JP5522571B2 - 汚濁拡散防止装置 - Google Patents

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本発明は、水底土砂のグラブバケットによる浚渫等の水中土木工事の際に発生する汚濁水の拡散を防止するための汚濁拡散防止装置に関する。
従来、港湾・湖・河川等において行われる、例えば浚渫工事や水底の基礎工事、水底杭打ち工事等、比較的施工範囲が狭い水中土木工事においては、その工事によって発生する汚濁水の拡散を防止する装置として、鋼製のフローティング枠の下に、水中工事域を囲むように膜材を配置した汚濁拡散防止部を吊り下げ、その下端にチェーンによる錘を吊り下げた構造の汚濁拡散防止装置が使用されている(例えば特許文献1,2,3)。
フローティング枠には鋼管が使用され、これを方形状等の必要な形状の枠状に連結して構成されており、水中土木工事に使用するクレーン船やその他の作業船に連結させて水面上に浮上させている。
この従来のフローティング枠を使用した汚濁拡散防止装置は、図8、図9に示すように、フローティング枠1のコーナー部分の下で、隣り合う汚濁拡散防止部2の縁部間を、ジョイントロープ3を使用して連結し、これによって汚濁発生域を囲むようにしており、筒状に継ぎ合わされた汚濁拡散防止部2の下に、チェーンを使用した錘4を連結し、この錘4による下向き荷重と、フローティング枠1の剛性によって水中の汚濁拡散防止部2の形状が維持されるようになっている。
特開平9−53221号公報 特開2005−68930号公報 特開2009−203641号公報
上述した従来の汚濁拡散防止装置にあっては、汚濁拡散防止部の水中での形状が、フローティング枠の剛性形状と膜下端の錘によって保たれるようにしているため、形状が不安定であり、潮流によって容易に変形するという問題がある。この変形によって汚濁拡散防止部内の容積が変動するため、内部の濁水が流出する。また、汚濁拡散防止部が内側に変形すると、内部で作業中の作業機器、例えばグラブ浚渫作業においてはグラブバケットが接触しやすくなり、汚濁拡散防止部を構成している膜材を破損する。
また、従来の汚濁拡散防止装置は、水面上に鋼管製のフローティング枠があり、これによって水面付近の汚濁水の拡散を防いでいるが、静穏海象条件下においても、船舶の航行時に発生する波浪によって越波が生じ、濁水がフローティング枠外に流出するという問題がある。
本発明はこのような従来の問題に鑑み、水面下の汚濁拡散防止部の垂下状態、即ち汚濁拡散防止部の形状が、潮流や波浪によって大きく変動せず、内部の濁水漏洩をより少ないものとすることができる汚濁拡散防止装置の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、汚濁発生水中工事の周辺を囲むように配置されて水面上に浮上するフローティング枠と、該フローティング枠下に吊り下げられ、前記フローティング枠下の汚濁発生部を囲む配置の汚濁拡散防止部と、該汚濁拡散防止部の下端に取り付けた錘とを備えてなる汚濁拡散防止装置において、前記汚濁拡散防止部は、前記フローティング枠の各コーナー部分下に、縦向きのシート状材又は板状材からなるコーナー部材を備え、各コーナー部材間に膜材を固定して筒状に形成され、前記フローティング枠上には、波除板が立ち上がり状態に設置され、該波除板は、前記フローティング枠上に所望の間隔毎に立設した支柱に対し着脱可能に支持させていることにある。
本発明に係る汚濁拡散防止装置においては、汚濁拡散防止部の各コーナー部分に、縦向きのシート状材又は板状材からなるコーナー部材を備え、核コーナー部材間に膜材を固定して筒状に形成されていることにより、汚濁拡散防止部の水中での保形性が高くなり、潮流による変形が少なく、従来に比べて潮流による膜材の移動によって濁水が漏れ出す程度が少ない。しかもコーナー部分を膜材に比べて高強度とできるため、作業機が接触しても破損に至る可能性が少なくなるとともに、前記フローティング枠上の必要な箇所に、波除板が立ち上がり状態に設置したことにより、海上航行船舶の多い航路近くの施工現場や、海象条件の良くない時や海域においても越波が効果的に防止され、多様な作業条件化での水中土木工事が可能となる。
また、上記波除板を、前記フローティング枠上に所望の間隔毎に立設した支柱に対し着脱可能に支持させることにより、波除板を必要に応じて選択使用することができ、経済性が高いものとなる。
本発明に係る汚濁拡散防止装置の概略構成を示す正面図である。 同上の平面図である。 図1に示す汚濁拡散防止装置における汚濁拡散防止部のコーナー部分を示す斜視図である。 同、汚濁拡散防止部下端の錘取付け部分を示す正面図である。 図1に示す汚濁拡散防止装置におけるフローティング枠部分を示す縦断面図である。 同、正面図である。 同、波除板の装着状態を示す一部切り欠き平面図である。 従来の汚濁拡散防止装置の概略を示す斜視図である。 同装置の汚濁拡散防止部の膜材連繋状態を示す斜視図である。
次に本発明の実施の形態を図1〜図7に示した実施例に基づいて説明する。
図において符号10はフローティング枠であり、11はフローティング枠10下に吊り下げた汚濁拡散防止部である。フローティング枠10は、鋼管を方形状に連結し、その浮力によって水面上に浮上させたものであり、例えば方形状の1辺をクレーン船等の作業船(図示せず)に固定したり、アンカーによって水底に係留したりすることによって所望位置に停止さる。
汚濁拡散防止部11は、フローティング枠10の外側に上縁が繋ぎ止められており、全体が方形の筒状となっている。この汚濁拡散防止部11は、各コーナー部に縦向きのコーナー部材13が配置され、その各コーナー部材13,13の間に膜材14が固定されて縦向きの方形筒状となっている。
膜材14は、従来の汚濁防止膜に使用されているものと同様の透水性を有するポリエステル製のキャンバスを用いて形成されており、上下左右の周縁部にはジョイント用ベルト15が縫いつけられている。このジョイント用ベルト15には、連結具挿入孔16が一定間隔毎に全長に亘って形成されている。
膜材14には、ジョイント用ベルト15に囲まれた中央部分に格子状配置に補強ベルト17が縫い付けられている。
コーナー部材13は、厚さが5mm程度の合成樹脂シート又は合成樹脂板材をもって、横断面が略L字型に形成され、その縦向きの両縁部に膜材14の縁部が連結されている。このコーナー部材13には、例えば塩化ビニルシートなどの合成樹脂シート材が使用できるが、これに限らず、膜材14より剛性及び弾性の大きいシート状又は板状の材料であれば良い。
コーナー部材13と膜材14とは、図3に示すように、膜材14の縦向き縁部に固定したジョイント用ベルト15とコーナー部材13の縁部より稍中央寄りに固定したジョイント用ベルト15aとの間をジョイントローブ18によって固定するとともに、コーナー部材13の縁部に固定したジョイント用ベルト19と膜材14の縦向き縁部より稍中央寄りに固定したジョイント用ベルト20との間をジョイントロープ21によって連結することによって連結されている。
コーナー部材13の外側には、縦向きウエイトチェーン25が連結されている。この縦向きウエイトチェーン25は、コーナー部材13の上端から下端に沿って配置され、その下端はコーナー部材13の下端、即ち膜材14の下端より更に下側に至る長さとなっている。
縦向きウエイトチェーン25のコーナー部材13に対する連結は、コーナー部材13の上下端部に対してシャックル26により連結されているとともに、その長さ方向(上下方向)の一定間隔毎に止め具によってコーナー部材13に連結されている。
フローティング枠10の外周には、図5、図6に示すように、の水面より上の位置に一定間隔毎に膜吊り金具30が多数突設されており、これに汚濁拡散防止部11の上縁が、シャックル31をもって連結されている。
汚濁拡散防止部11の下縁には、横向きウエイトチェーン32からなる錘がその長さ方向を汚濁拡散防止部11下縁に沿わせた状態で連結されている。この連結は、一定間隔毎にジョイントロープ33を介して互いてなされているとともに、図4に示すように、各縦向きの補強ベルト17の下端に対してもシャックル34を介して連結されている。
フローティング枠10の上には、歩廊40が設置されているとともに波除板41が立ち上がり状態に設置されている。
歩廊40の外側には、一定間隔毎に支柱42,42......が、フローティング枠全周に亘って立設され、これに支持させて波除板41が設置されるようになっている。
支柱42は、図5、図6に示すようにH型鋼材を所望の長さに切断し、これをフローティング枠10と歩廊40に溶接することによって立設されており、図7に示すように、互いに隣り合うもの間において、H型鋼の両フランジによって形成されている縦溝42aが互いに向き合うように設置され、その互いに向き合っている縦溝42a,42a内に波除板41の両端をはめ合わせて落とし込むことによって波除板41が設置されている。
尚、支柱42は、H型鋼の他、断面コ字状のチャンネル材を背中合わせに固定したものや、棒状材に縦溝を形成したものなど、向き合った縦溝に波除板の両端を嵌め合わせて落とし込むことによって装着できるものであればよい。
このように構成される汚濁拡散防止装置は、汚濁拡散防止部11のコーナー部分に縦向きのコーナー部材13を設置していることにより、汚濁拡散防止部11の水中での保形性が高くなり、潮流による変形が少なく、従来に比べて潮流による膜材の移動によって濁水が漏れ出す程度が少ない。
また、コーナー部材13の外側に、縦向きウエイトチェーンを沿わせて連結していることにより、コーナー部材13の剛性と、ウエイトチェーンによる下向き荷重とによってコーナー部材の潮流による変形が更に小さいものとなる。
更に、この汚濁拡散防止装置では、フローティング枠10の上に波除板41を設置しているため、海上航行船舶の多い航路近くの施工現場や、海象条件の良くない時や海域においても、越波が防止され、フローティング枠10内の濁水の越波による漏洩が防止できる。
また、本例では、波除板41を隣り合う支柱に形成した互いに向き合う縦溝内に落とし込む構造としているため、必要な場所や時期を選択して波除板の設置が可能となる。
10 フローティング枠
11 汚濁拡散防止部
12 作業船
13 コーナー部材
14 膜材
15 ジョイント用ベルト
15a ジョイント用ベルト
16 連結具挿入孔
17 補強ベルト
18 ジョイントローブ
19 ジョイント用ベルト
20 ジョイント用ベルト
21 ジョイントロープ
25 縦向きウエイトチェーン
26 シャックル
30 膜吊り金具
31 シャックル
32 横向きウエイトチェーン
33 ジョイントロープ
34 シャックル
40 歩廊
41 波除板
42 支柱
42a 縦溝

Claims (1)

  1. 汚濁発生水中工事の周辺を囲むように配置されて水面上に浮上するフローティング枠と、該フローティング枠下に吊り下げられ、前記フローティング枠下の汚濁発生部を囲む配置の汚濁拡散防止部と、該汚濁拡散防止部の下端に取り付けた錘とを備えてなる汚濁拡散防止装置において、
    前記汚濁拡散防止部は、前記フローティング枠の各コーナー部分下に、縦向きのシート状材又は板状材からなるコーナー部材を備え、各コーナー部材間に膜材を固定して筒状に形成され、前記フローティング枠上には、波除板が立ち上がり状態に設置され、該波除板は、前記フローティング枠上に所望の間隔毎に立設した支柱に対し着脱可能に支持させていることを特徴としてなる汚濁拡散防止装置。
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