JPH06227465A - 自動二輪車の荷物ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】足載せ板を有する自動二輪車において、レッグ
シールドとシート間のスペースに荷物を安定して固定で
きるようにする。 【構成】ヘッドパイプ３と、ヘッドパイプ３に連結され
るメインフレーム５等から車体フレームを構成し、ヘッ
ドパイプ３およびメインフレーム３に取り付けられるレ
ッグシールド１０および足載せ板１１を有する自動二輪
車において、前記車体フレームに固定される取付プレー
ト２１と、前記レッグシールド１０から露出するように
前記取付プレート２１に装着される上部フック２２およ
び下部フック２３とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スクータタイプのよう
に足載せ板を有する自動二輪車において、レッグシール
ドとシート間のスペースに荷物を収納固定するための荷
物ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、スクータタイプの自動二輪車にお
いて、車体に荷物を載せる場合、シートの後部に荷物台
を設けたり、シートを開閉自在にしてシートの内部に収
納したり、また、実開昭５３−１１０６５３号公報にお
いては、シートの前部に荷物を支持するための支持具を
設けている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の荷物の載置或い
は支持方式はいずれも便利な方式であるが、スクータタ
イプの自動二輪車においては、レッグシールドとシート
間の足載せ部に多少のスペースがあり、このスペースに
荷物を収納固定できればさらにスペースの有効利用とな
り便利である。とくに、重要な鞄、バッグ等は、自分よ
りも前方に置く方が安全であり安心感が得られる。しか
しながら、上記実開昭５３−１１０６５３号公報におい
ては、シートの前部に荷物を支持するための支持具を設
けているが、走行中、荷物がふらつき易いし、大きな荷
物を支持できないという問題を有している。

【０００４】本発明は上記問題を解決するものであっ
て、足載せ板を有する自動二輪車において、レッグシー
ルドとシート間のスペースに荷物を安定して固定できる
荷物ホルダーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのために本発明の自動
二輪車の荷物ホルダーは、ヘッドパイプ３と、ヘッドパ
イプ３に連結されるメインフレーム５等から車体フレー
ムを構成し、ヘッドパイプ３およびメインフレーム３に
取り付けられるレッグシールド１０および足載せ板１１
を有する自動二輪車において、前記車体フレームに固定
される取付プレート２１と、前記レッグシールド１０か
ら露出するように前記取付プレート２１に装着される上
部フック２２および下部フック２３とを備えることを特
徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の
理解を容易にするために図面と対比させるものであり、
これにより本発明の構成が何ら限定されるものではな
い。

【０００６】

【作用】本発明においては、例えば図１に示すように、
レッグシールド１０から突出するように荷物ホルダー２
０が配設され、この荷物ホルダー２０は、ヘッドパイプ
３とメインフレームの間に溶接固定される取付プレート
２１と、取付プレート２１に取り付けられる上部フック
２２および下部フック２３とからなり、例えば、図示の
アタッシュケース２５を載せる場合には、把手２５ａを
上部フック２２に引っかけるとともに、アタッシュケー
ス２５の側面をゴムバンド２６で引き回しゴムバンド２
６の両端を下部フック２３に係止して固定するようにし
ている。

【０００７】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。図１は本発明の自動二輪車の荷物ホルダーの１実
施例を示す全体側面図である。

【０００８】自動二輪車１は、ハンドル２、ヘッドパイ
プ３を有し、ヘッドパイプ３には、メインフレーム５が
連結されるとともに、フロントフォーク６が旋回可能に
支持され、その下部に前輪７が支持されている。ヘッド
パイプ３の前後には、フロントカバー９およびレッグシ
ールド１０が取り付けられ、レッグシールド１０の後方
に足載せ板１１およびサイドカバー１２が取り付けられ
ている。メインフレーム５には、バッテリー１３、充電
器１５、ユニットスイングエンジン１６、シート１７が
取り付けられ、ユニットスイングエンジン１６に後輪１
９が懸架されている。

【０００９】本発明においては、レッグシールド１０か
ら突出するように荷物ホルダー２０が配設される。この
荷物ホルダー２０は、ヘッドパイプ３とメインフレーム
の間に溶接固定される取付プレート２１と、取付プレー
ト２１に取り付けられる上部フック２２および下部フッ
ク２３とからなり、例えば、図示のアタッシュケース２
５を載せる場合には、把手２５ａを上部フック２２に引
っかけるとともに、アタッシュケース２５の側面をゴム
バンド２６で引き回しゴムバンド２６の両端を下部フッ
ク２３に係止して固定するようにしている。

【００１０】以下に前記荷物ホルダー２０の詳細につい
て説明する。図２は図１における荷物ホルダーの拡大断
面図、図３は荷物ホルダーの構成部品の分解斜視図であ
る。

【００１１】取付プレート２１は、表面に長孔２１ａ、
ネジ孔２１ｂが形成され、裏面にナット係止片２１ｃが
形成されている。取付プレート２１の全面および側面に
は、同形状の目隠し用ゴム２７を挟むようにしてカバー
２９がネジ３０により固定される。

【００１２】上部フック２２は、基部２２ａと、基部２
２ａからフック状に形成され先端部が回動可能なフック
部２２ｂと、基部２２ａに形成されるボルト孔２２ｃ
と、基部２２ａの裏面に形成されるガイドボス２２ｄと
を有し、ガイドボス２２ｄを取付プレート２１の長孔２
１ｂ内に挿入し、高さ調整用ボルト３１とナット３２に
より、上部フック２２が取付プレート２１に固定され
る。この構成により、上部フック部２２は、高さ調整用
ボルト３１を緩め、ガイドボス２２ｄを取付プレート２
１の長孔２１ｂ内に沿って上下動させることにより高さ
の調節が可能となっている。

【００１３】下部フック２３は、矩形リング状の係止部
材２３ａと、係止部材２３ａに溶着される固定片２３ｂ
とを有し、ボルト３３とナット３５により樹脂パッド３
６を介して、下部フック２３が取付プレート２１に固定
される。この下部フックも上部フック２２と同様に、ボ
ルト３３を緩め、係止部材２３ａを上下動させることに
より高さの調節が可能となっている。

【００１４】そして、例えば、図示のアタッシュケース
２５を載せる場合には、把手２５ａを上部フック２２の
フック部２２ｂに引掛けるとともに、アタッシュケース
２５の側面をゴムバンド２６で引き回し、ゴムバンド２
６の両端に固定した係止片３７を下部フック２３の係止
部材２３ａに係止して固定するようにしている。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、足
載せ板を有する自動二輪車において、レッグシールドと
シート間のスペースに荷物を安定して固定することがで
きる。また、重要な鞄、バッグ等を自分よりも前方に置
くことが可能になり、安全であり安心感が得られ、さら
に、荷物がレッグシールドの後方に固定されるため、比
較的大きな荷物を載せることができるとともに、走行風
の影響が少なく、走行中、荷物がふらつくことが防止さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動二輪車の荷物ホルダーの１実施例
を示す全体側面図である。

【図２】図１における荷物ホルダーの拡大断面図であ
る。

【図３】図２における荷物ホルダーの構成部品の分解斜
視図である。

【符号の説明】

３…ヘッドパイプ、５…メインフレーム、１０…レッグ
シールド １１…足載せ板、２１…取付プレート、２２…上部フッ
ク、２３…下部フック

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ヘッドパイプと、該ヘッドパイプに連結さ
   れるメインフレーム等から車体フレームを構成し、前記
   ヘッドパイプおよびメインフレームに取り付けられるレ
   ッグシールドおよび足載せ板を有する自動二輪車におい
   て、前記車体フレームに固定される取付プレートと、前
   記レッグシールドから露出するように前記取付プレート
   に装着される上部フックおよび下部フックとを備えるこ
   とを特徴とする自動二輪車の荷物ホルダー。