JP2009208234A - 配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009208234A
JP2009208234A JP2008050613A JP2008050613A JP2009208234A JP 2009208234 A JP2009208234 A JP 2009208234A JP 2008050613 A JP2008050613 A JP 2008050613A JP 2008050613 A JP2008050613 A JP 2008050613A JP 2009208234 A JP2009208234 A JP 2009208234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
gnd
substrate
electrode
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008050613A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Fukukawa
敦 福川
Hiroyuki Usami
浩之 宇佐美
Michiaki Murata
道昭 村田
Yoshinao Kondo
義尚 近藤
Shinji Seto
信二 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008050613A priority Critical patent/JP2009208234A/ja
Publication of JP2009208234A publication Critical patent/JP2009208234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】個別配線の引き出し領域を確保しつつ、確実にGND電位を確保する。
【解決手段】GND表配線46A及びGND裏配線46Bは、第2貫通穴43Bに充填された第2導電性部材45Bを介して後述する圧電体54の上部電極52に接続されると共に、GND表配線46A側で基準電位端子46Cと接続されている。GND裏配線46Bは、裏面42Bの全面に膜状に形成されると共に、第1貫通穴43Aの外側に環状の絶縁空間43Cが構成されている。絶縁空間43Cにより、第1貫通穴43Aからに充填された第1導電性部材45AとGND裏配線46Bとの絶縁が行われている。表面42Aに配線された個別配線44及びGND表配線46Aは、樹脂保護膜47で被覆保護されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、貫通電極の構成された配線基板、この配線基板を用いて構成されインク等の液滴を吐出する液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置、及び、前記配線基板の製造方法に関する。
従来から、液滴吐出ヘッドの一例としてのインクジェット記録ヘッドの複数のノズルから選択的にインク滴を吐出し、記録用紙等の記録媒体に画像(文字を含む)等を記録するインクジェット記録装置(液滴吐出装置)は知られている。このようなインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッドは、圧力室を構成する振動板を圧電素子によって変位させることによって、その圧力室内に充填されているインクをノズルから吐出させるようになっている。そのため、振動板上に圧電素子が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、各圧電素子には、圧電素子を変位させるために、個別の配線が接続されていると共に、共通のGND配線が接続されている。これらの電気配線は、圧電素子が高密度に配置されているほど、配線基板上での引出し配線ピッチ(引出線の幅、及び、線間距離)は狭くなる。GND配線は、複数の圧電素子について共通化したものを用いることができるため、配線本数を少なくすることはできるが、電流容量の確保や寄生抵抗の低減といった観点から、線幅として所定の太さが必要になる。このGND配線を太くすると、個別配線を引き出す領域を確保するために配線基板を大きくしなければならない。
特開2005−153369号公報
本発明は、このような事実に鑑みてなされたものであり、個別配線の引き出し領域を確保しつつ、確実にGND電位を確保することの可能な、配線基板、この配線基板を用いて構成されインク等の液滴を吐出する液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置、及び、前記配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の配線基板は、第1電極及び第2電極を備えた電極基板と、前記電極基板に裏面側が対向するように配置され、表面と裏面とを貫通する第1貫通穴及び第2貫通穴の構成された基板と、前記基板の前記表面に配線された個別配線と、前記基板の前記裏面に配線されたGND配線と、前記第1貫通穴に充填されると共に、前記個別配線と前記電極基板の前記第1電極とを接続する個別用導電性部材と、前記第2貫通穴に充填されると共に、前記GND配線と少なくとも前記裏面側で接続されて前記電極基板の前記第2電極と接続されるGND用導電性部材と、を備えている。
請求項1に記載の配線基板は、基板と電極基板とを備え、基板の表面に配線された個別配線が電極基板の第1電極に接続され、基板の裏面に配線されたGND配線が電極基板の第2電極に接続されている。個別配線と第1電極とは基板に貫通配線された個別用導電性部材を介して接続され、GND配線と第2電極とは基板に貫通配線されたGND用導電性部材を介して接続されている。
請求項1に記載の配線基板によれば、GND配線が個別配線と異なる面に配線されているので、GND配線について充分な線幅を確保しつつ、個別配線の領域も確保することができる。
また、本発明では、GND配線とGND用導電性部材とが、少なくとも基板の裏面側で接続されている。したがって、貫通配線されたGND用導電性部材を、単にGND配線の厚み部分と接触させる場合と比較して、良好に接続することができる。
本発明の請求項2に記載の配線基板は、前記GND配線が少なくとも前記裏面の前記第2貫通穴を囲む位置に配置され、前記GND用導電性部材は導電性ペーストで構成されて前記第2貫通穴から前記基板の裏面側へ回り込んだ位置に配置されていること、を特徴とする。
このように、GND配線とGND用導電性部材を配置することにより、容易に基板の裏面側で接続させることができる。
本発明の請求項3に記載の液滴吐出ヘッドは、圧電体と、この圧電体の一方の側に設けられる第1電極と、この圧電体の他方の側に設けられる第2電極と、を有する圧電素子を有する電極基板と、前記電極基板に裏面側が対向するように配置され、表面と裏面とを貫通する第1貫通穴及び第2貫通穴の構成された基板と、前記基板の前記表面に配線された個別配線と、前記基板の前記裏面に配線されたGND配線と、前記第1貫通穴に充填されると共に、前記個別配線と前記電極基板の前記第1電極とを接続する個別用導電性部材と、前記第2貫通穴に充填されると共に、前記GND配線と少なくとも前記裏面側で接続されて前記電極基板の前記第2電極と接続されるGND用導電性部材と、前記電極基板の前記基板と逆側に配置され、前記圧電素子の駆動により振動する振動板と、前記振動板の前記電極基板と逆側に配置され、前記振動板との間で液体の充填される圧力室を構成すると共に、液滴の吐出される吐出口の構成された流路部材と、を備えている。
請求項3に記載の液滴吐出ヘッドによれば、GND配線が個別配線と異なる面に配線されているので、GND配線について充分な線幅を確保しつつ、各圧電素子を駆動させるための個別配線の領域も、基板のサイズを大きくすることなく容易に確保することができる。GND配線とGND用導電性部材とが、少なくとも基板の裏面側で接続されているので、貫通配線されたGND用導電性部材を、単にGND配線の厚み部分と接触させる場合と比較して、良好に接続することができる。
本発明の請求項4に記載の液滴吐出ヘッドは、前記GND配線が少なくとも前記裏面の前記第2貫通穴を囲む位置に配置され、前記GND用導電性部材は導電性ペーストで構成されて前記第2貫通穴から前記基板の裏面側へ回り込んだ位置に配置されていること、を特徴とする。
このように、GND配線とGND用導電性部材を配置することにより、容易に基板の裏面側で接続させることができる。
本発明の請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項3または請求項4に記載の液滴吐出ヘッドを備えている。
本発明の液滴吐出装置によれば、GND配線の線幅を充分に確保できると共に、各圧電素子の個別配線のための領域を、基板のサイズを大きくすることなく容易に確保することができる。
以上のように、本発明によれば、GND配線の線幅を充分に確保できると共に、個別配線のための領域を、基板のサイズを大きくすることなく容易に確保することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、液滴吐出装置としてはインクジェット記録装置10を例に採って説明する。したがって、液体はインク100とし、液滴吐出ヘッドはインクジェット記録ヘッド32として説明をする。
インクジェット記録装置10は、図1で示すように、記録用紙Pを送り出す用紙供給部12と、記録用紙Pの姿勢を制御するレジ調整部14と、インク滴を吐出して記録用紙Pに画像形成する記録ヘッド部16及び記録ヘッド部16のメンテナンスを行うメンテナンス部18を備える記録部20と、記録部20で画像形成された記録用紙Pを排出する排出部22とから基本的に構成されている。
用紙供給部12は、記録用紙Pが積層されてストックされているストッカー24と、ストッカー24から1枚ずつ取り出してレジ調整部14に搬送する搬送装置26とから構成されている。レジ調整部14は、ループ形成部28と、記録用紙Pの姿勢を制御するガイド部材29とを有しており、記録用紙Pは、この部分を通過することによって、そのコシを利用してスキューが矯正されるとともに、搬送タイミングが制御されて記録部20に供給される。そして、排出部22は、記録部20で画像が形成された記録用紙Pを、排紙ベルト23を介してトレイ25に収納する。
記録ヘッド部16とメンテナンス部18の間には、記録用紙Pが搬送される用紙搬送路27が構成されている(用紙搬送方向を矢印PFで示す)。用紙搬送路27は、スターホイール17と搬送ロール19とを有し、このスターホイール17と搬送ロール19とで記録用紙Pを挟持しつつ連続的に(停止することなく)搬送する。そして、この記録用紙Pに対して、記録ヘッド部16からインク滴が吐出され、記録用紙Pに画像が形成される。メンテナンス部18は、インクジェット記録ユニット30に対して対向配置されるメンテナンス装置21を有しており、インクジェット記録ユニット30に対するキャッピングや、ワイピング、更には、ダミージェットやバキューム等の処理を行う。
図2で示すように、各インクジェット記録ユニット30は、矢印PFで示す用紙搬送方向と直交する方向に配置された支持部材34を備えており、この支持部材34に複数のインクジェット記録ヘッド32が取り付けられている。インクジェット記録ヘッド32には、マトリックス状に複数のノズル56が形成されており、記録用紙Pの幅方向には、インクジェット記録ユニット30全体として一定のピッチでノズル56が並設されている。
そして、用紙搬送路27を連続的に搬送される記録用紙Pに対し、ノズル56からインク滴を吐出することで、記録用紙P上に画像が記録される。なお、インクジェット記録ユニット30は、例えば、いわゆるフルカラーの画像を記録するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応して、少なくとも4つ配置されている。
図3で示すように、それぞれのインクジェット記録ユニット30のノズル56による印字領域幅は、このインクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの用紙最大幅PWよりも長くされており、インクジェット記録ユニット30を紙幅方向に移動させることなく、記録用紙Pの全幅にわたる画像記録が可能とされている。
ここで、印字領域幅とは、記録用紙Pの両端から印字しないマージンを引いた記録領域のうち最大のものが基本となるが、一般的には印字対象となる用紙最大幅PWよりも大きくとっている。これは、記録用紙Pが搬送方向に対して所定角度傾斜して(スキューして)搬送されるおそれがあるためと、縁無し印字の要望が高いためである。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次にインクジェット記録ヘッド32について詳細に説明する。図4はインクジェット記録ヘッド32の全体構成を示す概略平面図である。また、図5は、本実施形態のインクジェット記録ヘッド32を部分的に取り出して主要部分が明確になるように示した概略断面図である。
図5に示すように、インクジェット記録ヘッド32は、天板部材40、圧電素子部材50、及び、流路部材60を備えている。
天板部材40は、天板42、個別配線44、振動板58、及び、GND配線46を含んで構成されている。天板42は板状とされ、例えばガラス、セラミックス、シリコン、樹脂等、インクジェット記録ヘッド32の支持体になり得る強度を有する絶縁体で構成することができる。ここでは、ガラス製の天板42として説明する。個別配線44は、天板42の表面42Aに配線され、GND配線46は、天板42の表面42A及び裏面42Bに配線されている。表面42Aに配線されたGND配線46をGND表配線46A、裏面42Bに配線されたGND配線46をGND裏配線46Bとする。
天板42には、図6に示すように、マトリクス状に第1貫通穴43A、及び第2貫通穴43Bが構成されている。第1貫通穴43Aと第2貫通穴43Bとは、交互に列状に配置されている。個別配線44は、一端が第1貫通穴43Aに充填された第1導電性部材45Aを介して後述する圧電素子部材50の下部電極56に接続されている。個別配線44の他端は、図4に示すように、第1貫通穴43Aから天板42の端部付近へ引き出され、接続端子44Cとされている。個別配線44とフレキシブルプリント基板(FPC)72の一端とは、接続端子44Cで接続され、フレキシブルプリント基板72の他端は、駆動IC74に接続されている。
GND表配線46A及びGND裏配線46Bは、第2貫通穴43Bに充填された第2導電性部材45Bを介して後述する圧電体54の上部電極52に接続されると共に、GND表配線46A側で基準電位端子46Cと接続されている。GND裏配線46Bは、裏面42Bの全面に膜状に形成されると共に、第1貫通穴43Aの外側に環状の絶縁空間43Cが構成されている。絶縁空間43Cにより、第1貫通穴43Aからに充填された第1導電性部材45AとGND裏配線46Bとの絶縁が行われている。表面42Aに配線された個別配線44及びGND表配線46Aは、樹脂保護膜47で被覆保護されている。
圧電素子部材50は、上部電極52、圧電体54、下部電極56、振動板58、がこの順に積層されて構成されている。圧電素子部材50は、上部電極52側が天板部材40と離間して対向するように配置されている。圧電体54は、後述する圧力室62A毎に対応する位置に個別に配置されている。上部電極52は、各圧電体54の、天板部材40側に積層されている。下部電極56は、各圧電体54の、上部電極52と逆側に配置されている。
圧電素子部材50の下部電極56の下側には、振動板58が配置されている。振動板58は、Plasma−Chemical Vapor Deposition(P−CVD)法により、ゲルマニウム(Ge)が添加されたシリコン酸化膜(SiO膜)58Bの上下に、不純物が何も添加されていないSiO膜58A、58Cが積層されて構成された3層構造とされ、少なくとも上下方向に弾性を有し、圧電体54に通電されると(電圧が印加されると)、上下方向に撓み変形する(変位する)構成になっている。なお、振動板58の厚さは、安定した剛性を得るために、1μm以上20μm以下(1μm〜20μm)とされている。振動板58は、後述する圧力室62Aの1つの面を構成している。
上部電極52の上側は、低透水性絶縁膜(以下「SiOx51」という)で被覆され、圧電素子部材50と天板部材40との間に隔壁部材48が配置されている。隔壁部材48は、各圧電体54及び下部電極56を区画すると共に圧電体54に対応する部分と天板部材40との間に空間が構成されるように構成されている。
また、隔壁部材48には第1貫通穴43Aと第2貫通穴43Bに対応する位置に、第1導電性部材45Aと下部電極56を接続させるための第1隔壁穴48A、第2導電性部材45Bと上部電極52を接続させるための第2隔壁穴48Bが構成されている。第1隔壁穴48Aは、第1貫通穴43Aの裏面42B側の径よりも小径とされている。第2隔壁穴48Bは、第2貫通穴43Bの裏面42B側の径よりも大径とされている。
第1導電性部材45Aは、第1貫通穴43A及び第1隔壁穴45A内に充填され、個別配線44と下部電極56とを電気的に接続している。第2導電性部材45Bは、第2貫通穴43B及び第2隔壁穴45B内に充填され、GND配線46と上部電極52とを電気的に接続している。第2導電性部材45Bは、第2隔壁穴48Bが第2貫通穴43Bの裏面42B側の径よりも大径とされていることにより、第2隔壁穴48Bから裏面42B側へ回り込んだ位置にも配置され、GND裏配線46Bと裏面42B側でも直接接触して電気的に接続されている。
流路部材60は、圧力室基板62、連通路基板64、及び、ノズル基板66を含んで構成されている。圧力室基板62は振動板58の下側に配置され、各圧電体54に対応する位置が貫通されて、振動板58と圧力室基板62の貫通壁とで区画された圧力室62Aが構成されている。圧力室62Aには、後述するインク供給口65Aから供給されたインク100が充填される。
連通路基板64は、圧力室基板62の下側に積層され、連通路基板64には、圧力室62Aと後述するノズル66Aとを連通する連通路64Aが構成されている。連通路64Aの下側には、ノズル基板66が積層されている。ノズル基板66には、インク滴を吐出するためのノズル66Aがマトリクス状に構成されており、各ノズル66Aは各連通路64Aと連通されている。振動板58の振動によって圧力室62Aの容積を増減させて圧力波を発生させることで、ノズル66Aからのインク滴の吐出が可能になっている。
連通路基板64の周端辺には、圧電素子部材50の面方向に沿って突出された位置に、インク供給口65Aを構成するインク供給部65が形成されている。インク供給部65には、天板部材40及び圧電素子部材50を覆うと共に、インク供給口65Aの延長上にインク通路76Aを構成するマニホールド76が設けられている。インク通路76Aは、不図示のインクタンクと連結されており、インク100は、インク通路76A、インク供給口65Aを経て、圧力室62Aへ供給される。
以上のような構成のインクジェット記録ヘッド32において、次に、その製造工程(製造プロセス)について、図7乃至図11を基に詳細に説明する。
図7に示すように、このインクジェット記録ヘッド32は、流路部材60を構成する基板としての圧力室基板62の上面に圧電素子部材50を作製し、その後、圧力室基板62の上面に天板部材40を配置すると共に、圧力室基板62の下面に連通路基板64及びノズル基板66を接合(貼着)することによって製造される。
図8−1(A)に示すように、圧力室基板62を用意し、その上面に振動板58の一部となる薄膜、即ち不純物が何も添加されていないSiO膜58C(膜厚0.4μm)をP−CVD法により成膜し、次いで、振動板58の一部となる他の薄膜、即ちGeが添加されたSiO膜58B(膜厚9.2μm)をP−CVD法により成膜し、更に、図8−1(B)で示すように、振動板58の一部となる他の薄膜、即ち不純物が何も添加されていないSiO膜58A(膜厚0.4μm)をP−CVD法により成膜する。
具体的には、酸素(O)及びシリコン(Si)原料を含むガス、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)、テトラメトキシシラン(TMOS)、シラン(SiH)の何れかを含むガスに、アルコキシド系のガスであるテトラメチルゲルマニウム(TMGe)を添加することにより成膜する。なお、このとき、Geが添加されたSiO膜58Bの厚さが、振動板58全体の厚さの1/2以上となるようにする。
こうして、SiO膜58A、58B、58Cを連続して成膜したら、窒素(N)雰囲気下で1時間、これ以降の工程における最高温度よりも高い温度、例えば700℃でアニール(熱処理)する。700℃でアニールすると、振動板58の応力値が数十MPa増加するが、一度アニールすることにより、それ以上に応力(ストレス)が変化しないようにできる。なお、アニール温度は700℃に限定されるものではなく、600℃以上1100℃以下(600℃〜1100℃)であればよい。
SiO膜58A、58B、58Cを成膜してアニールし、3層構造の振動板58を形成したら、図8−1(C)で示すように、スパッタ法により、例えば厚み0.5μm程度のIrとTiとの積層膜、即ち下部電極56を振動板58(SiO膜58A)の上面に成膜する。そして、図8−1(D)で示すように、下部電極56の上面に、圧電体54の材料であるPZT膜と、上部電極52となるIr膜を順にスパッタ法で積層(成膜)し、パターニングして、圧電体54及び上部電極52とする。
具体的には、PZT膜スパッタ(膜厚5μm)、Ir膜スパッタ(膜厚0.5μm)、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング(Cl系又はF系のガスを用いたドライエッチング)、酸素プラズマによるレジスト剥離である。下部及び上部の電極材料としては、圧電体であるPZT材料との親和性が高く、耐熱性がある、例えばIr、Au、Ru、Pt、Ta、PtO、TaO、IrO等が挙げられる。また、PZT膜54Fの成膜温度は550℃であり、PZT膜54Fの積層(成膜)には、AD法、ゾルゲル法等も用いることが可能である。
次に、図8−2(E)で示すように、振動板58の上面に積層された下部電極56をパターニングする。具体的には、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング、RIE法による(Cl系のガスを用いた)ドライエッチング、酸素プラズマによるレジスト剥離である。
次に、図8−2(F)で示すように、上面に露出している下部電極56と、上部電極52(圧電体54)と、削り込まれた振動板58の上面に、保護膜としてのSiOx膜51を積層する。そして、上部電極52と第2導電性部材45Bとを接続するための開口80A(コンタクト孔)を形成する。具体的には、P−CVD法にてSiOx膜51の成膜、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング(濃度20%のHF溶液によるウェットエッチング又はHFを含むガスによるドライエッチング)、酸素プラズマによるレジスト剥離である。
また、ここでは保護膜としてSiOx膜51(シリコン酸化膜)を用いたが、SiNx膜(シリコン窒化膜)、SiOxNy膜等であってもよい。また、SOG(Spin−On−Glass)や、Ta、Ti等の金属膜、TaO、Ta等の金属酸化膜、樹脂膜等でもよく、更にはそれらの単層膜ではなく、それらを組み合わせた複数層膜にしてもよい。酸化膜、窒化膜、SOG、金属膜、金属酸化膜は、絶縁性、耐湿性、膜層間の段差抑制(緩和)に優れ、中でも酸化膜、窒化膜、SOG、金属膜は、耐薬品(インク)性においても優れる。また、樹脂膜も段差抑制に優れ、酸化膜、窒化膜、SOGは、SiO膜82に添加されたGe(不純物)の拡散防止にも優れる。
次いで、図8−2(G)で示すように、隔壁部材48を形成する。隔壁部材48には、後述する天板42の第1貫通穴43Aの裏面42B側の径よりも小径の第1隔壁穴48A、及び、第2貫通穴43Bの裏面42B側の径よりも大径の第2隔壁穴48Bを構成する。具体的には、SiOx膜に、隔壁部材48を構成する感光性樹脂を塗布し、露光・現像することでパターンを形成し、最後にキュアする。隔壁部材48を構成する感光性樹脂としては、ポリイミド系、ポリアミド系、エポキシ系、ポリウレタン系、シリコーン系等を用いることができる。
こうして、圧力室基板62の上面に振動板58及び圧電素子部材50が作製される。
なお、隔壁部材のパターニングとしては、図18(A)で示すように、第1貫通穴HA及び第2貫通穴HBの構成されたガラス基板Gを、上部電極52の上に配置し、第1貫通穴43A及び第2貫通穴43Bを用いて、図18(B)で示すように隔壁部材48の該当部分をエッヂングし、図18(C)で示すようにエッヂング部分を保護膜59で覆うというプロセスもあるが、本実施形態では、第2隔壁穴48Bの径を第2貫通穴43Bの裏面42B側の径よりも大径とする必要があるため、天板42を配置する前に、隔壁部材のパターニングを行っている。
天板部材40の製造は、図9(A)で示すように、支持体となる程度の強度を確保できる厚み(0.3mm〜1.5mm)の天板42を用意し、天板42に、第1貫通穴43A、及び、第2貫通穴43Bを構成する。
具体的には、ホトリソグラフィー法で感光性ドライフィルムのレジストをパターニングし、このレジストをマスクとしてサンドブラスト処理を行って開口を形成した後、そのレジストを酸素プラズマにて剥離する。なお、第1貫通穴43A、及び、第2貫通穴43Bは、断面視で内面が下方に向かって(表面42A側から裏面42B側に向かって)次第に小径となるテーパー状(漏斗状)に形成されている。
このようにして第1貫通穴43A、及び、第2貫通穴43Bを形成した後、図9(B)で示すように、天板42の裏面42Bの全面に、アルミニウム(Al)膜を形成し、第1貫通穴43Aの外側に絶縁空間43Cを構成して、GND裏配線46Bとする。アルミニウム(Al)膜は、スパッタリングなどの蒸着法で形成することができる。そして、絶縁空間43Cを形成する。
次に、図10−1(A)で示すように、圧電素子部材50の上面に、天板部材40を接合する。このとき、第1貫通穴43Aと第1隔壁穴48Aとが重なり合い、第2貫通穴43Bと第2隔壁穴48Bが重なり合うように配置する。
次に、図10−1(B)で示すように、第1貫通穴43A、第1隔壁穴48A、及び、第2貫通穴43B、第2隔壁穴48Bに導電性ペーストを充填して、第1導電性部材45A、第2導電性部材45Bとする。特に、第2貫通穴43Bから第2隔壁穴48Bにかけての導電性ペーストは、リフローすることにより、裏面42B側へ回り込んでGND裏部材46Bと確実に接触させるようにする。導電性ペーストとしては、半田、溶融金属、金属ペースト、導電性接着剤等を用いることができる。これらの材料に求められる抵抗率は、素子に要求される特性に応じて異なって来るため、コストや工程マッチング(耐熱温度等)を考慮して適宜選択すればよい。
次に、図10−1(C)で示すように、天板部材40の上側、即ち、天板42、第1導電性部材45A、第2導電性部材45Bの上側を研磨して、導電性部材との段差を平らにする。
次に、図10−2(D)で示すように、天板部材40の上側に配線膜を形成して、個別配線44、及び、GND表配線46Aを形成する。そして、図10−2(E)で示すように、個別配線44、及び、GND表配線46Bの上側を覆うように、保護膜としてのSiOx膜47(樹脂保護膜47)を形成する。
次に、図10−3(F)で示すように、天板部材40の上側に、中間層Mを介して、製造工程用の支持板Sを接着させる。そして、図10−3(G)で示すように、圧力室基板62の下面を研磨して、パターニング用のアルミ層ALを形成する。アルミ層ALは、スパッタリングなどの蒸着法により形成することができる。
次に、図10−4(H)で示すように、アルミ層AL及び圧力室基板62をエッヂングして、圧力室62A、及び、各圧力室62Aを連通させる通路(不図示)を形成し、その後、アルミ層ALを取り除き(図10−4(I))、中間層Mと共に支持板Sを取り除く(図10−5(J)参照)。
次に、図10−5(K)で示すように、駆動IC74と個別配線44とを、フレキシブルプリント基板72を介して接続する。そして、図10−6(L)で示すように、圧力室基板62の下側に、連通路64Aの形成された連通路基板64を接合し、その下側に、ノズル66Aの形成されたノズル基板66を接合する。
そして、図10−6(M)で示すように、天板部材40及び圧電素子部材50を覆うように、かつ、インク通路76Aが連通路基板64のインク供給口65Aの延長上に配置されるように、連通路基板64の上側外周部にマニホールド76を接合する。フレキシブルプリント基板72の他端に接続されている駆動IC74は、マニホールド76の上部から外側へ引き出される。
以上のようにして製造されるインクジェット記録ヘッド32を備えたインクジェット記録装置10において、次に、その作用を説明する。まず、インクジェット記録装置10に印刷を指令する電気信号が送られると、ストッカー24から記録用紙Pが1枚ピックアップされ、搬送装置26により搬送される。
一方、インクジェット記録ユニット30では、すでにインクタンクからインク供給ポートを介してインクジェット記録ヘッド32のインク供給口65Aからインク100が注入され、圧力室62Aへ供給(充填)されている。そして、このとき、ノズル66Aの先端(吐出口)では、インク100の表面が圧力室62A側に僅かに凹んだメニスカスが形成されている。
そして、記録用紙Pを搬送しながら、複数のノズル66Aから選択的にインク滴を吐出することにより、記録用紙Pに、画像データに基づく画像の一部を記録する。すなわち、駆動IC74により、所定のタイミングで、所定の圧電体54に電圧を印加し、振動板58を上下方向に撓み変形させて(面外振動させて)、圧力室62A内のインク100を加圧し、所定のノズル66Aからインク滴として吐出させる。こうして、記録用紙Pに、画像データに基づく画像が完全に記録されたら、排紙ベルト23により記録用紙Pをトレイ25に排出する。これにより、記録用紙Pへの印刷処理(画像記録)が完了する。
本実施形態のインクジェット記録ヘッド32では、GND裏配線46Bが、個別配線44とは異なる面、すなわち、天板42の裏面42Bに形成されているので、GND配線46について充分な線幅として、電流容量の確保、及び、寄生抵抗の低減を図ることができる。また、個別配線44の領域も確保することができる。
さらに、GND裏配線46BとGND用導電性部材45Bとが、天板42の裏面42B側で接続されている。したがって、貫通配線されたGND用導電性部材45BとGND裏配線46Bとを、良好に接続させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、天板部材40の上面に形成される個別配線44、及び、GND表配線46A以外の構成については、第1実施形態と同一である。
図11には、天板42上の個別配線71、及び、GND表配線72を模式化した図が示されている。天板42の上側には、チップ領域CH、アクチュエーター領域ACが構成される。チップ領域CHは、平面視した場合の個別配線44及びGND表配線72の配線領域であり、アクチュエーター領域ACは、平面視した場合の圧電体54の配置領域である。
1のチップ領域CHには、圧電素子部材50にマトリクス状に配置された圧電体54の各々に対応するように、個別配線71、GND裏配線72が配線されている。
GND表配線72は、チップ領域CHの中央部に配置される中央GND配線72Aと、この中央GND配線72Aと直交するように配置されて列毎に各圧電体54と接続される複数本の共通GND配線72Bと、で構成されている。共通GND配線72Bは、中央GND配線72Aと接続され、チップ領域CHの端辺部に引き出されて、GND端子72Cが構成されている。
個別配線71は、中央GND配線72Aを挟んで、近い側のアクチュエーター領域ACの端辺部へ引き出されている。
本実施形態では、アクチュエーター領域ACの端辺部に個別配線71が引き出されて、図11に二点鎖線で示すパッド領域PAに、GND端子72C及び個別配線71の接続端子71Cが配置され、パッド領域PAで各接続端子がフレキシブルプリント基板72と接続されている。すなわち、接続用のパッド領域PAが、平面視でアクチュエーター領域AC内に設けられている。したがって、チップ領域CHをコンパクトにすることができ、図15のように、パッド領域PAがアクチュエーター領域ACの外側に配置された場合と比較して、インクジェット記録ヘッド32のサイズを小さく設計することができる。また、図16のように、アクチュエーター領域ACの全体に接続端子71Cを配置した場合と比較して、フレキシブルプリント基板72の面積を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、個別配線71をすべて圧電体54の直上から引き出す構成としたが、パッド領域PA内に配置される圧電体54に対応するものに関しては、図12で示すように、個別配線71を引き出さずに、圧電体54の直上に各圧電体54との接続端子71Cを配置してもよい。
また、本実施形態では、アクチュエーター領域ACの端辺部へ個別配線71を引き出す構成としたが、図13で示すように、アクチュエーター領域ACの中央部へ個別配線71を引き出す構成とし、パッド領域PAをアクチュエーター領域ACの中央部に構成してもよい。
また、アクチュエーター領域ACの中央部へ個別配線71を引き出す場合には、図14で示すように、パッド領域PA内に配置される圧電体54に対応するものに関しては、圧電体54の直上に各圧電体54との接続端子71Cを配置することもできる。
なお、図11〜図16に示す配線とした場合の、ヘッドサイズ、FPCサイズ、当該FPCサイズでの接続容易性、及び、接続信頼性についての評価を行った結果を図17に示す。評価は1〜5のポイントで行い、点数が高いほど評価が高いことを示している。
インクジェット記録装置を示す概略正面図 インクジェット記録ヘッドの配列を示す説明図 記録媒体の幅と印字領域の幅との関係を示す説明図 インクジェット記録ヘッドの全体構成を示す概略平面図 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの構成を示す概略断面図 天板部材の一部の概略構成平面図、及び、概略断面図 インクジェット記録ヘッドを製造する全体工程の説明図 第1実施形態に係る圧力室基板上に圧電素子部材を製造する工程(A)〜(D)を示す説明図 第1実施形態に係る圧力室基板上に圧電素子部材を製造する工程(E)〜(G)を示す説明図 第1実施形態に係る天板部材を製造する工程(A)〜(B)を示す説明図 第1実施形態に係る圧電素子部材上に天板部材を接合した後の工程(A)〜(C)を示す説明図 第1実施形態に係る圧電素子部材上に天板部材を接合した後の工程(D)〜(E)を示す説明図 第1実施形態に係る圧電素子基板に天板部材を接合した後の工程(F)〜(G)を示す説明図 第1実施形態に係る圧電素子基板に天板部材を接合した後の工程(H)〜(I)を示す説明図 第1実施形態に係る圧電素子基板に天板部材を接合した後の工程(J)〜(K)を示す説明図 第1実施形態に係る圧電素子基板に天板部材を接合した後の工程(L)〜(M)を示す説明図 第2実施形態に係る圧電素子部材の配線状態を示す概略平面図 第2実施形態の変形例に係る圧電素子部材の配線状態を示す概略平面図 第2実施形態の他の変形例に係る圧電素子部材の配線構成を示す概略平面図 第2実施形態の他の変形例に係る圧電素子部材の配線構成を示す概略平面図 第2実施形態の比較例に係る圧電素子部材の配線構成を示す概略平面図 第2実施形態の比較例に係る圧電素子部材の配線構成を示す概略平面図 図11〜16に示す配線構成における評価を示す表 第1実施形態に係る樹脂部材のパターニングについての例を示す図
符号の説明
10 インクジェット記録装置
32 インクジェット記録ヘッド
34 支持部材
40 天板部材
42 天板
42A 表面
42B 裏面
43A 第1貫通穴
43B 第2貫通穴
43C 絶縁空間
44 個別配線
45A 第1隔壁穴
45B 第2隔壁穴
45A 第1導電性部材
45B 第2導電性部材
46C 基準電位端子
46 GND配線
46A GND表配線
46B GND表配線
47 樹脂保護膜
48A 第1隔壁穴
48B 第2隔壁穴
50 圧電素子基板
52 上部電極
54 圧電体
56 ノズル
56 下部電極
58 振動板
60 流路部材
62A 圧力室
62 圧力室基板
64A 連通路
64 連通路基板
66A ノズル
66 ノズル基板
72 フレキシブルプリント基板

Claims (6)

  1. 第1電極及び第2電極を備えた電極基板と、
    前記電極基板に裏面側が対向するように配置され、表面と裏面とを貫通する第1貫通穴及び第2貫通穴の構成された基板と、
    前記基板の前記表面に配線された個別配線と、
    前記基板の前記裏面に配線されたGND配線と、
    前記第1貫通穴に充填されると共に、前記個別配線と前記電極基板の前記第1電極とを接続する個別用導電性部材と、
    前記第2貫通穴に充填されると共に、前記GND配線と少なくとも前記裏面側で接続されて前記電極基板の前記第2電極と接続されるGND用導電性部材と、
    を備えた配線基板。
  2. 前記GND配線は少なくとも前記裏面の前記第2貫通穴を囲む位置に配置され、前記GND用導電性部材は導電性ペーストで構成されて前記第2貫通穴から前記基板の裏面側へ回り込んだ位置に配置されていること、を特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 圧電体と、この圧電体の一方の側に設けられる第1電極と、この圧電体の他方の側に設けられる第2電極と、を有する圧電素子を有する電極基板と、
    前記電極基板に裏面側が対向するように配置され、表面と裏面とを貫通する第1貫通穴及び第2貫通穴の構成された基板と、
    前記基板の前記表面に配線された個別配線と、
    前記基板の前記裏面に配線されたGND配線と、
    前記第1貫通穴に充填されると共に、前記個別配線と前記電極基板の前記第1電極とを接続する個別用導電性部材と、
    前記第2貫通穴に充填されると共に、前記GND配線と少なくとも前記裏面側で接続されて前記電極基板の前記第2電極と接続されるGND用導電性部材と、
    前記電極基板の前記基板と逆側に配置され、前記圧電素子の駆動により振動する振動板と、
    前記振動板の前記電極基板と逆側に配置され、前記振動板との間で液体の充填される圧力室を構成すると共に、液滴の吐出される吐出口の構成された流路部材と、
    を備えた液滴吐出ヘッド。
  4. 前記GND配線は少なくとも前記裏面の前記第2貫通穴を囲む位置に配置され、前記GND用導電性部材は導電性ペーストで構成されて前記第2貫通穴から前記基板の裏面側へ回り込んだ位置に配置されていること、を特徴とする請求項3に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項3または請求項4に記載の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置。
  6. 第1電極及び第2電極を備えた電極基板に、前記電極基板と裏面側が対向するように所定距離離間して、表面に個別配線が設けられ裏面にGND配線が設けられ前記表面と前記裏面とを貫通する貫通穴の構成された基板を対向配置し、
    前記個別配線と前記電極基板の前記第1電極とを個別用導電性部材で接続し、
    前記GND配線と前記電極基板の前記第2電極とを少なくとも前記裏面側で前記GND配線と接続されるようにGND用導電性部材で接続する、
    配線基板の製造方法。
JP2008050613A 2008-02-29 2008-02-29 配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法 Pending JP2009208234A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008050613A JP2009208234A (ja) 2008-02-29 2008-02-29 配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008050613A JP2009208234A (ja) 2008-02-29 2008-02-29 配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009208234A true JP2009208234A (ja) 2009-09-17

Family

ID=41181876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008050613A Pending JP2009208234A (ja) 2008-02-29 2008-02-29 配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009208234A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016049679A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド
JP2017193108A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 東芝テック株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2018130942A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド用基板の製造方法
CN111923600A (zh) * 2020-05-13 2020-11-13 苏州锐发打印技术有限公司 带有内表面电极层的压电喷墨打印器件

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016049679A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド
JP2017193108A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 東芝テック株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2018130942A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド用基板の製造方法
CN111923600A (zh) * 2020-05-13 2020-11-13 苏州锐发打印技术有限公司 带有内表面电极层的压电喷墨打印器件
CN111923600B (zh) * 2020-05-13 2021-10-22 苏州锐发打印技术有限公司 带有内表面电极层的压电喷墨打印器件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5012043B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
US7448731B2 (en) Liquid droplet ejecting head and liquid droplet ejecting device
JP2008213434A (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP4992414B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2006281777A (ja) 液滴吐出ヘッド、及び、液滴吐出装置
JP2006021521A (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法及び液滴吐出ヘッド並びに液滴吐出装置
JP4811266B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、画像形成装置及び液滴吐出ヘッドの製造方法
JP2009196163A (ja) 圧電素子基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、圧電素子基板の製造方法
JP2009208234A (ja) 配線基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、配線基板の製造方法
US8585186B2 (en) Method of manufacturing substrate and substrate, method of manufacturing liquid drop ejecting head and liquid drop ejecting head, and liquid drop ejecting device
JP2008155461A (ja) 液滴吐出ヘッド
JP2008094019A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5011871B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP4826511B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5011884B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに液滴吐出装置
US7980679B2 (en) Piezoelectric element, liquid droplet ejecting head, image forming device, and method of manufacturing liquid droplet ejecting head
JP2008047689A (ja) 圧電アクチュエーターとその製造方法並びにそれを備えた液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP4735282B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2006264079A (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、液滴吐出ヘッド製造方法
JP4639957B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2006088676A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェット記録ヘッドの製造方法
JP2008246835A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2007130973A (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法及び液滴吐出ヘッド並びに液滴吐出装置
JP2007160536A (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法及び液滴吐出ヘッド並びに液滴吐出装置
JP2008221788A (ja) 基板及びそれを備えた液滴吐出ヘッド並びに液滴吐出装置