JP2009203142A - フッ素添加石英ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸素欠乏欠陥による紫外光透過性の低下等が改善された新規なフッ素添加石英ガラスを提供する。
【解決手段】 ガラス内部1における平均フッ素濃度が1000wtppm以上、平均OH基濃度が2wtppm以下で、且つ、ガラス表層部2の平均OH基濃度が3〜150wtppmである構成のフッ素添加石英ガラスとした。これにより、Si-Si結合濃度が1×1015個/cmであって、波長163nmにおける紫外光透過率が80%以上のフッ素添加石英ガラスを供することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フッ素添加石英ガラスに関する。
石英ガラスにフッ素(F)添加を行なうと、紫外光透過性が向上することが知られており、FレーザやXe エキシマランプなどの短波長光源を用いた光洗浄、光パターニング、光エッチング技術などへの応用が期待されている。しかし、フッ素添加石英ガラスを加熱加工すると、163nm帯に吸収を持つ酸素欠乏欠陥が生成され、163nmにおける紫外光透過性が低下するという問題が生じる。特許文献1(特表2004−530615号公報)には、フッ素添加石英ガラスに酸素を添加してレーザ透過耐久性を向上させることが開示されている。
特表2004−530615号公報
前記したように、フッ素添加石英ガラスは、加熱加工、例えばパイプ延伸加工やプレス加工等を施して、管状、板状、その他所望形状の製品に成形すると、ガラス表層部に酸素欠乏欠陥が生じる。すなわち、フッ素添加石英ガラスを加熱加工すると、≡Si-F + F-Si≡ ←→ ≡Si-Si≡ + Fの反応平衡が右辺による。このとき、ガラス内部(バルク部)では、発生したFがその場に留まるために、実際には酸素欠乏欠陥(≡Si-Si≡)が生成する反応は進行しない。
しかし、ガラス表層部では、この反応で生成するFがガラス外に拡散除去されるために順次反応が進み、酸素欠乏欠陥が発生する。
表層部に生じた酸素欠乏欠陥は、酸素処理、例えば論文「H.Imagawa et al.,J.Non-Cryst.Solids 179(1994)70」に開示の1気圧酸素雰囲気での900℃加熱処理や、論文「H.D.Witzke et al., Phys. Chem. Glasses, 43C(2002)155」に開示の1000〜1100℃酸素雰囲気処理などにより、大半を除去することはできるが、一部は残留する。
すなわち、表層部にできた酸素欠乏欠陥を完全に除去するには非常に長い時間を要し、従来の酸素処理法では実質的に不可能であった。この理由は、酸素の溶解度と拡散係数によって決定されるフッ素添加石英ガラスへの酸素浸透量と速度が、量的に不十分(値が小さい)であり、上述した加熱加工で表層部に発生した酸素欠乏欠陥を十分除去できないためである。
一般的には、加熱加工によるガラス表層部の酸素欠乏欠陥が1017個/cm程度の割合で発生するのに対し、酸素処理による酸素分子の溶解量は1016個/cm未満であると言われている。
一方、フッ素添加石英ガラスを酸素処理することにより付与される紫外光照射耐久性にも、時間的な限界がある。すなわち、フッ素添加石英ガラスに紫外光照射を行なうと、ガラス表層部に酸素欠乏欠陥が発生する。
これは、微量ながら吸収された紫外光のエネルギーを持って、≡Si-F + F-Si≡ ←→ ≡Si-Si≡ + Fの反応が右辺に進むためである。また、表層部でしか酸素欠乏欠陥が発生しないのは、上述したように、ガラス内部では発生したFがその場に留まるため酸素欠乏欠陥が生成する反応が進行しないのに対し、ガラス表層部ではこの反応で生成するFがガラス外に拡散除去され順次反応が進むからである。
フッ素添加石英ガラスに予め酸素処理を施して酸素を溶存させておくと、紫外光照射下で生成する酸素欠乏欠陥の量をある程度は抑えることができる。これは、加熱加工後に生じた酸素欠乏欠陥の除去において消費されずに残った溶存酸素が、紫外光照射により生成する酸素欠乏欠陥を埋めていくためである。
しかし、フッ素添加石英ガラス内に予め溶存させておいた酸素は、生成した酸素欠乏欠陥の無害化のため消費されたり、酸素分子そのものが拡散してガラス外に抜けていったりするなどのプロセスにより、時間とともに減少していく。また、酸素処理によりガラスに導入される酸素のうち大半は、加熱加工後に生じた酸素欠乏欠陥を除去するのに消費されるために、もともと紫外線照射前に溶存させておくことができる酸素量も少ないので、時間の経過とともに酸素処理の効果が薄れていく。
本発明はこのような従来事情に鑑みて成されたもので、その目的とする処は、酸素欠乏欠陥による不具合が改善された、新規なフッ素添加石英ガラスを提供することにある。また、波長300nm以下の紫外光透過用、特に、波長190nm以下の紫外光を含む紫外光透過用として用いられるフッ素添加石英ガラスを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係るフッ素添加石英ガラスは、
波長300nm以下の紫外光透過用として用いられるフッ素添加石英ガラスであって、
ガラス内部の平均フッ素濃度が1000wtppm以上であり、
且つ、ガラス表層部の平均OH基濃度が、ガラス内部の平均OH基濃度より高いことを特徴とする。
ガラス表層部の領域は、必ずしも限定されるものではなく、この種技術分野において一般的に表層部として機能する、あるいは、その物性、特性を奏する領域をいう。
一般的には50〜300μmの範囲でとらえることができるが、物性評価のための測定基準として、例えば、ガラス表層部とガラス内部との境界を、ガラス表面からガラス内部に向けて深さ200μmとすることができる。測定基準の為の境界を設定することが、物性評価の点においては好ましい。
波長163nmにおける紫外光透過率を80%以上とするには、Si-Si結合濃度が1×1015個/cm以下であることが好ましい。
ガラス内部の平均フッ素濃度が6000wtppm以上、30000wtppm以下であることがさらに好ましい。
また、仮想温度が700℃以上、930℃以下であるとさらに好ましい。
加えて、ガラス内部の平均OH基濃度が2wtppm以下であるとさらに好ましい。
この際、ガラス表層部の平均OH基濃度が3wtppm以上、150wtppm以下であると良い。
また、透過光の光軸と直交する面の単位面積あたりのOH基総個数が、1×1019個/cm以下であると好ましい。
さらに、少なくとも、ガラス表面からガラス内部に向けて深さ200μmまでの領域における酸素分子濃度が、1×1016個/cm以上であることが好ましい。
また、本発明に係るフッ素添加石英ガラスの製造方法の一例として、実質的に水蒸気を含む雰囲気中でフッ素添加石英ガラスを加熱処理する工程を含む方法をあげることができる。
ここで、水蒸気を含む雰囲気は、水蒸気分圧10%以上の雰囲気であることが好ましい。
また、加熱処理温度は、600℃以上、1100℃以下であると良い。具体的には、塊状製品の成形には1100℃以下、管状品のような直線度が要求される製品の成形には800℃以下が適している。
前述したそれぞれの要素の測定方法については、当該技術分野において通常採用される方法を用いることができるが、好ましい測定方法については、後に詳述する。
本発明に係るフッ素添加石英ガラスは、以上説明したように、ガラス内部の平均フッ素濃度が1000wtppm以上であり、且つ、ガラス表層部の平均OH基濃度がガラス内部の平均OH基濃度より高い構成である。
フッ素は紫外光吸収端を短波長側にシフトするので、より高い紫外光透過特性が確保される。
OH基は紫外光透過率を低下させる特性があるが、表層部の平均OH基濃度が内部より高いことから、特にフッ素添加石英ガラスの表層部域に発生しやすい163nm吸収欠陥の発生を効果的に抑制でき、OH基濃度の高い箇所を表層部に限ることで、OH基による紫外光透過率低下の影響を極力抑えることができる。このような構成により、163nm透過率が80%以上となるフッ素添加石英ガラスとして好適に用いることができ、実質的に163nm欠陥吸収が存在しないと評価できる良好な紫外光用光学材料を供することができる。
ガラス内部におけるフッ素濃度が低いと、紫外光吸収端の短波長シフト効果や、仮想温度低減が不十分になる虞れがある。
一方、ガラス内部のフッ素濃度が所定量を超えると、 ≡Si-F + F-Si≡ → ≡Si-Si≡ + F の反応がガラス内部中でも進行しやすくなり、163nm帯吸収を引き起こす酸素欠乏欠陥の発生がガラス内部中で顕著となる。また、フッ素濃度が高いとガラス粘性が下がり、ガラスが柔らかくなって曲がり易くなるという問題も生じる。
このため、ガラス内部の平均フッ素濃度を、6000〜30000wtppmとすることでこれらの問題を解消し、より信頼性の高い紫外光用光学材料として供することができる。
仮想温度が700℃以上、930℃以下のフッ素添加石英ガラスとすること、ガラス内部の平均OH基濃度が2wtppm以下であること、ガラス表層部の平均OH基濃度が3〜150wtppmであること、透過光の光軸と直交する面の単位面積あたりのOH基総個数が1×1019個/cm以下であること、といった各条件を満たすことが、後述の理由により、前記効果をより実効あるものとし得るため好ましい。
ガラス表面からガラス内部に向けて深さ200μmまでの領域における酸素分子濃度が1×1016個/cm以上である場合は、さらに下記利点がある。
すなわち、酸素分子を溶存させておくことにより、 ≡Si-F の光分解で生じうる ≡Si-Si≡ 結合の生成の抑制の効果がある。 ≡Si-Si≡ 結合生成抑制により、紫外光透過率劣化を防ぐと共に、欠陥生成→光エネルギー吸収→紫外歪発生→亀裂発生に至る破壊のプロセスの進行を抑制する効果がある。
以下、実施形態に基づき本発明について詳述する。
まず、フッ素添加石英ガラスの構造について図1を参照しながら説明すると、本例のフッ素添加石英ガラスa(以下、単に「石英ガラスa」と言う場合がある)は、ガラス内部1、表層部(ガラス表層部)2、表面部(ガラス表面部)3から構成される。
ガラス内部1は、石英ガラスaのうち、表層部2の領域を除いた、ガラス体の主たる部分、所謂バルク部である。表層部2、表面部3はそれぞれ、石英ガラスaのうち、ガラス表面aから所定の深さの領域であって、これら領域は通常、ガラスに要求される機能、物性、特性などによって決まる。
本例のフッ素添加石英ガラスは紫外光透過用に用いられるものであり、当該用途に応じた機能、物性などにより、ガラス内部1、表層部2、表面部3に区分けされる。
なお、本例においては、物性測定の基準として、ガラス内部1と表層部2との境界を、ガラス表面aからガラス内部1に向けて深さ200μmの位置とし、表面部3は、ガラス表面aから深さ2μmまでの領域とした。
本例において「表面部の深さ」とは、石英ガラスaにガラス表面a側から電子線を入射した際に、外部に放出される蛍光X線信号が実質的に発生する深さである(参考:泉他、『機器分析のてびき 第2版』 化学同人社出版)。
「表層部の深さ」については、後述の実施形態例において説明する。
ガラス内部1は前記したようにガラス体の主たる部分であり、本発明においては、フッ素添加がなされていることと、OH基が少ないことが必要である。
詳しくは、ガラス内部1における平均フッ素濃度が6000〜30000wtppm、平均OH基濃度が2wtppm以下であり、且つ、表層部2の平均OH基濃度がガラス内部1の平均OH基濃度より高くなっている。これにより、石英ガラスaの紫外光吸収端を効果的に短波長側にシフトさせることができる。
石英ガラスにフッ素を添加するとガラス粘性が低下し、これに伴い、熱処理(アニール処理)による仮想温度の低減が図りやすくなる。仮想温度を下げると紫外光吸収端を短波長にシフトさせることができる。効果的に仮想温度を下げるために必要なフッ素添加濃度は6000wtppm以上である。但し、フッ素濃度が極端に高いと、ガラス内部1中でも紫外光照射による酸素欠乏欠陥が生成しやすくなる。よって、紫外光照射下におけるガラス内部1中での酸素欠乏欠陥生成を抑制するために、そのフッ素濃度を30000wtppm以下とする。これにより、仮想温度が700〜930℃の範囲となり、前記した利点を有することとなる。
OH基は、紫外光領域、具体的には160nmより短波長側の光を吸収するので、ガラス内部1中のOH基は極力少ないほうが好ましい。本例では、ガラス内部1中の平均OH基濃度を2wtppm以下とする。
本例において、ガラス内部1と表層部2との境界は、物性評価測定の便宜上、ガラス表面aから200μmの位置とする。この境界より上(ガラス表面aに向かう側)の領域において十分なOH基を導入することが好ましく、本例では、この領域の平均OH基濃度を3wtppm以上とする。
導入する平均OH基濃度は高いほど、石英ガラスa中に形成されるOH基濃度勾配は大きくなるため、OH基の拡散浸透が加速され、より短時間でOH基導入ができるようになる。これを踏まえると、平均OH基濃度は50wtppm以上と設定するのがさらに好ましい。あわせて、平均OH基濃度が高いほど、紫外光照射下で発生する酸素欠乏欠陥の除去効果も高いものが期待される。
但し、平均OH基濃度が150wtppmを超えると、フッ素添加石英ガラスとしての本来の機能、物性に影響する虞れがあるため好ましくない。
本例において表面部3は、物性評価測定の便宜上、石英ガラスaのうち、ガラス表面aから2μmまでの深さの領域とする。この領域では、紫外光照射下で酸素欠乏欠陥が生じる。
酸素欠乏欠陥の生成を抑えるためには、その前駆体であるSi-F結合を減らせばよい。本例では、この領域のSi-F結合濃度、すなわちフッ素濃度を1000wtppm以下とすることにより、紫外光照射下での酸素欠乏欠陥をより効果的に抑えることができる。
本例では上述の通り、紫外光透過用の光学材料として極めて好適なフッ素添加石英ガラスとするために、ガラス内部1、表層部2、表面部3のそれぞれの領域において、前記した組成分布の構成とする。
次に、本例のフッ素添加石英ガラスの製造方法の一例を述べる。
前記したような組成分布のフッ素添加石英ガラスaを形成するために、本例では、水蒸気存在雰囲気下でフッ素添加石英ガラスを加熱処理する。水蒸気分圧により、ガラス中に溶解させるOH基濃度が決定される。
この加熱処理は、概ね1100℃以下の加熱温度で実施可能なので、特殊仕様ではなく比較的汎用の加熱炉を活用できる。
水蒸気存在雰囲気の作り方として代表的な例を以下(1)、(2)にあげるが、これに限定されるものではない。
(1)加熱炉内に予め、水を入れた耐熱容器を仕込み、フッ素添加石英ガラスとともにそのまま昇温させる。昇温待機時における、加熱炉内の空気、酸素又は窒素などの量(例えばmol数単位)と、仕込んだ水の量(同じくmol数単位)の比となる水蒸気雰囲気が、加熱炉の昇温時に形成される。
(2)キャリア気体(例えば、乾燥空気、乾燥窒素など)を加熱した水の中に通してバブリングすることで水蒸気を含んだ気体とし、加熱炉の外部から連続的に導入する。ガスの水蒸気濃度は、バブリングする温度で決まる蒸気圧に従って決定される。このガスが加熱炉内に導入されることで、炉内に所定の水蒸気雰囲気を作り出すことができる。
水蒸気分圧を10%以上とすることにより、加熱加工後にガラス表層部に存在する酸素欠乏欠陥を効果的に除去することができるOH基濃度が決定される。
加熱温度が高いと、水蒸気のガラス中での拡散係数が大きくなるので好適ではあるが、粘性が低下しガラスはやわらかくなるために、水蒸気処理中にガラスが変形しやすくなる。このため、フッ素添加石英ガラスの熱処理温度の上限1100℃以下が好ましく、製品の形状等に応じて、1000℃以下が好ましい場合、800℃以下が好ましい場合もある。
加熱温度が低いと、拡散係数が小さくなるので、ガラス中へのOH基拡散導入が効率的に行われなくなる。したがって、熱処理温度の下限は600℃以上とする。
この加熱処理温度と時間は、ガラス体の仮想温度を決定する上でも重要である。仮想温度は、紫外光吸収端波長、および、耐紫外線特性と密接に関連するからである。
すなわち、仮想温度を低下させる利点として、下記二点をあげることができる。
第一には、仮想温度が低いと紫外光吸収端が短波長側にシフトして紫外光透過性が向上する。
第二に、紫外光照射に伴い、仮想温度の上昇と紫外光歪みが同時に徐々に進行し、最終的に亀裂発生から破損に繋がる。しかし、初期の仮想温度が低く抑えられていると、それだけ亀裂発生までの時間が長くなる。すなわち、長寿命化が図られる。
以下、本発明をフッ素添加石英ガラス管に適用した例について、表1、表2中の実施例1、比較例1を参照しながら説明する。
まず、出発材料としてのフッ素添加石英ガラスの製法例を説明すると、SiClを火炎中で加水分解するスート法を用いてガラス微粒子堆積体を製造する。原料としてはシロキサン等を使用することも可能である。次に、ガラス微粒子堆積体を焼結炉に挿入し、SiF、CF等のフッ素添加剤含有雰囲気下でF添加処理、透明ガラス化処理を行い、石英ガラス母材を得る。SiF、CF等のフッ素添加剤の添加濃度、加熱条件等は、所望のフッ素添加量が得られるように適宜調整する。このような製法を用いることで、Al,Ca,Fe,Cu,Ni,Cr,Mg,Mn,Co,Ti,Na,K,LiおよびZnのそれぞれの濃度が5wtppb以下の高純度の石英ガラスを得ることが可能である。これら金属不純物が石英ガラスに混入すると、紫外光から可視光の広い波長域にわたって吸収を生じるため、可能な限り濃度を低く抑制することが好ましい。
このようにして得られたフッ素添加石英ガラス母材は、パイプ延伸加工やプレス加工等の成形加工を施すことで、所望の形状に成形加工することができる。
上記したように、VAD法(気相軸付け法)により、フッ素添加石英ガラスの円柱体インゴッドを作製し、次に、円柱体の外周を研削すると共に機械穿孔を行って円筒体のインゴッドに加工する。このインゴッドを片端より加熱炉に順次挿入し、内部加圧を行って膨らましながら外径制御しつつ延伸を行うことで、外径28mm、厚さ2mm、長さ2500mmのフッ素添加石英パイプ(ガラス管)が得られる。
このようにして得られたフッ素添加石英パイプには、パイプ外表面から深さ200μmまでの領域(表層部)で、163nm吸収の酸素欠乏欠陥が存在することが確認される。
この石英パイプに対し、40%の水蒸気分圧で、750℃×13時間の加熱処理を行う。その結果、Si-Si結合濃度が1×1015個/cm以下(実施例1では7.00E+14)となって163nm透過率は82%となり、酸素欠乏欠陥に起因する163nm吸収は無くなったと評価できる。また、パイプ表面から深さ200μmまでの領域(表層部)において、平均30wtppmのOH基が導入される。ガラス内部中のフッ素濃度は、初期の円柱体インゴッドと同量であることが確認されるが、パイプ表面から深さ2μmまでの領域(表面部)にはフッ素が実質的に存在しないことも確認される。
こうして得られた石英パイプに、172nmエキシマランプ光を連続照射する。その結果、3000時間連続照射しても、172nm透過率が初期値対比98%と、殆ど劣化しないことが確認される。
一方、前記した水蒸気処理をしない石英パイプでは、前記透過率が初期値対比75%と、大幅に低下することが確認される。
以下、表1、表2の各実施例および比較例に関し、前述した例も合わせて説明する。
前記したVAD法、機械式穿孔、加熱炉内での延伸加工により、外径φ28mm、厚さ2mm、長さ2500mmのパイプ形状の原管を作製し、この原管に対し、前記した水蒸気分圧での加熱処理を行った。該水蒸気処理による条件を適宜変更することで、表1に記載の構成、特性となるそれぞれの実施例、比較例の試料を得た。これら試料に対し、後述の物性評価測定を行い、表2に記載の評価を確認した。
Figure 2009203142
Figure 2009203142
表1において、「平均フッ素濃度」はガラス内部の平均フッ素濃度であって、前記したように、当該濃度が1000wtppm以上であることが好ましく、6000〜30000wtppmであるとさらに好ましい。
また、「Si-Si結合濃度」は試料全体の平均Si-Si結合濃度であって、1×1015個/cm以下であることが好ましい。
「OH基濃度:透過光方向」におけるOH基濃度は、単位面積あたりのOH基総個数であって、1×1019個/cm以下であることが好ましい。
「OH基濃度:表層部」はガラス表層部の平均OH基濃度であって、ガラス内部の平均OH基濃度より高いことが好ましく、3〜150wtppmであるとさらに好ましい。
「OH基濃度:内部」はガラス内部の平均OH基濃度であって、ガラス表層部の平均OH基濃度より低いことが好ましく、2wtppm以下であるとさらに好ましい。
「仮想温度」は試料の仮想温度であって、700〜930℃であることが好ましい。
「酸素濃度」はガラス表層部における酸素分子濃度であって、1×1016個/cm以上であることが好ましい。表1中の「ND.」は「検出されず(No Detect)」の略である。
表2において、「紫外光吸収端」は、150nm付近の透過率の立ち上がりであって、155nm以下であることが好ましい。
「163nm透過率」は、163nmにおけるポイント透過率であって、80%以上であることが好ましい。
「3000時間連続照射後の172nm透過率」は、紫外光を3000時間連続して照射した後の172nmの透過率を、照射前の透過率と比べた初期対比であり、95%以上であることが好ましい。
水蒸気処理方法における水蒸気分圧の導出方法として、下記二例をあげることができる。
第1の方法として、昇温処理前に炉内に水を入れた容器をセットし、昇温により水が蒸発することにより、水蒸気雰囲気を作る方法を採用する。
この場合、容器の容量をV[m]、炉内にセットした容器に入れた水の体積をνH2O[cc=cm≒g]とすると、この方法で作られる水蒸気雰囲気の水蒸気分圧比率:PH2O/Ptotal[%]は下記式で計算される。
Figure 2009203142
第2の方法として、適当なキャリアガス(空気、酸素、窒素他)で適温に保った温水をバブリングし、気化した水蒸気をキャリアガスとともに炉内に導入する方法を採用する。
この方法による水蒸気雰囲気の水蒸気分圧比率:PH2O/Ptotalは、水の飽和蒸気圧Psat.H2O[kPa]を用いて下記式で計算される。キャリアガス流量には無依存である。
Figure 2009203142
なお、水の蒸気圧は下記表3の通りであり、温水温度により水蒸気分圧比率を調整することが可能である。
Figure 2009203142
以下、物性評価に関する測定方法等について説明する。
(Si-Si結合濃度)
Si-Si結合濃度の算出は、文献「H.Hosono et al.,Phys. Rev. B44(1991) 12043」に開示された方法に基づく。
具体的には、真空紫外から紫外域までの吸光度スペクトルを測定し、163nmにおける吸収ピーク値ΔAから、下記式により求めることができる。
Figure 2009203142
ここで、[Si-Si]はSi-Si結合の濃度[個/cm]、σ163はSi-Si結合の吸収断面積で7.3×10−17cm、tはスペクトルを測定したときのサンプル厚さ[cm]である。
(平均フッ素濃度)
平均フッ素濃度は、ICP−MSにより測定を行う。
(仮想温度)
フッ素添加ガラスの仮想温度測定は、文献「K. Saito et al., Journal of Applied Physics, 91(2002)4886」に開示された方法に基づく。
具体的には、赤外吸収スペクトルにおける2260cm−1帯吸収ピークの波数νを求めて算出される。
Figure 2009203142
ここで、α、βは、フッ素濃度によって決まる定数である。
(OH基濃度)
OH基濃度の測定は、文献「K.M.Davis et al., Journal of Non-Crystalline Solids, 203(1996)27」に開示された方法に基づく。
具体的には以下の通りである。まず、「透過光の光軸と直交する面の単位面積当たりのOH基総個数」は、3780cm−1ピーク付近の赤外吸収スペクトル(吸光度スペクトル)を測定する。およそ3400cm−1吸光度点と3800cm−1吸光度点を直線で結んだベースラインに対して、3780cm−1の吸収ピークのピーク高さΔAを求める。このΔAから、「透過光の光軸と直交する面の単位面積(透過光の方向で見たときの単位面積)あたりのOH基総個数[個/cm]」は、下記式で求めることができる。
Figure 2009203142
また、「ガラス内部の平均OH基濃度」、「ガラス表層部の平均OH基濃度」は以下の方法で測定する。
まず、測定対象のガラスサンプルを準備する。この時の測定時の光路長をl[cm]とする。次に、このサンプルの表面をHF溶液への浸漬等により削り取る。削り取る厚さをt[cm]とする。ここでは表層部の厚さ(表層部の深さ)として、t=0.02[cm]=200[μm]を基本とする。この表面を削り取ったサンプルの3780cm−1付近の吸収スペクトルを測定し、その3780cm−1の吸収ピーク高さΔAを求める。このとき、ガラス内部の平均OH基濃度、ガラス表層部の平均OH基濃度は、それぞれ下記式により求めることができる。
Figure 2009203142
(酸素濃度)
酸素濃度の測定は、文献「K.Kajihara et al., Journal of Non-Crystalline Solids, 349(2004)205」に開示された方法に基づく。ラマン分光における、7860cm−1の酸素蛍光強度と1000〜1300cm−1のSiO基本バンドの強度比から、酸素濃度は定量できる。
(得られたフッ素添加石英ガラスの真空紫外光(VUV)の透過特性)
真空紫外光の透過特性(初期特性)として、140〜300nmの透過スペクトルを測定する。
「紫外光吸収端」の測定は、150nm付近の透過率立ち上りを確認する。透過率立ち上り部分に接線を引き、透過率0%との交点から、紫外光吸収端を求める。
163nm透過率は、163nmにおけるポイント透過率を測定する。
(紫外光照射試験)
紫外光照射試験は、172nmエキシマランプ光(190nm以下の波長の積算照度が70mW/cm以上)を連続照射する。
3000時間照射試験として、照射前の波長172nmの透過率をT、3000時間照射後の波長172nmの透過率をT3000として、透過率維持率T=T3000/Tを評価指標とする。耐紫外光特性の指標となる。
本発明に係る「透過光の光軸と直交する面の単位面積あたりのOH基総個数」における「透過光の光軸と直交する面の単位面積」の概念図を、図2に示す。
図中(a)は加熱成形後の形状が円筒状(管状)の場合で、その円筒体(管体)の厚さ方向に光が透過すると仮定して、その透過光の光軸と直交する面の単位面積をいう。
(b)は加熱成形後の形状が円板状(板状)の場合で、その板体の厚さ方向に光が透過すると仮定して、その透過光の光軸と直交する面の単位面積をいう。
(c)は加熱成形後の形状がロッドレンズの場合で、そのレンズ体の厚さ方向に光が透過すると仮定して、その透過光の光軸と直交する面の単位面積をいう。
上記した方法により各試料の特性を評価したところ、表中記載のように、各実施例では、前述した好ましい結果が得られる。これに対し、各比較例では、仮想温度、紫外光吸収端、163nm透過率、3000時間連続照射後の172nm透過率、の少なくとも一つ以上について、実施例に比べ劣っていることが確認される。
なお、実施例4では0.1mmの曲がりが発生しているが、直線度を要求される製品(例えばガラス管など)における許容範囲内であると思料する。
また、上記以外の例として、その他の形状に加工したフッ素添加石英ガラス、例えば、熱加工で作製した円板形状や角板形状、ロッドレンズ等といった光学用途のフッ素添加石英ガラスにも、同様の効果があることが確認される。
以上の結果から、本発明に係るフッ素添加石英ガラスが、エキシマランプの構成要素(ランプ構成管、保護管、保護板等)や、真空紫外レーザ等の光学材料等といった、各種用途に有用であることが確認できた。
以上、本発明の実施形態の例を説明したが、本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明に係るフッ素添加石英ガラスの実施形態の一例を示す拡大縦断面図。 「透過光の光軸と直交する面の単位面積あたりのOH基総個数」における「透過光の光軸と直交する面の単位面積」の概念図。
符号の説明
a:フッ素添加石英ガラス(石英ガラス)
:ガラス表面
1: ガラス内部(バルク部)
2:表層部(ガラス表層部)
3:表面部(ガラス表面部)

Claims (9)

  1. 波長300nm以下の紫外光透過用として用いられるフッ素添加石英ガラスであって、
    ガラス内部の平均フッ素濃度が1000wtppm以上であり、
    且つ、ガラス表層部の平均OH基濃度が、ガラス内部の平均OH基濃度より高いことを特徴とするフッ素添加石英ガラス。
  2. Si-Si結合濃度が1×1015個/cm以下であることを特徴とする請求項1記載のフッ素添加石英ガラス。
  3. ガラス内部の平均フッ素濃度が6000wtppm以上、30000wtppm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のフッ素添加石英ガラス。
  4. 仮想温度が700℃以上、930℃以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフッ素添加石英ガラス。
  5. ガラス内部の平均OH基濃度が2wtppm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフッ素添加石英ガラス。
  6. ガラス表層部の平均OH基濃度が3wtppm以上、150wtppm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフッ素添加石英ガラス。
  7. 透過光の光軸と直交する面の単位面積あたりのOH基総個数が1×1019個/cm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフッ素添加石英ガラス。
  8. 少なくとも、ガラス表面からガラス内部に向けて深さ200μmまでの領域における酸素分子濃度が、1×1016個/cm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のフッ素添加石英ガラス。
  9. 前記ガラス表層部とガラス内部の境界を、ガラス表面からガラス内部に向けて深さ200μmとしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のフッ素添加石英ガラス。
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