JP2009188285A - 基板の製造方法およびその基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生産性が良く、基板本体の端面である外周側面から微細なゴミが飛散するのを確実に防ぐことができる基板の製造方法およびその基板を提供する。
【解決手段】 絶縁性基板材10における基板形成領域11内に2つの孔12を形成し、この2つの孔12に絶縁性部材6を埋め込んで連結部を形成し、この絶縁性部材6が埋め込まれた2つの孔12に両端がそれぞれ到達する2つの長孔13を、基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に沿って形成し、この2つの長孔13の側面に保護メッキ層5を形成して、2つの孔12に埋め込まれた絶縁性部材6を2つの長孔13が連続する方向に沿って切断する。従って、2つの長孔13を形成しても、絶縁性部材6によって基板本体2が絶縁性基板材10から脱落せず、2つの長孔13の側面を保護メッキ層5と絶縁性部材6の一部とで覆った後に、基板本体2を絶縁性基板材10から分離させることができる。
【選択図】 図7

Description

この発明は、電子時計、携帯電話機、携帯情報処理機などの電子機器に用いられる基板の製造方法およびその基板に関する。
従来、電子腕時計においては、標準時刻電波を受信するアンテナを備えた電波時計が知られている。この種の電波時計においては、特許文献1に記載されているように、アンテナと回路基板とを電気的に接続するためのアンテナ基板を備えている。
特開2005−130055
このようなアンテナ基板は、基板本体がエポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂からなり、この基板本体の表面に一対の電極パターンが形成され、この一対の電極パターに、アンテナのコアに巻き付けられたコイルの巻線の両端がそれぞれ半田で接続されると共に、一対の電極パターンが時計本体の回路基板に接触して接続されるように構成されている。
このような従来のアンテナ基板では、基板本体がガラスエポキシ樹脂で形成され、プレス加工や切削加工などの機械加工によって基板本体の外形を形成しているため、その機械加工面である基板本体の端面、つまり基板本体の外周側面にエポキシ樹脂とガラス繊維とが絡み合った状態で露出することになる。このため、機械加工面である基板の端面を二次加工で研磨しても、微紛や微細なバリをなくすことができず、これらが微細なゴミとなって時計本体内に飛散し、この飛散した微細なゴミによって時計ムーブメントの正常な動作が妨げられるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、生産性が良く、基板本体の端面である外周側面から微細なゴミが飛散するのを確実に防ぐことができる基板の製造方法およびその基板を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域内に、前記基板本体の外形に沿って長孔を形成する前に、予め前記絶縁性基板材とこれに形成される前記基板本体とを連結するための連結部を形成する工程と、この連結部を除いて前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って前記長孔を形成する工程と、この長孔の側面に保護メッキ層を形成する工程と、前記連結部を前記長孔に沿って切断する工程とを有することを特徴とする基板の製造方法である。
請求項2に記載の発明は、絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域内に少なくとも2つの孔を、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に対応させて形成する工程と、この少なくとも2つの孔に絶縁性部材を埋め込む工程と、この絶縁性部材が埋め込まれた前記少なくとも2つの孔に両端がそれぞれ到達する少なくとも2つの長孔を、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って形成する工程と、この少なくとも2つの長孔の側面に保護メッキ層を形成する工程と、前記少なくとも2つの孔に埋め込まれた前記絶縁性部材を前記少なくとも2つの長孔が連続する方向に沿って切断する工程とを有することを特徴とする基板の製造方法である。
請求項3に記載の発明は、絶縁性基板材における少なくとも基板本体を形成するための基板形成領域の一面に金属層を形成する工程と、前記絶縁性基板材における前記基板形成領域の他面から前記金属層を残した状態で、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って長孔を連続して形成する工程と、この長孔の側面に保護メッキ層を形成する工程と、前記金属層を前記長孔に沿って切断する工程とを有することを特徴とする基板の製造方法である。
請求項4に記載の発明は、絶縁性基板材における基板形成領域内に形成される基板本体の外周に位置する箇所に、前記絶縁性基板材とこれに形成される前記基板本体とを連結するための連結部を形成し、この連結部を除いて前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って長孔を形成し、この長孔の側面に保護メッキ層を形成した上、前記連結部を前記長孔に沿って切断して、少なくとも前記長孔の側面に形成された前記保護メッキ層を前記基板本体の外周側面として形成したことを特徴とする基板である。
請求項5に記載の発明は、絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域内に少なくとも2つの孔を前記基板本体の外形に対応させて形成し、この少なくとも2つの孔に絶縁性部材を埋め込み、この絶縁性部材が埋め込まれた前記少なくとも2つの孔に両端がそれぞれ到達する少なくとも2つの長孔を、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って形成し、この少なくとも2つの長孔の側面に保護メッキ層を形成した上、前記少なくとも2つの孔に設けられた前記絶縁性部材を前記少なくとも2つの長孔が連続する方向に沿って切断して、前記少なくとも2つの長孔の側面に形成された前記保護メッキ層および切断された前記絶縁性部材の一部を前記基板本体の外周側面として形成したことを特徴とする基板である。
請求項6に記載の発明は、絶縁性基板材における少なくとも基板本体を形成するための基板形成領域の一面に金属層を形成し、前記絶縁性基板材における前記基板形成領域の他面から前記金属層を残した状態で、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って長孔を連続して形成し、この長孔の側面に保護メッキ層を形成した上、前記金属層を前記長孔に沿って切断して、前記長孔の側面に形成された前記保護メッキ層を前記基板本体の外周側面として形成したことを特徴とする基板である。
この発明によれば、絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域に、予め絶縁性基板材とこれに形成される基板本体とを連結するための連結部を形成することにより、基板形成領域内に基板本体の外形に沿う長孔を形成しても、連結部によって基板本体が絶縁性基板材から脱落せずに、基板本体を絶縁性基板材に連結させることができる。この状態で、長孔の側面に保護メッキ層を形成して、連結部を長孔に沿って切断することにより、基板本体の側面を少なくとも保護メッキ層によって覆った状態で、基板本体を絶縁性基板材から分離させることができる。
このため、1枚の絶縁性基板材に複数の基板形成領域を設けることにより、1枚の絶縁性基板材から複数のアンテナ基板を一度に形成することができるので、生産性が良いばかりか、基板本体の側面を保護メッキ層によって覆うことができるので、基板本体をエポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂で形成しても、基板本体の端面である外周側面から微粉やバリなどの微細なゴミが飛散するのを確実に防ぐことができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図7を参照して、この発明を電子腕時計のアンテナ基板に適用した実施形態1について説明する。
このアンテナ基板1は、図示しないが、腕時計ケースに組み込まれる時計モジュール内のアンテナを時計モジュール内の回路基板に電気的に接続するためのものであり、図1に示すように、横長の丸みを有するほぼ台形状の基板本体2を備えている。この基板本体2は、エポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂からなっている。
この基板本体2の一面(図1では表面)には、図1に示すように、一対の電極パターン3が形成されている。この一対の電極パターン3は、図示しないが、その各一端部(図1では左側の各端部)に、アンテナのコアに巻き付けられたコイルの巻線の両端が接続され、その各他端部(図1では右側の各端部)が回路基板の一対の端子に接続されるように構成される。また、この基板本体2の所定箇所、つまり一対の電極パターン3の他端部間(図1では右側の各端部間)に位置する箇所には、図1に示すように、取付孔4が設けられている。
この取付孔4は、図示しないが、基板本体2を時計モジュール内の回路基板に重ねて一対の電極パターン3を回路基板の一対の端子に接触させた状態で、基板本体2を時計モジュールのハウジングに取り付けるためのネジが挿入するように形成されている。さらに、この基板本体2の外周に沿う側面には、図1および図2に示すように、保護メッキ層5が設けられており、この基板本体2の外周における左右両側に位置する側面には、後述する連結部である絶縁性部材6の一部が設けられている。
次に、図3〜図7を参照して、このアンテナ基板1の製造方法について説明する。
このアンテナ基板1の製造方法は、エポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂からなる1枚の絶縁性基板材10に複数の基板形成領域11を形成し、この複数の基板形成領域11ごとにアンテナ基板1を一度に複数個形成する方法である。ただし、図3〜図7では1つのアンテナ基板1を形成する場合のみを示している。
このアンテナ基板1を形成する場合には、まず、図3に示すように、表面に銅箔などの導電性金属層10a(同図に斜線で示す)が形成された絶縁性基板材10における基板本体2を形成するための基板形成領域11内に少なくとも2つの孔12を形成する。この2つの孔12は、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に形成される基板本体2の外周に位置する左右の両側部に対応した状態で、絶縁性基板材10の表裏面に貫通して設けられている。そして、この2つの孔12内に、図4に示すように、合成樹脂製の絶縁性部材6を埋め込んで、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に形成される基板本体2と絶縁性基板材10とを連結するための連結部を形成する。
次いで、図5に示すように、絶縁性部材6が埋め込まれた2つの孔12に両端がそれぞれ到達する2つの長孔13を、基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に沿って形成する。この2つの長孔13は、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に位置し、絶縁性基板材10の表裏面に貫通して設けられている。このときには、2つの長孔13を基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に沿って形成しても、2つの孔12に埋め込まれた絶縁性部材6によって、基板本体2が絶縁性基板材10から脱落せずに、基板本体2が絶縁性基板材10に連結されている。
この状態で、図6に示すように、2つの長孔13の側面にメッキを施して保護メッキ層5を形成する。この後、図7に示すように、絶縁性基板材10の表面に設けられた導電性金属層10aをエッチングして、2つの長孔13および2つの絶縁性部材6で囲われた領域内、つまり基板本体2に対応する領域内に一対の電極パターン3を形成する。このときには、導電性金属層10a上にマスク(図示せず)を設け、このマスクで覆われていない部分の導電性金属層10aをエッチングによって除去することにより、マスクで覆われた部分の導電性金属層10aが一対の電極パターン3として形成される。
そして、図7に示すように、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に取付孔4を形成した後、2つの孔12に埋め込まれた絶縁性部材6を2つの長孔13が連続する方向に沿って切断する。これにより、図1および図2に示すように、2つの長孔13の側面に形成された保護メッキ層5および切断された絶縁性部材6の一部が基板本体2の外周側面として形成され、この状態で基板本体2が絶縁性基板材10から分離される。
このように、このアンテナ基板1の製造方法によれば、絶縁性基板材10における基板本体2を形成するための基板形成領域11内に、その基板本体2の外形に対応する2つの孔12を形成し、この2つの孔12に絶縁性部材6を埋め込んで絶縁性基板材10に形成される基板本体2と絶縁性基板材10とを連結するための連結部を形成しているので、この絶縁性部材6が埋め込まれた2つの孔12に両端がそれぞれ到達する2つの長孔13を、基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に沿って形成しても、2つの孔12に埋め込まれた絶縁性部材6によって基板本体2が絶縁性基板材10から脱落せずに、基板本体2を絶縁性基板材10に連結させておくことができる。
そして、この状態で、2つの長孔13の側面に保護メッキ層5を形成して、2つの孔12に埋め込まれた絶縁性部材6を2つの長孔13が連続する方向に沿って切断することにより、基板本体2の側面を保護メッキ層5と絶縁性部材6の一部によって覆った状態で、基板本体2を絶縁性基板材10から分離させることができる。このため、1枚の絶縁性基板材10に複数の基板形成領域11を設けることにより、1枚の絶縁性基板材10から複数のアンテナ基板1を一度に形成することができるので、アンテナ基板1の生産性を高めることができる。
また、このアンテナ基板1によれば、基板本体2がエポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂で形成されていても、基板本体2の外周側面にエポキシ樹脂とガラス繊維とが絡み合った状態で露出しないように、基板本体2の端面である外周側面を保護メッキ層5と絶縁性部材6の一部とで覆うことができ、このため基板本体2の端面である外周側面から微粉やバリなどの微細なゴミが飛散するのを確実に防ぐことができる。これにより、時計ムーブメントが微細なゴミの飛散による影響を受けず、時計ムーブメントを長期間に亘って正常に動作させることができる。
なお、上記実施形態1は、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に形成される基板本体2の外周に対応する左右の両側部に2つの孔12を設け、この2つの孔12に絶縁性部材6を埋め込み、この絶縁性部材6が埋め込まれた2つの孔12に両端がそれぞれ到達する2つの長孔13を、基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に沿って形成した場合について述べたが、これに限らず、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に対応する箇所に3つ以上の孔を設け、この3つ以上の孔にそれぞれ絶縁性部材6をそれぞれ埋め込み、この状態で絶縁性部材6がそれぞれ設けられた3つ以上の孔を、基板形成領域11内に形成される基板本体2の外形に沿って順次結ぶように3つ以上の長孔を形成して、アンテナ基板1を製作するようにしても良い。
(実施形態2)
次に、図8〜図12を参照して、この発明を電子腕時計のアンテナ基板に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図7に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
このアンテナ基板20は、実施形態1と同様、腕時計ケースに組み込まれる時計モジュール内のアンテナを時計モジュール内の回路基板に電気的に接続するためのものであり、図8に示すように、横長のほぼ台形状の基板本体21を備えている。この基板本体21も、エポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂からなっている。
この基板本体21の一面(図8では表面)には、図8および図9に示すように、一対の電極パターン3が形成されている。この一対の電極パターン3は、実施形態1と同様、その各一端部(図8では左側の各端部)に、アンテナのコアに巻き付けられたコイルの巻線の両端が接続され、その各他端部(図8では右側の各端部)が回路基板の一対の端子に接続されるように構成される。
また、この基板本体21の所定箇所、つまり一対の電極パターン3の他端部間(図8では右側の各端部間)に位置する箇所には、図8および図9に示すように、取付孔4が形成されている。この取付孔4も、実施形態1と同様、基板本体21を時計モジュールのハウジングに取り付けるためのネジが挿入するように形成されている。さらに、この基板本体21の外周に沿う側面には、図9に示すように、保護メッキ層22が設けられている。
次に、図10〜図12を参照して、このアンテナ基板20の製造方法について説明する。
このアンテナ基板20の製造方法も、実施形態1のアンテナ基板1と同様、エポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂からなる1枚の絶縁性基板材10に複数の基板形成領域11を形成し、この複数の基板形成領域11ごとにアンテナ基板20を一度に複数個形成する方法である。この場合にも、図10〜図12では1つのアンテナ基板20を形成する場合のみを示している。
このアンテナ基板20を形成する場合には、まず、図10(a)および図10(b)に示すように、絶縁性基板材10の表裏両面(図10(b)では左右両面)における少なくも基板本体21を形成するための基板形成領域11内に、銅箔などの導電性金属からなる第1、第2の各金属層23、24をそれぞれ形成する。この場合、第1金属層23は、一対の電極パターン3を形成するためのものであり、絶縁性基板材10の表面(図10(b)では左側面)に設けられている。また、第2金属層234は、絶縁性基板材10に形成される基板本体21と絶縁性基板材10とを連結するための連結部を形成するためのものであり、絶縁性基板材10の裏面(図10(b)では右側面)に設けられている。
この状態で、絶縁性基板材10における基板形成領域11の表面側、つまり第1金属層23側(図10(b)では左側面)から、裏面側(図10(b)では右側面)の第2金属層24を残した状態で、基板形成領域11内に形成される基板本体21の外形に沿って長孔25を連続して形成する。このときには、長孔25を基板本体21の外形に沿って連続させて形成しても、絶縁性基板材10の裏面(図10(b)では右側面)に形成された第2金属層24によって、基板本体21が絶縁性基板材10から脱落せずに、基板本体21が絶縁性基板材10に連結されている。
次いで、図11(a)および図11(b)に示すように、長孔25の側面にメッキを施して、保護メッキ層22を形成する。このときには、長孔25の内面全体、つまり長孔25の内部の全側面および絶縁性基板材10の裏面側(図11(b)では右側面)に位置する第2金属層24の内面(図11(b)では左側面)に保護メッキ層22が形成される。そして、この状態で、絶縁性基板材10における基板形成領域11の表裏両面の第1、第2の各金属層23、24をパターニングする。
このときには、実施形態1と同様、第1金属層23上にマスクを設け、このマスクで覆われていない部分の第1金属層23をエッチングによって除去することにより、マスク覆われた部分の第1金属層23が一対の電極パターン3として形成されると共に、長孔25およびその周縁部に位置する保護メッキ層22がマスクで覆われて除去されずに残る。
同様に、第2金属層24上にマスクを設け、このマスクで覆われていない部分の第2金属層24をエッチングによって除去することにより、マスク覆われた部分の第2金属層24が長孔25に対応する部分、つまり長孔25の周縁部をも含む部分に形成される。これにより、第2金属層24が、絶縁性基板材10とこれに形成される基板本体21とを連結する連結部として形成される。
この状態で、図12(a)および図12(b)に示すように、絶縁性基板材10の基板形成領域11内に取付孔4を絶縁性基板材10の上下(図12(b)では左右)に貫通させて形成し、この後、第2金属層24を長孔25に沿って切断する。これにより、図8および図9に示すように、長孔25の側面に形成された保護メッキ層22が基板本体21の外周側面として形成され、この状態で基板本体21が絶縁性基板材10から分離される。この後、長孔25の側面に位置する第2金属層24を研磨して切断された第2金属層24のバリを取り除き、長孔25の側面に金メッキを施す。
このように、このアンテナ基板20の製造方法によれば、絶縁性基板材10における少なくとも基板本体21を形成するための基板形成領域11の裏面に第2金属層24を形成していることにより、絶縁性基板材10における基板形成領域11の表面側から第2金属層24を残した状態で、基板形成領域11内に形成される基板本体21の外形に沿って長孔25を連続して形成しても、第2金属層24によって基板本体21が絶縁性基板材10から脱落せずに、基板本体21を絶縁性基板材10に連結させておくことができる。
そして、この状態で、長孔25の側面に保護メッキ層22を形成して、第2金属層24を長孔25に沿って切断することにより、基板本体21の側面を保護メッキ層22によって覆った状態で、基板本体21を絶縁性基板材10から分離させることができる。このため、実施形態1と同様、1枚の絶縁性基板材10に複数の基板形成領域11を設けることにより、1枚の絶縁性基板材10から複数のアンテナ基板20を一度に形成することができるので、アンテナ基板20の生産性を高めることができる。
また、このアンテナ基板20によれば、実施形態1と同様、基板本体21がエポキシ樹脂にガラス繊維を含有させたガラスエポキシ樹脂で形成されていても、基板本体21の外周側面にエポキシ樹脂とガラス繊維とが絡み合った状態で露出しないように、基板本体21の端面である外周側面を保護メッキ層22で覆うことができ、このため基板本体21の端面である外周側面から微粉やバリなどの微細なゴミが飛散するのを確実に防ぐことができる。これにより、時計ムーブメントが微細なゴミの飛散による影響を受けず、時計ムーブメントを長期間に亘って正常に動作させることができる。
なお、上記実施形態1、2およびその変形例では、電子腕時計のアンテナ基板1、20に適用した場合について述べたが、必ずしもアンテナ基板である必要はなく、時計モジュールの回路基板にも適用することができるほか、必ずしも電子腕時計の基板である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の電子時計の基板にも適用することができる。また、必ずしも電子時計の基板である必要もなく、携帯電話機、携帯情報処理機(PDA:パーソナル・デジタル・アシスタント)などの各種の電子機器の基板にも広く適用することができる。
この発明を電子腕時計のアンテナ基板に適用した実施形態1の拡大正面図である。 図1のA−A矢視における拡大断面図である。 図1のアンテナ基板の製造工程において絶縁性基板材の基板形成領域内に2つの孔を形成した状態を示した要部の正面図である。 図3の2つの孔に絶縁性部材を埋め込んだ状態を示した要部の正面図である。 図4の絶縁性基板材に2つの長孔を基板本体の外形に沿って形成した状態を示した要部の正面図である。 図5の2つの長孔の側面に保護メッキ層を形成した状態を示した要部の正面図である。 図6の2つの長孔で囲われた領域内に一対の電極パターンおよび取付孔を形成して、絶縁性部材を切断する状態を示した要部の正面図である。 この発明を電子腕時計のアンテナ基板に適用した実施形態2の拡大正面図である。 図8のB−B矢視における拡大断面図である。 図8のアンテナ基板の製造工程において表裏両面に第1、第2の各金属層が形成された絶縁性基板材の基板形成領域内に長孔を基板本体の外形に沿って形成した状態を示し、(a)はその要部の正面図、(b)はそのC−C矢視における拡大断面図である。 図10の長孔の側面に保護メッキ層を形成して第1、第2の各金属層をパターンニングした状態を示し、(a)はその要部の正面図、(b)はそのD−D矢視における拡大断面図である。 図11の基板本体に取付孔を形成して第2金属層を長孔に沿って切断する状態を示し、(a)はその要部の正面図、(b)はそのE−E矢視における拡大断面図である。
符号の説明
1、20 アンテナ基板
2、21 基板本体
3 一対の電極パターン
4 取付孔
5、22 保護メッキ層
6 絶縁性部材
10 絶縁性基板材
11 基板形成領域
12 2つの孔
13 2つの長孔
24 第2金属層
25 長孔

Claims (6)

  1. 絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域内に、前記基板本体の外形に沿って長孔を形成する前に、予め前記絶縁性基板材とこれに形成される前記基板本体とを連結するための連結部を形成する工程と、
    この連結部を除いて前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って前記長孔を形成する工程と、
    この長孔の側面に保護メッキ層を形成する工程と、
    前記連結部を前記長孔に沿って切断する工程と
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
  2. 絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域内に少なくとも2つの孔を、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に対応させて形成する工程と、
    この少なくとも2つの孔に絶縁性部材を埋め込む工程と、
    この絶縁性部材が埋め込まれた前記少なくとも2つの孔に両端がそれぞれ到達する少なくとも2つの長孔を、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って形成する工程と、
    この少なくとも2つの長孔の側面に保護メッキ層を形成する工程と、
    前記少なくとも2つの孔に埋め込まれた前記絶縁性部材を前記少なくとも2つの長孔が連続する方向に沿って切断する工程と
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
  3. 絶縁性基板材における少なくとも基板本体を形成するための基板形成領域の一面に金属層を形成する工程と、
    前記絶縁性基板材における前記基板形成領域の他面から前記金属層を残した状態で、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って長孔を連続して形成する工程と、
    この長孔の側面に保護メッキ層を形成する工程と、
    前記金属層を前記長孔に沿って切断する工程と
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
  4. 絶縁性基板材における基板形成領域内に形成される基板本体の外周に位置する箇所に、前記絶縁性基板材とこれに形成される前記基板本体とを連結するための連結部を形成し、この連結部を除いて前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って長孔を形成し、この長孔の側面に保護メッキ層を形成した上、前記連結部を前記長孔に沿って切断して、少なくとも前記長孔の側面に形成された前記保護メッキ層を前記基板本体の外周側面として形成したことを特徴とする基板。
  5. 絶縁性基板材における基板本体を形成するための基板形成領域内に少なくとも2つの孔を前記基板本体の外形に対応させて形成し、この少なくとも2つの孔に絶縁性部材を埋め込み、この絶縁性部材が埋め込まれた前記少なくとも2つの孔に両端がそれぞれ到達する少なくとも2つの長孔を、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って形成し、この少なくとも2つの長孔の側面に保護メッキ層を形成した上、前記少なくとも2つの孔に設けられた前記絶縁性部材を前記少なくとも2つの長孔が連続する方向に沿って切断して、前記少なくとも2つの長孔の側面に形成された前記保護メッキ層および切断された前記絶縁性部材の一部を前記基板本体の外周側面として形成したことを特徴とする基板。
  6. 絶縁性基板材における少なくとも基板本体を形成するための基板形成領域の一面に金属層を形成し、前記絶縁性基板材における前記基板形成領域の他面から前記金属層を残した状態で、前記基板形成領域内に形成される前記基板本体の外形に沿って長孔を連続して形成し、この長孔の側面に保護メッキ層を形成した上、前記金属層を前記長孔に沿って切断して、前記長孔の側面に形成された前記保護メッキ層を前記基板本体の外周側面として形成したことを特徴とする基板。
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