JP2009185854A - 自動車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力を出力可能な電動機を備える車両において、パーキングロック機構におけるギヤの噛み合いをより確実にすると共に、この際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にする。
【解決手段】シフトレバーが駐車ポジションに操作されてからブレーキがオフされたときに、路面勾配θが正のときにはモータのトルク指令Tm2*に負の所定トルクT1を設定し(S140,S150)、路面勾配θが負のときにはモータのトルク指令Tm2*に正の所定トルクT2を設定し(S140,S160)、設定したトルク指令Tm2*に対応するトルクを所定時間t1に亘ってモータから出力する(S170〜S190)。これにより、パーキングロック機構におけるギヤの噛み合いをより確実にすると共に、この際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車およびその制御方法に関する。
従来、この種の自動車としては、車軸に動力を出力可能なモータと、車軸の回転に伴って回転するバーキングロックギヤとこのパーキングロックギヤと噛み合って駆動輪の回転を停止するパーキングロックポールとからなるパーキングロック機構と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、シフトレバーがP(パーキング)レンジに操作された後に、車両後進方向のトルクと車両前進方向のトルクとをモータから順に出力することにより、パーキングロックギヤとパーキングロックポールとを噛み合わせている。
特開2006−81264号公報
こうした自動車では、シフトレバーがPレンジに操作されたときに、パーキングロックギヤの回転位置によっては、パーキングロックギヤとパーキングロックポールとが噛み合わない場合がある。このため、上述の自動車では、パーキングロックギヤとパーキングロックポールとを確実に噛み合わせるために、シフトレバーがPレンジに操作された以降に車両を移動させるトルクを電動機から出力しているが、この際には、操作者が違和感を感じない方向に車両を移動させるトルクを電動機から出力することが望ましい。
本発明の自動車およびその制御方法は、パーキングロック機構におけるギヤの噛み合いをより確実にすると共に、この際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることを主目的とする。
本発明の自動車およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
第1の車軸または第2の車軸に動力を出力可能な電動機と、前記第1の車軸に直接または間接に取り付けられ該第1の車軸の回転に伴って回転する第1のギヤと該第1のギヤとの噛み合いにより該第1の車軸が回転しないよう固定可能な第2のギヤとを有しシフトレバーが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、前記シフトレバーが前記駐車ポジションに操作された以降に前記車両を前後方向のいずれか一方に所定の移動量以上移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する駐車時制御を実行する駐車時制御手段と、を備える自動車であって、
路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報を検出可能な周辺情報検出手段と、
前記検出された車両周辺情報に基づいて前記駐車時制御を実行する際に前記車両を移動させる駐車時移動方向を設定する移動方向設定手段と、
を備え、
前記駐車時制御手段は、前記車両が前記設定された駐車時移動方向に移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう前記駐車時制御を実行する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報に基づいて、シフトレバーが駐車ポジションに操作された以降に実行される駐車時制御を実行する際に車両を移動させる駐車時移動方向を設定し、シフトレバーが駐車ポジションに操作された以降に車両を設定された駐車時移動方向に所定の移動量以上移動可能なトルクが電動機から出力されるよう電動機を制御する。これにより、パーキングロック機構におけるギヤの噛み合いをより確実にすることができる。しかも、車両周辺情報に基づいてより適正に駐車時移動方向を設定すれば、駐車時制御の際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることができる。
こうした本発明の自動車において、前記周辺情報検出手段は、前記路面勾配を検出する手段であり、前記移動方向設定手段は、前記検出された路面勾配に基づいて前記車両が重力により移動する方向を該駐車時移動方向に設定する手段である、ものとすることもできる。この場合、前記駐車時制御手段は、前記検出された路面勾配の大きさが所定量以上のときには前記電動機からトルクが出力されないよう該電動機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駐車時制御の際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることができると共に路面勾配の大きさが所定量以上のときには電動機により消費される電力を無くすことができ省エネルギ化を図ることができる。
また、本発明の自動車において、前前記周辺情報検出手段は、前記路面上の車止めの位置を検出する手段であり、 前記移動方向設定手段は、前記車止めが車輪から所定距離範囲内に位置するときに該車輪に対する該車止めの方向を前記駐車時移動方向に設定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、駐車時制御の際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることができる。
さらに、本発明の自動車において、前記所定の移動量は、前記第1のギヤの1歯分に相当する移動量であるものとすることもできる。
あるいは、本発明の自動車において、内燃機関と、前記第1の車軸または前記第2の車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の自動車の制御方法は、
第1の車軸または第2の車軸に動力を出力可能な電動機と、前記第1の車軸に直接または間接に取り付けられ該第1の車軸の回転に伴って回転する第1のギヤと該第1のギヤとの噛み合いにより該第1の車軸が回転しないよう固定可能な第2のギヤとを有しシフトレバーが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、を備え、前記シフトレバーが前記駐車ポジションに操作された以降に前記車両を前後方向のいずれか一方に所定の移動量以上移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する駐車時制御を実行する、自動車の制御方法であって、
(a)路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報に基づいて前記駐車時制御を実行する際に前記車両を移動させる駐車時移動方向を設定し、
(b)前記車両が前記設定した駐車時移動方向に移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう前記駐車時制御を実行する、
ことを特徴とする。
この本発明の自動車の制御方法では、路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報に基づいて、シフトレバーが駐車ポジションに操作された以降に実行される駐車時制御を実行する際に車両を移動させる駐車時移動方向を設定し、シフトレバーが駐車ポジションに操作された以降に車両を設定された駐車時移動方向に所定の移動量以上移動可能なトルクが電動機から出力されるよう電動機を制御する。これにより、パーキングロック機構におけるギヤの噛み合いをより確実にすることができる。また、車両周辺情報に基づいてより適切に駐車時移動方向を設定すれば、駐車時制御の際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70と、ハイブリッド用電子制御ユニットと通信を行なうバックモニタシステム90とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪としての後輪63a,63bに出力される。
ギヤ機構60には、ファイナルギヤ60aに取り付けられたパーキングギヤ57と、パーキングギヤ57と噛合してその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール58とからなるパーキングロック機構56が取り付けられている。パーキングロックポール58は、シフトレバー81の他のポジションから駐車ポジションへの操作信号または駐車ポジションから他のポジションへの操作信号が入力されたハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ57との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。ファイナルギヤ60aは、機械的に駆動輪としての後輪63a,63bに接続されているから、パーキングロック機構56は間接的に後輪63a,63bをロックできることになる。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
バックモニタシステム90は、車両の後進方向を撮影する図示しない車載用カメラと、シフトレバー81が後進走行用のリバースポジションに操作されているときに車載用カメラにより撮影される映像を操作者に表示する図示しないディスプレイと、車載用カメラにより撮影される映像を画像処理して被撮影体が車止めや障害物であるか否かを判定したり後輪63a,63bと車止めとの距離である車止め距離Lを算出する処理等を行なう本体とを備える。バックモニタシステム90は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってディスプレイに画像を表示すると共に必要に応じて車載用カメラにより撮影される映像に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に送信する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,勾配センサ89からの路面勾配θ,バックモニタシステム90からの車止め距離Lなどが入力ポートを介して入力されており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、バックモニタシステム90にシフトポジションSPなどが出力ポートを介して送信されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、シフトポジションSPとしては、駐車ポジションやニュートラルポジション,前進走行用のドライブポジション,後進走行用のリバースポジションなどがある。また、勾配センサ89は、前進方向への登坂勾配のときに正の値,後進方向への登坂勾配のときに負の値を検出するものとした。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車20の動作、特にパーキングロック機構56におけるギヤを噛み合わせる際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトレバー81が駐車ポジションに操作されたときに実行される。
駐車時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、勾配センサ89からの路面勾配θを入力すると共に(ステップS100)、ブレーキペダルポジションセンサ86からブレーキペダルポジションBPを入力し(ステップS110)、入力したブレーキペダルポジションBPが0%となるブレーキOFFの状態まで待つ処理を行なう(ステップS120)。
こうしてブレーキがオフされると、続いて、路面勾配θの絶対値を所定勾配θrefと比較し(ステップS130)、路面勾配θの絶対値が所定勾配θref未満のときには、路面勾配θの正負を判定する(ステップS140)。ここで、所定勾配θrefは、パーキングロック機構56におけるギヤが噛み合っていないときに、モータMG2から後述するトルクを出力しなくても重力によって車両がある程度の速度で移動してギヤが噛み合うと推測できる路面勾配の下限近傍の勾配として定められるものであり、例えば、4度や5度などを用いることができる。また、路面勾配θの正負の判定は、路面勾配θに基づいて車両が重力により移動する方向、即ち路面が下る方向を車両を移動させる方向として設定するために行なわれるものである。このため、路面勾配θが正のとき(路面が前進方向への登坂勾配のとき)には車両を後進させるべきと判断し、路面勾配θが負のとき(路面が前進方向への降坂勾配のとき)には車両を前進させるべきと判断する。これにより、車両を移動させる方向をより自然な方向にすることができる。そして、路面勾配θが正のときには、車両を後進させるべきと判断してモータMG2のトルク指令Tm2*に車両を後進させる負の所定トルクT1を設定し(ステップS150)、路面勾配θが負のときには、車両を前進させるべきと判断してトルク指令Tm2*に車両を前進させる正の所定トルクT2を設定する(ステップS160)。ここで、所定トルクT1,T2は、リングギヤ軸32aおよびリングギヤ軸32aに間接的に接続されたパーキングギヤ57を車両の後進または前進方向に回転させるトルクとして設定されるものであり、運転者に車両の移動感をあまり与えない程度の大きさのトルクとしてモータMG2の特性などにより定めることができる。このように、路面勾配θに基づいてモータMG2のトルク指令Tm2*に路面が下る方向に車両を移動させる向きのトルクを設定することにより、パーキングロック機構56におけるギヤを噛み合わせる際に操作者にとって車両をより自然な方向に移動させることができ、操作者が感じる違和感をより抑制することができる。
こうしてトルク指令Tm2*を設定すると、設定したトルク指令Tm2*をモータECU40に送信し(ステップS170)、この送信から所定時間t1が経過するのを待って(ステップS180)、モータMG2の駆動を停止する制御信号をモータECU40に送信して(ステップS190)、駐車時駆動制御ルーチンを終了する。トルク指令Tm2*と制御信号とを受信したモータECU40は、所定時間t1に亘ってトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なった後にモータMG2を駆動するインバータ42をゲート遮断する。ここで、所定時間t1は、パーキングロックギヤ57とパーキングロックポール58とが噛み合っていない状態でモータMG2から所定トルクT1または所定トルクT2を出力したときにパーキングギヤ57を車両の後進または前進方向に1歯分回転可能な時間として設定され、予め実験などにより定めた値を用いることができる。こうした制御により、パーキングギヤ57を車両前後いずれかの方向に1歯分回転させている最中にパーキングギヤ機構56におけるギヤをより確実に噛み合わせることができる。モータMG2から負の所定トルクT1を出力してパーキングギヤ機構56におけるギヤを噛み合わせる様子の一例を図3に示す。なお、図中両方向矢印は、パーキングギヤ57の1歯分を示している。
ステップS130で路面勾配θの絶対値が所定勾配θref以上のときには、モータMG2を駆動することなく、駐車時駆動制御ルーチンを終了する。路面勾配θの絶対値が所定勾配θref以上のときには、モータMG2から所定トルクT1,T2を出力しなくとも車両が重力により移動してパーキングギヤ機構56におけるギヤを噛み合わせることができる。こうした制御により、路面勾配θの絶対値が所定勾配θref以上のときには、モータMG2により消費される電力を無くすことができ省エネルギ化を図ることができる。また、この場合、モータMG2から前述のトルクを出力することに伴う車両の移動速度の増加を回避することができる。
以上説明したハイブリッド自動車20によれば、シフトレバー81が駐車ポジションに操作されてからブレーキがオフされたときに、路面が下る方向に車両を移動させる向きのトルクをモータMG2から出力して、即ち、路面勾配θが正のとき(路面が前進方向への登坂勾配のとき)にはモータMG2から車両を後進させる負の所定トルクT1を出力し、路面勾配θが負のとき(路面が前進方向への後坂勾配のとき)にはモータMG2から車両を前進させる正の所定トルクT2を出力するから、操作者がより違和感を感じない方向に車両を移動させてパーキングギヤ機構56におけるギヤの噛み合いをより確実にすることができる。また、路面勾配θの絶対値が所定勾配θref以上のときには、モータMG2の駆動しないから省エネルギ化を図ることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、路面勾配θの絶対値が所定勾配θref以上のときには、モータMG2を駆動しないものとしたが、所定勾配θの絶対値に拘わらずモータMG2から所定トルクT1,T2を出力するものとしても良い。
実施例のハイブリッド自動車20では、路面勾配θに基づいてモータMG2から出力するトルクの向きを設定するものとしたが、これに代えて、バックモニタシステム90からの情報に基づいてモータMG2から出力するトルクの向きを設定するものとしてもよい。この場合の駐車時制御ルーチンの一例を図4に示す。この駐車時制御ルーチンでは、図2の駐車時制御ルーチンにおける路面勾配θの値を調べるステップS130,S140に代えてバックモニタシステム90からの車止め距離Lが所定範囲内か否かを判定する(ステップS200)。ここで、所定範囲は、車止めが後輪63a,63bと接することなく且つ車止めと後輪63a,63bとが十分に近い距離であると操作者が感じられる距離範囲として予め定めることができる。この車止め距離Lが所定範囲内か否かの判定は、車止め距離Lに基づいて車両を移動させる方向を設定するために行なわれるものであり、車止め距離Lが所定範囲内のときには車両を後進させるべきと判断し、車止め距離Lが所定範囲外のときには車両を前進させるべきと判断する。これは、車止めと後輪63a,63bとの距離が所定範囲内にあるときには、車両が後進方向に移動しても、操作者は車止めにより停車すると判断することができ、操作者にあまり不安感を与えることがないことに基づく。このように、車止め距離Lの判定を行なうことにより、操作者が感じる違和感をより抑制することができる。そして、車止め距離Lが所定範囲内のときは、車両を後進させるべきと判断してモータMG2のトルク指令Tm2*に車両を後進させる負の所定トルクT1を設定し(ステップS150)、車止め距離Lが所定範囲外のときは、車両を前進させるべきと判断してトルク指令Tm2*に車両を前進させる正の所定トルクT1を設定する(ステップS160)。この場合にも、操作者にとってパーキングロック機構56におけるギヤを噛み合わせる際に車両を移動させる方向を操作者がより違和感を感じない方向にすることができる。なお、車止め距離Lが所定範囲外のときには、路面勾配θやその他の情報に基づいてモータMG2から出力するトルクの向きを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、バックモニタシステム90からの後輪63a,63bと車止めとの距離に基づいてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するものとしたが、車両の前進方向を撮影するカメラの情報に基づいてトルク指令Tm2*を設定するものとしてもよい。この場合、車両の前輪と車止めとの距離が所定範囲内のときにトルク指令Tm2*に正の所定トルクT2を設定するものとすればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、勾配センサ89やバックモニタシステム90を備え、勾配センサ89やバックモニタシステム90からの路面勾配θや車止め距離Lに基づいてトルク指令Tm2*を設定するものとしたが、GPS衛星から走行位置を受信可能である車両では、受信した走行位置と地図情報とに基づいて検出された路面勾配や車輪と車止めとの距離を用いるものとしても構わない。また、車輪と車止めとの距離は、距離センサなどにより検出されるものを用いるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、シフトレバー81が駐車ポジションに操作されてからブレーキがオフされたときにモータMG2からのトルクの出力を開始するものとしたが、ブレーキペダル85の踏み込み量が所定踏み込み量(例えば、ブレーキペダルポジションBP=50%など)未満に至ったときに開始するものとしてもよいし、ブレーキペダル85の踏み込み量に拘わらずシフトレバー81が駐車ポジションに操作されたときに開始するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車両の前後方向にパーキングギヤ57の1歯分回転させている最中にパーキングギヤ機構56におけるギヤを噛み合わせるものとしたが、パーキングロックギヤ57の回転位置を推定または検出し、その回転位置に基づいてパーキングロックギヤ57とパーキングロックポール58とが噛み合う距離だけパーキングロックギヤ57を回転させてパーキングギヤ機構56におけるギヤを噛み合わせるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪として後輪63a,63bに駆動軸としてのリングギヤ軸32aを取り付けるものとしたが、駆動輪として前輪にリングギヤ軸32aを取り付けるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(後輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して後輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と後輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、走行用の動力源としてエンジンとモータとを搭載したハイブリッド自動車であれば如何なる形態のものに適用してもよく、走行用の動力源としてモータのみを搭載した電気自動車に適用しても構わない。また、こうした自動車の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「電動機」に相当し、パーキングギヤ57とパーキングロックポール58とを有するパーキングロック機構56が「固定手段」に相当し、路面勾配θを検出する勾配センサ89や車止め距離Lを検出するバックモニタシステム90が「周辺情報検出手段」に相当し、路面勾配θの正負を判定し、路面勾配θが正のときには車両を後進させるべきと判断し、路面勾配θが負のときには車両を前進させるべきと判断する図2の駐車時制御ルーチンのステップS140の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「移動方向設定手段」に相当し、シフトレバー81が駐車ポジションに操作されてからブレーキがオフされたときに、路面勾配θが正のときにはモータMG2のトルク指令Tm2*に負の所定トルクT1を設定し、路面勾配θが負のときにはモータMG2のトルク指令Tm2*に正の所定トルクT2を設定し、設定したトルク指令Tm2*をモータECU40に送信すると共に、この送信から所定時間t1が経過したときにモータMG2の駆動を停止する制御信号をモータECU40に送信する図2の駐車時制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と、ハイブリッド用電子制御ユニット70から受信したトルク指令Tm2*に基づいてモータMG2のインバータ42のスイッチング制御を行なうと共に制御信号に基づいてインバータ42をゲート遮断するモータECU40と、が「駐車時制御手段」に相当する。また、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1と動力分配統合機構30とを組み合わせたものや対ロータ電動機230が「電力動力入出力手段」に相当し、さらに、車止め距離Lが所定範囲内か否かを判定し、車止め距離Lが所定範囲内のときには車両を後進させるべきと判断する図4の駐車時制御ルーチンのステップS200の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70も「移動方向設定手段」に相当し、車止め距離Lが所定範囲内のときにはモータMG2のトルク指令Tm2*に負の所定トルクT1を設定し、車止め距離Lが所定範囲外のときにはモータMG2のトルク指令Tm2*に正の所定トルクT2を設定し、設定したトルク指令Tm2*をモータECU40に送信すると共に、この送信から所定時間t1が経過したときにモータMG2の駆動を停止する制御信号をモータECU40に送信する図4の駐車時制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と、ハイブリッド用電子制御ユニット70から受信したトルク指令Tm2*に基づいてモータMG2のインバータ42のスイッチング制御を行なうと共に制御信号に基づいてインバータ42をゲート遮断するモータECU40と、も「駐車時制御手段」に相当する。
ここで、「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、ギヤ機構を介して車軸側に駆動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「固定手段」としては、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とを有するパーキングロック機構65に限定されるものではなく、第1の車軸に直接または間接に取り付けられ第1の車軸の回転に伴って回転する第1のギヤと第1のギヤとの噛み合いにより第1の車軸が回転しないよう固定可能な第2のギヤとを有しシフトレバーが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動するものであれば如何なるものとしても構わない。「周辺情報検出手段」としては、路面勾配θを検出する勾配センサ89や車止め距離Lを検出するバックモニタシステム90に限定されるものではなく、路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報を検出可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「移動方向設定手段」としては、路面勾配θの正負を判定し、路面勾配θが正のときには車両を後進させるべきと判断し、路面勾配θが負のときには車両を前進させるべきと判断するものや、車止め距離Lが所定範囲内か否かを判定し、車止め距離Lが所定範囲内のときには車両を後進させるべきと判断するものに限定されるものではなく、検出された車両周辺情報に基づいて駐車時制御を実行する際に車両を移動させる駐車時移動方向を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「駐車時制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「駐車時制御手段」としては、シフトレバー81が駐車ポジションに操作されてからブレーキがオフされたときに、路面勾配θが正のときにはモータMG2から負の所定トルクT1を出力し、路面勾配θが負のときにはモータMG2から正の所定トルクT2を出力し、所定時間t1が経過したときにモータMG2の駆動を停止するものや、車止め距離Lが所定範囲内のときにはモータMG2から負の所定トルクT1を出力し、車止め距離Lが所定範囲外のときにはモータMG2から正の所定トルクT2を出力し、所定時間t1が経過したときにモータMG2の駆動を停止するものに限定されるものではなく、シフトレバーが駐車ポジションに操作された以降に車両を駐車時移動方向に所定の移動量以上移動可能なトルクが電動機から出力されるよう電動機を制御する駐車時制御を実行するものであれば如何なるものとしても構わない。「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1との組み合わせによるものや対ロータ電動機230に限定されるものではなく、回転軸に接続されると共に回転軸とは独立に回転可能に内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って回転軸と出力軸とに動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業に利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータMG2から負の所定トルクT1を出力してパーキングギヤ機構56におけるギヤを噛み合わせる様子の一例を示す説明図である。 変形例の駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、56 パーキングロック機構、57 パーキングギヤ、58 パーキングロックポール、60 ギヤ機構、60a ファイナルギヤ、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 後輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 勾配センサ,90 バックモニタシステム,230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 第1の車軸または第2の車軸に動力を出力可能な電動機と、前記第1の車軸に直接または間接に取り付けられ該第1の車軸の回転に伴って回転する第1のギヤと該第1のギヤとの噛み合いにより該第1の車軸が回転しないよう固定可能な第2のギヤとを有しシフトレバーが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、前記シフトレバーが前記駐車ポジションに操作された以降に前記車両を前後方向のいずれか一方に所定の移動量以上移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する駐車時制御を実行する駐車時制御手段と、を備える自動車であって、
    路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報を検出可能な周辺情報検出手段と、
    前記検出された車両周辺情報に基づいて前記駐車時制御を実行する際に前記車両を移動させる駐車時移動方向を設定する移動方向設定手段と、
    を備え、
    前記駐車時制御手段は、前記車両が前記設定された駐車時移動方向に移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう前記駐車時制御を実行する手段である、
    自動車。
  2. 請求項1記載の自動車であって、
    前記周辺情報検出手段は、前記路面勾配を検出する手段であり、
    前記移動方向設定手段は、前記検出された路面勾配に基づいて前記車両が重力により移動する方向を該駐車時移動方向に設定する手段である、
    自動車。
  3. 前記駐車時制御手段は、前記検出された路面勾配の大きさが所定量以上のときには前記電動機からトルクが出力されないよう該電動機を制御する手段である請求項2記載の自動車。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の自動車であって、
    前記周辺情報検出手段は、前記路面上の車止めの位置を検出する手段であり、
    前記移動方向設定手段は、前記車止めが車輪から所定距離範囲内に位置するときに該車輪に対する該車止めの方向を前記駐車時移動方向に設定する手段である、
    自動車。
  5. 前記所定の移動量は、前記第1のギヤの1歯分に相当する移動量である請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の自動車。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の自動車であって、
    内燃機関と、
    前記第1の車軸または前記第2の車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
    を備える自動車。
  7. 第1の車軸または第2の車軸に動力を出力可能な電動機と、前記第1の車軸に直接または間接に取り付けられ該第1の車軸の回転に伴って回転する第1のギヤと該第1のギヤとの噛み合いにより該第1の車軸が回転しないよう固定可能な第2のギヤとを有しシフトレバーが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、を備え、前記シフトレバーが前記駐車ポジションに操作された以降に前記車両を前後方向のいずれか一方に所定の移動量以上移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する駐車時制御を実行する、自動車の制御方法であって、
    (a)路面勾配と路面上の車止めの位置とのうち少なくとも一方を含む車両周辺情報に基づいて前記駐車時制御を実行する際に前記車両を移動させる駐車時移動方向を設定し、
    (b)前記車両が前記設定した駐車時移動方向に移動可能なトルクが前記電動機から出力されるよう前記駐車時制御を実行する、
    ことを特徴とする自動車の制御方法。
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