JP2007326478A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの駆動制限により車両が後進方向に進行すべきなのに前進しているときに、車両をより迅速に後進方向に走行可能な状態にする。
【解決手段】エンジンを運転停止した状態でモータからの動力を用いて走行している最中に、モータMG2が駆動制限されているために車両が逆方向に走行していると判定されたときには(ステップS120)、モータの駆動を停止すると共に車両に制動力が付与して(ステップS180)、車両が停止するのを待って(ステップS190,S200)、パーキングロックを作動させて(ステップS210)、エンジンを始動する(ステップS220)。エンジンを始動すると、エンジンからの動力で駆動するモータやインバータに冷却用の媒体を供給する機械オイルポンプが駆動してモータやインバータを冷却することができるから、より迅速に車両を後進方向に走行させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、車軸に動力を出力するエンジンと、車軸に動力を出力するモータと、エンジンからの動力を用いてモータを冷却する冷却装置とを備え、モータやモータを駆動する駆動回路が絶縁部材を介してケース内に取り付けられているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、モータやモータの駆動回路の温度が上昇すると絶縁部材の温度が上昇して漏電が生じることがあるが、この漏電電流が大きいほど冷却装置の冷却量を大きくすることにより絶縁部材における漏電電流をより少なくすることができる。
特開平2004ー215432号公報
一般に、上述の車両では、モータやモータの駆動回路の温度が高くなるとモータやモータの駆動回路の保護のためにモータの駆動が制限される。エンジンからの動力を専ら前進走行用の動力としてのみに用いて、後進走行時にはモータからの動力のみで走行する車両では、後進走行時にモータの駆動が制限されると走行に要求される要求駆動力を車軸に出力できなくなる。特に、後進走行で登坂路を走行しているときにモータの駆動が制限されると、車両のずり下がりが生じてしまう。このような状態が継続するのは望ましくないため、より迅速に車両を走行すべき方向に走行可能な状態にすることが望ましい。
本発明の車両およびその制御方法は、電動機の駆動制限により電動機から走行に要求される要求駆動力が出力できないために車両が進行すべき方向と逆方向に走行しているときに、車両をより迅速に進行すべき方向に走行可能な状態にすることを目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
該内燃機関からの動力を前進用の動力としてのみ車軸に伝達可能な動力伝達手段と、
車軸に動力を入出力可能な電動機と、
該電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
前記内燃機関からの動力を用いて前記電動機および/または該電動機を駆動するための駆動回路を冷却可能な冷却媒体を循環させる冷却手段と、
車両の走行方向を設定する走行方向設定手段と、
前記電動機および前記駆動回路および前記冷却媒体のいずれかの温度を検出する温度検出手段と、
車両が前記設定された走行方向とは逆方向に走行することを推定する逆方向走行推定手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記温度検出手段により検出された温度に基づいて前記電動機の駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
前記走行方向設定手段により後進方向が走行方向として設定されたときには前記内燃機関の運転を停止した状態で前記設定された要求駆動力が前記設定された駆動制限の範囲内で前記電動機から出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する後進走行制御を実行し、該後進走行制御を実行している最中に前記設定された駆動制限により前記電動機から前記設定された要求駆動力を出力することができないために前記逆方向走行推定手段によって前記逆方向の走行が推定されたときには前記電動機の駆動が停止すると共に車両が停止するよう前記電動機と前記制動力付与手段とを制御し、車両が停止した後に前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、後進方向が走行方向として設定されたときには内燃機関の運転を停止した状態で走行に要求される要求駆動力が電動機の駆動制限の範囲内で電動機から出力されるよう内燃機関と電動機とを制御する後進走行制御を実行し、後進走行制御を実行している最中に電動機の駆動制限により電動機から要求駆動力を出力することができないために設定された走行方向とは逆方向に走行しているときには電動機の駆動が停止すると共に車両が停止するよう電動機と制動力付与手段とを制御して、車両が停止した後に内燃機関が運転されるよう内燃機関を制御する。内燃機関を運転すると、内燃機関からの動力を用いて冷却手段により電動機や電動機の駆動回路を冷却できるから電動機や電動機の駆動回路の温度を低下させることができる。この結果、駆動制限の範囲内で電動機から要求駆動力を出力することができるようになり、内燃機関を運転しないものに比してより迅速に車両を設定された走行方向に走行可能な状態にすることができる。なお、「車両が前記設定された走行方向とは逆方向に走行することを推定する」には車両が設定された方向とは逆方向に走行することを検出することが含まれる。
こうした本発明の車両において、前記車軸を直接または間接的に固定可能な固定手段を備え、前記制御手段は、車両が停止した後に前記固定手段により前記車軸を固定した状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記固定手段とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を運転して動力伝達手段により内燃機関からの動力が車軸に伝達されることによる車両の前進を抑えることができる。
また、本発明の車両において、路面勾配を検出する路面勾配検出手段を備え、前記逆方向走行推定手段は、前記路面勾配検出手段により検出された路面勾配を用いて車両が前記逆方向に走行することを推定する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の車両において、前記駆動制限設定手段は、前記温度検出手段により検出された温度が高くなるほど大きく制限される傾向に前記駆動制限を設定するものとすることもできる。こうすれば、検出された温度が高くなるほど電動機の駆動を大きく制限することができる。
そして、本発明の車両において、前記内燃機関からの動力で発電すると共に該発電した電力を前記蓄電手段に充電可能な発電手段と、前記蓄電手段の残容量を演算する残容量演算手段と、を備え、前記駆動制限設定手段は、前記演算された蓄電手段の残容量が小さくなるほど大きく制限される傾向に前記駆動制限を設定する手段であるものとすることもできる。内燃機関を運転すると、内燃機関からの動力を用いて発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電することができ、駆動制限設定手段により設定された駆動制限が緩和されるから、駆動制限の範囲内で電動機から要求駆動力を出力することができるようになり、より迅速に車両を設定された走行方向に走行可能な状態にすることができる。この場合において、前記発電手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段を備える手段であるものとすることもできる。また、この場合において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備えるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関からの動力を前進用の動力としてのみ車軸に伝達可能な動力伝達手段と、車軸に動力を入出力可能な電動機と、該電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、前記内燃機関からの動力を用いて前記電動機を冷却可能な冷却媒体を循環させる冷却手段と、を備える車両の制御方法であって、
後進方向が走行方向として設定されているときには前記内燃機関の運転を停止した状態で走行に要求される要求駆動力が前記電動機または該電動機を駆動するための駆動回路の温度に基づく前記電動機の駆動制限の範囲内で前記電動機から出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する後進走行制御を実行し、該後進走行制御を実行している最中に前記駆動制限により前記電動機から前記要求駆動力を出力することができないために該車両が前記設定された走行方向とは逆方向に走行することが推定されたときには前記電動機の駆動が停止すると共に車両が停止するよう前記電動機と前記制動力付与手段とを制御し、車両が停止した後に前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を制御する
ことを要旨とする。
この本発明の車両の制御方法では、後進方向が走行方向として設定されているときには内燃機関の運転を停止した状態で走行に要求される要求駆動力が電動機または電動機を駆動するための駆動回路の温度に基づく電動機の駆動制限の範囲内で電動機から出力されるよう内燃機関と電動機とを制御する後進走行制御を実行し、後進走行制御を実行している最中に駆動制限により電動機から要求駆動力を出力することができないために車両が設定された走行方向とは逆方向に走行することが推定されたときには電動機の駆動が停止すると共に車両が停止するよう電動機と制動力付与手段とを制御し、車両が停止した後に内燃機関が運転されるよう内燃機関を制御する。内燃機関を運転すると、内燃機関からの動力を用いて冷却手段により電動機を冷却することができるから、駆動制限の範囲内で電動機から要求駆動力を出力することができるようになる。この結果、内燃機関を運転しないものに比して、より迅速に車両を設定された走行方向に走行可能な状態にすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
ギヤ機構60には、ファイナルギヤ60aに取り付けられたパーキングギヤ57と、パーキングギヤ57と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール58とからなるパーキングロック機構56が取り付けられている。パーキングロックポール58は、ハイブリッド用電子制御ユニット70にシフトレバー81の他のポジションから駐車ポジション(Pレンジ)への操作信号または駐車ポジションから他のポジションへの操作信号が入力されたときやその他必要に応じてハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないパーキングロックアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ57との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。ファイナルギヤ60aは、機械的に駆動輪63a,63bに接続されているから、パーキングロック機構56は、間接的に駆動輪63a,63bをロックしていることになる。
駆動輪63a,63bには、駆動輪63a,63に制動トルクが作用するよう図示しなブレーキホイールシリンダの油圧を調整する油圧回路としてのブレーキアクチュエータ65が設けられている。ブレーキアクチュエータ65は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)66により制御されている。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流,インバータ42の温度を検出する温度センサ42aからのインバータ温度tなどが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,車両の前後方向の加速度を検出するGセンサ89からの加速度Gなどが入力ポートを介して入力されており、車両に関する情報を表示するマルチディスプレイ90への画面表示信号などが出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、シフトレバー81の操作位置には、前進方向に走行する通常のドライブポジション(Dレンジ)や後進する際の後進ポジション(Rレンジ),駐車時に用いる駐車ポジション(Pレンジ),中立のニュートラルポジション(Nレンジ)などがある。
ハイブリッド自動車20は、この他に、モータMG2の機械部分を潤滑すると共にモータMG2やインバータ42を冷却する潤滑冷却システム92を備える。潤滑冷却システム92は、モータMG2やインバータ42に潤滑オイルを循環させるよう設けられた循環流路93と、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないベルトにより回転駆動されて潤滑オイルが貯留されるオイルパン94の潤滑オイルを汲み上げて循環流路93に圧送する機械オイルポンプ95とから構成されており、エンジン22からの動力を用いて機械オイルポンプ95を駆動することによりモータMG2の機械部分の潤滑やモータMG2やインバータ42の冷却を行なう。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にシフトレバー81が後進ポジション(Rレンジ)に設定されている際の動作について説明する。図2は、シフトレバー81の操作位置が後進ポジション(Rレンジ)に設定されて、エンジン22の運転が停止された後にハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される後進走行時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトレバー81が後進ポジション(Rレンジ)に設定されている際に繰り返し実行される。
後進走行時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG2の回転数Nm2,バッテリ50の出力制限Wout,インバータ温度t,路面勾配θなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG2の回転数Nm2は、回転位置検出センサ44により検出されるモータMG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、路面勾配θは、Gセンサ89により検出される前後加速度Gに基づいて計算されたものを入力するものとした。さらに、バッテリ50の出力制限Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の出力制限Woutは、電池温度Tbに基づいて出力制限Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数k1を設定し、設定した出力制限Woutの基本値に補正係数k1を乗じて出力制限Woutを設定することができる。図3に電池温度Tbと出力制限Woutとの関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量(SOC)と出力制限Woutの補正係数k1との関係の一例を示す。補正係数k1は、バッテリ50の残容量(SOC)が所定の残容量(SOC)未満になると値1から所定のレートと減少して値0になるように設定される。つまり、出力制限Woutは、バッテリ50の残容量(SOC)が所定の残容量(SOC)未満になると残容量(SOC)の低下と共に所定のレートで減少して値0になるよう設定される。
こうしてデータを入力すると、続いて、インバータ温度tに基づいて補正係数k2を設定し、バッテリ50の出力制限Woutに補正係数k2を乗じてモータMG2の回転数Nm2で除した値をモータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxとして計算する(ステップS110)。図4にインバータ温度tと補正係数k2との関係の一例を示す。補正係数k2は、インバータ温度tがインバータ42の許容温度の上限値より少し低い温度になると値1から所定のレートで減少して値0になるよう設定される。つまり、トルク制限Tmaxは、インバータ温度tがインバータ42の許容温度の上限値より少し低い温度になると値1から所定のレートで減少して値0になるよう設定される。一方、出力制限Woutは、バッテリ50の残容量(SOC)が所定の残容量(SOC)未満になると所定のレートで減少して値0になるよう設定されている。したがって、トルク制限Tmaxは、バッテリ50の残容量(SOC)については所定の残容量(SOC)未満になるとバッテリ50の残容量(SOC)の低下と共に所定のレートで減少して値0になるよう設定され、インバータ温度tについてはインバータ42の許容温度の上限値より少し低い温度になるとインバータ温度tの上昇と共に所定のレートで減少して値0になるよう設定されることになる。
トルク制限Tmaxが設定されると、設定されたトルク制限Tmaxが入力された路面勾配θの正弦(sinθ)と予め決められている軽積載時の車重Mと重力加速度gとの積より小さいか否か、つまり、車重Mの車両がモータMG2からトルク制限Tmaxの駆動力を出力して路面勾配θの路面を後進走行しようとしたときにずり下がることなく後進走行できるか否かを推定する(ステップS120)。ずり下がることなく後進走行できると推定されたときには、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS130)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。なお、図3において、車速Vは、後進方向を正値としている。
続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する(ステップS140)と共に要求トルクTr*を動力分配統合機構30のギヤ比Grで除した値をモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpとして計算し(ステップS150)、計算したトルク制限Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS160)。このように、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*が、バッテリ50の出力制限Woutとインバータ温度tに基づくトルク制限Tmaxの範囲内でモータMG2から出力されることになる。
こうしてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、トルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS170)、駆動制御ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1を駆動停止すると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。つまり、この場合には、エンジン22の運転を停止すると共にモータMG1の駆動が停止された状態で要求トルクTr*がバッテリ50の出力制限Woutとインバータ温度tとに基づくトルク制限Tmaxの範囲内でモータMG2から出力されるよう制御する後進走行制御が実行されることになる。
このような後進走行制御が実行されている最中に、トルク制限Tmaxが路面勾配θの正弦(sinθ)と車重Mと重力加速度gとの積の値未満となったとき、つまり、モータMG2からトルク制限Tmaxの動力を出力して路面勾配θの路面を後進走行しようとしても後進走行できずに前方にずり下がることが推定されるときには(ステップS120)、モータMG2の駆動が大きく制限されているために車両が後進走行できずに逆方向に走行するためモータMG2の駆動制限を緩和する必要があると判断して、モータMG2の駆動を停止するようモータ駆動停止信号をモータECU40に送信すると共に駆動輪63a,63に制動力を付与するためにアクチュエータ増圧信号をブレーキECU66に送信する(ステップS180)。モータ駆動停止信号を受信したモータECU40は、モータMG2の駆動が停止するようインバータ42をゲート遮断する。また、アクチュエータ増圧信号を受信したブレーキECU66は、図示しないブレーキホイールへの油圧が増圧して駆動輪63a,63に制動力が付与するようブレーキアクチュエータ65を駆動制御する。
こうして車両に制動力を付与すると、車両が停止するのを待って(ステップS190,S200)、駆動輪63a,63bがロックされるようパーキングロック機構56の図示しないパーキングロックアクチュエータを駆動制御してパーキングロックを作動させるパーキングロック作動制御を実行すると共にモータMG2の駆動制限のためにパーキングロック機構56が作動したりエンジン22を始動する旨をマルチディスプレイ90に表示するよう画像表示信号をマルチディスプレイ90に送信する(ステップS210)。画像表示信号を受信したマルチディスプレイ90は、「モータの駆動制限のためモータを停止してパーキングロックを作動させました。復帰のため、エンジンを始動します。復帰までお待ちください。」と表示する制御を実行する。
続いて、モータMG1でエンジン22をクランキングしてエンジン22における燃料噴射制御や点火制御など開始するエンジン始動制御を実行する(ステップS220)。こうしてエンジン22を運転すると、エンジン22のクランクシャフト26にベルト27を介して接続された機械オイルポンプ29が駆動して、潤滑オイルによりインバータ42やモータMG2が冷却されるため、インバータ42やモータMG2の温度が低下することになる。また、エンジン22を運転すると、エンジン22のクランクシャフト26に動力分配統合機構30を介して接続されたモータMG1が発電を開始する。そして、この発電電力によりバッテリ50が充電されてバッテリ50の残容量SOCが上昇することになる。このとき、パーキングロック機構56によりパーキングロックがされているから、エンジン22を運転する際に駆動軸としてのリングギヤ軸32aにトルクが作用しても確実に車両を停車させることができる。なお、このとき、エンジン22は、機械オイルポンプ95やモータMG1を駆動できる程度に運転されていればよく、アイドル運転しているものとしてもよい。
こうしてエンジン22を運転して、インバータ温度tがインバータ42を駆動しても差し支えない温度の閾値tref未満になると共にバッテリ50の残容量SOCがモータMG22から後進走行をするのに充分な動力を出力できる残容量の閾値SOCrefを超えたときには(ステップS230,S240)、モータMG2から後進走行をするのに充分な動力を出力することができるため車両を後進走行可能な状態にする必要があると判断して、エンジン22における燃料噴射制御や点火制御などを停止するエンジン運転停止制御を実行する(ステップS250)。そして、パーキングロックが解除されるようパーキングロック機構56の図示しないパーキングロックアクチュエータを駆動制御し、モータMG2が駆動できる状態になった旨をマルチディスプレイ90に表示するよう画像表示信号をマルチディスプレイ90に送信すると共にモータMG2の駆動を開始するようモータ駆動開始信号をモータECU40に送信し、駆動輪63a,63bに付与された制動力が解除されるようアクチュエータ解除信号をブレーキECU66に送信して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。画像表示信号を受信したマルチディスプレイ90は、「走行が可能になりました。エンジンを停止してパーキングロックを解除しました。」と表示する制御を実行する。また、モータ駆動開始信号を受信したモータECU40は、モータMG2の駆動を開始するようインバータ42のスイッチング素子のゲート遮断を解除してモータMG2の駆動を開始する。さらに、アクチュエータ解除信号を受信したブレーキECU66は、図示しないブレーキホイールへの油圧が減圧されて駆動輪63a,63bに付与された制動力が解除するようブレーキアクチュエータ65を駆動制御する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を運転停止した状態でモータMG2からの動力を用いて走行する後進走行制御が実行されている最中にモータMG2が駆動制限されているために車両が逆方向に走行していると判定されたときには、エンジン22を運転してインバータ42,モータMG2の冷却やバッテリ50の充電を行なうことにより、車両をより迅速にモータMG2からの動力を用いて後進方向に走行できる状態にすることができる。また、パーキングロックを作動した状態でエンジン22を始動するから、エンジン22の始動により駆動軸としてのリングギヤ軸32aに動力が出力されて車両が前進するのを防ぐことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS210の処理でトルク制限Tmaxと路面勾配θと車重Mとに基づいて車両が進行方向(後進方向)と逆方向に走行していることを推定するものとしたが、車両が進行方向と逆方向に走行していることを推定または検出できれば如何なる方法を用いてもよく、例えば、シフトポジションSPと車速Vとにより判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50の出力制限Woutは、バッテリ50の残容量(SOC)が所定の残容量(SOC)未満になると所定のレートで減少して値0になるように設定されるものとしたが、バッテリ50の残容量SOCが小さくなるほどモータMG2から出力される動力が大きく制限される傾向に出力制限Woutが設定されるものであればよく、例えば、バッテリ50の残容量SOCが小さくなると出力制限Woutが数段階のステップ状に減少していくものとしてもよいし、バッテリ50の残容量(SOC)が小さくなると単調減少していくものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、補正係数k2は、インバータ温度tがインバータ42の許容温度の上限値より少し低い温度になると値1から所定のレートで減少して値0になるよう設定されるものとしたが、補正係数k2は、インバータ温度tが高くなるほど低くなりモータMG2の駆動が大きく制限される傾向に設定されていればよいから、例えば、インバータ温度tが高くなると数段階のステップ状に減少していくものとしてもよいし、インバータ温度tが高くなると単調減少していくものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110の処理でインバータ温度tを用いてトルク制限Tmaxを設定したり、ステップS240の処理でインバータ温度tを用いてモータMG2が後進用の動力を出力できる状態になったことを判定するものとしたが、インバータ温度tに替えてモータMG2の温度やモータMG2を冷却する潤滑冷却システム92を循環する潤滑オイルの温度に基づいてステップS110やステップS240の処理を実行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車両が停止した後に駆動輪63a,63bに制動力が付与するようブレーキアクチュエータ65を駆動制御した状態でパーキングロックをしてエンジン22の運転を開始するものとしたが、エンジン22を運転する際に車両が前進しなければよいから、ブレーキアクチュエータ65およびパーキングロック機構56の一方のみを作動させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を始動してモータMG1を駆動することによりバッテリ50を充電するものとしたが、エンジン22からの動力を用いてバッテリ50を充電可能な発電機を別に備え、この発電機を駆動することによりバッテリ50を充電するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、潤滑冷却システム92を用いてモータMG2やインバータ42を冷却するものとしたが、モータMG2とインバータ42とそれぞれ別の冷却システムを用いて冷却するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS230,240の処理でインバータ温度tが閾値trefより小さく残容量SOCが閾値SOCrefより大きくなったときにエンジンを停止する制御を実行するものとしたが、ステップS230,S240の処理に替えてエンジン22を運転した状態で所定時間経過したか否かを判定する処理を実行し、所定時間経過したときにエンジン22を停止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される後進走行時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電池温度Tbと出力制限Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と出力制限Woutの補正係数k1との関係の一例を示す説明図である。 インバータ温度tと出力制限Woutの補正係数k2との関係の一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、42a 温度センサ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、56 パーキングロック機構、57 パーキングギヤ、58 パーキングロックポール、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、65 アクチュエータ、66 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 Gセンサ、90 マルチディスプレイ、92 潤滑冷却システム、93 循環流路、94 オイルパン、95 機械オイルポンプ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関からの動力を前進用の動力としてのみ車軸に伝達可能な動力伝達手段と、
    車軸に動力を入出力可能な電動機と、
    該電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
    前記内燃機関からの動力を用いて前記電動機および/または該電動機を駆動するための駆動回路を冷却可能な冷却媒体を循環させる冷却手段と、
    車両の走行方向を設定する走行方向設定手段と、
    前記電動機および前記駆動回路および前記冷却媒体のいずれかの温度を検出する温度検出手段と、
    車両が前記設定された走行方向とは逆方向に走行することを推定する逆方向走行推定手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度に基づいて前記電動機の駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
    前記走行方向設定手段により後進方向が走行方向として設定されたときには前記内燃機関の運転を停止した状態で前記設定された要求駆動力が前記設定された駆動制限の範囲内で前記電動機から出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する後進走行制御を実行し、該後進走行制御を実行している最中に前記設定された駆動制限により前記電動機から前記設定された要求駆動力を出力することができないために前記逆方向走行推定手段によって前記逆方向の走行が推定されたときには前記電動機の駆動が停止すると共に車両が停止するよう前記電動機と前記制動力付与手段とを制御し、車両が停止した後に前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    前記車軸を直接または間接的に固定可能な固定手段を備え、
    前記制御手段は、車両が停止した後に前記固定手段により前記車軸を固定した状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記固定手段とを制御する手段である
    車両。
  3. 路面勾配を検出する路面勾配検出手段を備え、
    前記逆方向走行推定手段は、前記路面勾配検出手段により検出された路面勾配を用いて車両が前記逆方向に走行することを推定する手段である
    請求項1または2記載の車両。
  4. 前記駆動制限設定手段は、前記温度検出手段により検出された温度が高くなるほど大きく制限される傾向に前記駆動制限を設定する手段である
    請求項1ないし3いずれか記載の車両。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の車両であって、
    前記内燃機関からの動力で発電すると共に該発電した電力を前記蓄電手段に充電可能な発電手段と、
    前記蓄電手段の残容量を演算する残容量演算手段と、
    を備え、
    前記駆動制限設定手段は、前記演算された蓄電手段の残容量が小さくなるほど大きく制限される傾向に前記駆動制限を設定する手段である
    車両。
  6. 前記発電手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段を備える手段である請求項5記載の車両。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項6記載の車両。
  8. 内燃機関と、該内燃機関からの動力を前進用の動力としてのみ車軸に伝達可能な動力伝達手段と、車軸に動力を入出力可能な電動機と、該電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、前記内燃機関からの動力を用いて前記電動機を冷却可能な冷却媒体を循環させる冷却手段と、を備える車両の制御方法であって、
    後進方向が走行方向として設定されているときには前記内燃機関の運転を停止した状態で走行に要求される要求駆動力が前記電動機または該電動機を駆動するための駆動回路の温度に基づく前記電動機の駆動制限の範囲内で前記電動機から出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する後進走行制御を実行し、該後進走行制御を実行している最中に前記駆動制限により前記電動機から前記要求駆動力を出力することができないために該車両が前記設定された走行方向とは逆方向に走行することが推定されたときには前記電動機の駆動が停止すると共に車両が停止するよう前記電動機と前記制動力付与手段とを制御し、車両が停止した後に前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を制御する
    車両の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018007457A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 トヨタ自動車株式会社 自動車
US9937917B2 (en) 2015-10-08 2018-04-10 Hyundai Motor Company Driving control method for hybrid vehicles

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