JP5333183B2 - バルブタイミング調整システム - Google Patents
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バルブタイミング調整装置は、エンジンの駆動軸と従動軸との位相を調整することによって従動軸によって開閉駆動されるエンジンの吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを変える装置である。
または、ベーンロータ回動手段は、作動流体貯留部からバルブタイミング調整装置への作動流体の供給を阻止するとともにバルブタイミング調整装置から作動流体貯留部へ作動流体が排出されるように、かつ、進角油圧室および遅角油圧室から交互に作動油が排出されるように流路切換弁を制御することで、ベーンロータを回動させる。ここでいう「作動流体貯留部からバルブタイミング調整装置への作動流体の供給を阻止するとともにバルブタイミング調整装置から作動流体貯留部へ作動流体が排出される」状態とは、バルブタイミング調整装置に作動流体を給排する流路が、いわゆる「大気開放」されている状態をいう。
エンジン停止判断手段は、エンジン停止の際、エンジンが停止したか否かを判断する。具体的には、クランク角センサによる検出値や運転者によるキーオフ操作が行われたこと等に基づき、エンジンが停止したと判断することが例示される。
嵌合判断手段は、エンジン停止判断手段によってエンジンが停止したと判断された場合、規制部材がハウジングに嵌合しているか否かを判断する。
(第1実施形態)
本形態のバルブタイミング調整システムを図1に示す。バルブタイミング調整システム1は、駆動力伝達系に適用される。そこではじめに、バルブタイミング調整システム1が適用される駆動力伝達系について説明する。
通常、運転者はイグニッションキーによってエンジンを始動し、イグニッションキーによってエンジンを停止する。
また、作動油が油圧ポンプ22から各遅角油圧室55〜58に供給されると、遅角油圧室55〜58において作動油の圧力が高くなるため、ベーン41〜44は遅角方向へ押圧される。これにより、ベーンロータ14は遅角側に回動され、カムシャフト6はクランクシャフト4に対して相対的に遅角する。
そこで特に、本形態では、エンジン始動の際、意図せぬエンジン停止が生じていた場合など、ストッパピストン30をハウジング12に速やかに嵌合させるべく、ECU100によるOCV24の制御によってベーンロータ14を回動させている。以下、詳細に説明する。
続くS104では、ストッパピストン30がハウジング12の嵌合穴34に嵌合するように、ベーンロータ14を回動させる。なお、ベーンロータ14の回動は具体的には次のように行われる。
次のS107では、クランキングを終了し、本処理を終了する。
次のS204では、カム角センサ402の検出値に基づいて、ストッパピストン30がハウジング12の嵌合穴34に嵌合しているか否かを判断する。ここでは、カム角センサ402の検出値によってベーンロータ14の回転角がエンジン始動最適位置に等しいか否かを判断し、ベーンロータ14の回転角がエンジン始動最適位置に等しい場合、肯定判断される。ここで、ストッパピストン30がハウジング12の嵌合穴34に嵌合していると判断された場合(S204:YES)、S206へ移行する。一方、ストッパピストン30がハウジング12の嵌合穴34に嵌合していないと判断された場合(S204:NO)、S205へ移行する。
運転者がイグニッションキーによってエンジン3を停止させていないと判断された場合、及びストッパピストン30がハウジング12の嵌合穴34に嵌合していると判断された場合に移行するS206では、エンスト情報としてエンジンストールが生じていなかったことを情報記憶部300に書き込み、本処理を終了する。
本形態によれば、このような場合にも、エンジン3を始動させる際、ECU100はベーンロータ回動手段によってベーンロータ14を回動させるため、ベーンロータ14の回動によってストッパピストン30は速やかにハウジング12に嵌合する。結果として、本形態によれば、バルブタイミング調整装置10、油圧ポンプ22、オイルタンク27等の配置に関わらず、エンジン始動に要する時間を短縮することができる。
次に、第2実施形態のバルブタイミング調整システム2について説明する。本形態では、バルブタイミング調整装置に作動油を供給するための油路及び油路を切り換える油圧制御弁の構成が上記形態とは異なっている。なお、本形態のバルブタイミング調整装置の構成は、図1及び2を用いて説明した上記形態と同様である。したがって以下では、バルブタイミング調整装置へ作動油を給排するための流路の構成を中心に説明する。さらにまた、煩雑になることを避けるため、流用できる符号は、上記形態のものを流用する。
エンジン通常運転中、ECU100の制御によって複合油路切換弁61が切り換えられると、油圧制御弁62によって油圧ポンプ22と進角油路71とが連通するとともにオイルタンク27と遅角油路81とが連通するものとする。同時に、制御油路切換弁63によって、油圧ポンプ22と進角パイロット油路75とが連通するとともにオイルタンク27と遅角パイロット油路85とが連通するものとする。
上記形態では、バルブタイミング調整システムをエンジンの排気弁に適用する例について説明したが、本発明のバルブタイミング調整システムは吸気弁に適用してもよい。
また、上記形態では、バルブタイミング調整装置のエンジン始動最適位置は最進角位置と最遅角位置との中間位置であったが、エンジン始動最適位置は、最進角位置または最遅角位置であってもよい。
いずれの形態によっても、意図しないエンジン停止など、ベーンロータがエンジン始動最適位置にない場合、速やかにエンジンを始動することができ、上記形態と同様の効果が奏される。
結果として、本形態では、意図しないエンジン停止など、ベーンロータがエンジン始動最適位置にない場合であっても、速やかにエンジンを始動することができ、上記形態と同様の効果が奏される。
Claims (4)
- 内燃機関の駆動軸及び従動軸のうち一方とともに回転するハウジングと、前記駆動軸及び前記従動軸のうち他方とともに回転し、作動流体の圧力により前記ハウジングに対して相対回転駆動されるベーンロータと、前記ベーンロータに突出可能に収容され、前記ベーンロータから突出し前記ハウジングに嵌合することで、前記ハウジングに対する前記ベーンロータの相対回転駆動を規制位置で規制可能な規制部材とを備え、前記ハウジングが有する複数のシューと前記ベーンロータが有する複数のベーンとの間には、油圧によってベーンロータを進角側に回転させる進角油圧室および油圧によって前記ベーンロータを遅角側に回転させる遅角油圧室が形成され、前記駆動軸と前記従動軸との位相を調整することによって前記従動軸によって開閉駆動される前記内燃機関の吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方の開閉タイミングを変えるバルブタイミング調整装置と、
作動流体が貯留されている作動流体貯留部から前記バルブタイミング調整装置の前記進角油圧室又は前記遅角油圧室に作動流体を供給するための流路の切り換えを行う流路切換弁と、
前記流路切換弁の制御を司る制御部と、
を備える内燃機関のバルブタイミング調整システムにおいて、
前記制御部は、
前記内燃機関の停止の際に、エンジンストールが生じていたか否かを示すエンスト情報を記憶するエンスト情報記憶手段と、
前記エンスト情報記憶手段によって記憶された前記エンスト情報に基づきエンジンストールが生じていた場合、前記内燃機関の始動の際に、前記規制部材が前記ハウジングに嵌合するよう前記ベーンロータを回動させるベーンロータ回動手段と、
前記内燃機関の始動の際に、前記エンスト情報記憶手段によって記憶された前記エンスト情報を読み出すエンスト情報読み出し手段と、
前記エンスト情報読み出し手段によって読み出された前記エンスト情報に基づきエンジンストールが生じていたか否かを判断するエンスト情報判断手段と、
前記内燃機関が完爆したか否かを判断する完爆判断手段と、
前記完爆判断手段によって前記内燃機関が完爆したと判断された場合、前記ベーンロータ回動手段によるベーンロータの回動を停止させるベーンロータ回動停止手段と、
を有しており、
前記ベーンロータ回動手段は、前記進角油圧室および前記遅角油圧室から交互に作動油が排出されるように、前記流路切換弁の切り換えを断続して行うことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング調整装置。 - 内燃機関の駆動軸及び従動軸のうち一方とともに回転するハウジングと、前記駆動軸及び前記従動軸のうち他方とともに回転し、作動流体の圧力により前記ハウジングに対して相対回転駆動されるベーンロータと、前記ベーンロータに突出可能に収容され、前記ベーンロータから突出し前記ハウジングに嵌合することで、前記ハウジングに対する前記ベーンロータの相対回転駆動を規制位置で規制可能な規制部材とを備え、前記ハウジングが有する複数のシューと前記ベーンロータが有する複数のベーンとの間には、油圧によってベーンロータを進角側に回転させる進角油圧室および油圧によって前記ベーンロータを遅角側に回転させる遅角油圧室が形成され、前記駆動軸と前記従動軸との位相を調整することによって前記従動軸によって開閉駆動される前記内燃機関の吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方の開閉タイミングを変えるバルブタイミング調整装置と、
作動流体が貯留されている作動流体貯留部から前記バルブタイミング調整装置の前記進角油圧室又は前記遅角油圧室に作動流体を供給するための流路の切り換えを行う流路切換弁と、
前記流路切換弁の制御を司る制御部と、
を備える内燃機関のバルブタイミング調整システムにおいて、
前記制御部は、
前記内燃機関の停止の際に、エンジンストールが生じていたか否かを示すエンスト情報を記憶するエンスト情報記憶手段と、
前記エンスト情報記憶手段によって記憶された前記エンスト情報に基づきエンジンストールが生じていた場合、前記内燃機関の始動の際に、前記規制部材が前記ハウジングに嵌合するよう前記ベーンロータを回動させるベーンロータ回動手段と、
前記内燃機関の始動の際に、前記エンスト情報記憶手段によって記憶された前記エンスト情報を読み出すエンスト情報読み出し手段と、
前記エンスト情報読み出し手段によって読み出された前記エンスト情報に基づきエンジンストールが生じていたか否かを判断するエンスト情報判断手段と、
前記内燃機関が完爆したか否かを判断する完爆判断手段と、
前記完爆判断手段によって前記内燃機関が完爆したと判断された場合、前記ベーンロータ回動手段によるベーンロータの回動を停止させるベーンロータ回動停止手段と、
を有しており、
前記ベーンロータ回動手段は、前記作動流体貯留部から前記バルブタイミング調整装置への作動流体の供給を阻止するとともに前記バルブタイミング調整装置から前記作動流体貯留部へ作動流体が排出されるように、かつ、前記進角油圧室および前記遅角油圧室から交互に作動油が排出されるように、前記流路切換弁を制御することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング調整装置。 - 前記エンスト情報記憶手段は、
エンジン停止の際に、エンジンが停止したか否かを判断するエンジン停止判断手段と、
前記エンジン停止判断手段によってエンジンが停止したと判断された場合、前記規制部材が前記ハウジングに嵌合しているか否かを判断する嵌合判断手段と、
前記嵌合判断手段によって規制部材がハウジングに嵌合していると判断された場合はエンジンストールが生じていなかったことを示し、規制部材がハウジングに嵌合していないと判断された場合はエンジンストールが生じていたことを示すエンスト情報をエンスト情報記憶部に書き込むエンスト情報書き込み手段と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整システム。 - 前記嵌合判断手段は、前記ベーンロータの回転角が前記規制位置と同じである場合、前記規制部材が前記ハウジングに嵌合していると判断することを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整システム。
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