JP2009192393A - 回転センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】より加工が容易で且つ小型化が可能な回転センサを提供する。
【解決手段】外周面に歯車状に複数の歯部1aが形成された回転体1と、回転体1に対向して配置され歯部1aを検出する第一センサ2及び第二センサ3と、第一センサ2及び第二センサ3の出力信号に基づいて回転体1の位置を出力する信号処理回路10とを備える回転センサを、二つのセンサ2,3が隣り合う二つの歯部1aを同時に検出するように周方向に沿って並置され、回転体1が複数の歯部のうちの一つを完全に切り欠かれた形状であり、信号処理回路10が、二つのセンサ2,3の出力信号を減算する減算回路12と、減算回路12の出力信号と予め設定されたしきい値とを比較した結果を出力するコンパレータ14と、コンパレータ14の出力信号に基づいて原点位置信号を出力する位置カウンタ19とを備えるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転体の原点位置信号を出力する回転センサに関する。
従来、回転体の回転方向や回転速度等を検出するために一回転に一回原点位置信号を出力する回転センサとして、回転体の外周部に歯車状に凹凸部を形成し、複数の歯部の内の一歯を軸方向に対して一部切り欠いてこの位置を原点位置とするとともに、磁気センサを回転体に対向する位置に軸方向に二段並べて設置するように構成したものが知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
このような回転センサにおいては、一方の磁気センサは、原点位置と対向する状態において歯部に対向するように配置されて回転体の回転方向と回転速度を検出するためのインクリメンタル信号用(90度位相に配置されたAB二相)として用いられ、他方の磁気センサは、原点位置と対向する状態において上述した歯部を切り欠いた部分に対向するように配置されて原点位置検出用(Z相)として用いられる。
特開平11−153451号公報 特開平10−260061号公報
しかしながら、上述したような従来の回転センサにあっては、二つの磁気センサを軸方向に二段並べて配置する必要があることから、軸方向に対して磁気センサが占める幅が回転体の幅より厚くなる等により、回転センサの小型化の障害となっていた。
また、円周部に複数の歯部が形成された第一回転体と原点位置信号を検出するために形成された円周部に一つの溝を有する第二回転体とを重ね合わせた形状等と比較すると簡素な構成であるものの、複数の歯部の内の一歯を部分的に切り欠く必要があり、加工工程が煩雑であるという問題があった。
このようなことから本発明は、より加工が容易で且つ小型化が可能な回転センサを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る回転センサは、外周面に歯車状に複数の歯部が形成された回転体と、前記回転体に対向して配置され前記歯部を検出する第一センサ及び第二センサと、前記第一センサ及び前記第二センサの出力信号に基づいて前記回転体の位置を出力する原点位置信号出力処理手段とを備える回転センサであって、前記二つのセンサが隣り合う二つの前記歯部を同時に検出するように周方向に沿って並置され、前記回転体が前記複数の歯部のうちの一つを完全に切り欠かれた形状であり、前記原点位置信号出力処理回路が、前記二つのセンサの出力信号を減算する減算回路と、前記減算回路の出力信号と予め設定されたしきい値とを比較した結果を出力する比較器と、前記比較器の出力信号に基づいて前記回転体の原点位置信号を検出する位置カウンタとを備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る回転センサは、第1の発明において、前記二つのセンサの出力信号を加算する第一加算回路を備え、前記第一加算回路の出力信号を前記位置カウンタのカウント信号とする一方、前記減算回路からの出力及び回転方向信号に基づいて前記位置カウンタの初期化を行うことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る回転センサは、第1又は第2の発明において、前記回転体に対向して配置され、隣り合う二つの前記歯部を同時に検出するように、且つ前記第一センサ及び前記第二センサに対して前記歯部を検出する時間が4分の3周期ずれるように周方向に並置されて前記歯部を検出する第三センサ及び第四センサと、前記第三センサ及び前記第四センサの出力信号を加算する第二加算回路と、前記第一加算回路の出力信号の立ち上がり時における前記第二加算回路の出力値を出力するラッチ回路とを設け、前記位置カウンタが、前記ラッチ回路の出力に応じて前記回転体の正転又は逆転を判断することを特徴とする。
なお、ここでいう「周期」は、一つのセンサが隣り合う歯部を検知する間隔、つまり、歯部の配置間隔であって、一つの歯部から隣り合う歯部までの間隔を一周期としている。
上述した本発明に係る回転センサによれば、回転体の複数の歯部のうちのひとつを完全に切り欠く構成としたことにより、従来の一つの歯部を部分的に切り欠く構成に比較して加工工程を簡素化することができるとともに、複数のセンサを周方向に沿って並べる構造としたため、従来の回転センサに比較して回転体の軸方向に対する厚みを減らすことが可能となり、回転センサを小型化することができる。
本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、回転センサを構成する歯車状の回転体の円周上に等間隔に形成された歯部の一つを完全に切り欠くとともに、二つの磁気センサを、隣り合う二つの歯部を同時に検出するように、換言すると、回転体に対向するように且つ中心角が歯部の一周期、すなわち、「360/歯数」度となるように周方向に並置するとともに、二つのセンサの出力信号を減算する減算回路、減算回路の出力信号と予め設定されたしきい値とを比較した結果を出力する比較器、比較器の出力信号に基づいて回転体の原点位置信号を検出する位置カウンタを有する信号処理回路において回転体の位置を出力するようにしたものである。
このような構成とすることにより、磁気センサを軸方向に二段並べることなく原点位置信号を出力することが可能となる。そのため、従来に比較して性能を維持しつつ軸方向の厚みを低減することができ、回転センサの小型化が可能となる。
なお、本発明では磁気センサからの出力信号を、歯車の山の部分で1、谷の部分で0とするための波形成形については考慮しない。また、本発明は、回転体として歯車状のものを用い、磁気センサによってカウントを行う構成に代えて、回転体として外周面に周方向に等間隔にスリットを設けた形状のものを用い、光学センサによってこのスリットを検知して回転体の位置を検出するような構成に適用することも可能である。
図1乃至図4を用いて本発明の第1の実施例を詳細に説明する。図1は本実施例に係る回転センサの構成例を示す平面図、図2は本実施例のセンサの信号処理回路の構成例を示す回路図、図3は本実施例の回転センサの正転の場合の出力信号例、図4は本実施例の回転センサの逆転の場合の出力信号例である。
図1に示すように、本実施例に係る回転センサは、ほぼ歯車状に形成された回転体1と、この回転体1の周面に対向するように周方向に沿って並設された二つの磁気センサ(第一磁気センサ、第二磁気センサ)2,3とを備え、磁気センサ2,3の出力に基づいて原点信号を出力するように構成されている。
詳述すると、回転体1は、外周面に等間隔に設けられたn個(図1では16個、以下、nを歯数と呼称する)の歯部1aのうちの一つを完全に取り除いた形状、即ち、隣り合う二つの歯部1a間の中心角θが次式(1)を満たすように、「歯数n−1」個(図1では15個)の歯部1aをその外周面に設けた形状となっている。以下、歯部を取り除いた部分を歯欠部1bと呼称する。
θ=360/n ・・・(1)
また、磁気センサ2,3はそれぞれ歯部1aを検知している間は1、それ以外は0というように、正転時は図3(a),(b)、逆転時は図4(a),(b)に示すような信号P1,P2をそれぞれ出力するものであり、該磁気センサ2,3が隣り合う歯部1aを同時に検知するように、換言すると、磁気センサ2,3が回転体1の軸心に対して歯部1aと同一の中心角θで配置されるように、かつ、正転時において歯部1aが第二磁気センサ3、第一磁気センサ2の順に通過するように配置されている。
なお、図中括弧内に示す数字は、説明のために歯部1aに個体番号を付したものであり、正転時に磁気センサ2,3を通過する順に1〜15とし、歯欠部1bは0としている。
磁気センサ2,3から出力される信号P1,P2は、原点位置信号の出力を行う原点位置信号出力処理手段としての図2に示す信号処理回路10にそれぞれ入力され、入力された信号P1,P2に基づいて処理が行われる。
以下、図2に基づき信号処理回路10の詳細を説明する。図2に示すように、信号処理回路10は、第一加算回路としての加算回路11、減算回路12、比較器としての第一、第二、第三コンパレータ13,14,15、第一、第二乗算回路16,17、インバータ18、及び位置カウンタ19を含んでいる。
加算回路11は二つの磁気センサ2,3から出力される0又は1の出力信号P1,P2を加算して正転時は図3(c)、逆転時は図4(c)に示すような信号P11を出力する回路であり、減算回路12は第一磁気センサ2から出力される0又は1の出力信号P1から、第二磁気センサ3から出力される0又は1の出力信号P2を減算して正転時は図3(d)、逆転時は図4(d)に示すような信号P12を出力する回路である。
コンパレータ13,14,15は、入力された信号を予め設定されるしきい値(以下、判定レベルと呼称する)と比較して、入力された信号が判定レベルより高い場合と低い場合とで異なる信号を出力するものである。具体的には、第一コンパレータ13は判定レベルが0.5であり、加算回路11から入力される信号P11に対し、該信号P11が0.5以上の場合に1、0.5未満の場合に0を出力するように構成されている。第一コンパレータ13の出力信号P13は位置カウンタ19に入力される。
また、第二コンパレータ14は判定レベルが−0.5であり、減算回路12から入力される信号P12に対し、該信号P12が−0.5以下の場合に1、−0.5より大きい場合に0を出力するように構成されている。第二コンパレータ14の出力信号P14は第一乗算回路16に入力される。
また、第三コンパレータ15は判定レベルが0.5であり、減算回路12から入力される信号P12に対し、該信号P12が0.5以上の場合に1、0.5未満の場合に0を出力するように構成されている。第三コンパレータ15の出力信号P15は第二乗算回路17に入力される。
第一乗算回路16は第二コンパレータ14から入力される信号P14と予め入力される正転/逆転指令信号PU/D(正転時:1、逆転時:0)とを乗算する回路であり、該第一乗算回路16の出力信号P16は、正転時は第二コンパレータ14から入力される信号P14と同期した信号であり、逆転時は常に0となる。この出力信号P16は位置カウンタ19に入力される。
第二乗算回路17は第三コンパレータ15から入力される信号P14とインバータ18を介して反転した正転/逆転指令信号PU/D(正転時:0、逆転時:1)とを乗算する回路である。該第二乗算回路17の出力信号P17は、正転時は常に0であり、逆転時は第三コンパレータ15から入力される信号P15と同期した信号となる。第二乗算回路17の出力信号P17は位置カウンタ19に入力される。
そして、位置カウンタ19は、上述した加算回路11及び第一、第二乗算回路16,17から入力される信号P11,P16,P17と、正転/逆転指令信号PU/Dとに基づいてそれぞれ下記の処理を行うように構成されている。
即ち、正転/逆転指令信号PU/Dに対して、入力される信号が1の場合は回転方向信号を正転(UP)、入力される信号が0の場合は回転方向信号を逆転(DOWN)とする。
そして、第一コンパレータ13から入力される信号P13に対して、正転/逆転指令信号PU/Dが1である場合、即ち正転指令の場合は図3(e)に示すように出力の立ち上がりエッジごとにカウンタを「+1」とする一方、正転/逆転指令信号PU/Dが0である場合、つまり、逆転指令の場合は図4(e)に示すように出力の立ち上がりエッジごとにカウンタを「−1」とする。このようにして、第一コンパレータ13から入力される信号P13に基づいて、歯部1aの周期に対応するカウント信号を出力する。
また、第一乗算回路16から入力される信号P16に対しては、該出力信号P16が1である場合に図3(f)に示すようにカウンタを0とする処理を行う。これにより、本実施例においては、正転時において減算回路12から−1の信号P12が出力された場合に、第一コンパレータ13から入力される信号P13に基づいて行っている歯部1aのカウントが0にセットされ、位置カウンタ19が初期化される。
また、第二乗算回路17から入力される信号P17に対しては、該出力信号P17が1の場合に図4(f)に示すようにカウンタを「歯数n−1」とする処理を行う。これにより、本実施例においては、逆転時において減算回路12から+1の信号P12が出力された場合に、第一コンパレータ13から入力される信号P13に基づいて行っている歯部1aのカウントに「歯数n−1」がセットされ、位置カウンタが初期化される。
上述した本実施例に係る回転センサによれば、回転体1の形状が、複数の歯部のうちの一つを完全に取り除く構成であるため、従来の一つの歯部の一部を切り欠くものに比較して加工工程が簡素になるとともに、磁気センサ2,3を周方向に沿って並設する構成であるため、磁気センサを軸方向に並設する従来のものに比較して回転センサの軸方向の幅を縮小することが可能となり、回転センサを小型化することができる。
図5乃至図10を用いて本発明の第2の実施例を詳細に説明する。図5は本実施例に係る回転センサの構成例を示す平面図、図6は本実施例のセンサの信号処理回路の構成例を示す回路図、図7は本実施例の正転時における出力信号の例、図8は正転時における二つの加算回路の出力信号の関係を示す図、図9は本実施例の回転体が逆転の場合のセンサの出力信号例、図10は逆転時における二つの加算回路の出力信号の関係を示す図である。
本実施例は上述した実施例1の構成に、さらに二つの磁気センサを追加したものである。以下、図1に示し上述した部材と同様の作用を奏する部材には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図5に示すように、本実施例に係る回転センサは、第一、第二磁気センサ2,3に加えて、回転体1に対向して配置され歯部1aの検出を行う第三、第四磁気センサ4,5を備えている。
これら磁気センサ4,5は、隣り合う歯部1aを同時に検出するように、換言すると、回転体1の軸心に対する中心角が連続する歯部1a間の中心角θ1(=θ)と同様になるように配置されるとともに、正転時において歯部1aが第四磁気センサ5、第三磁気センサ4の順に通過するように、かつ、第一、第二磁気センサ2,3とは歯部1aを検知する時間が4分の3周期ずれるように配置されている。ここで、本実施例では、一つのセンサが隣り合う歯部1aを検知する間隔を一周期としている。
すなわち、第三、第四磁気センサ4,5は、第一磁気センサ2と第三磁気センサ4の間の中心角θ2が次式(2)を満たすように配置されている。
θ2=360/n×(m+3/4) ・・・(2)
ただし、mは(n−3)以下の自然数。
これら磁気センサ4,5は、磁気センサ2,3と同様、それぞれ歯部1aの通過時には1、それ以外は0を信号として出力する(図7(a),(b)、図9(a),(b)参照)。
本実施例において、磁気センサ2〜5から出力される信号は、原点位置信号の出力を行う原点位置信号出力処理手段としての図6に示す信号処理回路100にそれぞれ入力され、入力された信号に基づいて処理が行われる。
以下、図6に基づき信号処理回路100の詳細を説明する。図6に示すように、信号処理回路100は、第一加算回路101、減算回路102、第二加算回路103、比較器としての第一〜第四コンパレータ104〜107、ラッチ回路108、インバータ109,110、第一、第二乗算回路111,112、及び位置カウンタ113を含んでいる。
第一加算回路101は二つの磁気センサ2,3から出力される0又は1の信号P1,P2を加算して正転時は図7(f)、逆転時は図9(f)に示す信号P101を出力する回路であり、減算回路102は第一磁気センサ2から出力される0又は1の信号P1から、第二磁気センサ3から出力される0又は1の信号P2を減算して正転時は図7(g)、逆転時は図9(g)に示す信号P102を出力する回路であり、第二加算回路103は二つの磁気センサ4,5から出力される0又は1の信号P3,P4を加算して正転時は図7(c)、逆転時は図9(c)に示す信号P103を出力する回路である。
コンパレータ104〜107は、入力された信号を予め設定される判定レベルと比較して、入力された信号が判定レベルより高い場合と低い場合とで異なる信号を出力するものであり、具体的には、第一及び第四コンパレータ104,107は各々判定レベルが0.5であり、それぞれ第一、第二加算回路101,103から入力される信号P101,P102に対し、該信号P101,P102が0.5以上の場合に1、0.5未満の場合に0を出力する。
これにより、第一コンパレータ104は正転時は図8(b)、逆転時は図10(b)に示すような信号P104を出力し、第四コンパレータ107は正転時は図8(a)、逆転時は図10(a)に示すような信号P107を出力する。これらの信号P104,P107はそれぞれラッチ回路108に入力される。
なお、図8、図10からわかるように、第一磁気センサ2と第三磁気センサ4との間隔を中心角が上記(2)式を満たすような値θ2としたことにより、第一コンパレータ104の出力信号P104と第四コンパレータ107の出力信号107とは、位相差が90度となっている。
また、第二コンパレータ105は判定レベルが−0.5であり、減算回路102から入力される信号P102に対し、該信号P102が−0.5以下の場合に1、−0.5より大きい場合に0を出力する。第二コンパレータ105の出力信号P105は第一乗算回路111に入力される。
また、第三コンパレータ106は判定レベルが0.5であり、減算回路102から入力される信号P102に対し、該信号が0.5以上の場合に1、0.5未満の場合に0を出力する。第三コンパレータ106の出力信号P106は第二乗算回路112に入力される。
ラッチ回路108は第一コンパレータ104の出力信号P104の立ち上がりエッジで第四コンパレータ107の出力信号P107の状態をラッチしてこれを出力するように構成されている。
これにより本実施例では、正転時においては図8に示すように第一コンパレータ104の出力信号P104の立ち上がりエッジにおいて、第四コンパレータ107の出力信号P107が0であるためラッチ回路108の出力信号P108は0となり、逆転時においては図10に示すように第一コンパレータ104の出力信号P104の立ち上がりエッジにおいて、第四コンパレータ107の出力信号P107が1であるためラッチ回路108の出力信号P108は1となる。
この出力信号P108はインバータ109を介して反転され、正転時には1、逆転時には0を出力する正転/逆転指令信号P109として第一、第二乗算回路111,112、及び位置カウンタ113に入力される。
第一乗算回路111は第二コンパレータ105から入力される信号P105と正転/逆転指令信号P109とを乗算する回路であり、該第一乗算回路111から出力される信号P111は、正転時においては第二コンパレータ105の出力信号P105と同期した信号となり、逆転時においては常に0となる。
また、第二乗算回路112は第三コンパレータ106から入力される信号とインバータ110を介して反転した正転/逆転指令信号P109(正転時:0、逆転時:1)とを乗算する回路である。該第二乗算回路112の出力信号P112は、正転時においては常に0である一方、逆転時においては第三コンパレータ106の出力信号P106と同期した信号となる。
第一乗算回路111、第二乗算回路112の出力信号P111,P112はそれぞれ位置カウンタ113に入力され、上述したように正転時においては第一乗算回路111の出力信号P111が反映され、逆転時においては第二乗算回路112の出力信号P112が反映されるように構成されている。
そして、位置カウンタ113は、上述した加算回路101及び第一、第二乗算回路111,112から入力される出力信号P101,P111,P112と、正転/逆転指令信号P109とに基づいてそれぞれ下記の処理を行う。
即ち、正転/逆転指令信号P109に対して、入力される信号が1の場合は回転方向信号を正転(UP)とし、入力される信号が0の場合は回転方向信号を逆転(DOWN)とする。
そして、第一コンパレータ104から入力される出力信号P104に対して、入力された正転/逆転指令信号P109が1である場合、即ち正転指令の場合は図7(h)に示すように出力の立ち上がりエッジごとにカウンタを「+1」とする一方、入力された正転/逆転指令信号P109が0である場合、つまり、逆転指令の場合は図9(h)に示すように出力の立ち上がりエッジごとにカウンタを「−1」とする。このようにして、第一コンパレータ104から入力される信号P104に基づいて、歯部1aの周期に対応するカウント信号を出力する。
また、第一乗算回路111から入力される出力信号P111に対しては、該出力信号P111が1である場合に図7(i)に示すようにカウンタを0とする処理を行う。これにより、本実施例においては、正転時において減算回路102から−1の信号が出力された場合に、第一コンパレータ104から入力される信号P104に基づいて行っている歯部1aのカウントが0にセットされ、位置カウンタ113が初期化される。
また、第二乗算回路112から入力される出力信号P112に対しては、該出力信号P112が1の場合に図9(i)に示すようにカウンタを「歯数n−1」とする処理を行う。これにより、本実施例においては、逆転時において減算回路102から+1の信号が出力された場合に、第一コンパレータ104から入力される信号P104に基づいて行っている歯部1aのカウントが「歯数n−1」にセットされ、位置カウンタ113が初期化される。
上述した本実施例に係る回転センサによれば、第三磁気センサ4及び第四磁気センサ5を、第一、第二磁気センサ2,3に対して4分の3周期ずれて歯部1aを検出するように配置して第一加算回路101と第二加算回路103の出力信号が90度の位相差を持つようにするとともに、第一加算回路101の立ち上がりエッジで第二加算回路103の出力信号の状態をラッチするようにしたため、実施例1の効果に加えて、外部から正転/逆転指令信号を入力することなく、回転体の正転、逆転を判断することが可能となる。
本発明は、回転体に対向する位置に複数のセンサを設け、センサの出力信号に基づいて原点位置信号を出力する回転センサに適用可能である。
本発明の実施例1に係る回転センサを示す概略構成図である。 本発明の実施例1の信号処理回路の構成を示すブロック図である。 図3(a)は本発明の実施例1における正転時の第一磁気センサ2の出力信号の例、図3(b)は第二磁気センサ3の出力信号の例、図3(c)は加算回路11の出力信号の例、図3(d)は減算回路12の出力信号の例、図3(e)はカウンタ信号の例、図3(f)はカウンタを初期化する信号の例である。 図4(a)は本発明の実施例1における逆転時の第一磁気センサ2の出力信号の例、図4(b)は第二磁気センサ3の出力信号の例、図4(c)は加算回路11の出力信号の例、図4(d)は減算回路12の出力信号の例、図4(e)はカウンタ信号の例、図4(f)はカウンタを初期化する信号の例である。 本発明の実施例2に係る回転センサを示す概略構成図である。 本発明の実施例2の信号処理回路の構成を示すブロック図である。 図7(a)は本発明の実施例2における正転時の第三磁気センサの出力信号の例、図7(b)は第四磁気センサの出力信号の例、図7(c)は第二加算回路の出力信号の例、図7(d)は第一磁気センサの出力信号の例、図7(e)は第二磁気センサの出力信号の例、図7(f)は第一加算回路の出力信号の例、図7(g)は減算回路の出力信号の例、図7(h)はカウンタを初期化する信号の例、図7(i)はカウンタ信号の例である。 図8(a)は本発明の実施例2における正転時の第四コンパレータの出力信号の例、図8(b)は第一コンパレータの出力信号の例である。 図9(a)は本発明の実施例2における逆転時の第三磁気センサの出力信号の例、図9(b)は第四磁気センサの出力信号の例、図9(c)は第二加算回路の出力信号の例、図9(d)は第一磁気センサの出力信号の例、図9(e)は第二磁気センサの出力信号の例、図9(f)は第一加算回路の出力信号の例、図9(g)は減算回路の出力信号の例、図9(h)はカウンタを初期化する信号の例、図9(i)はカウンタ信号の例である。 図10(a)は本発明の実施例2における逆転時の第四コンパレータの出力信号の例、図10(b)は第一コンパレータの出力信号の例である。
符号の説明
1 回転体
1a 歯部
1b 歯欠部
2,3,4,5 磁気センサ
10,100 信号処理回路
11,101,103 加算回路
12,102 減算回路
13,14,15,104,105,106,107 コンパレータ
16,17,111,112 乗算回路
18,109,110 インバータ
19,113 位置カウンタ
108 ラッチ回路

Claims (3)

  1. 外周面に歯車状に複数の歯部が形成された回転体と、前記回転体に対向して配置され前記歯部を検出する第一センサ及び第二センサと、前記第一センサ及び前記第二センサの出力信号に基づいて前記回転体の位置を出力する原点位置信号出力処理手段とを備える回転センサであって、
    前記二つのセンサが隣り合う二つの前記歯部を同時に検出するように周方向に沿って並置され、
    前記回転体が前記複数の歯部のうちの一つを完全に切り欠かれた形状であり、
    前記原点位置信号出力処理回路が、前記二つのセンサの出力信号を減算する減算回路と、前記減算回路の出力信号と予め設定されたしきい値とを比較した結果を出力する比較器と、前記比較器の出力信号に基づいて前記回転体の原点位置信号を検出する位置カウンタとを備える
    ことを特徴とする回転センサ。
  2. 前記二つのセンサの出力信号を加算する第一加算回路を備え、前記第一加算回路の出力信号を前記位置カウンタのカウント信号とする一方、前記減算回路からの出力及び回転方向信号に基づいて前記位置カウンタの初期化を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の回転センサ。
  3. 前記回転体に対向して配置され、隣り合う二つの前記歯部を同時に検出するように、且つ前記第一センサ及び前記第二センサに対して前記歯部を検出する時間が4分の3周期ずれるように周方向に並置されて前記歯部を検出する第三センサ及び第四センサと、
    前記第三センサ及び前記第四センサの出力信号を加算する第二加算回路と、
    前記第一加算回路の出力信号の立ち上がり時における前記第二加算回路の出力値を出力するラッチ回路とを設け、
    前記位置カウンタが、前記ラッチ回路の出力に応じて前記回転体の正転又は逆転を判断する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転センサ。
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