JP2009203614A - 着底式複合型汚濁防止膜装置 - Google Patents

着底式複合型汚濁防止膜装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フロート部と汚濁防止膜からなる着底式の汚濁防止膜装置において、汚濁防止膜の下端から作業水域内の汚濁が外側に漏洩するのを抑制でき、また汚濁防止膜の損傷とそれに伴う汚濁防止効果の低下を抑制でき、グラブの引き上げに伴う内側への水流によって汚濁防止膜が受ける負荷を軽減し、汚濁防止膜の耐久性低下を抑制できる着底式複合型汚濁防止膜装置を提供する。
【解決手段】フロート部汚濁防止膜2の下部の外側に下部汚濁防止膜10を設けることでフロート部汚濁防止膜2の下部を所定の間隔をおいて内側と外側の二重とし、フロート部汚濁防止膜2が水底に接しない非着底式とし、下部汚濁防止膜10を水底に接する着底式とする。上端フレーム11とつなぎ材12によりフロート部汚濁防止膜2と下部汚濁防止膜10の間隔を保持し、非連結の下部汚濁防止膜10を独立して上下移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、浚渫工などの海洋土木工事などにおける汚濁防止対策に用いられる汚濁防止膜装置に関するものである。
浚渫工などにおいては、作業水域を遮断または取り囲むように汚濁防止膜を布設して、作業水域の外に汚濁水が流出するのを防止している。
図5、図6は、従来の枠型の汚濁防止膜装置の例であり、平面形状が四角枠状のフロート鋼管によるフロート部1と、このフロート部1の全周から水底に向けて吊り下げられるフロート部汚濁防止膜2とから構成されている。
図5では、フロート部汚濁防止膜2の中間部には、四角枠状のバラスト鋼管による中間フレーム3が設けられ、下端には、ウェイトチェーンによるウェイト部4が設けられている。フロート部1に設置した巻上ウインチ5と巻上用ワイヤロープ6により中間フレーム3を巻き上げ、フロート部汚濁防止膜2の垂下長を調整する。図6では、バラスト鋼管による下端フレーム4´を巻上ウインチ5により巻き上げる。
フロート部汚濁防止膜2の中間フレームまたは下端フレームを上下させ、使用場所の水深に応じてフロート部汚濁防止膜2の垂下長を調節することにより、フロート部汚濁防止膜2の下端からの汚濁漏れが防止できる。下端に可撓性に富むウェイトチェーンを用いることにより、ある程度の不陸に対応することができる。
本発明の汚濁防止膜に関連する先行技術文献として特許文献1〜3がある。特許文献1の発明は、流水により膜材下部が捲くれ上がるのを防止できる水質汚濁防止膜であり、膜材の下部にのれん状のスカートが設けられている。
特許文献2の発明は、枠型のフロート部と汚濁防止膜を備えた汚濁拡散防止装置において、フロート部と汚濁防止膜を周方向に複数分割し、取り扱いが容易となるようにしたものである。
特許文献3の発明は、固定式フロートの浮力を増すことなく水没を防止できる汚濁防止装置であり、捲くれ上がりを防ぐウェイトチェーンが下端に装着された汚濁防止膜のフロートの一部を空気の出し入れにより浮き沈み可能な浮沈式フロートとし、両端に固定式フロートを連結したものである。
特開平9−95927号公報 特開2005−68930号公報 特開2007−85128号公報
非枠型(図1)で、従来の一重の着底式汚濁防止膜の場合では、潮流などの影響を受けて、「吹かれ現象」を起こし、汚濁防止膜の下部が上方へ持ち上がり(図1(b)参照)汚濁防止膜下から作業水域内の汚濁が外側に漏洩する恐れが大きい。
また、着底式で枠型の場合、図4(a)に示すように、浚渫時に汚濁防止膜2の下端をグラブが掴み、汚濁防止膜2を損傷する恐れがある(図4(a)の下の図)。
また、汚濁防止膜2の下端が海底面に着底しても浚渫作業によって海底面が掘り下げられるため、汚濁防止膜2の下端と海底面に隙間が生じ、濁りの外側への漏洩が懸念される(図4(a)の上下の図)。
さらに、浚渫作業において、グラブを海底から引き上げる際、汚濁防止膜2の内側に内向きの水流が発生し、汚濁防止膜2の下端部が引き込まれる(図4(a)の上の図)。この動きの繰り返しが汚濁防止膜の損傷を助長する。
本発明は、フロート部と汚濁防止膜からなる着底式の汚濁防止膜装置において、汚濁防止膜の下端から作業水域内の汚濁が外側に漏洩するのを抑制することができ、また汚濁防止膜の損傷とそれに伴う汚濁防止効果の低下を抑制することができ、グラブの引き上げに伴う内側への水流によって汚濁防止膜が受ける負荷を軽減し、汚濁防止膜の耐久性低下を抑制することができる着底式複合型汚濁防止膜装置を提供することにある。
本発明の請求項1は、作業水域を遮断するように水面に浮かべて設置されるフロート部と、このフロート部から水底に向けて吊り下げられる汚濁防止膜とを備えている汚濁防止膜装置において、前記フロート部汚濁防止膜の下部に所定の間隔をおいて内側と外側の二重の下部汚濁防止膜が設けられ、フロート部汚濁防止膜が水底に接しない非着底式とされ、二重の下部汚濁防止膜が水底に接する着底式とされていることを特徴とする着底式複合型汚濁防止膜装置である。
非枠型の汚濁防止膜装置の場合であり、図1に例示するように、フロート鋼管によるフロート部から吊り下げられるフロート部汚濁防止膜を下端が水底に到達しない非着底式の汚濁防止膜とし、この非着底式のフロート部汚濁防止膜の下部の内側と外側においてフロート部汚濁防止膜の下部から垂下させた二重の帯状の下部汚濁防止膜を下端が水底に到達する着底式の汚濁防止膜とするものである。フロート部汚濁防止膜及び二重の下部汚濁防止膜の下端にはウェイトチェーン等のウェイト部を設ける。
図1(c)に示すように、潮流などの影響を受けても従来のように汚濁防止膜の下部が上方へ持ち上がることがなく、汚濁の外側への漏洩が抑制される。さらに、図1(a)に示すように、汚濁防止膜の下部がフロート部汚濁防止膜の下部と二重の下部汚濁防止膜により三重構造となるため、拡散経路が長くなり、汚濁を長く内側へ滞留できるので、汚濁の要因である土粒子の沈降を促せる効果が得られ、汚濁の外側への漏洩を大幅に抑制することができる。
本発明の請求項2は、作業水域を取り囲むように水面に浮かべて設置される平面視枠型のフロート部と、この枠型のフロート部の全周から水底に向けて吊り下げられる汚濁防止膜とを備えている汚濁防止膜装置において、前記フロート部汚濁防止膜の下部の外側に下部汚濁防止膜を設けることにより、フロート部汚濁防止膜の下部が所定の間隔をおいて内側と外側の二重とされ、フロート部汚濁防止膜が水底に接しない非着底式とされ、下部汚濁防止膜が水底に接する着底式とされていることを特徴とする着底式複合型汚濁防止膜装置である。
枠型の汚濁防止膜の場合であり、図2、図3に例示するように、平面視四角枠状のフロート鋼管によるフロート部から吊り下げられるフロート部汚濁防止膜を下端が水底に到達しない非着底式の汚濁防止膜とし、このフロート部汚濁防止膜の下部の外側においてフロート部汚濁防止膜の下部から垂下させた帯状の下部汚濁防止膜を下端が水底に到達する着底式の汚濁防止膜とするものである。フロート部汚濁防止膜及び外側の下部汚濁防止膜の下端にはウェイトチェーン等のウェイト部を設ける。
この枠型の場合も、汚濁防止膜の下部がフロート部汚濁防止膜の下部と外側の下部汚濁防止膜により二重構造となるため、拡散経路が長くなり、汚濁を長く内側へ滞留できるので、汚濁の要因である土粒子の沈降を促せる効果が得られ、汚濁の外側への漏洩を大幅に抑制することができる。
さらに、図4に示すように、従来の汚濁防止装置の汚濁防止膜は一重であるため、浚渫時に汚濁防止膜の下端をグラブが掴み、汚濁防止膜を損傷する恐れがあるが、本発明の枠型の汚濁防止膜では、汚濁防止膜の下部が所定の間隔をおいて二重で、フロート部汚濁防止膜の下部の自由長が短く、その下端がグラブに届くことがなく、汚濁防止膜の下端とグラブとの接触が防止される。
また、従来の汚濁防止装置の場合、汚濁防止膜の下端が海底面に着底しても浚渫作業によって海底面が掘り下げられるため、汚濁防止膜の下端と海底面に隙間が生じ、濁りの外側への漏洩が懸念されるが、本発明の枠型の汚濁防止膜では、汚濁防止膜の下部が二重で、外側の下部汚濁防止膜の下端が着底しているため、濁りの外側への漏洩が抑制される。
さらに、従来の汚濁防止装置の場合、浚渫作業において、グラブを海底から引き上げる際、汚濁防止膜の内側に内向きの水流が発生し、汚濁防止膜の下端部が引き込まれ、この動きの繰り返しが汚濁防止膜の損傷を助長するが、本発明の枠型の汚濁防止膜では、フロート部汚濁防止膜と外側の下部汚濁防止膜との間の間隙により通水性が確保されるため、浚渫作業時に汚濁防止膜が受ける負荷が軽減され、汚濁防止膜の耐久性の低下が抑制される。
本発明の請求項3は、請求項1または請求項2に記載の着底式二重汚濁防止膜装置において、フロート部汚濁防止膜の下部に水平に設けられた中間フレームと、下部汚濁防止膜の上部に水平に設けられた上端フレームとがつなぎ材で連結され、あるいは、前記中間フレームと前記支持フレームとが非連結とされ、下部汚濁防止膜が上下移動自在にフロート部から吊り下げられていることを特徴とする着底式複合型汚濁防止膜装置である。
図1、図3に例示するように、同じ水平面内に設けられたフロート部汚濁防止膜の中間フレームと下部汚濁防止膜の上端フレームとをつなぎ材で連結することにより、フロート部汚濁防止膜と下部汚濁防止膜との間隔を一定に保持することができる。また、図2に例示するように、つなぎ材により間隔を保持した上で中間フレームと上端フレームを連結しないことにより、フロート部汚濁防止膜のみ、フロート部汚濁防止膜・下部汚濁防止膜同時あるいは下部汚濁防止膜のみをウインチ等で上下移動調整することができる。
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果を奏することができる。
(1) 非枠型では、汚濁防止膜の下部がフロート部汚濁防止膜の下部と二重の下部汚濁防止膜により三重構造となるため、枠型では、汚濁防止膜の下部がフロート部汚濁防止膜の下部と外側の下部汚濁防止膜により二重構造となるため、拡散経路が長くなり、汚濁を長く内側へ滞留できるので、汚濁の要因である土粒子の沈降を促せる効果が得られ、汚濁の外側への漏洩を大幅に抑制することができる。
(2)枠型では、汚濁防止膜の下部が所定の間隔をおいて二重で、フロート部汚濁防止膜の下部の自由長が短く、その下端がグラブに届くことがなく、汚濁防止膜の下端とグラブとの接触を防止することができる。
(3)枠型では、汚濁防止膜の下部が二重で、外側の下部汚濁防止膜の下端が着底しているため、浚渫作業で海底面が掘り下げられても濁りの外側への漏洩を抑制することができる。
(4) 枠型では、フロート部汚濁防止膜と外側の下部汚濁防止膜との間の間隙により通水性が確保されるため、浚渫作業時に汚濁防止膜が受ける負荷が軽減され、汚濁防止膜の耐久性の低下を抑制することができる。
(5) 枠型において汚濁防止膜の損傷に伴う汚濁防止効果の低下及び汚濁防止膜の耐久性の低下を抑制することにより、汚濁防止膜装置における性能の確実性及び持続性を向上させることができる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の着底式複合型汚濁防止膜装置の非枠型の一例を示す鉛直断面図である。図2は、本発明の着底式複合型汚濁防止膜装置の枠型の一例を示す鉛直断面図である。図3は、枠型の具体例を示す側面図と平面図と水平断面図である。図4は、従来と本発明の枠型とを比較した側面図である。
図1において、非枠型の汚濁防止膜装置は、直線状や曲線状のフロート鋼管等によるフロート部1と、このフロート部1から水底に向けて吊り下げられるフロート部汚濁防止膜2とから構成されている。本発明では、フロート部汚濁防止膜2の下部に所定の間隔をおいて内側と外側の二重の下部汚濁防止膜10A、10Bを設け、フロート部汚濁防止膜2を水底に接しない非着底式とし、二重の下部汚濁防止膜10A、10Bを水底に接する着底式とする。
フロート部汚濁防止膜2の中間部と下部にはバラスト鋼管等による中間フレーム3が設けられ、下部汚濁防止膜10A、10Bの上端にはバラスト鋼管等による上端フレーム11が設けられ、同じ水平面内に設けられた下部の中間フレーム3と上端フレーム11をつなぎ材12で連結することにより、フロート部汚濁防止膜1と下部汚濁防止膜10A、10Bの間隔を保持する。フロート部汚濁防止膜1と下部汚濁防止膜10A、10Bの下端にはウェイトチェーン等のウェイト部4、13を設ける。フロート部1と上端フレーム11とは吊り材14で連結する。
以上のような非枠型の汚濁防止膜装置の場合、図1(c)に示すように、潮流などの影響を受けても従来のように汚濁防止膜の下部が上方へ持ち上がることがなく、汚濁の外側への漏洩が抑制される。さらに、図1(a)に示すように、フロート部汚濁防止膜2の下部と二重の下部汚濁防止膜10A、10Bにより三重構造となるため、拡散経路が長くなり、汚濁を長く内側へ滞留できるので、汚濁の要因である土粒子の沈降を促せる効果が得られ、汚濁の外側への漏洩を大幅に抑制することができる。
図2、図3において、枠型の汚濁防止膜装置は、平面形状が四角枠状のフロート鋼管によるフロート部1と、このフロート部1の全周から水底に向けて吊り下げられるフロート部汚濁防止膜2とから構成されている。本発明においては、フロート部汚濁防止膜2の下部の外側に下部汚濁防止膜10を設けることにより、フロート部汚濁防止膜2の下部を所定の間隔をおいて内側と外側の二重とし、フロート部汚濁防止膜2が水底に接しない非着底式とし、下部汚濁防止膜10を水底に接する着底式とする。
フロート部汚濁防止膜2の中間部と下部には、四角枠状のバラスト鋼管による中間フレーム3を設け、下端には、ウェイトチェーンによるウェイト部4を設ける。下部汚濁防止膜10の上端には、フロート部汚濁防止膜2の下部の中間フレーム3よりも平面形状が一回り大きい四角枠状のバラスト鋼管による上端フレーム11を設け、この上端フレーム11を下部の中間フレーム3と同じ水平面内に配置する。
図2の実施形態では、上端フレーム11の内側につなぎ材12を介してもう一つの上端フレーム11を設け、フロート部汚濁防止膜2に対して下部汚濁防止膜10が所定の間隔を保持できるようにすると共に、上端フレーム11と中間フレーム3とは連結しないことにより、下部汚濁防止膜10がフロート部汚濁防止膜2とは独立して上下移動調整できるようにしている。
図2に示すように、フロート部1には、巻上ウインチ5A、5Bを設置し、それぞれの巻上用ワイヤロープ6A、6Bを滑車7A、7Bにより中間部の中間フレーム3、外側の上端フレーム11にそれぞれ接続する。中間部の中間フレーム3と外側の上端フレーム11とは吊り材14で連結されている。巻上用ワイヤロープ6Aの巻上げ・繰り出しによりフロート部汚濁防止膜2と下部汚濁防止膜10の全体を上下移動調整することができる。また、巻上用ワイヤロープ6Bの巻上げ・繰り出しにより下部汚濁防止膜10のみを上下移動調整することができる。なお、下部汚濁防止膜10の下端にもウェイトチェーンによるウェイト部13が設けられている。
図3の実施形態では、下部の中間フレーム3と上端フレーム11とが周方向に間隔をおいて配置した複数の水平のつなぎ材12で連結されている。下部の中間フレーム3と上端フレーム11との間隔は、例えば1m程度とする。中間部の中間フレーム3と上端フレーム11とを吊り材14で連結し、フロート部1に設置した巻上ウインチ5からの巻上用ワイヤロープ6を滑車7により中間部の中間フレーム3に接続する。
フロート部汚濁防止膜2と下部汚濁防止膜10、あるいは下部汚濁防止膜10のみを巻上ウインチで上下させ、使用場所の水深に応じてフロート部汚濁防止膜2及び下部汚濁防止膜10の垂下長を調節することにより、フロート部汚濁防止膜2の下部と外側の下部汚濁防止膜10の二重構造により、下部汚濁防止膜10の下端からの汚濁漏れが防止できる。下部汚濁防止膜10の下端に設けられた可撓性に富むウェイトチェーンのウェイト部13により、ある程度の不陸に対応することができる。
なお、フロート部4は、直管と曲管から組み立てられ、その上に歩廊8が設けられ、その外周には四角枠状のガード鋼管9が配置されている。汚濁防止膜2、10にはキャンバスなどが用いられる。
以上のような構成の着底式複合型汚濁防止膜装置を水面に浮かべて浚渫工などを行う。枠型の場合、図4(b)に示すように、フロート部汚濁防止膜2が非着底であるため、膜下部の自由長が短縮され、膜下端がグラブに届かないため、グラブとの接触が防止される(図4(b)の下の図)。
内側のフロート部汚濁防止膜2と外側の下部汚濁防止膜10との間の間隙による通水性が確保されることで、浚渫作業時に汚濁防止膜が受ける負荷を軽減し、汚濁防止膜の耐久性低下を抑制することができる(図4(b)の上下の図)。
内側のフロート部汚濁防止膜2と外側の下部汚濁防止膜10により汚濁防止膜の下部が二重で、外側の下部汚濁防止膜10の下端が着底しているため、浚渫作業における濁りの外側への漏洩が抑制される。
汚濁防止膜の損傷に伴う汚濁防止効果の低下及び汚濁防止膜の耐久性低下を抑制することにより、汚濁防止膜装置における性能の確実性及び持続性が向上する。
本発明の着底式複合型汚濁防止膜装置の非枠型の一例を示す鉛直断面図である。 本発明の着底式複合型汚濁防止膜装置の枠型の一例を示す鉛直断面図である。 本発明の枠型の具体例を示す(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は水平断面図である。 従来と本発明とを比較した側面図である。 従来の汚濁防止膜装置の枠型の一例を示す(a)は側面図、(b)は平面図である。 従来の汚濁防止膜装置の枠型の他の例を示す(a)は斜視図、(b)は部分拡大斜視図である。
符号の説明
1…フロート部(フロート鋼管)
2…フロート部汚濁防止膜
3…中間フレーム(バラスト鋼管)
4…ウェイト部(ウェイトチェーン)
5、5A、5B…巻上ウインチ
6、6A、6B…巻上用ワイヤロープ
7、7A、7B…滑車
8…歩廊
9…ガード鋼管
10、10A、10B…下部汚濁防止膜
11…上端フレーム(バラスト鋼管)
12…つなぎ材
13…ウェイト部(ウェイトチェーン)
14…吊り材

Claims (3)

  1. 作業水域を遮断するように水面に浮かべて設置されるフロート部と、このフロート部から水底に向けて吊り下げられる汚濁防止膜とを備えている非枠型汚濁防止膜装置において、
    前記フロート部汚濁防止膜の下部に所定の間隔をおいて内側と外側の二重の下部汚濁防止膜が設けられ、フロート部汚濁防止膜が水底に接しない非着底式とされ、二重の下部汚濁防止膜が水底に接する着底式とされていることを特徴とする着底式複合型汚濁防止膜装置。
  2. 作業水域を取り囲むように水面に浮かべて設置される平面視枠型のフロート部と、この枠型のフロート部の全周から水底に向けて吊り下げられる汚濁防止膜とを備えている枠型汚濁防止膜装置において、
    前記フロート部汚濁防止膜の下部の外側に下部汚濁防止膜を設けることにより、フロート部汚濁防止膜の下部が所定の間隔をおいて内側と外側の二重とされ、フロート部汚濁防止膜が水底に接しない非着底式とされ、下部汚濁防止膜が水底に接する着底式とされていることを特徴とする着底式複合型汚濁防止膜装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の着底式複合型汚濁防止膜装置において、フロート部汚濁防止膜の下部に水平に設けられた中間フレームと、下部汚濁防止膜の上部に水平に設けられた上端フレームとがつなぎ材で連結され、あるいは、前記中間フレームと前記支持フレームとが非連結とされ、フロート部汚濁防止膜のみ、フロート部汚濁防止膜・下部汚濁防止膜同時あるいは下部汚濁防止膜のみが上下移動自在にフロート部から吊り下げられていることを特徴とする着底式複合型汚濁防止膜装置。
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