JP5024060B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、駆動輪にギヤ機構を介して接続されたモータと、車軸の回転に伴って回転するパーキングギヤとこれに噛み合って駆動輪をロックするパーキングロックポールとからなるパーキングロック機構と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、シフトポジションが駐車ポジションに操作された以降にブレーキオフされたときに、モータからトルクを出力して車軸(パーキングギヤ)を回転させることにより、パーキングギヤとパーキングロックポールとを噛み合わせている。
特開2006−81264号公報
上述の車両では、シフトポジションが駐車ポジションに操作された以降にブレーキオフされたときにモータからトルクを出力して車軸を回転させてパーキングギヤとパーキングロックポールとを噛み合わせるため、車両が若干移動することがある。こうした車両では、パーキングギヤとパーキングロックポールとを確実に噛み合わせることが望まれる一方、可能であれば、車両を移動させずにこれらを噛み合わせることが望まれる。
本発明の車両およびその制御方法は、できるだけ車両の移動を伴うことなくパーキングロック機構におけるギヤを噛み合わせることを主目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
ギヤ機構を介して車軸側に駆動力を出力可能な電動機と、
前記ギヤ機構におけるギヤである機構ギヤの回転に伴って回転する第1のギヤと、該第1のギヤとの噛み合いにより該車軸を固定する第2のギヤとを有し、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、
前記シフトポジションの前記駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降、ブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには前記電動機から第1のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには前記電動機から前記第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第2制御を実行する駐車時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、シフトポジションの駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降にブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには、電動機から第1のトルクが出力されるよう電動機を制御する第1制御を実行する。この場合、ブレーキ操作により車軸はロックされているが、電動機から第1のトルクを出力することにより、ギヤ機構における電動機側のギヤ(電動機側ギヤ)と車軸側のギヤ(車軸側ギヤ)との間の隙間が詰まるまで電動機を回転させることができ、これに伴って第1のギヤが回転して第1のギヤと第2のギヤとが噛み合うことがある。この場合、車両の移動を伴うことなく第1のギヤと第2のギヤとを噛み合わせることができる。一方、駐車ポジション操作が行なわれた以降にブレーキ操作量が所定操作量以下のときには、電動機から第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう電動機を制御する第2制御を実行する。この場合、第1のギヤと第2のギヤとが噛み合っていないときには、ギヤ機構における電動機側ギヤや車軸側ギヤ,車軸の回転に伴って第1のギヤが回転して第1のギヤと第2のギヤとが噛み合う。これにより、第1のギヤと第2のギヤとの噛み合いをより確実に行なうことができる。なお、「所定操作量」は、第1のギヤと第2のギヤとが噛み合っていないときに電動機から駆動力が出力されると車両が移動する可能性のある操作量の上限やその近傍の値であるものとすることもできる。
こうした本発明の車両において、前記駐車時制御手段は、前記駐車ポジション操作が行なわれた以降、該駐車ポジション操作が行なわれる前の前記シフトポジションに基づく方向のトルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行する手段であるものとすることもできる。この場合、前記駐車時制御手段は、前進走行用ポジションから前記駐車ポジション操作が行なわれたときには前記車両を後進させる方向のトルクである後進トルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行し、後進走行用ポジションから前記駐車ポジション操作が行なわれたときには前記車両を前進させる方向のトルクである前進トルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、機構ギヤのうち電動機側ギヤと車軸側ギヤとの当接部位が変更されるよう(電動機側ギヤと車軸側ギヤとの間の隙間を詰めるよう)電動機からトルクを出力することができる。
また、本発明の車両において、前記駐車時制御手段は、前記機構ギヤのうちの前記電動機側のギヤと前記車軸側のギヤとの間の隙間を詰めることが可能なトルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行し、前記第1のギヤと前記第2のギヤとが噛み合っていないときに前記車軸を回転可能なトルクを前記第2のトルクとして用いて前記第2制御を実行する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の車両において、前記駐車時制御手段は、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量より大きいときには第1の所定時間に亘って前記第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには第2の所定時間に亘って前記第2制御を実行する手段であるものとすることもできる。ここで、「第1の所定時間」は、電動機からのトルクの出力が開始されてから機構ギヤのうち電動機側ギヤと車軸側ギヤとの間の隙間が詰まるまでに要する時間であるものとすることもできる。また、「第2の所定時間」は、第1のギヤと第2のギヤとが噛み合っていないときに電動機からのトルクの出力が開始されてから第1のギヤが1歯分回転するまでに要する時間であるものとすることもできる。
あるいは、本発明の車両において、前記駐車時制御手段は、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量より大きいときには第1の所定時間に亘って前記第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには前記第1のギヤと前記第2のギヤとが噛み合うまで前記第2制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1のギヤと第2のギヤとが噛み合った後に電動機からトルクが出力され続けるのを抑制することができる。
加えて、本発明の車両において、前記駐車時制御手段は、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量より大きいときに前記第1のギヤと前記第2のギヤとの噛み合いが確認されたときには、該確認後に前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下になったときに前記第2制御を実行しない手段であるものとすることもできる。こうすれば、ブレーキ操作量が所定操作量以下になった以降に電動機からトルクが出力されるのを抑制することができる。
本発明の車両において、内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
ギヤ機構を介して車軸側に駆動力を出力可能な電動機と、前記ギヤ機構におけるギヤである機構ギヤの回転に伴って回転する第1のギヤと該第1のギヤとの噛み合いにより該車軸を固定する第2のギヤとを有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記シフトポジションの前記駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降、ブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには前記電動機から第1のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには前記電動機から前記第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第2制御を実行する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、シフトポジションの駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降にブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには、電動機から第1のトルクが出力されるよう電動機を制御する第1制御を実行する。この場合、ブレーキ操作により車軸はロックされているが、電動機から第1のトルクを出力することにより、ギヤ機構における電動機側のギヤ(電動機側ギヤ)と車軸側のギヤ(車軸側ギヤ)との間の隙間が詰まるまで電動機を回転させることができ、これに伴って第1のギヤが回転して第1のギヤと第2のギヤとが噛み合うことがある。この場合、車両の移動を伴うことなく第1のギヤと第2のギヤとを噛み合わせることができる。一方、駐車ポジション操作が行なわれた以降にブレーキ操作量が所定操作量以下のときには、電動機から第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう電動機を制御する第2制御を実行する。この場合、第1のギヤと第2のギヤとが噛み合っていないときには、ギヤ機構における電動機側ギヤや車軸側ギヤ,車軸の回転に伴って第1のギヤが回転して第1のギヤと第2のギヤとが噛み合う。これにより、第1のギヤと第2のギヤとの噛み合いをより確実に行なうことができる。なお、「所定操作量」は、第1のギヤと第2のギヤとが噛み合っていないときに電動機から駆動力が出力されると車両が移動する可能性のある操作量の上限やその近傍の値であるものとすることもできるし、値0であるものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、駆動輪63a,63bや図示しない従動輪のブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ92と、駆動輪63a,63bをロックするパーキングロック機構65と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。なお、ギヤ機構60は、リングギヤ軸32aに取り付けられたギヤ60aやギヤ60aと噛合するギヤ60bなど複数のギヤを有する。
ギヤ機構60には、ギヤ60bに連結されたパーキングギヤ66と、パーキングギヤ66と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール67と、からなるパーキングロック機構65が取り付けられている。パーキングロックポール67は、他のポジションから駐車ポジション(Pポジション)への操作信号または駐車ポジションから他のポジションへの操作信号を入力したハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ66との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。ギヤ60bは機械的に駆動輪63a,63bに接続されているから、パーキングロック機構65は、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っているときには間接的に駆動輪63a,63bをロックしていることになる。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2のロータ45,46の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からのロータ45,46の回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ90の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動トルクが駆動輪63a,63bや図示しない従動輪に作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みに無関係に、駆動輪63a,63bや従動輪に制動トルクが作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)94により制御されている。ブレーキECU94は、図示しない信号ラインにより、駆動輪63a,63bや従動輪に取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速や図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに駆動輪63a,63bや従動輪のいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪63a,63bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。ブレーキECU94は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ92を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ92の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、パーキングロック機構65の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトレバー81のポジションとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vの大きさが比較的小さいときには、シフトポジションSPに応じた方向のクリープトルクをモータMG2から駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、シフトポジションSPがDポジションやRポジションからPポジションにシフト操作されたときの動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPがDポジションやRポジションからPポジションにシフト操作されたときに実行される。なお、このときには、パーキングロックポール67がパーキングギヤ66と噛み合うようにパーキングロック機構65の図示しないアクチュエータが駆動されるが、パーキングロックポール67は、そのときのパーキングギヤ66の回転位置によってパーキングギヤ66に噛み合ったり噛み合わなかったりする。また、前述したように、車速Vの大きさが比較的小さいときにはシフトポジションSPに応じたクリープトルクがモータMG2から出力されるから、このルーチンの実行開始時には、シフトポジションSPのDポジションからPポジションへのシフト操作(以下、D→Pシフト操作という)が行なわれたときには減速ギヤ35やギヤ機構60におけるモータMG2側のギヤ(以下、モータ側ギヤという)の正回転側の歯面が車軸側のギヤ(以下、車軸側ギヤという)の負回転側の歯面と当接しており、シフトポジションSPのRポジションからPポジションへのシフト操作(以下、R→Pシフト操作という)が行なわれたときにはモータ側ギヤの負回転側の歯面が車軸側ギヤの正回転側の歯面と当接していると考えられる。ここで、モータ側ギヤと車軸側ギヤとの組み合わせとしては、例えば、減速ギヤ35におけるサンギヤとピニオンギヤ,減速ギヤ35におけるピニオンギヤとリングギヤ,ギヤ機構60におけるギヤ60aとギヤ60bなどがある。また、減速ギヤ35やギヤ機構60におけるモータ側ギヤや車軸側ギヤの回転方向については、前進走行する際の回転方向を正回転とし、後進走行する際の回転方向を負回転とした。D→Pシフト操作が行なわれた直後のモータ側ギヤと車軸側ギヤとの様子の一例を図3に示す。
駐車時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、Pポジションにシフト操作される前のシフトポジション(以下、前シフトポジション(前SP)という)を入力すると共に(ステップS100)、ブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPを入力する(ステップS110)。ここで、前シフトポジション(前SP)は、Pポジションにシフト操作される前にシフトポジションセンサ82により検出されてRAM76の所定アドレスに書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。
続いて、入力したブレーキペダルポジションBPを閾値Brefと比較する(ステップS120)。ここで、閾値Brefは、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていないときにモータMG2からトルクが出力されると車両が移動する可能性のあるブレーキペダル85の踏み込み量の上限やその近傍の値などを用いることができる。
ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときには、Pポジションへのシフト操作後におけるブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きい時間としての大ブレーキ時間taの計時が開始されていないときにはその計時を開始し(ステップS130,S140)、大ブレーキ時間taを所定時間tref1と比較する(ステップS150)。ここで、大ブレーキ時間taは、このルーチンが起動されたときに図示しない初期処理により値0にリセットされる。また、所定時間tref1は、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときにおけるモータMG2からトルクを出力する後述の処理を終了してもよいか否かを判定するために用いられるものであり、例えば、600msecや700msec,800msecなどを用いることができる。
大ブレーキ時間taが所定時間tref1以下のときには、前シフトポジション(前SP)を調べ(ステップS160)、前シフトポジション(前SP)がDポジションのときには、車両を後進させる方向のトルクである後進トルクT1をモータMG2から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信し(ステップS170)、前シフトポジション(前SP)がRポジションのときには車両を前進させる方向のトルクである前進トルクT2をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信して(ステップS180)、ステップS110に戻る。トルク指令Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ42のスイッチング素子をスイッチング制御する。ここで、後進トルクT1および前進トルクT2は、減速ギヤ35やギヤ機構60におけるギヤの隙間を詰めることができる大きさのトルクとして予め実験などにより定められる。いま、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きく駆動輪63a,63bがロックされている状態でD→Pシフト操作が行なわれたときを考える。このときには、図3に示すように、減速ギヤ35やギヤ機構60におけるモータ側ギヤの正回転側の歯面と車軸側ギヤの負回転側の歯面とが当接していてモータ側ギヤの負回転側の歯面と車軸側ギヤの正回転側の歯面との間に隙間があるため、モータ側ギヤが負回転するようにモータMG2からトルクを出力すれば、駆動輪63a,63bがロックされていてもその隙間が詰まるまでモータMG2のロータ46を負回転させることができ、これに伴ってギヤ機構60のギヤ60bに接続されたパーキングギヤ66が負回転してパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合うことがある。この様子の一例を図4に示す。一方、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きく駆動輪63a,63bがロックされている状態でR→Pシフト操作が行なわれたときには、減速ギヤ35やギヤ機構60におけるモータ側ギヤの正回転側の歯面と車軸側ギヤの負回転側の歯面との間に隙間があるため、モータ側ギヤが正回転するようにモータMG2からトルクを出力すれば、その隙間が詰まるまでモータMG2のロータ46を正回転させることができ、これに伴ってパーキングギヤ66が正回転してパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合うことがある。これらの場合、車両を移動させることなくパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とを噛み合わせることができる。なお、この場合、モータ側ギヤと車軸側ギヤとの間の隙間が詰まるまでモータMG2のロータ46が回転するから、前述の所定時間tref1としては、例えば、モータMG2から後進トルクT1または前進トルクT2の出力を開始してからモータ側ギヤと車軸側ギヤとの間の隙間が詰まるまでに要する時間などを予め実験などにより定めて用いることができる。
そして、大ブレーキ時間taが所定時間tref1を超えたときには、モータMG2からのトルクの出力が解除されるよう例えばインバータ42がゲート遮断されるようトルク解除指令をモータECU40に送信して(ステップS190)、ステップS110に戻る。トルク解除指令を受信したモータECU40は、モータMG2からのトルクの出力が解除されるよう例えばインバータ42をゲート遮断する。パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合ったか否かに拘わらずこのタイミングでモータMG2からのトルクの出力を終了することにより、モータMG2からトルクが出力され続けるのを抑制することができる。なお、この場合、駐車時制御ルーチンを終了しないのは、未だパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていない可能性があるためである。
ステップS120でブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、Pポジションへのシフト操作後におけるブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下の時間としての小ブレーキ時間tbの計時が開始されていないときにはその計時を開始し(ステップS200,S210)、小ブレーキ時間tbを所定時間tref2と比較する(ステップS220)。ここで、小ブレーキ時間tbは、このルーチンが起動されたときに図示しない初期処理により値0にリセットされる。なお、小ブレーキ時間tbには、ブレーキペダルポジションBPが値0即ちブレーキペダル85が踏み込まれていないときの時間も含まれる。また、所定時間tref2は、ブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときにおけるモータMG2からトルクを出力する後述の処理を終了してもよいか否かを判定するために用いられるものであり、例えば、2200msecや2300msec,2400msecなどを用いることができる。
小ブレーキ時間tbが所定時間tref2以下のときには、前シフトポジション(前SP)を調べ(ステップS230)、前シフトポジション(前SP)がDポジションのときには、後進トルクT1より大きさが大きな後進トルクT3をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信し(ステップS240)、前シフトポジション(前SP)がRポジションのときには前進トルクT2より大きさが大きな前進トルクT4をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信して(ステップS250)、ステップS110に戻り、小ブレーキ時間tbが所定時間tref2を超えたときには、前述のトルク解除指令をモータECU40に送信して(ステップS260)、駐車時制御ルーチンを終了する。ここで、後進トルクT3および前進トルクT4は、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていないときに車両の緩やかな移動を伴ってパーキングギヤ66を回転させることができるトルクとして設定されるものであり、車両の仕様などにより定めることができる。このようにしてモータMG2から後進トルクT3または前進トルクT4を出力することにより、車両前後方向の移動を伴ってパーキングギヤ66を回転させてパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とを噛み合わせることができる。なお、この場合、パーキングギヤ66が1歯分以下回転する間にパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とは噛み合うから、前述の所定時間tref2としては、例えば、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていないときにモータMG2から後進トルクT3または前進トルクT4の出力を開始してからパーキングギヤ66が1歯分回転するまでに要する時間などを予め実験などにより定めて用いることができる。
図5は、車両が停止した以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きい状態でD→Pシフト操作が行なわれてその後にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下になったときのシフトポジションSPとブレーキペダルポジションBPとモータMG2の出力トルクTm2とモータMG2のロータ46の回転位置θm2との時間変化の様子の一例を示す説明図である。車両が停止した時刻t0以降の時刻t1にブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きい状態でD→Pシフト操作が行なわれると、時刻t2まで所定時間tref1に亘ってモータMG2から後進トルクT1が出力される。このとき、モータMG2のロータ46の回転位置θm2は、減速ギヤ35やギヤ機構60におけるモータ側ギヤと車軸側ギヤとの間の隙間が詰まるまで回転する。そして、その後の時刻t3でブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下になると、時刻t4まで所定時間tref2に亘ってモータMG2から後進トルクT3が出力され、その間にパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合ってモータMG2のロータ46の回転位置θm2は変動しなくなる。このようにしてパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とをより確実に噛み合わせることができる。なお、D→Pシフト操作時のパーキングギヤ66とパーキングロックポール67との位置関係によってはブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きい状態でモータMG2から後進トルクT1が出力されている時刻t1〜t2でパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合うこともあり、この場合には、その後にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下になった時刻t3以降にモータMG2から後進トルクT4が出力されても車両は移動しない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときには、所定時間tref1に亘って前シフトポジション(前SP)に基づく方向のトルクをモータMG2から出力することにより、車両の移動を伴うことなくパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とを噛み合わせることができる場合がある。また、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、所定時間tref2に亘ってトルクをモータMG2から出力することにより、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とをより確実に噛み合わせることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、D→Pシフト操作が行なわれたときやR→Pシフト操作が行なわれたときについて説明したが、シフトポジションSPのNポジションからPポジションへのシフト操作であるN→Pシフト操作が行なわれたときには、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいか否かに拘わらず、Nポジションにシフト操作される前のシフトポジションSPに応じた方向のトルクをモータMG2から出力するものとしてもよい。この場合、例えば、Nポジションにシフト操作される前のシフトポジションSPがDポジションのときには負のトルクをモータMG2から出力し、Nポジションにシフト操作される前のシフトポジションSPがRポジションのときには正のトルクをモータMG2から出力し、Nポジションにシフト操作される前のシフトポジションSPがPポジションのときには負のトルクまたは正のトルクのいずれかをモータMG2から出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいか否かに拘わらず、前シフトポジション(前SP)に基づく方向のトルクをモータMG2から出力するものとしたが、前シフトポジション(前SP)に拘わらず所定方向のトルクをモータMG2から出力するものとしてもよいし、所定方向のトルクと所定方向とは反対方向のトルクとをモータMG2から順に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、所定時間tref2に亘ってモータMG2からトルクを出力するものとしたが、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合ったときにモータMG2からのトルクの出力を終了するものとしてもよい。この場合の駐車時制御ルーチンの一例を図6に示す。図6の駐車時制御ルーチンは、図2の駐車時制御ルーチンのステップS200〜S260の処理に代えてステップS300〜S360の処理を実行する点を除いて図2の駐車時制御ルーチンと同一である。したがって、同一の処理については同一のステップ番号を付した。図6の駐車時制御ルーチンでは、ステップS120でブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、前シフトポジション(前SP)を調べ(ステップS300)、前シフトポジション(前SP)がDポジションのときには、後進トルクT3をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信し(ステップS310)、前シフトポジション(前SP)がRポジションのときには前進トルクT4をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信する(ステップS320)。後進トルクT3や前進トルクT4については前述した。そして、モータMG2から後進トルクT3または前進トルクT4の出力が開始されてから所定時間tref3が経過するまでは(ステップS330)、そのままステップS110に戻り、所定時間tref3が経過した以降は(ステップS330)、車速Vを入力すると共に(ステップS340)、入力した車速Vの絶対値を閾値Vrefと比較する(ステップS350)。ここで、所定時間tref3は、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていないときにモータMG2から後進トルクT3または前進トルクT4の出力が開始されてから車両が移動し始めると想定されるまでの時間として定められる。また、閾値Vrefは、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合って車両が停止しているか否かを判定するために用いられるものであり、値0やそれよりも若干大きい正の値を用いることができる。そして、車速Vの絶対値が閾値Vrefより大きいときには、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていないと判断してステップS110に戻り、車速Vの絶対値が閾値Vref以下のときに、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合ったと判断してトルク解除指令をモータECU40に送信して(ステップS360)、駐車時制御ルーチンを終了する。このようにパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合ったときにモータMG2からのトルクの出力を終了することにより、実施例のように所定時間tref2に亘ってモータMG2からトルクを出力するものに比してモータMG2からトルクを出力する時間をより短くすることができ、モータMG2からの不要なトルクの出力を抑制することができる。特に、駐車ポジションへのシフト操作が行なわれたときにパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合った場合や、駐車ポジションへのシフト操作が行なわれた以降のブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときにモータMG2からのトルク出力によってパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合った場合には、その後にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下になった以降に、実施例の所定時間tref2より短い所定時間tref3だけモータMG2からトルクを出力することになるから、この効果がより顕著になると言える。なお、この変形例では、パーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っているか否かを車速Vを用いて判定するものとしたが、モータMG2のロータ46の回転位置θm2や、その回転位置θm2の単位時間あたりの変化量(θm2−前回θm2)など他のパラメータを用いて判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、所定時間tref2に亘ってモータMG2からトルクを出力するものとしたが、図2の駐車時制御ルーチンのステップS120で初めてブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下と判定されたときにパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが既に噛み合っている既噛合時には、それ以降にモータMG2からトルクを出力しないものとしてもよい。こうすれば、モータMG2から不要なトルクが出力されるのをより抑制することができる。ここで、既噛合時としては、Pポジションへのシフト操作が行なわれたときにパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合った場合や、Pポジションへのシフト操作が行なわれた以降のブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときにモータMG2からのトルク出力によってパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合った場合がある。また、既噛合時か否かの判定は、例えば、モータ側ギヤと車軸側ギヤとの隙間や前シフトポジション(前SP)を考慮してモータMG2のロータ46の回転位置θm2がパーキングロックギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合う位置にあるか否かを調べることにより行なったり、パーキングロックポール67に取り付けられた図示しない位置センサを備えるものにおいてパーキングロックポール67がパーキングギヤ66と噛み合う位置にあるか否かを調べることにより行なったりすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、所定時間tref2として、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合っていないときにモータMG2から後進トルクT3または前進トルクT4の出力を開始してからパーキングギヤ66が1歯分回転するまでに要する時間を用いるものとしたが、パーキングギヤ66の1歯分に代えて、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときにモータMG2からのトルクの出力によってパーキングギヤ66が回転した分をパーキングギヤ66の1歯分から減じた分を用いるものとしてもよい。実施例では、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいか否かに拘わらず同じ方向のトルクをモータMG2から出力するものとしたから、これにより、ブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きい状態の後にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下になったときに所定時間tref2としてより短い時間を用いることができ、モータMG2から必要以上にトルクが出力され続けるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、走行用の動力源としてエンジンとモータとを搭載したハイブリッド自動車であれば如何なる形態のものに適用してもよく、走行用の動力源としてモータのみを搭載した電気自動車に適用しても構わない。また、自動車以外の車両の形態としても構わない。さらに、こうした車両の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「電動機」に相当し、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とを有するパーキングロック機構65が「固定手段」に相当し、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときには、大ブレーキ時間taが所定時間tref1以下のときに前シフトポジション(前SP)に基づいて後進トルクT1または前進トルクT2をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信すると共に大ブレーキ時間taが所定時間tref1を超えたときにトルク解除指令をモータECU40に送信し、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、小ブレーキ時間tbが所定時間tref2以下のときに前シフトポジション(前SP)に基づいて後進トルクT1より大きさが大きな後進トルクT3または前進トルクT2より大きさが大きな前進トルクT4をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータECU40に送信すると共に小ブレーキ時間tbが所定時間tref2を超えたときにトルク解除指令をモータECU40に送信する図2の駐車時制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と、ハイブリッド用電子制御ユニット70から受信したトルク指令Tm2*に基づいてモータMG2のインバータ42のスイッチング制御を行なうモータECU40と、が「駐車時制御手段」に相当する。また、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1と動力分配統合機構30とを組み合わせたものや対ロータ電動機230が「電力動力入出力手段」に相当する。
ここで、「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、ギヤ機構を介して車軸側に駆動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「固定手段」としては、パーキングギヤ66とパーキングロックポール67とを有するパーキングロック機構65に限定されるものではなく、ギヤ機構におけるギヤである機構ギヤの回転に伴って回転する第1のギヤと第1のギヤとの噛み合いにより車軸を固定する第2のギヤとを有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに第2のギヤを第1のギヤに噛み合い可能に作動するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きいときには、大ブレーキ時間taが所定時間tref1以下のときに前シフトポジション(前SP)に基づいて後進トルクT1または前進トルクT2をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータMG2を制御すると共に大ブレーキ時間taが所定時間tref1を超えたときにモータMG2からのトルクの出力を終了し、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときには、小ブレーキ時間tbが所定時間tref2以下のときに前シフトポジション(前SP)に基づいて後進トルクT1より大きさが大きな後進トルクT3または前進トルクT2より大きさが大きな前進トルクT4をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定してモータMG2を制御すると共に小ブレーキ時間tbが所定時間tref2を超えたときにモータMG2からのトルクの終了するものに限定されるものではなく、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下のときにはパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合ったときにモータMG2からのトルクの出力を終了するものとしたり、前シフトポジション(前SP)に拘わらず所定方向のトルクをモータMG2から出力するものとしたり、前シフトポジション(前SP)に拘わらず所定方向のトルクと所定方向のトルクとは反対方向のトルクとを順にモータMG2から出力するものとしたり、シフトポジションSPが駐車ポジションにシフト操作された以降に初めてブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下と判定されたときにパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが既に噛み合っている既噛合時にはそれ以降にモータMG2からトルクを出力しないものとするなど、シフトポジションの駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降、ブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには電動機から第1のトルクが出力されるよう電動機を制御する第1制御を実行し、ブレーキ操作量が所定操作量以下のときには電動機から第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう電動機を制御する第2制御を実行するものであれば如何なるものとしても構わない。「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1とを組み合わせたものや対ロータ電動機230に限定されるされるものではなく、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に駆動軸とは独立に回転可能に内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って駆動軸と出力軸とに動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 D→Pシフト操作が行なわれた直後のモータ側ギヤと車軸側ギヤとの様子の一例を示す説明図である。 パーキングギヤ66が回転してパーキングギヤ66とパーキングロックポール67とが噛み合う際の様子の一例を示す説明図である。 車両が停止した以降にブレーキペダルポジションBPが閾値Brefより大きい状態でD→Pシフト操作が行なわれてその後にブレーキペダルポジションBPが閾値Bref以下になったときのシフトポジションSPとブレーキペダルポジションBPとモータMG2の出力トルクTm2とモータMG2のロータ46の回転位置θm2との時間変化の様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45,46 ロータ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、60a,60b ギヤ、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、65 パーキングロック機構、66 パーキングギヤ、67 パーキングロックポール、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 ブレーキマスターシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、94 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、96a〜96d ブレーキホイールシリンダ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. ギヤ機構を介して車軸側に駆動力を出力可能な電動機と、
    前記ギヤ機構におけるギヤである機構ギヤの回転に伴って回転する第1のギヤと、該第1のギヤとの噛み合いにより該車軸を固定する第2のギヤとを有し、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、
    前記シフトポジションの前記駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降、ブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには前記電動機から第1のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには前記電動機から前記第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第2制御を実行する駐車時制御手段と、
    を備え
    前記駐車時制御手段は、前進走行用ポジションから前記駐車ポジション操作が行なわれたときには前記車両を後進させる方向のトルクである後進トルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行し、後進走行用ポジションから前記駐車ポジション操作が行なわれたときには前記車両を前進させる方向のトルクである前進トルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行する手段であり、
    更に、前記駐車時制御手段は、前記機構ギヤのうちの前記電動機側のギヤと前記車軸側のギヤとの間の隙間を詰めることが可能なトルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行し、前記第1のギヤと前記第2のギヤとが噛み合っていないときに前記車軸を回転可能なトルクを前記第2のトルクとして用いて前記第2制御を実行する手段である、
    車両。
  2. 前記駐車時制御手段は、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量より大きいときには第1の所定時間に亘って前記第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには第2の所定時間に亘って前記第2制御を実行する手段である請求項記載の車両。
  3. 前記駐車時制御手段は、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量より大きいときには第1の所定時間に亘って前記第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには前記第1のギヤと前記第2のギヤとが噛み合うまで前記第2制御を実行する手段である請求項記載の車両。
  4. 前記駐車時制御手段は、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量より大きいときに前記第1のギヤと前記第2のギヤとの噛み合いが確認されたときには、該確認後に前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下になったときに前記第2制御を実行しない手段である請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の車両。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一つの請求項に記載の車両であって、
    内燃機関と、
    車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
    を備える車両。
  6. ギヤ機構を介して車軸側に駆動力を出力可能な電動機と、前記ギヤ機構におけるギヤである機構ギヤの回転に伴って回転する第1のギヤと該第1のギヤとの噛み合いにより該車軸を固定する第2のギヤとを有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記第2のギヤを前記第1のギヤに噛み合い可能に作動する固定手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記シフトポジションの前記駐車ポジションへの変更操作である駐車ポジション操作が行なわれた以降、ブレーキ操作量が所定操作量より大きいときには前記電動機から第1のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第1制御を実行し、前記ブレーキ操作量が前記所定操作量以下のときには前記電動機から前記第1のトルクより大きい第2のトルクが出力されるよう該電動機を制御する第2制御を実行するステップを含み、
    前記ステップは、前進走行用ポジションから前記駐車ポジション操作が行なわれたときには前記車両を後進させる方向のトルクである後進トルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行し、後進走行用ポジションから前記駐車ポジション操作が行なわれたときには前記車両を前進させる方向のトルクである前進トルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行するステップであり、
    更に、前記ステップは、前記機構ギヤのうちの前記電動機側のギヤと前記車軸側のギヤとの間の隙間を詰めることが可能なトルクを前記第1のトルクとして用いて前記第1制御を実行し、前記第1のギヤと前記第2のギヤとが噛み合っていないときに前記車軸を回転可能なトルクを前記第2のトルクとして用いて前記第2制御を実行するステップである、
    ことを特徴とする車両の制御方法。

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