JP5169326B2 - ガイドレールの組立方法 - Google Patents

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この発明は、エレベータのかご等を案内するガイドレールの組立方法に関するものである。
エレベータのかごや釣合い重りは、昇降路内に立設されたガイドレールによって、その昇降方向が案内されている。このガイドレールは、かご等の昇降行程に合わせて、昇降路の上下に渡って設置されるものである。このため、ガイドレールを一本のレール部材で構成することは極めて困難であり、一般に、所定の長さを有するレール部材を上下に複数接続することによって、必要な長さ(高さ)を確保している。
例えば、ガイドレールの組立に関する従来技術として、上下に配置されたレール部材の背面間に目板を宛がい、上側のレール部材の下端部と目板の上部、並びに、下側のレール部材の上端部と目板の下部とを、ボルト及びナットを使用してそれぞれ締結固定するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−290488号公報
昇降路の上方にエレベータ機械室が備えられていない機械室レスエレベータでは、各種機器類を昇降路内に配置しなければならず、多くの場合で、これら機器類を支持するためにガイドレールが利用されている。このような構成のガイドレール、即ち、巻上機等の重量物を支持するガイドレールには大きな座屈力が作用するため、その継ぎ目部分(レール部材間)にも上記座屈力に耐え得る構成が要求されている。
このような理由から、特許文献1記載のものを上記構成のガイドレールに適用する場合、レール部材と目板とを固定するボルトに、例えば、高力ボルト(例えば、トルシア系高力ボルト、JIS B 1186に規定された高力ボルト等)を用いる必要があった。
図12はトルシア系高力ボルトを使用した従来のガイドレールの組立方法を示す図であり、トルシア系高力ボルト9を用いてレール部材10と目板11とを締結固定する場合を示している。トルシア系高力ボルト9には、その先端部にピンテール12が設けられている。このピンテール12は、トルク管理を容易に行うために備えられたものである。即ち、作業者は、専用の締付工具(シャーレンチともいう)を用いて、ピンテール12が折れるまで締め付けを行うことにより、トルシア系高力ボルト9の本締め作業を完了させる。
したがって、トルシア系高力ボルト9を使用してガイドレールの組立を行おうとすると、レール部材10(目板11)の背面と昇降路固定体(例えば、昇降路壁や昇降路梁)との間に、上記締付工具を用いて締付作業を行うための作業スペースが必要になってしまう。そして、昇降路の構造上の理由等から、上記作業スペースを確保できない場合には、トルクレンチ等を使用して作業者が締付トルクを確認しながら作業を行わなければならず、作業性が著しく低下するといった問題があった。特に、昇降行程の長いエレベータでは、使用されるレール部材10の本数も多く、必然的に締付作業を行う回数が多くなることから、その作業には多大な時間と労力とを要することとなっていた。
なお、上記締付工具を使用するための作業スペースをガイドレールの背面側に確保しようとすると、昇降路の省スペース化が阻害されるといった問題が発生してしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、作用する座屈力に耐え得るように昇降路内にガイドレールを立設することができ、且つ、ガイドレールの組立に際し、その作業性を大幅に向上させることができるガイドレールの組立方法を提供することである。
この発明に係るガイドレールの組立方法は、レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、第1レール部材の一端部の背面に、目板の一側ボルトを使用して締結固定するステップと、目板が固定された背面が上方を向くように第1レール部材を横向きに配置し、第1レール部材の一端部の背面及びガイドレールの組立完了時に下面となる目板の一側の端面を、下向き溶接によって溶接固定するステップと、目板が固定された一端部を上方に向けた状態で、第1レール部材を昇降路内に立設して、芯出しするステップと、昇降路内に立設された第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、第2レール部材を芯出しするステップと、第2レール部材が第1レール部材に対して芯出しされた後、第2レール部材の下端部の背面に、目板の他側ボルトを使用して締結固定するステップと、第2レール部材が第1レール部材に対して芯出しされた後、第2レール部材の下端部の背面及び目板の上面からなる他側の端面を、下向き溶接によって溶接固定するステップと、を備えたものである。
この発明に係るガイドレールの組立方法は、レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、第1レール部材及び第2レール部材を昇降路内に立設する前に、第1レール部材及び第2レール部材の各両端部に、ノックピン取付用の第1取付穴を形成するステップと、第1レール部材を昇降路内に立設して、芯出しするステップと、昇降路内に立設された第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、第2レール部材を芯出しするステップと、第1レール部材の上端部背面及び第2レール部材の下端部背面に跨るように目板を宛がい、第2レール部材が第1レール部材に対して芯出しされた後、第1レール部材の上端部及び目板の下部、並びに、第2レール部材の下端部及び目板の上部を、ボルトを使用してそれぞれ締結固定するステップと、第2レール部材が第1レール部材に対して芯出しされた後、第1レール部材の上端部及び第2レール部材の下端部に形成された各第1取付穴をそれぞれガイドにして、目板の上下部にノックピン取付用の第2取付穴を形成するステップと、第1レール部材の上端部及び目板の下部に同心に形成された第1及び第2取付穴、並びに、第2レール部材の下端部及び目板の上部に同心に形成された第1及び第2取付穴に、それぞれノックピンを打ち込むステップと、を備えたものである。
この発明によれば、作用する座屈力に耐え得るように昇降路内にガイドレールを立設することができ、且つ、ガイドレールの組立に際し、その作業性を大幅に向上させることができるようになる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法によって組み立てられたガイドレール装置を示す要部斜視図、図2は図1に示すガイドレール装置の側面図、図3及び図4はガイドレールに作用する力を説明するための図である。先ず、図1及び図2を参照して、組立が完了したガイドレール装置の構成について説明する。
図1及び図2において、1はエレベータのかごや釣合い重りを案内するために昇降路内に立設されたガイドレールである。このガイドレール1は、上述したように、所定の長さを有する複数のレール部材によって構成される。即ち、ガイドレール1は、複数のレール部材が上下に接続されることにより、かご等の昇降行程に合わせて、昇降路の上下に渡って配置される。
図1及び図2は、昇降路内に立設されたガイドレール1の継ぎ目部分を示している。具体的に、2及び3はガイドレール1を構成するレール部材であり、昇降路内で上下に隣接して配置されている。4はレール部材2及び3を上下に接続するために使用される目板である。この目板4はレール部材2及び3に跨って各背面2a及び3aに宛がわれるとともに、その下部がレール部材2の上端部と、また、上部がレール部材2の上方に配置されたレール部材3の下端部と、ボルト5及びナット6によってそれぞれ締結固定されている。
ボルト5及びナット6は、広く一般に使用されている種類のものが用いられ、特殊なもの(例えば、上述した高力ボルト)は用いられていない。なお、図1及び図2には、目板4の下部とレール部材2の上端部、並びに、目板4の上部とレール部材3の下端部とが、それぞれ4組のボルト5とナット6(計8組)によって接続されている場合が示されているが、これは単に一例を示したものであり、使用するボルト5の本数等は必要に応じて適宜決定される。
また、各レール部材2及び3と目板4とは、上述したボルト5及びナット6による固定の他、溶接によってもそれぞれ固定されている。具体的に、目板4の下面4aとこの下面4aの下方に隣接したレール部材2の上端部背面2a、並びに、目板4の上面4bとこの上面4bの上方に隣接したレール部材3の下端部背面3aとが、水平方向に且つ一直線状に、それぞれ溶接固定されている。
なお、図1及び図2に示す2bはレール部材2の上端面に形成された凸部、3bはレール部材3の下端面に形成された凹部である。この凸部2bと凹部3bは、ガイドレール1の組立作業及び芯出し作業を容易にするために設けられている。
上記構成を有するガイドレール1であれば、昇降路頂部に配置された巻上機等の重量物を支持する場合であっても、作用する座屈力に耐えることができる。
具体的に、上記ガイドレール1は、ガイドレール1に図3に示すようなずれが生じる方向に作用する力、即ち、ボルト5の軸方向(図1に示すY方向)に作用する力に対しては、ボルト5によって受けることができる。一方、ボルト5は、軸方向に直交する方向(図1に示すX方向)の力に対しては弱い特性を有する。したがって、目板4がボルト5によって締結固定されているだけでは、上記座屈力に耐えることができない。しかし、上記構成のガイドレール1であれば、X軸方向に作用する力、即ち、ガイドレール1に図4に示すようなずれが生じる方向に作用する力を、溶接部分によって受けることができる。このため、ガイドレール1を機械室レスエレベータ等に適用しても、その継ぎ目部分にずれや破損等が生じる恐れはない。
なお、図3はガイドレール1の側面図を、図4はガイドレール1の正面図を示している。また、図3及び図4では、説明に必要なレール部材2及び3のみ図示し、他の構成(例えば、目板4等)は図示を省略している。
次に、図5乃至図9に基づき、ガイドレール1を図1及び図2に示す状態に組み立てる手順について具体的に説明する。図5乃至図9はこの発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法を説明するための図であり、上記レール部材2及び3を接続する工程を示している。なお、レール部材を接続する工程はガイドレール1の位置に関わらず同じように行われるため、以下においては、レール部材2及び3を接続する工程を中心に説明し、他の部分についてはその説明を適宜省略する。
ガイドレール1の組立においては、ガイドレール1を構成する各部品を現地(エレベータが据え付けられる建物)に搬送する前に、組立工場において、各レール部材の一端部に目板の一側を固定する固定作業を行う。ここで、レール部材の上記一端部とは、ガイドレール1の組立が完了した時に上側に配置される端部のことを意味する。即ち、図1及び図2に示すものにおいては、レール部材2の上端部が上記一端部に相当する。また、目板の上記一側とは、ガイドレール1の組立が完了した時に下側に配置される部分のことを意味する。即ち、図1及び図2に示すものにおいては、目板4の下部が上記一側に相当する。
組立工場において、作業者は、先ず、図5に示すようにレール部材2を横向きに配置するとともに、レール部材3の代わりにダミーレール部材7を使用し、芯出しを行いながら目板4をレール部材2とダミーレール部材7とに締結固定する。即ち、レール部材2とダミーレール部材7とが芯出しされた状態で、レール部材2の一端部と目板4の一側、並びに、ダミーレール部材7と目板4の他側とを、ボルト5及びナット6を使用してそれぞれ締結固定する。なお、上記ダミーレール部材7は、各レール部材の他端部(図1及び図2に示すものにおいてはレール部材3の下端部)と同一の形状を呈している。つまり、レール部材2とダミーレール部材7とが芯出しされた状態でその双方に目板4が固定されることにより、レール部材2と目板4との位置関係を、ガイドレール1の組立完了後と同じ状態にすることができる。
次に、作業者は、レール部材2の一端部と目板4の一側とを溶接によって固定する。具体的には、先ず、一体化されたレール部材2、目板4、ダミーレール部材7を、図6に示すように横向きに配置する。そして、作業者は、下方(斜め下方)を向きながら、目板4の一端面(図1及び図2における下面4aに相当)とこの一端面に隣接したレール部材2の一端部背面2aとを、水平方向に且つ一直線状に溶接する(A部)。なお、図6はレール部材2の背面2aを水平上向きに配置した状態を示している。
ボルト5による締結及び溶接によってレール部材2と目板4とを強固に固定した後、作業者は、一部のボルト5を弛緩させることにより、目板4からダミーレール部材7を取り外す(図7参照)。この時、目板4をレール部材2に固定するために使用されているボルト5は弛緩しない。そして、このような作業を繰り返して各レール部材の一端部に目板の一側を固定することにより、組立工場における固定作業を完了させ、その後、ガイドレール1を構成する各部品を現地に搬送する。
現地では、ガイドレール1を構成する各部品が搬入されると、各レール部材を上下に接続して、ガイドレール1を昇降路内に立設する組立作業を行う。以下に、レール部材2とレール部材3とを上下に接続する作業について説明する。
作業者は、先ず、レール部材2の芯出しを行い、目板4が固定された一端部側を上方に向けた状態でレール部材2を昇降路内に立設する。次に、レール部材2の上方にレール部材3を一直線状に配置し、凹部3bと凸部2bとを嵌合させてレール部材3の芯出しを行う。この時、レール部材3は、目板4が固定されていない他端部がレール部材2の一端面(上端面)上に載置されるようにする。そして、レール部材3がレール部材2に対して芯出しされた状態で、レール部材3の下端部(他端部)と目板4の上部(他側)とを、ボルト5及びナット6を使用して締結固定する(図8及び図9参照)。
次に、作業者は、昇降路内において、レール部材3の下端部と目板4の上部とを溶接によって固定する。具体的に、作業者は、下方(斜め下方)を向きながら、目板4の上面4b(他端面)とこの他端面に隣接したレール部材3の下端部背面3aとを、水平方向に且つ一直線状に溶接する(B部)。そして、このような手順を繰り返してレール部材を順次上方に取り付けていくことにより、ガイドレール1の昇降路内への据付を完了させる。
ガイドレール1を上記手順に従って組み立てることにより、組立の作業性を大幅に向上させることができるようになる。即ち、ガイドレール1の継ぎ目部分に、高力ボルト等の特殊なボルトを使用する必要がないため、組立作業時にトルク管理等の煩雑な作業が要求されず、その作業性を向上させることができる。
また、一般的なボルト5の使用によって必要となる溶接作業も、所謂下向き溶接によって行うことができ、作業者の負担が軽減され、且つ作業時間を短縮できる。即ち、上記ガイドレール1の組立においては、熟練が必要な溶接、例えば、溶接部が上下方向に伸びる縦向き溶接や作業者が上方(斜め上方)を向いて作業を行わなければならない上向き溶接は必要とされない。なお、作業負担の軽減と作業時間の短縮とが図られるため、当然に低コスト化も期待できる。
上記実施の形態1においては、組立作業性を考慮して、各レール部材の一端部と目板の一側との固定作業を、組立工場内において実施する場合について説明した。しかし、組立工場内に溶接作業者を確保することが困難な場合等もあり、かかる場合には、組立工場内において行っていた固定作業をエレベータの据付現場において実施しても構わない。
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2におけるガイドレールの組立方法によって組み立てられたガイドレール装置を示す要部正面図、図11は図8に示すガイドレール装置のC−C断面図である。図10及び図11を参照して、組立が完了したガイドレール装置の構成について説明する。
図10及び図11において、8はノックピンである。このノックピン8は、レール部材2の上端部と目板4の下部とに同心に形成された取付穴、並びに、レール部材3の下端部と目板4の上部とに同心に形成された取付穴に、それぞれ打ち込まれている。なお、図10及び図11には、レール部材2の案内部2cの両側とレール部材3の案内部3cの両側とにそれぞれノックピン8が打ち込まれている場合が示されているが、これは単に一例を示したものであり、使用するノックピン8の本数等は必要に応じて適宜決定される。また、ノックピン8の位置も、ボルト5に干渉しないように適宜決定される。
その他は、レール部材2及び3と目板4とが溶接固定されていないことを除き、実施の形態1と同様の構成を有する。
上記構成を有するガイドレール1であれば、昇降路頂部に配置された巻上機等の重量物を支持する場合であっても、作用する座屈力に耐えることができる。即ち、ボルト5は、上述したように軸方向に直交する方向の力に対しては弱い特性を有するが、この方向に作用する力を上記ノックピン8によって受けることができる。このため、ガイドレール1を機械室レスエレベータ等に適用しても、その継ぎ目部分にずれや破損等が生じる恐れはない。
次に、ガイドレール1を図10及び図11に示す状態に組み立てる方法について具体的に説明する。
作業者は、昇降路内においてレール部材2の芯出しを行い、レール部材2を昇降路内に立設する。次に、レール部材2の上端面上にレール部材3を一直線状に配置し、凹部3bと凸部2bとを嵌合させてレール部材3の芯出しを行う。また、作業者は、目板4をレール部材2の上端部背面2aとレール部材3の下端部背面3aとに跨るように宛がい、レール部材3がレール部材2に対して芯出しされた状態で、ボルト5による固定を行う。即ち、レール部材2の上端部と目板4の下部、並びに、レール部材3の下端部と目板4の上部とを、ボルト5及びナット6を使用して締結固定する。
次に、作業者は、レール部材2の上端部と目板4の下部、並びに、レール部材3の下端部と目板4の上部とに、ノックピン8取付用の取付穴を同心に形成する。そして、形成した各取付穴にノックピン8を打ち込み、図10及び図11に示す状態に完成させる。
ガイドレール1を上記手順に従って組み立てることにより、実施の形態1の場合と同様に、組立の作業性を大幅に向上させることができるようになる。また、実施の形態1で必要となった溶接作業が不要になるため、溶接作業者の確保も必要なくなる。
その他の組立手順や効果は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
実施の形態2では、レール部材2及び3を昇降路内に立設した後にノックピン8取付用の取付穴を形成する場合について説明した。一方、本実施の形態では、他の方法によってノックピン8取付用の取付穴を形成する場合について説明する。なお、組立が完了した時のガイドレール装置の構成は実施の形態2の場合(図10及び図11)と同じであるため、その説明は省略する。
作業者は、各レール部材を昇降路内に立設する前に、組立工場内或いは現場等において、昇降路に配置される全てのレール部材に対して、その両端部にノックピン8取付用の第1取付穴を形成する。即ち、レール部材2及び3の各両端部に、ノックピン8取付用の第1取付穴が形成される。
以下、レール部材2及び3の接続に限定して説明する。
昇降路内において、作業者は、先ず、レール部材2の芯出しを行い、レール部材2を昇降路内に立設する。次に、レール部材2の上端面上にレール部材3を一直線状に配置し、凹部3bと凸部2bとを嵌合させてレール部材3の芯出しを行う。また、作業者は、目板4をレール部材2の上端部背面2aとレール部材3の下端部背面3aとに跨るように宛がい、レール部材3がレール部材2に対して芯出しされた状態で、ボルト5による固定を行う。即ち、レール部材2の上端部と目板4の下部、並びに、レール部材3の下端部と目板4の上部とを、ボルト5及びナット6を使用して締結固定する。
ボルト5等を使用してレール部材2及び3を芯出しした状態で接続した後、作業者は、レール部材2の上端部及びレール部材3の下端部に形成された各第1取付穴をそれぞれガイドにして目板4に穴開け後、目板4の上下部に、ノックピン8取付用の第2取付穴を形成する。即ち、上記作業により、目板4の下部に、レール部材2の上端部に形成された第1取付穴と同心の第2取付穴が、目板4の上部に、レール部材3の下端部に形成された第1取付穴と同心の第2取付穴が形成される。
そして、作業者は、形成した各取付穴にノックピン8を打ち込み、図10及び図11に示す状態に完成させる。即ち、レール部材2の上端部と目板4の下部とに同心に形成された上記第1及び第2取付穴、並びに、レール部材3の下端部と目板4の上部とに同心に形成された上記第1及び第2取付穴に、それぞれノックピン8を打ち込む。
上記組立方法によっても、実施の形態2と同様の効果が期待でき、作業の効率化を図ることも可能となる。
この発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法によって組み立てられたガイドレール装置を示す要部斜視図である。 図1に示すガイドレール装置の側面図である。 ガイドレールに作用する力を説明するための図である。 ガイドレールに作用する力を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるガイドレールの組立方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態2におけるガイドレールの組立方法によって組み立てられたガイドレール装置を示す要部正面図である。 図8に示すガイドレール装置のC−C断面図である。 トルシア系高力ボルトを使用した従来のガイドレールの組立方法を示す図である。
符号の説明
1 ガイドレール、 2 レール部材、 2a 背面、 2b 凸部、
2c 案内部、 2d フランジ表面、 3 レール部材、 3a 背面、
3b 凹部、 3c 案内部、 3d フランジ表面、 4 目板、 4a 下面、
4b 上面、 5 ボルト、 6 ナット、 7 ダミーレール部材、
8 ノックピン、 9 トルシア系高力ボルト、 10 レール部材、
11 目板、 12 ピンテール

Claims (5)

  1. レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、
    第1レール部材の一端部の背面に、目板の一側ボルトを使用して締結固定するステップと、
    前記目板が固定された背面が上方を向くように前記第1レール部材を横向きに配置し、前記第1レール部材の一端部の背面及びガイドレールの組立完了時に下面となる前記目板の一側の端面を、下向き溶接によって溶接固定するステップと、
    前記目板が固定された一端部を上方に向けた状態で、前記第1レール部材を前記昇降路内に立設して、芯出しするステップと、
    前記昇降路内に立設された前記第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、前記第2レール部材を芯出しするステップと、
    前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第2レール部材の下端部の背面に、前記目板の他側ボルトを使用して締結固定するステップと、
    前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第2レール部材の下端部の背面及び前記目板の上面からなる他側の端面を、下向き溶接によって溶接固定するステップと、
    を備えたことを特徴とするガイドレールの組立方法。
  2. 第2レール部材の下端部と同一の形状を呈するダミーレール部材を使用することにより、第1レール部材を昇降路内に立設する前に、前記第1レール部材及び前記ダミーレール部材が芯出しされた状態で、前記第1レール部材の一端部と前記目板の一側、並びに、前記ダミーレール部材と前記目板の他側とを、ボルトを使用してそれぞれ締結固定することを特徴とする請求項1に記載のガイドレールの組立方法。
  3. 第2レール部材が第1レール部材に対して芯出しされた後、目板の上面とこの上面に隣接する前記第2レール部材の下端部背面とが、水平方向に且つ一直線状に溶接固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガイドレールの組立方法。
  4. レール部材が目板を介して上下に複数接続されることにより、エレベータ昇降路内に立設されるガイドレールの組立方法であって、
    第1レール部材及び第2レール部材を前記昇降路内に立設する前に、前記第1レール部材及び前記第2レール部材の各両端部に、ノックピン取付用の第1取付穴を形成するステップと、
    前記第1レール部材を前記昇降路内に立設して、芯出しするステップと、
    前記昇降路内に立設された前記第1レール部材の上端面上に第2レール部材を配置して、前記第2レール部材を芯出しするステップと、
    前記第1レール部材の上端部背面及び前記第2レール部材の下端部背面に跨るように目板を宛がい、前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第1レール部材の上端部及び前記目板の下部、並びに、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の上部を、ボルトを使用してそれぞれ締結固定するステップと、
    前記第2レール部材が前記第1レール部材に対して芯出しされた後、前記第1レール部材の上端部及び前記第2レール部材の下端部に形成された前記各第1取付穴をそれぞれガイドにして、前記目板の上下部にノックピン取付用の第2取付穴を形成するステップと、
    前記第1レール部材の上端部及び前記目板の下部に同心に形成された前記第1及び前記第2取付穴、並びに、前記第2レール部材の下端部及び前記目板の上部に同心に形成された前記第1及び前記第2取付穴に、それぞれノックピンを打ち込むステップと、
    を備えたことを特徴とするガイドレールの組立方法。
  5. ガイドレールは、機械室レスエレベータの昇降路内に立設され、
    前記ガイドレールにより、前記昇降路頂部に設置された機器類を支持する
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載のガイドレールの組立方法。
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