JP5709361B2 - 釣り糸 - Google Patents

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本発明は、魚を釣るための釣り糸、特に海底に伏せるようにして生息する魚を生き餌によって釣るための釣り糸に関する。
海中に伏して生息する魚、例えばヒラメ(以下、ヒラメ等という)を釣るための釣り糸が、例えば、特許文献1に開示されている。このものは、小魚用の釣り針を先端に有する釣り糸に対して、ヒラメ等の対象魚用の釣り針を先端に有する対象魚用の釣り糸を着脱自在に取り付けている。まず、対象魚用の釣り糸を外した状態で、小魚用の釣り針で、小魚を釣り上げる。つづいて、小魚を外すことなく、対象魚用の釣り糸を取り付けて、その対象魚用の釣り針を小魚に刺して、小魚を生き餌として対象魚を釣る。これによると、生き餌としての小魚を釣り針に刺す手間を省けるとともに、活きの良い餌で、対象魚を釣ることができる。
また、ヒラメ等を釣るための釣り糸として、先端(下端)に錘を付けて海中に垂らす釣り糸(第1釣り糸)の途中から別の釣り糸(第2釣り糸)を分岐させ、この第2釣り糸の先端(分岐点とは反対側)に固定された釣り針に、イワシ等の生き餌を取り付ける釣り糸が知られている。
この釣り糸にあっては、頭部に釣り針が刺された生き餌の泳ぐ範囲は、ほぼ分岐点を基準として、第2釣り糸の長さの範囲内に規制される。このため、海底に伏しているヒラメの近傍を泳ぎ回ることになる。
登録実用新案第3146488号公報
ところで、ヒラメ等は、生き餌に対して、頭部側から食いつく習性があることが知られている。
これに対して、上述の釣り上げられた生き餌、または、頭部に釣り針が刺された生き餌は、上方又は斜め上方を向いて、つまり、海底にいるヒラメ等とは向かい合わない状態で泳ぎがちになる。
このため、ヒラメ等が生き餌に食らい付きにくいという問題があった。なお、生き餌を釣り針に付けるに際し、釣り針を生き餌の背中に刺す、いわゆる背かけを行うと、生き餌は下を向く傾向にあるが、この場合は、生き餌の弱りかたが早いという問題がある。
そこで、本発明は、生き餌が弱ることなく、下方又は斜め下方を向いてヒラメ等に向かい合った状態でヒラメ等の近傍を泳ぐようにして、ヒラメ等が生き餌に食いつきやすいようにした釣り糸を提供することを目的とするものである。
本発明は、釣り糸において、基端側が釣り竿に取り付けられ、先端側に第1錘が取り付けられた第1釣り糸における、前記釣り竿の先端よりも下方でかつ前記第1錘よりも上方に位置する部分に設定された分岐点から基端が分岐されて先端が自由端となって延びる第2釣り糸と、前記第2釣り糸の先端に取り付けられ、前記第2釣り糸の先端に近い側に設けられて生き餌の頭部に引っ掛けられる第1フックと遠い側に設けられて前記生き餌の胴部に引っ掛けられる第2フックとを有する釣り針と、前記第2釣り糸における、前記分岐点と前記釣り針との間に位置する部分に位置調整可能に取り付けられて、前記第2釣り糸を介して前記釣り針を下方又は斜め下方に付勢する、前記釣り針とは別体の第2錘と、を備える、ことを特徴とする。
また、上記構成において、前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に固定状態で取り付けられた別の第2錘を有するようにしてもよい。
また、上記構成において、前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に位置調整可能に取り付けられた別の第2錘を有するようにしてもよい。
さらに、本発明は、釣り糸において、基端側が釣り竿に取り付けられ、先端側が前記釣り竿の先端から吊下される第1釣り糸と、前記第1釣り糸の先端に取り付けられて前記第1釣り糸の先端側を下方に付勢する第1錘と、前記第1釣り糸における、前記釣り竿の先端よりも下方でかつ前記第1錘よりも上方に位置する部分に設定された分岐点から基端が分岐されて先端が自由端となって延びる第2釣り糸と、前記第2釣り糸の先端に取り付けられ、前記第2釣り糸の先端に近い側に設けられて生き餌の頭部に引っ掛けられる第1フックと遠い側に設けられて前記生き餌の胴部に引っ掛けられる第2フックとを有する釣り針と、前記第2釣り糸における、前記分岐点と前記釣り針との間に位置する部分に位置調整可能に取り付けられて、前記第2釣り糸を介して前記釣り針を下方又は斜め下方に付勢する、前記釣り針とは別体の第2錘と、を備える、ことを特徴とする。
また、上記構成において、前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に固定状態で取り付けられた別の第2錘を有するようにしてもよい。
また、上記構成において、前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に位置調整可能に取り付けられた別の第2錘を有するようにしてもよい。
本発明によれば、第2釣り糸は、第1釣り糸の分岐点から分岐しているので、第2釣り糸の釣り針に生き餌の頭部を引っ掛けると、生き餌は、分岐点を基準として第2釣り糸の長さの範囲内で泳ぐ。この際、第2釣り糸は、第2釣り糸における分岐点と釣り針との間に第2錘が取り付けられているので、この第2錘の自重によって下方又は斜め下方に付勢される。したがって、第2釣り糸の先端に取り付けられている釣り針に頭部を引っ掛けられた生き餌は、その頭部が第2錘により第2釣り糸を介して下方又は斜め下方に付勢された姿勢で泳ぐ。このため、海底に伏していて、生き餌を頭部から食らいつく傾向にあるヒラメ等が生き餌に食い付きやすい。
また、第2錘が第2釣り糸に対して固定状態で取り付けられていれば、位置調整が不要であるので、生き餌の大きさや活きのよさがわかっている場合には、便宜である。一方、位置調整可能に取り付けられていれば、生き餌の大きさや活きの良さに応じて、位置調を行うことにより、生き餌をより一層、ヒラメ等に向きやすくすることができる。
また、釣り針が第1フックと第2フックとを有するようにすれば、釣り針の第1フックに生き餌の頭部を引っ掛け、また、第2フックを生き餌の胴部に引っ掛けることにより、釣り針に対して生き餌の姿勢を安定させることができる。これにより、第2釣り糸が第2錘によって下方又は斜め下方に付勢された際に、第2釣り糸を介して生き餌の頭部を確実に下方又は斜め下方に付勢し、斜め下方に向けることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図6を参照して、本発明に係る釣り糸の実施形態1について説明する。ここで、図1は、釣り竿61に装着された状態の釣り糸1を説明する、釣り竿61を斜めから見た状態の斜視図である。図2は、第1釣り糸1の長さを調整できる第1錘20Aの構成を説明する中心軸を含む断面図である。図3は、位置調整可能な第2錘50Aの構成を説明する中心軸を含む断面図である。図4(a),(b)は、別の楔部材57,58を説明する斜視図である。図5(a)は、さらに別の第2錘50Bを説明する軸を含む断面図及び楔部材57を説明する斜視図であり、(b),(c)はそれぞれ異なる楔部材25,56を説明する斜視図である。図6は、釣り糸1の作用を説明する図である。
図1に示すように、釣り糸1は、釣り竿61の先端61aから吊下された第1釣り糸10と、この第1釣り糸10の先端(下端)10bに取り付けられて第1釣り糸10の先端10b側を下方に付勢する第1錘20と、第1釣り糸10における、釣り竿61の先端61よりも下方(第1釣り糸10の基端10aよりも下方)でかつ第1錘20よりも上方に位置する部分に設定された分岐点10cから基端30aが分岐されて先端30bが自由端となって延びる第2釣り糸(枝糸)30と、この第2釣り糸30の先端30bに取り付けられて生き餌の頭部に引っ掛けられる釣り針40と、第2釣り糸30における、分岐点10cと釣り針40との間に位置する部分に取り付けられて、第2釣り糸30を介して釣り針40を下方又は斜め下方に付勢する第2錘50と、を備えている。
ここで、第1釣り糸10は、道糸11の一部と先糸13とによって構成されている。すなわち、道糸11は、その基端側が、釣り竿61に固定されたリール62に巻き付けられて、釣り竿61に沿って延び、先端側が釣り竿61の先端61aから下方に吊下されている。道糸11のうちのこの吊下部分と、この吊下部分の先端(下端)に連結されて下方に垂下された先糸13とによって、第1釣り糸10が構成されている。さらに、先糸13には、上方から順に、サルカン12、三つ又サルカン14、スナップ付サルカン15、サルカン16、スナップ付サルカン17、サルカン18、ダブルスナップ付サルカン22が配置されている。上述の三つ又サルカン14は、後述する第2釣り糸30が分岐される分岐点10cとなる。なお、上述のサルカンのうち、スナップ付のものは、その開閉によって隣接するサルカンに対して着脱自在となっている。
図1に例示する第1釣り糸10は、三つ又サルカン14の下に、上下に位置する2本の短い釣り糸(捨糸)10A,10Bが連結されている。すなわち、上に位置する釣り糸10Aは、上端にスナップ付サルカン15を有し、また、下端にサルカン16を有していて、スナップ付サルカン15のスナップによって三つ又サルカン14に接続されている。一方、下に位置する釣り糸10Bも上の釣り糸10Aと同様に、上端にスナップ付サルカン17を有し、また、下端にサルカン18を有していて、スナップ付サルカン17のスナップによって、上の釣り糸10Aのサルカン16に連結されている。さらに、下の釣り糸10Bは、サルカン18に連結されたダブルスナップ付サルカン22を介して、第1錘20に連結されている。以上から明らかなように、第1釣り糸10は、三つ又サルカン14(分岐点10c)から第1錘20までの長さを、容易に変更することができる。図1に示す例では、三つ又サルカン14と第1錘20との間(両者間)に2本の釣り糸10A,10Bを配置しているが、例えば、これを1本にすることにより、両者間の長さ(距離)を短くすることができ、逆に、例えば、3本にすることにより、両者間の長さ(距離)を長くすることができる。さらに、釣り糸10Aや釣り糸10Bの本数を増減させるほかに、例えば、釣り糸10Aや釣り糸10Bに代えて、1本当たりの長さがこれよりも長い釣り糸を使用したり、逆に、短い釣り糸を使用したりすることで、両者間の距離を調整することも可能である。
ここで、両者間の距離(長さ)は、後述する第2釣り糸30の絡まり具合や、釣り場が岩場であるか砂地であるか等によって調整するとよい。例えば、潮流が早い場合や、生き餌の活きがよ場合には、第2釣り糸30と絡みやすいので、これらの場合には、短いのが好ましい。また、両者間の距離を調整することで、海底から(第1錘20から)生き餌までの高さ位置を調整することが可能である。例えば、岩場においては、両者間の距離を長くして、生き餌が泳ぐ位置を高くし、これにより、第2釣り糸30が岩に絡まりにくいようにする。逆に、砂地においては、両者間の短くして、生き餌が泳ぐ位置が海底(ヒラメ等)に近づくようにし、これにより、ヒラメ等を釣りやすくする。なお、一般的には、両者間の距離が短いと、ヒラメ等を釣りやすくなる反面、大きさについては小さいものとなる。逆に、両者間の距離が長い、ヒラメ等を釣りにくくなる反面、大物をねらうことができる。以上のように、両者間の距離は、状況に応じて、適宜、調整するのが好ましい。
第1錘20は、上述のダブルスナップ付サルカン22を介して、第1釣り糸10の先端10bに取り付けられている。第1釣り糸10を海中に垂らした際に、この第1錘20が海底に達すると手応えが変化するので、これにより、第1錘20が海底に達したことを知ることができる。つまり、第1錘20は、海底の位置を知るためのセンサとしても作用する。
第2釣り糸30は、その基端30aが分岐点10cとなるサルカン14に取り付けられていて、先端30bが自由端となって延びている。
釣り針40は、第2釣り糸30の先端30bに近い側に設けられて生き餌の頭部に引っ掛けられる第1フック(親針)41と、第2釣り糸30の先端30bから第1フック41よりも遠い側に設けられて生き餌の胴部に引っ掛けられる第2フック(孫針)42とを有している。第2フックは42は、第2釣り糸30の先端30bから第1フック41よりも遠い側に設けられて生き餌の胴部近傍に引っ掛けられる第2フック42とを有している。第2フック42は、短い糸42aを介して第1フック41に取り付けられている。
第2錘50は、第2釣り糸30に固定されている。第2錘50としては、重さが1.0〜5.0gのものを使用するとよい。さらには、1.5〜4.5gのものを好適に使用することができる。この第2錘50の重さは、例えば、ヒラメ釣りにおいて一般的に使用される生き餌である鰯の重量や活きの良さに応じて設定したものである。図示例では、第2釣り糸30の先端30b近傍に固定されている。なお、第2錘50の固定位置は、これに限定されず、第2釣り糸30の任意の位置に設定することができる。なお、この位置は、上述の釣り針40に生き餌を引っ掛けたときに、生き餌が斜め下方を向いた状態で泳ぐように設定するとよい。したがって、生き餌の大きさや、生き餌の活きの良さによって決定される。例えば、生き餌として、体長が15cm程度で重さが60〜80程度の真鰯を使用する場合には、真鰯を弱らせて泳ぐ力を弱めて下方に向け、ヒラメ等が狙いやすくするために、第2錘50は、図1に示すように、第2釣り糸30の先端30b近傍に固定するとよい。これに対し、生き餌として、体長が8〜10cm程度で重さが20〜30g程度のカタクチ鰯を使用する場合には、第2錘50を上述と同様に先端30b近傍に固定すると、カタクチ鰯がほとんど泳げなくなって、ヒラメ等に発見されにくくなるため、カタクチ鰯の場合には、第2釣り糸30の先端30bから適度に基端30a側に寄った位置に固定するとよい。なお、第2錘50として、蛍光作用を有する蛍光錘を使用して、視認性を高めるようにしてもよい。
図6を参照して、上述構成の釣り糸1の作用について説明する。なお、図6では、海面Sに浮かべた船(不図示)を潮や風向きに対して真横に流す、いわゆる横流しを行う場合を例に説明する。
同図に示すように、生き餌Aの頭部A1に第1フック41を引っ掛け、また、生き餌Aの胴部A2に第2フック42を引っ掛けた状態で、第1釣り糸10を釣り竿61から吊下して第1錘20を海底Bに着地させる。このとき、釣り竿61の先端に無駄なテンションをかけないようにする。船が図6中の右方から左方に流されると、第1釣り糸10が図示のように傾斜する。この状態で、釣り竿61の先端61aを上げて第1錘20を少し、海底Bから離すと、第1錘20は、図示のように傾斜した第1釣り糸10によって左方に移動され、これに伴って分岐点10cから分岐されている第2釣り糸30が左方に引っ張られる。この際、第2釣り糸30に第2錘が付けられていない場合には、第2釣り糸30はほぼ水平になって釣り針40に引っ掛けられた生き餌Aを引っ張ることになるが、本発明においては、第2釣り糸30に第2錘50が取り付けられているので、その自重によって、第2釣り糸30の中間部が下方に付勢される。これにより、生き餌Aの頭部A1が斜め下方に向けられる。これにより、海底に伏していて、餌を頭部から食らいつくヒラメ等の魚に発見されやすくなり、ヒラメ等が生き餌Aに食い付きやすくなる。さらに、釣り針40が、第1フック41と第2フック42とを有していて、第1フック41に生き餌の頭部を、また、第2フック42に生き餌の胴部を引っ掛けるので、生き餌の姿勢を安定させやすく、このことと、第2錘50とが相俟って、さらに、生き餌を斜め下方に向けやすくなる。
図2は、第1釣り糸の長さ調整を可能とした別の第1錘20Aを、その軸心を含む平面で切った縦断面を示す。同図に示すように、第2錘20Aは、球形の錘本体23の中心を、透孔24aを有する環状部材24が上下に貫通していて、この透孔24aには第1釣り糸10の先端側が上方から下方に向けて貫通している。錘本体23は、透孔24aと第1釣り糸10との間に挿入される楔部材25によって第1釣り糸10に固定される。第1釣り糸10の、透孔から突出された部分は、上方に折り返されて、固定具26a,26bによって固定される。図示例によると、固定具26a,26bから第1釣り糸10の先端を外して、楔部材25を抜くことによって、第1釣り糸10に対して、第1錘20Aに位置を自由に変更することができ、これにより、第1釣り糸10の長さを調整することができる。
上述の図1で示す例では、第2錘50を、第2釣り糸30に対して固定する場合を説明したが、これに代えて、第2釣り糸30に沿って移動可能に取り付けるようにしてもよい。
図3に、第2釣り糸30に対して、位置調整可能な第2錘50Aの、その軸心を含む平面で切った断面図を示す。錘本体53aは楕円球体状(ラグビーボール状)に形成されていて、その軸心には、透孔54aを有する環状部材54が挿入されている。環状部材54の下端部は、錘本体53から下方の突出されていてこの突出部分には、楔部材56が取り付けられている。楔部材56は、突出部分を貫通する抜け止め56cとここから半円状に延びる保持部56bと、保持部によって保持された楔部56aを有していて、全体は弾性を有する合成樹脂(プラスチック)によって構成されている。透孔54aを貫通する第2釣り糸(不図示)と透孔54aとの間に、楔部56aを挿入することで錘本体53aを固定し、また、楔部56aを引き抜いて錘本体53aを移動させ、その後、楔部56aを挿入することで、第2釣り糸(不図示)の異なる位置に固定することができる。一般に、第2錘50Aの位置は、生き餌の重さが重くて活きが良い場合には、釣り針40の近くの位置に設定し、一方、生き餌の重さが軽くて活きがあまり良くない場合には、釣り糸40から遠い位置に設定するとよい。
図4(a),(b)に楔部材57,58の変形例を示す。なお、第2錘50Aは、図3に示すものと同様である。(a)に示す楔部材57は、管状部材54の下方に突出する突出部分の外周面に係脱可能なリング部57cとこれから半円状に延びる保持部57aと保持部に保持された楔部57bとを有している。リング部57cを突出部分に係合させた状態で、楔部57bを抜き差しすることになる。なお、リング部57cは、環状部材54の下方に突出する突出部分の外周面に係脱するに代えて、第2釣り糸30(図1参照)に通すようにしてもよい。(b)に図示する楔部材58は、第2釣り糸(不図示)が貫通するリング部58とその一部から突出された楔部58bとを有している。リング部58aに第2釣り糸が貫通した状態で、楔部58bを抜き差しすることができる。
図5(a)に示す第2錘50Bは、管状(円筒状)の錘本体71と、その軸心を貫通する管状部材72によって構成されている。管状部材72には、第2釣り糸が貫通する透孔73が形成されている。なお、(a),(b),(c)にそれぞれ示す楔部材57,25,56は、この順に、図4(a)、図2、図3に図示するものと同じであるので説明は省略する。図5(b)に示す第2錘50Bは、管状に形成されていて、図4(a)に示す楕円球体状の第2錘50Aと比較して、全体を細く形成することができるので、ヒラメ等に発見されにくいというメリットがある。
以上では、第2釣り糸30に対して、1個の第2錘50を固定的に配置する場合(図1参照)、そして、第2釣り糸30に対して、1個の第2錘50A、又は1個の第2錘50Bを移動可能に取り付ける場合を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、第2錘として、第2釣り糸30に固定した1個の不動錘と、第2釣り糸30に対して移動可能に取り付けた1個の可動錘の、合計2個のものを用いるようにしてもよい。
この場合、不動錘としては、例えば、図1に示す第2錘50(以下、適宜、不動錘50という。)を使用することができる。一方、可動錘としては、例えば、図7に例示する可動錘80を使用することができる。ここで、図7は、可動錘80の斜視図である。
図7に示すように、可動錘80は、楕円球体状(ラグビーボール状)に形成された錘本体81とその中心を上下に貫通する管状部材82とを有している。錘本体81は、例えば、金属によって形成されていて、管状部材82の表面に達する縦方向のスリット81aが形成されている。このスリット81aの幅W1は、第2釣り糸30(図1参照)の直径よりも少し大きい寸法に設定されている。一方、管状部材82は、ゴム等の柔らかい素材のものをパイプ状に形成したものであり、上述の錘本体81のスリット81aに対応する位置に、内側と外側とを連通する縦方向のスリット82aを有している。スリット82aの幅W2は、第2釣り糸30の直径よりも小さい寸法に設定されている。
可動錘80を第2釣り糸30に取り付けるには、まず、第2釣り糸30を、その直径よりも幅広の錘本体81のスリット81aに通し、さらに、その直径よりも幅狭の管状部材82のスリット82aに、これを変形させて強制的に通す。そして、例えば、図4(a)に示すものと同様の楔部材57のリング部57cをあらかじめ第2釣り糸30に通しておいて、このリング部57cに保持部57aを介して保持された楔部57bを、第2釣り糸30の外周面と管状部材82の内周面との間に挿入する。これにより、可動錘80を第2釣り糸30に取り付けることができる(図1に可動錘80を2点鎖線で示す)。第2釣り糸30に対して、可動錘80の位置を調整するには、第2釣り糸30の外周面と管状部材82の内周面との間に挿入されていた楔部材57の楔部57を引き抜くことにより、可動錘80を任意の位置に移動させて位置決めすることができる。そして、再び、第2釣り糸30の外周面と管状部材82の内周面との間に楔部材57の楔部57bを挿入することにより、可動錘80を、位置決めした位置に取り付ける(固定する)ことができる。
不動錘50と可動錘80とを組み合わせて使用する場合には、例えば、固定錘50は図1に示すように、第2釣り糸30の先端30bに固定するとよい。この場合、固定錘50は、主に釣り針40に取り付けられた生き餌の頭部を下方又は斜め下方に向ける作用をなす。一方、可動錘80は、生き餌の大きさ(重さ)や活きの良さに応じて、適宜な位置に位置決めして取り付ける。一般に、可動錘80の取り付け位置が不動錘50に近いほど(第2釣り糸30の先端30bに近いほど)、生き餌を下方又は斜め下方に向ける力が強くなるとともに、生き餌の泳ぎ回る範囲を狭めて泳ぎにくくする。逆に、可動錘80の取り付け位置が不動錘50から遠いほど(第2釣り糸30の基端30aに近いほど)、生き餌を下方又は斜め下方に向ける力が弱くなるとともに、生き餌の泳ぎ回る範囲を広めて泳ぎやすくする。したがって、可動錘80は、生き餌が大きくて活きがいいほど不動錘50に近い位置に取り付け、また、生き餌が小さくて弱っているほど、不動錘50から遠い位置に取り付けるとよい。
図8(a),(b)を参照して、移動可能な分岐点10cを示す。これらは、いずれも斜視図であり、第2釣り糸30の取り付け方が異なるのみで、他の構成は同様である。図8(a)に示すように、可動分岐部材90は、相互に少し離して配置された2個の金属パイプ91,91と、これらの軸心を貫通する、ゴム等で形成された管状部材92と、管状部材92のうちの、2個の金属パイプの間に位置する露出部分92aに嵌められたリング93、及び図4(a)に示すものと同様の楔部材57(不図示)とによって構成されている。管状部材93には、第2釣り糸30の基端30aが結ばれている。第1釣り糸10に対して、可動分岐部材90を移動させるには、第1釣り糸10の外周面と管状部材92の内周面との間に挿入されていた楔部材57の楔部57bを引き抜いて、可動分岐部材90を移動させて位置決めし、位置決め後に、第1釣り糸10の外周面と管状部材92の内周面との間に楔部材57の楔部57bを挿入することで、可動分岐部材90を第1釣り糸10に取り付ける(固定する)ことができる。この可動分岐部材90を使用すると、第1釣り糸10に対して任意の位置に分岐点10cを設定することができるので、捨糸として、必要最小限のものを取り付けるようにすれば十分であり、第1釣り糸10全体の構成を簡略化することが可能である上、第1錘20から分岐点10cまでの距離を簡単に変更(調整)することができる。
本発明においては、第2釣り糸30に取り付ける第2錘は、1又は2以上とすることができ、また、これらの固定又は位置調整可能は、任意とすることができる。例えば、生き餌の重さや活きの良さがわかっている場合には、それらに応じて、1又は2以上の固定された錘を使用することができる。この場合は、位置調整が不要であるので、簡単に釣りを行うことができる。これに対して、生き餌の重さや活きの良さがわからない場合や、釣りの途中で活きの良さが変化することが想定されるような場合には、第2錘として1又は2以上の位置調整可能なものを使用するとよい。この場合には、生き餌の重さや活きの良さに基づいて、第2錘の位置を適宜調整できるので、位置調整により、生き餌がヒラメ等に好適に向くようにすることができる。なお、複数の第2錘を使用する場合、固定されたものと、位置調整が可能なものとを組み合わせて使用してもよいのはもちろんである。
図8(b)は、(a)に示すリング93に代えて、管状部材92の露出部分92aにサルカンの一方のリング部94aを装着した例を示す。
なお、可動分岐部材90は、管状の金属パイプ91に代えて、図3に示すような楕円球体状(ラグビーボール状)のものを使用するようにしてもよい。
釣り竿61に装着された状態の釣り糸1を説明する、釣り竿61を斜めから見た状態の斜視図である。 第1釣り糸10の長さを調整できる第1錘20Aの構成を説明する図である。 位置調整可能な第2錘50Aの構成を説明する図である。 (a),(b)は別の楔部材57,58を説明する図である。 (a)は、さらに別の第2錘50B及び楔部材57を説明する図であり、(b),(c)はそれぞれ異なる楔部材55,56を説明する図である。 釣り糸1の作用を説明する図である。 可動錘80の斜視図である。 (a),(b)は、可動分岐部材90の斜視図を示す。
1 釣り糸
10 第1釣り糸
10a 第1釣り糸の基端
10b 第1釣り糸の先端
10c 分岐点
20,20A
第1錘
30 第2釣り糸
30a 基端部
30b 先端部
40 釣り針
41 第1フック
42 第2フック
50 第2錘、可動錘
50A,50b
第2錘
53,71 第2錘本体
54a,73
透孔
55,56,57,58
楔部材
61 釣り竿
80 可動錘(第2錘)
90 可動分岐部材
A 生き餌
A1 生き餌の頭部
A2 生き餌の胴部

Claims (6)

  1. 基端側が釣り竿に取り付けられ、先端側に第1錘が取り付けられた第1釣り糸における、前記釣り竿の先端よりも下方でかつ前記第1錘よりも上方に位置する部分に設定された分岐点から基端が分岐されて先端が自由端となって延びる第2釣り糸と、
    前記第2釣り糸の先端に取り付けられ、前記第2釣り糸の先端に近い側に設けられて生き餌の頭部に引っ掛けられる第1フックと遠い側に設けられて前記生き餌の胴部に引っ掛けられる第2フックとを有する釣り針と、
    前記第2釣り糸における、前記分岐点と前記釣り針との間に位置する部分に位置調整可能に取り付けられて、前記第2釣り糸を介して前記釣り針を下方又は斜め下方に付勢する、前記釣り針とは別体の第2錘と、を備える、
    ことを特徴とする釣り糸。
  2. 前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に固定状態で取り付けられた別の第2錘を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の釣り糸。
  3. 前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に位置調整可能に取り付けられた別の第2錘を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の釣り糸。
  4. 基端側が釣り竿に取り付けられ、先端側が前記釣り竿の先端から吊下される第1釣り糸と、
    前記第1釣り糸の先端に取り付けられて前記第1釣り糸の先端側を下方に付勢する第1錘と、
    前記第1釣り糸における、前記釣り竿の先端よりも下方でかつ前記第1錘よりも上方に位置する部分に設定された分岐点から基端が分岐されて先端が自由端となって延びる第2釣り糸と、
    前記第2釣り糸の先端に取り付けられ、前記第2釣り糸の先端に近い側に設けられて生き餌の頭部に引っ掛けられる第1フックと遠い側に設けられて前記生き餌の胴部に引っ掛けられる第2フックとを有する釣り針と、
    前記第2釣り糸における、前記分岐点と前記釣り針との間に位置する部分に位置調整可能に取り付けられて、前記第2釣り糸を介して前記釣り針を下方又は斜め下方に付勢する、前記釣り針とは別体の第2錘と、を備える、
    ことを特徴とする釣り糸。
  5. 前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に固定状態で取り付けられた別の第2錘を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の釣り糸。
  6. 前記第2釣り糸における前記釣り針と前記第2錘との間に位置調整可能に取り付けられた別の第2錘を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の釣り糸。
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