JP4740225B2 - 釣針及び釣針セット - Google Patents
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この釣針1は、主として、ワームと称される非常に可撓性に富んだルアーが装着される釣針である。この釣針1は、基部2と、軸部3と、これらを連続させるオフセット部4と、軸部3に連続する懐部5とを有して構成されている。基部2の端部6は、図7が示すように、円環状に形成されている。釣糸(一般に、「ライン」と称される。)は、この端部6に連結されるようになっており、この端部6は、特に「アイ」と称される。
ワームは、この釣針1が突き刺されることによって、当該釣針に装着固定されるようになっており、従来のルアー用の釣針は、ワームを確実に装着固定するいため等を目的として、種々の改良がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
同図が示すように、このダウンショットリグ7では、ライン8の下端部にシンカー9が装着されており、ライン8の中間位置(シンカー9の上方)において上記釣針1が連結されている。釣針1には、ワーム10が係止されている。
釣人は、このダウンショットリグ7を水中で操作することにより、ワーム10は、実際に泳いでいるように演出される。
そこで、本発明の目的は、釣糸の長手方向に対して略直交した姿勢で当該釣糸に確実に固定され得る釣針及び釣針セットを提供することである。
この構成によれば、連結部は、ラインの長手方向に沿って配置される。連結部は、真直棒状に形成された真直部を有するから、例えば所定長さに切断された他の釣糸によって、真直部の軸方向に沿って当該連結部とラインとが強固に結び付けられる。これにより、連結部のラインの長手方向に対する角度が変化することはない。
なお、連結部がラインに結び付けられる方法は、既知の様々な方法が採用され得る。例えば、当該ライン自体が連結部に結び付けられるようなノットが採用されてもよいことは勿論である。
真直部の長さがかかる寸法に設定されることにより、連結部のラインの長手方向に対する角度は、確実に保持される。
この構成では、連結部が管状部材に挿通された状態で当接部が管状部材の端面に当接するから、当該連結部が不用意に管状部材から抜けてしまうことがないという利点がある。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣針の正面図である。
この釣針20は、主としてワーム(ルアー)が装着されるようになっており、後に詳述されるが、ラインLに対して略直交するように取り付けられるようになっている。
釣針20は、本体21(釣針本体)と、オフセット部22と、連結部23とを備えている。釣針20は、例えば炭素鋼等からなる線状部材により構成されており、上記本体21、オフセット部22及び連結部23は、同図が示すように、略同一平面上(図1の紙面上)で連続して一体的に形成されている。なお、上記本体21、オフセット部22及び連結部23が略同一平面上で一体的に形成されるほかに、例えば、本体21がその軸方向に沿って若干螺旋状に、つまり、いわゆる「ひねり」が形成されていてもよい。
オフセット部22は、図1が示すように、上記軸部24に連続し、クランク状に(略L字状に)形成されている。このオフセット部22が設けられることにより、本体21は、連結部23の位置(ラインLに対する釣針20の取付位置)に対して所定距離aだけオフセットされる。つまり、図1において、本体21は、ラインLに対して所定距離aだけ下方へ移動される。このオフセット部22による作用効果については、後述される。
連結部23は、図1が示すように、オフセット部22の端部27に略直交するように連続されている。
連結部23は、真直棒状に形成された真直部28と、真直部28に連続され、真直部28に対して鋭角的に折り曲げられた折曲部29とを有する。本実施形態では、真直部28の寸法cは、1.5mm〜2.5mmの範囲で設定されるのが好ましい。ただし、この寸法は、1.0mm〜5.0mmの範囲で適宜設定され得る。
なお、折曲部29は、真直部28に対して鋭角的でなく鈍角的に折り曲げられていてもよいし、また、折曲部29が省略されてもよい。
ラインLに釣針20が結び付けられる。このとき、連結部23の真直部28がラインLの長手方向に沿って配置され、ラインLが例えばユニノット等の既知のノットにより真直部28に結び付けられる。つまり、ラインL自体が真直部28の軸方向に沿って螺旋状に巻回され、連結部23に結び付けられる。これにより、釣針20は、ラインLに固定される。
このとき、オフセット部22によって、本体21は、ラインLに対して所定距離aだけ下方へ移動されるので(図1参照)、ワーム31の頭部32と胴部33とが略水平に(略同一平面上に)配置されることになる。したがって、当該ダウンショットリグ30が水中に投入された場合には、ワーム30は、より自然な姿勢に保持される。
次に、本発明の第2の実施形態について説明される。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る釣針セット40の構成を示す正面図である。
この釣針セット40は、釣針41と、固定用ゴム管42(管状部材)とを備えている。本実施形態が上記第1の実施形態と異なるところは、この固定用ゴム管42が備えられている点、及び釣針41は、上記釣針20と略同様の構成であるが、釣針41の連結部43は、単純に真直な棒状に形成されている点である。なお、釣針41のその他の構成については、上記釣針20と同様である。
具体的に本実施形態では、固定用ゴム管42の内径寸法d1は、0.2mmに設定され、上記連結部43の外径寸法d2は、0.5mmに設定されている。ただし、上記寸法d1は、0.2mm〜1.0mmの範囲で適宜設定され、上記寸法d2は、0.2mm〜1.0mmの範囲で適宜設定される。
このように本実施形態に係る釣針セット40では、釣針41の本体21がラインLに対して略直交するように配置され、且つこの姿勢が保持されるので、釣針41に装着されたワームは、水中において略水平な姿勢に保持され、釣人は、簡単にワームがよりリアルな泳ぎをするように演出することができる。
この変形例に係る釣針45が上記第2の実施形態に係る釣針41と異なるところは、連結部43の下端部に当接部46が形成されている点である。なお、釣針45のその他の構成については、上記釣針41と同様である。
上記当接部46は、図4が示すように、略三角形状に形成されており、その頂部48が下方に位置する。本変形例では、この頂部48は、略球面状に形成されている。また、この当接部46の底面部49は、連結部43から横方向(連結部43の径方向)に突出している。
なお、この当接部46は、連結部43の下端部が圧延されることにより形成されるが、当接部46が別部材として構成され、連結部43に固着されていてもよい。
しかも、本変形例では、当接部46の頂部48が球面状に形成されているから、連結部43が固定用ゴム管42に圧入される際に、固定用ゴム管42が損傷を受けることがなく、連結部43は、固定用ゴム管42に容易に貫通される。
20・・・釣針
21・・・本体
22・・・オフセット部
23・・・連結部
24・・・軸部
25・・・懐部
27・・・端部
28・・・真直部
29・・・折曲部
30・・・ダウンショットリグ
31・・・ワーム
34・・・下端部
35・・・シンカー
40・・・釣針セット
41・・・釣針
42・・・固定用ゴム管
43・・・連結部
45・・・釣針
46・・・当接部
48・・・頂部
49・・・底面部
Claims (3)
- 釣針及びラインを有し、
上記釣針が、
軸部及び軸部に連続する懐部を有する釣針本体と、
釣針本体の軸部側端部に当該軸部の軸方向に沿って連続し、クランク状に形成されたオフセット部と、
オフセット部に略直交する方向に連続し、上記ラインの長手方向に沿って配置された状態で当該ラインに連結されている真直棒状に形成された真直部を有する連結部とを備えており、
上記連結部の外径寸法よりも小さい内径寸法に形成された可撓性材料からなる管状部材を更に備えており、
上記ラインが上記管状部材に挿通され、上記連結部が上記管状部材の内側に嵌め込まれている釣針セット。 - 上記真直部は、1.0mm〜5.0mmの長さに設定されている請求項1に記載の釣針セット。
- 上記連結部の端部は、当該連結部が上記管状部材に挿通された状態で当該管状部材の端面に当接する当接部を備えている請求項1又は2に記載の釣針セット。
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JP2007321483A JP4740225B2 (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 釣針及び釣針セット |
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