JP2007319091A - コンバイン - Google Patents

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Shin Futagami
伸 二神
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Junji Doihara
純二 土居原
Hiroshi Iwamoto
岩本  浩
Toshiro Nagai
敏郎 長井
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Abstract

【課題】バッテリーの点検、清掃、メンテナンスなどの作業が容易に行え、かつ経済的で構成が簡易なコンバインの提供である。また、グレンタンクを保護し、外部からの干渉を受けにくく、見た目にも良いコンバインの提供である。
【解決手段】グレンタンク13及びバッテリー31の一側方を一体的に覆う取り外し可能なカバー32を設けた構成とする。このカバー32を分割可能な構成とすれば、必要な箇所のカバーのみを外して点検、清掃、メンテナンスなどの作業が行え、極力、カバー32を取り外す際の作業負担を減らすことができる。また、カバー32の形状を工夫して、エンジンカバー65とカバー32の隣接部分の上面の高さをほぼ同じ高さにすれば、カバー類(32、65)の取り付けなどがスムーズにでき、更にエンジンカバー65からカバー32までが一直線上に繋がっているように見えるため、デザイン性にも優れ、見た目にも良い。
【選択図】図1

Description

コンバインのグレンタンクやバッテリーやグレンタンクのカバーに関する。
コンバインは、穀稈を刈取装置により刈り取って搬送し、フィードチェーンから脱穀装置に供給して、脱穀、選別し、脱穀選別された穀粒をグレンタンクに一時貯溜した後、グレンタンク内の穀粒をコンバインの外部に排出する構成である。したがって、コンバイン内には搬送、脱穀する際の藁屑や塵埃等が溜まったり、またこのように溜まった藁屑などが原因となり電気系統に不具合が生じることもある。そのため、溜まった藁屑などを取り除くためにコンバイン内を清掃したり、またメンテナンスが必要となる場合もある。
上記問題に鑑みて、グレンタンク後方にバッテリーを配置するコンバインにおいて、バッテリーの上面を覆うカバーパネルをグレンタンク底部に一体に取り付けたバッテリーカバーを設けたコンバインが提案されている。
特開平10−276534号公報
上記特許文献1に記載の構成では、一体に取り付けられたカバーパネルがバッテリーの上側面に接近した位置にあるので藁屑や塵埃等がバッテリーの上面に降りかかることが少なく、またメンテナンス時には、カバーパネルがグレンタンク底部に一体に取り付けられているため、グレンタンクを移動させれば、バッテリーの上側面が開放されるのでバッテリーのメンテナンスができる。
しかし、上記特許文献1のコンバインは、このようにカバーパネルがグレンタンク底部に一体に取り付けられているため、グレンタンク全体の位置を移動させてバッテリー上側面を開放しないと、バッテリーの点検、清掃、メンテナンスなどの作業ができないので、容易にこれらの作業が行えず、煩雑で手間がかかる。また、グレンタンクは常時むき出しの状態で保護されておらず、コンバインが畦際を走る場合にはグレンタンクの側方下部が畦に当たる場合もある。また、障害物や雨、風などの外部からの干渉を受けやすい。更に穀粒や藁屑による汚れが付着しやすく、見た目にも良くない。
本発明の課題は、バッテリーの点検、清掃、メンテナンスなどの作業が容易に行え、かつ経済的で構成が簡易なコンバインの提供である。また、グレンタンクを保護し、外部からの干渉を受けにくく、見た目にも良いコンバインの提供である。
上記課題は次の解決手段により解決できる。
請求項1記載の発明は、穀稈を脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク(13)を設けたコンバインにおいて、コンバインの前進方向に向かって前記グレンタンク(13)の前方又は後方にバッテリー(31)を配置し、前記グレンタンク(13)及び前記バッテリー(31)の一側方を一体的に覆う取り外し可能なカバー(32)を設けたコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記カバー(32)は分割可能な構成を有する請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、コンバインの前進方向に向かって前記グレンタンク(13)及び前記バッテリー(31)の前方又は後方にエンジン(64)を配置し、該エンジン(64)の一側方であって前記カバー(32)と同じ側に該カバー(32)と隣接するエンジンカバー(65)を設け、該エンジンカバー(65)と前記カバー(32)の隣接部分の上面の高さをほぼ同じ高さにした請求項1又は2に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、カバー(32)は、グレンタンク(13)及びバッテリー(31)の一側方を一体的に覆うので、バッテリー(31)やグレンタンク(13)内の点検、清掃、メンテナンスなどの作業は一体であるカバー(32)を取り外すことで、安全、容易に行える。また、バッテリー(31)とグレンタンク(13)のカバーをそれぞれ製造しなくても、一つのカバーで済むため、部品の点数が削減され、製造コストが安く、経済的で構成が簡易である。また、従来はグレンタンク(13)は常時むき出しの状態で保護されておらず、コンバインが畦際を走る場合にはグレンタンク(13)の下部が畦に当たる場合もあった。また、障害物や雨、風などの外部からの干渉を受けやすかった。しかし、グレンタンク(13)にカバー(32)を取り付けることで、グレンタンク(13)が保護されて外部からの干渉を受けにくなる。また、グレンタンク(13)の外面に穀粒や藁屑による汚れが付着しにくく、見た目にも良くなる。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の上記効果に加えて、カバー(32)を分割可能な構成とすることで、必要な箇所のカバーのみを外して点検、清掃、メンテナンスなどの作業が行え、極力カバー(32)を取り外す際の作業負担を減らすことができる。また、例えばカバー(32)を上下に分割し、下側カバー(32b)とバッテリー(31)の位置を合わせれば、バッテリー(31)部分のメンテナンス等の際には、このように下側カバー(32b)のみを取り外すことで、容易に作業を行うことができる。
更に、畦にカバー(32)が当たって破損した場合に、特に畦際に近い下側カバー(32b)が破損する場合が多いと考えられるため、下側カバー(32b)のみ交換することでカバー(32)全体を交換する場合に比べて安価に交換できる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の上記効果に加えて、エンジンカバー(65)とカバー(32)の隣接部分の上面の高さをほぼ同じ高さにしたことで、カバー類(32、65)の取り付けや据え付けがスムーズにでき、作業性に優れる。また、エンジンカバー(65)からグレンタンクカバー(32)までが一直線上に繋がっているように見えるため、デザイン性にも優れ、見た目にも良い。
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本実施形態のコンバインの右側面図であり、図2は図1のコンバインの平面図である。なお、本明細書では、左側及び右側とはコンバインが前進する方向に向いたときの方向を言う。
図1および図2に示すように、コンバインの機体2の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行装置(以下、走行クローラと称す。)3を有する走行装置本体4を配設し、機体2の前端側に分草杆8を備えた刈取装置9が設けられている。刈取装置9は機体2の上方の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム(図示せず)で支持されているので、コンバインに搭乗したオペレータが運転台25の操縦席20の操向レバー28を前後に傾倒操作することにより、刈取装置支持フレームと共に上下に昇降する構成である。
機体2の上方には、刈取装置9から搬送されてくる穀稈をフィードチェーン14により引き継いで搬送して脱穀、選別する脱穀装置10と該脱穀装置10で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク13が載置され、グレンタンク13の後部に縦オーガ16、横オーガ17からなるオーガを連接して、グレンタンク13内の穀粒をグレンタンク下部の螺旋(図示せず)により搬送して、横オーガ17の穀粒排出口17aからコンバインの外部に排出する構成としている。
すなわち、コンバインはオペレータが操縦席20において各種レバー類22を操作し、エンジン64(エンジンルームという場合もある)の動力を図示しない走行トランスミッションケース内の主変速機を介して変速し、左右の走行クローラ3、3に伝動して任意の速度で走行する。
また、コンバインは、オペレータが操縦席20において操向レバー28を左右に傾倒操作することにより各種旋回走行することができる。すなわち、操向レバー28をコンバインを旋回させようとする方向に傾倒操作することにより、左右の走行クローラ3、3に速度差が与えられて走行方向の変更が行われる構成としている。
図3には、本実施形態のコンバインのグレンタンクカバーを取り外したときの状態を表す側面図を示す。
図3に示すように、コンバインのグレンタンク13の後方下部に、バッテリー31を設けている。バッテリー31はコンバインのエンジン64を始動したり、モータを駆動し、照明や電子的制御を駆動するために、機体2の後端部とグレンタンク13の傾斜底板13aとの間に形成される空間を利用して搭載されている。この空間には脱穀装置10の一部伝動機構が配置され、縦オーガ16が設けられ、グレンタンク13の送出螺旋(図示せず)への伝動機構等が配置されている。
そして、図1に示すように、本実施形態のコンバインによれば、グレンタンク13の下方右側面とバッテリー31の右側方を一体的に覆う取り外し可能なグレンタンクカバー32を設けている。すなわち、バッテリのカバーとグレンタンクのカバーを一体的にして、バッテリー31及びグレンタンク13両方の右側方を覆うようにした構成である。グレンタンクカバー32は、取っ手32cを掴むことで取り外しができる構成である。
従来は、グレンタンク13にはカバーが無かったので、グレンタンク13は常時むき出しの状態であり、コンバインが畦際を走る場合にはグレンタンク13の側方下部が畦に当たる場合もあった。畦に当たるとグレンタンク13の下部が破損し、穴が空いて穀粒がこぼれることもある。そして、また障害物や雨、風などの外部からの干渉を受けやすかった。更に、穀粒や藁屑による汚れが付着しやすく、見た目にも良くなかった。
しかし、本構成を採用することにより、グレンタンク13の側面とバッテリー31の側方を一体的に覆う取り外し可能なグレンタンクカバー32が設けられているので、バッテリー31部やグレンタンク13内の点検、清掃、メンテナンスなどの作業が一つのグレンタンクカバー32を取り外すことで、安全、容易に行える。また、バッテリー31とグレンタンク13のカバーをそれぞれ製造しなくても、一つのグレンタンクカバー32で済むため、部品の点数が削減され、製造コストが安く、経済的で構成が簡易である。また、グレンタンク13にグレンタンクカバー32を取り付けることで、グレンタンク13本体は外部からの干渉を受けにくくなる。例えば、グレンタンク13の下部が畦に当たった場合、グレンタンクカバー32は損傷しても、グレンタンク13本体は保護されているため損傷しない。また、グレンタンク13の外面に穀粒や藁屑による汚れが付着しにくく、見た目にも良い。
また、グレンタンクカバー32を分割可能な構成としても良い。例えば、図1に示すように、グレンタンクカバー32は上側カバー32aと下側カバー32bの上下(横方向)に分割可能な構成とすれば良い。グレンタンクカバー32を分割可能な構成とすれば、必要な箇所のカバーのみを外して点検、清掃、メンテナンスなどの作業が行え、極力、グレンタンクカバー32を取り外す際の作業負担を減らすことができる。
また、コンバインが畦際近くを走る場合にはグレンタンク13の下部が畦に当たる場合もある。グレンタンクカバー32によってグレンタンク13本体は保護されているが、グレンタンクカバー32が破損した場合はカバー32を交換する必要が生じる。しかし、本構成を採用することにより、破損した箇所のカバーのみ交換することが可能であるので、カバー32全体を交換する場合に比べて安価に交換できる。
更に、グレンタンクカバー32の色を分割箇所ごとに別の色にすれば、カバーの位置が分かり易く、デザイン性にも優れ、見た目にも良い。また、図1に示すように上下2箇所に限らず3箇所以上に分割可能としても良いし、横方向ではなく縦方向に分割可能としても良い。また、カバー32内部の構成の配置に沿うように分割可能としても良い。
図4には、図1のコンバインのグレンタンクカバー32部分のS1−S1線矢視図を示す。また、図4の丸枠部分にはフラットボタン34単体の斜視図と側面図を示す。
例えば、図4に示すように、上側カバー32aの下部と下側カバー32bの上部をボルト33で連結して上下のカバー32a、32bを一体化した構成とすれば良い。すなわち、フラットボタン34のネジ部分34bを上側カバー32aと下側カバー32bに差し込み、フラット部34aに数カ所設けた凸部34cに電気を流して溶かしてフラット部34aをカバー32aに溶着し、ボルト33で固定した構成である。フラットボタン34は、ボルト33に比べて外見上もよく、また外れにくく、再組み立てがしやすい。そして、下側カバー32bとバッテリー31の位置を合わせれば、バッテリー31部分のメンテナンス等の際には、このように下側カバー32bのみを取り外すことで、容易に作業を行うことができる。
そして、本実施形態のコンバインは、図1に示すように、グレンタンク13の前方で操縦席20の下部にエンジン64を設けている。エンジン64の右側方にはエンジンカバー65を設けており、エンジンカバー65の後方上面の高さとグレンタンクカバー32の前方上面の高さをほぼ同じ高さにしても良い。
グレンタンクカバー32の形状を工夫して、エンジンカバー65の後方上面の高さ(T)とグレンタンクカバー32の前方上面の高さ(F)をほぼ同じ高さにすれば、カバー類(32、65)の取り付けや据え付けがスムーズにでき、作業性に優れる。そしてエンジンカバー65からグレンタンクカバー32までが一直線上に繋がっているように見えるため、デザイン性にも優れ、見た目にも良い。
更に、グレンタンクカバー32の後方上面の高さ(R)と、脱穀装置10の後部に位置する排藁処理室35の前方上面の高さ(Q)をほぼ同じ高さにしても良い。排藁処理室35には、脱穀装置10内で脱穀された残りの排藁が投入されて、投入後は内部にあるカッターにより切断された後、圃場に放出される。
本構成を採用することにより、コンバインの側面から見てエンジンカバー65、グレンタンクカバー32、排藁処理室35までの高さの流れができ、デザイン性にも優れ、見晴えがよくなる。
また、グレンタンクカバー32と排藁処理室35の側面がエンジンカバー65よりも外側に突出していない場合は、エンジンカバー65が畦に当たらなければ、グレンタンクカバー32や排藁処理室35も畦に当たらない。したがって、オペレータは畦際を走行する際に、右を向いてエンジンカバー65の側面を確認するだけで走行できる。
図5(a)には、図1のコンバインのグレンタンク13部分の正面図を示し、図5(b)には、図1のコンバインのグレンタンク13部分の右側面図を示す。
図5には、グレンタンクカバー32を付けていない状態(むき出しの状態)のグレンタンク13を示している。図5に示すように、グレンタンク13の右側面の形状を、上部を外側に張り出して、下部を窪ませた構成としても良い。
従来のグレンタンクの右側面を図5(a)に点線で示しているが、このように従来のグレンタンクの右側面の形状は平坦で、上下の位置も同一鉛直線上にあった。しかし、本構成のようにグレンタンク13の上部を外側に張り出すことにより、グレンタンク13内の容量を増やすことができる。また、通常、圃場の畦際はコンクリート壁になっているが、グレンタンク13の下部が上部に比べて窪んでいると、回り刈り作業の時などに、グレンタンク13の下部がコンクリート壁等に当たりにくい。したがって、コンクリート壁の干渉を受けにくく、コンクリート壁に当たって、グレンタンク13の下部が破損することもない。
また、グレンタンクカバー32を取り付けた場合には、グレンタンクカバー32の形状を本構成のグレンタンク13の形状に合わせた形状とすれば同じ効果を奏することができる。
図6には、図1のコンバインの操縦席20とグレンタンク13付近の平面図を示す。
グレンタンク13の下部の窪み位置をエンジンカバー65の側面位置よりも更に窪ませても良い。コンバインが畦際近くを走行する場合は、オペレータは畦との距離を取るために右を向いてエンジンカバー65の側面を確認する。したがって、エンジンカバー65の側面よりもグレンタンク13の下部が内側に窪んでいると、グレンタンク13が畦に当たることがないため、オペレータはエンジンカバー65の側面を確認するだけで更に安全に走行できる。
そして、図6に示すように、エンジンカバー65の側面とグレンタンク13の上部の側面が同一平面上にある、いわゆる面一の関係とすれば、コンバインの右後方又は右前方から見て前方又は後方を遮る部分がなく、前方や後方がよく見えて安全である。
また、エンジンカバー65の側面とグレンタンク13の上部の側面が同一平面上にないと、すなわち凹凸部分があると、張り出した部分に障害物が当たる場合がある。しかし、本構成を採用することで、特に障害物が当たる部分もなく、また、コンバインの右側部分の形状が統一されて、見晴えが良くなり、デザイン性に優れる。そして、グレンタンク13の下部側面の位置は最大限に張り出してエンジンカバー65の側面位置と同一とし、エンジンカバー65の側面位置よりも更に内側に窪ませれば、上述の通りコンバインが畦際近くを走行する場合に安全である。
また、グレンタンクカバー32を取り付けた場合には、グレンタンクカバー32の形状をグレンタンク13の形状に合わせて、グレンタンクカバー32の上部側面とエンジンカバー65側面との関係を上記のように面一の関係としても同じ効果を奏することができる。
図7(a)には、図2のコンバインの前方部分のフィードチェーン14の駆動伝動系40を表す側面図を示し、図7(b)には、コンバインの前方部分のフィードチェーン14の駆動伝動系40を表す正面図を示す。
従来、フィードチェーン14の駆動構成は、アルミダイキャストのギヤーケースにより構成されていた。しかし、アルミダイキャストは高価であり、コストがかかるという問題があった。
そこで、図7に示すように、アルミダイキャストの代わりに、走行フレーム5から立ち上げて脱穀装置10に固定されたプレート36bと脱穀装置10に固定されたプレート36aを二つ合わせて、パイプ37a、37bを支持した構成とすれば良い。そして、パイプ37a、37bはプレート36aとプレート36bを貫通させて、パイプ37a、37bの両端部の支持は、ボス38a、38bにより行えば簡易な構成となる。
パイプ37a、37bの内部にはエンジン64からの動力を伝達する駆動軸43a、43bがそれぞれ設けられており、駆動軸43aと駆動軸43bの間には、大径ギア(歯車)41aと小径ギア(歯車)41bが設けられている。そして、トランスミッションからの動力がプーリ42に伝達されると、該プーリ42からパイプ37b内の駆動軸43bに伝達されて小径ギア41bが回転する。小径ギア41bが回転すると、小径ギア41bの歯車と噛合している大径ギア41aが回転し、パイプ37a内の駆動軸43aに動力が伝達される。そして、駆動軸43aと同軸上にある駆動スプロケット44が矢印C方向に回転することで、フィードチェーン14が回転する。そして、プーリ46、スプロケット49を介してフィードチェーン14は、矢印D方向に移動する。
本構成を採用することにより、従来のアルミダイキャストによる駆動構成に比べて、低コストでフィードチェーン14の駆動伝動系40を製造できる。
また、脱穀装置10の側板10aを前側に延長して、その延長部分をプレート36bで構成すれば良い。図7(a)に示す斑点部分が側板10aの延長部分(プレート36bに相当)である。
プレート36bを単独な別部品として設けず、脱穀装置10の側板10aの一部とすることで、脱穀装置10の側板10aのみを製造すればよく、部品の点数が削減でき、製造コストが削減できる。
更に、パイプ37a、37b内に動力を伝動するギヤ41a、41bやプーリ42などの駆動伝動部39をプレート36a、36bやパイプ37a、37b、ボス38a、38bなどよりもコンバインの右側(内側)に設けた構成としても良い。なお、本明細書中、駆動伝動部39とは、ギヤ41a、41bやプーリ42のことを言い、駆動伝動系40とは、駆動伝動部39に更にプレート36a、36bやパイプ37a、37b(駆動軸43a、駆動軸43b)、ボス38a、38bや駆動スプロケット44などを加えた構成を言う。
このようにフィードチェーン14の駆動伝動部39をプレート36a、36bやパイプ37a、37b、ボス38a、38bなどよりも右側(内側)に設けることにより、該駆動伝動部39が機体2からはみ出さないので、コンパクトな構成になる。また、フィードチェーン14の駆動伝動部39がプレート36a、36bやパイプ37a、37b、ボス38a、38bなどよりも左側(外側)に位置すると、脱穀装置10から発生する藁屑などが駆動伝動部39のギア41a、41bなどに引っ掛かる可能性があるが、これを防止できる。
そして、脱穀装置10に搬入される前の穀稈を支えるプレート(いわゆる入り口ジョーゴ)47の下側に、駆動伝動部39を設けた構成としても良い。プレート47は、脱穀装置10に設けた取り付け穴48に取り付け金具などによって取り付けられている。
本構成を採用することにより、プレート47が駆動伝動部39のカバーの役目をするので、藁や埃等が上方から駆動伝動部39に入りにくくなる。
また、図7(b)に示すように、大径ギヤ41aを上側にして、小径ギヤ41bを下側にした構成としても良い。
大径ギア41aは小径ギヤ41bに比べて歯車の径が大きくなり、歯車の歯数が多いので、駆動軸43aと駆動軸43bの回転速度はギア比に応じて減速される。したがって、大径ギヤ41aの方が小径ギヤ41bに比べて回転数が小さく、低速で回転する。
ギヤの径が小さいと脱穀装置10から発生する藁がギヤに巻きつきやすいので、小径ギヤ41bが上側にあると藁が巻きついてしまう。しかし、このように低速回転の大径ギヤ41aを上側にして、高速回転の小径ギヤ41bを下側にすることにより、藁は上側の大径ギヤ41a上に落下する。脱穀装置10から発生する藁は径が大きい大径ギヤ41aには巻きつきにくいので、藁の巻き付きを防止できる。
図8には、図1のコンバインのエンジン64とフィードチェン14の駆動伝動系40との関係を表す正面図を示す。
図8に示すように、エンジン64の冷却ファン66とフィードチェン14の駆動伝動系40との間に空間部Aを設けた構成としても良い。エンジン64からは、ラジエータ67によって熱風が放出され、該熱風はラジエータファン68によって矢印Y方向の冷却ファン66へと流れる。冷却ファン66は熱風の流れを助け、更に加速させるので熱風は空間部Aへと流れる。したがって、本構成を採用することにより、エンジン64からの熱風が空間部Aに拡散して機体2の外に放出されやすくなり、機体2内に熱がこもることを防ぐことができる。
本発明はコンバインのグレンタンクカバーに限らず、その他の農業用、工業用作業車両の各種カバーにおいても利用可能性がある。
本実施形態のコンバインの右側面図である。 図1のコンバインの平面図である。 本実施形態のコンバインのグレンタンクカバーを取り外したときの状態を表す側面図である。 図1のコンバインのグレンタンクカバー部分のS1−S1線矢視図及びフラットボタンの拡大図(丸枠内)である。 図5(a)は、図1のコンバインのグレンタンク部分の正面図であり、図5(b)は、図1のコンバインのグレンタンク部分の右側面図である。 図1のコンバインの操縦席とグレンタンク付近の平面図である。 図7(a)は、図1のコンバインの前方部分のフィードチェーンの駆動伝動系を表す側面図であり、図7(b)は、図1のコンバインの前方部分のフィードチェーンの駆動伝動系を表す正面図である。 図1のコンバインのエンジンとフィードチェンの駆動伝動系との関係を表す正面図である
符号の説明
2 機体 3 走行装置(走行クローラ)
4 走行装置本体 5 走行フレーム
8 分草杆 9 刈取装置
10 脱穀装置 13 グレンタンク
13a 傾斜底板 14 フィードチェーン
16 縦オーガ 17 横オーガ
17a 穀粒排出口 20 操縦席
22 レバー類 25 運転台
28 操向レバー 31 バッテリー
32 グレンタンクカバー 32a 上側カバー
32b 下側カバー 32c 取っ手
33 ボルト 34 フラットボタン
35 排藁処理室 36a、36b プレート
37a、37b パイプ 38a、38b ボス
39 フィードチェーンの駆動伝動部
40 フィードチェーンの駆動伝動系
41a 大径ギア 41b 小径ギヤ
42 プーリ 43a、43b 駆動軸
44 駆動スプロケット 45 ベルト
46 プーリ 47 プレート
48 取り付け穴 49 スプロケット
64 エンジン 65 エンジンカバー
66 ファン 67 ラジエータ
68 ラジエータファン

Claims (3)

  1. 穀稈を脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク(13)を設けたコンバインにおいて、
    コンバインの前進方向に向かって前記グレンタンク(13)の前方又は後方にバッテリー(31)を配置し、前記グレンタンク(13)及び前記バッテリー(31)の一側方を一体的に覆う取り外し可能なカバー(32)を設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記カバー(32)は分割可能な構成を有することを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. コンバインの前進方向に向かって前記グレンタンク(13)及び前記バッテリー(31)の前方又は後方にエンジン(64)を配置し、該エンジン(64)の一側方であって前記カバー(32)と同じ側に該カバー(32)と隣接するエンジンカバー(65)を設け、該エンジンカバー(65)と前記カバー(32)の隣接部分の上面の高さをほぼ同じ高さにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
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JP2022002489A (ja) * 2020-06-23 2022-01-11 株式会社クボタ 農作業機
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