JP2009179278A - 自動2輪車の荷掛け装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】物品の引っ掛け部取付位置を調整自在にして引っ掛けた物品を安定支持させる。
【構成】ヘッドパイプ7に帯状の取付部材50を取付け、多数の取付穴53を設け、これにフック15を選択取付けする。取付部材50は車幅方向部51と前後方向部52を有し、車幅方向部51はフロントカバー11の背面に沿って車幅方向へ延び、フック15の車幅方向における取付位置調整を自在にする。前後方向部52はフロントカバー11の側面に沿って前後方向に延び、ここに荷掛け部材13を取付自在とする。また、取付部材50はヘッドパイプ7の上下方向へ設けられたナット穴55に対して選択取付することにより、取付位置を上下調節可能にする。
【選択図】図5

Description

この発明は自動2輪車の荷掛け装置に係り、特にスクータ型車両におけるステップフロアの前方へ荷物を安定支持させることができるようにしたものに関する。
従来の自動2輪車の荷掛け装置として、例えば、レッグシールド背面に荷掛けフックを設けるものが知られている。この荷掛けフックは、フックに掛けた荷物が回転したり、左右に揺れることがないように、車幅方向へ幅広に形成されている。
特許第3324208号
上記従来の荷掛けフックは、レッグシールドに対して固定的に設けられるものであり、例えば、カバンの吊り下げバンドのように吊り下げ部材が長い荷物を掛ける場合は、荷物がステップフロアと接触する可能性がある。荷物がステップフロアと接触すると、吊り下げ部材にたるみが生じるため、荷物をしっかりと支持することが難しくなり、車両の走行中おける揺れによって揺れやすくなり荷物の安定性を確保しにくい。さらに、荷物がステップフロアと接触することにより、荷物が汚れる可能性もあるので、荷掛けできる荷物が制限されてしまうという課題がある。本願発明はこのような課題を解決するものである。
上記課題を解決するため本願発明は、ハンドルとシートの間にステップフロアを備えるとともに、ステップフロア前方の車両前部に荷物の吊り下げ部材を掛けることができる荷掛け部材を設けた自動2輪車の荷掛け装置において、
ステップフロア前方にて上方へ立ち上がる車体フレームの前部へ車幅方向へ長く延びる取付部材を取付け、この取付部材に前記荷掛け部材を取付けるための取付部を複数形成し、
前記複数の取付部のいずれかを選択して、少なくとも2つの荷掛け部材を着脱自在に取付けるようにしたことを特徴とする。
このとき、前記取付部材を車幅方向に延びる車幅方向部と、その端部から車両前後方向へ延びる前後方向部とを備えたものとして形成することができる。
また、前記車体フレームの前部における前記取付部材を取付ける部分に、前記取付部材を取付けるための取付部を上下方向へ複数設けることもできる。
さらに、前記取付部材を車体カバーで覆うとともに、前記荷掛け部材の取付部に対向する部分に開口部を設け、この開口部を介して前記荷掛け部材が取付けられるようにすることもできる。
また、前記車体フレームの後部に、前記荷掛け部材を車両外側から着脱自在に取付ける第2の取付部を設けてもよい。
本願発明によれば、少なくとも2つの荷掛け部材が車幅方向において、その間隔を可変とすることができるので、吊り下げ部材の長さに応じて荷掛け部材の幅を調整することができる。したがって、吊り下げ部材の長さに関わらず、荷物とステップフロアとの距離をかせぐことができるので、荷物がステップフロアに接触するのを防止することができる。さらに、吊り下げ部材を複数点で支持するので、荷物の荷重が1点にかかることを防ぐことができるとともに、車両の横揺れに対して安定して荷物を支持することができる。
また、取付部材に、車幅方向に延びる車幅方向部と、その端部から車両前後方向へ延びる前後方向部とを備えたので、荷掛け部材を前後方向部へ取付けることにより車両側方へに取付可能になる。このため荷掛け部材の間隔範囲をより広範囲なものにすることができる。
さらに、車体フレームの前部における取付部材を取付ける部分に、取付部材を取付けるための取付部を上下方向へ複数設けることにより、取付部材の取付け高さを適宜変更でき、荷掛け部材の高さを自由に調整できる。また、取付部材を異なる高さで複数配置することもでき、この場合は荷掛け部材を上下方向へ複数設けて、吊り下げ部材を長さに応じて種々な高さの荷掛け部材へ引っ掛けることができる。
また、取付部材を車体カバーで覆うとともに、荷掛け部材の取付部に対向する部分に開口部を設け、この開口部を介して荷掛け部材が取付けられるようにすると、取付部材を車体フレームと車体カバーとで支持することができ、取付部材の剛性を高めることができる。
さらに、車体フレームの後部に、荷掛け部材を車両外側から着脱自在に取付ける第2の取付部を設けると、第2の取付部を荷掛け部材のスペア取付用として使用することができ、使い勝手が向上する。
そのうえ、荷掛け用として荷掛け部材を使用しない場合でも、車両の前後に荷掛け部材を取付けることで、荷掛け部材を車両のアクセントとして機能させることができ、ユーザーの好みに合わせて車両の外観を変化できるので、車両に対する愛着心を高めることができる。
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1はスクータ型自動2輪車の側面図である。この自動2輪車は、前輪1と後輪2の間に低床式のステップフロア3を備える。ステップフロア3は車体フレーム4の鞍部であって略水平のメインフレーム4a上に設けられる。車体フレーム4はメインフレーム4aの前端部からステップフロア3の前端を通って上方に延出するフロントフレーム5と、メインフレーム4aの後端部からステップフロア3の後端部を通って斜め上がり上方へ延びる左右一対のリヤフレーム6を備える。
フロントフレーム5の上端にはヘッドパイプ7が設けられ、このヘッドパイプ7にはハンドル8から延びるハンドル軸9が回動自在に支持される。ハンドル軸9の下端はフロントフォーク10の上端部と連結され、ハンドル8により、ハンドル軸9を介してフロントフォーク10の下端に支持されている前輪1を操向する。
ヘッドパイプ7の周囲は樹脂製のフロントカバー11で覆われ、フロントフレーム5の周囲もフロントカバー11から連続するフロントフレームカバー12で覆われる。フロントカバー11の側面には側面視円形の荷掛け部材13が上下に設けられる。これら上下の荷掛け部材13は同一構造であり、かつフロントカバー11の他側面にも同様に設けられている。14はイグニッションスイッチである。フロントカバー11の背面は前方へ斜め下がりに傾斜し、フロントフレームカバー12の背面は後方へ斜め下がりに傾斜し、両カバーの接続部は屈曲点になっている。
フロントカバー11は、ステップフロア3及び泥よけ12aよりも幅狭になっている。ステップフロア3及び泥よけ12aは略同幅である(図1,8参照)。
フロントカバー11の背面には側面視略J字状をなすフック15が設けられている。フック15も荷掛け部材の一具体例であり、フロントフレームカバー12の上方に位置する。このフック15にはカバンのような荷物16が、バンド等の吊り下げ部材17を引っ掛けることにより吊り下げ支持される。このとき吊り下げ部材17は仮想線で2態様を示すように、短い場合は単純にフック15で吊り下げ支持され、長い場合は上下の荷掛け部材13間へ回して引っ掛け支持することで引っ掛け長さを調整する等の支持方法を変化させることが可能である。詳細は後述する。
このように引っ掛け長さを調整されて吊り下げ支持された荷物16は、フロントフレームカバー12の背面へ接する状態で、ステップフロア3へ達しないように調節されている。このため汚れにくくなり、また常時荷物16をつり上げる方向に力が働くため、吊り下げ部材17がたるまず安定した支持が可能になる。
なお、上側の荷掛け部材13の位置はフック15の位置よりも若干上方に位置しており、下側の荷掛け部材13の位置は、フロントカバー11とフロントフレームカバー12の接続部(両カバーの背面が屈曲して連続する部分)と同程度である。
ステップフロア3の下には燃料タンク18が配置されてメインフレーム4aに支持されている。燃料タンク18の給油キャップ19は、ステップフロア3の後部上面近傍に位置し、ステップフロア3の上方から給油するようになっている。ステップフロア3を挟んでヘッドパイプ7及びハンドル8の後方側にはサドル型のシート20がシートポスト21を介してリヤフレーム6上に支持されている。
リヤフレーム6の前面側には、シート20の下方からステップフロア3の中央部へ側面視で斜め下がりに傾斜するセンターカバー22が設けられる。センターカバー22は樹脂又は金属からなる車体カバーの一部であって、スイング式パワーユニット23の前部に設けられているエンジン24等の前側から上側を覆い、エンジンカバーとしても機能している。
スイング式パワーユニット23はエンジン24及びミッション部等を一体にしたものであり、前端部をメインフレーム4aの接続部へ揺動自在に支持され、後端に後輪2が支持されている。また、スイング式パワーユニット23及びリヤフレーム6の各後端部間にクッションユニット25が設けられている。
リヤフレーム6の後端部にはブラケット26が設けられ、ここにテールランプ27及びリヤウインカ28が支持されている。また、ブラケット26及びセンターカバー22の後端部近傍のリヤフレーム6にスペア用荷掛け部材29が着脱自在に取付けられている。
スペア用荷掛け部材29は荷掛け部材13と同一構造のものであり、そのスペアとして設けられている。
また、スペア用荷掛け部材を設けなくても、荷掛け用として使用しない場合に、車両のアクセントとしてユーザーの好みの場所へ荷掛け部材を配置するためのスペースとして使用するものであってもよい。
次に荷掛け装置について詳細を説明する。図2は荷掛け部材13の斜視図であり、円筒状の太径部30と小径部31を一体化した形状をなし、軸心部に貫通穴36(図4)が設けられ、その一端は太径部30に設けられた凹部32に開口し、貫通穴36に通した取付用ボルト33の頭部34が収容されるようになっている。荷掛け部材13は樹脂や金属からなる。
図3はフック15の斜視図であり、上下方向へ延びる縦部40と、略水平方向へ延びてボス部をなす横部41とを一体に有する略J字状もしくはL字状をなし、樹脂や金属で形成されている。
横部41には、水平方向へ貫通して取付用ボルト33を通す貫通穴42が形成され、その一端は凹部43内へ開口し、貫通穴42へ通した取付用ボルト33の頭部34が凹部43内へ収容されるようになっている。縦部40の上端は曲面部44に形成されている。
なお、横部41及び小径部31の周囲には、荷物16の吊り下げ部材17を引っ掛けることができる。このとき、太径部30及び縦部40は吊り下げ部材17の外れ防止部として機能する。
図4は荷掛け部材13の取付を説明する図である。なおフック15の取付も同様である。荷掛け部材13の軸心部には軸穴36が貫通し、その一端は凹部32の底部へ開口する。そこで、荷掛け部材13の小径部31先端をフロントカバー11の所定位置へ重ね、軸穴36へ取付用ボルト33を入れ、頭部34に設けられた工具溝35へ専用ドライバー37を差し込んで回転させることにより、取付用ボルト33を後から詳述する取付部材50へ締結することにより荷掛け部材13を取付ける。
本実施例では、工具溝35は例えば星形等、従来の+,−溝や六角溝と異なる特殊形状とすることにより、同形状の刃先を有する専用ドライバー37のみで着脱可能とすることにより、いたずらを防止できるようになっている。但し、従来の+,−溝等でもよい。
専用ドライバー37は、例えばイグニッションキー38へ、ヒンジ39で折り畳み自在に一体化しておくことができる。
図5は取付部材50の斜視図である。取付部材50は金属等の剛性材料からなる帯状部材を略コ字状に曲げて、中央の車幅方向部51及び左右の前後方向部52とし、車幅方向部51及び左右の前後方向部52の全体に取付穴53を等間隔などの所定間隔で多数設けたものである。
取付穴53はナット穴として形成され、取付用ボルト33を締結できるようになっており、本願発明の取付部に相当する。但し、別体のナットを溶接等で取付けたものでもよい。また、取付穴53の個数及び間隔は、任意に設定できる。
この取付部材50は、ヘッドパイプ7の背面に対して水平にした車幅方向部51の中央部を、ボルト止め又は溶接等により取付ける。これにより車幅方向部51が車体幅方向へ広がって延び、かつ前方へ前後方向部52が突出する。
図示は、ボルト止めの例であり、車幅方向部51の左右方向中央には取付穴53と異なる通し穴54が設けられ、これをヘッドパイプ7の背面に設けられたナット穴55へボルト56で取付けるようになっている。このボルト56は取付用ボルト33を共通使用することもできる。ナット穴55はヘッドパイプ7の背面に所定間隔で上下方向へ多数設けられ、このいずれかを選ぶことにより、取付部材50の取付高さを任意に変更できるようになっている。
車幅方向部51の取付穴53に対しては、所望の間隔をいずれか2つを選び、それぞれにフック15を取付用ボルト33で取付けることにより、左右に希望する間隔を保った2個のフック15を設けることができ、これらの間に吊り下げ部材17を掛けることにより、車幅方向における支持スパンを長くして荷物16を安定支持させることができる。また吊り下げ部材17を2個の間隔を持ったフック15で支持するため、1点に荷物16の荷重が集中することを防いで、荷重を分散できるので、フック15や取付部材50等の剛性を確保しやすくなる。
しかも、フック15を設ける左右方向位置及び高さを自由に変更できるので、後述するように吊り下げ部材17が長短に異なっても荷物16の支持位置を適正な位置となるように調整できるので使い勝手に優れたものになる。
なお、左右の前後方向部52に対しても、荷掛け部材13を前後及び上下方向に調節して取付けることができる。
符号58は回り止めであり、取付部材50の通し穴54近傍に上下方向へ延出して設けられ、取付部材50をヘッドパイプ7へ取付けたとき、回り止め58がヘッドパイプ7の表面に長手方向へ沿うことにより、ボルト止め時における取付部材50の回転を阻止するようになっている。回り止め58は図示のように左右一対で設けても、左右片側だけでもよい。また上下方向へ延出しても、上下いずれか側へのみ延出するものでもよい。
図6はフック15の取付状態を示す図である。予めフロントカバー11の内側に配置されている取付部材50は、車幅方向部51の取付穴53がフロントカバー11に設けられている通し穴57と一致している。なお、前後方向部52の取付穴53も同様にフロントカバー11の側面に設けられている通し穴と一致している。そこでフロントカバー11の通し穴57にフック15の貫通穴42を一致させて横部41の先端をフロントカバー11に当接し、凹部43側から取付用ボルト33を差し込み、予めフロントカバー11の内側に配置されて通し穴57と取付穴53へ締結すると、フック15は取付部材50へ取付けられてフロントカバー11の背面に突出する。
このとき、フロントカバー11の背面には、取付穴53に合わせて車幅方向へ同数及び同間隔で通し穴57が形成されており、かつ上下方向にもヘッドパイプ7に設けられているナット穴55に合わせて同数・同間隔で設けられている。したがって、フック15の取付位置を車幅方向及び上下方向のいずれへも調整可能になる。また2個のフック15を車幅方向で自由に間隔を変えることもできるため、吊り下げ部材17に対する2個のフック15による支持スパンの変更が容易になる。
また、フロントカバー11の側面にも、前後方向部52における取付穴53の前後方向同位置に合わせて同数・同間隔で通し穴57が設けられ、かつ通し穴57は取付穴53に合わせて上下方向にも同数・同間隔で設けられることにより、フロントカバー11の側面に対する荷掛け部材13の取付位置も、前後及び上下へ任意に調整して取付可能になる。
このように、取付部材50を車体カバーであるフロントカバー11で覆うとともに、フック15及び荷掛け部材13の取付部に対向する部分に開口部53を設け、この開口部53を介してフック15及び荷掛け部材13が取付けられるようにすると、取付部材50を車体フレーム(ヘッドパイプ7)と車体カバー(フロントカバー11)とで支持することができ、取付部材50の剛性を高めることができる。
図7は荷掛け部材13の取付状態を示す。なお、荷掛け部材13を車幅方向部51へ取付け、フック15を前後方向部52へ取付けることも任意にできる。なお、荷掛け部材13を上下に間隔を持って2個以上設ける場合には、2個もしくはそれ以上の数の取付部材50を上下2段もしくは複数段に取付けるか、前後方向部52を上下方向へも拡張した別形態のものを設けることにより、可能となる。
図8は吊り下げ部材17が長短に異なる場合の使用例を模式的に示す。まずAは吊り下げ部材17が最も短い場合であり、この場合は吊り下げ部材17の上部を左右のフック15へ掛けるだけで済み、カバン等の荷物は16はステップフロア3から上方へ離れて支持される。また、吊り下げ部材17における多少の長さ変化は、左右のフック15の取付位置を変更して支持スパンを変化させることで容易に対応できる。
図のBは左右のフック15の支持スパンでは対応できない程度に長くなった場合であり、このときは吊り下げ部材17の上部をフロントカバー11の両側面に設けられている下側の荷掛け部材13に掛ける。このようにすると、左右のフック15よりも支持スパンが長くなり、かつフロントカバー11の背面から両側へ吊り下げ部材17を回り込ませる分だけ、左右の荷掛け部材13間に吊り下げ部材17を余計に引っ張ることになる。
このため、荷物16の位置を上方へ上げることができる。しかも吊り下げ部材17をフロントカバー11の両側面に設けられている荷掛け部材13へ掛けることにより、荷物16は前方へ引っ張られてフロントフレームカバー12の背面へより強く密着されるから、荷物16をしっかり固定でき、走行中の揺れに対してより安定して支持されるようになる。
CはBよりもさらに吊り下げ部材17が長くなった場合であり、このときは吊り下げ部材17をフロントカバー11の両側面に設けられている下側の荷掛け部材13に掛けるとともに、フロントカバー11の背面へ回っている部分を左右のフック15にも掛ける。左右のフック15は下側の荷掛け部材13よりも高い位置にあるので、Bでは荷物16を固定できない程度に吊り下げ部材17が長くなっても、この長くなった分を左右のフック15へ掛けることで吸収できるようになって荷物16をしっかり固定できる。
DはCよりもさらに吊り下げ部材17が長くなってCでは荷物16の固定が不十分になる場合である。このときは吊り下げ部材17をフロントカバー11の両側面に設けられている下側の荷掛け部材13に掛けるとともに、さらに上側の荷掛け部材13にも掛ける。このようにすると、フロントカバー11の左右両側面における各上下の荷掛け部材13間に吊り下げ部材17を掛け渡すため、吊り下げ部材17のたるみを無くし、荷物16をしっかり固定できる。
なお、BCDのいずれの場合も、吊り下げ部材17が長短に変化しても、吊り下げ部材17のたるみを無くすように引っ掛け長さを調整できるので、常時荷物16をステップフロア3の上方にてフロントフレームカバー12の背面へ強く密着するように固定できるので、走行中における前後や横方向の揺れに対しても荷物16が揺れないように安定支持できる。
図9は他の使用例であり、荷掛け部材13及びスペア用荷掛け部材29を利用してフロントバスケット60及びリヤバスケット61を取付ける例である。
フロントバスケット60はその底面左右に斜め下がり後方へ突出する2つのステー62,63を形成してあるので、上下の荷掛け部材13をフロントカバー11の側面へ取付けるとき、一緒にステー62,63を荷掛け部材13で固定することができる。このため荷掛け部材13の取付を利用してを簡単にフロントバスケット60を取付できる。
このとき、荷掛け部材13の取付位置は高さ及び前後方向で調整自在であるから、フロントバスケット60のステー62及び63の位置に応じて荷掛け部材13の取付位置を自在に変更させることができる。また、フロントバスケット60の取付けに用いた荷掛け部材13は、フロントバスケット60を固定した状態でそのまま図8に示したような荷掛け用部材としても利用できる。
リヤバスケット61も同様であり、底部の左右から斜め下がりに前方へ突出するステー64を前後のスペア用荷掛け部材29でリヤフレーム6側へ取付けることにより、容易にリヤバスケット61を車体へ取付けることができる。
このようにすると、車両の側方に設けられる荷掛け部材13を締結部材として利用し、フロントバスケット60やリヤバスケット61などの収納容器等を車両に取付けることができる。したがって、荷掛け部材13の用途にバリエーションを持たせることができる。
また、ステー64を、車体フレームの後部にてスペア用荷掛け部材29を車両外側から着脱自在に取付ける第2の取付部とすれば、この第2の取付部をスペア用荷掛け部材29の取付用として使用することができ、使い勝手が向上する。
そのうえ、荷掛け用としてスペア荷掛け部材29を使用しない場合でも、車両の前後に荷掛け部材13、29を取付けることで、荷掛け部材13、29を車両のアクセントとして機能させることができ、ユーザーの好みに合わせて車両の外観を変化できるので、車両に対する愛着心を高めることができる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。
例えば、取付部材50は必ずしも帯板状の部材である必要はなく、鋳造品等であってもよく、この場合にはヘッドパイプ7と一体に形成することもできる。また、取付穴53を横一列に設けたものではなく、縦横へ複数列・複数段に形成したものでもよい。さらに取付穴53の数及びフック15の数は2以上の複数で有れば足り、その数は任意である。そのうえ前後方向部52は車体の左右いずれか一方側であってもよい。
また、取付部材50を設ける相手部材はヘッドパイプ7に限らず、ステップフロア3の前方にて上方へ立ち上がるフロントフレーム5の一部であって、ある程度の剛性がある部分であれば足りる。但し吊り下げる高さに余裕を持たせるためにできる限り高い位置であることとが望ましい。
スクータ型自動2輪車の側面図 荷掛け部材の斜視図 フックの斜視図 荷掛け部材の取付を説明する図 取付部材の斜視図 フックの取付状態を示す図 荷掛け部材の取付状態を示す図 吊り下げ部材が長い場合の使用例を模式的に示す図 他の使用例を示す図
符号の説明
3:ステップフロア、4:車体フレーム、5:フロントフレーム、6:リヤフレーム、7:ヘッドパイプ、8:ハンドル、11:フロントカバー、13:荷掛け部材、15:フック、20:シート、22:センターカバー、29:スペア用荷掛け部材、50:取付部材、51車幅方向部、52:前後方向部、60:フロントバスケット、61:リヤバスケット

Claims (5)

  1. ハンドルとシートの間にステップフロアを備えるとともに、ステップフロア前方の車両前部に荷物の吊り下げ部材を掛けることができる荷掛け部材を設けた自動2輪車の荷掛け装置において、
    ステップフロア前方にて上方へ立ち上がる車体フレームの前部へ車幅方向へ長く延びる取付部材を取付け、この取付部材に前記荷掛け部材を取付けるための取付部を複数形成し、
    前記複数の取付部のいずれかを選択して、少なくとも2つの荷掛け部材を着脱自在に取付けるようにしたことを特徴とする自動2輪車の荷掛け装置。
  2. 前記取付部材は車幅方向に延びる車幅方向部と、その端部から車両前後方向へ延びる前後方向部とを備えることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の荷掛け装置。
  3. 前記車体フレームの前部における前記取付部材を取付ける部分に、前記取付部材を取付けるための取付部を上下方向へ複数設けたことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の荷掛け装置。
  4. 前記取付部材を車体カバーで覆うとともに、前記荷掛け部材の取付部に対向する部分に開口部を設け、この開口部を介して前記荷掛け部材が取付けられることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の荷掛け装置。
  5. 前記車体フレームの後部に、前記荷掛け部材を車両外側から着脱自在に取付ける第2の取付部を設けたことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の荷掛け装置。
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