷台の断熱パネルに固定してカバー体で荷室側を覆い、側方フレームの下部にエバポレータを取り付け、かつ、側方フレームの上部には、中心から径方向外方に流れる遠心式のエバポレータファンを設けるとともに、エバポレータからエバポレータファンの吸入口に冷気を送る導風板を設置するものである。すなわち、本発明は、
「車両に搭載され、断熱パネルを備えた箱型荷台の荷室内を冷却する冷凍装置のエバポレータユニットであって、
前記断熱パネルには、上下方向に長い矩形状の2個の側方フレームが間隔を開けて並行に固定されるとともに、前記2個の側方フレームの前記断熱パネルと反対側には、上部に開口部を有する板状のカバー体が固定されており、
前記2個の側方フレームの下部の間には、前記冷凍装置のエバポレータが、その両端部が前記2個の側方フレームのそれぞれに固定されて設置され、
前記2個の側方フレームの上部の間には、前記断熱パネルと平行な縦仕切り板と、前記縦仕切り板の上端と前記カバー体との間を連結する上部仕切り板と、前記縦仕切り板の下端と前記箱型荷台の断熱パネルとの間を連結する下部仕切り板とを有する導風板が固定されており、
前記縦仕切り板と前記断熱パネルとの間には、中心から径方向外方に流体を流す遠心式のエバポレータファンが、その回転軸が前記断熱パネルと直交するように設置され、かつ、前記縦仕切り板には、前記エバポレータを通過した冷気を前記エバポレータファンに導く導風孔が形成されている」
ことを特徴とするエバポレータユニットとなっている。
請求項2に記載のように、前記箱型荷台における前面パネルを、下部断熱パネルと、前記下部断熱パネルよりも車両前方側に位置する上部断熱パネルとにより構成し、前記2個の側方フレームを前記上部断熱パネルに固定し、かつ、前記板状のカバー体を含む前記側方フレームの車両前後方向の寸法を、前記上部断熱パネルと前記下部断熱パネルとの間の距離を越えないよう設定することが好ましい。この場合には、請求項3に記載のように、前記下部断熱パネルと前記上部断熱パネルとの結合部に、前記エバポレータのドレン受けを設置することができる。
請求項4に記載のように、前記縦仕切り板の導風孔を、前記エバポレータファンと対向する位置に形成し、さらに、その導風孔には、前記エバポレータファンに導く冷気を整流するシュラウドを設けることが好ましい。
また、請求項5に記載のように、前記2個の側方フレームの上方には、前記エバポレータファンから吹き出される冷気を荷室側に導く風向板を設置することが好ましい。
本発明のエバポレータユニットでは、上下方向に長い矩形状の2個の側方フレームを箱型荷台の断熱パネルに固定し、その下部にエバポレータを装着するとともに、上部には、中心から径方向外方に流体を流す遠心式のエバポレータファンを設けている。つまり、本発明のエバポレータユニットは、コンデンサユニットとは分離して、箱型荷台の断熱パネルに直接取り付けられるものであり、エバポレータユニットとコンデンサユニットとの間に配置されていた断熱材が不要となる。そして、エバポレータユニットの取り付けに際しては、箱型荷台の前面パネルの一部を切断して開口部を形成するなどの加工の必要がないと同時に、コンデンサユニットと分離された分重量が軽減されているので、エバポレータユニットの前面パネルへの装着作業は容易なものとなる。
本発明のエバポレータユニットに用いられるエバポレータファンは、中心から径方向外方に流体を流す遠心式のファンであって、その回転軸が断熱パネルと直交するように設置されている。そのため、エバポレータファンの断熱パネルから突出する寸法は短いものとなり(例えば、回転軸と平行に流体を流す軸流式のファンを用いてエバポレータからの冷気を上方に流す場合には、少なくともファンの翼の外径に相当する長さが断熱パネルから突出する)、それに応じて、側方フレームの断熱パネルからの突出量(厚さ)も小さくなる。したがって、エバポレータユニットの荷室内への張り出しを抑えることが可能で、エバポレータユニットの設置に伴って生じる、貨物を積載する荷室容積の減少を極力回避することができる。側方フレームの荷室側には板状のカバー体が固定されるとともに、2個の側方フレームの間には導風板が固定されており、導風板とカバー体とによりエバポレータファンへの流路が形成されるので、エバポレータで冷却された冷気は、この流路を経由してスムースに遠心式のエバポレータファンに流れることとなる。
請求項2の発明は、箱型荷台の前面パネル、つまり車両前方側の面の断熱パネルを、上下2個のパネルに分割して上部断熱パネルが下部断熱パネルよりも車両前方側に位置するようにし、この上部断熱パネルに2個の側方フレームを固定するとともに、板状のカバー体を含む側方フレームの車両前後方向の寸法を、上部断熱パネルと下部断熱パネルとの間の距離を越えないよう設定するものである。この構成を採用すると、エバポレータユニットが下部断熱パネルよりも荷室側に突出することはなく、荷室内の貨物がエバポレータユニットと衝突して損傷の生じる事態が回避される。
また、上部断熱パネルが下部断熱パネルよりも車両前方側に位置しているため、両者の結合部には段差が形成されており、請求項3の発明のように、その結合部にエバポレータのドレン受けを設置することができる。エバポレータのドレン受けは、エバポレータに付着して滴下する凝縮水を集めるための樋状の部材であり、2個の側方フレームの下部に設置したエバポレータの下方に、エバポレータの全長に亘って設けられる。
請求項4の発明は、導風板の縦仕切り板に設ける導風孔を、エバポレータファンと対向する位置に形成し、さらに、その導風孔には、エバポレータファンに導く冷気を整流するシュラウドを設けるものである。縦仕切り板の導風孔では、縦仕切り板と平行に流れる冷気の流れを縦仕切り板と直交する方向に変更するので、導風孔をエバポレータファンと対向する位置に形成し、さらに、シュラウドを設けることにより、エバポレータファンに吸引される冷気の流れが円滑となり、圧力損失が減少する。
請求項5の発明は、2個の側方フレームの上方に、エバポレータファンから吹き出される冷気を荷室側に導く風向板を設置するものである。本発明のエバポレータファンは径方向外方に流体を流す遠心式のファンであって、エバポレータファンからは上方に向けて冷気が吹き出されるが、吹き出し側に荷室方向に風向きを変更する風向板を設置すると、風向きの変更が円滑に行われ、エバポレータファンから吐出された冷気は、板状のカバー体の上部に形成した開口部を通過して、スムースに荷室側に吹き出されることとなる。
以下、図面に基づいて本発明のエバポレータユニットについて説明する。図1は、箱型荷台に装着される本発明のエバポレータユニットの実施例について、その分解組立図を斜視図で表すものであって、理解を容易とするよう、箱型荷台の屋根パネルや一方の側面パネル等を取除いた状態で示している。図2は、エバポレータユニットの要部を示す斜視図であり、図3は、断熱パネルに取り付けられたエバポレータユニットの側面図である。また、図4にはエバポレータユニットの側方フレームを、図5には導風板をそれぞれ単品図で表す。
図1に示されるように、トラック等の車両に搭載される箱型荷台1は、基本的には、車両の前後方向に置かれる前面及び後面パネル、2枚の側面パネル、屋根パネル及び床面パネルからなる6面体により構成される。冷凍車等においては、外部との熱伝達を遮断するよう、これらのパネルに断熱パネルが使用され、冷凍車等の箱型荷台1の荷室は、断熱パネルにより取り囲まれている。後面パネルには、通常、貨物の積み降ろしを行うための観音開き式のドアが設置されている。
図1に示す実施例の箱型荷台1においては、その前面パネルは、上部断熱パネル11と下部断熱パネル12とを備えている。上部断熱パネル11は下部断熱パネル12よりも車両前方側に配置してあり、上部断熱パネル11と下部断熱パネル12との結合部には、傾斜した断熱材13が置かれている。上部断熱パネル12の荷室側には、本発明のエバポレータユニットEUが装着されるとともに、上部断熱パネル11の外側には、2点差線で表すコンデンサユニットCUが、車両の運転台の上方に位置するよう装着される。このように、本発明のエバポレータユニットEUの取り付け個所は、図6の従来の冷凍車と略同様な位置であるが、エバポレータユニットEUとコンデンサユニットCUとは分離されている。つまり、本発明のエバポレータユニットEUは、前面パネルの上部断熱パネル11を挟んでコンデンサユニットCUと対向する位置に、エバポレータユニット単体で取り付けられるものである。
エバポレータユニットEUは、間隔を開けて並行に配置された2個の側方フレーム2を備え、側方フレーム2は、ねじあるいはリベット等により上部断熱パネル11の荷室側に固定される。図4に示すとおり、側方フレーム2は、下部に空間部21を有する上下方向に長い矩形状の部材であって、下部の空間部21には、冷媒を気化し周囲を冷却する冷凍装置のエバポレータEの両端部が挿入され固定される。エバポレータEは、伝熱用フィンを有する多数の金属管を集合した熱交換器で、両端部にバッフルプレートを備えており、これを利用してエバポレータEを下部の空間部21に保持することができる。
エバポレータEは、上部断熱パネル11を貫通する図示しない管路を介してコンデンサユニットCUに接続されている。冷凍装置の膨張弁は、その管路の途中に介在されるが、これを側方フレーム2の外側に取り付けることも可能である。エバポレータEの下方の傾斜した断熱材13には、エバポレータEの幅方向の全長に亘るドレン受け14が設置されており、エバポレータEから滴下する凝縮水を集めて外部に排出する。ドレン受け14には、エバポレータの除霜の際に高温の冷媒が通過するバイパス管路を設置して、凝縮水の凍結を防止するようにしてもよい。
2個の側方フレーム2の間には、板状のカバー体3が、側方フレーム2の荷室側、つまり上部断熱パネル11の反対側に固定されて設けられており、エバポレータユニットEUの荷室側は、板状のカバー体3で覆われている。板状のカバー体3は、エバポレータEの荷室側及び側方フレーム2の上部の一部とをカバーするもので、側方フレーム2の上端から所定の長さ切除された開口部31を有している。そして、カバー体3を含む側方フレーム2の車両前後方向の寸法(厚さ)は、エバポレータユニットEUが下部断熱パネル12よりも荷室側に突出することのないよう、上部断熱パネル11と下部断熱パネル12との間の距離を越えない寸法に設定されている(図3参照)。
また、図2及び図3にも示されるように、2個の側方フレーム2の間には、エバポレータEの上方において、縦仕切り板41、上部仕切り板42及び下部仕切り板43とを有する、断面Z型の導風板4が固定されるとともに、導風板4の縦仕切り板41と上部断熱パネル11との間には、駆動モータ51を備えた2個の遠心式のエバポレータファン5が、その回転軸が上部断熱パネル11と直交するように設置されている。エバポレータファン5は、径方向に延びる多数の翼を備え中心から径方向外方に流体を流す遠心式のファンであって、2個のエバポレータファン5は、エバポレータファン台座52に並列して固着され、エバポレータファン台座52が、側方フレーム2の上部のファン台座固定ブラケット22に固定される。
エバポレータEからエバポレータファン5へ冷気を導くための導風板4は、図5に示されるとおり、上部断熱パネル11と平行に置かれ、導風孔44が形成された縦仕切り板41と、縦仕切り板41の上端及び下端からそれぞれ垂直に延びる上部仕切り板42、下部仕切り板43とを備えている。図5に示す導風板4では、縦仕切り板41と上部仕切り板42とが一体となり、別体の下部仕切り板43がねじ等で固着されたものであるが、1枚の板材を折り曲げて導風板4を製作してもよい。縦仕切り板41は、側方フレーム2の上部の導風板固定ブラケット23に固定され、また、上部仕切り板42はカバー体3の開口部31の下方縁部に、下部仕切り板43は上部断熱パネル11に、それぞれねじ等で固着される(図1等参照)。
縦仕切り板41の導風孔44は、エバポレータファン5の吸入口に対向する位置に形成され、エバポレータファン5に吸入される冷気の流れを案内する、断面ベルマウス形のシュラウド45を備えている。図1、図2のシュラウド45は、縦仕切り板41とは別体のものを固着しているが、縦仕切り板41のプレス加工により導風孔44とともにシュラウド45を形成することもできる。また、エバポレータファン5から上方に向け吐出される冷気を荷室方向に案内するため、側方フレーム2の上端部には風向板24が固着されているが、図1に示すとおり、風向板24を上部断熱パネル11に固着することもできる。
このように、本発明のエバポレータユニットEUは、コンデンサユニットとは分離して、箱型荷台の上部断熱パネル11に直接取り付けられるので、エバポレータユニットとコンデンサユニットとの間に従来配置されていた断熱材は不要である。また、エバポレータユニットEUの取り付け作業は、コンデンサユニットと分離された重量の小さいユニットを平面状の上部断熱パネル11に取り付けることとなるため、容易な作業となる。場合によっては、まず2個の側方フレーム2を上部断熱パネル11に固定し、次いで、エバポレータファン5を装着したエバポレータファン台座52と導風板4とを側方フレーム2の上部に、エバポレータEを側方フレーム2の下部に固定した後、カバー体3を固定する、というように、部品ごとに順次取り付ける方法を採用することもできる。
そして、本発明のエバポレータユニットEUに用いられるエバポレータファン5は、回転軸が前面パネルと直交するように設置された遠心式のファンであるため、車両前後方向の寸法は短いものとなる。したがって、側方フレーム2の車両前後方向の寸法も小さくなり、エバポレータユニットEUの荷室内への張り出しを抑えることが可能となる。エバポレータユニットEUの荷室側に設けたカバー体3は、荷室内に積載された貨物がエバポレータユニットEUと衝突するのを防止する役目も果たしている。
次いで、上記のように構成された本発明のエバポレータユニットEUの冷気の流れ等について説明する。
図1の箱型荷台1の荷室内には、冷凍食品や生鮮食料品等、低温の輸送が必要な貨物が積載される。エバポレータファン5を駆動すると、図3の破線の矢印で示されるように、荷室内の空気は、カバー体3の下部の開口32(図1)からエバポレータEへ流れる。空気がエバポレータEを下方から上方へ通過するときに、エバポレータ内の低温の冷媒との熱交換が行われ、空気は低温の冷気となる。冷気は、導風板4の縦仕切り板41とカバー体3の間の流路を経由して導風孔44に導かれ、シュラウド45により整流されながらエバポレータファン5の吸入口に吸引される。
エバポレータファン5は遠心式のファンであり、吸入された冷気は径方向外方に向け圧送されて、開放されたエバポレータファン5の上方の空間に吐出される。吐出された冷気は、風向板24で荷室方向に案内され、上部仕切り板42の上方を通過してカバー体3の開口部31(図1)から荷室内に吹き出される。荷室の上方から吹き出した冷気は、荷室内の貨物を冷却した後、再びエバポレータユニットEUに循環することとなる。
以上詳述したように、冷凍車等に適用される本発明のエバポレータユニットは、上下方向に長い矩形状の2個の側方フレームを箱型荷台の断熱パネルに固定し、この側方フレームの間に、下部にエバポレータを、上部には、中心から径方向外方に流れる遠心式のエバポレータファンと導風板とを設置するものであり、箱型荷台の断熱パネルを利用してエバポレータユニットの取り付けが可能で、しかも、エバポレータユニットの荷室内への張り出しを抑制するよう、厚さが小さく構成されている。
上述の実施例では、本発明のエバポレータユニットを箱型荷台の段差を備えた前面パネルに取り付ける場合について説明したが、段差のないフラットな前面パネルにも取り付けができること、あるいは、中仕切りを設置して前後の荷室に分割した冷凍車の、後側荷室の後面パネルに設置される後側荷室専用のエバポレータユニットとして、本発明のエバポレータユニットを適用できることは言うまでもない。また、並置されるエバポレータファンの個数を適宜増減する、ブラケットとねじによる導風板の取り付けを溶接による取り付けに変更するなど、実施例に対し種々の変形が可能であることは明らかである。
本発明のエバポレータユニットの実施例を示す分解斜視図である。 本発明のエバポレータユニットの要部を示す斜視図である。 図1のエバポレータユニットの側面図である。 本発明のエバポレータユニットの側方フレームを示す図である。 本発明のエバポレータユニットの導風板を示す図である。 従来の冷凍車におけるエバポレータユニット等を示す図である。
符号の説明
1 箱型荷台
11 上部断熱パネル
12 下部断熱パネル
2 側方フレーム
3 カバー体
4 導風板
41 縦仕切り板
44 導風孔
45 シュラウド
5 エバポレータファン
E エバポレータ
EU エバポレータユニット
CU コンデンサユニット

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、断熱パネルを備えた箱型荷台の荷室内を冷却する冷凍装置のエバポレータユニットであって、
    前記断熱パネルには、上下方向に長い矩形状の2個の側方フレームが間隔を開けて並行に固定されるとともに、前記2個の側方フレームの前記断熱パネルと反対側には、上部に開口部を有する板状のカバー体が固定されており、
    前記2個の側方フレームの下部の間には、前記冷凍装置のエバポレータが、その両端部が前記2個の側方フレームのそれぞれに固定されて設置され、
    前記2個の側方フレームの上部の間には、前記断熱パネルと平行な縦仕切り板と、前記縦仕切り板の上端と前記カバー体との間を連結する上部仕切り板と、前記縦仕切り板の下端と前記箱型荷台の断熱パネルとの間を連結する下部仕切り板とを有する導風板が固定されており、
    前記縦仕切り板と前記断熱パネルとの間には、中心から径方向外方に流体を流す遠心式のエバポレータファンが、その回転軸が前記断熱パネルと直交するように設置され、かつ、前記縦仕切り板には、前記エバポレータを通過した冷気を前記エバポレータファンに導く導風孔が形成されていることを特徴とするエバポレータユニット。
  2. 前記箱型荷台は、下部断熱パネルと、前記下部断熱パネルよりも車両前方側に位置する上部断熱パネルとを有する前面パネルを備えており、
    前記2個の側方フレームが前記上部断熱パネルに固定され、かつ、前記板状のカバー体を含む前記側方フレームの車両前後方向の寸法が、前記上部断熱パネルと前記下部断熱パネルとの間の距離を越えないよう設定されている請求項1に記載のエバポレータユニット。
  3. 前記下部断熱パネルと前記上部断熱パネルとの結合部には、前記エバポレータのドレン受けが設置されている請求項2に記載のエバポレータユニット。
  4. 前記縦仕切り板の導風孔は、前記エバポレータファンと対向する位置に形成され、前記エバポレータファンに導く冷気を整流するシュラウドを備えている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエバポレータユニット。
  5. 前記2個の側方フレームの上方には、前記エバポレータファンから吹き出される冷気を荷室側に導く風向板が設置されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のエバポレータユニット。
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