JP2006264079A - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、液滴吐出ヘッド製造方法 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び、液滴吐出ヘッド製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品点数を増加させずに配線スペースを確保することの可能な液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッド製造方法、及び、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得る。
【解決手段】 流路基板40は、インクが吐出される側から順に、ノズル基板42、連通口基板44A、44B、及び、圧力室基板46、が積層されて構成されている。ノズル基板42は、樹脂製とされ、ノズル基板42には、インクを吐出するノズル42Aがマトリクス状に配置されている。ノズル基板42のインク吐出側面には、個別配線66が形成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッドの製造方法、及び、前記液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置に関する。
従来から、液滴吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドとして、圧電方式のものが知られている。圧電方式のインクジェット記録ヘッドの場合、インクが供給される圧力室に、圧電素子(電気エネルギーを機械エネルギーに変換するアクチュエーター)が設けられ、その圧電素子が圧力室の体積を減少させるように凹状に撓み変形して圧力室中のインクを加圧し、圧力室に連通するノズルからインク滴を吐出させるように構成されている。
ところで、圧電素子の各々は、所定のタイミングで駆動電圧を印加する駆動ICと接続される必要があるが、圧電素子と駆動ICとを接続する配線を、圧電素子が配置されているのと同一面に形成する場合がある。例えば、特許文献1には、千鳥状に圧電素子の上部電極を複数配置し、この上部電極の各々から、圧電素子と同一面上で配線が引き出されている構成が開示されている。高解像度の画像記録のために、インクジェット記録ヘッドは多チャンネルとなり、圧電素子間のピッチも狭くなる傾向にあるが、圧電素子と同一面上に配線する場合には、圧電素子を回避して配線を行なわなければならず、充分な配線スペースが確保できなかった。また、圧電素子の振動板と逆側に配線用の基板を配置して配線スペースを確保することも考えられるが、この方法では、配線用の基板を追加しなければならず、部品点数が増えてしまう。
特開2003−154646号公報
本発明は、このような問題点に鑑み、部品点数を増加させずに配線スペースを確保することの可能な液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッド製造方法、及び、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズル及びこの複数のノズルと各々連通し液体が充填される複数の圧力室が形成された流路基板と、前記圧力室の一部を構成する振動板と、前記振動板を挟んで前記流路基板と逆側に配置され、前記振動板を変位させる複数の圧電素子と、前記振動板を貫通し、前記流路基板の所定の厚み分まで形成された接続用ビアと、前記接続用ビアを経由して前記流路基板の前記圧力室よりも液滴吐出側に配線され、前記複数の圧電素子の各々と前記複数の圧電素子に電圧を印加する駆動ICとを接続する個別配線と、を含んで構成されている。
本発明の液滴吐出ヘッドは、流路基板、振動板、及び、圧電素子が積層されて構成されている。流路基板と圧電素子とは振動板を挟んだ逆側に各々配置されている。個々の圧電素子は、所定のタイミングで電圧を印加する駆動ICと接続される必要があるが、圧電素子が配置されているのと同一面上に配線をする場合には、圧電素子を回避して配線しなければならず、充分な配線スペースを確保することが難しい。
そこで、本発明では、流路基板に個別配線を形成する。流路基板には圧力室が形成されているため、この圧力室の形成された部分を回避するように、圧力室よりもノズル側、すなわち液滴吐出側に配線を行なう。そのため、振動板を貫通すると共に流路基板の所定の厚み分まで穿孔して接続用ビアを形成し、この接続用ビアを経由して流路基板の圧力室よりも液滴吐出側に個別配線を形成するのである。
なお、流路基板の所定の厚み分とは、流路基板の振動板側から個別配線が配線されるレベルまでの厚みをいい、流路基板の液滴吐出側の外面に個別配線が配線される場合には、流路基板の全体の厚みとなり、流路基板を貫通することになる。
本発明によれば、個別配線が流路基板の圧力室よりも液滴吐出側に形成されているので、配線領域を確保することができる。
請求項2に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記個別配線が、前記流路基板のノズルが構成される基板に配線されていること、を特徴とするものである。
この時、特に個別配線を外面に形成することにより、配線を容易に行なうことができる。
また、請求項3に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ノズル周りに前記個別配線と同一材料で形成され、前記ノズルを保護する保護凸部をさらに備えたこと、を特徴とするものである。
ノズル周りに保護凸部を設けることにより、ワイピングなどのメンテナンス時にノズルを保護することができるが、この保護凸部を個別配線と同一面に同一材料で形成することにより、同一の製造工程で形成することができ、製造工程を簡略化することができる。
また、請求項4に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項2または請求項3に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記流路基板の少なくとも外面が樹脂製とされていること、を特徴とすることができる。
このように、外面を樹脂製とすることにより、金属製とした場合のように配線用の絶縁層を形成する必要がなく、製造工程を少なくすることができる。
請求項5に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記流路基板は、前記ノズルの形成されたノズル基板、前記圧力室を構成する圧力室基板、及び、前記ノズル基板と圧力室基板との間に配置されたダンパ基板、を含んで構成され、前記個別配線が、前記ダンパ基板に配線されていること、を特徴とするものである。
上記構成によれば、ノズル基板と圧力室基板との間にダンパ基板が配置されているので、圧力室に加えられた衝撃を吸収することができる。また、ダンパ基板に個別配線を配線するので、ダンパ基板が配線基板を兼ねることとなり、部品点数の増加を抑制することができる。
請求項6に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項5に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ダンパ基板が樹脂製とされていることを特徴とするものである。
このように、ダンパ基板を樹脂製とすることにより、金属製とした場合のように配線用の絶縁層を形成する必要がなく、製造工程を少なくすることができる。
請求項7に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のノズルが、マトリクス状に配列されていること、を特徴とするものである。
ノズルがマトリクス状に配置されている時には、振動板上に圧電素子も密集して配置されていることから、特に、上記のように流路基板に個別配線を形成することが好適である。
請求項8に記載の液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えている。
本発明の液滴吐出装置によれば、部品点数を増加させずに配線スペースの確保された液滴吐出ヘッドを備えているので、低コストの液滴吐出装置とすることができる。
請求項9に記載の液滴吐出ヘッド製造方法は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを製造する、液滴吐出ヘッド製造方法であって、前記流路基板に前記個別配線を形成し、前記流路基板、振動板、及び圧電素子を接合し、前記流路基板及び前記振動板に前記圧電素子と前記個別配線とを接続させる接続用ビアを穿孔し、前記接続用ビアに前記圧電素子と前記個別線とを接続させる接続配線を形成するものである。
本発明の液滴吐出ヘッド製造方法では、まず流路基板に個別配線を形成し、個別配線の形成された流路基板、振動板、及び圧電素子を接合する。そして、接合後に圧電素子と個別配線とを接続させる接続用ビアを穿孔し、接続用ビアに圧電素子と個別配線とを接続させる接続配線を形成する。但し、接続用ビアは各積層部品に予め穿孔されており、部品積層完了時に、連続的に圧電素子と個別配線を接続するビアを形成する形態でも問題ない。
上記手順により、本発明の液滴吐出ヘッドを容易に製造することができる。
請求項10に記載の液滴吐出ヘッド製造方法は、請求項9に記載の液滴吐出ヘッド製造方法において、前記流路基板に前記個別配線を形成すると共に、前記ノズル周りにノズルを保護する保護凸部を形成すること、を特徴としている。
上記保護凸部は、個別配線と同一の部材で構成することができるので、個別配線の形成と同時に形成することにより、製造工程を簡略化することができる。
以上、本発明によれば、部品点数を増加させずに配線スペースを確保することの可能な液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッド製造方法、及び、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得ることができる。
[第1実施形態]
インクジェット記録装置10は、図1に示すように、用紙を送り出す用紙供給部12と、用紙の姿勢を制御するレジ調整部14と、インク滴を吐出して用紙に画像形成する記録ヘッド部16と、記録ヘッド部16のメンテナンスを行なうメンテナンス部18とを備える記録部20と、記録部20で画像形成された用紙を排出する排出部22とから基本的に構成される。
用紙供給部12は、用紙が積層されてストックされているストッカ24と、ストッカ24から1枚ずつ枚葉してレジ調整部14に搬送する搬送装置26とから構成されている。
レジ調整部14は、ループ形成部28と用紙の姿勢を制御するガイド部材29が備えられており、この部分を通過することによって用紙のコシを利用してスキューが矯正されると共に搬送タイミングが制御されて記録部20に進入する。
排出部22は、記録部20で画像が形成された用紙を排紙ベルト23を介してトレイ25に収納するものである。
記録ヘッド部16とメンテナンス部18の間には、記録紙Pが搬送される用紙搬送路104が構成されている(搬送方向を矢印Hで示す)。スターホイール17と搬送ロール19とで記録紙Pを挟持しつつ連続的に(停止することなく)搬送する。そして、この用紙に対して、記録ヘッド部16からインク滴が吐出され当該記録紙Pに画像が形成される。
メンテナンス部18は、インクジェット記録ヘッド32に対して対向配置されるメンテナンス装置21で構成されており、インクジェット記録ヘッド32に対するキャッピングや、ワイピング、さらにダミージェットやバキューム等の処理を行うことができる。
図2に示すように、インクジェット記録ユニット30のそれぞれは、用紙搬送方向と直交する方向に配置された、複数のインクジェット記録ヘッド32を備えている。インクジェット記録ヘッド32には、マトリックス状に複数のノズル42Aが形成されている。用紙搬送路104を連続的に搬送される記録紙Pに対し、ノズル42Aからインク滴を吐出することで、記録紙P上に画像が記録される。なお、インクジェット記録ユニット30は、たとえば、いわゆるフルカラーの画像を記録するために、YMCKの各色に対応して、少なくとも4つ配置されている。
図3に示すように、それぞれのインクジェット記録ユニット30のノズル42Aによる印字領域幅は、このインクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録紙Pの用紙最大幅PWよりも長くされており、インクジェット記録ユニット30を紙幅方向に移動させることなく記録紙Pの全幅にわたる画像記録が可能とされている(いわゆるFull Width Array(FWA))。ここで、印字領域とは、用紙の両端から印字しないマージンを引いた記録領域のうち最大のものが基本となるが、一般的には印字対象となる用紙最大幅PWよりも大きくとっている。これは、用紙が搬送方向に対して所定角度傾斜して(スキューして)搬送されるおそれがあること、また縁無し印字の要請が高いためである。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次にインクジェット記録ヘッド32について詳細に説明する。
本実施形態のインクジェット記録ヘッド32は、図4及び図5に示すように、流路基板40、振動板50、及び、圧電素子60を、この順に下側から積層配置して構成されている。流路基板40は、インクが吐出される側から順に、ノズル基板42、連通口基板44A、44B、及び、圧力室基板46、が積層されて構成されている。
ノズル基板42は、樹脂製とされ、ノズル基板42には、インクを吐出するノズル42Aがマトリクス状に配置されている(図2参照)。また、ノズル基板42のインク吐出側面には、図6に示すように、個別配線66が形成されている。個別配線66の一端は、所定のタイミングで圧電素子60に電圧を印加する駆動IC68と接続されている。駆動IC68は、流路基板40に実装されている。個別配線66の他端は、後述する接続配線72と接続されている。個別配線66は、非導電膜67で被覆されている。
圧力室基板46には、振動板50により加圧されるインクが充填される圧力室48が形成されている。圧力室48は、ノズル42A毎に形成されている。連通口基板44A、44Bには、圧力室48とノズル42Aとを連通させる連通口45が形成されている。連通口45の口径はノズル42Aの口径よりも大径とされている。
振動板50は、本実施例ではSUS等の金属製とされ、圧力室基板46の上側に配置されている。振動板50は、圧力室48が形成されている部分では、圧力室48に露出されて圧力室48の一部を構成している。また、振動板50には、図示しないプール室に貯留されたインクを圧力室に供給するための供給口50Aが形成されている。
圧電素子60は、振動板50を挟んで流路基板40と逆側の振動板50上に配置されている。圧電素子60は、上部電極62、圧電体63、下部電極64を積層して構成されており、振動板50上の圧力室48をカバーする位置に配置されている。
振動板50及び流路基板40には、接続用ビア70が形成されている。接続用ビア70は、圧電素子60の近傍で、振動板50及び流路基板80を上下方向に貫通して構成されている。
圧電素子60、及び、接続用ビア70の内壁は、非導電膜72で被覆されている。非導電膜72上には、接続配線74が形成されている。接続配線74は、上部電極62から接続用ビア70を経て、ノズル基板42のインク吐出側面まで引き出されている。接続配線72は、スパッタ、スクリーン印刷、導電ペースト充填などにより形成することができる。
なお、圧電素子60の上部の非導電膜72の一端には、上部電極62を露出させるためのコンタクトホール74が形成されており、このコンタクトホール74で上部電極62が接続配線74と接続されている。
上記構成のインクジェット記録ヘッド32では、個別配線66は、ノズル基板42の外側面に形成されている。ここで、ノズル42A間のスペースをスペースSP1とすると(図6参照)、ノズル42の大きさは、圧電素子60と比べて小さいため、スペースSP1は、圧電素子60間のスペースSP2(図4参照)よりも広く、複数の個別配線66を形成するための充分な領域を確保することができる。
次に、インクジェット記録ヘッド32の製造方法について、図7〜図8を参照して説明する。
まず、図7(A)〜(C)で示すようにして、流路基板40を製造する。図7(A)で示すように、ノズル基板42に個別配線66をパターニングし、図7(B)で示すように、個別配線66を非導電膜67で被覆する。次に、図7(C)で示すように、個別配線66の形成されたノズル基板42、連通口45の形成された連通口基板44A、44B、及び、圧力室48の形成された圧力室基板46を順に積層し、接合する。これにより、流路基板40が完成する。
ノズル42Aは、予め開口する部分をレジスト等で構成し、非導電膜67で被覆後除去することにより作成しているが、これは予め開口せずに配線パターン被覆後、或いは流路基板40が完成後にレーザなどにより穿孔しても良い。また、インク吐出面にフッ素系、またはシリコン系の撥水膜を構成する場合もある。
なお、本実施形態では、ノズル基板42に樹脂製の基板を用いているが、ノズル基板を金属製の基板で構成することもできる。この場合には、個別配線66をパターニングする前に、ノズル基板の表面を非導電膜で被覆する必要がある。
次に、図8(A)〜(D)で示すようにして、振動板50に圧電素子60を配置する。
まず、図8(A)で示すように、振動板50の上に、下部電極64をパターニングし、図8(B)で示すように、下部電極64の上に、圧電体63の材料であるPZT膜63Pと、上部電極62を構成する上部電極層62Aを順にスパッタ法で積層し、図8(C)で示すように、圧電体63、及び、上部電極62をパターニングにより形成する。このパターニングは、エッチング、サンドブラストなどの工法によって実施することが可能である。また本実施形態ではスパッタ法により圧電体63を構成しているが、ゾル-ゲル法、またはバルク体の接着等でも問題はない。そして、図8(D)で示すように、プール室から圧力室48へインクを供給するための供給口50Aを形成する。
次に、図9(A)に示すように、流路基板40と圧電素子60の配置された振動板50とを接合し、図9(B)で示すように、ノズル基板42に形成した個別配線66と接続される位置に、接続用ビア70を穿孔する。但し、接続用ビア70は各積層部品に予め穿孔されており、部品積層完了時に、連続的に圧電素子と個別配線を接続するビアを形成する形態でも問題ない。次に、図9(C)で示すように、圧電素子60及び接続用ビア70の内壁を非導電膜72で被覆する。このとき、上部電極64の上面にコンタクトホールHを形成しておく。そして、図9(D)に示すように、上部電極64と個別配線66とを接続する接続配線74を形成する。
上記のプロセスにより、本実施形態のインクジェット記録ヘッド32を製造することができる。
なお、ノズル基板42のインク吐出側の面には、図10に示すように、ノズル42Aの周囲にノズル42Aを保護する保護凸輪43を形成してもよい。保護凸輪43は、ワイピングなどのメンテナンス時においてノズル42Aを保護するための部材であり、個別配線66と同一部材で構成することができる。したがって、保護凸輪43は、個別配線66の形成と同時に形成することで、製造工程を増加させずに形成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の、インクジェット記録装置の全体構成、画像記録の動作については、第1実施形態と同様である。
本実施形態のインクジェット記録ヘッド32は、図11及び図12に示すように、流路基板80、振動板50、及び、圧電素子60を、この順に下側から積層配置して構成されている。流路基板80は、インクが吐出される側から順に、ノズル基板42、ダンパ室基板82A、プール基板82B、ダンパ基板84、連通口基板86A、86B、及び、圧力室基板46、が積層されて構成されている。
本実施形態では、プール室88は、流路基板80を構成するプール基板82B、ダンパ基板84によって構成され、プール室88に貯留されたインクは、プール室88から連通口基板86A、86Bに形成された供給路87を経て、圧力室48へ供給される。一方、ダンパ室89はダンパ基板84とダンパ室基板82Aによって構成されインク吐出時に発生する音響波を減衰させる役割を果たす。
ダンパ基板84は、柔軟性がある樹脂製のフレキシブル配線基板で構成されており、個別配線90を有している。個別配線90の一端は、所定のタイミングで圧電素子60に電圧を印加する駆動IC68と接続されている。駆動IC68は、流路基板80に実装されている。個別配線90の他端は、後述する接続配線92と接続されている。
振動板50、圧力室基板46、連通口基板86A、86B、及び、プール基板82Bには、接続用ビア94が形成されている。接続用ビア94は、圧電素子60の近傍で、振動板50側から穿孔され、ダンパ基板84の個別配線90と接続可能な位置に形成されている。
圧電素子60、及び、接続用ビア94の内壁は、非導電膜72で被覆されている。非導電膜72上には、接続配線92が形成されている。接続配線92は、上部電極62から接続用ビア94を経て、ダンパ基板84まで引き出されている。
上記構成のインクジェット記録ヘッド33では、個別配線90は、ダンパ基板84に配線されている。ダンパ基板84においても、第1実施形態と同様に、個別配線90の配線スペースは、圧電素子60間のスペースSP3(図11参照)よりも広くできるので、個別配線90のための充分な領域を確保することができる。
次に、インクジェット記録ヘッド32の製造方法について、図13を参照して説明する。
まず、図13(A)で示すように、ノズル基板42、ダンパ室基板82A、プール基板82B、ダンパ基板84、連通口基板86A、86B、及び、圧力室基板46を積層して接合し、流路基板80を形成する。また、図8(A)〜(C)と同様の手順で振動板50に圧電素子60を配置する。
次に、図13(B)に示すように、流路基板80と圧電素子60の配置された振動板50とを接合し、図13(C)で示すように、ダンパ基板84の個別配線90と接続される位置まで、接続用ビア94を穿孔する。次に、図13(D)で示すように、圧電素子60及び接続用ビア94の内壁を非導電膜72で被覆する。そして、図13(E)で示すように、上部電極64と個別配線90とを接続する接続配線92を形成する。また第1実施形態と同様に接続用ビア94は各積層部品に予め穿孔されており、部品積層完了時に、連続的に圧電素子と個別配線を接続するビアを形成する形態でも問題ない。
上記のプロセスにより、本実施形態のインクジェット記録ヘッド33を製造することができる。
本実施形態では、ダンパ基板84をフレキシブル基板で構成しているので、ダンパ基板84が個別配線90を兼ねることになり、部品点数を抑制することができる。
また、ダンパ基板84により圧力室48から伝達される圧力波を緩衝することができ、隣接するノズルとのクロストークを防止することができる。
以上第1、第2実施形態においては、紙幅対応のFWAの例について説明したが、本発明のインクジェット記録ヘッドは、これに限定されず、主走査機構と副走査機構を有するPartial Width Array(PWA)の装置にも適用することができる。特に、本発明は、高密度ノズル配列を実現するのに有効なものであるため、1パス印字を必要とするFWAには好適である。
その他、上記実施例のインクジェット記録装置10では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクジェット記録ユニット30がそれぞれキャリッジ12に搭載され、それら各色のインクジェット記録ヘッド32から画像データに基づいて選択的にインク滴が吐出されてフルカラーの画像が記録紙Pに記録されるようになっているが、本発明におけるインクジェット記録は、記録紙P上への文字や画像の記録に限定されるものではない。
すなわち、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成するなど、工業的に用いられる液滴吐出(噴射)装置全般に対して、本発明に係るインクジェット記録ヘッド32を適用することができる。
本実施形態でも、紙幅対応のFWAの例について説明したが、本発明のインクジェット記録ヘッドは、これに限定されず、PWAの装置にも適用することができる。
また、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成するなど、工業的に用いられる液滴吐出(噴射)装置全般に対して、本発明に係るインクジェット記録ヘッドを適用することができる。
第1実施形態のインクジェット記録装置の全体構成を示す概略図である。 第1実施形態のインクジェット記録ユニットの配置を示す概略図である。 第1実施形態のインクジェット記録ユニットによる印字領域を示す図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの一部を示す斜視図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの一部を示す断面図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドのノズル基板側を示す図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの流路基板を製造する工程(A)〜(C)を示す説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの振動板に圧電素子を配置する工程(A)〜(E)を示す説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドを製造する工程(A)〜(B)を示す説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドを製造する工程(C)〜(D)を示す説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの変形例のノズル基板側を示す図である。 第2実施形態のインクジェット記録ヘッドの一部を示す斜視図である。 第2実施形態のインクジェット記録ヘッドの一部を示す断面図である。 第2実施形態のインクジェット記録ヘッドを製造する工程(A)〜(B)を示す説明図である。 第2実施形態のインクジェット記録ヘッドを製造する工程(C)〜(D)を示す説明図である。 第2実施形態のインクジェット記録ヘッドを製造する工程(E)を示す説明図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
32 インクジェット記録ヘッド
33 インクジェット記録ヘッド
40 流路基板
42A ノズル
42 ノズル基板
43 保護凸輪
48 圧力室
50 振動板
54 圧電素子
60 圧電素子
66 個別配線
68 駆動IC
70 接続用ビア
72 接続配線
74 接続配線
80 流路基板
84 ダンパ基板
90 個別配線
92 接続配線
94 接続用ビア

Claims (10)

  1. 液滴を吐出する複数のノズル及びこの複数のノズルと各々連通し液体が充填される複数の圧力室が形成された流路基板と、
    前記圧力室の一部を構成する振動板と、
    前記振動板を挟んで前記流路基板と逆側に配置され、前記振動板を変位させる複数の圧電素子と、
    前記振動板を貫通し、前記流路基板の所定の厚み分まで形成された接続用ビアと、
    前記接続用ビアを経由して前記流路基板の前記圧力室よりも液滴吐出側に配線され、前記複数の圧電素子の各々と前記複数の圧電素子に電圧を印加する駆動ICとを接続する個別配線と、
    を備えた液滴吐出ヘッド。
  2. 前記個別配線は、前記流路基板のノズルが構成される基板に配線されていること、を特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記ノズル周りに前記個別配線と同一材料で形成され、前記ノズルを保護する保護凸部をさらに備えたこと、を特徴とする求項2に記載の液滴吐出ヘッド
  4. 前記流路基板の少なくとも外面が樹脂製とされていること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記流路基板は、前記ノズルの形成されたノズル基板、前記圧力室を構成する圧力室基板、及び、前記ノズル基板と圧力室基板との間に配置されたダンパ基板、を含んで構成され、
    前記個別配線が、前記ダンパ基板に配線されていること、を特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記ダンパ基板が樹脂製とされていることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 前記複数のノズルは、マトリクス状に配列されていること、を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置。
  9. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを製造する、液滴吐出ヘッド製造方法であって、
    前記流路基板に前記個別配線を形成し、
    前記流路基板、振動板、及び圧電素子を接合し、
    前記流路基板及び前記振動板に前記圧電素子と前記個別配線とを接続させる接続用ビアを穿孔し、
    前記接続用ビアに前記圧電素子と前記個別配線とを接続させる接続配線を形成する、
    液滴吐出ヘッド製造方法。
  10. 請求項9に記載の液滴吐出ヘッド製造方法が請求項3に記載の液滴吐出ヘッドを製造するものである場合には、前記流路基板に前記個別配線を形成すると共に、前記ノズル周りにノズルを保護する保護凸部を形成すること、を特徴とする請求項9に記載の液滴吐出ヘッド製造方法。
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