JP4911518B2 - 水中における汚濁水の拡散防止装置 - Google Patents

水中における汚濁水の拡散防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4911518B2
JP4911518B2 JP2007196087A JP2007196087A JP4911518B2 JP 4911518 B2 JP4911518 B2 JP 4911518B2 JP 2007196087 A JP2007196087 A JP 2007196087A JP 2007196087 A JP2007196087 A JP 2007196087A JP 4911518 B2 JP4911518 B2 JP 4911518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
diffusion
film
preventing
diffusion prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007196087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009030356A (ja
Inventor
雅英 石川
康人 木本
美憲 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kogyo Co Ltd filed Critical Taiyo Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007196087A priority Critical patent/JP4911518B2/ja
Publication of JP2009030356A publication Critical patent/JP2009030356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911518B2 publication Critical patent/JP4911518B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、海、湖、河川の埋立や浚渫地などの水域で生じる汚濁水が、これに隣接する他の水域に拡散しようとすることを防止する水中における汚濁水の拡散防止装置に関するものである。
上記拡散防止装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記拡散防止装置は、上下方向かつ水平方向に延びて水中に設けられる拡散防止膜と、水面上に設けられ、上記拡散防止膜を吊り下げるようこの拡散防止膜の上縁部を支持する浮体とを備えている。
上記拡散防止膜で仕切られた両水域のうち、一方の水域が埋立などにより汚濁水が生じる汚濁水域とされ、他方の水域が清浄水域とされる。そして、上記汚濁水域から清浄水域に汚濁水が流動して拡散し、この清浄水域を汚損させる、ということは、上記拡散防止膜により防止される。
実開平5−38028号公報
ところで、上記拡散防止膜で仕切られた両水域のうち、上記した清浄水域から汚濁水域に向けて水が流動しようとする場合がある。この場合、このように流動する水は、汚濁水域の汚濁水を清浄水域に拡散させるものではないことから、上記水の流動はある程度許容可能とされる。
しかし、上記従来の技術の拡散防止膜は上記した水の流動を単に阻止するよう働くため、上記拡散防止膜は、上記した水から無用な外力を与えられ、早期に損傷するおそれを生じる。つまり、上記従来の技術では、拡散防止装置に寿命上の問題点が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、相隣る両水域を仕切り、これら両水域のうち、一方の汚濁水域から他方の清浄水域に向かって汚濁水が拡散することを防止する拡散防止膜を備えた拡散防止装置に関し、この拡散防止装置の寿命を向上させるようにすることである。
請求項1の発明は、上下方向かつ水平方向に延びて水中に設けられ、相隣る両水域2,3を仕切る拡散防止膜7と、水上側に設けられ、上記拡散防止膜7を吊り下げるようこの拡散防止膜7の上縁部を支持する支持体9とを備えた水中における汚濁水の拡散防止装置において、
上記拡散防止膜7が、通水性を有し、上縁部が上記支持体9に支持される網体である拡散防止膜芯材20と、上記両水域2,3のうち、汚濁水域2側の上記拡散防止膜7の面に沿って延び、下部側が上記拡散防止膜7への直交方向に向かって揺動A可能となるよう上縁部が上記拡散防止膜芯材20に取り付けられる膜体24とを備えたことを特徴とする水中における汚濁水の拡散防止装置である。
請求項2の発明は、上記膜体24を上下方向で複数枚設けたことを特徴とする請求項1に記載の水中における汚濁水の拡散防止装置である。
請求項3の発明は、上下方向で互いに隣り合う上、下膜体24,24のうち、上側の膜体24の下縁部を下側の膜体24の上縁部にその外方から重ね合わせたことを特徴とする請求項2に記載の水中における汚濁水の拡散防止装置である。
請求項4の発明は、上記拡散防止膜芯材20の網目21を貫通する連結具23により上記拡散防止膜芯材20に上記膜体24の上縁部を取り付けたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の水中における汚濁水の拡散防止装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、上下方向かつ水平方向に延びて水中に設けられ、相隣る両水域を仕切る拡散防止膜と、水上側に設けられ、上記拡散防止膜を吊り下げるようこの拡散防止膜の上縁部を支持する支持体とを備えた水中における汚濁水の拡散防止装置において、
上記拡散防止膜が、通水性を有し、上縁部が上記支持体に支持される網体である拡散防止膜芯材と、上記両水域のうち、汚濁水域側の上記拡散防止膜の面に沿って延び、下部側が上記拡散防止膜への直交方向に向かって揺動可能となるよう上縁部が上記拡散防止膜芯材に取り付けられる膜体とを備えている。
このため、上記拡散防止膜で仕切られた両水域のうち、一方の汚濁水域から他方の清浄水域に向かって汚濁水が流動しようとするときには、この汚濁水からの外力により上記膜体は上記拡散防止膜芯材側に揺動して、この拡散防止膜芯材の各網目を閉じる。よって、上記汚濁水域から清浄水域に汚濁水が流動して拡散する、ということは防止され、この汚濁水による清浄水域の汚損は防止される。
一方、上記清浄水域から汚濁水域に向かって水が流動しようとするときは、この流動で上記拡散防止膜芯材の各網目を通過した水からの外力により、上記膜体は上記拡散防止膜芯材から離れる方向に揺動し、上記各網目を開く。よって、上記水は上記拡散防止膜芯材の各網目を通過することにより、上記清浄水域から汚濁水域に向かって流動する。ここで、このような水の流動は、清浄水域に汚濁水を拡散するものではなく、何ら支障はない。
そして、上記したように、清浄水域から汚濁水域への水の流動時には、この水からの外力により上記膜体は上記拡散防止膜芯材から離れる方向に揺動して、膜体に上記外力が大きく与えられる、ということは防止されるため、上記外力に基づき膜体に大きい応力が生じることは防止される。よって、その分、膜体が上記水からの外力で早期に損傷させられる、ということは防止されて、拡散防止装置の寿命の向上が達成される。
請求項2の発明は、上記膜体を上下方向で複数枚設けている。
このため、清浄水域の上下方向で、この清浄水域から汚濁水域に向かう水流の外力の大きさに差がある場合には、水流の外力の大きいところに対応する膜体のみが上記拡散防止膜芯材から離れる方向に揺動し、他の膜体は上記拡散防止膜芯材の各網目を閉じた状態に保つ。よって、上記清浄水域の水からの外力により膜体が無用に損傷させられる、ということはより確実に防止されると共に、汚濁水域から清浄水域への汚濁水の流動もより確実に防止されて、この汚濁水による清浄水域の汚損は防止される。
請求項3の発明は、上下方向で互いに隣り合う上、下膜体のうち、上側の膜体の下縁部を下側の膜体の上縁部にその外方から重ね合わせている。
このため、上、下膜体の間に隙間が生じることが防止される。よって、汚濁水域から清浄水域への汚濁水の流動は更に確実に防止されて、この汚濁水による清浄水域の汚損は更に確実に防止される。
請求項4の発明は、上記拡散防止膜芯材を網体の網目を貫通する連結具により上記拡散防止膜芯材に上記膜体の上縁部を取り付けている。
このため、上記拡散防止膜芯材に膜体を取り付ける場合に、上記拡散防止膜芯材の網目が利用されたのであり、よって、その分、上記膜体の取付構成を簡単にできる。
また、上記拡散防止膜芯材に対し複数の膜体を設けた場合に、仮にこれらの膜体の大きさが一定しなくても、上記拡散防止膜芯材が有する多くの網目のうち所望の網目を選択してその網目に上記連結具を貫通させることにより、上記膜体を上記拡散防止膜芯材の所望位置に容易に取り付けることができる。よって、上記各膜体の大きさの自由度が向上すると共に、拡散防止膜芯材への取り付け位置の自由度が向上して、所望構造の拡散防止膜を容易に得ることができる。
本発明の水中における汚濁水の拡散防止装置に関し、相隣る両水域を仕切り、これら両水域のうち、一方の汚濁水域から他方の清浄水域に向かって汚濁水が拡散することを防止する拡散防止膜を備えた拡散防止装置に関し、この拡散防止装置の寿命を向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、水中における汚濁水の拡散防止装置は、上下方向かつ水平方向に延びて水中に設けられ、相隣る両水域を仕切る拡散防止膜と、水上側に設けられ、上記拡散防止膜を吊り下げるようこの拡散防止膜の上縁部を支持する支持体とを備える。上記拡散防止膜が、通水性を有し、上縁部が上記支持体に支持される網体である拡散防止膜芯材と、上記両水域のうち、汚濁水域側の上記拡散防止膜の面に沿って延び、下部側が上記拡散防止膜への直交方向に向かって揺動可能となるよう上縁部が上記拡散防止膜芯材に取り付けられる膜体とを備える。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜4に従って説明する。
図1〜4において、符号1は全体として海等の水域であり、2は上記水域1のうち、埋立地等の汚濁水が発生する汚濁水域、3は上記水域1のうち、上記汚濁水域2に隣接する他の清浄な清浄水域である。
上記汚濁水域2と清浄水域3とを仕切り、上記汚濁水域2で生じる汚濁水が上記清浄水域3に拡散しようとすることを防止する水中における汚濁水の拡散防止装置4が設けられている。この拡散防止装置4は、上下方向かつ水平方向に延びて水中に設けられ、上記した相隣る両水域2,3を仕切る拡散防止膜7と、水上側に設けられ、上記拡散防止膜7を吊り下げるようこの拡散防止膜7の上縁部を支持する支持体9と、上記拡散防止膜7の下縁部に取り付けられて、この拡散防止膜7に下方に向かう引張力を与えると共に、この拡散防止膜7が水流によって大きくは傾斜しないよう下方に向かう外力を与える重り10と、図示しないが上記拡散防止膜7や支持体9が上記水域1を自由に移動しないよう、この支持体9を主に浚渫船などの作業船に係留する係留装置とを備えている。
上記拡散防止膜7と支持体9とは、拡散防止装置4の平面視で、矩形の枠形状となるよう配置され、相隣る上記拡散防止膜7,7同士は、上記重り10が取り付けられた樹脂製の連結板11により互いに隙間なく連結されている。また、相隣る上記支持体9,9同士もそれぞれ互いに隙間なく連結されている。上記拡散防止膜7および支持体9で囲まれた水域が、バケットなどの機器13により埋立や浚渫などが行われる汚濁水域2とされている。
上記支持体9は、水域1の水面に浮く浮体とされている。この支持体9は、平面視で、矩形枠状に形成されて、水面に浮く鋼管製や樹脂製の管材15と、この管材15の下面から下方に突出する支持片17とを備えている。
上記拡散防止膜7は可撓性かつ通水性を有する拡散防止膜芯材20を備えている。この拡散防止膜芯材20は、上下方向かつ水平方向に延びて、上記支持体9の下方の水中に設けられている。また、この拡散防止膜芯材20は、上縁部が上記支持体9の支持片17に連結されて支持され、下縁部に上記重り10が取り付けられている。
上記拡散防止膜芯材20は、ジオシンセティック(もしくはジオグリッド)といわれるもので、ポリエステル(PET)等の繊維製の網体と、この網体の外面にコーティングされる塩化ビニール(PVC)等の樹脂製の表皮とを備えている。また、この表皮には耐候性を向上させるため、カーボンが含有されている。上記拡散防止膜芯材20の網を形成する紐の太さは1〜3mm程度であり、また、この拡散防止膜芯材20の網目21は1辺が5〜10mm程度の四角形をなし、碁盤目状に形成されている。
また、上記拡散防止膜7は、上記拡散防止膜芯材20における汚濁水域2側の面に連結具23により着脱可能に取り付けられる膜体24を備えている。この膜体24は、上記拡散防止膜芯材20の上記汚濁水域2側の面に沿って延び、上下方向かつ水平方向でそれぞれ複数枚設けられている。上記各膜体24は互いに同形同大で矩形状をなし、それぞれ下部側が上記拡散防止膜7への直交方向に向かって揺動A可能となるよう上縁部が上記拡散防止膜芯材20に上記連結具23により取り付けられている。
上記各膜体24は、上記連結具23により拡散防止膜芯材20にそれぞれ個別に着脱可能に取り付けられている。また、上下方向で互いに隣り合う上、下膜体24,24のうち、上側の膜体24の下縁部は、下側の膜体24の上縁部およびこの上縁部を拡散防止膜芯材20に取り付けている各連結具23にその外方から重ね合わされている。上記膜体24は、可撓性の樹脂製シートや合成繊維で形成されている。
上記連結具23は、公知のもので、上記拡散防止膜芯材20におけるいずれか所望の網目21と各膜体24の上縁部に形成された孔26とを貫通する軸部27と、この軸部27の軸方向の一端部に一体的に形成される鍔部28と、上記軸部27の他端部からその径方向で互いに反対方向に突出するようこの他端部に一体的に形成される一対の係止片29,29と、上記軸部27に上記鍔部28側から嵌入される操作ピン30とを備えている。上記したように連結具23の軸部27が上記拡散防止膜芯材20の網目21と膜体24の孔26とを貫通し、上記鍔部28と各係止片29とが上記拡散防止膜芯材20と膜体24とを上記軸方向で挟むことにより、上記拡散防止膜芯材20に膜体24が取り付けられている(図4中実線)。
上記両係止片29を互いに接近させるよう加圧すれば、これら各係止片29は上記軸部27に対し回動可能であり、これにより、上記各係止片29は上記軸部27の軸方向に延びるよう互いに当接する(図4中二点鎖線)。この状態のまま、上記連結具23を上記軸方向で上記鍔部28の外方に向かうよう上記拡散防止膜芯材20から離反させれば、上記連結具23の軸部27と各係止片29とは、上記網目21と孔26とから抜き出され、上記拡散防止膜芯材20に対する膜体24の取り付けが解除される(図4中一点鎖線)。上記拡散防止膜芯材20に膜体24を取り付ける場合には、上記とは逆の手順によればよく、上記両係止片29を元の姿勢に積極的に戻すには、上記操作ピン30を操作して、この操作ピン30により上記両係止片29を押動してやればよい。
上記構成によれば、拡散防止膜7が、通水性を有し、上縁部が上記支持体9に支持される拡散防止膜芯材20と、上記両水域2,3のうち、汚濁水域2側の上記拡散防止膜7の面に沿って延び、下部側が上記拡散防止膜7への直交方向に向かって揺動A可能となるよう上縁部が上記拡散防止膜芯材20に取り付けられる膜体24とを備えている。
このため、上記拡散防止膜7で仕切られた両水域2,3のうち、一方の汚濁水域2から他方の清浄水域3に向かって汚濁水が流動しようとするときには、この汚濁水からの外力により上記各膜体24は上記拡散防止膜芯材20側に揺動Aして、この拡散防止膜芯材20の各網目21を閉じる(図1中実線)。よって、上記汚濁水域2から清浄水域3に汚濁水が流動して拡散する、ということは防止され、この汚濁水による清浄水域3の汚損は防止される。
一方、上記清浄水域3から汚濁水域2に向かって水が流動しようとするときは、この流動で上記拡散防止膜芯材20の各網目21を通過した水からの外力により上記各膜体24は上記拡散防止膜芯材20から離れる方向に揺動Aし、上記各網目21を開く(図1,3中二点鎖線)。よって、上記水は上記拡散防止膜芯材20の各網目21を通過することにより、上記清浄水域3から汚濁水域2に向かって流動する。ここで、このような水の流動は、清浄水域3に汚濁水を拡散するものではなく、何ら支障はない。
そして、上記したように、清浄水域3から汚濁水域2への水の流動時には、この水からの外力により上記各膜体24は上記拡散防止膜芯材20から離れる方向に揺動Aして、これら各膜体24に上記外力が大きく与えられる、ということは防止されるため、上記外力に基づき各膜体24に大きい応力が生じることは防止される。よって、その分、膜体24が上記水からの外力で早期に損傷させられる、ということは防止されて、拡散防止装置4の寿命の向上が達成される。
また、上記したように、清浄水域3から汚濁水域2に向かって水が流動するときには、上記各膜体24は揺動して各網目21を開き、これら各網目21を水が通過する(図1,3中二点鎖線)。このため、上記拡散防止膜7が上記水から与えられる外力は小さく抑制されることから、この拡散防止膜7はその下部側が上記汚濁水域2側に向かって大きく変位し、仮想垂線に対し大きく傾斜する、ということは防止される。
よって、上記汚濁水域2において、例えば、上記機器13を用い浚渫などの作業をしている場合において、上記したように拡散防止膜7が大きく傾斜することにより、この拡散防止膜7の下部側が上記機器13に接触するなど干渉する、ということは防止される。このため、上記拡散防止膜7と機器13との水平方向での間隔を、より狭くさせることができ、つまり、汚濁水域2を囲む拡散防止装置4をできるだけ小さくさせることができて有益である。
また、前記したように、膜体24を上下方向で複数枚設けている。
このため、清浄水域3の上下方向で、この清浄水域3から汚濁水域2に向かう水流の外力の大きさに差がある場合には、水流の外力の大きいところに対応する膜体24のみが上記拡散防止膜芯材20から離れる方向に揺動Aし、他の膜体24は上記拡散防止膜芯材20の各網目21を閉じた状態に保つ。よって、上記清浄水域3の水からの外力により膜体24が無用に損傷させられる、ということはより確実に防止されると共に、汚濁水域2から清浄水域3への汚濁水の流動もより確実に防止されて、この汚濁水による清浄水域3の汚損は防止される。
また、前記したように、上下方向で互いに隣り合う上、下膜体24,24のうち、上側の膜体24の下縁部を下側の膜体24の上縁部にその外方から重ね合わせている。
このため、上、下膜体24,24の間に隙間が生じることが防止される。よって、汚濁水域2から清浄水域3への汚濁水の流動は更に確実に防止されて、この汚濁水による清浄水域3の汚損は更に確実に防止される。
また、前記したように、拡散防止膜芯材20を網体とし、その網目21を貫通する連結具23により上記拡散防止膜芯材20に上記膜体24の上縁部を取り付けている。
このため、上記拡散防止膜芯材20に膜体24を取り付ける場合に、上記拡散防止膜芯材20の網目21が利用されたのであり、よって、その分、上記膜体24の取付構成を簡単にできる。
また、上記拡散防止膜芯材20に対し複数の膜体24を設けた場合に、仮にこれらの膜体24の大きさが一定しなくても、上記拡散防止膜芯材20が有する多くの網目21のうち所望の網目21を選択してその網目21に上記連結具23を貫通させることにより、上記膜体24を上記拡散防止膜芯材20の所望位置に容易に取り付けることができる。よって、上記各膜体24の大きさの自由度が向上すると共に、拡散防止膜芯材20への取り付け位置の自由度が向上して、所望構造の拡散防止膜7を容易に得ることができる。
なお、以上は図示の例によるが、上記支持体9は、その外殻を構成し、水面に沿って長く延びる膜製の筒状体と、この筒状体に内嵌され、この筒状体の長手方向に複数列設される発泡スチロール製の浮体本体と、上記筒状体から下方に向かって突出する支持片17とを備えるようにしてもよい。
また、上記拡散防止膜7と支持体9とが水平方向に延びる方向は湾曲していてもよい。また、上記支持体9は、陸側に張設されたワイヤーなどであってもよい。また、上記支持体9は水底や陸側に係留させてもよい。また、上記拡散防止膜芯材20は網体に限定されることはなく、目の粗い布状のものであってもよい。また、上記拡散防止膜芯材20の一部に上記のように揺動Aする膜体24を取り付け、他部には揺動Aしないように膜体24を取り付けてもよい。また、上記膜体24の下端部に、揺動Aを抑制する重りを取り付けてもよい。
以下の図5は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図5に従って説明する。
図5において、上記支持体9は浮体とされる鋼管製の管材15により形成されている。上記清浄水域3には、浚渫船である作業船34が浮かべられ、この作業船34はクレーン35により吊り下げられたバケットである機器13を備えている。上記支持体9は作業船34に係留装置36により係留されている。そして、上記支持体9にロープやシャックルなどの連結具37により上記拡散防止膜7の拡散防止膜芯材20が吊り下げられている。
実施例1を示し、図2のI−I線矢視断面一部破断図である。 実施例1を示し、拡散防止装置の斜視図である。 実施例1を示し、図2の部分拡大図である。 実施例1を示し、図1の部分拡大断面作用説明図である。 実施例2を示し、拡散防止装置の全体側面図である。
1 水域
2 汚濁水域
3 清浄水域
4 拡散防止装置
7 拡散防止膜
9 支持体
10 重り
11 連結板
20 拡散防止膜芯材
21 網目
23 連結具
24 膜体
A 揺動

Claims (4)

  1. 上下方向かつ水平方向に延びて水中に設けられ、相隣る両水域を仕切る拡散防止膜と、水上側に設けられ、上記拡散防止膜を吊り下げるようこの拡散防止膜の上縁部を支持する支持体とを備えた水中における汚濁水の拡散防止装置において、
    上記拡散防止膜が、通水性を有し、上縁部が上記支持体に支持される網体である拡散防止膜芯材と、上記両水域のうち、汚濁水域側の上記拡散防止膜の面に沿って延び、下部側が上記拡散防止膜への直交方向に向かって揺動可能となるよう上縁部が上記拡散防止膜芯材に取り付けられる膜体とを備えたことを特徴とする水中における汚濁水の拡散防止装置。
  2. 上記膜体を上下方向で複数枚設けたことを特徴とする請求項1に記載の水中における汚濁水の拡散防止装置。
  3. 上下方向で互いに隣り合う上、下膜体のうち、上側の膜体の下縁部を下側の膜体の上縁部にその外方から重ね合わせたことを特徴とする請求項2に記載の水中における汚濁水の拡散防止装置。
  4. 上記拡散防止膜芯材の網目を貫通する連結具により上記拡散防止膜芯材に上記膜体の上縁部を取り付けたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の水中における汚濁水の拡散防止装置。
JP2007196087A 2007-07-27 2007-07-27 水中における汚濁水の拡散防止装置 Active JP4911518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007196087A JP4911518B2 (ja) 2007-07-27 2007-07-27 水中における汚濁水の拡散防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007196087A JP4911518B2 (ja) 2007-07-27 2007-07-27 水中における汚濁水の拡散防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009030356A JP2009030356A (ja) 2009-02-12
JP4911518B2 true JP4911518B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=40401156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007196087A Active JP4911518B2 (ja) 2007-07-27 2007-07-27 水中における汚濁水の拡散防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911518B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248861A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Wakachiku Construction Co Ltd 一方弁付き汚濁防止用カーテン
JP5522571B2 (ja) * 2010-02-16 2014-06-18 五洋建設株式会社 汚濁拡散防止装置
KR101789060B1 (ko) * 2015-11-20 2017-11-15 (주)대한엔지니어링 설치와 회수가 용이한 오탁방지막

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8502035A (nl) * 1985-07-15 1987-02-02 Leer Koninklijke Emballage Werkwijze en inrichting voor het door stomp-spiegel-lassen met elkaar verbinden van een door extrusie verkregen vatromp met vatdeksel.
JPH01250511A (ja) * 1987-12-18 1989-10-05 Japan Metals & Chem Co Ltd ダム取水口の防塵方法
JPH0340325A (ja) * 1989-07-06 1991-02-21 Meidensha Corp パッファ形ガス遮断器
JPH0385982A (ja) * 1989-08-30 1991-04-11 Toshiba Corp 映像スクランブル・デスクランブル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009030356A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8622650B2 (en) Multi-purpose rotational barrier unit
US8037838B2 (en) Mooring system
KR101689630B1 (ko) 에어버블을 이용한 이동식 소음,진동 오탁 방지 장치
JP4911518B2 (ja) 水中における汚濁水の拡散防止装置
JP2007085128A (ja) 汚濁防止装置
BRPI0705792B1 (pt) Método de instalação de cerco para barreira de contenção de óleo apresentando uma configuração em espiral
JP2008063826A (ja) 水流の運動エネルギー低減方法、水流の運動エネルギー低減装置、被害軽減システム及び湧昇流発生システム
KR101066118B1 (ko) 앵커 및 이를 갖는 오탁방지막
KR20190081533A (ko) 부유식 다중 오탁방지장치
JPH1121866A (ja) オイルフェンス
JP3472519B2 (ja) 汚濁防止膜
JP4936540B2 (ja) 水中における汚濁水の拡散防止装置
JP5522571B2 (ja) 汚濁拡散防止装置
JP2001310793A (ja) 船舶係留装置
JP5542012B2 (ja) 浚渫汚濁拡散防止装置
JP2815682B2 (ja) 汚濁防止膜
JP3761043B2 (ja) 汚濁防止膜
JP2004204609A (ja) 膜構造潜堤
JP2923335B2 (ja) 汚濁防止膜
KR20120007093U (ko) 오탁방지막 장치
JP5524880B2 (ja) 移送物の水中拡散防止装置
JP6202675B2 (ja) 汚濁防止膜装置
JP4752055B2 (ja) 貯水施設の被覆構造
JPH089219Y2 (ja) 海洋汚濁防止膜構造
JPH11222838A (ja) 汚濁防止膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4911518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250