JP2009197510A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子キーと、該電子キーと無線通信を行うことで対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備する電子キーシステムにおいて、妨害波の存在下でも良好な無線通信が行えるとともに、電子キーの消費電力が少なくて済むようにする。
【解決手段】車両2のユーザにより所持され、IDコードを含むIDコード信号を電波に変調して送信する電子キー10と、該IDコード信号を受信し、IDコードが正規のものであることを条件に車両2に設けられた車載機器の制御を許可する通信制御装置とを具備した電子キーシステム30である。電子キー10は、特定小電力よりも低い送信出力の微弱電波で送信可能とされるとともに、同電子キー10には、送信したACK信号が通信制御装置20によって受信されない場合に、当該ACK信号の送信出力を特定小電力に増幅する電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】車両2のユーザにより所持され、IDコードを含むIDコード信号を電波に変調して送信する電子キー10と、該IDコード信号を受信し、IDコードが正規のものであることを条件に車両2に設けられた車載機器の制御を許可する通信制御装置とを具備した電子キーシステム30である。電子キー10は、特定小電力よりも低い送信出力の微弱電波で送信可能とされるとともに、同電子キー10には、送信したACK信号が通信制御装置20によって受信されない場合に、当該ACK信号の送信出力を特定小電力に増幅する電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子キーシステムに関し、詳しくは、車両や住宅等の対象物のユーザにより所持される電子キーと、該電子キーと無線通信を行い、前記対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを備えてなる電子キーシステムに関する。
近年、自動車等の車両(対象物)においては、そのセキュリティレベル(安全性)のさらなる改善とともに車両のユーザの利便性の向上が強く求められている。このため、従来、ユーザが所持する携帯型の電子キーと、車両に設けられた通信制御装置との間で双方向の無線通信を行い、該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の施解錠操作を許可したり、エンジンの始動を可能な状態としたりする電子キーシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
詳しくは、前記通信制御装置は、該装置に設けられた装置側送信回路により、予め設定されたリクエスト信号(電波)を車両周辺や車両室内に送信してリクエスト信号の送信エリアを形成する。そして、その送信エリアに前記電子キーが進入すると、該電子キーに設けられた電子キー側受信回路によってリクエスト信号を受信するとともに、そのリクエスト信号に応答し、該電子キーに設けられた電子キー側マイコンのメモリに記憶されたIDコード(認証用コード)を含むIDコード信号(電波)を電子キー側送信回路によって通信制御装置に送信する。
そして、前記通信制御装置は、このIDコード信号を該装置に設けられた装置側受信回路で受信すると、該通信制御装置に設けられた装置側マイコンがそのメモリに記憶されたIDコードと前記IDコード信号に含まれるIDコードとの照合を行う。そして、それらIDコード同士が一致したこと(IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものであること)を条件として電子キーとの間で無線通信が成立したものとし、車両のドア錠を施解錠可能な状態としたり、エンジンを始動可能な状態としたりする車両制御を行う。
即ち、前記電子キーと通信制御装置との間で双方向の無線通信が行われ、該無線通信の成立を前提として車両制御が行われる。このため、ユーザは、メカニカル鍵等を用いた手動操作によることなく前記通信制御装置を用いて車載機器を制御することができて利便性が向上し、しかも電磁的なID照合が車両制御の開始要件となるため、車両のセキュリティレベルが高められる。
ところで、電子キーは従来、電波法にいう微弱電波機器として利用されてきたが、微弱電波は電界強度が3mで500μV/m以下と弱く、通信制御装置(車両)の周囲に存在する妨害波(ノイズ電波)の影響をうけて当該通信制御装置との無線通信が困難となり、当該無線通信が成立する可能性が低下する問題がある。そして、この問題を受け、最近では電波法の運用(施行規則)が変更され、電子キーは電波法にいう特定小電力機器として利用されてきている。
この特定小電力電波では、電子キーによる電波の送信出力は最大10mWとなり、微弱電波に比べると強力となって、より長距離に到達するようになり、妨害波の影響を受けることもなく、通信制御装置との間で良好な無線通信が行えるようになる。
特開2007−142886号公報
しかしながら、前記特定小電力機器では、送信出力が微弱電波機器と比較して、大幅に上昇するため、電子キーにおいて消費電力が増加し、内蔵電池タイプの電子キーでは、頻繁に電池を交換する必要が生じている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、電子キーと、該電子キーと無線通信を行うことで対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備する電子キーシステムにおいて、妨害波の存在下でも良好な無線通信が行えるとともに、電子キーの消費電力が少なくて済む電子キーシステムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、対象物のユーザにより所持され、認証用コードを含む電波を送信する電子キーと、該電波を受信し、前記認証用コードが正規のものであることを条件に前記対象物に設けられた機器の制御を許可する通信制御装置とを具備した電子キーシステムであって、前記電子キーには、送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、電波の送信出力を増幅させる送信出力増幅手段が設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、電子キーには、送信した電波が対象物に設けられた通信制御装置によって受信されない場合に、電波の送信出力を増幅させる送信出力増幅手段が設けられている。このため、例えば、通信制御装置の周囲に妨害波(ノイズ電波)が存在し、電子キーから送信した電波の受信が正常に行われない場合において、送信出力増幅手段によって電波の送信出力を増幅させ、電子キーと対象物(通信制御装置)との間で無線通信が成立する可能性が高められる。これによって、妨害波の存在下でも良好な無線通信が行え、ユーザに通信不良による不快感を与えることがなくなるとともに、電子キーの消費電力が少なくて済むようにもなる。これにより、電子キーで使用する電池や発電回路が小規模となり、電子キーの小型化や軽量化が実現されるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーには、前記送信出力増幅手段を介して送信する電波の送信出力を増幅させる操作スイッチが設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、例えば、対象物(通信制御装置)の周囲に妨害波が存在し、電子キーから送信した電波の受信が正常に行われず、対象物の通信制御装置の制御が行われない場合において、操作スイッチを操作することで、送信出力増幅手段を介して電子キーから送信する電波の送信出力をユーザの意志に基づいて増幅させ、無線通信が成立する可能性が高められる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、前記通信制御装置は、電子キーから送信された電波を受信したときに応答電波を同電子キーに送信するように構成され、前記電子キーには、前記応答電波を受信できたか否かを判別するとともに、該応答電波が受信できないと判別した場合に、送信した電波が前記通信制御装置によって受信されないものと判断する無線通信判断手段が設けられ、前記送信出力増幅手段は、前記電子キーが送信した電波が前記通信制御装置によって受信されないと判断された場合に、当該電子キーが送信する電波の送信出力を自動的に増幅するようにしたこと、を要旨とする。
同構成によれば、電子キーから送信された電波を受信したときに通信制御装置から送信される応答電波を当該電子キーが受信できたか否かを判別することで、電子キーが送信した電波が通信制御装置によって受信されない旨を簡単且つ確実に判断することができる。
請求項4に記載の発明は、車両のユーザにより所持され、認証用コードを含む電波を送信する電子キーと、該電波を受信し、前記認証用コードが正規のものであることを条件に前記車両に設けられた車載機器の制御を許可する通信制御装置とを具備した電子キーシステムであって、前記電子キーは、特定小電力よりも低い送信出力の微弱電波で送信可能とされるとともに、同電子キーには、送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、当該電子キーが送信する電波の送信出力を前記特定小電力に増幅する送信出力増幅手段が設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、電子キーには、送信した電波が車両に設けられた通信制御装置によって受信されない場合に、電波の送信出力を特定小電力に増幅させる送信出力増幅手段が設けられている。このため、例えば、電子キーが、通常時には微弱電波で送信を行い、通信制御装置の周囲に妨害波(ノイズ電波)が存在し、電子キーから送信した電波の受信が正常に行われない場合において、前記送信出力増幅手段によって電波の送信出力を前記微弱電波の電力から特定小電力に増幅させ、無線通信が成立する可能性が高められる。またこれは、近年、運用が変更された電波法に準拠する内容となっている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーは、前記通信制御装置との間で所定距離以上の距離を隔てた通信が必要となる各種の機能を実行するように構成され、前記各種の機能を実行するために送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、前記送信出力増幅手段を介して、当該電波の送信出力を自動的に増幅させるように構成したこと、を要旨とする。
同構成によれば、電子キーが、通信制御装置との間で所定距離以上の距離を隔てた通信が必要となる各種の機能、例えば、車両の位置を電子キーに通知するカーロケーション機能、車両への第三者のアクセス履歴(不法接触、不法侵入等)を電子キーに通知するセキュリティ通知機能、又はエンジンの始動を可能な状態とするエンジンスタート機能を実行可能な場合において、次の操作が実行可能となる。即ち、当該各種の機能を実行する際に、通信制御装置の周囲に妨害波(ノイズ電波)が存在し、電子キーから送信した電波の受信が正常に行われない場合において、同各種の機能を実行させるべく送信する電波の送信出力を送信出力増幅手段を介して自動的に増幅させることができる。このため、一つの電子キーにおいて、ドアの施解錠機能のみならず、長距離通信が必要な多種の機能を集約して実行可能とすることができ、しかも、良好な通信性能が確保され、消費電力も少なくて済むようになる。
本発明の電子キーシステムによれば、妨害波の存在下でも良好な無線通信が行えるとともに、電子キーの消費電力が少なくて済むようになる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電子キーシステム30は、車両2のユーザによって所持される電子キー10と、前記車両2に設けられ、装置側送信回路22及び装置側受信回路23を介して前記電子キー10と双方向に無線通信可能な通信制御装置20とを備えている。
図1に示すように、本実施形態の電子キーシステム30は、車両2のユーザによって所持される電子キー10と、前記車両2に設けられ、装置側送信回路22及び装置側受信回路23を介して前記電子キー10と双方向に無線通信可能な通信制御装置20とを備えている。
<電子キー10の構成と動作>
図1に示すように、前記電子キー10は、CPU、ROM、RAM等から構成された電子キー側マイコン11、並びに、該マイコン11にそれぞれ電気的に接続された電子キー側受信回路12及び電子キー側送信回路13を備えている。さらに、前記電子キー側マイコン11には、電子キー10から施錠操作コード及び解錠操作コード(施解錠操作コード)を含む施解錠操作信号を送信させるための施解錠スイッチ14と、ブザー等の音響装置やLED等の表示装置等からなる報知器15とがそれぞれ電気的に接続されている。尚、該マイコン11はメモリ11aを備えており、該メモリ11aには、同電子キー側マイコン11において後述する各種処理を実行するための制御プログラム、及び、前記施解錠操作コード、車両2に固有のIDコード等のデータが記憶されている。
図1に示すように、前記電子キー10は、CPU、ROM、RAM等から構成された電子キー側マイコン11、並びに、該マイコン11にそれぞれ電気的に接続された電子キー側受信回路12及び電子キー側送信回路13を備えている。さらに、前記電子キー側マイコン11には、電子キー10から施錠操作コード及び解錠操作コード(施解錠操作コード)を含む施解錠操作信号を送信させるための施解錠スイッチ14と、ブザー等の音響装置やLED等の表示装置等からなる報知器15とがそれぞれ電気的に接続されている。尚、該マイコン11はメモリ11aを備えており、該メモリ11aには、同電子キー側マイコン11において後述する各種処理を実行するための制御プログラム、及び、前記施解錠操作コード、車両2に固有のIDコード等のデータが記憶されている。
前記電子キー側受信回路12は、前記装置側送信回路22によりアンテナ22aを介して送信されるWAKE信号及びリクエスト信号(LF帯の電波)を受信可能に構成されている。そして、電子キー側受信回路12は、電子キー10が図2に示す車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入し、WAKE信号又はリクエスト信号を受信するとそれらを復調して電子キー側マイコン11に出力する。
前記電子キー側送信回路13は、所定の受信周波数帯域(UHF帯)の電波を送信可能に構成されている。即ち、電子キー側送信回路13は、電子キー側マイコン11により制御され、通信制御装置20により送信回路22を介して送信されるWAKE信号を受信したことを条件として当該通信制御装置20と同期をとるために返信するACK信号、並びに、電子キー側マイコン11から入力される前記IDコードを含むIDコード信号及び前記施解錠操作コードを含む施解錠操作信号を、前記周波数の電波に変調し、それらを前記受信回路23に送信可能となっている。本実施形態では、後述する特定の場合を除く通常時(平常時)には、電子キー側マイコン11は、電子キー側送信回路13を制御信号により制御し、前記ACK信号及びIDコード信号を、電波法にいう微弱電波で送信するように構成されている。
前記電子キー側マイコン11は、前記電子キー側受信回路12を介して車両2の通信制御装置20からリクエスト信号を受信すると、前記メモリ11aに記憶されたIDコードをIDコード信号に変換し、電子キー側送信回路13に出力する。
また、電子キー側マイコン11は、施解錠スイッチ14からその操作内容に応じて施解錠信号が入力されると、リクエスト信号の受信有無にかかわらず、前記メモリ11aに記憶された施解錠操作コードを施解錠操作信号に変換し、電子キー側送信回路13に出力する。
そして、電子キー側送信回路13は、前記電子キー側マイコン11からIDコード信号又は施解錠操作信号が入力されると、該各信号を前記所定の受信周波数帯域に属する周波数の電波に変調し、アンテナ13aから車両2に向けて発信する。
<通信制御装置20の構成と動作>
図1に示すように、前記通信制御装置20は、CPU、ROM、RAM等から構成された装置側マイコン21と、該マイコン21によって制御可能に接続された装置側送信回路22とを備えている。尚、該マイコン21はメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、同装置側マイコン21において後述する各種処理を実行するための制御プログラム、及び、車両2に固有のIDコード等のデータが記憶されている。
図1に示すように、前記通信制御装置20は、CPU、ROM、RAM等から構成された装置側マイコン21と、該マイコン21によって制御可能に接続された装置側送信回路22とを備えている。尚、該マイコン21はメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、同装置側マイコン21において後述する各種処理を実行するための制御プログラム、及び、車両2に固有のIDコード等のデータが記憶されている。
前記装置側送信回路22は、所定の送信周波数帯域(LF帯)の電波を送信可能に構成されている。この装置側送信回路22は、装置側マイコン21から送信要求信号としてのリクエスト信号が入力されると、それを前記周波数帯域の電波に変調するとともに、予め設定された出力強度で外部に発信する。
詳しくは、この装置側送信回路22は、前記装置側マイコン21により制御され、所定の受信周波数帯域(UHF帯)の周波数で電子キー10からアンサーバック信号としてのIDコードを含むIDコード信号を送信させるべく、図2に示すように、前記リクエスト信号を車両2のドア近傍の車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2とに発信する。尚、装置側送信回路22は、装置側マイコン21により制御され、前記車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2に、電子キー10の存在を確認すべくWAKE信号を所定周期で間欠的に発信するようにもなっている。
また、図1及び図2を参照して、前記装置側マイコン21には、車両2にそれぞれ設けられた、ドアハンドル24、ロックS/W(ロックスイッチ)25、エンジンスイッチ26、並びに、制御対象となる車載機器としてのドア錠装置27及びエンジン制御装置28が電気的に接続されている。
前記ドアハンドル24は、図2に示すように、車両2のドア2aに配設されており、ユーザが車両2に乗車する際に、当該ドア2aの解錠のために操作可能になっている。
前記ロックS/W25は、前記ドアハンドル24に配設されており(図2では図示省略)、ユーザが車両2から降車する際にドア2aの施錠のために操作可能となっている。
前記ロックS/W25は、前記ドアハンドル24に配設されており(図2では図示省略)、ユーザが車両2から降車する際にドア2aの施錠のために操作可能となっている。
前記エンジンスイッチ26は、車室内の運転席の近傍(例えばインストルメントパネルやステアリングコラム等)に配設された押しボタンスイッチ装置等によって構成され、その操作によりスイッチ操作信号が装置側マイコン21に入力される。
前記ドア錠装置27は、ドア錠を施解錠する装置であり、装置側マイコン21から解錠許可信号が入力されるとドア錠を解錠する一方、施錠許可信号が入力されるとドア錠を施錠する。また、ドア錠装置27は、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を装置側マイコン21に出力する。
前記エンジン制御装置28は、図示しないセルモータに接続され、装置側マイコン21からエンジン駆動信号が入力されると同セルモータを駆動してエンジンを始動させるとともに、エンジンの動作状態を示すエンジン状態信号を装置側マイコン21に出力する。
以上により、装置側マイコン21は、前記施解錠状態信号やエンジン状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態やエンジンの動作状態を認識可能になっている。
そして、装置側マイコン21は、前記リクエスト信号に応答して電子キー10からIDコード信号が送信され、アンテナ23aを介して受信回路23で受信されると、次の操作を行う。即ち、装置側マイコン21は、該IDコード信号に含まれるIDコードと前記メモリ21aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(電子キー10からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
そして、装置側マイコン21は、前記リクエスト信号に応答して電子キー10からIDコード信号が送信され、アンテナ23aを介して受信回路23で受信されると、次の操作を行う。即ち、装置側マイコン21は、該IDコード信号に含まれるIDコードと前記メモリ21aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(電子キー10からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
詳しくは、図1及び図2を参照して、装置側マイコン21は、ドア錠の施錠状態において、車室外検知エリアA1に送信したリクエスト信号に応答する電子キー10からのIDコード信号が受信回路23で受信され、該IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室外照合により照合OK(可)の場合に、次の操作を行う。即ち、装置側マイコン21は、さらにドアハンドル24が操作されたこと、又は、解錠操作コードを含む施解錠操作信号が受信回路23で受信されたことを条件として前記ドア錠装置27に解錠許可信号を出力してドア錠を解錠させる。一方、装置側マイコン21は、ドア錠の解錠状態において、ロックS/W25が操作されたこと、又は、施錠操作コードを含む施解錠操作信号が受信回路23で受信されたことを条件として、前記車室外照合を行い、該照合OKの場合に、ドア錠装置27に施錠許可信号を出力してドア錠を施錠させる。
さらに、装置側マイコン21は、車室内検知エリアA2に送信したリクエスト信号に応答する電子キー10からのIDコード信号が受信回路23により受信され、該IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室内照合により照合OKの場合に、エンジン始動許可状態となる。さらに該状態においてブレーキペダルとともにエンジンスイッチ26が操作され、エンジンスイッチ26からスイッチ操作信号が入力されると、エンジン制御装置28にエンジン駆動信号を出力してエンジンを始動させる。即ち、装置側マイコン21は、このエンジン始動許可状態とならない限り、エンジンスイッチ26が操作されても車両2のエンジンを始動させないようにしている。
<電子キーシステム30の処理>
本実施形態の電子キーシステム30によって行われる処理について、ドア錠の解錠操作を例に、図3に示すフローチャートに従って説明する。この処理は、前記電子キー側マイコン11及び装置側マイコン21において、前記制御プログラムに基づいて実行されるものである。
本実施形態の電子キーシステム30によって行われる処理について、ドア錠の解錠操作を例に、図3に示すフローチャートに従って説明する。この処理は、前記電子キー側マイコン11及び装置側マイコン21において、前記制御プログラムに基づいて実行されるものである。
先ず、ステップS21にて、通信制御装置20において、装置側送信回路22からWAKE信号が電子キー10に送信される。即ち、装置側マイコン21は、装置側送信回路22を介して、予め設定された間欠周期及び出力強度でWAKE信号を電子キー10に送信する。
そして、ステップS11にて、電子キー側マイコン11は、このWAKE信号を電子キー側受信回路12によって受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合には、ステップS12において、電子キー側送信回路13を介して通信制御装置20に向けてACK信号を送信する。そしてその後、ステップS13において、通信制御装置20から送信されるリクエスト信号の受信待機の状態となる。即ち、該ステップS13においては、電子キー側マイコン11によって、リクエスト信号(応答電波)を受信できたか否かが判別される。一方、ステップS11にて、電子キー側マイコン11は、WAKE信号を受信しなかったと判断した場合には、ここでの処理を一旦終了する。
次にステップS22にて、通信制御装置20がACK信号を受信するとともに、装置側マイコン21によって、当該ACK信号が所定のコードを含んでいることが確認されると、ステップS23に進む。そして、ステップS23において、装置側マイコン21は、装置側送信回路22を介して電子キー10に向けてリクエスト信号を送信する。一方、ステップS22にて、ACK信号の受信が確認できない場合には、装置側マイコン21は、リクエスト信号を送信することなく、ここでの処理を一旦終了する。
ステップS12に続くステップS13において、電子キー側マイコン11は、電子キー側受信回路12を介してリクエスト信号を受信するとともに、当該リクエスト信号が所定のコードを含んでいることを確認すると、続くステップS14において、車両2に向けてIDコード信号を送信するとともに、ここでの処理を一旦終了する。一方、ステップS13にて、電子キー側マイコン11は、リクエスト信号が受信できないと判別した場合には、車両2の周辺に存在する妨害波(ノイズ電波)の影響等により、通信制御装置20によってACK信号が受信されなかったと判断し、図3中のAに進み、続いてステップS15に移行する。尚、本実施形態では、リクエスト信号の受信が確認できないと判別された場合において、前記報知器15によって音響又はLEDから出射される光を介して、車両2の周辺に存在する妨害波の影響等により、電子キー10と通信制御装置20との間で無線通信が困難となっている旨を車両2のユーザに通知することができる。
そして、ステップS15では、電子キー側マイコン11は、装置側送信回路22に制御信号を送信し、これによりアンテナ13aを介して通信制御装置20に送信するACK信号の送信出力を増幅させる。即ち、本実施形態では、電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13は、送信出力増幅手段として機能する。具体的には、前述したように、電子キー側マイコン11は、通常時には、電子キー側送信回路13を制御信号により制御し、前記ACK信号及びIDコード信号を、電波法にいう微弱電波に変調し、少ない消費電力で送信していた。これに対し、電子キー側マイコン11は、前記ステップS13において、電子キー10から送信したACK信号に応答するリクエスト信号が受信できないと判別した特定の場合には、当該ACK信号が、車両2の周辺に存在する妨害波等の影響を受け、通信制御装置20によって受信されないと判断する。そして、電子キー側マイコン11は、電子キー側送信回路13を制御信号により制御し、ACK信号及びIDコード信号の送信出力を特定小電力に増幅させる。
そして、このように前記ACK信号及びIDコード信号の送信出力を特定小電力に増幅させた状態で、電子キー側マイコン11は、前述したステップS11〜ステップS13における処理を再度繰り返す。この場合では、電子キー10からは、前記ACK信号が前記微弱電波よりも高い送信出力の前記特定小電力に変調して送信される。そのため、車両2の周辺に微弱電波のACK信号の受信を妨害する妨害波が存在している場合でも、より高い確度で車両2の通信制御装置20によってACK信号が受信されるようになり、電子キー10と車両2(通信制御装置20)との間で無線通信が成立する可能性が高められるようになる。この効果は、ステップS14において特定小電力でIDコード信号を送信する場合でも同様に得られ、より高い確度で車両2の通信制御装置20によってIDコード信号が受信されるようになる。
尚、このように本実施形態においては、前記電子キー側マイコン11は、電子キー10から送信されたACK信号(電波)に対する応答電波としてのリクエスト信号を受信できたか否かを判別するとともに、該リクエスト信号(応答電波)が受信できないと判別した場合に、当該ACK信号が通信制御装置20によって受信されないと判断する無線通信判断手段としても機能している。
そして、前記ステップS23に続くステップS24においては、装置側マイコン21は、電子キー10から送信されたIDコード信号に含まれるIDコードとメモリ21aに記憶されたIDコードとの照合を行う。そして、装置側マイコン21は、両IDコードが一致したことを条件として、ステップS25に進み、同ステップS25にて、ドアハンドル24が操作されたことを契機として、次のステップS26において、ドア錠の解錠操作を許可するとともにここでの処理を一旦終了する。尚、ステップS25でドアハンドル24の操作が確認されない場合は、ここでの処理を一旦終了する。
本実施形態の電子キーシステム30によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)電子キー10には、送信したACK信号が車両2に設けられた通信制御装置20によって受信されない場合に、電子キー側マイコン11から出力される制御信号によって制御され、送信電波としてのACK信号の送信出力を自動的に増幅させる電子キー側送信回路13が設けられている。このため、例えば、通信制御装置20の周囲に妨害波が存在し、電子キー10から送信したACK信号の受信が正常に行われない場合において、前記電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13によってACK信号の送信出力を消費電力の少ない微弱電波の電力から特定小電力に増幅させ、電子キー10と車両2(通信制御装置20)との間で無線通信が成立する可能性が高められる。これによって、妨害波の存在下でも良好な無線通信が行え、ユーザに通信不良による不快感を与えることがなくなるとともに、電子キー10の消費電力が少なくて済むようにもなる。これにより、電子キー10で使用する電池や発電回路が小規模となり、電子キー10の小型化や軽量化が実現されるようになる。
(1)電子キー10には、送信したACK信号が車両2に設けられた通信制御装置20によって受信されない場合に、電子キー側マイコン11から出力される制御信号によって制御され、送信電波としてのACK信号の送信出力を自動的に増幅させる電子キー側送信回路13が設けられている。このため、例えば、通信制御装置20の周囲に妨害波が存在し、電子キー10から送信したACK信号の受信が正常に行われない場合において、前記電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13によってACK信号の送信出力を消費電力の少ない微弱電波の電力から特定小電力に増幅させ、電子キー10と車両2(通信制御装置20)との間で無線通信が成立する可能性が高められる。これによって、妨害波の存在下でも良好な無線通信が行え、ユーザに通信不良による不快感を与えることがなくなるとともに、電子キー10の消費電力が少なくて済むようにもなる。これにより、電子キー10で使用する電池や発電回路が小規模となり、電子キー10の小型化や軽量化が実現されるようになる。
(2)電子キー10から送信されたACK信号を受信したときに通信制御装置20から送信されるリクエスト信号を当該電子キー10が受信できたか否かを判別することで、電子キー10が送信した電波が通信制御装置20によって受信されない旨を簡単且つ確実に判断することができる。
(3)電子キー10には、送信したACK信号が車両2に設けられた通信制御装置20によって受信されない場合に、ACK信号の送信出力を特定小電力に増幅させる送信出力増幅手段としての電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13が設けられている。このため、例えば、電子キー10が、通常時には消費電力の少ない微弱電波で送信を行い、通信制御装置の周囲に妨害波が存在し、電子キー10から送信した電波の受信が正常に行われない場合において、前記送信出力増幅手段によってACK信号の送信出力を特定小電力に増幅させ、無線通信が成立する可能性が高められる。またこれは、近年、運用が変更された電波法に準拠する内容となっている。
尚、上記実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、電子キーシステムを車両2のユーザが所持する携帯型の電子キー10と、車両2に設けられた通信制御装置20との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、車両2のドア錠の解錠操作を許可する電子キーシステム30として構成した。しかし本発明の技術的思想はこれに限られず、セキュリティの対象物を住宅等の不動産とし、電子キーシステムは、住宅の居住者(ユーザ)が所持する携帯型の電子キーと、当該住宅に設けられた通信制御装置との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、住宅のドア錠の解錠操作を許可する電子キーシステムとして構成することも可能である。
・上記実施形態では、電子キーシステムを車両2のユーザが所持する携帯型の電子キー10と、車両2に設けられた通信制御装置20との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、車両2のドア錠の解錠操作を許可する電子キーシステム30として構成した。しかし本発明の技術的思想はこれに限られず、セキュリティの対象物を住宅等の不動産とし、電子キーシステムは、住宅の居住者(ユーザ)が所持する携帯型の電子キーと、当該住宅に設けられた通信制御装置との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、住宅のドア錠の解錠操作を許可する電子キーシステムとして構成することも可能である。
・上記実施形態では、電子キーシステムをユーザが所持する携帯型の電子キー10と、車両2に設けられた通信制御装置20との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の解錠操作を許可する電子キーシステム30として構成した。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、電子キーシステムは、前記無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の解錠操作に加え、さらにドア錠の施錠操作を許可したり、エンジンの始動を可能な状態としたりする電子キーシステムとして構成することも可能である。
・上記実施形態では、電子キーシステムをユーザが所持する携帯型の電子キー10と、車両2に設けられた通信制御装置20との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の施錠操作(施解錠操作)を許可する電子キーシステム30として構成した。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、電子キーシステムは、ユーザが所持する携帯型の電子キー10により、車両2に設けられた通信制御装置20に対して単一方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の施解錠操作を許可したり、エンジンの始動を可能な状態としたりする所謂リモコン方式の電子キーシステムとして構成することも可能である。
・上記実施形態では、電子キーシステムをユーザが所持する携帯型の電子キー10と、車両2に設けられた通信制御装置20との間で双方向の無線通信を行い、電磁的なID認証によって当該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の施解錠操作を許可する電子キーシステム30として構成した。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、電子キーシステムは、電子キー10が、前記施解錠機能に加え、さらに通信制御装置20との間で所定距離以上の距離を隔てた通信が必要となる各種の機能を実行可能に構成されている場合に適用することも可能である。該各種の機能としては、例えば、車両2の位置を電子キー10に通知するカーロケーション機能、車両2への第三者のアクセス履歴(不法接触、不法侵入等)を電子キー10に通知するセキュリティ通知機能、又はエンジンの始動を可能な状態とするエンジンスタート機能が挙げられる。そして、当該各種の機能を実行する際には、上記実施形態と同様、各種の機能を実行させるために通信制御装置20に送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、当該電波の送信出力を自動的に増幅させることもできる。これによれば、電子キー10によって、前記各種の機能を実行する際には、電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13を介して、送信する電波の送信出力を自動的に増幅させることができる。このため、一つの電子キー10において、ドアの施解錠機能のみならず、長距離通信が必要な多種の機能を集約して実行可能とすることができ、しかも、良好な通信性能が確保され、消費電力も少なくて済むようになる。
・上記実施形態では、電子キー側マイコン11は、電子キー10から送信したACK信号に応答するリクエスト信号の受信が確認できない場合に、当該ACK信号が妨害波等の存在により、通信制御装置20によって受信されないものと判断するようにした。そして、電子キー側マイコン11は、電子キー側送信回路13を制御信号により制御し、ACK信号及びIDコード信号の送信出力を増幅させるようにした。しかしこれに限られず、電子キー側送信回路13を介して送信する電波の送信出力を増幅させる操作スイッチを電子キー側マイコン11に接続して設け、この操作スイッチを例えば長押し(2秒程度)押圧操作する。そして、この操作によって、電子キー側マイコン11により電子キー側送信回路13を制御信号により制御させ、ACK信号及びIDコード信号の送信出力を増幅させるように構成することも可能である。これによれば、例えば、車両2の周囲に妨害波が存在し、電子キー10から送信したACK信号の受信が正常に行われない場合において、前記操作スイッチを操作することで、電子キー側マイコン11及び電子キー側送信回路13を介して電子キー10から送信するACK信号及びIDコード信号の送信出力をユーザの意志に基づいて増幅させ、無線通信が成立する可能性を高めることができる。尚、この操作スイッチは、前記施解錠スイッチ14と兼用させることも可能である。
2…車両、10…電子キー、20…通信制御装置、30…電子キーシステム。
Claims (5)
- 対象物のユーザにより所持され、認証用コードを含む電波を送信する電子キーと、該電波を受信し、前記認証用コードが正規のものであることを条件に前記対象物に設けられた機器の制御を許可する通信制御装置とを具備した電子キーシステムであって、
前記電子キーには、送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、電波の送信出力を増幅させる送信出力増幅手段が設けられていることを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
前記電子キーには、前記送信出力増幅手段を介して送信する電波の送信出力を増幅させる操作スイッチが設けられている電子キーシステム。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、
前記通信制御装置は、電子キーから送信された電波を受信したときに応答電波を同電子キーに送信するように構成され、
前記電子キーには、前記応答電波を受信できたか否かを判別するとともに、該応答電波が受信できないと判別した場合に、送信した電波が前記通信制御装置によって受信されないものと判断する無線通信判断手段が設けられ、
前記送信出力増幅手段は、前記電子キーが送信した電波が前記通信制御装置によって受信されないと判断された場合に、当該前記電子キーが送信する電波の送信出力を自動的に増幅するようにした電子キーシステム。 - 車両のユーザにより所持され、認証用コードを含む電波を送信する電子キーと、該電波を受信し、前記認証用コードが正規のものであることを条件に前記車両に設けられた車載機器の制御を許可する通信制御装置とを具備した電子キーシステムであって、
前記電子キーは、特定小電力よりも低い送信出力の微弱電波で送信可能とされるとともに、同電子キーには、送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、当該電子キーが送信する電波の送信出力を前記微弱電波の電力から特定小電力に増幅する送信出力増幅手段が設けられていることを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項4に記載の電子キーシステムにおいて、
前記電子キーは、前記通信制御装置との間で所定距離以上の距離を隔てた通信が必要となる各種の機能を実行するように構成され、
前記各種の機能を実行するために送信した電波が前記通信制御装置によって受信されない場合に、前記送信出力増幅手段を介して、当該電波の送信出力を自動的に増幅させるように構成した電子キーシステム。
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CN104875712A (zh) * | 2014-02-28 | 2015-09-02 | 欧姆龙汽车电子株式会社 | 便携机 |
CN104956017A (zh) * | 2013-01-31 | 2015-09-30 | 丰田自动车株式会社 | 电子钥匙终端的功耗抑制系统及电子钥匙终端的功耗抑制方法 |
-
2008
- 2008-02-22 JP JP2008041599A patent/JP2009197510A/ja not_active Withdrawn
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