JP2009208925A - ガイドレールの組立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法において、レール部材2の一端部及び目板4の一側を、ボルト5を使用して締結固定し、更に下向き溶接によって溶接固定する。次に、目板4が固定された一端部を上方に向け、レール部材2を昇降路内に立設し、その上方に、レール部材3を立設させて芯出しする。その後、レール部材3の下端部及び目板4の他側を、ボルト5を使用して締結固定し、更に、下向き溶接によって溶接固定する。
【選択図】図1
Description
なお、上記締付工具を使用するための作業スペースをガイドレールの背面側に確保しようとすると、昇降路の省スペース化が阻害されるといった問題が発生してしまう。
図1はこの発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法によって組み立てられたガイドレール装置を示す要部斜視図、図2は図1に示すガイドレール装置の側面図、図3及び図4はガイドレールに作用する力を説明するための図である。先ず、図1及び図2を参照して、組立が完了したガイドレール装置の構成について説明する。
具体的に、上記ガイドレール1は、ガイドレール1に図3に示すようなずれが生じる方向に作用する力、即ち、ボルト5の軸方向(図1に示すY方向)に作用する力に対しては、ボルト5によって受けることができる。一方、ボルト5は、軸方向に直交する方向(図1に示すX方向)の力に対しては弱い特性を有する。したがって、目板4がボルト5によって締結固定されているだけでは、上記座屈力に耐えることができない。しかし、上記構成のガイドレール1であれば、X軸方向に作用する力、即ち、ガイドレール1に図4に示すようなずれが生じる方向に作用する力を、溶接部分によって受けることができる。このため、ガイドレール1を機械室レスエレベータ等に適用しても、その継ぎ目部分にずれや破損等が生じる恐れはない。
また、一般的なボルト5の使用によって必要となる溶接作業も、所謂下向き溶接によって行うことができ、作業者の負担が軽減され、且つ作業時間を短縮できる。即ち、上記ガイドレール1の組立においては、熟練が必要な溶接、例えば、溶接部が上下方向に伸びる縦向き溶接や作業者が上方(斜め上方)を向いて作業を行わなければならない上向き溶接は必要とされない。なお、作業負担の軽減と作業時間の短縮とが図られるため、当然に低コスト化も期待できる。
図10はこの発明の実施の形態2におけるガイドレールの組立方法によって組み立てられたガイドレール装置を示す要部正面図、図11は図8に示すガイドレール装置のC−C断面図である。図10及び図11を参照して、組立が完了したガイドレール装置の構成について説明する。
その他は、レール部材2及び3と目板4とが溶接固定されていないことを除き、実施の形態1と同様の構成を有する。
その他の組立手順や効果は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2では、レール部材2及び3を昇降路内に立設した後にノックピン8取付用の取付穴を形成する場合について説明した。一方、本実施の形態では、他の方法によってノックピン8取付用の取付穴を形成する場合について説明する。なお、組立が完了した時のガイドレール装置の構成は実施の形態2の場合(図10及び図11)と同じであるため、その説明は省略する。
以下、レール部材2及び3の接続に限定して説明する。
上記組立方法によっても、実施の形態2と同様の効果が期待でき、作業の効率化を図ることも可能となる。
2c 案内部、 2d フランジ表面、 3 レール部材、 3a 背面、
3b 凹部、 3c 案内部、 3d フランジ表面、 4 目板、 4a 下面、
4b 上面、 5 ボルト、 6 ナット、 7 ダミーレール部材、
8 ノックピン、 9 トルシア系高力ボルト、 10 レール部材、
11 目板、 12 ピンテール
Claims (6)
- レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、
第1レール部材の一端部及び目板の一側を、ボルトを使用して締結固定するステップと、
前記第1レール部材の一端部及び前記目板の一側を、下向き溶接によって溶接固定するステップと、
前記目板が固定された一端部を上方に向けた状態で、前記第1レール部材を前記昇降路内に立設して、芯出しするステップと、
前記昇降路内に立設された前記第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、前記第2レール部材を芯出しするステップと、
前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の他側を、ボルトを使用して締結固定するステップと、
前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の他側を、下向き溶接によって溶接固定するステップと、
を備えたことを特徴とするガイドレールの組立方法。 - 第2レール部材の下端部と同一の形状を呈するダミーレール部材を使用することにより、第1レール部材を昇降路内に立設する前に、前記第1レール部材及び前記ダミーレール部材が芯出しされた状態で、前記第1レール部材の一端部と前記目板の一側、並びに、前記ダミーレール部材と前記目板の他側とを、ボルトを使用してそれぞれ締結固定することを特徴とする請求項1に記載のガイドレールの組立方法。
- 第2レール部材が第1レール部材に対して芯出しされた後、目板の上面とこの上面に隣接する前記第2レール部材の下端部背面とが、水平方向に且つ一直線状に溶接固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガイドレールの組立方法。
- レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、
第1レール部材を前記昇降路内に立設して、芯出しするステップと、
前記昇降路内に立設された前記第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、前記第2レール部材を芯出しするステップと、
前記第1レール部材の上端部背面及び前記第2レール部材の下端部背面に跨るように目板を宛がい、前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第1レール部材の上端部及び前記目板の下部、並びに、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の上部を、ボルトを使用してそれぞれ締結固定するステップと、
前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第1レール部材の上端部と前記目板の下部、並びに、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の上部に、ノックピン取付用の取付穴を同心に形成するステップと、
前記形成された各取付穴に、ノックピンを打ち込むステップと、
を備えたことを特徴とするガイドレールの組立方法。 - レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、
第1レール部材及び第2レール部材を前記昇降路内に立設する前に、前記第1レール部材及び前記第2レール部材の各両端部に、ノックピン取付用の第1取付穴を形成するステップと、
前記第1レール部材を前記昇降路内に立設して、芯出しするステップと、
前記昇降路内に立設された前記第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、前記第2レール部材を芯出しするステップと、
前記第1レール部材の上端部背面及び前記第2レール部材の下端部背面に跨るように目板を宛がい、前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第1レール部材の上端部及び前記目板の下部、並びに、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の上部を、ボルトを使用してそれぞれ締結固定するステップと、
前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第1レール部材の上端部及び前記第2レール部材の下端部に形成された前記各第1取付穴をそれぞれガイドにして、前記目板の上下部にノックピン取付用の第2取付穴を形成するステップと、
前記第1レール部材の上端部及び前記目板の下部に同心に形成された前記第1及び前記第2取付穴、並びに、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の上部に同心に形成された前記第1及び前記第2取付穴に、それぞれノックピンを打ち込むステップと、
を備えたことを特徴とするガイドレールの組立方法。 - ガイドレールは、機械室レスエレベータの昇降路内に立設され、
前記ガイドレールにより、前記昇降路頂部に設置された機器類を支持する
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のガイドレールの組立方法。
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