JP3111281U - 釣り竿 - Google Patents
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Abstract
【課題】外通し式の釣り竿にベイトリールを取付けて船釣り用の釣り竿として用いても釣糸のスムースな動きを阻害しない釣り竿を提供する。
【解決手段】先細りの筒体11を複数本連結する魚釣り用竿の元竿12の周面にリール取付け部13を有する釣り竿10において、リール取付け部13の延長上同一周面の元竿12の竿先側に第1の釣糸挿通孔14を有すると共に、第1の釣糸挿通孔14を超える元竿12の竿先側に第1の釣糸挿通孔14が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔15を有する。
【選択図】図1
【解決手段】先細りの筒体11を複数本連結する魚釣り用竿の元竿12の周面にリール取付け部13を有する釣り竿10において、リール取付け部13の延長上同一周面の元竿12の竿先側に第1の釣糸挿通孔14を有すると共に、第1の釣糸挿通孔14を超える元竿12の竿先側に第1の釣糸挿通孔14が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔15を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、魚釣りに用いるための振出し竿や、並継ぎ竿等の釣り竿に関し、より詳細には、例えば、船釣りに用いるような竿先から錘の力で釣糸を繰り出すための釣り竿に関する。
通常、リールを取り付けて用いる振出し竿や、並継ぎ竿等のような釣り竿は、グラスファイバーや、カーボンや、竹等からなる複数の先細りの筒体を複数本連結して一本の釣り竿としている。ここで、振出し竿とは、先細りの太い側の筒体内部に順次細い側の筒体が収納されて先細り側から筒体を引っ張り出すことで複数本が連結される釣り竿のことである。また、並継ぎ竿とは、先細りの太い側の筒体の先細り側の内部に外側から細い側の筒体の先太り側を差込んで複数本が連結される釣り竿のことである。これらの釣り竿は、筒体の中の最も手元側の元竿の周面にスピニングリールや、ベイトリール(両軸リール)等のリールが着脱自在として取り付けることができるためのリール取付け部を有している。また、通常、釣り竿には、筒体の周面に軸方向に対して間隔を持って複数の釣糸ガイドが取り付けられて、リールから繰り出される釣糸を筒体に沿って竿先に導くようにした外通し式となっている。あるいは、釣り竿の中には、リールから引き出される釣糸を筒体の筒中に通すようにした中通し式のものもある。
外通し式の釣り竿は、スピニングリールをリール取付け部に装着する場合には、リール取付け部及び釣糸ガイドを筒体の下側にして使用している。また、外通し式の釣り竿は、ベイトリールをリール取付け部に装着する場合には、リール取付け部及び釣糸ガイドを筒体の上側にして使用することとなる。しかしながら、ベイトリールを外通し式の釣り竿に用いるのは、釣糸ガイドが上側に向いているので、釣糸が筒体に接触したり、濡れた釣糸が筒体にへばり付いたり、竿先から垂れる釣糸が最竿先の釣糸ガイドに絡み付いたりして、釣糸のスムースな動きを阻害している。従って、ベイトリールをリール取付け部に装着する場合には、通常、中通し式の釣り竿が用いられている。
従来の釣り竿には、外通し式の釣り竿でありながら、装着するリールの種類に関わらず、釣り竿の使用形態を任意に設定できる釣り竿として、元竿がリール取付け部及びリール取付け部と周方向を同一にする周面においてリール取付け部の穂先側に形成された第1釣糸挿通孔を有している。そして、元竿の穂先側に連結される元上竿は、周面に設けられた釣糸ガイド、及び釣糸ガイドと周方向を同一にする周面において釣糸ガイドの竿元側に形成された第2釣糸挿通孔を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、従来の釣り竿には、一本の釣り竿でスピニングリール及びベイトリールのいずれであっても適切に使用できる釣り竿として、竿本体の基端側にリール取付け部から先部側に、所定間隔で釣糸ガイドが設けられている釣り竿において、竿本体の少なくとも基端側に取付けられている釣糸ガイドには、糸通しリングが上下二段に配置されているものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前述したような従来の釣り竿は、未だ解決すべき次のような問題がある。
(1)従来の外通し式の釣り竿のリール取付け部にスピニングリールを取付けて用いる釣り竿は、リールを筒体の下側にして用いて投げ釣り用として用いるのに好適である。しかしながら、この形態の釣り竿を船釣り用として使用する場合のスピニングリールは、このスピニングリールから繰り出される釣糸を指先で触れながら魚の微妙な当たりを掴むことが難しいので、船釣り用として用いるのは不向きとなっている。
(1)従来の外通し式の釣り竿のリール取付け部にスピニングリールを取付けて用いる釣り竿は、リールを筒体の下側にして用いて投げ釣り用として用いるのに好適である。しかしながら、この形態の釣り竿を船釣り用として使用する場合のスピニングリールは、このスピニングリールから繰り出される釣糸を指先で触れながら魚の微妙な当たりを掴むことが難しいので、船釣り用として用いるのは不向きとなっている。
(2)釣り竿のリール取付け部にベイトリールを取付けて用いる釣り竿は、リールを筒体の上側にして用いてリールから繰り出される釣糸を指先で触れながら操作すると共に、ベイトリールに設けられている水深計で水深を計りながら操作することができ、船釣り用として好適である。しかしながら、従来の外通し式の釣り竿のリール取付け部にベイトリールを筒体の上側にして取付けて船釣り用とする釣り竿は、筒体の周面に軸方向に対して間隔を持って複数取付けられる釣糸ガイドをリールから繰り出される釣糸の延長方向に竿先まで整列させて取付けなければ、釣糸に大きな負荷がかかった時に、釣り竿全体にねじれ現象が発生し魚釣り操作が難しくなるので、釣糸ガイドを上側に向ける必要があるが、この状態では、釣糸が筒体に接触したり、濡れた釣糸が筒体にへばり付いたり、竿先から垂れる釣糸が最竿先の釣糸ガイドに絡み付いたり、釣糸ガイドが重みでずれて釣糸が絡まったりして、釣糸のスムースな動きを阻害することとなっている。
(3)従来の中通し式の釣り竿のリール取付け部にベイトリールを取付けて用いる釣り竿は、リールを筒体の上側にして用いてリールから繰り出される釣糸を指先で触れながら魚の微妙な当たりを掴むことができると共に、釣糸が平行に出し入れできて糸よれがなく、しかも釣糸の釣り竿への絡みつき等の釣糸のスムースな動きの阻害の発生を防止することができる。しかしながら、中通し式の釣り竿は、外通し式の釣り竿の釣糸ガイドに比べて筒体の中で動く釣糸の抵抗が大きくなるので、船釣り時の錘によって繰り出される釣糸を沈めるまでの時間がかかると共に、引き上げるまでの時間と、労力がかかっている。この問題は、水深が深くなればなるほど顕著になっている。
(4)特開2004−173562号公報で開示する釣り竿は、元竿に設ける第1釣糸挿通孔と、元竿に連結する次の筒体である元上竿に設ける第2釣糸挿通孔を介して筒体のリール取付け部側から反対側の周面に釣糸を引き出せるようにして釣り竿のリール取付け部にベイトリールを取付けて外通し式と用いることができるようにしている。しかしながら、釣糸は、元竿に設ける第1釣糸挿通孔から元竿に連結する次の筒体である元上竿に設ける第2釣糸挿通孔に通す必要があるので、筒体の中に入れた釣糸を距離を隔てて再度筒体の外に取り出すことが難しく、釣り竿を準備するのに時間と、労力が必要となっている。
(5)特開平9−98694号公報で開示する釣り竿は、筒体の少なくとも基端側に取付けられている外通し式の釣糸ガイドの糸通しリングを上下二段に配置して、一本の釣り竿でリールから繰り出される釣糸の位置が異なるスピニングリール及びベイトリールのいずれであっても適切に使用できるようにしている。しかしながら、釣り竿のリール取付け部にベイトリールを取付けて用いる釣り竿を船釣り用として用いる場合には、釣糸ガイドが上側に向いているので、釣糸が筒体に接触したり、濡れた釣糸が筒体にへばり付いたり、竿先から垂れる釣糸が最竿先の釣糸ガイドに絡み付いたり、釣糸ガイドが重みでずれて釣糸が絡まったりして、釣糸のスムースな動きを阻害することとなっている。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、外通し式の釣り竿にベイトリールを取付けて船釣り用の釣り竿として用いても釣糸のスムースな動きを阻害しない釣り竿を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の考案に係る釣り竿は、先細りの筒体を複数本連結する魚釣り用竿の元竿の周面にリール取付け部を有する釣り竿において、リール取付け部の延長上同一周面の元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔を有すると共に、第1の釣糸挿通孔を超える元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔を有する。
前記目的に沿う第2の考案に係る釣り竿は、先細りの筒体を複数本連結する並継ぎ竿の元竿の周面にリール取付け部を有する釣り竿において、リール取付け部の延長上同一周面の元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔を有すると共に、第1の釣糸挿通孔を超える元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔を有し、しかも元竿内部に第1の釣糸挿通孔と第2の釣糸挿通孔を連結する案内パイプを有する。
ここで、釣り竿は、元竿のリール取付け部の延長上同一周面の竿先側に設けられた第1の釣糸挿通孔との間の延長上同一周面上にリールから延設される釣糸が挿通できる1又は複数の第1の釣糸ガイドを有すると共に、元竿を介して竿先側に連結する他の筒体のリール取付け部の反対側周面上に第2の釣糸挿通孔から延設される釣糸が導かれるための1又は複数の第2の釣糸ガイドを有するのがよい。
請求項1又はこれに従属する請求項3記載の釣り竿は、リール取付け部の延長上同一周面の元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔を有すると共に、第1の釣糸挿通孔を超える元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔を有するので、魚釣り用竿の元竿のリール取付け部を上側に向けてベイトリールを取付け、リールから繰り出される釣糸を指先で触れながら操作できると共に、リールから繰り出される釣糸を容易に筒体の下側に導出させて竿先から引き出すことができ、釣糸のスムースな動きを阻害することなく魚釣りを行うことができる釣り竿を提供できる。
請求項2又はこれに従属する請求項3記載の釣り竿は、リール取付け部の延長上同一周面の元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔を有すると共に、第1の釣糸挿通孔を超える元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔を有し、しかも元竿内部に第1の釣糸挿通孔と第2の釣糸挿通孔を連結する案内パイプを有するので、並継ぎ竿の元竿のリール取付け部を上側に向けてベイトリールを取付け、リールから繰り出される釣糸を指先で触れながら操作できると共に、リールから繰り出される釣糸を筒体の下側に導出させて竿先から引き出すことができ、釣糸のスムースな動きを阻害することなく魚釣りを行うことができる並継ぎ竿の釣り竿を提供できる。また、元竿に設ける案内パイプによって、第1の釣糸挿通孔と第2の釣糸挿通孔間に釣糸を挿通させる時に、特段の治具を用いることなく簡単に通すことができる釣り竿を提供できる。
特に、請求項3記載の釣り竿は、元竿のリール取付け部の延長上同一周面の竿先側に設けられた第1の釣糸挿通孔との間の延長上同一周面上にリールから延設される釣糸が挿通できる1又は複数の第1の釣糸ガイドを有すると共に、元竿を介して竿先側に連結する他の筒体のリール取付け部の反対側周面上に第2の釣糸挿通孔から延設される釣糸が導かれるための1又は複数の第2の釣糸ガイドを有するので、釣糸が筒体に接触したり、濡れた釣糸が筒体にへばり付いたり、竿先から垂れる釣糸が最竿先の第2の釣糸ガイドに絡み付いたり、第2の釣糸ガイドが重みでずれて釣糸が絡まったりすることが防止でき、釣糸のスムースな動きを阻害するのを防止することができる釣り竿を提供できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態について説明し、本考案の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ第1の考案の一実施の形態に係る釣り竿の正面図、平面図、図2は第2の考案の一実施の形態に係る釣り竿の正面図、図3は第1又は第2の考案の一実施の形態に係る釣り竿にリールを装着した場合の説明図である。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ第1の考案の一実施の形態に係る釣り竿の正面図、平面図、図2は第2の考案の一実施の形態に係る釣り竿の正面図、図3は第1又は第2の考案の一実施の形態に係る釣り竿にリールを装着した場合の説明図である。
図1(A)、(B)に示すように、第1の考案の一実施の形態に係る釣り竿10は、グラスファイバーや、カーボンや、竹等からなる複数の先細りの筒体11を複数本連結する魚釣り用の竿であって、細い側の筒体11が太い側の筒体11の中に順次収められて、中からそれぞれの筒体11が順次引き出される形態の振出し竿や、太い側の筒体11に細い側の筒体11を順次差込む形態の並継ぎ竿等からなっている。この釣り竿10は、筒体11の最も手元側の元竿12の周面に、釣糸を引き出したり、巻き取ることができるリールを取付けるためのリール取付け部13を有している。魚釣りをするためのリールには、例えば、投げ釣り用として最も一般的なスピニングリールや、船釣り用として一番使用頻度の高いベイトリール(両軸リール)や、ベイトリールの原型である太鼓リール等様々な形態のものが知られている。この釣り竿10に取付けられるリールには、この釣り竿10が船釣り用として特に有効に機能を発揮できることから、ベイトリールや、太鼓リールが特に好ましい。
この釣り竿10は、元竿12に設けられたリール取付け部13の延長上同一周面のこの元竿12の竿先側の位置に周囲をセラミックや、硬質樹脂等からなる筒体11の長さ方向に長い楕円形リングで保護した第1の釣糸挿通孔14を有している。また、この釣り竿10は、この元竿12に設けられた第1の釣糸挿通孔14の位置を超える元竿12の竿先側の位置に周囲をセラミックや、硬質樹脂等からなる筒体11の長さ方向に長い楕円形リングで保護した第2の釣糸挿通孔15を有している。しかも、この第2の釣糸挿通孔15は、元竿12のリール取付け部13の延長上同一周面に設けられた第1の釣糸挿通孔14の実質的180°反対側の延長上周面に有している。第1の釣糸挿通孔14や、第2の釣糸挿通孔15の周囲を保護するために設けられているセラミックや、硬質樹脂等からなる筒体の長さ方向に長い楕円形リングは、釣糸が第1の釣糸挿通孔14や、第2の釣糸挿通孔15を挿通する時の接触による挿通孔周囲の磨耗を防止することができることで設けられている。
この釣り竿10は、リール取付け部13に取付けられたリールから繰り出される釣糸、又はリールに収納される釣糸を第1の釣糸挿通孔14と、第2の釣糸挿通孔15を介してリールの位置と反対側方向に引き出したり、リールの位置と反対側方向からリールに収納したりすることができる。この釣り竿10は、例えば、船釣りのような場合に、リールを筒体11の上側に取付けて、釣糸を筒体11の下側に引き出したり、逆に筒体11の下側の釣糸を筒体11の上側のリールに巻き取ったりすることができるので、釣糸を錘の力で水面下に引き出すことができると共に、リールの釣糸に指先をあてがいながら魚の微妙な当たりを捉えることができ、しかも釣糸を釣り竿10に絡ませることなく繰り出したり、引き上げたりすることができる。
この釣り竿10には、元竿12に設けられたリール取付け部13の延長上同一周面の竿先側に設けられている第1の釣糸挿通孔14との間の元竿12の延長上同一周面上に、リールから延設される釣糸が挿通して導かれるための1又は複数の第1の釣糸ガイド16を有している。そして、この釣り竿10は、元竿12を介して竿先側に連結する他の筒体11の元竿12に設けられたリール取付け部13の実質的反対側周面上に、第2の釣糸挿通孔15から延設される釣糸が挿通して導かれるための1又は複数の第2の釣糸ガイド17を有している。この第1の釣糸ガイド16と、第2の釣糸ガイド17は、筒体11の上側のリールから繰り出される釣糸を筒体11の竿先の下側に釣糸を釣り竿10に絡ませることなく水中に投入できたり、釣糸を釣り竿10に絡ませることなく水中から引き上げたりすることができるようにするために設けられている。なお、通常、この第1の釣糸ガイド16と、第2の釣糸ガイド17の釣糸が挿通する部分には、第1の釣糸挿通孔14や、第2の釣糸挿通孔15の周囲に設けた楕円形リングと同様のセラミックや、硬質樹脂等からなる円形リングが設けられているので、ガイド孔周囲の磨耗を防止することができるようになっている。
図2に示すように、第2の考案の一実施の形態に係る釣り竿10aは、グラスファイバーや、カーボンや、竹等からなる複数の先細りの筒体11を複数本連結する魚釣り用の竿であって、太い側の筒体11に細い側の筒体11を順次差込む形態の並継ぎ竿からなっている。この釣り竿10aは、筒体11の最も手元側の元竿12aの周面に、釣糸を引き出したり、巻き取ることができるリールを取付けるためのリール取付け部13を有している。魚釣りをするためのリールには、スピニングリールや、ベイトリール(両軸リール)や、太鼓リール等様々な形態のものが知られているが、この釣り竿10aに取付けられるリールには、この釣り竿10aが船釣り用として特に有効に機能を発揮できることから、ベイトリールや、太鼓リールが特に好ましい。
この釣り竿10aは、元竿12aに設けられたリール取付け部13の延長上同一周面のこの元竿12aの竿先側の位置に周囲をセラミックや、硬質樹脂等からなる筒体11の長さ方向に長い楕円形リングで保護した第1の釣糸挿通孔14を有すると共に、第1の釣糸挿通孔14の位置を超える元竿12aの竿先側の位置に周囲をセラミックや、硬質樹脂等からなる筒体11の長さ方向に長い楕円形リングで保護した第2の釣糸挿通孔15を有している。そして、この第2の釣糸挿通孔15は、元竿12aのリール取付け部13の延長上同一周面に設けられた第1の釣糸挿通孔14の実質的180°反対側の延長上周面に有している。しかも、元竿12aの内部には、元竿12aに設けられた第1の釣糸挿通孔14と、第2の釣糸挿通孔15を連結する筒状の案内パイプ18が設けられている。なお、第1の釣糸挿通孔14や、第2の釣糸挿通孔15の周囲を保護するために設けられているセラミックや、硬質樹脂等からなる筒体の長さ方向に長い楕円形リングは、第1の考案の場合と同様に、釣糸が第1の釣糸挿通孔14や、第2の釣糸挿通孔15を挿通する時の接触による挿通孔周囲の磨耗を防止することができることで設けられている。また、元竿12aの内部に設けられる案内パイプ18は、リールから繰り出される釣糸を特段の釣糸挿通のための治具を用いることなく容易に元竿12aの上側の第1の釣糸挿通孔14から下側の第2の釣糸挿通孔15に挿通させることができる。
この釣り竿10aは、釣り竿10の場合と同様に、リール取付け部13に取付けられたリールから繰り出される釣糸、又はリールに収納される釣糸を第1の釣糸挿通孔14と、第2の釣糸挿通孔15を介してリールの位置と反対側方向に引き出したり、リールの位置と反対側方向からリールに収納したりすることができる。この釣り竿10aは、リールを筒体11の上側に取付けて、釣糸を筒体11の下側に引き出したり、逆に筒体11の下側の釣糸を筒体11の上側のリールに巻き取ったりすることができるので、船釣りのような場合に釣糸を錘の力で水面下に引き出すことができると共に、リールの釣糸に指先をあてがいながら魚の微妙な当たりを捉えることができ、しかも釣糸を釣り竿10aに絡ませることなく引き上げたりすることができる。
この釣り竿10aには、釣り竿10の場合と同様に、元竿12aに設けられたリール取付け部13と第1の釣糸挿通孔14との間の同一周面上に、リールから延設される釣糸が挿通して導かれるための1又は複数の第1の釣糸ガイド16を有している。そして、この釣り竿10aは、釣り竿10の場合と同様に、元竿12aを介して竿先側に連結する他の筒体11のリール取付け部13の実質的反対側周面上に、第2の釣糸挿通孔15から延設される釣糸が挿通して導かれるための1又は複数の第2の釣糸ガイド17を有している。この第1の釣糸ガイド16と、第2の釣糸ガイド17は、筒体11の上側のリールから繰り出される釣糸を筒体11の竿先の下側に釣糸を釣り竿10aに絡ませることなく水中に投入できたり、釣糸を釣り竿10aに絡ませることなく水中から引き上げたりすることができるようにするために設けられている。なお、通常、この第1の釣糸ガイド16と、第2の釣糸ガイド17の釣糸が挿通する部分には、第1の釣糸挿通孔14や、第2の釣糸挿通孔15の周囲に設けた楕円形リングと同様のセラミックや、硬質樹脂等からなる円形リングが設けられているので、ガイド孔周囲の磨耗を防止することができるようになっている。
次いで、図3を参照しながら、釣り竿10、10aのそれぞれ元竿12、12aに設けられたリール取付け部13にリールを装着した場合の釣り竿10、10aについて詳細に説明する。なお、図3は釣り竿10の場合の説明図として示している。通常、船釣りの場合にリール取付け部13に取付けられるリールには、釣糸19を上部から直接指先で触れることができ、微妙な魚の当たりを指先で感じながら釣ることができるベイトリール20や、ベイトリール20の原型である太鼓リールがよく用いられている。
このベイトリール20は、スピニングリールのように元竿12、12aのリール取付け部13を下側にしてリールを下側に向けて取付けるのではなく、リール取付け部13を上側にしてリールを上側に向けて取付けている。そして、ベイトリール20から繰り出される釣糸19は、元竿12、12aに設けられた第1の釣糸ガイド16を介して元竿12、12aに設けられた第1の挿通孔14の元竿12内部に挿通、あるいは元竿12aの案内パイプ18に挿通され、元竿12、12aの内部を筒体11の竿先側に延設されて元竿12、12aの第1の釣糸挿通孔14の反対側周面に設けられた第2の釣糸挿通孔15から元竿12、12aの筒体11外部に挿通している。更に、釣糸19は、元竿12、12aの竿先側に連結する他の筒体11に設けられた第2の釣糸ガイド17を介して最竿先の第2の釣糸ガイド17aから水中に垂れ下がるようになっている。なお、釣り竿10は、釣糸19を第1の釣糸挿通孔14から第2の釣糸挿通孔15に元竿12内部に最初に挿通させるためには、針金等を第1、第2の釣糸挿通孔14、15間に挿通させ、この針金等に形成された先端部の鉤状部に釣糸19を引っ掛けて針金等を引っ張り出すことで容易に挿通させることができる。また、釣り竿10aは、釣糸19を第1の釣糸挿通孔14から第2の釣糸挿通孔15に元竿12a内部を通過させて最初に挿通させるためには、元竿12aの内部に設けられている案内パイプ18に差込むだけで、簡単に挿通させることができる。これらの釣り竿10、10aは、複数の筒体11にまたがって釣糸19を筒体11内部に挿通させる必要がある中通し式の釣り竿のような面倒な釣糸取付け操作を一切必要としない。
本考案の釣り竿は、釣り竿にリールを上向きに取付けて、リールから引き出される釣糸を釣り竿の元竿の上側から下側に設ける挿通孔を介して釣り竿の下側に延設させて使用するような、特に、船釣り用として好適に使用することができる。
10、10a:釣り竿、11:筒体、12、12a:元竿、13:リール取付け部、14:第1の釣糸挿通孔、15:第2の釣糸挿通孔、16:第1の釣糸ガイド、17、17a:第2の釣糸ガイド、18:案内パイプ、19:釣糸、20:ベイトリール
Claims (3)
- 先細りの筒体を複数本連結する魚釣り用竿の元竿の周面にリール取付け部を有する釣り竿において、
前記リール取付け部の延長上同一周面の前記元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔を有すると共に、該第1の釣糸挿通孔を超える前記元竿の竿先側に前記第1の釣糸挿通孔が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔を有することを特徴とする釣り竿。 - 先細りの筒体を複数本連結する並継ぎ竿の元竿の周面にリール取付け部を有する釣り竿において、
前記リール取付け部の延長上同一周面の前記元竿の竿先側に第1の釣糸挿通孔を有すると共に、該第1の釣糸挿通孔を超える前記元竿の竿先側に前記第1の釣糸挿通孔が設けられる周面に対して反対側となる周面に第2の釣糸挿通孔を有し、しかも前記元竿内部に前記第1の釣糸挿通孔と前記第2の釣糸挿通孔を連結する案内パイプを有することを特徴とする釣り竿。 - 請求項1又は2記載の釣り竿において、前記元竿の前記リール取付け部の延長上同一周面の竿先側に設けられた前記第1の釣糸挿通孔との間の延長上同一周面上にリールから延設される釣糸が挿通できる1又は複数の第1の釣糸ガイドを有すると共に、前記元竿を介して竿先側に連結する他の前記筒体の前記リール取付け部の反対側周面上に前記第2の釣糸挿通孔から延設される前記釣糸が導かれるための1又は複数の第2の釣糸ガイドを有することを特徴とする釣り竿。
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