JP2009177897A - 電子機器の端子構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 情報機器、充電装置にそれぞれ、内部基板に配置した情報機器接点板103、充電装置接点板203と、各接点板と非接触となるように配置したメス端子101、オス端子201とを設けている。各端子は対となる互いの端子からの押圧によって回転し、各接点板に接続する機構を有する。
また、情報機器筐体ガイド104にはメス端子の移動を規制するロック部110が設けられ、対となるオス端子に設けられた回転機構と連動して、メス端子が回転することでロック部のロックが解除する機構を有する。
【選択図】 図3
Description
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下のようなものである。すなわち、情報機器などの電子機器本体に配置された接点端子を充電装置以外で押圧するだけでは電気的に導通せず、誤った電源間短絡を防止することが可能な電子機器の端子を提供することである。
また、充電装置の端子に関しても、非充電時は電気的に非導通な端子とすることで、容易に電源間の短絡が起こらない端子を実現することを目的とする。
すなわち、電子機器間を電気的に接続する一対の接点端子であって、
少なくとも前記一方の電子機器の接点端子は、
他方の電子機器の接点端子で押圧されることにより回転する回転機構を有し、
該回転により前記電子機器間が導通状態になることを特徴としている。
また、充電装置などの電子機器の端子に関しても、電気的に非導通な端子を押圧することにより電気的に導通される構造により、誤った端子間の短絡を防ぐことができる。
図1は、本発明の実施の形態における電子機器の設置状態を示す図である。本実施の形態における電気的に接続する一対の電子機器は、一方に情報機器100、他方に充電装置200を用いて説明するが、本発明はこのような実施形態に限定するものではなく、携帯電話など広く電子機器の端子構造に適用可能であり、本発明の主旨の範囲で応用、変更することが可能である。
情報機器100を充電装置200に設置すると、充電装置200から、図2に示すオス端子201、メス端子101を介して情報機器100に電源が供給され、図示しない内蔵されたバッテリへの充電が始まる。
図3は、本発明の実施の形態における情報機器100、充電装置200の各端子を示す図2をA方向から見た図である。
図4は、本発明の実施の形態における情報機器100、充電装置200の充電開始直前の各端子を示す図2のA方向から見た図である。同図は情報機器100を充電装置200に設置する途中の状態を示している。
図5は、本発明の実施の形態における情報機器100、充電装置200の充電時の各端子を示す図2のA方向から見た図である。同図は情報機器100を充電装置200に設置した後の状態を示している。
また、情報機器筐体ガイド104の途中には、ロック部110(規制部)が、突起して設けられている。
また、メス端子101は、情報機器筐体ガイド104に沿って、情報機器接点板103に対し上下方向に移動可能に構成されている。
さらにメス端子101は、非充電時は情報機器接点板103に対して非接触となるように配置されている。そして充電の際は、メス端子軸106及びメス端子接触カップ105が情報機器筐体ガイド104に沿って上方に移動することによって、情報機器接点板103に接触可能となるように構成されている。
また、図3に示す通り、オス端子接触ヘッド205は、情報機器100を充電装置200に設置する前は、充電装置接点板203と接触しない位置に配置されている。そして図5に示すように情報機器100を充電装置200に設置すると、オス端子接触ヘッド205が充電装置接点板203と接触し、充電装置内部基板202と電気的に導通する位置にオス端子201を配置する。
メス端子軸106を押圧すると、メス端子101は、図2に示したメス端子軸106の頭部106aがロック部110に突き当たるまで、情報機器筐体ガイド104に沿って情報機器接点板103の対向方向に直線的に上方に移動する。このときメス端子の頭部106aがロック部110にかかることによって、メス端子の移動が規制され、メス端子接触カップ105は情報機器接点板103に接触しない位置で止められる。
すなわち、メス端子軸106の頭部106aは、情報機器筐体ガイド104のロック部110の形状に対応した切り欠き部を有している。そして、図4に示すように頭部106aがロック部110に当接したときに、図6(ハ)に示すように頭部106aの切り欠き部がロック部110に対して略直交する位置にくるように頭部106aを配置する。このような構成によって、非充電時に誤ってメス端子101を押してしまっても、メス端子接触カップ105が情報機器接点板103と接触しないため、誤った端子の短絡を防止することができる。
またこの構成により、メス端子接触カップ105が回転しないため、これに設けられたメス端子回転ピン108を、図3中、メス端子軸106の左右方向に対して固定する。これによって、メス端子回転ピン108に対してメス端子軸106をメス端子スクリュー溝109に沿って移動可能にするという機構が機能するようにしている。
図6に示すように、メス端子軸106の先端にはネジのようなプラス型の窪み(凹部)を設け、対となるオス端子接触ヘッド205の先端にはドライバーのようなプラス型の出っ張り(凸部)を設けている。これらを係合すると、ドライバーとネジの関係と同じ原理で、対となるオス端子接触ヘッド205が回転することによって、オス端子接触ヘッド205と係合されるメス端子軸106を連動して回転させることができる。
図3に示す通り、情報機器100が充電装置200に設置されていないときはメス端子接触カップ105、オス端子接触ヘッド205共に情報機器接点板103、充電装置接点板203に接触しないため各内部基板とは非導通である。
このとき、何らかの原因でメス端子101に押圧が加えられても、図6(ハ)の通り、メス端子軸106がロック部110にかかり移動が規制されることによって、メス端子接触カップ105と情報機器接点板103とは接触せず、誤った各端子間の短絡を防止することができる。
またこのとき、図6に示すように、このオス端子接触ヘッド205の回転と連動してメス端子軸106が、メス端子スクリュー溝109に沿ってメス端子回転ピン108に案内されて共に回転する。これによって、図6(ハ)の状態から図6(ニ)の状態のように、頭部106aがロック部110に対して90度回転したところでメス端子軸106のロックが解除される。
メス端子101が情報機器接点板103に接触すると、オス端子接触ヘッド205が充電装置筐体ガイド204に沿って下方に押圧されて充電装置接点板203と接触する。
このとき初めて情報機器接点板103、メス端子101、オス端子201、充電装置接点板203が導通し、充電装置200から情報機器100への充電が始まる。
また、本実施の形態では、情報機器の充電端子を本体背面に配置しているものについて説明したが、これに限らず本体の他の場所に配置されている端子でも適用可能である。
また、本実施の形態では、メス端子カップ105の曲面が平らなものについて説明したが、これに限らず、例えば、メス端子カップ105の曲面と、それが摺動する部分の情報機器筐体ガイド104の内側を、雄ネジと雌ネジのような形状等で構成しても本発明の回転機構は実施可能である。
また、本実施の形態では、各充電端子が右方向に回転するものについて説明したが、これに限らず接触時に一方側の端子と他方側の端子の双方が互いに反対向きに回転することも可能である。
更に、本実施の形態では、対となる充電端子の一方の端子にはプラス型の窪み、他方の端子にはプラス型の出っ張りを設けたものについて説明したが、これに限らず、対となる形状は係合可能な任意の型にすることが可能である。
つまり上述した実施形態における事項は、本発明を限定するものではなく、本発明とは直接的に関係のない構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
また、情報機器の充電端子を押圧しても、ロック機構を設けることで、接点端子を押圧しただけでは、内部基板の接点板と容易に接続せず、電気的な電源間短絡を更に防止することができる。
そして、電気的に接続する電子機器間の各充電端子に、一方の端子には窪み、他方の端子にはそれに対応した同じ型の出っ張り形状を設けることで、対となる充電端子間でなければ充電端子を電気的に導通することができないため、誤った機器により充電が開始されることを防止できる。
101 メス端子
102 情報機器内部基板
103 情報機器接点板
104 情報機器筐体ガイド
105 メス端子接触カップ
106 メス端子軸
106a 頭部
107 メス端子バネ
108 メス端子回転ピン
109 メス端子スクリュー溝
110 ロック部
200 充電装置
201 オス端子
202 充電装置内部基板
203 充電装置接点板
204 充電装置筐体ガイド
205 オス端子接触ヘッド
206 オス端子軸
207 オス端子バネ
208 オス端子回転ピン
209 オス端子スクリュー溝
Claims (4)
- 電子機器間を電気的に接続する一対の接点端子であって、
少なくとも前記一方の電子機器の接点端子は、
他方の電子機器の接点端子で押圧されることにより回転する回転機構を有し、
該回転により前記電子機器間が導通状態になることを特徴とする電子機器の端子構造。 - 少なくとも前記一方の電子機器は、内部基板に導通する接点板と、
前記接点板に対して移動して導通可能となす接点端子と、
前記接点端子の移動を規制する規制部と、を有し、
前記規制部は、一方の電子機器の接点端子が他方の電子機器の接点端子によって押圧されたとき、少なくとも一方の電子機器の接点端子が回転することによって規制を解除し、
前記電子機器間が導通することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の端子構造。 - 前記回転機構は、前記接点端子を回転させる回転ピンと、
前記回転ピンの移動を案内する溝部とを有し、
この回転機構によって、少なくとも一方の接点端子は回転し、前記接点板との対向方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器の端子構造。 - 前記一方の接点端子と前記他方の接点端子は、それぞれ、一方に凸部を、他方に凹部を設け、それらが互いに係合するように対応した任意の形状を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の電子機器の端子構造。
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