JP2015008674A - 薬液散布作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルでコスト低減効果が大きい構成を採用して、防除ポンプとエアカーテン用の送風装置の駆動を同時に入り切りできるようにした薬剤散布作業車両を提供すること。【解決手段】薬液タンク13と送風装置67を設け、防除ポンプ24の駆動力で送られる薬液タンク13からの薬液を車体の前部に設けた複数の薬液散布ノズル15aから吐出する散布ブーム15を備え、エンジン動力を用いて防除ポンプ24を駆動させるための作業用出力軸25に駆動プーリ81を設け、該駆動プーリ81に巻き付けられたベルト85により防除ポンプ24を駆動させるとともに、作業用出力軸25と送風装置67を駆動する駆動プーリ86と連結し、ポンプ入り切り操作レバー17の操作により、防除ポンプ24の駆動用駆動プーリ81と送風装置67にエンジン動力を同時に伝達する構成からなる薬液散布作業車両である。【選択図】図6

Description

この発明は、薬液タンクに収容された薬液を圃場に散布する薬液散布作業車両に関する。
従来、センターブーム及びその両側に拡げることができるサイドブームからなる薬液の散布ブームを機体の前部にローリング自在に支持して設け、これらの散布ブームから薬液などを圃場で生育中の散布対象の作物に噴霧する薬液散布作業車両が知られている。
特許文献1記載の発明によれば、薬液の散布領域から薬液が飛散しないようにエアカーテンを散布薬液の回りに形成させる薬液散布作業車両が記載されている。また、特許文献2記載の発明によれば、散布ブームに薬液を散布するための複数のノズルを設け、該複数のノズルの前後にまたは何れか一方側に空気を散布する複数の送風口を設けた薬液散布作業車両が記載されている。さらに、特許文献3記載の発明によれば、散布した薬液がキャビン内に達しないようにキャビン部の周囲に下向きのエアカーテンを形成する空気噴出口を設けた薬液散布作業車両が記載されている。
特開2009−201487号公報 特開2009−33989号公報 特開2009−82003号公報
上記特許文献1〜3記載などの薬剤散布作業車両では、薬液タンクからの薬液を防除ポンプにより作物に散布し、また同時に送風装置を駆動して薬液の散布領域から薬液が飛散しないようにエアカーテンを散布薬液の回りに形成させる構成である。上記構成は防除ポンプ及び送風装置の駆動プーリに電磁クラッチを内在化させ、同時に防除ポンプ及び送風装置の作動の入り切りを行う構成であった。しかし、上記構成は防除作業での送風装置を作動させることを忘れない手段の一つとして有効であるが、電磁クラッチは高価で設計原価を圧迫する要因になっている。また、高温多雨の地域では電磁クラッチの電気系統に不具合が生じる可能性が高くなる。
そこで本発明の課題は、非常にシンプルでコスト低減効果が大きい構成を採用することにより、防除ポンプと送風装置の駆動を同時に入り切りできるようにし、薬液の散布開始と同時に、エアカーテンが形成され、送風装置の起動忘れや遅延がなく、また、薬液粒子の被爆を心配することなく、防除作業が行える薬剤散布作業車両を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、走行車体(1)上に薬液タンク(13)と該薬液タンク(13)内の薬液送給用の駆動用の防除ポンプ(24)と送風装置(67)を備え、薬液タンク(13)から防除ポンプ(24)の駆動力で送られる薬液を走行車体(1)に設けた複数の薬液散布ノズル(15a)から走行車体(1)の前部に下向きに吐出する散布ブーム(15)を備えた薬液散布作業車両において、エンジン(6)の動力を用いて防除ポンプ(24)を駆動させるための作業用出力軸(25)をトランスミッションの上部軸の入力軸(20)に接続し、該作業用出力軸(25)に駆動プーリ(81)を設け、該駆動プーリ(81)に巻き付けられたベルト(85)により防除ポンプ(24)を駆動させるとともに、前記作業用出力軸(25)と後方へ伸びるドライブシャフト(82)を連結し、ドライブシャフト(82)により送風装置(67)を駆動する駆動プーリ(86)と連結し、ポンプ入り切り操作レバー(17)の操作により、防除ポンプ(24)の駆動用駆動プーリ(81)と送風装置(67)にエンジン動力を同時に伝達する構成からなることを特徴とする薬液散布作業車両である。
請求項2記載の発明は、走行車体(1)の後端に送風装置(67)を装着したことを特徴とする請求項1記載の薬液散布作業車両である。
請求項3記載の発明は、送風装置(67)を駆動するドライブシャフト(82)はトランスミッションの上部の入力軸(20)に接続している作業用出力軸(25)に接続し、ドライブシャフト(82)に設けられる駆動プーリ(86)は薬液タンク(13)の底部下に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の薬液散布作業車両である。
請求項4記載の発明は、前記ポンプ入り切り操作レバー(17)は、防除ポンプ(24)の上に位置する運転座席(9)の右横に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の薬液散布作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、非常にシンプルでコスト低減効果が大きい構成を採用することより、即ち、1本のポンプ入り切り操作レバー(17)で防除ポンプ24と送風装置67の駆動を同時に入り切りできるよう工夫したので、薬液の散布開始と同時に、エアカーテン69aが形成され、送風装置67の起動忘れや遅延がないので、薬液粒子の被爆を心配することなく、防除作業が行える。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、走行車体(1)の後端に送風装置(67)を装着したので、送風装置(67)のメンテナンスが容易にできる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、ドライブシャフト(82)に設けられる駆動プーリ(86)は薬液タンク(13)の底部下に設けたので、ドライブシャフト(82)は薬液タンク(13)に影響を与えることがない。これにより、薬液タンク(13)を切り欠くなどの構成を取る必要がなくなるので、タンク容量も減ることがない。
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、防除ポンプ(24)の上に位置する運転座席(9)の右横に配置したので、操作性が向上する。
本発明の一実施例の薬液散布作業車両の正面図である。 図1の薬液散布作業車両の側面図である。 図1の薬液散布作業車両の平面図である。 図1の薬液散布作業車両の底面図である。 図1の薬液散布作業車両のミッションケースとポンプを示す平面図である。 図1の薬液散布作業車両のミッションケース内部を説明する図である。 図1の薬液散布作業車両のボンネット内部を説明する図である。 図1の薬液散布作業車両のブレーキの構成を説明する図である。 図1の薬液散布作業車両の散布作業時の様子を示す正面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図である。 図10の薬液散布作業車両のセンターブームの両側にサイドブームを展開した状態を示す平面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の前方部分の側面図である 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の平面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図(図16(a))と平面図(図16(b))である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の制御ブロック図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両のベース部分の平面図である 本発明の一実施例の薬液散布作業車両のベース部分の側面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の薬剤散布配管系統を示す構成図である 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図(図22(a))と平面図(図22(b))である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図(図23(a))と平面図(図23(b))である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の前方部分の側面図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図(図25(a))と平面図(図25(b))である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の平面図の一部拡大図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の平面図の一部拡大図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図の一部拡大図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図の一部拡大図である。 本発明の一実施例の薬液散布作業車両の側面図(図30(a))と平面図(図30(b))である。
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
本発明の実施の形態の作業車両である薬液散布作業車両について、概略構成を図面を用いて説明する。なお、本実施例では薬液散布作業車両の前進方向側を前側と呼ぶ。
図1には本発明の一実施例の薬液散布作業車両の正面図を示し、図2には図1の薬液散布作業車両の側面図を示す。
走行車体1に左右一対の前輪2及び後輪3を設け、図7に示すように走行車体1の前側にはラジエータ4及びラジエータ4の補充用の冷却液を収容するリザーブタンク5及びエンジン6等を搭載し、ボンネット7で覆う構成としている。
ボンネット7の後方にはステアリングハンドル8を設け、ステアリングハンドル8の後方には運転座席9を設けている。ステアリングハンドル8及び運転座席9の下方にはステップ10を設け、ステップ10の下方には燃料タンク11及び後述するミッションケース12(図5)及びポンプ24(図5)を設けている。ミッションケース12及びポンプ24は前後方向に延びる車体フレーム18上に載置して取付ける構成としている。
運転座席9の後方には薬液を収容する薬液タンク13を設け、運転座席9の左右一側には操作盤14を設け、後述するポンプ入り切り操作レバー17等の薬液散布作業のための各種操作具を備えている。
薬液を散布するブーム15は図9に示すように走行車体1の左右両側に広げ、ブーム15(151,152)に取り付けている多数のノズル15aから薬液を散布する。図1から図4ではブーム15は収納状態で、走行車体1の左右両側に後斜め上がり姿勢とする。
次に、伝動構成について主に図6により説明する。
エンジン6(図7)の動力の入力軸20を設け、入力軸20の上手側には主クラッチ21を設け、下手側に向かってミッションケース12内に第一変速用ギア22及び第二変速用ギア23を設けている。第二変速用ギア23のさらに下手側には、薬液タンク13内の薬液をブーム15のノズル15aに供給するためのポンプ24を駆動する作業用出力軸25を同一軸芯上に設け、入力軸20に設ける作業用ギア26をシフタ27aでスライドさせて入り切りする構成である。シフタ27aはポンプ入り切り操作レバー17で操作する。
本実施の形態では第一変速はいわゆる主変速を指し、第二変速はいわゆる副変速を指すが、第一変速を副変速とし、第二変速を主変速としても良い。
第一変速用ギア22は高速用ギア28と低速用ギア29と第一伝動用ギア30を備え、ベアリング52を介して入力軸20に対して遊転する構成としている。第二変速用ギア23は低速用ギア31と中速用ギア32と高速用ギア33を設け、入力軸20と共に回転する構成である。
入力軸20に並設する変速調節用軸34には、スライド可能な第一変速設定用ギア35と第二変速設定用ギア36を設けている。
また、第一変速設定用ギア35と第二変速設定用ギア36の間には、第一変速の低速用ギア29と常時噛み合う第一変速の低速用噛み合いギア37と、第二変速の低速用ギア31と常時噛み合う第二変速の低速用噛み合いギア38を設け、第一変速の低速用噛み合いギア37は変速調節用軸34と共に回転する構成とし、第二変速の低速用噛み合いギア38は変速調節用軸34に対してベアリング53を介して遊転する構成である。
また、変速調節用軸34の一端には、変速調節用軸34と共に回転する後進用ギア39を設けている。
第一変速設定用ギア35は、第一変速を高速に設定する高速部40と、第一変速を低速に設定する低速部41からなる。本実施の形態の第一変速設定用ギア35の高速部40は第一変速の高速用ギア28と噛み合う噛み合いギアを形成し、第一変速設定用ギア35の低速部41は、第一変速の低速用噛み合いギア37と一体に形成する嵌め合い用ギア54と嵌合するギア受け部を形成している。また、第一変速設定用ギア35には、後進用ギア39と一体に形成する嵌め合い用ギア55と嵌合する後進用ギア受け部56を形成している。
第二変速設定用ギア36は、第二変速を高速に設定する高速部42と、第二変速を中速に設定する中速部43と、第二変速を低速に設定する低速部44からなる。本実施例の第二変速設定用ギア36の高速部42は、第二変速の高速用ギア33と噛み合う噛み合いギアを形成し、第二変速設定用ギア36の中速部43は、第二変速の高速用ギア33と噛み合う噛み合いギアを形成し、第二変速設定用ギア36の低速部44は、第二変速の低速用噛み合いギア38と一体に形成するギア受け部57と嵌合する嵌め合い用ギアを成している。
入力軸20及び変速調節用軸34と並設する伝動軸45には、後進用ギア39と常時噛み合う後進用噛み合いギア46と、第一伝動用ギア30と常時噛み合う第二伝動用ギア47と後述する走行用出力軸49に伝動する第三伝動用ギア48とを設けている。そして、後進用噛み合いギア46と第二伝動用ギア47と第三伝動用ギア48は伝動軸45と共に回転する構成である。
伝動軸45と並設する走行用出力軸49には第三伝動用ギア48と常時噛み合う第四伝動用ギア50とブレーキ51を設けている。走行用出力軸49はミッションケース12の前後からそれぞれ外側に突出し、前方へは前輪用伝動軸58、後方へは後輪用伝動軸59を形成する。すなわち、本実施の形態の薬液散布作業車両は四輪駆動の作業車両である。
次にエンジン6からの駆動部への動力伝動について主に図6により説明する。
エンジン6(図7)から伝動される入力軸20が回転すると、第二変速用ギア23が共に回転する。
第二変速操作レバー60(図3)で第二変速設定用ギア36を操作し、低速・中速・高速のいずれかに設定すると入力軸20の回転が変速調節用軸34に伝動する。また、第一変速操作レバー61(図3)で第一変速設定用ギア35を操作し、低速・高速のいずれかを設定すると、第一伝動用ギア30が共に回転し、第二伝動用ギア47に伝動されて伝動軸45が回転する。そして、伝動軸45が回転すると第三伝動用ギア48及び第四伝動用ギア50が共に回転し、走行用出力軸49が回転し、走行用車輪が設定された速度で前進する。
第一変速設定用ギア35を後進にすると、後進用ギア39及び後進用噛み合いギア46が共に回転し、第三伝動用ギア48及び第四伝動用ギア50を経て走行用出力軸49へ伝動される。
入力軸20をミッションケース12の上部に設け、走行用出力軸49をミッションケース12の下部に設けることでミッションケース12がコンパクトなものでありながらも設置地上高さ位置を高く設けることができ、ミッションケース12の下方を通過する作物がミッションケース12に干渉し難く、円滑な圃場での作業を行うことができる。
入力軸20・変速調節用軸34・伝動軸45・走行用出力軸49はそれぞれミッションケース12内に並設して設ける。入力軸20の上手側端部をミッションケース12の外側に突出して設ける、主クラッチ21を設けている。主クラッチ21の上方をカバー65で覆い、カバー65は入力軸20とミッションケース12で支持する構成としている。
図7のボンネット7内部の構成について説明する。リザーブタンク5は走行車体1の前端側で、かつフライホイル62の上方のスペースを利用して設けている。そのため、スペースを有効利用できると共に、リザーブタンク5への給水等のメンテナンスがし易い構成である。
図8のブレーキ51の作動構成について説明する。
ブレーキ51はミッションケース12内の下部に設けられ、ステップ10に設けているブレーキペダル63の踏込みにより操作される。ブレーキペダル63とブレーキ51はブレーキロッド64で連結する構成である。ブレーキロッド64は車体フレーム18に支持する構成であり、ブレーキロッド64の下端部はミッションケース12の下端面より上位に設けることで走行車体1の地上高さを確保し、走行車体1の下方を通過する作物に当接することを防止する。
なお、ブレーキペダル63はステップ10の前側の左右一側に設け、主クラッチ21を作動させるクラッチペダル64をステップ10の左右他側に設けている。
図10に示すように本発明の一実施例の薬液散布作業車両は、走行車体1上に薬液タンク13と送風装置67を備え、さらに車体の前部に下向きに薬液タンク13から送られる薬液を複数の薬液散布ノズル15aから吐出する散布ブーム15を備えており、送風装置67に送風配管(送風ダクト)68を接続し、走行車体1の前方から後方に向けてほぼ地面と平行にエア69を吹き出す複数のエア吹き出し口68aを走行車体1の前方に配置した送風配管68に設けている。
なお、図10にはキャビン71付きの薬液散布作業車両を図示しているが、キャビン71がない薬液散布作業車両にも本発明の実施例は適用される。
図10に示す構成は、走行車体1の前方から後方に向けてほぼ地面と平行にエア69を吹き出すエア吹き出し口68aを送風配管(送風ダクト)68に設けているので、散布ブーム15の散布ノズル15aから吐出する薬液は、エア69により上方に飛散することを防止できるので、オペレータは長時間でも安全に薬液散布作業を続けることができる。また散布ノズル15aから吐出した薬液が上方に飛散しないので作物への薬液の付着量を従来より向上させることができ、作物の収穫量も従来より多くなる。
上記図10に示す構成は高い濃度の農薬等の薬液を散布する地域では、特に健康被害を起こさないように、薬液散布ノズル15aから吐出する薬液を薬液散布作業車両の操縦者(オペレータ)が吸い込まないような構造にしておく必要がある。
また、図11のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す平面図のように、エア吹き出し口68aは走行車体1の前方に配置した送風配管(送風ダクト)68に複数個等間隔に設けることが望ましい。エア吹き出し口68aを複数個等間隔に設けることにより、走行車体1の前方から後方に向けて複数のエア吹き出し口68aからほぼ地面と平行にエアカーテン69aを形成するので、前記エアカーテン69aにより散布後の薬液が上方に飛散することを防止され、オペレータは長時間でも安全に薬液散布作業を続けることができる。また前記エアカーテン69aにより、吐出した薬液が上方に飛散することを確実に防止できるので作物への薬液の付着量を従来より向上させることができ、作物の収穫量も従来より多くなる。
図11のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す平面図のように送風配管(送風ダクト)68に複数の等間隔に設けたエア吹き出し口68aの直前方に散布ブーム15の薬液散布ノズル15aを配置してもよい。防除作業中の薬液散布ノズル15aの後方域は、もっとも薬液が多く飛散する領域になっており、その部位にエアの吹き出し口68aを位置させることで、ノズル15aとエア吹き出し口68aから噴出する風量の多い領域を重ねることができるので、薬液飛散を抑制できるメリットがある。
図11のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す平面図のように送風配管(送風ダクト)68に複数の等間隔に設けたエア吹き出し口68aの中の両端のエア吹き出し口68aは前輪2のほぼ前方位置にあって、複数のエア吹き出し口68aから吹き出されるエアによって形成されるエアカーテン69aが、走行車体1の全域をカバーするように構成することもできる。
エア吹き出し口68aの中の両端のエア吹き出し口68aは前輪2のほぼ前方位置に配置したので薬液散布作業車両の操縦者(オペレータ)への薬液粒子の飛散量を、より低減できる効果がある。また、飛散する薬液粒子は、エアカーテン69aにブロックされ、走行車体1に付着しないので、走行車体1に黄ばみや塗装浮きなどの不具合が発生しないので、機械が長持ちするメリットがある。
図12に薬液散布作業車両の前方部分の側面図に示すように散布ブーム15を支持して散布ブーム15の昇降ができるブームリンク75に設けた走行車体後方に向けて水平方向にエアカーテン69aを形成するエア吹き出し口68aを有するフロント側の車体横幅方向に長い送風ダクト68を任意位置に回動調整する角度調整アーム73を設けても良い。図12には送風ダクト68を走行車体1の後方に向けて水平方向にエアカーテン69aを形成する場合および送風ダクト68を走行車体1の後方下向きにエアカーテン69aを形成する場合を図示している。
薬液の散布形態は、薬液粒子径の大きい除草剤散布と粒子径の小さい慣行散布などがあるが、粒子径が小さい、いわゆる慣行散布では、風に噴霧薬液が運ばれやすく、飛散しやすいので、これらの薬液散布形態に合わせてエアカーテン69aの形成角度を任意に設定できることがメリットである。例えば、飛散しやすい薬液の散布形態では、エアカーテン69aの角度を後ろ下傾きにして薬液飛散を抑制することが可能になる。
また、ブームリンク75に設けた走行車体1の後方に向けてエアカーテン69aを形成するエア吹き出し口68aの向きを、水平方向でなく、やや下向きに傾斜させて設けてエアカーテン69aをやや下傾斜させて形成するように構成すると、飛散した薬液粒子を作物側へ押しつける効果があり、飛散する薬液がエアカーテン69aにブロックされて下向きに落下し、作物に薬液が付着する、いわゆる2次付着効果がより高められる。こうして薬液の反当りの散布量を低減できる効果を得られる。
走行車体1の後方へ吹き出すエア69の長さが短いと、その先から薬液粒子がすり抜けてしまうので、効果が小さくなる。したがって、より運転座席9に近づく位置まで、エア69が届くように風量を確保したエアカーテン69aを形成させ、薬液粒子がエアカーテン69aの先からすり抜けるのを低減することが重要である。
図10から図12のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す図のように、走行車体1の前方から後方に向けてほぼ地面と平行にエアを吹き出す複数のエア吹き出し口68aを走行車体1の前方に配置した送風配管(ダクト)68に設けて、該送風配管68に設けた吹き出し口68aからエアを吹き出してエアカーテン69a形成する構成において、送風配管(ダクト)68に設けた吹き出し口68aを薬液散布ノズル15aの近傍に配置することが望ましい。
このような構成により、薬液が飛散せず、また散布薬液の作物への付着性が向上する2重の効果を兼ね備えている。
散布薬液の作物への付着は薬液散布ノズル15aから吐出した薬液が作物に直接付着する1次付着と飛散する薬液がエア69にブロックされて下方へ落下して作物へ付着する2次付着があるが、このように2つの薬液付着効果で、従来より反当りの薬液散布量を低減でき、生産経費を削減できる利点がある。
図13のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す側面図のように、エア69の吹き出し口68aを設けた送風ダクト(フロント)68を、ブーム昇降用のブームリンク75に取り付けた構成とすることもできる。
地形などの変化に応じてブームリンク75を昇降させて薬液噴霧ノズル15の高さを変更する場合があり、また、作業中に作物の生育差に応じて薬液散布高さを変更する場合があるが、ブームリンク75の昇降に応じてエアカーテン69aの高さも変更できるので、エアカーテン69aの形状及び角度を一定に保持でき、薬液飛散低減の性能差が発生しないメリットがある。
また、図13に示すように送風ダクト68の前部に蛇腹部68bを設けると、薬液による防除作業中のブームリンク75を昇降シリンダ76により昇降させるとき、前記蛇腹部68bにより送風ダクト68のエア吹き出し口68aの位置を一定方向に保持しやすくなるメリットがある。
図14のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す平面図のように、送風ダクト68のエア吹き出し口68aの両端の位置を走行車体1の幅寸法より、大きくオーバーハングさせて配置すると、エアカーテン69aの両端部が走行車体1の幅寸法より、大きくなるので、防除作業中に斜め前方からの風を受ける場合でもサイドブーム152に取り付けた薬液噴霧ノズル15aから噴出する薬液粒子が飛散して、オペレータが被爆するおそれが無くなる。
次にキャビン付きの薬液散布作業車両における薬液被爆低減対策について説明する。
図15のセンターブーム151の両側にサイドブーム152を展開した状態を示す側面図のように、キャビン71付きの薬液散布作業車両において、簡易キャビン(キャビンの両側面部は開放され、キャビン後部も開放されている)71があるためにオペレータへの散布薬液の被爆は小さくなるものの、キャビン71前方のフロントガラス71aへ薬液が付着し、ワイパーを作動させても薬液が拭き取れない問題がある。
そこで、図15に示す走行車体1の前方に薬液散布ノズル15を備えた薬液散布作業車両において、薬液散布ノズル15の直後に設けた車体幅方向に長い送風ダクト68の複数のエア吹き出し口68aから後方の水平方向に空気を吹き出してエアカーテン69aを形成させ、エアカーテン69aをキャビン71の前側に設けたフロントガラス71aと組み合わせることで、薬液粒子の上方への飛散を防止できるので、キャビン71のフロントガラス71aへの薬液付着量が低減でき、前方視認性が確保でき快適な作業が継続して行えるメリットがある。
また、キャビン71の両側面部とキャビン71の後部をガラスのない開放状態とした簡易キャビン71を用いる場合でも、上記構成でオペレータへの散布薬液の被爆は小さくなり、また、キャビン71の両側面部とキャビン71の後部にガラスを設けないことでコスト低減とキャビン71の軽量化が図れる。特に湿田地区での走行車体1の軽量化による水田防除走行性能にメリットがある。
図16(a)の側面図と図16(b)の平面図に示すようにブームリンク75の最前列にあって、機体進行方向と直角に向けた送風ダクト(フロント)68の吹き出し口68aを、走行車体1の前方側に向かって設け、進行方向側の領域へ、エアカーテン69aを形成して防除作業を行う薬液散布作業車両としても良い。
防除作業中は、走行車体1の後方からの追い風を受け、作業を行う場合がある。その場合は、薬液散布ノズル15aより噴出した薬液粒子は、追い風に乗り、ノズル15aの前方へ大部分の薬液が飛散して上空に舞い上がると、オペレータが被爆し、健康被害を発生するおそれがある。このような場合には図16に示すように、進行方向側の領域へエアカーテン69aを形成することで効果的に対応可能となる。また、薬液粒子の飛散を抑えることで作物への薬液付着(2次付着効果)を高められる効果もある。
図16(a)と図16(b)に示す薬液散布作業車両において、送風ダクト68の空気吹き出し口68aからのエアカーテン69a形成用の送風と薬液散布ノズル15aからの薬液散布を同時に行う構成にすると、送風装置67の駆動スイッチの押し忘れなど、運転者の操作ミスで薬液被爆することがないよう、常時安全作業を行えるメリットがある。
図16(a)と図16(b)に示す薬液散布作業車両において、機体前方側に向かって設けた送風ダクト68の空気吹き出し口68aからのエアカーテン69aが最前部の薬液散布ノズルの薬液散布領域の前、後に形成されるように構成する。
追い風での防除作業とはいえ、作物に噴出した薬液がぶつかると跳ね返って、一部の薬液粒子は薬液散布ノズルの後方へも飛散する。しかし図15の前記したエアカーテン69aにより後方へ飛散した薬液の上方への飛散を低減できるメリットがある。
図16(a)と図16(b)に示す薬液散布作業車両において、送風配管68に複数の等間隔に設けたエア吹き出し口68aの直前方に散布ブーム15の薬液散布ノズル15aを配置しても良い。
一般に、防除作業中の薬液散布ノズル15aの前後域は、もっとも薬液粒子が多く飛散する域になっており、その部位にエア69の吹き出し口68aを位置させることで、風量の多い域で薬液粒子をブロックできるので、薬液飛散を抑制できるメリットがある。
また、図16(a)と図16(b)に示す薬液散布作業車両において、送風配管68に複数の等間隔に設けたエア吹き出し口68aの中の両端のエア吹き出し口68aは走行車体1の前輪2のほぼ前方位置にあって、複数のエア吹き出し口68aから吹き出されるエア69により形成させるエアカーテン69aが、走行車体1の全域をカバーするように構成しても良い。
この場合は、オペレータへの薬液粒子の飛散量をより低減できる効果があり、また、飛散する薬液粒子は、エアカーテン69aにブロックされ、走行車体1に付着しないので黄ばみや塗装浮きなどの不具合が発生しないので、機械が長持ちするメリットがある。
図16(a)と図16(b)に示す走行車体1の前方に薬液散布ノズル15を備えた薬液散布作業車両において、薬液散布ノズル15の直後に設けた車体幅方向に長い送風ダクト68の複数の吹き出し口68aから前方の水平方向に空気を吹き出してエアカーテン69aを形成させることで、薬液粒子の上方への飛散を防止できるので、キャビン71のフロントガラス71aへの薬液付着量が低減でき、前方視認性が確保でき快適な作業が継続して行えるメリットがある。
また、キャビン71の両側面部とキャビン71の後部をガラスのない開放状態とした簡易キャビン71を用いる場合でも、上記構成でオペレータへの散布薬液の被爆は小さくなり、また、キャビン71の両側面部とキャビン71の後部にガラスを設けないことでコスト低減とキャビン71の軽量化が図れる。特に湿田地区での走行車体の軽量化による水田防除走行性能にメリットがある。
図6に薬液散布作業車両の駆動伝動部、図18に薬液散布作業車両のベース部分の平面図、図19に薬液散布作業車両のベース部分の側面図を示すように、送風配管によりエアカーテン69aを形成するための送風装置67を有する薬液散布作業車両(防除機ともいうことがある)において、トランスミッション上部軸(防除ポンプ24を駆動させるための作業用出力軸)25に駆動プーリ81を設け、駆動プーリ81に巻き付けられたベルト85により防除ポンプ24を駆動させるとともに、前記上部軸(作業用出力軸)25と後方へ伸びるドライブシャフト82を連結し、ドライブシャフト82の後端を送風装置67を駆動する駆動プーリ86(図18)と連結した動力のメカ伝達構造を用いて、ポンプ入り切り操作レバー17を操作し、駆動プーリ81と駆動プーリ86への動力伝達を入り切りするよう構成した。
従来、防除ポンプ24及び送風装置67の駆動プーリ81に電磁クラッチ(図示せず)を内在化させ、運転座席9の横にあるスイッチ80(図3)により同時に防除ポンプ24及び送風装置67の作動の入り切りを行う構成は知られている。しかし、上記構成は防除作業での送風装置67を作動させることを忘れない手段の一つとして有効であるが、電磁クラッチは高価で設計原価を圧迫する要因になっている。
そこで、ポンプ入り切り操作レバー17を入り操作して、シフタステー27のシフタ27aにより作業用ギア26を図6の左側に移動させて高速用ギア33に連結させる。これによりエンジン動力はギア33からギア26を経て作業用出力軸25に伝達され、作業用出力軸25から駆動プーリ81とベルト85を経てポンプ24を駆動させることができる。また作業用出力軸25からの動力はドライブシャフト82を経て送風装置67を作動させることができる。
このように非常にシンプルでコスト低減効果が大きい構成を採用することより、防除ポンプ24と送風装置67の駆動を同時に入り切りできるよう工夫したので、薬液の散布開始と同時に、エアカーテン69aが形成され、送風装置67の起動忘れや遅延がないので、薬液粒子の被爆を心配することなく、防除作業が行える。
なお、本発明の制御ブロック図の一例を図17に示す。
図6に示す機械式の伝動機構からなる構成で、駆動プーリ86(図18)により防除ポンプ24をベルト駆動することとし、送風装置67をドライブシャフト82により駆動させる構成とした。
そのため、エンジン6から送風装置67までの駆動伝達がシンプル且つ容易で、スペース的にもコンパクトに構成でき、非常に合理的な構造である。
図18と図19に示すように、駆動プーリ81を取り付ける作業用出力軸25の上方に防除ポンプ24を配置してベルト85による駆動構成とし、該ベルト85により送風装置67を駆動するドライブシャフト82を駆動させる。該ドライブシャフト82は前記防除ポンプ24の下方へ配置している。
こうしてエンジン6から送風装置67までの駆動伝達において、部品点数が少ないシンプル構造化が可能で、且つスペース的にもコンパクト設計(小スペース設計)が行えるメリットがある。
また、送風装置67を駆動するドライブシャフト82は薬液タンク13によって伝達が阻害されないようにトランスミッションの上部軸である作業用出力軸25と送風装置67の駆動プーリ86(図19)の位置関係を工夫し、薬液タンク13の底部下に設けた。
こうしてトランスミッションと走行車体1の最後部に配置した送風装置67の間には、大容量の薬液タンク13が配置されているにもかかわらず、送風装置67の駆動を容易に伝達させることができる。
前記のトランスミッション上部軸(作業用出力軸)25に設けた駆動プーリ86(図19)の伝達を入り切りするポンプ入り切り操作レバー17は、駆動プーリ81の近傍のチェンジ用シフタ27a(図6参照)と連結し、防除ポンプ24の上に位置する運転座席9の右横に配置した。
図3の枠A内の拡大図に示すように、薬液散布作業車両のブームランス(左ブーム操作レバー84L,右ブーム操作レバー84R)、噴霧レバー(左噴霧レバー87L,、中央噴霧レバー87C,右噴霧レバー87R)、圧力調整装置(圧力ダイヤル91)は、運転席右に集中操作させており、これに関連させて右側配置させることで、ポンプ入り切り操作レバー17との誤操作を防止できる。
水田への農道からの出入口には一般的に傾斜面があり、通常、薬液散布作業車両は水田中の水稲に薬液散布をしながら傾斜面を進入していく。水田への進入時は、稲をタイヤで踏み込むことが少なくなる走行路を選定しながら前進し、防除ポンプ駆動スイッチ80(図17)の操作、作物と散布ノズル15aとの距離合わせ、噴霧レバー87の操作と複雑な操作が重なり、オペレータの操作負荷が大きい。
薬液散布作業車両が上記傾斜面を走行しながら水田へ進入すると、走行車体1が前傾しているため、薬液散布ノズル15aと水稲が干渉してしまうことがあり、また干渉しないまでも、ノズル15aと作物との平均的な適正距離は30cmであるにも拘わらず、薬液散布ノズル15aと水稲が接近しすぎて、散布ムラが発生することがある。
これを解決するため、本実施例の薬液散布作業車両は、走行車体1の底部に配置したスロープセンサ88(図20)が所定の走行車体1の傾きを検出した場合、自動的に薬液散布ブーム15(センターブーム151とサイドブーム152)を上昇させ、水稲と薬液散布ノズル15aが干渉しないよう制御する自動ブーム上昇制御機構Aを備えている。
そのため、薬液散布作業車両が前傾した状態で前進中に薬液散布ノズル15aが水稲と干渉しないように、自動でブーム15を上昇させることで、オペレータの操作負荷を低減させることが可能となる。また、作物と薬液散布ノズル15aの間が近すぎることを防止できるので、散布精度が安定する。
また、自動ブーム上昇制御機構Aによるブーム15全体の上昇制御の開始条件として、圃場面の傾斜角度が所定角度以上で、且つ防除ポンプ24の駆動スイッチ80がオンとなっていることとする。こうすることにより、オペレータが予期しない状態では、薬液散布ブーム15の上昇をしないよう、制御条件を限定し、安全面で工夫した。
また、ブーム昇降スイッチ89(図17)をオペレータが手動操作することで前記自動ブーム上昇制御がクリアとなるよう構成している。これはブーム上昇の手動操作を自動ブーム上昇制御に優先させることで、オペレータの思い通りにブーム15の操作ができるようにするためである。
また、流量センサ114(図21)を装備した薬液散布作業車両においては、前記流量センサ114の検出値に基づき制御装置100が薬液の流量を検出すると同時にブーム上昇制御を開始するよう構成しても良い。
上記した制御構成により、防除作業に限定してブーム上昇制御を行うことができるので安全作業が可能となる。
また、薬液ブーム15を設定された最大上昇高さまで上昇させると、作物と薬液散布ノズル15aが離れすぎるため、風の影響を受けやすくなり、また薬液散布圧力が不足し、作物の株元まで薬液が届かない欠点がある。さらに、薬液粒子がドリフトして、オペレータが農薬被爆するので、前記最大上昇高さまでの上昇過程の途中で、薬液ブーム15の上昇を停止させる必要がある。
そこで、水田への薬液散布作業車両の進入路での自動ブーム上昇制御機構Aにおいて、ブーム15の上昇開始後、所定の時間で自動停止するよう構成すると、ブーム15を上昇させ過ぎないようにすることができる。
図20には薬液散布作業車両が水田への進入傾斜面にある場合の側面図を示すが、前記ブーム自動上昇制御機構Aの制御開始条件と組み合わせて、車速センサ90(図21)のパルス信号の発生が無いとき、すなわち走行停止の時には、たとえ防除ポンプ24がオンであっても、走行車体1の所定前傾が生じていても、ブーム15の自動上昇をさせない構成とした。
すなわち、水田への進入傾斜面で走行車体1が停止しているときは、ブーム15の自動上昇をさせない構成である。
水田への進入傾斜面で走行車体1を停止させる場合は、通常は、オペレータが走行車体1の上から水田への進入経路をどうするか最適経路を検討している状況であり、このような走行車体1の停止時にブーム15が上昇してしまうと、上昇タイミングが早すぎて、作物と散布ノズル15aが離れすぎてしまう欠点が発生するので、上記構成により、そのような状況下ではブーム15の自動上昇を禁止する。
また、中国のように高い濃度の農薬を散布する際は、健康被害を起こさないように、薬液散布ノズル15aから吐出する薬液粒子をオペレータが吸い込まないような構造にしておく必要がある。
そこで、図21に示す清水タンク92と薬液を貯留する薬液タンク13を有する走行車体1の前方にセンターブーム151を配置し、さらにその前方側に薬液散布ノズル15aの薬液散布方向と90度の角度で前方又は後方に水の噴霧によるミストカーテン94aを形成するミスト噴霧ノズル94を有するミスト噴出管93を備えた薬液散布作業車両を提供することもできる。
従来又は本発明の実施例で用いる薬液散布作業車両にアタッチメントしてミストカーテン94a用のミスト噴霧ノズル94を有するミスト噴出管93を新たに取り付けるだけで、ミストカーテン94aを形成することができ、ミストカーテン94aにより散布された薬液がオペレータ側に流れるおそれがない。
図21は、図1の薬剤散布作業車両の薬剤散布配管系統を示す構成図であり、この薬剤散布作業車両は、薬液タンク13からの給水路(ホース)101に給水コック102を設け、該給水コック102より下流の給水路(ホース)101に設けたサクションフィルタ104の出口部に防除ポンプ24を設けている。該防除ポンプ24の出口部には吐水ホース106を接続し、該吐水ホース106の先端は薬液路107を介して噴霧コック109の設置部に接続している。前記吐水ホース106と薬液路107の間に上流側から順に安全弁110とエアチャンバー111と流量制御弁113と流量センサ114が設置されている。
清水タンク92からミスト噴出管93を経由してセンターブーム151の近傍から水をミスト状にして噴霧する。噴霧動力はミスト噴出管93に設けた電気式ギヤポンプ112で行う。このミスト状に水を噴霧するミスト噴出管93のセンターブーム151の各薬液散布ノズル15aに対応した位置にはミスト状の水を噴出するノズル94が薬液散布ノズル15aと同数設けられている。そしてミスト状の水は全体でミストカーテン94aを形成するように設計されている。しかもミストカーテン94aを形成するミスト状の水の吹き出し方向は薬液散布ノズル15aの作物に向いた薬液散布方向とは90度の角度であるので、走行車体の前方向又は後ろ方向であって水平方向にミスト状に水カーテンが形成され、オペレータの保護と作物への薬液散布を有効にすることができる。
また安全弁110の圧力設定部の吐水ホース106と薬液タンク13との間に余水ホース115が接続されている。前記安全弁110を開いておくと、吐水ホース106内の余分な薬液を薬液タンク13に還流させることができる。また、余水ホース115の設置部より上流側の吐水ホース106から分岐して薬液タンク13に接続した攪拌ホース116も設けられている。なお、流量制御弁113は図示しない流量制御モータにより開度が制御される。
薬液タンク13内の薬液は噴霧コック109を経由して前記センターブーム151、サイドブーム152に供給される。各ブーム151、152への薬液の単位面積当たりの供給量は流量制御弁113で調整できる。
例えば、車軸の回転数を車速パルスで計測する車速センサ90が設けられており、該車速センサ90から得られる車速を本機側のコントローラ100で計算し、薬剤散布制御に利用する構成(薬剤散布機能)とする。
上記したように薬液散布作業車両にアタッチメントしてミストカーテン94a用のミスト噴霧ノズル94を新たに取り付けるだけであるので、取付作業が容易となり、本来の薬液散布システムとの混同や操作ミスが起こらないメリットがある。
前記ミストカーテン94aを形成する動力源として、電気式ギヤポンプ112を使用することができる。この場合はミストカーテン94aを形成するシステムが騒音無く、静かに作動し、オペレータの操作環境を悪化させないメリットがある。
清水タンク92から、ミスト噴霧用ノズル94に水を供給するミスト噴出管93に設けられる電気式ギヤポンプ112の入り切りはベースシステムとなる薬液散布作業車両の薬液散布用の防除コントローラ100により始動制御する。たとえば、防除ポンプ24のオン、且つ車速センサ90の出力を防除コントローラ100が検知すると同時に電気式ギヤポンプ112が駆動するような制御構成を採用する。
こうして、ミストカーテン94aを形成する機構の作動を防除用の薬液散布機構の作動と連動させているので、ミストカーテン94aを形成させることを失念することがなく、オペレータの操作ミスを大幅に低減できる。なお、ミスト噴霧管93にはミスト噴霧コック109が設けられており手動でミストカーテン94a形成用の水量を調節できる。
薬液散布作業車両が何らかの理由、例えば薬液量の確認作業で圃場内で走行停止した場合には、車速センサ90からの出力が無くなるので、同時に電気式ギヤポンプ112を停止させることができ、ミストカーテン94aも同時に形成されなくなる。
清水タンク92は走行車体1の前後バランスを考慮して、より小型にするのが望ましい。従って不必要なミストカーテン94aの形成をなくして清水タンク92内の水を長持ちさせることができる。
図22(a)の側面図と図22(b)の平面図に示すように薬液散布ノズル15aの前方に水平方向前方に向けてミストカーテン94aを形成するように水噴出ノズル94を有するミスト噴出管93を設け、さらに運転座席9の両側と後部を開放して、前面にガラス71aを取り付けた簡易キャビン71を有する薬液散布作業車両に、さらに運転座席9の両側と後部にエアカーテン121bが形成されるようにエア吹き出し口121aを多数設けた空気配管121を送風装置67の送風配管68に接続した構成にすると軽量を維持しながらオペレータを薬液被爆から保護することができる。
図22に示すように、運転座席9の両側と後部を開放して、前面にガラス71aを取り付けた簡易キャビン71を有する薬液散布作業車両に薬液散布の他に前記走行車体1の水平方向前方にミストカーテン94aを形成する構成を組み合わせることでオペレータは薬液被爆することが無くなる。
図22に示す防除機の運転席の両側と後部にエアカーテン121bを形成する代わりにミストカーテン94aが形成される構成にすると、特に夏場の作業時に良い環境を保つことができる。
図21、図22に示すミストカーテン94aは図23(a)の側面図と図23(b)の平面図を示す薬液散布作業車両(防除機)の前方に配置したセンターブーム151の近傍にあって、該センターブーム151へ設けた下向きに噴出する薬液散布用ノズル15aに対応したミスト噴出管93にだけ薬液とは90度噴出方向が異なるミスト噴霧ノズル94を配置した。
水専用の噴霧ノズル94より、高圧のミストを噴出することで、下方より舞い上がってくる(ドリフト)薬液粒子をブロックし、オペレータ方向へ薬液粒子が飛散することを大幅に低減した。
このミストカーテン方式はエアカーテン方式よりも軽装備でコストがかからないメリットがある。
薬液散布ノズル15aを有するセンターブーム151と平行にミスト噴出管93を設け、水粒子(ミスト)を噴霧するノズル94を前記ミスト噴出管93にほぼ等間隔に設け、ミストカーテン94aを形成する構造にすると、水を噴霧するノズル94の間隔が、不均一である場合、それぞれのノズル94にて形成するミストカーテン94a間に余計な隙間が発生し、その隙間(空間)より薬液が上空へ飛散してしまうが、本実施例にはこのような欠点はない。
またミスト(水)噴霧用のノズル94はセンターブーム151に設けた薬液散布ノズル15aの進行方向延長線上に設けているので、図24の薬液散布作業車両の前方部分の側面図に示すように、薬液散布ノズル15aの直下の噴霧薬液がもっとも量が多く、飛散しやすい傾向にある領域にミストカーテン94aを形成する領域と重ね合わせてもよい。
この場合は、薬液散布ノズル15aの直下の噴霧薬液がもっとも量が多く、飛散しやすい傾向にある領域にミストカーテン94aを形成する領域と重ね合わせることができ、ミストカーテン94aにより薬液粒子の飛散を低減できる。
図23(b)に示すように、ミスト(水)噴霧用のノズル94からのミスト噴霧によって形成されたミストカーテン94aの幅は、走行車体1の幅をオーバーハングして形成するようにノズル94を配置したので、ミストカーテン94a形成域を幅広くすることができ、横方向からの運転座席9への薬液粒子の侵入を抑える効果がある。
図24の薬液散布作業車両の側面図の一部拡大図に示すように、薬液散布ノズル15とミストカーテン94aを形成するミスト噴霧ノズル94の配置関係において、ミスト噴霧ノズル94の噴霧口は、薬液散布ノズル15の噴霧口より高い位置に配置させても良い。
この構成の場合は、ミストカーテン94aに不連続な部分の発生がないので、上空への薬液粒子のすり抜けを防止できる効果がある。すなわち、互いに噴霧薬液とミストカーテン94aが重なるとカーテン形成が阻害され効果が薄れることがあるが、そのような不具合が解消される。
図25(a)に側面図と図25(b)に平面図を示す実施例のように、ミスト噴出管93に設けたミスト噴霧ノズル94は走行車体1の後方へ向けて配置し、センターブーム151より機体後方側へミストカーテン94aを形成しながら行う構成を採用してもよい。
通常の防除作業では、薬液散布ノズル15aにより噴霧した薬液領域を走行車体1が通過するので、センターブーム151の後ろ側に薬液粒子が滞留し飛散する場合が多いので、薬液飛散を大幅に低減し、オペレータの薬液被爆を抑え安全作業を提供できるメリットがある。
また、ノズル94から噴霧するのはミストであることで、夏場の炎天下の防除作業では、エンジンルーム内が高温となり、オーバーヒートを起こす恐れがあるが、エンジンルーム内の冷却効果も兼ねる効果も期待できる。
また、ミスト噴出管93を設けるミスト噴霧ノズル94は等間隔に配置することで薬液粒子の飛散を抑える効果が高く、安全作業を提供できる。
さらに、ミスト噴霧用のノズル94はセンターブーム151に設けた薬液散布ノズル15aの進行方向延長線上に設けることで、薬液粒子の飛散を抑える効果が高く、安全作業を提供できる。
また、ミスト噴霧用のノズル94からのミスト噴霧によって形成させたミストカーテン94aの幅は、走行車体1の幅をオーバーハングして形成するようにノズル94を配置したので、ミストカーテン94a形成域を幅広くすることができ、横方向からの運転座席9への薬液粒子の侵入を抑える効果がある。
図26の平面図の一部拡大図に示すように、水噴霧によりミストカーテン94aを形成するための、ミスト噴出管93を設ける水噴霧用の噴霧ノズル94の噴霧方向を任意に手動で切替え可能なノズル94とすることもできる。
この場合は、例えば、センターブーム151の前方向或いは後方向のどちらか一方へミストカーテン94aを形成させたいとき、噴霧ノズル94を回転させて切り替えることで、任意の向きにミストカーテン94aを形成させることができる。防除作業中は、風向きなど散布環境条件が変化するので、上記構成にすることで適応性を従来より高めることができる。
また、図27の薬液散布作業車両の平面図の一部拡大図に示すように、ミスト噴出管93に複数設けたミスト噴霧用の噴霧ノズル94の中の特定の1個のノズル94のみの噴霧開度を全開とし、さらに噴霧方向を任意に手動で切替可能にし、他のノズル94のミスト噴霧方向を90度回転させて、これらを閉じることで、農薬ビン122の洗浄機能を持たせた構造とすることができる。
農薬ビン122内の溶け残しの農薬をすべて薬液タンク13へ投入できて、農薬の無駄がなくなることと、その後工程の農薬ビンの洗浄が行え、作業前メンテナンスが効率よく行える。また、この構成は、農薬を調合した後の手洗いにも活用できるメリットがあり安全作業を提供できる。さらに、圧力噴霧なので付着した薬液を落としやすい効果がある。
図28の薬液散布作業車両の側面図の一部拡大図に示すように、薬液散布ノズル15をミストカーテン94aを形成するミスト噴霧ノズル94より低い位置に配置した状態で、両方のノズル15、94にそれぞれ薬液と水を供給するブーム15とミスト噴出管93をブーム昇降リンク75と一体的に昇降する構成とすることができる。
薬液の噴霧対象作物の背丈は、作物の種類により大きく異なるが、上記構成により作物の高さに影響されることなく、薬液噴霧による防除効果と薬液飛散低減効果の両方を兼ね備えた先進的な防除機を提供できる。
図29の薬液散布作業車両の側面図の一部拡大図に示すように、ミスト噴霧ノズル94を前傾斜させて、ミストカーテン94aを前傾斜形成させることもできる。この場合は、薬液が拡がる前に、ミストカーテン94aで飛散を抑えられるので、飛散防止効果が高い。
また、前記水噴霧ノズル94を回動構造とし、任意の角度でミストカーテン94aを形成できるようしても良い。農薬ビン122(図27)内の溶け残りの薬液処理をする場合なども、前傾斜に水を噴出する方が、農薬ビン122内の薬液がこぼれないので扱いやすいメリットがあり、用途が広がる効果が高い。
図30(a)の側面図と図30(b)の平面図に示す実施例では、ミスト噴出管93を設けるミスト噴霧ノズル94を2方向ノズルとして走行車体1の前方と後方へ向けて配置し、これらのミスト噴霧ノズル94を所定の間隔に設け、前方向へのミストカーテン94aと後ろ方向へのミストカーテン94aを同時に形成することができるようにしても良い。
従来の一方向のミストカーテン94a形成ではなく、特に前後の広範囲にミストカーテン94aを形成することで、薬液粒子の飛散をほぼ抑える大きな効果がある。また、オペレータの薬液被爆や近隣への飛散(人、洗濯物への付着、隣接する作物への残留農薬問題)が低減するので、防除作業における精神的ストレスも小さくなる。
1 走行車体
6 エンジン
13 薬液タンク
15 薬液散布ブーム
15a 薬液散布ノズル
17 ポンプ入り切り操作レバー
24 ポンプ
25 作業用出力軸
27 シフタ
67 送風装置
81 駆動プーリ
82 ドライブシャフト
85 ベルト
86 駆動プーリ

Claims (4)

  1. 走行車体(1)上に薬液タンク(13)と該薬液タンク(13)内の薬液送給用の駆動用の防除ポンプ(24)と送風装置(67)を備え、薬液タンク(13)から防除ポンプ(24)の駆動力で送られる薬液を走行車体(1)に設けた複数の薬液散布ノズル(15a)から走行車体(1)の前部に下向きに吐出する散布ブーム(15)を備えた薬液散布作業車両において、
    エンジン(6)の動力を用いて防除ポンプ(24)を駆動させるための作業用出力軸(25)をトランスミッションの上部軸の入力軸(20)に接続し、
    該作業用出力軸(25)に駆動プーリ(81)を設け、
    該駆動プーリ(81)に巻き付けられたベルト(85)により防除ポンプ(24)を駆動させるとともに、前記作業用出力軸(25)と後方へ伸びるドライブシャフト(82)を連結し、
    ドライブシャフト(82)により送風装置(67)を駆動する駆動プーリ(86)と連結し、
    ポンプ入り切り操作レバー(17)の操作により、防除ポンプ(24)の駆動用駆動プーリ(81)と送風装置(67)にエンジン動力を同時に伝達する構成からなる
    ことを特徴とする薬液散布作業車両。
  2. 走行車体(1)の後端に送風装置(67)を装着した
    ことを特徴とする請求項1記載の薬液散布作業車両。
  3. 送風装置(67)を駆動するドライブシャフト(82)はトランスミッションの上部の入力軸(20)に接続している作業用出力軸(25)に接続し、
    ドライブシャフト(82)に設けられる駆動プーリ(86)は薬液タンク(13)の底部下に設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の薬液散布作業車両。
  4. 前記ポンプ入り切り操作レバー(17)は、防除ポンプ(24)の上に位置する運転座席(9)の右横に配置した
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の薬液散布作業車両。
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