JP2009198042A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気化フィルタが回動する機構においても、本体と気化フィルタの間の空間を空気が通過せず気化フィルタを通過するために、高い加湿能力を発揮できる加湿装置を得ることを目的とする。
【解決手段】気化フィルタ11と、気化フィルタ11に空気を送るための送風手段14と、気化フィルタ11に水を供給するための水供給手段13と、これらを収納するための本体を備え、気化フィルタ11が外周面の少なくとも一部を本体の一部との距離を一定に保ちながら回動する加湿装置において、気化フィルタ11と本体の壁面15との間の空気が通過する空間を隙間封じ部材12で封じることで、気化フィルタが回動しても、本体と気化フィルタの間の空間を空気が通過せず気化フィルタを通過するために、高い加湿能力を発揮できる加湿装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥した室内空気を加湿する加湿装置に関する。
従来、この種の加湿装置として、回転可能な円筒状の気化フィルタを備え、ファンから送風された空気を前記気化フィルタ側面から、円筒内部、前記気化フィルタの反対側側面の順に通過させることを特徴としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その加湿装置について、図7を参照しながら説明する。図7に示すように、円筒状の気化フィルタ101は、その一部が水槽102内の貯水に浸かるように回動して気化フィルタに給水する。気化フィルタ101の上流に設けたファン103により、空気を気化フィルタ101に通過させ、空気に水分を持たせた後、加湿装置から室内に送出するものである。このとき、気化フィルタ101を滑らかに回動させるため、本体の壁面と気化フィルタの間の空間104が設けられている。
特開2005−274096号公報
このような従来の加湿装置では、気化フィルタが水槽に浸かることによって、水を強制的に気化フィルタに持たせるため、長期間に渡って高い加湿能力を維持することができる。しかし、一方で、気化フィルタが本体に擦らずに回動するために本体の壁面と気化フィルタの間に一定の間隔を設けた空間が必要であり、その空間を通過した空気が加湿されないため、加湿効率が低下してしまうという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するものであり、気化フィルタが回動しても、本体の壁面と気化フィルタの間の空間を空気が通過せず、高い加湿能力を発揮できる加湿装置を提供することを目的としている。
本発明の加湿装置は上記目的を達成するために、気化フィルタと、気化フィルタに空気を送るための送風手段と、気化フィルタに水を供給するための水供給手段と、これらを収納するための本体を備え、前記水供給手段により前記気化フィルタに水を供給し、前記送風手段により湿潤した前記気化フィルタに空気を送り、加湿空気を得る加湿装置において、気化フィルタが外周面の少なくとも一部を本体の一部との距離を一定に保ちながら回動し、気化フィルタと本体との間の空間を可動な隙間封じ部材を設けたことを特徴とする加湿装置である。
本発明によれば、気化フィルタが回動する機構においても、本体と気化フィルタの間の空間を空気が通過せず気化フィルタを通過するために、高い加湿能力を発揮できる加湿装置を提供するものである。
本発明の請求項1記載の発明は、気化フィルタと、気化フィルタに空気を送るための送風手段と、気化フィルタに水を供給するための水供給手段と、これらを収納するための本体を備え、気化フィルタが外周面の少なくとも一部を本体の一部との距離を一定に保ちながら回動し、前記水供給手段により前記気化フィルタに水を供給し、前記送風手段により湿潤した前記気化フィルタに空気を送り、加湿空気を得る加湿装置において、気化フィルタと本体との間の未処理の空気が通過する空間に、隙間封じ部材を設けることを特徴とする加湿装置である。気化フィルタと本体壁面との間の空間を可動な隙間封じ部材で常時封じることで、気化フィルタと本体壁面との間の空間を通過する空気量を減少させることができ、空気が湿潤した気化フィルタを通過するため、加湿効率を向上させることができる。また、隙間封じ部材が回動する気化フィルタを常にこするために、気化フィルタの表面を清掃できるという効果を有する。
また、隙間封じ部材が、気化フィルタに従動であることを特徴とするもので、独立の駆動手段を用いないため、省エネである。
また、隙間封じ部材が複数の柔軟な繊維で構成されることを特徴とするもので、繊維が柔軟であり、気化フィルタの動きに合わせて曲がることができるため気化フィルタの回動を阻害しない。また、繊維であれば気化フィルタとの接触面積が小さいため、気化フィルタに与える負荷が少なくて済むため、気化フィルタを劣化させることがない。また複数の繊維であれば、気化フィルタの表面に凹凸がある場合でも表面形状に合わせて気化フィルタと本体の壁面との間の空間を常時効率よく塞ぐことができ、加湿効率を向上できる。
また、隙間封じ部材が、編物から構成されたことを特徴とするもので、編物であれば、繊維が編まれているために、繊維の脱落などがなく、長期間隙間封じ部材の特性を発揮することができる。
また、隙間封じ部材がシートであることを特徴とするもので、孔のないシート状であれば、シートが気化フィルタと本体壁面との間の空間を塞ぐために、空間を通過する空気量を削減でき、加湿効率を向上できる。また、シートが柔軟であれば気化フィルタの動きに合わせて曲がることができるため気化フィルタの回動を阻害しない。剛性が強ければ、気化フィルタの動きに合わせて上下動する機構とすることで気化フィルタの動きに合わせて効率よく気化フィルタと本体の壁面との間の空間を塞ぐことができる。
また、隙間封じ部材がローラであることを特徴とするもので、ローラであれば、気化フィルタの動きに合わせてローラが回転するため気化フィルタの回動を阻害しない。また、ローラが上下動する機構とすることで、気化フィルタの動きに合わせて常時効率よく気化フィルタと本体の壁面との間の空間を塞ぐことができるとともに、気化フィルタに与える負荷が少なくて済むため、気化フィルタを劣化させることがない。
また、隙間封じ部材を本体に設けたことを特徴とするもので、本体に付いていれば、隙間封じ部材が水槽に浸かることがなく、カルキなどの水の汚れの付着が少なくて済むため、洗浄等のメンテナンス間隔を長くすることができる。
また、隙間封じ部材が気化フィルタと積層されていることを特徴とするもので、隙間封じ部材が気化フィルタの動きに合わせて常時効率よく気化フィルタと本体の壁面との間の空間を塞ぐことができる。また、隙間封じ部材が気化フィルタと積層されて一体化していれば、気化フィルタを洗浄する際に一緒に洗浄することができ、清潔に保つことができる。
また、隙間封じ部材が、開口を有する面状で、かつ面に対して垂直方向に繊維が配置してなるものであり、面に対して垂直方向に通風可能であることを特徴とするもので、気化フィルタの周囲に隙間封じ部材を巻いた場合でも、開口を有する面に対して垂直方向には風を通すことができるために、気化フィルタの加湿を妨げることがない。また、隙間封じ部材自体も繊維に水を保持し、加湿できるために加湿効率を向上させることができる。また、隙間封じ部材の開口を有する面に対して垂直方向とは異なる方向には風を通しにくいため、気化フィルタと本体の壁面との間の空間を通過する空気量を減らすことができ、空気が湿潤した気化フィルタを通過するため、加湿効率を向上させることができる。このとき、開口を有する面に対して垂直方向に最も風が通りやすい構造であればよく、高密度に繊維を配置するなど、開口を有する面に対して垂直方向とは異なる方向に流れる風を完全に遮断していなくてもよい。
また、隙間封じ部材の開口の最長対角線が、2mm以上であることを特徴とするもので、2mm以上であれば、水膜が表面に張って開口をふさぐことを防止できるため、圧力損失の上昇を抑えることができ、静音で運転できるとともに、送風手段の入力を低減して、省エネルギーとすることができる。
また、隙間封じ部材の開口の形状が、略円形または略正多角形であることを特徴とするもので、略円形または略正多角形であれば、他形状に比べ、孔径が小さくても水膜が表面に張ることを防止できるため、圧力損失の上昇を抑えることができ、静音で運転できる。また、送風手段の入力を低減して、省エネルギーとすることができる。また、孔径を小さくすることで繊維の量を増やすことができるために、加湿効率を向上させることができる。
また、隙間封じ部材に親水性加工を施したことを特徴とするもので、親水加工を施すことで、表面に水を多く保持できるために加湿効率を向上させることができる。また、親水性であれば、水と隙間封じ部材の間の界面張力が小さくなり、隙間封じ部材および/または気化フィルタの開口に水膜が形成することを防ぐことができるため、圧力損失の上昇を抑えることができ、静音で運転できる。また、送風手段の入力を低減して、省エネルギーとすることができる。
また、隙間封じ部材の繊維表面に凹凸を形成したことを特徴とするもので、凹凸を形成したことで、繊維の表面に水を多く保持できるために加湿効率を向上させることができる。
また、隙間封じ部材に抗菌または/および防カビ加工を施したことを特徴とするもので、細菌やカビの繁殖を防ぐことができ、清潔に保つことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、ベルト状の気化フィルタ11と、気化フィルタ11に積層された、親水性加工の施された隙間封じ部材12と、水供給手段としての水槽13と送風手段としてのファン14を設けた加湿装置は、気化フィルタ11が下部の一部を水槽13に浸漬しながら回動し、自ら汲み上げた水を気化フィルタ11上に保持する。また、気化フィルタ11の外周面の上部を、本体の壁面15と一定の距離を保ちながら回動する。このとき、気化フィルタ11の外周面に積層された、親水性加工の施された隙間封じ部材12も気化フィルタの回動に合わせて回動する。これにより水を保持した気化フィルタ11に、ファン14によって空気を通過させ、加湿空気を室内に送る仕組みである。このとき、親水性加工の施された隙間封じ部材12は、柔軟な繊維16で編まれた開口17のある編物であるため、隙間封じ部材12の面に対して垂直方向には通風可能であり、面に対して平行方向には通気しにくい。その結果、気化フィルタ11の厚み方向には通気が容易であるが、本体の壁面15と気化フィルタ11の間の空間には空気が通過せず、湿潤した気化フィルタ11に効率的に空気を供給することができ、加湿効率を向上させる加湿装置を提供することができる。また、隙間封じ部材12自体も水を保持する構成となるため、加湿効率をより向上させることができる。
上記構成において、柔軟な繊維の材質としては特に規定しないが、吸水性の良い綿や麻などの天然繊維やレーヨンなどの再生繊維を用いれば、多くの水を保持することができ、加湿効率を向上させることができる。また、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維であれば、耐久性に優れるため、長期間使用することができる。なお、ここでの柔軟とは90度に折り曲げても、形状が元にもどることをいう。
また、隙間封じ部材が編物であれば、繊維が編まれているために、繊維の脱落などがなく、長期間部材の特性を発揮することができる。また、編みこむ際の繊維の量や形状を調整することで、隙間封じ部材に求められる圧力損失や、隙間封じ部材に持たせる水の量をコントロールすることができる。また、柔軟な繊維で編むことで、気化フィルタが変形する使用環境であっても、気化フィルタの動きに合わせて変形することができる。
また、隙間封じ部材が気化フィルタの外周部に積層されて一体化しているため、気化フィルタを洗浄する際に一緒に洗浄することができ、清潔に保つことができる。このとき、気化フィルタと隙間封じ部材は接着してあってもよく、単に積層してあるだけでもよい。
また、隙間封じ部材が開口を有するため、気化フィルタの周囲に隙間封じ部材を巻いた場合でも、隙間封じ部材が風を通すことができるために、気化フィルタの加湿を妨げることがない。また、隙間封じ部材自体も繊維に水を保持し、加湿できるために加湿効率を向上させることができる。また、隙間封じ部材が面に対して垂直方向に繊維が配置してなるものであるため、隙間封じ部材の開口を有する面に対して垂直方向とは異なる方向には風を通しにくい。そのため、気化フィルタと本体の壁面との間の空間を通過する空気量を減らすことができ、空気が湿潤した気化フィルタを優先的に通過するため、加湿効率を向上させることができる。このとき、開口を有する面に対して垂直方向に最も風が通りやすい構造であればよく、高密度に繊維を配置するなど、開口を有する面に対して垂直方向とは異なる方向に流れる風を完全に遮断していなくてもよい。このとき、開口のサイズとしては、開口の最長対角線が2mm以上であることが望ましい。開口のサイズが2mm以上であれば、水膜が開口に張ることを防止できるため、圧力損失の上昇を抑えることができ、静音で運転できる。また、開口の形状としては、略円形または略正多角形が望ましい。略円形または略正多角形であれば、他形状に比べ、孔径が小さくても水膜が表面に張ることを防止できるため、圧力損失の上昇を抑えることができ、静音で運転できる。
また、隙間封じ部材に親水化処理を施すことにより、表面に水を多く保持できるために加湿効率を向上させることができる。また、親水性であれば、水と隙間封じ部材の間の界面張力が小さくなり、隙間封じ部材の開口に水膜が形成することを防ぐことができるため、圧力損失の上昇を抑えることができ、静音で運転できる。親水化処理の方法としては、シリカやリン酸チタニア系化合物など、親水性材料の塗布など公知の方法を用いることができる。なお、ここでの親水化処理とは水との接触角が40度以下になるような処理のことをいう。
また、気化フィルタの形状は特に規定しないが、気化フィルタがベルト状や円筒形状であれば、それを回転させることにより、気化フィルタ全体に水を均一に供給することができるため、長時間にわたって安定して加湿を行うことができる。また、気化フィルタの下部の一部を水槽に浸漬しながら回転させれば、水供給手段としてのノズルやポンプを設ける必要がなく、水槽をもって水供給を行うことができ、加湿装置をコンパクトにすることができる。また、円筒形状の気化フィルタを回転させる場合には、回転速度を変更することにより、気化フィルタ上に保持する水の量を制御することもできる。
また、気化フィルタの構造としては、不織布や紙などのハニカム構造体や、発泡ウレタンなどの三次元構造体、表面と裏面を連結繊維でつないだ3次元立体編物などが挙げられる。不織布や紙などのハニカム構造体であれば、吸水性に優れ、発泡ウレタンなどの三次元構造体、表面と裏面を連結繊維でつないだ3次元立体編物であれば、表面積が大きいため、水と空気との接触面積を大きくでき、加湿効率を高めることができる。
(実施の形態2)
図3に示すように、円筒状の気化フィルタ21と、本体に設けたシート状の隙間封じ部材22と、給水手段としての水槽23と送風手段としてのファン24を設けた加湿装置は、気化フィルタ21が下部の一部を水槽23に浸漬しながら回動し、自ら汲み上げた水を気化フィルタ21上に保持する。また、気化フィルタ21の外周面の上部を、本体の壁面25と一定の距離を保ちながら回動する。これにより、水を保持した気化フィルタ21に、ファン24によって空気を通過させ、加湿空気を室内に送る仕組みである。このとき、シート状の隙間封じ部材22は気化フィルタ21の動きに対して従動であり、気化フィルタ21の回動を阻害しない構成となっている。
上記構成において、シート状の隙間封じ部材は本体に付属しているため、隙間封じ部材が水槽に浸かることがなく、カルキなどの水の汚れの付着が少なくて済み、長期間メンテナンスすることなく隙間封じ部材の性能を発揮することができる。
また、シート状の隙間封じ部材としては孔のないシート状であれば、気化フィルタと本体の壁面との間の空間を通過する空気量を削減でき、空気が優先的に湿潤した気化フィルタを通過するため、加湿効率を向上できる。また、シートが柔軟であれば気化フィルタの動きに合わせて曲がるため気化フィルタの回動を阻害しない。柔軟なシートとしては、樹脂製のシートや柔軟な繊維で構成された織物や編物が挙げられる。剛性が強ければ、気化フィルタの動きに合わせて上下動する機構とすることで気化フィルタの動きに合わせて効率よく気化フィルタと本体の壁面との間の空間を塞ぐことができる。剛性の強いものとしては、金属などの無機物質で構成されるものが挙げられ、無機物質であれば、耐久性に優れるため長期間使用することができる。
(実施の形態3)
図4に示すように、円筒状の気化フィルタ31と、本体に設けたローラ状の隙間封じ部材32と、給水手段としての水槽33と送風手段としてのファン34を設けた加湿装置は、気化フィルタ31が下部の一部を水槽33に浸漬しながら回動し、自ら汲み上げた水を気化フィルタ31上に保持する。また、気化フィルタ31の外周面の上部を、本体の壁面35と一定の距離を保ちながら回動する。これにより、水を保持した気化フィルタ31に、ファン34によって空気を通過させ、加湿空気を室内に送る仕組みである。このとき、ローラ状の隙間封じ部材32は気化フィルタ31の動きに対して従動であり、気化フィルタ31の回動を阻害しない構成となっている。
上記構成において、ローラ状の隙間封じ部材は本体に付属しているため、隙間封じ部材が水槽に浸かることがなく、カルキなどの水の汚れの付着が少なくて済み、長期間メンテナンスすることなく隙間封じ部材の性能を発揮することができる。
また、ローラ状であれば、気化フィルタの動きに合わせてローラが回転するため気化フィルタの回動を阻害しない。また、ローラに駆動手段を設けることで、気化フィルタを回動させる構成とすることもできる。また、上下動する機構とすることで、気化フィルタの動きに合わせて効率よく気化フィルタと本体の壁面との間の空間を塞ぐことができる。ローラの材質としては、スポンジ状の柔らかいものであれば、気化フィルタに密着するため効率よく本体と気化フィルタとの間の空間を塞ぐことができ、加湿効率を高めることができる。また、表面の滑らかなものであれば、気化フィルタとの摩擦を少なくできるため、気化フィルタの回動を妨げることがない。また、金属などの無機物質であれば、耐久性に優れるため長期間使用することができる。
(実施の形態4)
図5は気化フィルタのみ斜視で記した加湿装置の概略断面を示す構成図である。
図5に示すように、円盤状の気化フィルタ41と、気化フィルタ41に付属した抗菌・防カビ加工の施された、凹凸をもつ繊維で構成された隙間封じ部材42と、給水手段としての水槽43と送風手段としてのファン44を設けた加湿装置は、気化フィルタ41が下部の一部を水槽43に浸漬しながら回動し、自ら汲み上げた水を気化フィルタ41上に保持する。また、気化フィルタ41の外周面の上部を、本体の壁面45と一定の距離を保ちながら回動する。これにより、水を保持した気化フィルタ41に、ファン44によって空気を通過させ、加湿空気を室内に送る仕組みである。なお、隙間封じ部材42は図5では気化フィルタ41の端面のみに記してあるが、特にこれに限られたものではなく、気化フィルタ41の側面の一部、あるいは全体にあってもよい。
上記構成において隙間封じ部材に凹凸をつける方法としては粒子を担持させる方法や、繊維自体に凹凸を持たせる方法などが挙げられる。このとき、粒子を担持させるのにバインダを用いれば、粒子の粉落ちを防ぐことができる。隙間封じ部材の表面に凹凸を設ければ、繊維表面の凹凸に水滴を保持することができ、より多くの水を保持することができるために、通過空気と水との接触効率を高めることができる。凹凸とは、水と空気との接触面積が大きくなるものならばよく、例えば0.1μmから100μm程度の凹凸のことをいう。
また、隙間封じ部材に抗菌または/および防カビ加工を施すことで、細菌やカビの繁殖を防ぐことができ、清潔に保つことができる。抗菌材料としては特に限定しないが、例えば抗菌剤として、銀・銅・亜鉛などの金属イオンを溶出する無機化合物、銀・銅・亜鉛の金属微粒子、銀ゼオライト、銀含有リン酸ジルコニウム、ヨウ素化合物類、フェノール類、第4級アンモニウム塩類、イミダゾール化合物類、安息香酸類、過酸化水素、クレゾール、クロルヘキシジン、イルガサン、アルデヒド類、ソルビン酸等の薬剤やリゾチーム・セルラーゼ・プロテアーゼなどの酵素製剤、カテキン類、竹抽出物、ヒノキ抽出物、わさび抽出物、からし抽出物などの天然成分抽出物などが挙げられる。また防カビ剤としては、有機窒素化合物、硫黄系化合物、有機酸エステル類、有機ヨウ素系イミダゾール化合物、ベンザゾール化合物などが挙げられる。
(実施例1)
直径0.69mmの針金を用いて、辺長を任意に選択した正方形を作成することによって隙間封じ部材の開口サイズの指標とした。同時に、親水性シリコンを塗布して親水性に加工した同径の針金でも同様の正方形を作成した。これらの正方形を、水に浸漬したときに、水膜が形成されるかどうか、また、水膜が形成された場合には、その水膜の壊れやすさを、水膜強度として評価した。
その結果の一例を、図6に示す。図6に示すグラフにおいて、縦軸は水膜強度を表す。このとき、水膜強度とは、0:水膜ができない、1:すぐに消える、2:風を与えれば消える、3:強い風を与えないと消えない水膜を示す。無処理の針金では、辺長が11mm以下の場合に、水膜強度3の強い風を与えないと消えない水膜が形成された。いっぽう、親水性を施した針金では、無処理の場合に比べて水膜は形成されにくく、どちらも辺長が2mm以上であれば、水膜強度2以下であった。また、直径0.49mmの針金を用いた場合でも、同様に、親水性処理を施せば、辺長が2mm以上のときに水膜強度は2以下であった。このことから、隙間封じ部材を構成する開口は、その直径が2mm以上の円が入る大きさであれば、水が膜状になって開口をふさぐことがないために、給水時の圧力損失の上昇を抑制することができるといえる。
(実施例2)
開口の大きさが直径5mmで、開口を有する面に対して垂直方向に柔軟な繊維が編まれた編物からなる隙間封じ部材を、気化フィルタに図1のように巻いた。気化フィルタは、厚さ8mmで270mm×200mmの平板を円筒形に成形したものを使用した。隙間封じ部材の開口を有する面に対して垂直方向の繊維の長さは4mmのものを使用した。このとき、本体の壁面と気化フィルタの間の空間は3mmとした。また、円筒形状の気化フィルタおよび隙間封じ部材の表面には、5μmのタルクの粒子をコロイダルシリカ重合アクリルエマルジョンで接着して凹凸を形成した。前記隙間封じ部材があるときとないときで、各風量ごとの加湿量を測定した。測定は20℃40%の雰囲気で行い、加湿量の単位はmL/hである。下記表1に測定結果を示す。下表から見て明らかなように、隙間封じ部材を付けたものではどの風量においても加湿量の上昇が確認された。加湿量の上昇率としては平均25%であり、この結果は、隙間封じ部材により気化フィルタと本体の間の隙間を塞ぐことと、隙間封じ部材自体が加湿に寄与した相乗効果により得られたものだと考えられる。
Figure 2009198042
気化フィルタが回動しても、本体と気化フィルタの間の空間を空気が通過せず、高い加湿能力を発揮できる加湿装置が提供でき、家庭用および業務用加湿機、冷風扇、空気調和装置などへの用途にも適用できる。
実施の形態1の加湿装置の断面を示す構成図 実施の形態1の隙間封じ部材の拡大図 実施の形態2の加湿装置の断面を示す構成図 実施の形態3の加湿装置の断面を示す構成図 実施の形態4の加湿装置の概略断面を示す構成図 本発明の実施例1の隙間封じ部材の水膜の形成状態を示すグラフ 従来例の加湿装置の断面図 従来例の加湿装置の断面図
符号の説明
11 気化フィルタ
12 隙間封じ部材
13 水槽
14 ファン
15 本体の壁面
16 繊維
17 開口
21 気化フィルタ
22 隙間封じ部材
23 水槽
24 ファン
25 本体の壁面
31 気化フィルタ
32 隙間封じ部材
33 水槽
34 ファン
35 本体の壁面
41 気化フィルタ
42 隙間封じ部材
43 水槽
44 ファン
45 本体の壁面
101 気化フィルタ
102 水槽
103 ファン
104 空間
201 気化フィルタ
202 シールシート

Claims (14)

  1. 気化フィルタと、気化フィルタに空気を送るための送風手段と、気化フィルタに水を供給するための水供給手段と、これらを収納するための本体を備え、気化フィルタが外周面の少なくとも一部を本体の一部との距離を一定に保ちながら回動し、前記水供給手段により前記気化フィルタに水を供給し、前記送風手段により湿潤した前記気化フィルタに空気を送り、加湿空気を得る加湿装置において、気化フィルタと本体との間の未処理の空気が通過する空間に、隙間封じ部材を設けたことを特徴とする加湿装置。
  2. 隙間封じ部材が気化フィルタに従動であることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  3. 隙間封じ部材が複数の柔軟な繊維で構成されることを特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  4. 隙間封じ部材が編物から構成されたことを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. 隙間封じ部材がシートであることを特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  6. 隙間封じ部材がローラであることを特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  7. 隙間封じ部材を本体に設けたことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の加湿装置。
  8. 隙間封じ部材が気化フィルタと積層されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の加湿装置。
  9. 隙間封じ部材が、開口を有する面と、この面に対して垂直方向に配置した繊維からなるものであり、前記面に対して垂直方向に通風可能であることを特徴とする請求項8記載の加湿装置。
  10. 隙間封じ部材の開口の最長対角線が、2mm以上であることを特徴とする請求項9記載の加湿装置。
  11. 隙間封じ部材の開口の形状が、略円形及び/または略正多角形であることを特徴とする請求項8乃至10記載の加湿装置。
  12. 隙間封じ部材に親水性加工を施したことを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載の加湿装置。
  13. 隙間封じ部材の繊維表面に凹凸を形成したことを特徴とする請求項8乃至12いずれかに記載の加湿装置。
  14. 隙間封じ部材に抗菌及び/または防カビ加工を施したことを特徴とする請求項8乃至13いずれかに記載の加湿装置。
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