JP2009179157A - 作業車両の原動部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン16冷却用ラジエーター5の外側に網部(ネット)3と該網部3の枠部2とからなるラジエーターカバー2,3を設け、該ネット3に沿って直線的に移動可能な移動機構23を有する遮風プレート6を設け、枠部2と網部3との間に枠部2が網部3よりも外側に突出する段差部Dを設けて、該段差部Dに外気供給用の吸気口60を設ける。遮風プレート6が網部3の略全面を移動できるので網部3の略全面を清掃可能である。また遮風プレート6が網部3の一部を塞いでも、吸気口60を段差部Dに設けることで吸気力が低下せず、網部3における外気の通過状態を良好にしてラジエーター5の冷却効果を維持できる。
【選択図】図4
Description
また、塞部やブラシが防塵ネットに当たる部分は、その間(当たっている間)外気が遮断されるため、外気の吸気作用が阻害されることでラジエーターの冷却効果が低下する。
請求項1記載の発明は、冷却ファン(1)を備えたエンジン(16)と、冷却ファン(1)の外側に設けられたラジエーター(5)と、該ラジエーター(5)の外側に設けられ、該ラジエーター(5)へ供給される外気の濾過用の網部(3)および該網部(3)を取り付けた外枠を構成する枠部(2)とからなるラジエーターカバー(2,3)と、前記ラジエーターカバー(2,3)の網部(3)の内側面に接近して設けられ、網部(3)の目合いの一部を塞いで外気の通過を遮断する遮風プレート(6)と、該遮風プレート(6)を前記網部(3)の内側面に沿って直線的に往復運動させる移動機構(23)とを設け、前記ラジエーターカバー(2,3)の枠部(2)の網部(3)を取り付けた部位の周りに網部(3)よりも外側に突出するように段差部(D)を設け、該段差部(D)に、ラジエーター(5)を迂回して冷却ファン(1)に至る吸気風路の吸気口(60)を設けた作業車両の原動部構造である。
図1には本発明の一実施形態による原動部構造の防塵装置を装備したコンバインの右側面図を示し、図2には図1のコンバインの防塵装置の右側面図(外側から見た図)を示し、図3には図2の防塵装置の左側面図(内側から見た図)を示す。図4には、図2のラジエーターカバー付近のA−A線断面矢視図を示す。なお、図2及び図3は遮風プレートの作用を示す図であるため、見やすいように、後述するラジエーターカバーの吸気口の図示を省略している。
また、本明細書では、特に断りがない限り、左側及び右側とはコンバインが前進する方向に向いたときの方向を言う。
したがって、必然的にラジエーターカバー2,3の形状も上下で前後幅が異なる場合もあり、このような場合はラジエーターカバー2,3の略全面を清掃することが困難である。
まず、表面に螺旋状の溝を有するリードカム軸25は、図3に示すように、前記防塵ネット3の内側において、前記ラジエーターカバー枠部2に取り付けられた左右の側枠26,26に架渡しており、下部プレート6bに固着したリードメタル27を螺合して回転自在に軸受け支持した構成としている。
そして、電動モーター28をリードカム軸25の上側に配置して該電動モーター28のモーター軸に減速装置や伝動ギヤ29,30を噛合させて、上記リードカム軸25を正転、及び逆転に伝動する構成である。なお、上記電動モーター28は、スイッチ(図示せず)による操作で適宜オン,オフの切替操作ができる。
本実施形態によれば、ラジエーターカバー2,3の防塵ネット3に付着する藁屑や塵埃等を、防塵ネット3の通過風を遮断することによって取り除く遮風プレート6が、車体11に対して前後方向に往復運動する構成である。
しかし、図3及び図5に示す両実施形態によれば、ラジエーターカバーの枠部2と防塵ネット3との間に枠部2が防塵ネット3よりも外側に突出するように段差部Dを設けて、該段差部Dにラジエーター5を迂回して冷却ファン1に至る吸気風路の外気の吸気口60を設けている。
例えば、図4に示すように、ラジエーターカバー2,3の枠部2の防塵ネット3を取り付けた部位の周りに枠部2が防塵ネット3よりも外側に突出するように段差部Dを設ける。このように段差部Dを設けることで、枠部2と防塵ネット3が面一である場合よりもデザイン性に優れ、ラジエーターカバー2,3の見栄えもよくなる。
吸気口60から供給された外気は矢印R方向に流れて風洞61を通り冷却ファン1の外部を覆うカバー(例えばめくら鉄板などにより構成されたシュラウド)1a内を通過する。
前記リードカム軸25、リードメタル27、電動モーター28、伝動ギヤ29,30などの遮風プレート6の横移動機構23の駆動部を遮風プレート6の上下中央部に配置し、該駆動部のない遮風プレート6の下部の空間にオイルクーラ51を配置しても良い。これによって、当該空間を有効利用しながらできるだけ大きな容量のオイルクーラ51を設置でき、コンバインの各部の作動油の冷却効率をも向上させることができる。
ラジエーター5やインタークーラ50などのエンジン冷却装置を収納した冷却装置収納部(冷却部ともいう)と冷却部よりも外側の外気部をラジエーターカバー2,3の外枠2に沿って設けられたシールゴムなどのシール材53で隔離すると共にコンバイン本体側(内側)にもシールプレート54,55,57を設ける。コンバイン本体側のシールプレート54,55,57はコンバイン本体と別部材で構成すると良い。また、シールプレート54に外気の吸気風路となる風洞61を設けても良い。
更にコンバイン本体側のシールプレート54,55,57をコンバイン本体とは別部材で構成することで、シールプレート54,55,57のみを取り外してラジエーター5などの交換や点検、清掃等を容易に行うことができ、メンテナンス性が向上する。また、ラジエーターカバー2,3を閉じた場合に、コンバイン本体側のシールプレート54,55,57に吸気口60と連通する風洞61を設けることで、部材が削減でき、構成が簡易となる。
図8に示す例は、遮風プレート6が前記した横移動機構23により後端(図8の左側)まで移動すると、防塵ネット3と電動モータ28や伝動ギヤ29,30などの駆動部との間の隙間に入り込む構成である。予め電動モータ28や伝動ギヤ29,30などをブラケット33上に支持させた駆動部とラジエーターカバー2,3間に、若干、遮風プレート6が通過できる程度の隙間を設けて駆動部を配置することで、遮風プレート6の移動範囲をより大きく取ることができる。
図5で説明したリードカム軸25の代わりに通常の一方向の螺子溝を有したシャフト65を設けて、前後リミットスイッチ31,32をシャフト65の下方両端部分に設けて、遮風プレート6が前後リミットスイッチ31,32に接触すると移動方向を切り替えられるようにしても良い。
2 ラジエーターカバー枠部(枠部)
2a 内側枠部 2b 外側枠部
2ba 外側枠部先端部
3 ラジエーターカバー防塵ネット(網部)
3a、3b、3c 網面 4 エンジンルーム
5 ラジエーター 6 遮風プレート
6a 上部プレート 6b 下部プレート
7a ガイド装置(上) 7b ガイド装置(下)
7A,7B 長穴 8 スプリング
10 走行クローラ 11 車体
12 グレンタンク 13 刈取装置
13a 分草杆 14 操縦席
15 排出オーガ 16 エンジン
17 防塵装置 18 スライド保持具
19 長孔 20 摺動ピン
23 横移動機構 25 リードカム軸
26 側枠 27 リードメタル
28 電動モーター 29,30 伝動ギヤ
31,32 前後リミットスイッチ
33 ブラケット 42 HST主変速レバー
43 副変速レバー 48 操向レバー
50 冷却用インタークーラ 51 オイルクーラ
53 シール材 54,55,57 シールプレート
60 吸気口 61 風洞
65 シャフト D 段差部
K 空間部
Claims (2)
- 冷却ファン(1)を備えたエンジン(16)と、冷却ファン(1)の外側に設けられたラジエーター(5)と、該ラジエーター(5)の外側に設けられ、該ラジエーター(5)へ供給される外気の濾過用の網部(3)および該網部(3)を取り付けた外枠を構成する枠部(2)とからなるラジエーターカバー(2,3)と、前記ラジエーターカバー(2,3)の網部(3)の内側面に接近して設けられ、網部(3)の目合いの一部を塞いで外気の通過を遮断する遮風プレート(6)と、該遮風プレート(6)を前記網部(3)の内側面に沿って直線的に往復運動させる移動機構(23)とを設け、
前記ラジエーターカバー(2,3)の枠部(2)の網部(3)を取り付けた部位の周りに網部(3)よりも外側に突出するように段差部(D)を設け、該段差部(D)に、ラジエーター(5)を迂回して冷却ファン(1)に至る吸気風路の吸気口(60)を設けたことを特徴とする作業車両の原動部構造。 - 前記ラジエーター(5)を迂回して冷却ファン(1)に至る吸気風路中に風洞(61)を設け、
前記ラジエーターカバー(2,3)を開閉可能な構成とし、ラジエーターカバー(2,3)を閉じた場合に、前記吸気口(60)が風洞(61)に連通する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業車両の原動部構造。
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