JP2006256048A - 圧電素子基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び圧電素子基板製造方法 - Google Patents

圧電素子基板、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び圧電素子基板製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 配線不良の抑制された信頼性の高い配線を有する圧電素子基板、この圧電素子基板の製造方法、前記圧電素子基板を有する液滴吐出ヘッド、及び、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得る。
【解決手段】 圧電素子54の上面54Aと厚み方向の側壁54Bとの間の角部K1は、面取り形状とされている。個別配線68は、圧電素子54の上部からその側壁54Bを経て振動板52を被覆する樹脂膜62上に配線されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、基板上に複数の圧電素子及び配線が配置された圧電素子基板、この圧電素子基板の製造方法、前記圧電素子基板を有する液滴吐出ヘッド、及び、前記液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置に関する。
従来から、液滴吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドとして、圧電方式のものが知られている。圧電方式のインクジェット記録ヘッドの場合、インクが供給される圧力室に、圧電素子(電気エネルギーを機械エネルギーに変換するアクチュエーター)が設けられ、その圧電素子が圧力室の体積を減少させるように凹状に撓み変形して圧力室中のインクを加圧し、圧力室に連通するノズルからインク滴を吐出させるように構成されている。
ところで、圧電素子の各々は、所定のタイミングで駆動電圧を印加する駆動ICと接続される必要があるが、圧電素子と駆動ICとを接続する配線を、圧電素子が配置されているのと同一面に形成する場合がある。例えば、特許文献1には、千鳥状に圧電素子の上部電極を複数配置し、この上部電極の各々から、圧電素子と同一面上で配線が引き出されている構成が開示されている。通常、圧電素子の上面側には、図17に示すように、一方の極性を有する上部電極が形成されているが、この上部電極から配線を引き出して圧電素子と同一面上に配線する場合には、圧電素子の厚み分の段差を乗り越えて配線する必要がある。この場合、圧電素子の側壁と上面との境界の角部Kでは、配線の厚みが薄くなり断線などの配線不良が生じやすく、配線が難しいという問題が生じている。
特開2003−154646号公報
本発明は、このような問題点に鑑み、配線不良の抑制された信頼性の高い配線を有する圧電素子基板、この圧電素子基板の製造方法、前記圧電素子基板を有する液滴吐出ヘッド、及び、この液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の圧電素子基板は、基板本体と、前記基板本体上に配置され、所定の厚みを有する圧電素子と、前記圧電素子の上面の前記圧電素子の外周よりも内側に配置された上部電極と、前記基板上に配線され、前記上部電極と接続される金属配線と、を備え、前記圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部が面取り形状とされていること、を特徴とするものである。
本発明の圧電素子基板は、基板本体上に圧電素子と、この圧電素子と接続される金属配線が配置されている。金属配線は圧電素子の上面に配置された上部電極と接続されている。
ところで、圧電素子は基板本体上に配置されているため、圧電素子と基板本体との間には段差が生じている。通常、この段差を形成する圧電素子の上面と側壁との境界部分の角部では、金属配線の厚みが薄くなりやすく断線などの配線不良が生じやすい。
そこで、本発明では、この角部の形状を面取り形状とする。ここで、面取り形状とは、前記角部が、前記圧電素子の上面及び側壁を含んで、隣り合う面と90°を超える角度をなす傾斜面で連続構成されている形状をいう。なお、この傾斜面は連続したR状の面で構成されるものであってもよい。
本発明の圧電素子基板によれば、前記角部が面取り形状とされているので、金属配線を形成した際の、この角部における断線などの配線不良を抑制することができる。
本発明の請求項2に記載の圧電素子基板は、請求項1に記載の圧電素子基板において、前記圧電素子の側壁の前記基板本体側が、裾広がり形状とされていること、を特徴とするものである。
前述のように、圧電素子は基板本体上に配置されているため、前記圧電素子の側壁と前記基板本体との間には、凹状の角部が構成される。この凹状の角部でも、金属配線の厚みが不安定になり、断線などの配線不良が生じやすい。
そこで、本発明の圧電素子基板では、圧電素子の側壁の基板本体側を裾広がり形状とする。ここで、裾広がり形状とは、前記側壁の基板本体側が、90°よりも緩やかな傾斜とされている形状をいう。なお、この傾斜は連続したR状の面で構成されるものであってもよい。
本発明の圧電素子基板によれば、圧電素子の側壁の基板本体側が裾広がり形状とされているので、前記凹状の角部における側壁の傾斜が90°よりも緩い傾斜になると共に、凹状の角部が埋められ、金属配線を形成した際の、この角部における断線などの配線不良を抑制することができる。
本発明の請求項3に記載の圧電素子基板は、請求項1に記載の圧電素子基板において、前記圧電素子が、前記基板本体上に複数配置され、前記基板本体は、前記圧電素子によって振動する振動板を含んで構成されると共に、前記圧電素子の各々によって振動される個別振動部を有し、個別振動部毎に隣接する個別振動部との間に分離溝が形成されていること、を特徴とするものである。
本発明の圧電素子基板によれば、各々の個別振動部と隣接する他の個別振動部との間に分離溝が形成されているので、個別振動部同士の干渉を抑制することができる。なお、前記分離溝は、前記個別振動部の全周囲に形成される必要はなく、一部に形成されるものであってもよい。すなわち、隣接する個別振動部は、一部で連続したものであってもよい。
請求項4に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧電素子基板を備えたものである。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、圧電素子の上部電極と接続される金属配線の断線不良が抑制された圧電素子基板を用いているので、信頼性の高い液滴吐出ヘッドを得ることができる。
請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項4に記載の液滴吐出ヘッドを備えたものである。
本発明の液滴吐出装置によれば、圧電素子の上部電極と接続される金属配線の断線不良が抑制された圧電素子基板を用いた液滴吐出ヘッドを備えているので、信頼性の高い液滴吐出装置を得ることができる。
請求項6に記載の圧電素子基板製造方法は、基板本体に圧電素子層を形成すると共に、前記圧電素子層の上面に上部電極層を形成し、前記圧電素子層及び上部電極層を、個別の圧電素子及び上部電極に分割し、前記圧電素子及び上部電極を弾性部材に押しつけて研削することにより、前記圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状とするものである。
本発明の圧電素子基板製造方法では、まず、基板本体に圧電素子層を形成し、その上面に上部電極層を形成する。そして、圧電素子層及び上部電極層を、個別の圧電素子及び上部電極に分割する。
次に、圧電素子及び上部電極を弾性部材に押しつけて研削することにより、圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状とする。ここで、弾性部材を用いるのは、圧電素子及び上部電極を押しつけることにより、弾性部材が撓んで圧電素子の前記角部は弾性部材と接触するが、圧電素子の上面(上部電極部分)は弾性部材に接触しない状態とすることができるからである。
このように、弾性部材を用いて前記角部を研削することにより、前記角部を容易に面取り形状とすることができる。
請求項7に記載の圧電素子製造方法は、基板本体に圧電素子層を形成し、前記圧電素子層を個別の圧電素子に分割し、前記圧電素子を弾性部材に押しつけて、前記圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状とし、前記圧電素子の上面に上部電極を形成するものである。
本発明の圧電素子基板製造方法では、まず、基板本体に圧電素子層を形成し、圧電素子層を個別の圧電素子に分割する。
次に、圧電素子を弾性部材に押しつけて研削することにより、圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状とする。ここで、弾性部材を用いるのは、前述のとおり、圧電素子及び上部電極を押しつけることにより、弾性部材が弾性変形して圧電素子の前記角部が最も強く弾性部材に押しつけられ、圧電素子の上面は弾性部材に非接触、または弱い接触状態とすることができ、研削加工により容易に面取りすることができるからである。
そして、面取り形状を構成した後の圧電素子の上面に、上部電極を形成する。このように、上部電極を弾性部材での研削工程の後で形成することにより、上部電極が研削により除去されることがなく、圧電素子を変位させる領域となる上部電極を所望の大きさに形成することができる。
請求項8に記載の圧電素子基板製造方法は、基板本体に圧電素子層及び上部電極層を形成し、前記上部電極層の上面に、個々の圧電素子の大きさに対応した第1レジストを形成し、ブラスト加工により、前記圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割するものである。
このように、ブラスト加工により圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割することにより、圧電素子の上面と厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状することができる。また、圧電素子の側壁の基板本体側を裾広がり形状とすることができる。
請求項9に記載の圧電素子基板製造方法は、前記第1レジストの形成後、前記第1レジストの上面の前記第1レジストの外周よりも内側に第2レジストを形成し、ブラスト加工により、前記第2レジスト及び第1レジストの外周部を除去しつつ、前記圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割し、さらに前記圧電素子の上面外周部を面取り形状とするものである。
本発明の圧電素子基板製造方法では、第1レジストの上面に第2レジストを形成する。第2レジストは、第1レジストの外周よりも内側に形成されており、第1レジストの外周部分が露出される状態となる。そして、ブラスト加工により、第2レジスト及び露出された第1レジストの外周部を除去しつつ、レジストの形成されていない部分の圧電素子及び上部電極を除去して圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割する。これにより、個別の圧電素子及び上部電極の上面には、第2レジストで覆われていた部分の第1レジストが残される。そして、さらにブラスト加工を続け、露出した圧電素子の上面外周部を面取り形状とする。
上記方法によれば、第2レジストの形成面積に応じて上部電極を残すことができ、圧電素子を変位させる領域となる上部電極を所望の大きさに形成することができる。また、第2レジストの位置を調整することにより、角部Kの面取り角度を調整することができる。
請求項10に記載の圧電素子基板製造方法は、前記第1レジストの形成後、ブラスと加工により、前記圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割すると共に、前記基板本体が前記圧電素子の各々に対応する個別振動部毎に分割されるように隣接する個別振動部との間に分離溝を形成するものである。
本発明の圧電素子基板製造方法では、ブラスと加工により、基板本体が前記圧電素子の各々に対応する個別振動部毎に分割されるように隣接する個別振動部との間に分離溝を形成する。
このように、各々の個別振動部と隣接する他の個別振動部との間に分離溝を形成することにより、個別振動部同士の干渉を抑制することができる。
請求項11に記載の圧電素子基板製造方法は、基板本体に圧電素子層を形成し、前記圧電素子層の上面に、個々の圧電素子の大きさに対応した第1レジストを形成し、ブラスト加工により、前記圧電素子層を個別の圧電素子に分割し、前記圧電素子の上面に上部電極を形成するものである。
本発明の圧電素子基板製造方法によれば、ブラスと加工により圧電素子層を個別の圧電素子に分割した後に上部電極を形成するので、上部電極がブラスト加工により除去されることがなく、圧電素子を変位させる領域となる上部電極を所望の大きさに形成することができる。
以上、本発明によれば、配線不良の抑制された信頼性の高い配線を有する圧電素子基板を得ることができる。
[第1実施形態]
インクジェット記録装置10は、図1に示すように、用紙を送り出す用紙供給部12と、用紙の姿勢を制御するレジ調整部14と、インク滴を吐出して用紙に画像形成する記録ヘッド部16と、記録ヘッド部16のメンテナンスを行なうメンテナンス部18とを備える記録部20と、記録部20で画像形成された用紙を排出する排出部22とから基本的に構成される。
用紙供給部12は、用紙が積層されてストックされているストッカ24と、ストッカ24から1枚ずつ枚葉してレジ調整部14に搬送する搬送装置26とから構成されている。
レジ調整部14は、ループ形成部28と用紙の姿勢を制御するガイド部材29が備えられており、この部分を通過することによって用紙のコシを利用してスキューが矯正されると共に搬送タイミングが制御されて記録部20に進入する。
排出部22は、記録部20で画像が形成された用紙を排紙ベルト23を介してトレイ25に収納するものである。
記録ヘッド部16とメンテナンス部18の間には、記録紙Pが搬送される用紙搬送路が構成されている。スターホイール17と搬送ロール19とで記録紙Pを挟持しつつ連続的に(停止することなく)搬送する。そして、この用紙に対して、記録ヘッド部16からインク滴が吐出され当該記録紙Pに画像が形成される。
メンテナンス部18は、インクジェット記録ヘッド32に対して対向配置されるメンテナンス装置21で構成されており、インクジェット記録ヘッド32に対するキャッピングや、ワイピング、さらにダミージェットやバキューム等の処理を行うことができる。
図2に示すように、インクジェット記録ユニット30のそれぞれは、用紙搬送方向と直交する方向に配置された、複数のインクジェット記録ヘッド32を備えている。インクジェット記録ヘッド32には、マトリックス状に複数のノズル84が形成されている。用紙搬送路を連続的に搬送される記録紙Pに対し、ノズル84からインク滴を吐出することで、記録紙P上に画像が記録される。なお、インクジェット記録ユニット30は、たとえば、いわゆるフルカラーの画像を記録するために、YMCKの各色に対応して、少なくとも4つ配置されている。
図3に示すように、それぞれのインクジェット記録ユニット30のノズル84による印字領域幅は、このインクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録紙Pの用紙最大幅PWよりも長くされており、インクジェット記録ユニット30を紙幅方向に移動させることなく記録紙Pの全幅にわたる画像記録が可能とされている(いわゆるFull Width Array(FWA))。ここで、印字領域とは、用紙の両端から印字しないマージンを引いた記録領域のうち最大のものが基本となるが、一般的には印字対象となる用紙最大幅PWよりも大きくとっている。これは、用紙が搬送方向に対して所定角度傾斜して(スキューして)搬送されるおそれがあること、また縁無し印字の要請が高いためである。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次にインクジェット記録ヘッド32について詳細に説明する。図4はインクジェット記録ヘッド32の断面構成を示す概略図である。
本実施形態のインクジェット記録ヘッド32は、図5に示すように、流路基板80、圧電素子基板50、及び、天板70を、この順に下側から積層配置して構成されている。
図4及び図5に示すように、流路基板80には、インク滴を吐出するノズル84がマトリクス状(図2参照)に形成され、ノズル84毎にノズル84と連通した圧力室86が形成されている。圧力室86には、インクが充填されている。各圧力室86は、圧力室隔壁82で区画されている。
天板70は、支持体となり得る強度を有する絶縁体であるガラス基板72を含んで構成されている。本実施形態ではガラスを用いるが、他に例えば、セラミックス、シリコン、樹脂等、でも構成することができる。
天板70は、圧電素子基板50との間にインクプール室38を構成している。インクプール室38は、ガラス基板72、圧電素子基板50、及び、ガラス基板72と圧電素子基板50との間に設けられる隔壁42により、その容積が規定される。
ガラス基板72には、インクプール室38へインクを供給するインク供給ポート36が形成されている。インク供給ポート36は、ガラス基板72の所定箇所に複数、列状に穿設されており、図示しないインクタンクと連通されている。インク供給ポート36から注入されたインクは、インクプール室38に貯留される。
列をなすインク供給ポート36の間で、ガラス基板72のインクプール室38側には、圧力波を緩和する樹脂膜製エアダンパー44が設けられている。
ガラス基板72の下側面には、後述する駆動IC77へ通電するための金属配線74Aが形成されている。この金属配線74は、樹脂膜76で被覆保護されており、インクによる侵食が防止されるようになっている。金属配線74Aには、バンプ78が設けられており、バンプ78は、圧電素子基板50上の金属配線74Bと電気接続される。
圧電素子基板50は、振動板52、及び、圧電素子54、を含んで構成されている。
振動板52は、流路基板80の上側に配置され、各圧力室86の上部を構成している。振動板52は、SUS等の金属で成形され、少なくとも上下方向に弾性を有し、圧電素子54に通電されると(電圧が印加されると)、上下方向に撓み変形する(変位する)構成になっている。なお、振動板52は、ガラス等の絶縁性材料であっても差し支えはない。
圧電素子54は、図6及び図7に示すように、振動板52上にマトリクス状に配置され、平面視した場合に圧力室86をカバーするように、各圧力室86毎に設けられている。
図6に示すように、圧電素子54の下面には一方の極性となる下部電極56が配置されている。下部電極56は振動板52と接着されている。なお、下部電極56と接触する金属(SUS等)製の振動板52は、低抵抗なGND配線としても機能するようになっている。
圧電素子54の上面54Aと厚み方向の側壁54Bとの間の角部K1は、面取り形状とされている。面取り形状とは、いわゆる角部が落とされた形状であり、圧電素子の上面54A及び側壁54Bを含んで、隣り合う面と90°以上の角度をなす傾斜面で連続構成されている形状をいう。なお、この角部K1の傾斜面は、連続したR状の面で構成されるものであってもよい。
圧電素子54の上面には、他方の極性となる上部電極58が配置されている。上部電極58は、圧電素子54の上面54Aと同形状とされ、角部K1には配置されていない。
圧電素子54は、低透水性絶縁膜(SiOx膜)60で被覆保護されている。圧電素子54を被覆保護している低透水性絶縁膜(SiOx膜)60は、水分透過性が低くなる条件で圧電素子54に着膜するため、水分が圧電素子54の内部に侵入して信頼性不良となること(いわゆるPZT膜内の酸素を還元することにより生ずる圧電特性の劣化)を防止することができる。
更に、低透水性絶縁膜(SiOx膜)60の上面は、樹脂膜62で被覆保護されている。これにより、インクによる侵食の耐性が確保されるようになっている。低透水性絶縁膜(SiOx膜)60、及び、樹脂膜62には、後述する個別配線68用のコンタクトホールHが形成されている。
樹脂膜62の上面には、個別配線68、及び、金属配線74Bが配線されている。個別配線68の一端は、上部電極58の上方に形成されたコンタクトホールHを通って上部電極58接続されている。個別配線68は、圧電素子54の上部からその側壁54Bを経て振動板52を被覆する樹脂膜62上に配線されている。したがって、個別配線68は、圧電素子54によって形成される段差を乗り越えて配線される必要がある。通常、この段差を形成する圧電素子の上面と側壁との境界部分には角部K1が構成され、この角部K1では金属配線の厚みが薄くなりやすく断線などの配線不良が生じやすい。本実施形態では、角部K1の角を面取りし、面取り形状としているので、比較的滑らかな傾斜面に配線を行なうことができ、配線幅の減少(細り)、配線厚さの減少などの配線不良を抑制することができる。
図4に示すように、樹脂膜62の上面は、樹脂部材63で被覆されている。個別配線68、及び、金属配線74Bも、樹脂部材63で被覆保護され、インクによる侵食が防止されるようになっている。ただし、圧電素子54の上方は、樹脂膜62で被覆保護され、樹脂部材63が被覆されない構成になっている。樹脂膜62は、柔軟性がある樹脂層であるため、このような構成とすることにより、圧電素子54(振動板52)の変位阻害が防止されるようになっている(上下方向に好適に撓み変形可能とされている)。つまり、圧電素子54上方の樹脂層は、薄い方がより変位阻害の抑制効果が高くなるので、樹脂部材63を被覆しないようにしている。
圧電素子基板50には、駆動IC77が実装されている。駆動IC77は、隔壁42の外側で、かつ天板70と振動板52との間に配置されており、振動板52や天板70から露出しない(突出しない)構成とされている。したがって、インクジェット記録ヘッド32の小型化が実現可能となっている。駆動IC77の周囲は樹脂材79で封止されている。
次に、圧電素子基板50上の製造方法について、図8(A)〜(G)を参照して説明する。
まず、図8(A)で示すように、振動板52の上に下部電極56を形成し、圧電素子膜54M、上部電極層58Aを積層する。圧電素子膜54Mは、スパッタなどの堆積法や、片面ラップ法などにより形成することができる。次に、図8(B)で示すように、圧電素子54及び上部電極58をパタニングするためのレジストRを形成する。そして、図8(C)に示すように、圧電素子54、上部電極58をエッチングによりパタニングし、レジストRを剥離する。これにより、圧電素子54がマトリクス状に分割される。
次に、図8(D)に示すように、上面に砥粒を有する弾性体40を用意する。そして、図8(E)に示すように、マトリクス状に形成された圧電素子54が下側になるようにして、圧電素子54(上部電極58)を弾性体40に押しつけ、圧電素子54(上部電極58)の研削加工を行なう。本実施形態では、圧電素子54を弾性体40に押しつけるので、弾性体40は弾性変形し、圧電素子54の角部が最も強く弾性体40に押しつけられる。これにより、図8(F)に示すように、圧電素子54の角部を面取り形状とすることができる。
次に、図8(G)に示すように、低透水性絶縁膜60、樹脂膜62を形成する。このとき、低透水性絶縁膜60、樹脂膜62には、個別配線68と上部電極58との接続用のコンタクトホールHを形成する。そして、図8(H)に示すように、樹脂膜62の上に、個別配線68をパタニングする。
上記のように、圧電素子54の角部K1を面取り形状とした後に個別配線68をパタニングすることにより、個別配線68を滑らかな面に形成できるので、角部K1における断線などのトラブルが抑制され、信頼性の高い圧電素子基板50を得ることができる。
なお、上記製造方法では、上部電極58を圧電素子54に積層した状態で、角部K1の研削加工を行なったが、図9(D)〜(F)に示すように、上部電極層58Aを積層せずにマトリクス状に分割した圧電素子54を、弾性体40に押しつけて研削加工を行ない(図9(E)参照)、圧電素子54の角部K1を面取り形状とした後に上部電極58を形成することもできる(図9(F)参照)。
このような手順とすることで、上部電極58が研削により除去されることがなく、圧電素子54を変位させる領域となる上部電極58を所望の大きさに形成することができる。
本実施形態のインクジェット記録装置10では、その本体側から天板70の金属配線74Aに通電され、金属配線74Aからバンプ78を経て、圧電素子基板50側の金属配線74Bに通電され、そこから駆動IC77に通電される。そして、駆動IC77により、所定のタイミングで個別配線68を介して圧電素子54に電圧が印加され、振動板52が上下方向に撓み変形することにより、圧力室86内に充填されたインクが加圧されて、ノズル84からインク滴が吐出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧電素子54の角部K1が面取り形状とされているので、個別配線68の配線不良を抑制することができ、信頼性の高いインクジェット記録ヘッド32、及びインクジェット記録装置10を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の、インクジェット記録装置の全体構成、画像記録の動作については、第1実施形態と同様である。また、本実施形態のインクジェット記録ヘッドの全体構成についても、第1実施形態とほぼ同様であるが、本実施形態の圧電素子基板110は、図10に示すように、圧電素子54の側壁54Bの下部電極56側が、裾広がり形状とされている点が異なっている。ここで、裾広がり形状とは、側壁54Bの下部電極56側が、90°よりも緩やかな傾斜とされている形状をいう。なお、この傾斜は連続したR状の面で構成されるものであってもよい。
圧電素子54の側壁54Bと振動板52との間には、凹状の角部K2が構成される。通常、この角部K2では金属配線の厚みが不安定になり、断線などの配線不良が生じやすい。本実施形態では、前記裾広がり形状により、側壁54Bの傾斜が緩くなると共に、この角部K2が滑らかな形状となる。したがって、圧電素子54の上部からその側壁54Bを経て振動板52を被覆する樹脂膜62上に配線される個別配線68の角部K2における断線などの配線不良を抑制することができる。
次に、圧電素子基板110上の製造方法について、図11(A)〜(G)を参照して説明する。
まず、図11(A)で示すように、基材Bの上に振動板52を積層し、その上に下部電極56を形成する。そして、さらにその上に、圧電素子膜54M、上部電極層58Aを積層し、その上にレジストRを形成する。圧電素子膜54Mは、スパッタなどの堆積法や、片面ラップ法などにより形成することができる。次に、図11(B)で示すように、レジストRをパタニングする。ここで、レジストRは、圧電素子54をマトリクス状に分割すると共に、インク供給口112を形成するための形状にパタニングする。
そして、図11(C)に示すように、ブラスト加工により圧電素子54、上部電極58をパタニングする。図11(D)に示すように、ブラスト加工は、基材Bが研削される状態まで継続される。ブラスト加工により圧電素子54をパタニングすることで、圧電素子54の角部K1をR状の面取り形状とすることができる。また、角部K2についても、裾広がり形状とすることができる。ブラスト加工の終了後は、図11(E)に示すように、レジストRを除去する。そして、図11(F)に示すように、インク供給口110側にダミー層DMを形成し、基材Bを研磨により除去する。
その後、図11(G)に示すように、ダミー層DMを除去して振動板52側に流路基板80を接合し、図11(H)に示すように、低透水性絶縁膜60、樹脂膜62を形成する。このとき、低透水性絶縁膜60、樹脂膜62には、個別配線68と上部電極58との接続用のコンタクトホールHを形成する。そして、図11(I)に示すように、樹脂膜62の上に、個別配線68をパタニングする。
上記のように、ブラスト加工を用いることにより、圧電素子54の角部K1を面取り形状とすることができ、さらに、角部K2も裾広がり形状とすることができる。また、インク供給口112もブラスト加工で形成することができ、製造工程を簡略化することができる。
なお、上記製造方法では、レジストRを1層としたが、レジストRを2層としてもよい。この場合には、図12(B)に示すように、下層のレジストRLは、前述と同様にパタニングし、上層のレジストRUをレジストRLの外周よりも内側に配置する。そして、図12(C)に示すように、ブラスト加工により、上層のレジストRU及び下層のレジストRLの外周部(レジストRUに覆われていない部分)を除去しつつ、圧電素子層54M及び上部電極層58Aを、個別の圧電素子54及び上部電極58に分割する。これにより、上部電極58の上面には、レジストRUで覆われていた部分のレジストRLが残される。また、そして、さらにブラスト加工を続けて、図12(D)に示すように、圧電素子54の角部K1を面取り形状とし、図12(E)に示すように、残ったレジストRLを除去する。
このように、レジストRを2層に形成してブラスト加工を行なうことにより、上層のレジストRUの形成面積に応じて上部電極58を残すことができ、圧電素子54を変位させる領域となる上部電極58を所望の大きさに形成することができる。また、レジストRU位置を調整することにより、角部K1の面取り角度を調整することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の、インクジェット記録装置の全体構成、画像記録の動作については、第1、第2実施形態と同様である。また、本実施形態のインクジェット記録ヘッド122の全体構成については、第2実施形態とほぼ同様であるが、本実施形態の圧電素子基板130は、図13に示すように、振動板52の下側に、島部材124が設けられている。島部材124は、所定の厚みを有し、流路基板80との間に、圧電素子54毎に配置されている。島部材124により、隣接する圧電素子54との間には、分離溝126が構成されている。
本実施形態では、この島部材124が設けられているので、図14(A)示すように、隣接する圧力室86との間を区画する圧力室隔壁82が変形することによるクロストークを軽減することができる。すなわち、島部材124がない場合には、図14(B)に示すように、圧電素子54及び振動板52の変位により、圧力室隔壁82が大きく変形して、隣接する圧力室86へ振動を与えていた。本実施形態では、島部材124の部分が形成されていることにより、隣接する圧電素子54との間に分離溝126が構成されるので、圧力室隔壁82の変形が抑制され、圧力室隔壁82への影響を少なくすることができる。
また、本実施形態では、図15(A)に示すように、島部材124が圧電素子54及び振動板52との動作にあわせて変位されるので、図15(B)のように島部材124がない場合と比較して、圧電素子54及び振動板52との変位量を増加させることができる。
ただし、島部材124の厚み、すなわち分離溝126の深さは、深すぎると図15(C)に示すように、圧力室86の外方向への逃げが発生して変位量がむしろ減少してしまう。したがって、島部材124の厚みは、島部材124の幅、硬度、振動板52の変位量などを考慮して、適切に設定する必要があり、5μm〜30μmが好ましい。
次に、圧電素子基板130上の製造方法について、図16(A)〜(G)を参照して説明する。
まず、図16(A)〜(D)の工程は、第2実施形態の図11(A)〜(D)の工程と同様である。ブラスト加工により、予め設定された分離溝126の深さより深い位置まで基材Bを研削する(図16(D)参照)。ブラスト加工により、圧電素子54の角部K1をR状の面取り形状とすることができ、角部K2についても、裾広がり形状とすることができることは、第2実施形態と同様である。
ブラスト加工の終了後は、図16(E)に示すように、レジストRを除去する。そして、図16(F−1)に示すように、インク供給口110側にダミー層DMを形成し、基材Bを研磨によりハーフ除去する。このハーフ除去により、基材Bを所定の厚み分残して、島部材124とする。なお、圧力室86に対応する部分の基材Bは完全に除去する。
その後、図16(G)〜(I)の工程(図11(G)〜(I)と同様の工程)を経て、圧電素子基板130を完成させる。
上記製造方法によれば、基材Bをハーフ除去することにより容易に島部材124を構成することができる。
なお、本実施形態では、上部電極層58Aを積層後に、ブラスト加工によりパタニングを行なったが、上部電極58は、ブラスト加工後に形成してもよい。このように、ブラスト加工後に上部電極58を形成することにより、上部電極58は研削されず、容易に所望の形状とすることができる。
以上第1〜第3実施形態においては、紙幅対応のFWAの例について説明したが、本発明のインクジェット記録ヘッドは、これに限定されず、主走査機構と副走査機構を有するPartial Width Array(PWA)の装置にも適用することができる。特に、本発明は、高密度ノズル配列を実現するのに有効なものであるため、1パス印字を必要とするFWAには好適である。
その他、上記実施例のインクジェット記録装置10では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクジェット記録ユニット30がそれぞれキャリッジ12に搭載され、それら各色のインクジェット記録ヘッド32から画像データに基づいて選択的にインク滴が吐出されてフルカラーの画像が記録紙Pに記録されるようになっているが、本発明におけるインクジェット記録は、記録紙P上への文字や画像の記録に限定されるものではない。
すなわち、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成するなど、工業的に用いられる液滴吐出(噴射)装置全般に対して、本発明に係るインクジェット記録ヘッド32を適用することができる。
本実施形態でも、紙幅対応のFWAの例について説明したが、本発明のインクジェット記録ヘッドは、これに限定されず、PWAの装置にも適用することができる。
また、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成するなど、工業的に用いられる液滴吐出(噴射)装置全般に対して、本発明に係るインクジェット記録ヘッドを適用することができる。
第1実施形態のインクジェット記録装置の全体構成を示す概略図である。 第1実施形態のインクジェット記録ユニットの配置を示す概略図である。 第1実施形態のインクジェット記録ユニットによる印字領域を示す図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの構成を示す断面図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドを主要部毎に分解して示す断面図である。 第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの圧電素子基板の圧電素子部分の断面図である。 第1実施形態の圧電素子基板上の圧電素子の配列図である。 第1実施形態の圧電素子基板を製造する工程(A)〜(C)を示す説明図である。 第1実施形態の圧電素子基板を製造する工程(D)〜(F)を示す説明図である。 第1実施形態の圧電素子基板を製造する工程(G)〜(H)を示す説明図である。 第1実施形態の圧電素子基板を製造する他の工程(A)〜(H)を示す説明図である。第1実施形態の駆動ICのバンプを示す概略平面図である。 第2実施形態のインクジェット記録ヘッドの圧電素子基板の圧電素子部分の断面図である。 第2実施形態の圧電素子基板を製造する工程(A)〜(G)を示す説明図である。 第2実施形態の圧電素子基板を製造する他の工程(A)〜(D)を示す説明図である。 第3実施形態のインクジェット記録ヘッドの圧電素子基板の圧電素子部分の断面図である。 第3実施形態の圧電素子基板のクロストークについて説明する図である。 第3実施形態の圧電素子基板の変位量について説明する図である。 第3実施形態の圧電素子基板を製造する工程(A)〜(G)を示す説明図で 従来の圧電素子基板の断面図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
32 インクジェット記録ヘッド
40 弾性体
50 圧電素子基板
52 振動板
54 圧電素子
56 下部電極
54A 上面
54B 側壁
58 上部電極
68 個別配線
80 流路基板
110 圧電素子基板
124 島部材
126 分離溝
130 圧電素子基板

Claims (11)

  1. 基板本体と、
    前記基板本体上に配置され、所定の厚みを有する圧電素子と、
    前記圧電素子の上面に前記圧電素子の外周よりも内側に配置された上部電極と、
    前記基板上に配線され、前記上部電極と接続される金属配線と、
    を備え、
    前記圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部が面取り形状とされていること、を特徴とする圧電素子基板。
  2. 前記圧電素子の側壁の前記基板本体側が、裾広がり形状とされていること、を特徴とする請求項1に記載の圧電素子基板。
  3. 前記圧電素子は、前記基板本体上に複数配置され、
    前記基板本体は、前記圧電素子によって振動する振動板を含んで構成されると共に、前記圧電素子の各々によって振動される個別振動部を有し、個別振動部毎に隣接する個別振動部との間に分離溝が形成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電素子基板。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧電素子基板を備えた液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項4に記載の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置。
  6. 基板本体に圧電素子層を形成すると共に、前記圧電素子層の上面に上部電極層を形成し、
    前記圧電素子層及び上部電極層を、個別の圧電素子及び上部電極に分割し、
    前記圧電素子及び上部電極を弾性部材に押しつけて研削することにより、前記圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状とする、
    圧電素子基板製造方法。
  7. 基板本体に圧電素子層を形成し、
    前記圧電素子層を個別の圧電素子に分割し、
    前記圧電素子を弾性部材に押しつけて、前記圧電素子の上面とこの圧電素子の厚み方向の側壁とで構成される角部を面取り形状とし、
    前記圧電素子の上面に上部電極を形成する、
    圧電素子基板製造方法。
  8. 基板本体に圧電素子層及び上部電極層を形成し、
    前記上部電極層の上面に、個々の圧電素子の大きさに対応した第1レジストを形成し、
    ブラスト加工により、前記圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割する、
    圧電素子基板製造方法。
  9. 前記第1レジストの形成後、前記第1レジストの上面の前記第1レジストの外周よりも内側に第2レジストを形成し、
    ブラスト加工により、前記第2レジスト及び第1レジストの外周部を除去しつつ、前記圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割し、さらに前記圧電素子の上面外周部を面取り形状とする、
    請求項8に記載の圧電素子基板製造方法。
  10. 前記第1レジストの形成後、ブラスと加工により、前記圧電素子層及び上部電極層を個別の圧電素子及び上部電極に分割すると共に、前記基板本体が前記圧電素子の各々に対応する個別振動部毎に分割されるように隣接する個別振動部との間に分離溝を形成する、
    請求項8に記載の圧電素子製造方法。
  11. 基板本体に圧電素子層を形成し、
    前記圧電素子層の上面に、個々の圧電素子の大きさに対応した第1レジストを形成し、
    ブラスト加工により、前記圧電素子層を個別の圧電素子に分割し、
    前記圧電素子の上面に上部電極を形成する、
    圧電素子基板製造方法。
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