JP2009178138A - 釣用天秤 - Google Patents

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雅也 佐々木
Katsuharu Aoyama
克治 青山
Takeshi Yokoyama
武 横山
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淳 日置
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Abstract

【課題】キャスティング時に仕掛けの絡みを確実に防止することができると共に魚のアタリを確実に認識することができる釣用天秤の提供。
【解決手段】本発明の天秤10は、錘12と、メインワイヤ20と、サブワイヤ30とから構成されている。メインワイヤ20及びサブワイヤ30は、細長線材で構成されている。メインワイヤ20の先端部22に道糸51が連結され、サブワイヤ30の先端部32に仕掛け58が連結される。これにより、道糸51と仕掛け58とが天秤10を介して接続される。サブワイヤ30の先端部32の外径寸法Cは、サブワイヤ30の基端部36の外径寸法Bよりも小さく設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として投げ釣りに使用される釣用天秤の構造に関するものである。
釣りのジャンルに「投げ釣り」と称されるものがある。投げ釣りでは、釣人は、釣竿及び釣用リールを使用して仕掛けを遠投する。一般に投げ釣りでは、仕掛けが遠投されればされるほどターゲットのバイトの確率が上がり、釣果につながると考えられている。このため、従来の仕掛けは、飛距離を伸ばす目的で様々な改良がなされている。
図12は、従来の一般的な投げ釣り用タックルの構成を示す模式図である。同図が示すように、このタックルは、天秤60と、「サルカン」と称される連結具57を介して天秤60に連結された道糸51と、天秤60に連結された仕掛け58とを備えている。仕掛け58は、幹糸54に釣針52が固定されたものである。天秤60は、錘53、メインワイヤ61、及びサブワイヤ62を備えている。サブワイヤ62は、メインワイヤ61に対して直交している。釣人は、釣竿を用いて仕掛け58を遠投する。タックルの中で最も重いのは錘53である。このため、釣人のキャスティング動作により、仕掛け58は、錘53を先頭に飛行する。このとき、幹糸54は、錘53に引っ張られるようにして道糸51側(図12における上側)へ延びて飛行する。同図が示すように、幹糸54がサブワイヤ62によって道糸51から離隔されているので、仕掛け58の飛行中に幹糸54が道糸51に絡まることが防止される。仕掛け58が着水した後に、釣人は、釣用リールを巻き上げて道糸51の弛みを除去し、また、幹糸54が同図の状態となるようにセットする。さらに、釣人は、状況に応じて道糸51をゆっくりとリーリングし、いわゆる引き釣りを行うことにより魚のバイトを誘う。魚がバイトすれば、その振動が天秤60及び道糸51を介して釣人に伝わり、釣人は、魚のヒットを確認する。
メインワイヤとサブワイヤとの線径が異なる天秤が従来から提供されている(例えば特許文献1参照)。この天秤のサブワイヤは、線径が0.3mm以上0.8mm以下の形状記憶合金で構成されており、きわめて柔軟である。そのため、仕掛けの飛行中にサブワイヤが受ける空気抵抗が軽減され、仕掛けの遠投性が向上する。
特開2007−116943号公報
ところで、上記メインワイヤ及びサブワイヤは一般にステンレス線材等から構成されるが、サブワイヤの剛性が低すぎると、キャスティング時に仕掛けが道糸と絡んでしまうおそれがある一方、サブワイヤの剛性が高すぎると、例えば引き釣りの際に釣人が魚のヒット(いわゆるアタリ)を確認することが困難になる。すなわち、天秤の設計においては、特にサブワイヤの剛性の設定が重要である。
本発明は、かかる背景のもとになされたものであって、キャスティング時に仕掛けの絡みを確実に防止することができると共に魚のアタリを確実に認識することができる釣用天秤を提供することを目的とする。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る釣用天秤は、錘、先端部に道糸が連結される細長線材からなるメインワイヤ、及び先端部に仕掛けが連結される細長線材からなるサブワイヤを備えた釣用天秤であって、上記サブワイヤの先端部の外径は、当該サブワイヤの基端部の外径よりも小さく設定されている。
この釣用天秤は、投げ釣りの際に使用され、道糸と仕掛けとを接続する。道糸は、メインワイヤの先端部に連結され、仕掛けは、サブワイヤの先端部に連結される。釣人のキャスティングにより釣用天秤は飛行する。このとき、錘が先行し、メインワイヤに接続された道糸及びサブワイヤに接続された仕掛けが錘に引っ張られるようにして飛行する。サブワイヤの基端部の外径が先端部の外径よりも大きいから、サブワイヤの基端部の剛性は高く設定され得る。したがって、飛行中にサブワイヤが大きく撓むことが防止され、仕掛けが道糸に絡むことがない。しかも、サブワイヤの先端部は基端部に比べて縮径されているから、サブワイヤが飛行中に受ける空気抵抗が低減される。仕掛けが着水して海底に配置された状態で魚のバイトがあったときは、その振動が釣用天秤を介して道糸に伝わる。このとき、サブワイヤの先端部は基端部に比べて縮径されているから、サブワイヤは確実に撓む。したがって、上記振動は道糸に確実に伝達される。
(2) 上記サブワイヤは、縮径された段部を備えていてもよい。
サブワイヤの基端部側と先端部側との間に段部が形成されている。この段部を境界として、サブワイヤの剛性が変更されている。この段部によりサブワイヤが簡易かつ安価に縮径される。
(3) 上記メインワイヤは、上記錘の重心を通る仮想重心線上に配置されていることが好ましい。
これにより、キャスティング時における釣用天秤の飛行姿勢が安定する。したがって、仕掛けの絡みがより確実に防止されると共に釣用天秤の飛距離が伸びる。
(4) 上記サブワイヤは、上記メインワイヤに対して交差するように当該メインワイヤに固定されていることが好ましい。
これにより、魚がヒットしたことによるサブワイヤの振動が錘を介すことなくメインワイヤのみを介して道糸に伝わる。したがって、釣人は、魚の小さなアタリでも確実に認識することが可能となる。
本発明によれば、サブワイヤの先端部の外径が基端部の外径よりも小さく設定されているので、キャスティング時に仕掛けの絡みを確実に防止することができると共に魚のアタリを確実に認識することができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更され得る。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る天秤10の外観斜視図であり、図2は、縦断面図である。
天秤10(本発明の釣用天秤の一例)は、いわゆる投げ釣りの際に使用される。この天秤10は、道糸51(図12参照)と仕掛け58(図12参照)とを接続するものである。図1及び図2が示すように、天秤10は、錘12(本発明の錘の一例)と、道糸51が連結されるメインワイヤ20(本発明のメインワイヤの一例)と、仕掛け58が連結されるサブワイヤ30(本発明のサブワイヤの一例)とを備えている。本実施形態に係る天秤10の特徴とするところは、サブワイヤ30の先端部32(本発明の先端部の一例)の外径がサブワイヤ30の基端部36(本発明の基端部の一例)の外径よりも小さく設定されている点である。後に詳述されるが、サブワイヤ30が縮径されることによって、釣人は、仕掛け58を道糸51に絡ませることなく遠投でき、しかも、魚のアタリを確実に認識することができる。
本実施形態では、メインワイヤ20及びサブワイヤ30が一本のワイヤ14(図5参照)で形成されている。天秤10は、このワイヤ14が錘12に固定されたものである。後述のように、天秤10は、サブワイヤ30がメインワイヤ20とほぼ直交するように折り曲げられて使用される(図10参照)。そして、メインワイヤ20の先端部22(本発明の先端部の一例)に道糸51が連結され、サブワイヤ30の先端部32に仕掛け58が連結されることにより、タックルが完成する。
以下、錘12の構造が説明される。図3は、錘12の縦断面図である。図4は、図3におけるIV−矢視図である。
錘12は、タングステンその他の金属により構成されている。錘12は略紡錘形を呈しており、その外周面は滑らかな曲面に形成されている。錘12が略紡錘形に形成されているため、錘12が飛行中に受ける空気抵抗が小さくなる。なお、錘12の形状は略紡錘形に限定されるものではなく、円錐形等さまざまな形状が採用され得る。
図3が示すように、錘12は挿通孔15を有している。ワイヤ14は、挿通孔15に挿通されている。挿通孔15は、錘12の軸方向(図3における左右方向)に沿って真っ直ぐに形成されている。軸方向とは、錘12の中心を貫き、錘12の重心を通る軸線O(本発明の仮想重心線の一例)の方向である。図4が示すように、挿通孔15は、軸方向と直交する方向の形状が略楕円形状に形成されている。挿通孔15の横方向寸法Yは、メインワイヤ20の基端部26、及びサブワイヤ30の第1基端部37(図5参照)の外径寸法と略等しく設定されている。本実施形態では、基端部26の外径寸法、及び第1基端部37の外径寸法がともに1.2mmに設定されている。このため、挿通孔15の横方向寸法Yは、1.2mmに設定されている。また、挿通孔15の縦方向寸法Xは、基端部26の外径寸法と第1基端部37の外径寸法とを足し合わせた寸法よりも若干大きく設定されている。本実施形態では、前述のように、メインワイヤ20の基端部26の外径寸法、及びサブワイヤ30の第1基端部37の外径寸法がともに1.2mmに設定されている。このため、挿通孔15の縦方向寸法Xは、2.5mmに設定されている。挿通孔15の縦方向寸法X及び横方向寸法Yが前述のように設定されているので、ワイヤ14が挿通孔15に挿通された状態(図2参照)において、軸線Oと交差する方向へのメインワイヤ20及びサブワイヤ30の移動が規制される。
なお、本実施形態では、メインワイヤ20の基端部26の中心軸線と、軸線Oとが一致するように、挿通孔15が形成されている。すなわち、メインワイヤ20の基端部26が軸線O上に配置され、サブワイヤ30の第1基端部37がメインワイヤ20の基端部26に対して錘12の径方向外側に配置されるように挿通孔15が形成されている。
図3が示すように、錘12の下端部18に挿通孔15と連続する係止部17が形成されている。この係止部17は、ワイヤ14の第1環状部41(図5参照)が配置される空間である。係止部17の横方向寸法は、前述の挿通孔15の横方向寸法Y(図4参照)と等しく設定されている。また、係止部17の縦方向寸法Z(図4参照)は、第1環状部41の外径寸法W(図5参照)とほぼ等しく設定されている。
次に、ワイヤ14の構成が説明される。図5は、ワイヤ14の側面図である。図6は、図5におけるVI部の拡大図である。図7は、図5におけるVII部の拡大図である。図8は、図1におけるVIII部の拡大図である。図9は、図1におけるIX部の拡大図である。
ワイヤ14は、本実施形態では、1本のステンレス線材を屈曲させることによって形成されている。図5が示すように、ワイヤ14は、第1環状部41と、メインワイヤ20と、第2環状部42(図9参照)と、サブワイヤ30と、第3環状部43(図9参照)とを有している。
第1環状部41は、図5が示すように、ワイヤ14の略中央部分がリング形状に屈曲されることにより構成されている。これにより、メインワイヤ20とサブワイヤ30とが並列配置されている。ワイヤ14が錘12の下端部18(図3参照)側から挿通孔15に挿通されることによって、第1環状部41は、錘12の係止部17に配置される(図2参照)。第1環状部41の外径寸法Wは、係止部17の内径寸法と略等しく設定されている。具体的には、第1環状部41の外径寸法Wが係止部17の縦方向寸法Z(図4参照)と略等しく設定されている。
ワイヤ14は、次の要領で錘12に取り付けられる。ワイヤ14は、係止部17側から挿通孔15に挿通される。この挿通過程において、第1環状部41が係止部17に嵌め込まれる前に、第1環状部41の内側にピン16(図2参照)が配置される。ピン16は、第1環状部41の内径寸法よりも大きい外径寸法を有する円柱形状の部材であり、例えば真鍮で構成されている。ピン16の外径寸法が第1環状部41の内径寸法よりも大きいため、第1環状部41は、内側に配置されたピン16によって拡径される。この第1環状部41が係止部17に圧入されることによってワイヤ14が錘12に固定される。
ワイヤ14における第1環状部41の一端側がメインワイヤ20である。メインワイヤ20は、外径寸法D(図6及び図7参照)が一定の細長線材である。すなわち、メインワイヤ20の基端部26の外径寸法と先端部22の外径寸法とが等しく設定されている。このメインワイヤ20の外径寸法Dは、挿通孔15の内径寸法を考慮して適切な値に設定される。すなわち、メインワイヤ20の外径寸法Dは、挿通孔15の横方向寸法Y(図4参照)と略等しく設定されている。本実施形態では、メインワイヤ20の外径寸法Dは、1.2mmに設定されている。
メインワイヤ20は、サブワイヤ30とともに挿通孔15に挿通される。前述のように、メインワイヤ20の基端部26の外径寸法は、挿通孔15の横方向寸法Yと等しく設定されている。また、挿通孔15の縦方向寸法Xは、メインワイヤ20の基端部26の外径寸法とサブワイヤ30の第1基端部37の外径寸法との和よりも若干大きく設定されている。このため、ワイヤ14が挿通孔15に挿通されることによって、メインワイヤ20の基端部26が軸線O上に配置される(図8参照)。
図5及び図9が示すように、メインワイヤ20の先端部22に第2環状部42が形成されている。第2環状部42は、メインワイヤ20の先端部22がリング形状に屈曲されることによって形成されている。第2環状部43は、メインワイヤ20に道糸51を連結するためのものである。道糸51は、連結具57(図12参照)を介して第2環状部42に連結される。なお、連結具57を介すことなく第2環状部42に直接道糸51が連結されてもよい。
ワイヤ14における第1環状部41の他端側がサブワイヤ30である。図5が示すように、サブワイヤ30の基端部36は、第1基端部37及び第2基端部38からなる。第1基端部37は、基端部36のうち、錘12の挿通孔15内に配置される部分である(図2参照)。図2が示すように、第2基端部38は、基端部36のうち、錘12の上端部19よりも外側に配置される部分である。これら第1基端部37と第2基端部38との境界に第1段部34(本発明の段部の一例、図5及び図6参照)が形成されている。この第1段部34によって第1基端部37と第2基端部38とが連続している。第2基端部38は、第1段部34において第1基端部37に対して縮径されている。本実施形態では、図6が示すように、第1基端部37の外径寸法Aが1.2mmに設定され、第2基端部38の外径寸法Bが1.0mmに設定されている。
図5が示すように、第2基端部38と先端部32との境界に第2段部35(本発明の段部の一例、図5及び図7参照)が形成されている。サブワイヤ30の先端部32は、第2段部35によって第2基端部38と連続している。先端部32は、第2段部35において第2基端部38に対して縮径されている。本実施形態では、図7が示すように、第2基端部38の外径寸法Bが前述のように1.0mmに設定され、先端部32の外径寸法Cが0.8mmに設定されている。このように、サブワイヤ30の先端部32の外径は、サブワイヤ30の基端部36(第2基端部38)の外径よりも小さく設定されている。すなわち、サブワイヤ30は、第2基端部38よりも先端部32の方が剛性が低くなるように形成されている。
図9が示すように、サブワイヤ30の先端部32に第3環状部43が形成されている。第3環状部43は、サブワイヤ30の先端部32がリング形状に屈曲されることによって形成されている。第3環状部43は、仕掛け58(図12参照)をサブワイヤ30に連結するためのものである。
図10は、実釣時における天秤10の側面図である。
本実施形態に係る天秤10は、以下のように使用される。すなわち、釣人は、図10が示すように、サブワイヤ30の長手方向とメインワイヤ20の長手方向とがほぼ直交するように、サブワイヤ30の第2基端部38を折り曲げる。そして、釣人は、連結具57(図12参照)を介して道糸51をメインワイヤ20の第2環状部42(図9参照)に連結する。また、釣人は、サブワイヤ30の第3環状部43(図9参照)に仕掛け58の幹糸54(図12参照)を連結する。これにより、道糸51と仕掛け58とが天秤10によって連結される。なお、図10では、メインワイヤ20に連結された道糸51、及びサブワイヤ30に連結された仕掛け58が省略されている。
釣人が仕掛け58をキャストすることにより、天秤10は、仕掛け58とともに飛行する。天秤10及び仕掛け58の中で最も重いのは錘12である。したがって、天秤10及び仕掛け58は、錘12が先行し、メインワイヤ20に接続された道糸51及びサブワイヤ30に接続された仕掛け58が錘12に引っ張られるようにして飛行する。図7が示すように、サブワイヤ30の第2基端部38の外径寸法Bが先端部32の外径寸法Cよりも大きいから、第2基端部38は先端部32よりも剛性が高い。これにより、飛行中にサブワイヤ30全体が大きく撓むことが防止されるので、仕掛け58が道糸51に絡むことがない。また、サブワイヤ30の先端部32は、第2基端部38に比べて縮径されているから、サブワイヤ30が飛行中に受ける空気抵抗が低減されている。これにより、天秤10の飛距離が伸びる。
仕掛け58が着水して海底に配置された後は、釣人は、道糸51をゆっくりとリーリングし、いわゆる引き釣りを行うことにより魚のバイトを誘う。魚のバイトがあったときは、その振動が天秤10を介して道糸51に伝わる。前述のように、サブワイヤ30の先端部32は第2基端部38に比べて縮径されているから、少なくともサブワイヤ30の先端部32は魚のバイトにより確実に撓む。したがって、魚のバイトによるサブワイヤ30の振動は、道糸51に確実に伝達される。
以上説明したように、サブワイヤ30の先端部32の外径が第2基端部38の外径よりも小さく設定されているので、キャスティング時に仕掛け58の絡みを確実に防止することができると共に、釣人が魚のアタリを確実に認識することができる。
また、本実施形態では、図8が示すように、メインワイヤ20の基端部26が錘12の軸線O上に配置されている。したがって、キャスティング時における天秤10の飛行姿勢が安定するので、仕掛け58の絡みをより確実に防止され、且つ天秤10の飛距離が伸びる。
なお、本実施形態で示したサブワイヤ30の第1基端部37の外径寸法A、第2基端部38の外径寸法B、及び先端部32の外径寸法Cは一例である。したがって、先端部32の外径寸法Cが第2基端部38の外径寸法Bよりも小さければ、外径寸法A〜Cは本実施形態で例示した寸法に限定されるものではない。例えば、第1基端部37の外径寸法Aと第2基端部38の外径寸法Bとが等しく設定されてもよい。
また、本実施形態では、メインワイヤ20の外径寸法Dがサブワイヤ30の第2基端部38の外径寸法B及び先端部32の外径寸法Cよりも大きく設定されている。ただし、メインワイヤ20の外径寸法Dは、第2基端部38の外径寸法B又は先端部32の外径寸法Cよりも小さく設定されてもよい。
また、本実施形態では、第1段部34及び第2段部35の2箇所でサブワイヤ30の外径寸法が縮径されている。ただし、本発明の段部の数はこれに限定されるものではない。すなわち、例えばサブワイヤ30が第2段部35のみを有していてもよい。また、例えば第1段部34及び第2段部35に加えて、サブワイヤ30に更に段部が設けられていてもよい。
また、本実施形態では第1段部34及び第2段部35でサブワイヤ30が段階的に縮径されている態様について説明したが、サブワイヤ30に必ずしも段部を設ける必要はない。すなわち、例えばサブワイヤ30が基端部36側から先端部32側へ向けて徐々に細くなるように形成してもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態が説明される。図11は、本発明の第2実施形態に係る天秤70の側面図である。第2実施形態に係る天秤70(本発明の釣用天秤の一例)が第1実施形態と異なる点は、サブワイヤ30がメインワイヤ20に対して交差するようにメインワイヤ20に固定されている点であり、その他は第1実施形態と同様である。このため、第1実施形態と共通する点については同一符号が付されている。
第2実施形態におけるサブワイヤ30は、第1基端部37を有していない。すなわち、サブワイヤ30は、第2基端部38及び先端部32を有しており、第2基端部38がメインワイヤ20の基端部26に固定されている。つまり、錘12にはサブワイヤ30が固定されておらず、メインワイヤ20のみが固定されている。
サブワイヤ30の第2基端部38には、固定具72が設けられている。固定具72は、サブワイヤ30をメインワイヤ20に固定するためのものである。固定具72は、内径寸法がメインワイヤ20の外径寸法Dよりも若干大きい円筒形状の部材であり、例えばステンレスで構成される。サブワイヤ30は、固定具72の軸線方向(図11における上下方向)と直交するように、固定具72の外周面に固定されている。固定具72は、メインワイヤ20の基端部26に溶接されている。このため、図11が示すように、サブワイヤ30がメインワイヤ20に対してほぼ直角に交差する。
このように、天秤70では、サブワイヤ30が錘12を介さずメインワイヤ20に直接連結されているので、魚がヒットしたことによるサブワイヤ30の振動が錘12を介すことなくメインワイヤ20及び連結具57のみを介して道糸51に伝わる。したがって、錘12による上記振動の減衰が減少するため、釣人は、魚の小さなアタリでも確実に認識することができる。
本発明は、主として投げ釣りに使用される釣用天秤に適用され得る。
図1は、本発明の第1実施形態に係る天秤10の外観斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る天秤10の縦断面図である。 図3は、錘12の縦断面図である。 図4は、図3におけるIV−矢視図である。 図5は、ワイヤ14の側面図である。 図6は、図5におけるVI部の拡大図である。 図7は、図5におけるVII部の拡大図である。 図8は、図1におけるVIII部の拡大図である。 図9は、図1におけるIX部の拡大図である。 図10は、実釣時における天秤10の側面図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る天秤70の側面図である。 図12は、従来の一般的な投げ釣り用タックルの構成を示す模式図である。
符号の説明
10,70・・・天秤(釣用天秤)
12・・・錘
20・・・メインワイヤ
22・・・先端部
30・・・サブワイヤ
32・・・先端部
34・・・第1段部(段部)
35・・・第2段部(段部)
36・・・基端部
51・・・道糸
58・・・仕掛け
O・・・軸線(仮想重心線)

Claims (4)

  1. 錘、先端部に道糸が連結される細長線材からなるメインワイヤ、及び先端部に仕掛けが連結される細長線材からなるサブワイヤを備えた釣用天秤であって、
    上記サブワイヤの先端部の外径は、当該サブワイヤの基端部の外径よりも小さく設定されている釣用天秤。
  2. 上記サブワイヤは、縮径された段部を備えている請求項1に記載の釣用天秤。
  3. 上記メインワイヤは、上記錘の重心を通る仮想重心線上に配置されている請求項1又は2に記載の釣用天秤。
  4. 上記サブワイヤは、上記メインワイヤに対して交差するように当該メインワイヤに固定されている請求項1から3のいずれかに記載の釣用天秤。
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