JP2009195859A - シーラント押出容器用ノズル - Google Patents
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Abstract
【課題】未熟練者であってもシーラントの塗布を正確且つ容易に行うことが可能であるとともに、別途治工具を必要とせずに安価に提供することができるシーラント押出容器用ノズルを提供すること。
【解決手段】シーラント押出容器の吐出口に取り付けられるノズル本体1と、該ノズル本体の少なくともシーラント塗布面に対向する側の面に設けられ、シーラント塗布時において該塗布面と接触する弾性部材2とからなり、前記弾性部材と前記塗布面との摩擦係数が、前記ノズル本体と前記塗布面との摩擦係数に比べて大きいシーラント押出容器用ノズルとする。
【選択図】図1
【解決手段】シーラント押出容器の吐出口に取り付けられるノズル本体1と、該ノズル本体の少なくともシーラント塗布面に対向する側の面に設けられ、シーラント塗布時において該塗布面と接触する弾性部材2とからなり、前記弾性部材と前記塗布面との摩擦係数が、前記ノズル本体と前記塗布面との摩擦係数に比べて大きいシーラント押出容器用ノズルとする。
【選択図】図1
Description
本発明はシーラント押出容器に取り付けられて使用されるノズルに関し、より詳しくは、未熟練者であっても正確且つ容易にシーラントの塗布作業を行うことができるシーラント押出容器用ノズルに関する。
一般に、工業用に用いられるシーラント押出容器としては、先端に吐出口が凸出された円筒状であって、底面を押すことにより吐出口からシーラントが押し出されるシリンダー構造のものが広く使用されている(例えば、下記特許文献1参照)。
作業者は、シーラント押出容器を所謂シーラーガンに装着し、シーラーガンの引き金を引いて容器の底面を押すことにより、シーラントを吐出口から押し出して、シーラントの塗布作業を行っている。
シーラント押出容器の吐出口の外周面にはネジが形成されており、使用時においては、このネジを利用して吐出口に円錐形のノズル(図20参照)を取り付け、このノズルの先端部の切断方向(破線参照)と引き金を引く力の調整により、シーラントの吐出量やパターンを決めている。
作業者は、シーラント押出容器を所謂シーラーガンに装着し、シーラーガンの引き金を引いて容器の底面を押すことにより、シーラントを吐出口から押し出して、シーラントの塗布作業を行っている。
シーラント押出容器の吐出口の外周面にはネジが形成されており、使用時においては、このネジを利用して吐出口に円錐形のノズル(図20参照)を取り付け、このノズルの先端部の切断方向(破線参照)と引き金を引く力の調整により、シーラントの吐出量やパターンを決めている。
ノズルの材質としては、シーラントの吐出量やパターンを定める為にノズルにある程度の硬さ・剛性を確保することが必要であること及び大量生産に適していることから、通常、硬質の合成樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン等)が使用されている。
しかしながら、硬質の合成樹脂から形成されたノズルは、塗布時において表面が非常に滑り易いため、シーラントを塗布する際に非常に不安定となり、熟練者であっても直線状や円弧状に正確に塗布することは極めて困難である。
しかしながら、硬質の合成樹脂から形成されたノズルは、塗布時において表面が非常に滑り易いため、シーラントを塗布する際に非常に不安定となり、熟練者であっても直線状や円弧状に正確に塗布することは極めて困難である。
塗布作業が不安定となる要因の一つとして、ノズルの断面形状が円形であることが挙げられる。
すなわち、ノズルの断面形状が円形であるために、シーラント(S)を塗布する面(A)とノズル(B)との接触が点接触となる(図21参照)。そのため、例えば直線状にシーラントを塗布する場合には、ノズルが左右にブレてしまい、正確に直線状に塗布することが極めて困難となる。
すなわち、ノズルの断面形状が円形であるために、シーラント(S)を塗布する面(A)とノズル(B)との接触が点接触となる(図21参照)。そのため、例えば直線状にシーラントを塗布する場合には、ノズルが左右にブレてしまい、正確に直線状に塗布することが極めて困難となる。
従来、業界においては、かかる問題は作業者が熟練することにより解決すべき問題であると考えられていたため、未熟練者であっても正確且つ容易にシーラントの塗布を行うことができるようなノズルは創出されていなかった。
尚、未熟練者がシーラントの塗布を正確に行うために、塗布作業時に何らかの治工具を用いる方法も考えられる。しかしながら、作業時にその治工具を別途用意する必要があるため、面倒である上にコストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、未熟練者であってもシーラントの塗布を正確且つ容易に行うことが可能であるとともに、別途治工具を必要とせずに安価に提供することができるシーラント押出容器用ノズルを提供するものである。
請求項1に係る発明は、シーラント押出容器の吐出口に取り付けられるノズル本体と、該ノズル本体の少なくともシーラント塗布面に対向する側の面に設けられ、シーラント塗布時において該塗布面と接触する弾性部材とからなり、前記弾性部材と前記塗布面との摩擦係数が、前記ノズル本体と前記塗布面との摩擦係数に比べて大きいことを特徴とするシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項2に係る発明は、前記弾性部材が、前記ノズル本体の先端よりも後方位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項3に係る発明は、前記弾性部材が、前記ノズル本体のシーラント塗布面に対向する側の面にのみ設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項4に係る発明は、前記弾性部材が、前記ノズル本体の全周面に亘って設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項5に係る発明は、前記ノズル本体と前記弾性部材がノズルの長さ方向に連続して形成されているとともに、前記弾性部材がノズル先端側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項6に係る発明は、先端開口部の内面が、下面が上方に湾曲された円弧状面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項7に係る発明は、前記ノズル本体の外面は、ノズル長さ方向の先端部から中途部までの範囲において下面が平面に形成されており、前記弾性部材が、前記平面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項8に係る発明は、前記ノズル本体の外面は、ノズル長さ方向の先端部から中途部までの範囲において上面が円弧状面に形成されており、前記弾性部材が、前記円弧状面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項9に係る発明は、前記範囲の上面にノズル長さ方向と直角方向に延びる複数の目盛線が記載されており、夫々の目盛線が該目盛線に対応する部分のノズル内空間の幅を示していることを特徴とする請求項7又は8記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項10に係る発明は、前記範囲の側方部分にノズル長さ方向に沿ってガイドプレートが設けられ、該ガイドプレートはノズルの先端よりも前方に延出されるとともに、ノズル長さ方向に延びる複数の目盛線が記載されていることを特徴とする請求項7乃至9いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項11に係る発明は、前記ガイドプレートが、前記範囲の左右両側方に設けられていることを特徴とする請求項10記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項12に係る発明は、前記左右両側方に設けられたガイドプレートをノズル先端よりも前方において連結するヘラ部を備えていることを特徴とする請求項11記載のシーラント押出容器用ノズルに関する。
請求項1に係る発明によれば、ノズル本体の少なくともシーラント塗布面に対向する側の面に摩擦係数の大きい弾性部材が設けられていることにより、シーラント塗布作業時において、塗布面とノズルとの間にグリップ力が生じてノズルが滑りにくくなり、その結果、塗布作業を非常に安定して行うことができ、未熟練者であっても正確且つ容易に塗布作業を行うことが可能となる。また、治工具を別途用意する必要がなく経済的である。
請求項2に係る発明によれば、弾性部材がノズル本体の先端よりも後方位置に設けられていることにより、塗布面とノズルとの接触を確実に2点接触とすることができ、しかも弾性部材が変形することで1点は面接触となるから、ノズルが非常に安定し、ノズルを塗布面に強く当てても滑らなくなる。
請求項3に係る発明によれば、弾性部材がノズル本体のシーラント塗布面に対向する側の面にのみ設けられていることにより、優れたグリップ力を維持しつつ製造コストを削減することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、弾性部材がノズル本体の全周面に亘って設けられていることにより、ノズルをどのような向きで使用しても塗布面と弾性部材とを確実に接触させることができ、塗布作業を容易に且つ安定して行うことが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、ノズル本体と弾性部材がノズルの長さ方向に連続して形成されているとともに、弾性部材がノズル先端側に配置されていることにより、弾性部材がそのままノズルの先端を構成することから、使用時における弾性部材の剥離脱落を防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、先端開口部の内面が、下面が上方に湾曲された円弧状面に形成されていることから、車体鉄板の継ぎ目のような部分にシーラントを塗布する場合に、塗布したシーラントが両端から付着していき、中心部は少し浮き上がった状態から自重によって付着する。そのため、両端のシーラントが確実に鉄板に付着し、確実なシール効果を得ることができる。
請求項7に係る発明によれば、弾性部材が平面に設けられていることにより、塗布面と弾性部材との接触面積が大きくなり、塗布面とノズルとの間に生じるグリップ力を高めることができ、塗布作業が非常に安定して行うことができる。
請求項8に係る発明によれば、弾性部材が円弧状面に設けられていることにより、鉄板の突合せ箇所等の窪み部分にシーラントを塗布する場合において、円弧状面が窪みに入り込むため、シーラントを窪みに深く入り込ませることができ、高いシール効果を得ることが可能となる。
請求項9に係る発明によれば、上面にノズル長さ方向と直角方向に延びる複数の目盛線が記載されており、夫々の目盛線が該目盛線に対応する部分のノズル内空間の幅を示していることにより、作業者は目盛線に沿ってノズル先端を切断することによって、所望の塗布幅で正確にシーラントを塗布することが可能となる。
請求項10に係る発明によれば、側方部分にノズル長さ方向に沿ってガイドプレートが設けられ、該ガイドプレートはノズルの先端よりも前方に延出されるとともに、ノズル長さ方向に延びる複数の目盛線が記載されていることにより、パネルのヘミング部分にシーラントを塗布する場合等において、パネル端面に沿って平行にシーラントを塗布することができる。
請求項11に係る発明によれば、ガイドプレートが先端部の左右両側方に設けられていることにより、左右のガイドプレートを選択的に使用することができ、使い勝手が向上する。
請求項12に係る発明によれば、左右両側方に設けられたガイドプレートをノズル先端よりも前方において連結するヘラ部を備えていることにより、塗布されたシーラントをヘラで押さえながらノズルを移動させることができ、ヘラを用いることなく良好な仕上がりを得ることが可能となる。
以下、本発明に係るシーラント押出容器用ノズル(以下、単にノズルという場合あり)の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第一実施形態を示す図であって、(a)はノズル長さ直角方向の断面図、(b)はノズル長さ方向の断面図である。
シーラント押出容器用ノズルは、シーラント押出容器の吐出口に取り付けられるノズル本体(1)と、該ノズル本体(1)のシーラント塗布面に対向する側の面(下面)に設けられた弾性部材(2)とから構成されている。
尚、図1(b)においては、弾性部材(2)のみを断面として図示し、ノズル本体(1)は断面として図示していない。
図1は、本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第一実施形態を示す図であって、(a)はノズル長さ直角方向の断面図、(b)はノズル長さ方向の断面図である。
シーラント押出容器用ノズルは、シーラント押出容器の吐出口に取り付けられるノズル本体(1)と、該ノズル本体(1)のシーラント塗布面に対向する側の面(下面)に設けられた弾性部材(2)とから構成されている。
尚、図1(b)においては、弾性部材(2)のみを断面として図示し、ノズル本体(1)は断面として図示していない。
ノズル本体(1)は円錐状であって、基端側の内面にはシーラント押出容器の吐出口に設けられた雄ねじに螺合される雌ねじが形成されている。また、先端にはシーラント吐出用の開口部(以下、先端開口部と称す)(3)が形成されている。
このような円錐状のノズル本体(1)を備えたノズルは、先端開口部(3)の断面が円形となるため、部品を突き合わせたような箇所にシーラントを塗布する場合に好適に使用できる。
このような円錐状のノズル本体(1)を備えたノズルは、先端開口部(3)の断面が円形となるため、部品を突き合わせたような箇所にシーラントを塗布する場合に好適に使用できる。
ノズル本体(1)の素材は、従来のシーラント押出容器用ノズルと同様の素材を使用することができる。具体的には、硬さ・剛性・製造コストの観点から、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の硬質合成樹脂が好適に使用できる。
弾性部材(2)は、シーラント塗布時において塗布面と接触する部材である。
第一実施形態において、弾性部材(2)はシート状に形成されており、円錐状のノズル本体(1)の外周面の一部(下面部)に沿って貼付されている。また、弾性部材(2)は、ノズル本体(1)の長さ方向においては、ノズル本体(1)の基端から先端やや後方位置までの範囲に設けられている。
弾性部材(2)は、塗布面との摩擦係数がノズル本体(1)と塗布面との摩擦係数に比べて大きい素材から形成されている。具体的には、天然ゴムや合成ゴム等のゴム、発泡ゴム、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の合成樹脂の発泡体等により形成することができる。
第一実施形態において、弾性部材(2)はシート状に形成されており、円錐状のノズル本体(1)の外周面の一部(下面部)に沿って貼付されている。また、弾性部材(2)は、ノズル本体(1)の長さ方向においては、ノズル本体(1)の基端から先端やや後方位置までの範囲に設けられている。
弾性部材(2)は、塗布面との摩擦係数がノズル本体(1)と塗布面との摩擦係数に比べて大きい素材から形成されている。具体的には、天然ゴムや合成ゴム等のゴム、発泡ゴム、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の合成樹脂の発泡体等により形成することができる。
シーラント押出容器用ノズルは、以下の手順で製造することができる。
先ず、先端が閉塞された状態の円錐形状のノズル本体(1)の下面に沿ってシート状の弾性部材(2)を貼付する。このとき、弾性部材(2)は、ノズル本体(1)の長さ方向の全長に亘って貼付する(図2(a)参照)。
次いで、ノズル本体(1)の先端を弾性部材(2)と共に、ノズル長さ方向に直角又は斜め方向に切除し、先端を開口させる(図2(b)参照)。
最後に、弾性部材(2)の先端を切除して完成する(図2(c)参照)。
先ず、先端が閉塞された状態の円錐形状のノズル本体(1)の下面に沿ってシート状の弾性部材(2)を貼付する。このとき、弾性部材(2)は、ノズル本体(1)の長さ方向の全長に亘って貼付する(図2(a)参照)。
次いで、ノズル本体(1)の先端を弾性部材(2)と共に、ノズル長さ方向に直角又は斜め方向に切除し、先端を開口させる(図2(b)参照)。
最後に、弾性部材(2)の先端を切除して完成する(図2(c)参照)。
図3は、第一実施形態のシーラント押出容器用ノズルの使用状態を示す図である。
ノズルは、所謂シーラーガンに取り付けられたシーラント押出容器(図示略)の吐出口に取り付けられて使用される。
シーラント(S)を塗布する時は、ノズル本体(1)を傾斜させてその先端下部をシーラント塗布面(4)に接触させ、同時にノズル本体(1)の下面に貼付された弾性部材(2)も塗布面(4)に接触させながら、ノズル基端方向(矢印方向)にノズルを移動させる。
このとき、弾性部材(2)と塗布面(4)との間に摩擦が生じるが、上述した如く、弾性部材(2)と塗布面(4)との間の摩擦係数は、ノズル本体(1)と塗布面(4)との間の摩擦係数よりも大きいことから、ノズルと塗布面(4)との間に従来のノズルに比べて大きいグリップ力(摩擦力)が生じる。また、ノズル本体(1)と弾性部材(2)との2点で塗布面(4)と接触し、しかも弾性部材(2)は弾性変形して面接触することで、大きいグリップ力を発揮する。
これらの作用が相俟って、ノズル本体(1)が非常に滑りにくくなり、未熟練者であっても安定して正確な塗布作業を行うことが可能となる。
ノズルは、所謂シーラーガンに取り付けられたシーラント押出容器(図示略)の吐出口に取り付けられて使用される。
シーラント(S)を塗布する時は、ノズル本体(1)を傾斜させてその先端下部をシーラント塗布面(4)に接触させ、同時にノズル本体(1)の下面に貼付された弾性部材(2)も塗布面(4)に接触させながら、ノズル基端方向(矢印方向)にノズルを移動させる。
このとき、弾性部材(2)と塗布面(4)との間に摩擦が生じるが、上述した如く、弾性部材(2)と塗布面(4)との間の摩擦係数は、ノズル本体(1)と塗布面(4)との間の摩擦係数よりも大きいことから、ノズルと塗布面(4)との間に従来のノズルに比べて大きいグリップ力(摩擦力)が生じる。また、ノズル本体(1)と弾性部材(2)との2点で塗布面(4)と接触し、しかも弾性部材(2)は弾性変形して面接触することで、大きいグリップ力を発揮する。
これらの作用が相俟って、ノズル本体(1)が非常に滑りにくくなり、未熟練者であっても安定して正確な塗布作業を行うことが可能となる。
図4は、本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第二実施形態を示す図であって、(a)はノズル長さ直角方向の断面図、(b)はノズル長さ方向の断面図である。
尚、図4(b)においては、弾性部材(2)のみを断面として図示し、ノズル本体(1)は断面として図示していない。
尚、図4(b)においては、弾性部材(2)のみを断面として図示し、ノズル本体(1)は断面として図示していない。
第二実施形態のノズルは、弾性部材(2)がノズル本体(1)の全周面に亘って設けられている点のみが第一実施形態のノズルと異なっており、その他の点は同じである。図4において、第一実施形態のノズルと同じ構成については同じ符号を付している。
尚、図4では、弾性部材(2)をノズル本体(1)の基端から先端までの範囲に設けたものが示されているが、第二実施形態においても、図1に示したように弾性部材(2)をノズル本体(1)の基端から先端やや後方位置までの範囲に設けることもできる。
尚、図4では、弾性部材(2)をノズル本体(1)の基端から先端までの範囲に設けたものが示されているが、第二実施形態においても、図1に示したように弾性部材(2)をノズル本体(1)の基端から先端やや後方位置までの範囲に設けることもできる。
第二実施形態のノズルによれば、弾性部材(2)がノズル本体(1)の全周面に亘って設けられていることにより、ノズルをどのような向きで使用しても塗布面と弾性部材とを確実に接触させることができ、塗布作業を安定して行うことが可能となる。
図5は、第二実施形態のノズルの変更例を示す外観図である。
このノズルは、図4に示したものと同様に、弾性部材(2)がノズル本体(1)の全周面に亘って設けられているが、弾性部材(2)の長さのみが図4に示したノズルと若干異なっている。
具体的には、弾性部材(2)が、ノズル本体(1)の長さ方向における先端と基端の略中間位置から先端までの範囲に設けられている。
このノズルは、図4に示したものと同様に、弾性部材(2)がノズル本体(1)の全周面に亘って設けられているが、弾性部材(2)の長さのみが図4に示したノズルと若干異なっている。
具体的には、弾性部材(2)が、ノズル本体(1)の長さ方向における先端と基端の略中間位置から先端までの範囲に設けられている。
図6は、本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第三実施形態を示す斜視図である。
第三実施形態のノズルは、ノズル本体(1)の形状が第一及び第二実施形態とは異なっている。
具体的には、第三実施形態のノズル本体(1)の外形は、長さ方向の基端部から中途部までの部分(A)は断面円形に形成され、中途部から先端部までの部分(B)は断面略三日月形に形成されている。
尚、本明細書において、「略三日月形」とは、曲率の異なる上下2つの円弧の組み合わせからなる「三日月形」と、上方の円弧と下方の直線の組み合わせからなる「蒲鉾形」の両方を含む概念である。
第三実施形態のノズルは、ノズル本体(1)の形状が第一及び第二実施形態とは異なっている。
具体的には、第三実施形態のノズル本体(1)の外形は、長さ方向の基端部から中途部までの部分(A)は断面円形に形成され、中途部から先端部までの部分(B)は断面略三日月形に形成されている。
尚、本明細書において、「略三日月形」とは、曲率の異なる上下2つの円弧の組み合わせからなる「三日月形」と、上方の円弧と下方の直線の組み合わせからなる「蒲鉾形」の両方を含む概念である。
ノズル本体(1)の断面略三日月形に形成された部分(B)は、下面が平面となっており、この平面部分全体にシート状の弾性部材(2)が貼付されている。
つまり、第三実施形態においては、弾性部材(2)はノズル本体(1)の中途部から先端(下面先端)に至る位置まで設けられている。
つまり、第三実施形態においては、弾性部材(2)はノズル本体(1)の中途部から先端(下面先端)に至る位置まで設けられている。
図7は第三実施形態のノズルの先端形状の例を示す図であって、(a)、(b)、(c)は夫々ノズル本体(1)の外形が異なっている。
図7(a)は、ノズル本体(1)の下面が上方に向けて湾曲した円弧状面となっているものであり、この下面に上面が円弧状となるように隆起した断面蒲鉾形の弾性部材(2)が貼付されることにより、ノズルの下面が平面状になっている。
図7(b)は、図6に示したノズルであって、ノズル本体(1)の下面が平面となっているものであり、この下面に平板状の弾性部材(2)が貼付されることにより、ノズルの下面が平面となっている。
図7(c)は、ノズル本体(1)の下面が上方に向けて湾曲した円弧状面となっているものであり、この下面に平板状の弾性部材(2)が貼付されることにより、ノズルの下面が上方に向けて湾曲した円弧状面となっている。
図7(a)は、ノズル本体(1)の下面が上方に向けて湾曲した円弧状面となっているものであり、この下面に上面が円弧状となるように隆起した断面蒲鉾形の弾性部材(2)が貼付されることにより、ノズルの下面が平面状になっている。
図7(b)は、図6に示したノズルであって、ノズル本体(1)の下面が平面となっているものであり、この下面に平板状の弾性部材(2)が貼付されることにより、ノズルの下面が平面となっている。
図7(c)は、ノズル本体(1)の下面が上方に向けて湾曲した円弧状面となっているものであり、この下面に平板状の弾性部材(2)が貼付されることにより、ノズルの下面が上方に向けて湾曲した円弧状面となっている。
図7(a)〜(c)に示したノズルにおいて、ノズル本体(1)の先端開口部(3)は、断面三日月形に形成されている。つまり、先端開口部(3)の内面は、上面と下面が共に上方に湾曲された円弧状面であって、下面の方が上面に比べて曲率半径が大きい円弧状面に形成されている。
自動車修理に用いるノズルの場合、先端開口部(3)の三日月形状は、図8に示すように、幅を10mmに設定したときに、高さが3〜6mm、凹みが1〜2mmとなるように設定することが好ましい。
また、幅寸法は、ノズル本体(1)の先端から基端に向けて4mmから12mmの範囲で増加するようにノズル本体の傾斜を設定し、高さ及び凹み部も同様の比率で変化するように傾斜を設定することが好ましい。また、自動車以外の用途にも対応できるように、12mm以上まで同一の傾斜をつけておくと、より好ましい。
各寸法は、ノズル先端の切除時(図2(b)参照)に切除位置を変えることで調整することができる。また、高さ寸法は、切除する際に傾斜角度を変えることで他の寸法と独立して加減調整できる。
以上のように、第三実施形態のノズルによれば、先端開口部(3)の寸法をシーラントの塗布作業に最適な寸法に設定することができる。
自動車修理に用いるノズルの場合、先端開口部(3)の三日月形状は、図8に示すように、幅を10mmに設定したときに、高さが3〜6mm、凹みが1〜2mmとなるように設定することが好ましい。
また、幅寸法は、ノズル本体(1)の先端から基端に向けて4mmから12mmの範囲で増加するようにノズル本体の傾斜を設定し、高さ及び凹み部も同様の比率で変化するように傾斜を設定することが好ましい。また、自動車以外の用途にも対応できるように、12mm以上まで同一の傾斜をつけておくと、より好ましい。
各寸法は、ノズル先端の切除時(図2(b)参照)に切除位置を変えることで調整することができる。また、高さ寸法は、切除する際に傾斜角度を変えることで他の寸法と独立して加減調整できる。
以上のように、第三実施形態のノズルによれば、先端開口部(3)の寸法をシーラントの塗布作業に最適な寸法に設定することができる。
第三実施形態のノズルは、例えば図9に示すような、自動車の車体のように2枚の鉄板(P1)(P2)を平面状に繋ぐように貼り合わせる際に、鉄板同士の継ぎ目部分に沿ってシーラント(S)を塗布する場合等に好適に用いられる。
第三実施形態のノズルは、先端開口部が断面三日月状に形成されていることにより、塗布したシーラント(S)が両端から先に付着していき、中心部は少し浮き上がった状態から自重によって付着する。そのため、両端のシーラントが確実に鉄板に付着することとなり、確実なシール効果を得ることができる。
第三実施形態のノズルは、先端開口部が断面三日月状に形成されていることにより、塗布したシーラント(S)が両端から先に付着していき、中心部は少し浮き上がった状態から自重によって付着する。そのため、両端のシーラントが確実に鉄板に付着することとなり、確実なシール効果を得ることができる。
図10は本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第四実施形態を示す斜視図である。
第四実施形態のノズルは、ノズルの形状は第三実施形態と同様であるが、ノズル本体(1)と弾性部材(2)の形状及び位置関係が第三実施形態とは異なっている。
第四実施形態のノズルは、ノズルの形状は第三実施形態と同様であるが、ノズル本体(1)と弾性部材(2)の形状及び位置関係が第三実施形態とは異なっている。
第四実施形態のノズルは、ノズル本体(1)と弾性部材(2)がノズルの長さ方向に連続して形成されており、弾性部材(2)がノズル先端側に配置されている。
つまり、第三実施形態のノズルでは、ノズル本体(1)がノズル長さ方向の基端部から先端部までを形成していたが、第四実施形態のノズルでは、ノズル本体(1)はノズルの基端部から中途部までの部分(A)のみを形成し、中途部から先端部までの部分(B)は弾性部材(2)から形成されている。
ノズル本体(1)と弾性部材(2)とは、圧入や接着等の手段により接合一体化される。
つまり、第三実施形態のノズルでは、ノズル本体(1)がノズル長さ方向の基端部から先端部までを形成していたが、第四実施形態のノズルでは、ノズル本体(1)はノズルの基端部から中途部までの部分(A)のみを形成し、中途部から先端部までの部分(B)は弾性部材(2)から形成されている。
ノズル本体(1)と弾性部材(2)とは、圧入や接着等の手段により接合一体化される。
第四実施形態のノズルでは、弾性部材(2)がノズルそのものの先端を構成するため、使用時においてノズル先端が容易に変形しないように、弾性部材(2)を硬質ゴムなどの硬さとグリップ力を併せ持つ素材から形成する必要がある。
第四実施形態のノズルの外形は、長さ方向の基端部から中途部までの部分(A)を構成するノズル本体(1)は断面円形に形成されており、中途部から先端部までの部分(B)を構成する弾性部材(2)は断面略三日月形に形成されている。
図示例において、弾性部材(2)は断面三日月形の外形のものが示されているが、断面蒲鉾形としてもよい。
また、ノズルの先端開口部(3)は、断面三日月形に形成されている。
図示例において、弾性部材(2)は断面三日月形の外形のものが示されているが、断面蒲鉾形としてもよい。
また、ノズルの先端開口部(3)は、断面三日月形に形成されている。
第四実施形態のノズルによれば、上述した第三実施形態のノズルが奏する効果に加えて、弾性部材(2)がそのままノズルの先端を構成することから、使用時における弾性部材(2)の剥離脱落を防止することができるという効果が得られる。
第三及び第四実施形態のノズルを使用することにより、従来には無い全く新規な方法でシーラント塗布(充填)作業を行うことが可能となる。
この方法は、シーラントが空気中の水分と反応して硬化する性質を利用するものであり、先ず、第三又は第四実施形態のノズルを用いて、ガラス(G)の上面にシーラント(S)を直線状に塗布する。この塗布作業は、弾性部材(2)がガラス面に対してグリップ力を発揮することにより、容易に行うことができる。
次いで、図11に示すように、シーラント表面に対して霧吹きで水をかけることにより、シーラント表面のみ硬化を促進させる。
ノズルから吐出されるシーラントは断面三日月形であるため、シーラントの幅方向両端部分はガラス面に付着するが、幅方向中央部分はガラス面に殆ど付着せずに半硬化状態としかならない。
暫くして、シーラント表面が硬化し始めたら、ガラス面とシーラントとの間にカッターナイフ等の鋭利な刃物を差し入れる。すると、シーラントの幅方向中央部分がガラス面に殆ど付着していない状態にあるため、ガラス面から容易にシーラントを剥離することができ、紐状のシーラントを得ることができる。
このようにして得られた紐状のシーラントは、自動車のタイヤハウス等の奥まった箇所に紐を貼り付けるようにして使用することができる。そのため、シーラーガンの入り難い箇所に対して簡単にシーラントを塗布(充填)することが可能となる。
この方法は、シーラントが空気中の水分と反応して硬化する性質を利用するものであり、先ず、第三又は第四実施形態のノズルを用いて、ガラス(G)の上面にシーラント(S)を直線状に塗布する。この塗布作業は、弾性部材(2)がガラス面に対してグリップ力を発揮することにより、容易に行うことができる。
次いで、図11に示すように、シーラント表面に対して霧吹きで水をかけることにより、シーラント表面のみ硬化を促進させる。
ノズルから吐出されるシーラントは断面三日月形であるため、シーラントの幅方向両端部分はガラス面に付着するが、幅方向中央部分はガラス面に殆ど付着せずに半硬化状態としかならない。
暫くして、シーラント表面が硬化し始めたら、ガラス面とシーラントとの間にカッターナイフ等の鋭利な刃物を差し入れる。すると、シーラントの幅方向中央部分がガラス面に殆ど付着していない状態にあるため、ガラス面から容易にシーラントを剥離することができ、紐状のシーラントを得ることができる。
このようにして得られた紐状のシーラントは、自動車のタイヤハウス等の奥まった箇所に紐を貼り付けるようにして使用することができる。そのため、シーラーガンの入り難い箇所に対して簡単にシーラントを塗布(充填)することが可能となる。
図12乃至図14は、本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第五実施形態を示す図である。図12の(a)は全体平面図、(b)はノズル先端部の正面図であり、図13の(a)は裏面側斜視図、(b)は表面側斜視図であり、図14の(a)は部分裏面図、(b)は部分側面図、(c)は部分平面図である。
第五実施形態のノズル本体(1)の外形は、図6に示した第三実施形態のノズルと同様であり、長さ方向の基端部から中途部までの部分(A)は断面円形に形成され、中途部から先端部までの部分(B)は断面略三日月形に形成されている。
ノズル本体(1)の断面略三日月形に形成された部分(B)は、下面が平面となっており、この平面部分全体にシート状の弾性部材(2)が貼付されている。
第五実施形態のノズル本体(1)の外形は、図6に示した第三実施形態のノズルと同様であり、長さ方向の基端部から中途部までの部分(A)は断面円形に形成され、中途部から先端部までの部分(B)は断面略三日月形に形成されている。
ノズル本体(1)の断面略三日月形に形成された部分(B)は、下面が平面となっており、この平面部分全体にシート状の弾性部材(2)が貼付されている。
部分(B)の上面には、図14(c)に示すように、ノズル長さ方向と直角方向に延びる複数の目盛線が一定間隔で平行に記載されている。尚、図12(a)及び図13(b)では目盛線は省略されている。
夫々の目盛線中の数字は、各目盛線に対応する部分のノズル内空間の幅を示している。例えば、図中の「10」と記載された目盛線は、この目盛線の部分におけるノズル内空間の幅が10mmであることを示している。従って、この目盛線の部分でノズル先端を切断すると、先端開口部の幅が10mmとなるから、シーラントを10mmの幅で正確に塗布することが可能となる。
夫々の目盛線中の数字は、各目盛線に対応する部分のノズル内空間の幅を示している。例えば、図中の「10」と記載された目盛線は、この目盛線の部分におけるノズル内空間の幅が10mmであることを示している。従って、この目盛線の部分でノズル先端を切断すると、先端開口部の幅が10mmとなるから、シーラントを10mmの幅で正確に塗布することが可能となる。
ノズル本体(1)の側方部分にはガイドプレート(5)が設けられている。
尚、図示例では、ガイドプレート(5)は、左右両方の側方部分に設けられているが、いずれか一方のみに設けてもよい。
ガイドプレート(5)は、ノズル本体(1)の長さ方向に沿って延びる平板状の部材であって、その平面部がノズル本体の側面に対して略直角をなすように設けられている。
また、ノズル長さ方向において、ガイドプレート(5)は、その基端部が断面三日月形に形成されている部分(B)の基端部と略一致しており、その先端部はノズル先端部よりも前方に延出されている。
そして、ガイドプレート(5)の平面部には、ノズル長さ方向に延びる複数の目盛線が一定間隔で平行に記載されている。
尚、図示例では、ガイドプレート(5)は、左右両方の側方部分に設けられているが、いずれか一方のみに設けてもよい。
ガイドプレート(5)は、ノズル本体(1)の長さ方向に沿って延びる平板状の部材であって、その平面部がノズル本体の側面に対して略直角をなすように設けられている。
また、ノズル長さ方向において、ガイドプレート(5)は、その基端部が断面三日月形に形成されている部分(B)の基端部と略一致しており、その先端部はノズル先端部よりも前方に延出されている。
そして、ガイドプレート(5)の平面部には、ノズル長さ方向に延びる複数の目盛線が一定間隔で平行に記載されている。
図15は、第五実施形態のノズルの使用方法の一例を示す図である。
図示例では、パネルのヘミング部分にシーラントを塗布(充填)している様子が示されている。
ヘミング(H)は、その長さ方向全長に亘ってパネル(P)の端から略等距離に形成されているため、その距離に相当する部分の目盛線に沿ってガイドプレート(5)を切断し、残った部分をパネル(P)の端面に当接させながらシーラントを塗布していくことにより、パネル端面に平行なシーラント面を形成することができる。尚、使用しない側のガイドプレートは先に切除しておく(切除線を太い破線で示している)。
尚、図15では、説明の都合上、ノズルがパネルに対して直角になっているが、実際にはノズルをパネルに対して傾斜させて使用する。これにより、弾性部材がパネルに接触して安定したグリップ力が得られ、上記したガイドパネルの作用と相俟って、作業性と仕上がりの両面で優れた効果が発揮される。
図示例では、パネルのヘミング部分にシーラントを塗布(充填)している様子が示されている。
ヘミング(H)は、その長さ方向全長に亘ってパネル(P)の端から略等距離に形成されているため、その距離に相当する部分の目盛線に沿ってガイドプレート(5)を切断し、残った部分をパネル(P)の端面に当接させながらシーラントを塗布していくことにより、パネル端面に平行なシーラント面を形成することができる。尚、使用しない側のガイドプレートは先に切除しておく(切除線を太い破線で示している)。
尚、図15では、説明の都合上、ノズルがパネルに対して直角になっているが、実際にはノズルをパネルに対して傾斜させて使用する。これにより、弾性部材がパネルに接触して安定したグリップ力が得られ、上記したガイドパネルの作用と相俟って、作業性と仕上がりの両面で優れた効果が発揮される。
図16は、第五実施形態のノズルの先端形状の変更例を示す図である。
この変更例のノズルは、先端開口部(3)の内面形状が、断面三日月形状を若干変形した形状となっている。
具体的には、先端開口部(3)の内面は、上面と下面が共に上方に湾曲された円弧状面であって、下面の方が上面に比べて曲率半径が大きい円弧状面に形成されている。そして、上面の右端と下面の右端、上面の左端と下面の左端、を夫々繋ぐように2つの垂直面が設けられている。
この変更例のノズルは、先端開口部(3)の内面形状が、断面三日月形状を若干変形した形状となっている。
具体的には、先端開口部(3)の内面は、上面と下面が共に上方に湾曲された円弧状面であって、下面の方が上面に比べて曲率半径が大きい円弧状面に形成されている。そして、上面の右端と下面の右端、上面の左端と下面の左端、を夫々繋ぐように2つの垂直面が設けられている。
ノズル本体(1)の外面は、下面が平面に形成されており、上面は上方に湾曲された円弧状面とされ、上面の右端と下面の右端、上面の左端と下面の左端、を夫々繋ぐように2つの垂直面が設けられている。
ノズル本体の外面のうち、下面(平面)にはシート状の弾性部材(2)が貼付されており、上面(湾曲面)には図14(c)に示したような目盛が記載されている。
ノズル本体の外面のうち、下面(平面)にはシート状の弾性部材(2)が貼付されており、上面(湾曲面)には図14(c)に示したような目盛が記載されている。
また、図16に示すノズルにおいて、弾性部材(2)を上面(円弧状面)に貼付し、下面(平面)に目盛線を記載する構成を採用することもできる。
このようなノズルは、図17に示すような、突合せ箇所の窪み(K)にシーラントを塗布(充填)する場合に好適に使用される。
使用時においては、上下を逆にして、即ち弾性部材(2)が下側になるようにして使用する。これにより、ノズル先端の円弧状面が窪みに入り込むため、シーラントを窪みに深く入り込ませることができ、高いシール効果を得ることが可能となる。そして、シーラントを塗布(充填)した後、ヘラで押さえることにより、シール効果を更に高めることができる。
このようなノズルは、図17に示すような、突合せ箇所の窪み(K)にシーラントを塗布(充填)する場合に好適に使用される。
使用時においては、上下を逆にして、即ち弾性部材(2)が下側になるようにして使用する。これにより、ノズル先端の円弧状面が窪みに入り込むため、シーラントを窪みに深く入り込ませることができ、高いシール効果を得ることが可能となる。そして、シーラントを塗布(充填)した後、ヘラで押さえることにより、シール効果を更に高めることができる。
図18は、本発明に係るシーラント押出容器用ノズルの第六実施形態を示す図であり、(a)は全体裏面図、(b)はノズル先端部の正面図である。
第六実施形態のノズルが第五実施形態のノズルと異なる点は以下の通りである。
第一に、弾性部材(2)が平面側ではなく円弧状面側に貼付されている。
第二に、左右両側方に設けられたガイドプレート(5)をノズル先端よりも前方において連結する平板状のヘラ部(6)を備えている。
第三に、先端開口部(3)の内面において下面(図18(b)では使用状態に合わせて上下が逆に描かれている)が平面に形成されている。
第六実施形態のノズルが第五実施形態のノズルと異なる点は以下の通りである。
第一に、弾性部材(2)が平面側ではなく円弧状面側に貼付されている。
第二に、左右両側方に設けられたガイドプレート(5)をノズル先端よりも前方において連結する平板状のヘラ部(6)を備えている。
第三に、先端開口部(3)の内面において下面(図18(b)では使用状態に合わせて上下が逆に描かれている)が平面に形成されている。
図19は、第六実施形態のノズルの使用方法を示す図である。
使用時においては、弾性部材(2)が貼付された円弧状面を下側に向けて塗布面に当接した状態で、先端開口部からシーラント(S)を塗布しながらノズルを移動させることにより、塗布されたシーラントがヘラ部(6)で押さえられる。
このように、シーラントをヘラ部(6)で押さえながら、ノズルを移動させることができるため、ヘラを用いた仕上げ処理を必要とせずに綺麗な仕上がりを得ることが可能となる。
使用時においては、弾性部材(2)が貼付された円弧状面を下側に向けて塗布面に当接した状態で、先端開口部からシーラント(S)を塗布しながらノズルを移動させることにより、塗布されたシーラントがヘラ部(6)で押さえられる。
このように、シーラントをヘラ部(6)で押さえながら、ノズルを移動させることができるため、ヘラを用いた仕上げ処理を必要とせずに綺麗な仕上がりを得ることが可能となる。
本発明は、自動車等の工業製品や住宅等の建造物の隙間を埋めるために用いられるシーラントの塗布(充填)作業において利用される。
1 ノズル本体
2 弾性部材
3 先端開口部
4 シーラント塗布面
5 ガイドプレート
6 ヘラ部
S シーラント
2 弾性部材
3 先端開口部
4 シーラント塗布面
5 ガイドプレート
6 ヘラ部
S シーラント
Claims (12)
- シーラント押出容器の吐出口に取り付けられるノズル本体と、
該ノズル本体の少なくともシーラント塗布面に対向する側の面に設けられ、シーラント塗布時において該塗布面と接触する弾性部材とからなり、
前記弾性部材と前記塗布面との摩擦係数が、前記ノズル本体と前記塗布面との摩擦係数に比べて大きいことを特徴とするシーラント押出容器用ノズル。 - 前記弾性部材が、前記ノズル本体の先端よりも後方位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 前記弾性部材が、前記ノズル本体のシーラント塗布面に対向する側の面にのみ設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 前記弾性部材が、前記ノズル本体の全周面に亘って設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 前記ノズル本体と前記弾性部材がノズルの長さ方向に連続して形成されているとともに、前記弾性部材がノズル先端側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 先端開口部の内面が、下面が上方に湾曲された円弧状面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 前記ノズル本体の外面は、ノズル長さ方向の先端部から中途部までの範囲において下面が平面に形成されており、
前記弾性部材が、前記平面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズル。 - 前記ノズル本体の外面は、ノズル長さ方向の先端部から中途部までの範囲において上面が円弧状面に形成されており、
前記弾性部材が、前記円弧状面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズル。 - 前記範囲の上面にノズル長さ方向と直角方向に延びる複数の目盛線が記載されており、夫々の目盛線が該目盛線に対応する部分のノズル内空間の幅を示していることを特徴とする請求項7又は8記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 前記範囲の側方部分にノズル長さ方向に沿ってガイドプレートが設けられ、
該ガイドプレートはノズルの先端よりも前方に延出されるとともに、ノズル長さ方向に延びる複数の目盛線が記載されていることを特徴とする請求項7乃至9いずれかに記載のシーラント押出容器用ノズル。 - 前記ガイドプレートが、前記範囲の左右両側方に設けられていることを特徴とする請求項10記載のシーラント押出容器用ノズル。
- 前記左右両側方に設けられたガイドプレートをノズル先端よりも前方において連結するヘラ部を備えていることを特徴とする請求項11記載のシーラント押出容器用ノズル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-02-22 JP JP2008042101A patent/JP2009195859A/ja active Pending
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