JP2009209895A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】相対回転位相を保持し易い弁開閉時期制御装置を提供する。
【解決手段】弁開閉時期制御装置の構成として、クランク軸と回転する回転部材2と、エンジンのカム軸80と回転する回転部材1と、両回転部材の間に形成され進角室と遅角室とに分けられた流体圧室と、進角室に作動流体を給排する進角流路14a、及び、遅角室に作動流体を給排する遅角流路14bと、進角流路14aと遅角流路14bとを連通させる連通流路16と、連通流路16の作動流体の流れをいずれか一方に制限する状態と、両方向の流れも遮断する状態との間で切換可能な流路切換機構17,40とを設けた。
【選択図】図1
【解決手段】弁開閉時期制御装置の構成として、クランク軸と回転する回転部材2と、エンジンのカム軸80と回転する回転部材1と、両回転部材の間に形成され進角室と遅角室とに分けられた流体圧室と、進角室に作動流体を給排する進角流路14a、及び、遅角室に作動流体を給排する遅角流路14bと、進角流路14aと遅角流路14bとを連通させる連通流路16と、連通流路16の作動流体の流れをいずれか一方に制限する状態と、両方向の流れも遮断する状態との間で切換可能な流路切換機構17,40とを設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンのクランク軸と同期回転する駆動側回転部材と、駆動側回転部材に対して同軸上に配置され、エンジンの弁開閉用のカム軸と同期回転する従動側回転部材と、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間に形成され、進角室と遅角室とに分けられた流体圧室と、を有するアクチュエータを備え、更に、進角室に対して作動流体を給排する進角流路、及び、遅角室に対して作動流体を給排する遅角流路を備えた弁開閉時期制御装置に関する。
この種の弁開閉時期制御装置に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された弁開閉時期制御装置は、両回転部材の軸心を挟んで対向する2つの流体圧室を備え、カム軸と同期回転する従動側回転部材(ロータ)の外周面には、各流体圧室を遅角室と進角室に分割するベーン(仕切り部材)が立設されている。さらに、一方の流体圧室の遅角室側と連通する遅角流路(戻りライン)と、他方の流体圧室の進角室側と連通する進角流路(戻りライン)とを設けている。また、これらの流路とは別に、アクチュエータへ作動流体を供給する補充流路(入口ライン)が、前記一方の流体圧室の進角室側と前記他方の流体圧室の遅角室側との双方に同時に連通するように設けられている。オイルポンプとこれらの3つの流路との間には、ソレノイドによって位置切り替え可能なスプールを備えた流路切換弁が設けられており、この流路切換弁に設けられた3つのポートにはそれぞれ遅角流路、進角流路、補充流路が接続されている。また、補充流路の一部には、遅角流路および進角流路と連通した中間接続部が設けられており、この中間接続部には2つの逆止弁が設けられている。一方の逆止弁は、遅角流路と補充流路との境界に位置し、バネによって補充流路側のシート向きに付勢された第1のボールを備え、他方の逆止弁は、進角流路と補充流路との境界に位置し、バネによって補充流路側のシート向きに付勢された第2のボールを備える。流路切換弁のスプールは、オイルポンプの出力側を遅角流路と補充流路とに同時に連通させる第1位置と、同出力側を進角流路と補充流路とに同時に連通させる第2位置と、同出力側を補充流路のみに連通させる第3位置との間で切り替え可能に構成されている。
この従来技術による弁開閉時期制御装置では、カム軸には運転中のエンジンの弁から、カム軸を時計方向に変位させようとする回転力と、反時計方向に変位させようとする回転力とが交互に繰り返し加えられる。そこで、例えば流路切換弁が第1位置に操作された状態では、遅角流路および補充流路へのポートのみが開放され、進角流路へのポートは閉鎖される。このため、前記一方の流体圧室の遅角室側にある作動流体は流路切換弁、補充流路を経て、いずれかの流体圧室へ戻ることが許される。しかし、前記他方の流体圧室の進角室側にある作動流体は流路切換弁に進入することも阻止される。その結果、カム軸が受ける(図19の反時計方向)向きのカム反力のみに応じて、ベーン(仕切り部材)は前記一方の流体圧室の遅角室側が狭められる向きに移動操作されるので、カム軸の相対回転位相は反時計方向に制御される。このように、駆動側回転部材に対する従動側回転部材の相対回転位相の制御を、流路切換弁の切り換えに基づいて、しかも、位相制御の駆動力を(オイルポンプではなく)カム反力から得るという構成が得られている。すなわち、アクチュエータへ作動流体を供給するオイルポンプは、飽くまで、初期にアクチュエータなどを作動流体で満たすためと、運転開始後に漏れて不足する作動流体の補充のために設ければ良いので、オイルポンプを小型化できる。
ところで、特許文献1に記された弁開閉時期制御装置では、例えば流路切換弁が第1位置に操作され、カム軸が(図19の反時計方向に)次第に相対回転し始める際に、もしも前記一方の流体圧室の遅角室側から排出される作動流体が、流路切換弁および補充流路を経て、前記一方の流体圧室の進角室のみに戻るのであれば、相対回転位相すなわち弁開閉時期の制御は迅速に進められる。しかし、特許文献1の構成では補充流路は、前記一方の流体圧室の進角室と同時に前記他方の流体圧室の遅角室とも同等に連通接続されているために、弁開閉時期の制御を十分迅速に進めることができず、弁開閉時期制御のレスポンスを十分に高めることが困難であった。
また、特許文献1は、流路切換弁を補充流路のポートのみが開放される第3位置に操作すれば、駆動側回転部材に対する従動側回転部材の相対回転位相が選択位置に保持される構成として記載されている。しかし、オイルポンプによる作動流体の供給圧力が或るレベルを超えると、逆止弁のボールがバネ力に抗して補充流路側のシートから浮き上がるために、2つの逆止弁を介して、進角流路と遅角流路との間で作動流体が移動可能な状況が生じる虞があり、両回転部材どうしの相対回転位相を所定位置に確実に保持することが困難となるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術による弁開閉時期制御装置の持つ欠点に鑑み、弁開閉時期制御のレスポンスを高め易い弁開閉時期制御装置を提供すること、および、オイルポンプによる作動流体の供給圧力と無関係に両回転部材どうしの相対回転位相を所定位置に確実に保持し易い弁開閉時期制御装置を提供することにある。
本発明による弁開閉時期制御装置の第1の特徴構成は、エンジンのクランク軸と同期回転する駆動側回転部材と、
前記駆動側回転部材に対して同軸上に配置され、エンジンの弁開閉用のカム軸と同期回転する従動側回転部材と、
前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間に形成され、進角室と遅角室とに分けられた流体圧室と、を有するアクチュエータを備え、更に、
前記進角室に対して作動流体を給排する進角流路、及び、前記遅角室に対して作動流体を給排する遅角流路と、
前記進角流路と前記遅角流路とを互いに連通させる連通流路と、
前記連通流路における作動流体の流れを、前記進角流路から前記遅角流路へ向かう第1方向と前記遅角流路から前記進角流路へ向かう第2方向のいずれか一方に制限する状態と、第1方向と第2方向の双方とも遮断する状態との間で切換可能な流路切換機構と、を備える点にある。
前記駆動側回転部材に対して同軸上に配置され、エンジンの弁開閉用のカム軸と同期回転する従動側回転部材と、
前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間に形成され、進角室と遅角室とに分けられた流体圧室と、を有するアクチュエータを備え、更に、
前記進角室に対して作動流体を給排する進角流路、及び、前記遅角室に対して作動流体を給排する遅角流路と、
前記進角流路と前記遅角流路とを互いに連通させる連通流路と、
前記連通流路における作動流体の流れを、前記進角流路から前記遅角流路へ向かう第1方向と前記遅角流路から前記進角流路へ向かう第2方向のいずれか一方に制限する状態と、第1方向と第2方向の双方とも遮断する状態との間で切換可能な流路切換機構と、を備える点にある。
本発明の第1の特徴構成では、流路切換機構によって、例えば連通流路における作動流体の流れを第1方向のみに制限すれば、連通流路を介して進角流路から遅角流路へと向かう作動流体の流れのみが許される。このため、エンジンの弁からカム軸が受けるカム反力に基づいて、進角室側からの作動流体排出が実現され、駆動側回転部材に対する従動側回転部材の相対回転位相が遅角側へ制御される。同様に、連通流路における流れを第2方向のみに制限すれば、相対回転位相が進角側へ制御される。また、流路切換機構によって第1方向と第2方向の双方を同時に遮断すると、相対回転位相の保持が可能となる。
さらに、例えば連通流路における流れを第2方向のみに制限することで、進角室側に作動流体を送り込み、相対回転位相を進角側へ制御しようとする場合、カム反力ではなくオイルポンプによる作動油供給圧によってアクチュエータが駆動される構成では、遅角室側から排出される作動流体は、ドレン流路、オイルパン、オイルポンプを介して進角室側に進入することになる。しかし、本発明の第1の特徴構成では、逆止弁を備えた連通流路という抵抗の少ない最短距離を介して進角室側への流れに合流するので、進角側への迅速な制御が可能となる。
同様に、流路切換機構によって例えば第1連通流路のみを開放すれば、進角室側から排出された作動流体は、第1連通流路を介して、確実に遅角室側へと流れ込む。すなわち、特許文献1に記された構成のように、進角室側から排出された作動流体が他方の流体圧室の進角室側に進入する虞がないため、進角側弁開閉時期の制御が迅速に進み、レスポンスの高い弁開閉時期制御装置が提供される。
また、流路切換機構によって第1方向と第2方向の双方を同時に遮断した状態では、連通流路を介した作動流体の流れが一切遮断されるので、進角流路と遅角流路との間での作動流体の移動が全く不可能となる。すなわち、特許文献1に記された構成のように逆止弁を介して進角流路と遅角流路との間で作動流体が移動可能な状況などが生じる虞がないため、相対回転位相を確実に保持可能となった。
本発明の他の特徴構成は、前記流路切換機構が、前記連通流路における作動流体の流れを一方向に規制する逆止弁と、前記遅角流路および前記進角流路と前記連通流路との間に配置され、前記遅角流路および前記進角流路に対する前記逆止弁の向きを切り換える流路切換弁とを含む点にある。
本構成であれば、流路切換弁によって、例えば逆止弁の下流側が遅角流路を向いた状態にすれば、進角室側から遅角室側への作動流体の実質的な移動が実現されるので両回転部材の相対回転位相を遅角側へ変位させる制御が行われ、他方、同下流側が進角流路を向いた状態にすれば進角側へ変位させる制御が行われる。その結果、連通流路に一つの逆止弁を設けるだけで済ますことができるという利点も生じる。
本発明の他の特徴構成は、前記アクチュエータに作動流体としての作動油を供給可能なオイルポンプが、前記連通流路の前記逆止弁よりも下流側に接続された給油路に介装された状態で設けられており、前記給油路の前記オイルポンプと前記連通流路との間に、前記遅角流路または前記進角流路から前記オイルポンプに向かう作動流体の流れを規制する第2の逆止弁が設けられている点にある。
本構成であれば、流路切換弁によって、逆止弁の下流側が遅角流路を向いた状態であれば、オイルポンプから送り出される作動油が、連通流路と流路切換弁を経て遅角流路へと供給される。同様に、逆止弁の下流側が進角流路を向いた状態であれば同作動油が、連通流路と流路切換弁を経て進角流路へと供給される。その結果、オイルポンプによってアクチュエータに作動油が適宜補充されるので、アクチュエータその他の可動部などから作動流体の漏れが生じる場合も、弁開閉時期制御装置としての機能を継続できる。また、遅角流路または進角流路からオイルポンプに向かう作動流体の流れが第2の逆止弁によって規制されているので、カム反力に基づいて、一旦流路切換弁および連通流路を通り、再び流路切換弁を経て、進角流路または遅角流路へ送り出されるべき作動流体の一部がオイルポンプ側に抜けて、相対回転位相の制御効率に影響が及ぶ虞が抑制されている。
本発明の他の特徴構成は、開放端を備えたドレン流路が前記連通流路の前記逆止弁よりも上流側に接続されており、前記ドレン流路に、前記開放端から前記連通流路に向かう作動流体の流れを規制する第3の逆止弁が設けられている点にある。
本構成であれば、オイルポンプからアクチュエータに向けて過剰な量の作動流体が送られても、この過剰分の作動流体は遅角流路または進角流路からドレン流路を経て最終的にはオイルパンなどに無駄なく回収され、弁開閉時期制御装置の作動用として再利用可能な状態となる。また、ドレン流路の開放端から連通流路の上流側に向かう作動流体の流れが第3の逆止弁によって規制されているので、カム反力に基づいて進角室側から遅角室側へ、或いは、遅角室側から進角室側へ送られるべき作動流体が、連通流路の逆止弁を迂回して、ドレン流路からオイルパンに流れ出る虞が抑制されている。また、作動流体として作動油を用いた場合に、カム反力の作用に基づいて作動流体が連通流路の逆止弁を通過する際に、ドレン流路の開始点付近に生じる負圧によってドレン流路の開放端から空気が吸い込まれ、遅角流路または進角流路やアクチュエータに進入してしまう虞も抑制されている。
本発明の他の特徴構成は、前記連通流路の逆止弁よりも上流側に、前記遅角流路または前記進角流路から排出された作動油を貯留する貯油槽が設けられている点にある。
本構成であれば、連通流路の逆止弁の上流側に常に一定量の作動油が保持されることになるので、万一、アクチュエータ等からの作動油の漏れによって、連通流路内の作動油が不足する状態となっても、逆止弁の下流側への作動油供給に支障を来たす虞が抑制される。
以下に本発明による最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は車両などのエンジンに用いられる弁開閉時期制御装置100の概略構成を示す。
弁開閉時期制御装置100は、ロータ1(従動側回転部材)、及び、ロータ1と相対回転可能なハウジング2(駆動側回転部材)からなるアクチュエータ90を有する。ロータ1は、エンジンのカム軸80に固定されている。ハウジング2の外周にはスプロケット部2aが形成されており、ハウジング2は、このスプロケット部2aに巻き掛けられたタイミングベルトを介してクランク軸(不図示)によって回転駆動される。
図1は車両などのエンジンに用いられる弁開閉時期制御装置100の概略構成を示す。
弁開閉時期制御装置100は、ロータ1(従動側回転部材)、及び、ロータ1と相対回転可能なハウジング2(駆動側回転部材)からなるアクチュエータ90を有する。ロータ1は、エンジンのカム軸80に固定されている。ハウジング2の外周にはスプロケット部2aが形成されており、ハウジング2は、このスプロケット部2aに巻き掛けられたタイミングベルトを介してクランク軸(不図示)によって回転駆動される。
尚、カム軸80は運転中のエンジンの弁(排気弁または吸気弁)から、ロータ1をハウジング2に対して遅角側に相対回転させる第1カム反力と、ロータ1をハウジング2に対して進角側に相対回転させる逆の第2カム反力とを短い周期で交互に受け続けている。
図2に示すように、ハウジング2の内周側には複数の凹部5aが形成されている。これらの凹部5aは、ロータ1の外周面と共に、後述する制御用のオイルを受け入れる流体圧室10を構成している。また、ロータ1の外周面には、複数の板状のベーン12が設けられており、流体圧室10はベーン12によって進角室10aと遅角室10bとに仕切られている。
ロータ1には、各進角室10aと連通する内部進角油路1aと、各遅角室10bと連通する内部遅角油路1bとが径方向に貫通形成されている。尚、各内部進角油路1aどうしと各内部遅角油路1bどうしとは、それぞれロータ1の中心側に位置するカム軸80の内部で、各1本の進角油路14a及び遅角油路14bと合流している。
ロータ1には、各進角室10aと連通する内部進角油路1aと、各遅角室10bと連通する内部遅角油路1bとが径方向に貫通形成されている。尚、各内部進角油路1aどうしと各内部遅角油路1bどうしとは、それぞれロータ1の中心側に位置するカム軸80の内部で、各1本の進角油路14a及び遅角油路14bと合流している。
進角油路14aと遅角油路14bとの各基端部(アクチュエータ90から離間した端部)どうしは、1本の連通油路16によって互いに連通接続されている。進角油路14a、遅角油路14bおよび連通油路16はアクチュエータ90を駆動操作する作動流体である作動油によって満たされている。
連通油路16には作動油の流れを一方向(図では右から左への向き)に規制する逆止弁17(流路切換機構)が配置されている。また、連通油路16とアクチュエータ90との間には、進角油路14aと遅角油路14bに対する逆止弁17の向きを切り換える流路切換弁40が配置されている。
連通油路16には作動油の流れを一方向(図では右から左への向き)に規制する逆止弁17(流路切換機構)が配置されている。また、連通油路16とアクチュエータ90との間には、進角油路14aと遅角油路14bに対する逆止弁17の向きを切り換える流路切換弁40が配置されている。
流路切換弁40は、車両のECUから送られる信号に基づいて作動するソレノイド40aによって図の左右方向に操作されるスプール40bを備える。スプール40bはバネ40cによって図1の左向きに付勢されている。
図1は、ソレノイド40aに最大電流が通電され、スプール40bがバネ40cの付勢力に抗して最も右寄りの第1位置にある状態を示す。この第1位置では、逆止弁17の下流側が、スプール40bを介して遅角油路14bと連通する。
この状態では、連通油路16を介して進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れのみが許されるため、エンジンの弁からカム軸が受けるカム反力に基づいて、進角室10aからの作動油排出と、遅角室10bへの作動油進入が実現される。その結果、アクチュエータ90の相対回転位相が遅角側に制御される。
図1は、ソレノイド40aに最大電流が通電され、スプール40bがバネ40cの付勢力に抗して最も右寄りの第1位置にある状態を示す。この第1位置では、逆止弁17の下流側が、スプール40bを介して遅角油路14bと連通する。
この状態では、連通油路16を介して進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れのみが許されるため、エンジンの弁からカム軸が受けるカム反力に基づいて、進角室10aからの作動油排出と、遅角室10bへの作動油進入が実現される。その結果、アクチュエータ90の相対回転位相が遅角側に制御される。
図3は、ソレノイド40aに通電が行われず、スプール40bがバネ40cの付勢力によって最も左寄りの第2位置にある状態を示す。この第2位置では、逆止弁17の下流側が、スプール40bを介して進角油路14aと連通する。
この状態では、連通油路16を介して遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れのみが許されるため、エンジンの弁からカム軸が受けるカム反力に基づいて、遅角室10bからの作動油排出と、進角室10aへの作動油進入が実現される。その結果、アクチュエータ90の相対回転位相が進角側に制御される。
この状態では、連通油路16を介して遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れのみが許されるため、エンジンの弁からカム軸が受けるカム反力に基づいて、遅角室10bからの作動油排出と、進角室10aへの作動油進入が実現される。その結果、アクチュエータ90の相対回転位相が進角側に制御される。
図4は、ソレノイド40aに中間レベルの電流が通電され、スプール40bが図1と図3の中間の第3位置にある状態を示す。この第2位置では、逆止弁17の下流側はスプール40bによって遅角油路14bと進角油路14aのいずれからも遮断されている。
この状態では、進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れも、遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れも遮断されるため、エンジンの弁からカム軸がカム反力を受けても、アクチュエータ90は動かず、相対回転位相の保持が可能となる。
この状態では、進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れも、遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れも遮断されるため、エンジンの弁からカム軸がカム反力を受けても、アクチュエータ90は動かず、相対回転位相の保持が可能となる。
以上に説明したアクチュエータ90の制御は、アクチュエータ90内と進角油路14aと遅角油路14bとに作動油が満たされていれば滞りなく実現される。しかし、エンジン初回運転時に際してアクチュエータ90などに作動油を満たすため、及び、運転中に各駆動部材の境界部などから抜け落ちる作動油の補充の目的で、アクチュエータ90に作動油を供給可能なオイルポンプ20が設けられている。
具体的には、連通流路16の逆止弁17よりも下流側に給油路18が接続されており、この給油路18にオイルポンプ20が介装されている。また、給油路18のオイルポンプ20と連通流路16との間に、連通流路16からオイルポンプ20に向かう作動油の流れを規制する第2逆止弁21が設けられている。
さらに、連通流路16の逆止弁17よりも上流側には、図の下方に開放端19aを備えたドレン油路19が接続されている。ドレン油路19には、開放端19aから連通油路16に向かう作動油の流れを規制する第3逆止弁22が設けられている。オイルポンプ20の下流に設けられたフィルタ23と第2逆止弁21との間には、エンジンの要潤滑部に作動油を供給するための油路23が形成されている。ドレン油路19の開放端19aは常にオイルパン30の作動油の液面下に位置するように構成すると、万一第3逆止弁22の機能が完全に働かなくても、連通油路16内を通る作動油によって生じる負圧に基づく、開放端19aからの空気の連行が生じ難くなり好都合である。
オイルポンプ20による作動油の供給は、流路切換弁40が第1位置または第2位置の状態で実現される。しかし、オイルポンプ20を運転中に、流路切換弁40が第3位置に切り換えられても、オイルポンプ20から送り出された作動油は、流路切換弁40を迂回して、連通流路16を経て、ドレン油路19からオイルパン30に戻るので、アクチュエータ90および両回転部材(1,2)の相対位相の保持に影響を及ぼさない。
連通流路16の逆止弁17を、一般的な連通流路16を流れる作動油から与えられる圧力によって遮断位置から開放位置に変位操作される弁体を備えたものとする場合、弁体の変位の向きがクランク軸に沿うような姿勢で配置することができる。エンジンの特に始動時や停止時における揺れはクランク軸に沿った向きの成分が比較的小さくなるので、このように弁体の変位の向きをクランク軸に沿った姿勢で配置することで、弁体が内燃機関の揺れの影響を余り受けず、連通流路を流れる作動油の圧力によって円滑に操作される。また、逆止弁による遮断効果を高めるために、弁体を遮断位置に向けて付勢する付勢バネを設ける場合も、弁体の変位の向きをクランク軸に沿った姿勢で配置しておけば、より付勢力が弱めのバネでも十分に遮断効果を高めることができる。
〔別実施形態〕
〈1〉図5のように、上記の実施形態の構成に加えて、連通流路16の逆止弁17よりも上流側に、作動油を貯留する貯油槽50を設けても良い。この場合、進角油路14aまたは遅角油路14bから排出された作動油は貯油槽50に進入し、貯油槽50を満たした後の余剰の作動油が、第3逆止弁22を経てドレン油路19に向かう。したがって、連通流路16の逆止弁17の上流側に常に一定量の作動油が保持されることになるので、万一、アクチュエータ90等からの作動油の漏れによって、連通流路16内の作動油が不足する状態となっても、逆止弁17の下流側への作動油供給に支障を来たし難い。連通流路16の始点は貯油槽50の底部に配置されているので、貯油槽50の液面より上に位置する空気が連通流路16に進入する虞が抑制されている。対照的にドレン油路19の始点は、貯油槽50の貯留能力を高めるために貯油槽50の上端部付近に配置されている。この構成では、第3逆止弁22は省略することも可能である。
〈1〉図5のように、上記の実施形態の構成に加えて、連通流路16の逆止弁17よりも上流側に、作動油を貯留する貯油槽50を設けても良い。この場合、進角油路14aまたは遅角油路14bから排出された作動油は貯油槽50に進入し、貯油槽50を満たした後の余剰の作動油が、第3逆止弁22を経てドレン油路19に向かう。したがって、連通流路16の逆止弁17の上流側に常に一定量の作動油が保持されることになるので、万一、アクチュエータ90等からの作動油の漏れによって、連通流路16内の作動油が不足する状態となっても、逆止弁17の下流側への作動油供給に支障を来たし難い。連通流路16の始点は貯油槽50の底部に配置されているので、貯油槽50の液面より上に位置する空気が連通流路16に進入する虞が抑制されている。対照的にドレン油路19の始点は、貯油槽50の貯留能力を高めるために貯油槽50の上端部付近に配置されている。この構成では、第3逆止弁22は省略することも可能である。
〈2〉以上の実施形態のように、連通流路16に逆止弁を設け、連通流路16とアクチュエータ90の間に流路切換弁40を設ける代わりに、連通流路16に、図6のような流路切換弁60を設けても良い。この流路切換弁60は、車両のECUから送られる信号に基づいて作動するソレノイド60aによって図の左右方向に操作されるスプール60bを備える。スプール60bには、互いに向きの異なる2つの逆止弁61,62が離間して配置されている。
図6のように、ソレノイド60aに通電が行われず、スプール60bがバネ60cの付勢力によって最も上寄りの第1位置にあれば、連通油路16を介して進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れのみが許されるので、遅角側への制御が実現される。
他方、ソレノイド60aに最大電流が通電され、スプール60bがバネ60cの付勢力に抗して最も下寄りの第2位置になると、連通油路16を介して遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れのみが許されるので、進角側への制御が実現される。
さらに、ソレノイド40aに中間レベルの電流が通電され、スプール40bが中間の第3位置にあると、進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れも、遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れも遮断されるので、相対位相の保持が実現される。
他方、ソレノイド60aに最大電流が通電され、スプール60bがバネ60cの付勢力に抗して最も下寄りの第2位置になると、連通油路16を介して遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れのみが許されるので、進角側への制御が実現される。
さらに、ソレノイド40aに中間レベルの電流が通電され、スプール40bが中間の第3位置にあると、進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れも、遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れも遮断されるので、相対位相の保持が実現される。
〈3〉或いは、連通流路16に、図7のような流路切換弁70を設けても良い。この流路切換弁70は、モータ(不図示)で駆動操作されるロータ状の回転弁体70aと、この回転弁体70aの外周を密着状に外嵌する弁支持体(不図示)とを備えた回転式の弁である。弁支持体には進角流路14aが接続されるポートと、遅角流路14bが接続される別のポートとが形成されている。また、回転弁体70aには逆止弁71を含む1本の流路が貫通形成されている。
図7のように、回転弁体70aの回転位相によって、逆止弁71の下流側が進角流路14aと連通する第1位置にあれば、連通油路16を介して進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れのみが許されるので、遅角側への制御が実現される。
他方、図7の状態から回転弁体70aが180°回転操作されて、逆止弁71の下流側が遅角流路14bと連通する第2位置になれば、連通油路16を介して遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れのみが許されるので、進角側への制御が実現される。
さらに、図7の状態から回転弁体70aが90°回転操作されて、逆止弁71の下流側が進角油路14aと遅角流路14bのいずれとも連通しない第3位置になると、進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れも、遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れも遮断されるので、相対位相の保持が実現される。
他方、図7の状態から回転弁体70aが180°回転操作されて、逆止弁71の下流側が遅角流路14bと連通する第2位置になれば、連通油路16を介して遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れのみが許されるので、進角側への制御が実現される。
さらに、図7の状態から回転弁体70aが90°回転操作されて、逆止弁71の下流側が進角油路14aと遅角流路14bのいずれとも連通しない第3位置になると、進角油路14aから遅角油路14bへと向かう作動油の流れも、遅角油路14bから進角油路14aへと向かう作動油の流れも遮断されるので、相対位相の保持が実現される。
1ロータ(従動側回転部材)
1a 内部進角油路
1b 内部遅角油路
2 ハウジング(駆動側回転部材)
5a 凹部
10 流体圧室
10a 進角室
10b 遅角室
12 ベーン
14a 進角油路
14b 遅角油路
16 連通油路
17 逆止弁(流路切換機構)
18 給油路
19 ドレン油路
20 オイルポンプ
21 第2逆止弁
22 第3逆止弁
40 流路切換弁(流路切換機構)
40b スプール
50 貯油槽
60 流路切換弁
70 流路切換弁
80 カム軸
90 アクチュエータ
100 弁開閉時期制御装置
1a 内部進角油路
1b 内部遅角油路
2 ハウジング(駆動側回転部材)
5a 凹部
10 流体圧室
10a 進角室
10b 遅角室
12 ベーン
14a 進角油路
14b 遅角油路
16 連通油路
17 逆止弁(流路切換機構)
18 給油路
19 ドレン油路
20 オイルポンプ
21 第2逆止弁
22 第3逆止弁
40 流路切換弁(流路切換機構)
40b スプール
50 貯油槽
60 流路切換弁
70 流路切換弁
80 カム軸
90 アクチュエータ
100 弁開閉時期制御装置
Claims (5)
- エンジンのクランク軸と同期回転する駆動側回転部材と、
前記駆動側回転部材に対して同軸上に配置され、エンジンの弁開閉用のカム軸と同期回転する従動側回転部材と、
前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間に形成され、進角室と遅角室とに分けられた流体圧室と、を有するアクチュエータを備え、更に、
前記進角室に対して作動流体を給排する進角流路、及び、前記遅角室に対して作動流体を給排する遅角流路と、
前記進角流路と前記遅角流路とを互いに連通させる連通流路と、
前記連通流路における作動流体の流れを、前記進角流路から前記遅角流路へ向かう第1方向と前記遅角流路から前記進角流路へ向かう第2方向のいずれか一方に制限する状態と、第1方向と第2方向の双方とも遮断する状態との間で切換可能な流路切換機構と、を備える弁開閉時期制御装置。 - 前記流路切換機構は、前記連通流路における作動流体の流れを一方向に規制する逆止弁と、前記遅角流路および前記進角流路と前記連通流路との間に配置され、前記遅角流路および前記進角流路に対する前記逆止弁の向きを切り換える流路切換弁とを含む請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
- 前記アクチュエータに作動流体としての作動油を供給可能なオイルポンプが、前記連通流路の前記逆止弁よりも下流側に接続された給油路に介装された状態で設けられており、前記給油路の前記オイルポンプと前記連通流路との間に、前記遅角流路または前記進角流路から前記オイルポンプに向かう作動流体の流れを規制する第2の逆止弁が設けられている請求項1または2に記載の弁開閉時期制御装置。
- 開放端を備えたドレン流路が前記連通流路の前記逆止弁よりも上流側に接続されており、前記ドレン流路に、前記開放端から前記連通流路に向かう作動流体の流れを規制する第3の逆止弁が設けられている請求項3に記載の弁開閉時期制御装置。
- 前記連通流路の前記逆止弁よりも上流側に、前記遅角流路または前記進角流路から排出された作動油を貯留する貯油槽が設けられている請求項4に記載の弁開閉時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008056707A JP2009209895A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 弁開閉時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008056707A JP2009209895A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 弁開閉時期制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009209895A true JP2009209895A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41183279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008056707A Pending JP2009209895A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 弁開閉時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009209895A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018135586A1 (ja) * | 2017-01-19 | 2018-07-26 | 株式会社デンソー | バルブタイミング調整装置 |
JP2018178972A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | 株式会社デンソー | バルブタイミング調整装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002235513A (ja) * | 2001-01-08 | 2002-08-23 | Borgwarner Inc | 可変カムシャフトタイミング装置 |
JP2004239265A (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-26 | Borgwarner Inc | 可変カムタイミング位相器 |
JP2005330891A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Hitachi Ltd | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
-
2008
- 2008-03-06 JP JP2008056707A patent/JP2009209895A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JP2018178972A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | 株式会社デンソー | バルブタイミング調整装置 |
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