JP2009209688A - オイルセパレータの構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダヘッドカバー1の裏面の一部をカバー体10で覆ってオイル分離室20が形成され、このオイル分離室で分離されたオイルをシリンダヘッド側へ戻すようにした、ブローバイガス環流システムのオイルセパレータの構造において、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体側に向かって環状筒部6が突設され、環状壁部31で囲まれたオイル戻し通路32を有する凹状のオイル溜まり部30がカバー体に形成されており、組付状態では、前記環状筒部がオイル溜まり部内に挿入されて環状壁部の外側を取り囲み、且つ、オイル溜まり部の底壁と環状筒部の先端との間に所定の間隙が設けられている。
【選択図】図7
Description
前記オイル分離室には、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出する環状の筒部が一体的に設けられる一方、
前記カバー体の前記環状筒部に対応する部位には、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部が形成されており、
該オイル溜まり部には、オイル溜まり部に溜まったオイルをシリンダヘッド側へ戻すために、所定高さの環状壁部で囲まれたオイル戻し通路が設けられ、
前記カバー体をシリンダヘッドカバーの裏面に取り付けた状態で、前記シリンダヘッドカバーの環状筒部が、前記カバー体のオイル溜まり部内に挿入されて前記環状壁部の外側を取り囲み、且つ、前記オイル溜まり部の底壁と前記環状筒部の先端との間に所定の間隙が設けられている、
ことを特徴としたものである。
まず、図1から図8に示される第1の実施形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るシリンダヘッドカバーの全体斜視図、図2は前記シリンダヘッドカバー裏面に取り付けられる本実施形態に係るカバー体の平面図、図3は前記カバー体の側壁の一部を破砕してオイル溜まり部を斜め上方から見て示す斜視図、図4は前記シリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。また、図5は、前記オイル溜まり部に対応する部位にて前記環状筒部の断面構造を示す部分断面図で、図2のY1−Y1線の位置に対応するシリンダヘッドカバーの部分的な縦断面図である。図6は、前記オイル溜まり部の断面構造を示す断面図で、図2のY1−Y1線に沿ったカバー体の縦断面図である。図7は前記オイル溜まり部に対応する部位にてシリンダヘッドカバーとカバー体との接合構造を示す部分的な縦断面図、図8は図7の要部を拡大して示す拡大断面図である。
また、前記シリンダヘッドカバー1の裏面側には、オイル分離室20内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレート7が、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体10側に向かって突出するように設けられ、前記環状筒部6はこのバッフルプレート7と一体成形されている。尚、環状筒部6のこのバッフルプレート7と反対側には、側壁11の縦リブ11aと組み合わされてバッフルプレートを構成する縦リブ7aが一体成形されている。
このとき、環状筒部6と一体のバッフルプレート7及び縦リブ7aの先端部分は、オイル溜まり部30の内周部に嵌合した状態でオイル溜まり部30内に挿入されており、オイル溜まり部30の内周部と環状筒部6の外周部との間の環状の空隙部36は、バッフルプレート7及び縦リブ7aの先端部分によって仕切られている。
このような配置とすることにより、オイル分離室20のスペース効率を高め、しかもガス中に含まれるオイルの分離および除去を効率良く行うことができるのである。
尚、以下の説明において、前述の第1の実施形態における場合と同様の構成を備え同様の作用をなすものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
すなわち、第2の実施形態では、図9,図12及び図13に示すように、カバー体50の長手方向に配列された複数のオイル溜まり部30は、カバー体50の幅方向における略中央の底壁53上にそれぞれ設けられている。
第2の実施形態に係るカバー体50は、このオイル溜まり部30の配置およびバッフルプレート51a,52aを除いては、第1の実施形態におけるものと同様である。
また、シリンダヘッドカバー41の天井部42の裏面側には一対のバッフルプレート47が、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体50側に向かって突出するように設けられ、これらバッフルプレート47は、前記環状筒部46の両側に一体成形されている。
図14は、本実施形態に係るシリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。また、図15は、このバッフルプレート及び環状筒部を拡大して示す斜視図である。
この第3の実施形態に係るシリンダヘッドカバー61は、環状筒部66の形状の違いを除いては、第2の実施形態におけるものと同様である。
図16は、本実施形態に係るシリンダヘッドカバーを裏面側から見て示した底面図である。また、図17,図18は、それぞれ図16のY17−Y17線,Y18−Y18線に沿ったオイル溜まり部および環状筒部の縦断面図である。
このように、本発明は、必ずしも、バッフルプレートと環状筒部76とが一体的に形成されていることを必須要件とするものではない。
2,42,62,72 (シリンダヘッドカバーの)天井部
6,46,66,76 環状筒部
7,47,67 バッフルプレート
10,50,80 カバー体
11a,51a,52a バッフルプレート
13,53 (カバー体の)底壁
20 オイル分離室
30 オイル溜まり部
31 (オイル溜まり部の)環状壁部
32 オイル戻し通路
33 (オイル溜まり部の)底壁
35 (オイル溜まり部の)間隙部
Claims (4)
- シリンダヘッドの上方を覆うシリンダヘッドカバーの裏面の少なくとも一部をカバー体で覆って、前記シリンダヘッドカバーの壁部と前記カバー体とでシリンダヘッドの上方空間からブローバイガスを収集してガス中に含まれるオイルを分離するオイル分離室が形成され、このオイル分離室で分離されたオイルをシリンダヘッド側へ戻すようにした、ブローバイガス環流システムのオイルセパレータの構造において、
前記オイル分離室には、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出する環状の筒部が一体的に設けられる一方、
前記カバー体の前記環状筒部に対応する部位には、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部が形成されており、
該オイル溜まり部には、オイル溜まり部に溜まったオイルをシリンダヘッド側へ戻すために、所定高さの環状壁部で囲まれたオイル戻し通路が設けられ、
前記カバー体をシリンダヘッドカバーの裏面に取り付けた状態で、前記シリンダヘッドカバーの環状筒部が、前記カバー体のオイル溜まり部内に挿入されて前記環状壁部の外側を取り囲み、且つ、前記オイル溜まり部の底壁と前記環状筒部の先端との間に所定の間隙が設けられている、
ことを特徴とするオイルセパレータの構造。 - 前記オイル分離室には、当該オイル分離室内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレートが、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出するように設けられ、
前記環状筒部は、前記バッフルプレートと一体的に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータの構造。 - 前記シリンダヘッドカバーは合成樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルセパレータの構造。
- 前記カバー体は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1から3の何れか一に記載のオイルセパレータの構造。
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