JP2003034131A - 車両空調用蓄冷システム - Google Patents

車両空調用蓄冷システム

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JP2003034131A
JP2003034131A JP2001221612A JP2001221612A JP2003034131A JP 2003034131 A JP2003034131 A JP 2003034131A JP 2001221612 A JP2001221612 A JP 2001221612A JP 2001221612 A JP2001221612 A JP 2001221612A JP 2003034131 A JP2003034131 A JP 2003034131A
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air conditioning
refrigerant
vehicle
ice
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Takahiro Sasaki
敬弘 佐々木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は車両休憩中でも、供給冷熱量を大き
くし空調できる車両空調用蓄冷システムに関する。従来
のシステムでは車内空気を蓄冷熱と直接熱交換させ冷却
しており、車内への冷熱の供給が十分できなかった。本
発明は、この不具合を解消できるシステムの提供を課題
とする。 【解決手段】 本発明は、通常空調運転用、製氷蓄冷運
転用の冷媒回路及び水熱交換器冷媒液ポンプを直列に接
続し、両冷媒回路と並列に配置され、空調運転用冷媒回
路のエバポレータ、第1膨張弁をバイパスする通路、電
磁弁を経由させ水熱交換器に戻し、蓄冷運転用冷媒回路
の氷蓄熱槽内の蓄冷熱で冷却した冷媒で車両休憩時空調
する蓄冷空調運転用冷媒回路からなる。これで、氷蓄熱
槽内の蓄冷熱は水、冷媒を介し車内に効率良く伝達さ
れ、空調効果が大きく車室内の良好な空調ができ、また
冷媒と車両室内空気との熱交換に、通常空調運転を行う
エバポレータを使用し、取付けコスト低減、従来システ
ムの改造が、容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車内空調を行うため
の車両空調用蓄冷システムに係り、特に、蓄冷ユニット
を構成する氷蓄熱槽から車内へ供給される冷熱量を、車
両休憩中においても大きくできるようにした車両空調用
蓄冷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車内冷房、除湿を行うための空調装置を
具えた車両においては、走行用エンジンにより駆動され
る圧縮機等によって得られる冷熱で、車内冷房等を行う
通常空調運転を行うと共に、通常空調運転を蓄冷運転に
切換え、氷、冷水を製造しておき、走行用エンジンを停
止させた駐車休憩中に、この氷、冷水の蓄冷熱を利用し
て車両室内空気を冷却空気にして車内冷房等を行う、蓄
冷空調運転をする車両空調用蓄冷ユニット(以下単に蓄
冷ユニットという)を設け蓄冷空調を行うようにしたも
のがある。
【0003】図3は、このような蓄冷ユニットを運転席
キャビンに搭載した例を示す図、図4は蓄冷ユニットの
構造を示す図で、図4(A)は正面図、図4(B)は図
4(A)に示す矢視PーPにおける断面図、図5は蓄冷
ユニットを含む車両用空調装置の冷媒系統図を示す図で
ある。
【0004】図3に示すように、蓄冷ユニット1は蓄冷
アッセンブリ2、吸込口7、吹出し口8及び図示省略し
たファン等で構成され、通常は車両100の運転席キャ
ビン50内の運転席後方に装着するようにしている。そ
して、車両100の走行用エンジンを停止した駐車休憩
中には、図示を省略したファンにより、吸込口7から吸
込まれた車両室内空気は、蓄冷ユニット1の蓄冷アッセ
ンブリ2に蓄冷した蓄冷熱によって冷却され、この冷却
された空気が吹出し口8から吹出されて、運転キャビン
50内に冷却空気を供給し、運転席キャビン50内の冷
房等を行うようにしている。
【0005】また、図4に示すように、蓄冷アッセンブ
リ2は、接続配管3cにより連結された蓄冷熱交換器3
a、3b、この蓄冷熱交換器3a及び3bの両側面に固
定バンド9によって密着装着され、水を封入した複数の
蓄冷パッケージ6等により構成され、蓄冷熱交換器3a
の一端には冷媒入口配管4が、そして蓄冷熱交換器3b
の一端には冷媒出口配管5がそれぞれ装備されて、各々
の蓄冷熱交換器3a、3bは、図5に示す車両用空調装
置の冷媒配管18に接続されている。
【0006】このような車両用空調装置の冷媒系統は、
図5に示されるよう走行用エンジンにより駆動される圧
縮機10、コンデンサ11、電磁弁a14、温度式膨張
弁12、及びエバポレータ13から成り、これらは冷媒
配管18によりシリーズ接続され、閉回路を形成してい
る。また、図3、図4に示した蓄冷ユニット1の蓄冷ア
ッセンブリ2は、図5に示すように、その一端が車両用
空調装置のコンデンサ11と電磁弁a14の間から分岐
した冷媒配管18に、電磁弁b15および膨張弁16を
介して冷媒入口配管4により接続され、そして他端が冷
媒出口配管5により、逆止弁17を介してエバポレータ
13と圧縮機10とを繋ぐ冷媒配管18に接続されて、
閉回路を形成している。
【0007】従来の蓄冷ユニット1を含む車両用空調装
置は、このように構成されているので、車両100の走
行用エンジンの作動により圧縮機10が駆動されると、
圧縮機10で圧縮された高温高圧の冷媒ガスはコンデン
サ11に圧送され、ここで冷却液化された後、車両用空
調装置のエバポレータ13側と蓄冷アッセンブリ2の蓄
冷熱交換器3a、3b側に分岐して流動する。
【0008】また、エバポレータ13、及び蓄冷熱交換
器3a及び3bへの冷媒流れを分岐する冷媒配管18に
は、各々電磁弁a14及び電磁弁b15が装備され、電
磁弁a,b14,15の開閉制御により、エバポレータ
13及び蓄冷熱交換器3a、3bへの冷媒の流動を、個
別に制御するようにしている。このうち、エバポレータ
13側に流動した冷媒は、温度式膨張弁12にて断熱膨
張してエバポレータ13に入り、ここでエバポレータ1
3を通過する車両室内空気と熱交換した後圧縮機10に
戻る。この熱交換の過程で冷却された車両室内空気は、
車両用空調装置のファンで車両室内に吹出され、運転席
キャビン50の空調を行う。
【0009】さらに、蓄冷熱交換3a、3b側に流動し
た冷媒は、膨張弁16にて断熱膨張して蓄冷熱交換器3
a及び3bに入り、ここで水を封入した複数の蓄冷パッ
ケージ6と熱交換した後、逆止弁17を通って圧縮機1
0に戻る。この熱交換の過程で蓄冷パッケージ6に封入
されている水を冷却、製氷して蓄冷が行われ、この蓄冷
熱量は、エンジンを停止した駐車休憩中、運転席キャビ
ン50へ供給される車両室内空気の冷却に使われ、運転
席キャビン50の空調を行う。
【0010】このように、蓄冷パッケージ6に生成され
た氷の融解熱を利用して、冷却された冷却空気を車両1
00の運転席キャビン50に供給し、空調を行う従来の
蓄冷ユニット1では、蓄冷ユニット1に設けられている
図示省略したファンにより、吸入された運転席キャビン
50内の車両室内空気を、蓄冷パッケージ6の周囲表面
に当てて冷やし、この冷却された空気を運転席キャビン
50に供給して乗員に当てる方法をとっている。
【0011】しかしながら、このようにして蓄冷ユニッ
ト1の蓄冷熱で車両室内空気を冷却空気にして、駐車休
憩中の運転席キャビン50内に供給するようにした、従
来の蓄冷空調運転では、運転席キャビン50内空気と蓄
冷パッケージ6内に蓄冷されている氷、冷却水との熱交
換率が低く、このために、運転席キャビン50内に供給
される冷熱量が不足して、車両休憩中の日射等のある昼
間においては、空調が不十分になる問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した蓄
冷ユニットの蓄冷熱量を使用して運転席キャビン内の蓄
冷空調を行うようにした、従来の車室空調用蓄冷システ
ムの不具合を解消するために、熱交換率の低い運転席キ
ャビン内空気と蓄冷パッケージ内の氷、冷水との直接の
熱交換に代えて、氷、冷水に蓄冷されている蓄冷熱を、
熱交換率の高い水を介して車両用空調装置の冷媒系統に
移し、この冷媒系統により走行用エンジン駆動時と同様
にして運転席キャビン内の空調を行い、車両休憩中にお
いても十分な冷熱量を運転席キャビン内に供給でき、十
分な空調を行うことができるようにした車両空調用蓄冷
システムを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車両
空調用蓄冷システムは次の手段とした。
【0014】(1)走行用エンジンにより駆動される圧
縮機、コンデンサ、第1膨張手段、及びエバポレータが
直列に冷媒配管で接続され、走行用エンジン作動時に同
エンジンにより圧縮機を駆動し、エバポレータを含むク
ーリングユニットで車両室内を空調する通常空調運転用
の冷媒回路と、この冷媒回路のクーリングユニットに対
して、第2膨張手段と水を冷却して凍らせる製氷コイル
を内蔵した氷蓄熱槽とを直列に接続した製氷蓄冷運転用
の冷媒回路と、氷蓄熱槽内の冷水によって冷媒を冷却す
る水熱交換器と液冷媒を循環させる液冷媒ポンプとを直
列に接続した蓄冷空調運転用の冷媒回路とを各々並列に
接続して冷媒回路を構成し、クーリングユニット、製氷
蓄冷運転用の冷媒回路及び蓄冷空調運転用の冷媒回路の
何れかに選択的に冷媒を流通可能にすると共に、走行用
エンジン作動時に前記圧縮機からの冷媒をコンデンサを
経て、クーリングユニット又は製氷蓄冷運転用の冷媒回
路の何れかに流通させて通常空調運転又は製氷蓄冷運転
を行ない、走行用エンジンが停止した駐車休憩時等に蓄
冷空調運転用の冷媒回路を用いて、液冷媒ポンプにより
水熱交換器で冷却された液冷媒をクーリングユニットに
流通させて蓄冷空調運転を行う構成にした。
【0015】(a)これにより、走行用エンジン停止時
に車両室内を空調するための氷蓄熱槽内の蓄冷熱が、
水、冷媒を介して車両室内空気に効果的に伝達されて車
両室内の空調が行われるために、夏場の昼間の冷却負荷
の大きい駐車休憩時においても、運転席キャビン内の良
好な空調が可能になる。また、冷却された冷媒と車両室
内空気との熱交換には、蓄冷空調運転においても、通常
空調運転時に車両室内の空調に使用しているエバポレー
タを使用するようにしているために、新しく蓄冷システ
ムを取り付ける場合においても取付けコストを低減でき
るとともに、従来から使用されている車両空調用蓄冷シ
ステムからの改造が容易に、しかも、低コストで実施で
きる。
【0016】また、本発明の車両空調用蓄冷システム
は、上述した(1)の手段に加え次の手段とした。
【0017】(2)氷蓄熱槽と水熱交換器とが、水ポン
プを介装した水循環路により接続されているものとし
た。
【0018】(b)これにより、上述した(a)に加
え、氷蓄熱槽から水熱交換器へ循環する冷水循環量が最
適になるようにコントロールでき、蓄冷空調運転を長い
時間にわたって安定的に行うことができる。
【0019】また、本発明の車両空調用蓄冷システム
は、上述した(1)又は(1)、(2)の手段に加え次
の手段とした。
【0020】(3)氷蓄熱槽を含む製氷蓄冷運転用の冷
媒回路と水熱交換器を含む蓄冷空調運転用の冷媒回路と
を蓄冷ユニットとして一体化された構成にし、通常空調
運転用の冷媒回路と並列に接続した。
【0021】(c)これにより、上述した(a)又は
(a)、(b)に加え、蓄冷システム化がより容易にな
り、既存製品の改修もより容易に実施でき、取付けコス
トをさらに低減することができる。
【0022】また、本発明の車両空調用蓄冷システム
は、上述した(3)の手段に加え次の手段とした。
【0023】(4)一体化構成の蓄冷ユニットを車両の
キャビン天井部若しくはシャーシ下部に配設した。
【0024】(d)これにより、上述した(c)に加
え、蓄冷ユニットによる車両キャビン内スペースの占有
空間をなくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両空調用蓄冷シ
ステムの実施の一形態を、図面にもとづき説明する。図
1は、本発明の車両空調用蓄冷システムの実施の第1形
態に適用した蓄冷ユニットを、運転席キャビンの周辺に
搭載した図、図2は、本発明の車両空調用蓄冷システム
の実施の第1形態を示す、蓄冷ユニットを含む車両用空
調装置の冷媒系統図である。
【0026】図2に示すように、本実施の形態の車両空
調用蓄冷システムの冷媒系統は、実線矢印で示す車両走
行中等、走行用エンジン駆動時の通常空調運転系統、実
線白抜き矢印で示す走行用エンジン駆動時の蓄冷熱を行
う蓄冷運転系統、及び点線矢印で示す走行用エンジン停
止した駐車休憩中、蓄冷熱源を利用して空調を行うよう
にした蓄冷空調運転系統により構成されている。
【0027】このうち、通常空調運転系統の冷媒回路
は、圧縮機110、コンデンサ111、レシーバ11
2、電磁弁a113、及びクーリングユニット102を
構成する第1膨張手段としての膨張弁a114、エバポ
レータ115等から成り、これらの機器は、冷媒配管1
16により直列に接続されて密閉回路を形成している。
【0028】また、製氷蓄冷運転系統の冷媒回路は、通
常空調運転系統の冷媒回路と共用している圧縮機11
0、コンデンサ111、レシーバ112、並びに電磁弁
b117、第2膨張手段としての膨張弁b118及び氷
蓄熱槽119等から成り、これらの機器は、冷媒配管1
16及び冷媒配管116の分岐部116a及び116b
に結合している冷媒配管125により、直列に接続され
て密閉回路を形成している。
【0029】さらに、蓄冷空調運転系統の冷媒回路は、
液冷媒ポンプ123、エバポレータ115、逆止弁12
4、電磁弁a113、電磁弁c121及び水熱交換器1
22等から成り、電磁弁c121、水熱交換器122及
び液冷媒ポンプ123が、冷媒配管125の分岐部12
5a及び125bに結合している冷媒配管126により
直列に接続され、逆止弁124が冷媒配管116の分岐
部116c及び116dに結合しているバイパス通路1
28により接続されて膨張弁a114と並列に設置され
て密閉回路を形成している。なお、蓄冷空調運転系統の
冷媒回路を構成するエバポレータ115、電磁弁a11
3は通常空調運転系統の冷媒回路と共用している。
【0030】製氷蓄冷運転系統の氷蓄熱槽119は、水
を封入した製氷用のタンクに銅配管を配設した構造を有
し、冷媒供給時に銅配管の周りに製氷させて冷水を蓄え
るとともに、蓄冷空調運転系統の冷媒回路に設けられた
水熱交換器122との間に、水ポンプ120を介装した
水配管127が配設されている。これにより、製氷蓄冷
運転によって氷蓄熱槽119内に蓄えられた冷水は、蓄
冷空調運転時、電動モータにより駆動される水ポンプ1
20により、水配管127を通って水熱交換器122に
供給される。
【0031】このように、蓄冷空調運転系統の水熱交換
器122は、氷蓄熱槽119から供給される冷水と、液
冷媒ポンプ123によって蓄冷空調運転時に蓄冷空調運
転系統の冷媒回路を通って、水熱交換器122に供給さ
れる冷媒との間で熱交換して、冷媒を冷却する。また、
冷却され液化した冷媒は、電動ポンプにより駆動される
液冷媒ポンプ123により冷媒配管126を通って、エ
バポレータ115を通常空調運転時とは逆に循環し、図
示省略したファンにより供給され、エバポレータ115
を流過する車両室内空気との間で熱交換し、吸熱して、
車両室内空気を冷却する。
【0032】また、各運転時に冷媒回路の配管に配設さ
れている電磁弁a,b,c113、117及び121を
次のように開閉操作して、各配管の流通経路を制御す
る。即ち、通常空調運転時には、電磁弁a113を開、
電磁弁c,b121及び117を閉とし、製氷蓄冷運転
時には電磁弁b117を開、電磁弁a,c113及び1
21を閉とし、蓄冷空調時には電磁弁a,c113及び
121を開、電磁弁b117を閉と操作する。
【0033】そして、車両走行中電磁弁a113を開、
電磁弁c,b121及び117を開とした通常空調運転
と、電磁弁b117を開、電磁弁a,c113及び12
1を閉とした、製氷蓄冷運転の交互運転制御により、氷
蓄熱槽119の氷蓄熱が行われる。この場合、図示を省
略した氷蓄熱槽119等に設けるようにした製氷量検知
センサー等により、電磁弁b117、電磁弁a113の
開閉制御を行い、通常空調運転及び製氷蓄冷運転を交互
に運転して、氷蓄熱槽119の蓄冷熱量を適正量に調整
することにより、圧縮機110を駆動する走行用エンジ
ンの負荷を軽減することができる。
【0034】なお、図2の車両空調用蓄冷システムの冷
媒系統図において、鎖線で示す範囲内の機器等を収納す
る蓄冷ユニット101は、図1に示すように、車両シャ
ーシの下部、又は運転席キャビン50の天井部に装着さ
れ、同じく、図2の点線で示す範囲内の機器、及び図示
を省略した送風ファン等を収納するクーリングユニット
102は、運転席キャビン50前部のダッシュボード内
に装着するようにしている。
【0035】本実施の形態の車両空調用蓄冷ユニット
は、上述した構成にすることにより、車両停車時のエン
ジンアイドルストップ等によって走行用エンジンが停止
すると、電磁弁a,c113及び121が強制的に開、
電磁弁b117が閉となって、蓄冷空調運転系統の冷媒
回路が形成され、電動モータで駆動する水ポンプ120
及び液冷媒ポンプ123が運転を開始する。これによっ
て、冷媒が液冷媒ポンプ123によって蓄冷空調運転系
統の冷媒回路内を循環するが、同時に、製氷蓄冷運転中
に氷蓄熱槽119に蓄えられた冷水が、水ポンプ120
によって氷蓄熱槽119から水配管127を通って水熱
交換器122に循環するので、水熱交換器122内を流
過する冷媒は、この冷水と熱交換して冷却液化された
後、エバポレータ115に圧送される。
【0036】このエバポレータ115に圧送された冷却
液化した冷媒は、エバポレータ115を流過する過程
で、クーリングユニット102の図示を省略した、送風
ファンにより吸引され、エバポレータ115を通過する
運転席キャビン50内空気と熱交換して吸熱ガス化し、
膨張弁a114をバイパスする配管128を通って水熱
交換器122に戻る。
【0037】また、送風ファンにより吸引された運転席
キャビン50内空気は、エバポレータ115を通過する
過程で同じくエバポレータ115を流過する冷媒と熱交
換して冷却され、クーリングユニット102にて温度調
節されて運転席キャビン50内に吹出される。
【0038】このように、走行用エンジンを停止した駐
車休憩中、車両用空調装置の走行用エンジンで駆動され
る圧縮機110が運転出来ないときでも、走行エンジン
作動中における通常空調運転と製氷蓄冷運転の交互運転
制御によって、氷蓄熱槽119に蓄えた氷及び冷水を冷
熱源として、水熱交換器122にて冷媒ガスから液冷媒
を生成し、この液冷媒が車両用空調装置のエバポレータ
115に供給されるので、通常空調運転と同等の冷却性
能が得られ、負荷の大きい昼間の駐車休憩時において
も、良好な運転席キャビン50内の空調が可能となる。
【0039】また、本実施の形態の車両用蓄冷システム
の蓄冷ユニット101は、車両シャーシの下部、或は運
転席キャビン50の天井等に設置され、運転席キャビン
50内での占有スペースを必要とせず、さらには蓄冷空
調時も通常空調用のエバポレータ115を共用する構造
となっているので、通常の車両用空調装置を取付けた車
両への蓄冷ユニット101の後付けが容易になり、本実
施の形態の車両用蓄冷システムの採用が容易になる利点
がある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両空調
用蓄冷システムは、圧縮機、コンデンサ、第1膨張手
段、エバポレータを直列に冷媒配管で接続し、走行用エ
ンジン作動時圧縮機を駆動しクーリングユニットで車両
室内を空調する通常空調運転用冷媒回路、第2膨張手段
と氷蓄熱槽とを直列に接続しエンジン作動時蓄冷熱を行
うための製氷蓄冷運転用冷媒回路、水熱交換器と液冷媒
ポンプとを直列に接続した蓄冷空調運転用冷媒回路を並
列に接続した冷媒回路からなり、クーリングユニット、
製氷蓄冷運転用冷媒回路及び蓄冷空調運転用冷媒回路に
選択的に冷媒を流し、走行用エンジン作動時冷媒をクー
リングユニット又は製氷蓄冷運転用冷媒回路の何れかに
流通させ通常空調運転又は製氷蓄冷運転を行い、駐車休
憩時等蓄冷空調運転用冷媒回路を用いて水熱交換器で冷
却した液冷媒をクーリングユニットに流通させ蓄冷空調
運転を行うものにした。
【0041】これにより、走行用エンジン停止時に車両
室内を空調する氷蓄熱槽内の蓄冷熱が、水、冷媒を介し
車両室内空気に効果的に伝達され車両室内の空調が行わ
れ冷却負荷の大きい駐車休憩時でも、運転席キャビン内
の良好な空調ができる。また、冷媒と車両室内空気との
熱交換には、蓄冷空調運転でも、通常空調運転時の空調
に使用するエバポレータを使用しているため、新規取付
時でも取付けコストを低減でき、既存車両空調用蓄冷シ
ステムからの改造が容易で、しかも、低コストで実施で
きる。
【0042】また、氷蓄熱槽と水熱交換器とが、水ポン
プを介装した水循環路により接続されるものとした。
【0043】これにより、氷蓄熱槽から水熱交換器へ循
環する冷水循環量を最適にコントロールでき、蓄冷空調
運転を長い時間にわたり安定的に行える。
【0044】また、製氷蓄冷運転用冷媒回路と蓄冷空調
運転用冷媒回路を一体化構成の蓄冷ユニットにし、通常
空調運転用の冷媒回路に並列に接続した。
【0045】これにより、蓄冷システム化が容易にな
り、既製品の改修も容易に実施でき、取付けコストをさ
らに低減できる。
【0046】また、蓄冷ユニットを車両のキャビン天井
部又はシャーシ下部に配設した。
【0047】これにより、蓄冷ユニットによる車両キャ
ビン内スペースの占有空間をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両空調用蓄冷システムの実施の第1
形態の蓄冷ユニット、及びクーリングユニットを運転席
キャビンの周辺に搭載した状態を示す図、
【図2】本発明の車両空調用蓄冷システムの実施の第1
形態を示す、蓄冷ユニットを含む車両空調装置の冷媒系
統図、
【図3】従来の蓄冷ユニットを運転席キャビン内に搭載
した例を示す図、
【図4】従来の蓄冷ユニットの構造を示す図で、図4
(A)は正面図、図4(B)は図4(A)に示す矢視P
−Pにおける断面図、
【図5】従来の蓄冷ユニットを含む車両用空調装置の冷
媒系統図である。
【符号の説明】
1 蓄冷ユニッ
ト 2 蓄冷アッセ
ンブリ 3a,3b 蓄冷熱交換
器 3c 接続配管 4 冷媒入口配
管 5 冷媒出口配
管 6 蓄冷パッケ
ージ 7 吸込口 8 吹出し口 9 固定バンド 10 圧縮機 11 コンデンサ 12 温度式膨張
弁 13 エバポレー
タ 14 電磁弁a 15 電磁弁b 16 膨張弁 17 逆止弁 18 冷媒配管 50 運転席キャ
ビン 100 車両 101 蓄冷ユニッ
ト 102 クーリング
ユニット 110 圧縮機 111 コンデンサ 112 レシーバ 113 電磁弁a 114 膨張弁a 115 エバポレー
タ 116 冷媒配管 116a,116b,116c,116d 分岐部 117 電磁弁b 118 膨張弁b 119 氷蓄熱槽 120 水ポンプ 121 電磁弁c 122 水熱交換器 123 液冷媒ポン
プ 124 逆止弁 125 冷媒配管 125a,125b 分岐部 126 冷媒配管 127 水配管 128 バイパス通

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用エンジンにより駆動される圧縮
    機、コンデンサ、第1膨張手段、及びエバポレータが直
    列に冷媒配管で接続され、走行用エンジン作動時に同エ
    ンジンにより前記圧縮機を駆動し、前記エバポレータを
    含むクーリングユニットで車両室内を空調する通常空調
    運転用の冷媒回路と、この冷媒回路のクーリングユニッ
    トに対して、第2膨張手段と水を冷却して凍らせる製氷
    コイルを内蔵した氷蓄熱槽とを直列に接続した製氷蓄冷
    運転用の冷媒回路と、前記氷蓄熱槽内の冷水によって冷
    媒を冷却する水熱交換器と液冷媒を循環させる液冷媒ポ
    ンプとを直列に接続した蓄冷空調運転用の冷媒回路とを
    各々並列に接続して冷媒回路を構成し、前記クーリング
    ユニット、前記製氷蓄冷運転用の冷媒回路及び前記蓄冷
    空調運転用の冷媒回路の何れかに選択的に冷媒を流通可
    能にすると共に、前記走行用エンジン作動時に前記圧縮
    機からの冷媒を前記コンデンサを経て前記クーリングユ
    ニット又は前記製氷蓄冷運転用の冷媒回路の何れかに流
    通させて通常空調運転又は製氷蓄冷運転を行い、前記走
    行用エンジンが停止した駐車休憩時等に蓄冷空調運転用
    の冷媒回路を用いて前記液冷媒ポンプにより前記水熱交
    換器で冷却された液冷媒を前記クーリングユニットに流
    通させて蓄冷空調運転を行うよう構成したことを特徴と
    する車両空調用蓄冷システム。
  2. 【請求項2】 前記氷蓄熱槽と前記水熱交換器とを、水
    ポンプを介装した水循環路により接続したことを特徴と
    する請求項1に記載の車両空調用蓄冷システム。
  3. 【請求項3】 前記氷蓄熱槽を含む前記製氷蓄冷運転用
    の冷媒回路と前記水熱交換器を含む前記蓄冷空調運転用
    の冷媒回路とを蓄冷ユニットとして一体化構成とし、前
    記通常空調運転用の冷媒回路に並列接続したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の車両空調
    用蓄冷システム。
  4. 【請求項4】 前記蓄冷ユニットを車両のキャビン天井
    部若しくはシャーシ下部に配設したことを特徴とする請
    求項3に記載の車両空調用蓄冷システム。
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