JP2015132186A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
Description
本構成によれば、このような冷却ファンによって発生された冷却風の拡散を抑止するファンシュラウドを、排気処理装置へ風を案内するガイド部材の支持部材として活用できる。しかも、ガイド部材がファンシュラウドの開口部の近傍に位置することになるので、ファンシュラウドの開口部から吹き出される冷却風を、ガイド部材によって好適に案内して、排気処理装置へ送ることができる。
本構成によれば、ガイド部材を、ファンシュラウドの開口部に対して後方に配置しているので、ファンシュラウドの開口部から吹き出された冷却風のうち、後方側へ拡散しようとする冷却風を、ガイド部材によって好適に案内し、排気処理装置へ送ることができる。
〔普通型コンバインの基本構成〕
図1、図2に示されるように、普通型コンバインには、機体フレーム11の下部に配置された左右一対のクローラ走行装置12により自走式に構成された走行機体13と、走行機体13の前部に昇降自在に備えられた刈取搬送装置14と、刈取搬送装置14から供給された刈取穀稈を全稈投入して脱穀する脱穀装置15と、脱穀装置15から供給される穀粒を貯留する穀粒タンク16と、穀粒タンク16に貯留された穀粒を外部へ排出するアンローダ17と、運転部18と、原動部19と、が備えられている。
運転部18には、作業者が着座する運転座席27、運転座席27の周囲を覆うキャビン28等が備えられている。図4に示されるように、キャビン28は、左側に機体内側を向く側壁28aを有している。図1、図2に示されるように、運転部18における運転座席27の下方には、エンジンボンネット31が配置されている。エンジンボンネット31は、運転座席27の下方に位置し、図1、図4、図8に示されるように、機体前後方向を向く面を有する縦板部31a、縦板部31aの上端に連続され、縦板部31aから後方へ延出された、上下方向を向く面を有する天板部31b等を有している。エンジンボンネット31の下方には、図3に示されるように、原動部19を収容するエンジンルームRが備えられている。
図1、図3、図4、図8に示されるように、原動部19は、エンジンボンネット31によって、運転部18と仕切られており、運転部18の下方に、原動部19を収容するエンジンルームRが位置している。エンジンルームRの機体前方側には、エンジンボンネット31の縦板部31aが位置している。また、エンジンルームRの上方側には、エンジンボンネット31の天板部31bが位置している。エンジンルームRの機体後方箇所には、穀粒タンク16が位置しているが、エンジンボンネット31と、図1に示されるように、穀粒タンク16との間には、前後方向の隙間が空けられている。このため、エンジンルームRの機体後方側は、開放されている。
図1〜図4、図8に示される排気処理装置33は、エンジンEから排出される排気に含まれる排気微粒子を、フィルタによって除去するように構成されている。排気処理装置33は、所定タイミング毎に、フィルタに蓄積した排気微粒子を燃焼させて除去する再生処理を行うように構成されている。フィルタは、好ましくは、ディーゼルパーティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)である。
図3〜図6、図8に示されるように、送風機構Aには、エンジンEを冷却する冷却ファン38(「ファン」の一例)と、冷却ファン38により発生される風を排気処理装置33へ案内するガイド部材39と、が備えられている。つまり、エンジンルームRには、ラジエータ37と、冷却ファン38と、エンジンEと、が収容されている。ラジエータ37は、冷却ファン38よりも機体外側に設けられている。
図8に示されるように、冷却ファン38が回転駆動されると、エンジンルームR内に冷却風が流れ込む。この際、ファンシュラウド42の第二開口部44から吹き出された冷却風は、ガイド部材39によって、後方や、斜め後ろ上方へ拡散しないようにされる。このため、エンジンEの近傍で、冷却風の対流が生じ、排気処理装置33とエンジンEとの間の上下方向の隙間への冷却風の流れF1や、エンジンボンネット31の天板部31bと排気処理装置33との間の上下方向の隙間への冷却風の流れF2が生じる。これにより、排気処理装置33の周辺の藁屑等を、冷却風によって好適に吹き飛ばされ、排気処理装置33に藁屑等が蓄積しないようになる。
(1)上記実施形態では、「送風機構」として、「ファン」の一例である、エンジンEを冷却する冷却ファン38と、「ファン」により発生される風を排気処理装置33へ案内するガイド部材39と、が備えられた送風機構Aを一例に示したが、これに限られない。例えば、エンジンEを冷却する冷却ファン38以外の他の「ファン」が備えられており、当該他の「ファン」からガイド部材によって、排気処理装置33に風を当てるようにした他の「送風機構」でもよい。また、例えば、「ファン」によって発生された風を、排気処理装置33へ送るホース等が備えられた他の「送風機構」でもよい。また、例えば、排気処理装置33の上部側へ直接風を送る専用の他の「ファン」が備えられた他の「送風機構」でもよい。
28a :側壁
33 :排気処理装置
37 :ラジエータ
38 :冷却ファン(ファン)
39 :ガイド部材
42 :ファンシュラウド
44 :第二開口部(開口部)
54 :第二傾斜部(上側案内部)
A :送風機構
E :エンジン
R :エンジンルーム
W :風路
Claims (12)
- エンジンと、
前記エンジンの排気を清浄化処理する排気処理装置と、
前記排気処理装置に風を送る送風機構と、が備えられているコンバイン。 - 前記送風機構に、ファンと、前記ファンにより発生される風を前記排気処理装置へ案内するガイド部材と、が備えられている請求項1に記載のコンバイン。
- 前記ファンが、前記エンジンを冷却する冷却ファンである請求項2に記載のコンバイン。
- 前記冷却ファンよりも機体外側に設けられ、かつ、前記エンジンを冷却するラジエータと、
前記ラジエータと前記冷却ファンとの間に風路を形成すると共に、前記冷却ファンによる冷却風を前記エンジン側へ吹き出す開口部を有するファンシュラウドと、が備えられ、
前記ガイド部材が、前記ファンシュラウドに支持されている請求項3に記載のコンバイン。 - 前記冷却ファンよりも機体外側に設けられ、かつ、前記エンジンを冷却するラジエータと、
前記ラジエータと前記冷却ファンとの間に風路を形成すると共に、前記冷却ファンによる冷却風を前記エンジン側へ吹き出す開口部を有するファンシュラウドと、が備えられ、
前記ガイド部材は、前記開口部の形状に沿った形状に形成されている請求項3または4に記載のコンバイン。 - 前記冷却ファンよりも機体外側に設けられ、かつ、前記エンジンを冷却するラジエータと、
前記ラジエータと前記冷却ファンとの間に風路を形成すると共に、前記冷却ファンによる冷却風を前記エンジン側へ吹き出す開口部を有するファンシュラウドと、
前記ラジエータと前記冷却ファンと前記エンジンとを収容すると共に、機体後方側が開放されたエンジンルームと、が備えられ、
前記ガイド部材が、前記開口部に対して後方に配置されている請求項3から5の何れか一項に記載のコンバイン。 - 前記ガイド部材の上端に、前記開口部の後部側部分に対して上方に位置する上側案内部が備えられている請求項6に記載のコンバイン。
- 前記ガイド部材が、前記ファンシュラウドから前記排気処理装置側に延びるプレート状の部材によって構成されている請求項4から7の何れか一項に記載のコンバイン。
- 運転部の下方に前記エンジンを収容するエンジンルームが備えられ、
前記エンジンルームに前記排気処理装置が収容されている請求項1から8の何れか一項に記載のコンバイン。 - 前記排気処理装置が、前記エンジンの上方に配置されている請求項9に記載のコンバイン。
- 前記送風機構に、ファンと、前記ファンにより発生される風を前記排気処理装置へ案内するガイド部材と、が備えられ、
前記ファンが、前記エンジンを冷却する冷却ファンであり、
前記冷却ファンよりも機体外側に設けられ、かつ、前記エンジンを冷却するラジエータと、
前記ラジエータと前記冷却ファンとの間に風路を形成すると共に、前記冷却ファンによる冷却風を前記エンジン側へ吹き出す開口部を有するファンシュラウドと、が備えられ、
前記ガイド部材が、前記ファンシュラウドのうち前記エンジン側の横内側部と、前記エンジンのうち前記ファンシュラウド側の横外側部とに亘るように構成されている請求項10に記載のコンバイン。 - 前記排気処理装置が、左右方向において前記運転部の機体内側の側壁よりも食み出さない状態で、前記エンジンルームに収容されている請求項9から11の何れか一項に記載のコンバイン。
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