JP2009170206A - 燃料電池及び燃料電池用セパレータ - Google Patents

燃料電池及び燃料電池用セパレータ Download PDF

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Abstract

【課題】発電効率のよい燃料電池及び燃料電池用セパレータを提供する。
【解決手段】反応ガスが供給されて電力を生じる膜電極接合体11と、膜電極接合体11のシールエリアに設けられるシール材14と、膜電極接合体11の反応エリアに対向する反応流路領域122及び膜電極接合体11のシールエリアに対向しシール材14に当接するシール溝領域123を有するセパレータ12と、を有し、セパレータ12は、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aの通気抵抗及びシール溝領域123のシール当接部分よりも内側の空間123aの通気抵抗が、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bの通気抵抗よりも大きい。
【選択図】図4

Description

この発明は、燃料電池及び燃料電池用セパレータに関する。
特許文献1に示されているように、従来の燃料電池は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)の両面に、セパレータが配置される構造である。セパレータには、MEAの反応エリアに対向する反応流路領域と、反応流路領域の外側のシールエリアに対向しシール材に当接するシール溝領域と、が形成される。
特開2004−319279号公報
しかしながら、このような構造では、反応ガスの一部が反応流路領域ではなく、セパレータのシール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間を流れることがある、ということが本件発明者らによって知見された。このような状況では、反応ガスの供給量に対して得られる電力が低くなってしまい、発電効率が悪い。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、発電効率のよい燃料電池及び燃料電池用セパレータを提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、反応ガスが供給されて電力を生じる膜電極接合体(11)と、前記膜電極接合体(11)のシールエリアに設けられるシール材(14)と、前記膜電極接合体(11)の反応エリアに対向する反応流路領域(122)及び膜電極接合体(11)のシールエリアに対向し前記シール材(14)に当接するシール溝領域(123)を有するセパレータ(12)と、を有し、前記セパレータ(12)は、前記反応流路領域(122)の最外部分の反応流路(122a)の通気抵抗及び前記シール溝領域(123)のシール当接部分よりも内側の空間(123a)の通気抵抗が、反応流路領域(122)の最外部分以外の反応流路(122b)の通気抵抗よりも大きい、ことを特徴とする。
本発明によれば、反応流路領域の最外部分の反応流路の通気抵抗及びシール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間の通気抵抗が、反応流路領域の最外部分以外の反応流路の通気抵抗よりも大きいので、ガス分散流路で分散された反応ガスは、反応流路領域の最外部分以外の反応流路を流れ易くなり、反応流路領域の最外部分の反応流路や、シール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間には流れ難くなる。反応領域流路を流れる反応ガスの流量が増え、効率よく発電できる。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による燃料電池の外観を示す図であり、図1(A)は斜視図、図1(B)は側面図である。
燃料電池スタック1は、積層された複数の発電セル10と、集電プレート20と、絶縁プレート30と、エンドプレート40と、4本のテンションロッド50とを備える。
発電セル10は、燃料電池の単位セルである。各発電セル10は、1ボルト(V)程度の起電圧を生じる。各発電セル10の構成の詳細については後述する。
集電プレート20は、積層された複数の発電セル10の外側にそれぞれ配置される。集電プレート20は、ガス不透過性の導電性部材、たとえば緻密質カーボンで形成される。集電プレート20は、上辺の一部に出力端子21を備える。燃料電池スタック1は、出力端子21によって、各発電セル10で生じた電子e-を取り出して出力する。
絶縁プレート30は、集電プレート20の外側にそれぞれ配置される。絶縁プレート30は、絶縁性の部材、たとえばゴムなどで形成される。
エンドプレート40は、絶縁プレート30の外側にそれぞれ配置される。エンドプレート40は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。
一方のエンドプレート40(図1(A)では、左手前のエンドプレート40)には、アノード供給口41aと、アノード排出口41bと、カソード供給口42aと、カソード排出口42bと、冷却水供給口43aと、冷却水排出口43bとが設けられている。本実施形態では、アノード排出口41b、冷却水排出口43b及びカソード供給口42aは図中右側に設けられている。またカソード排出口42b、冷却水供給口43a及びアノード供給口41aは図中左側に設けられている。
テンションロッド50は、エンドプレート40の四隅付近にそれぞれ配置される。燃料電池スタック1は内部に貫通した孔(不図示)が形成されている。この貫通孔にテンションロッド50が挿通される(図1(B)参照)。テンションロッド50は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。テンションロッド50は、発電セル10同士の電気短絡を防止するため、表面には絶縁処理されている。このテンションロッド50にナット51が螺合する(図1(B)参照)。テンションロッド50とナット51とが燃料電池スタック1を積層方向に締め付ける。
アノード供給口41aにアノードガスとしての水素を供給する方法としては、例えば水素ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法、又は水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法などがある。なお、水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどがある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリンなどがある。また、カソード供給口42aに供給するカソードガスとしては、一般的に空気が利用される。
燃料電池スタック1は、図1(B)に示すように、積層された複数の発電セル10の両側に、集電プレート20と、絶縁プレート30と、エンドプレート40と、が配置される。
また燃料電池スタックの片側の絶縁プレート30の外側には、サブエンドプレート41が配置され、さらにそのサブエンドプレート41の外側にたとえば皿ばねなどからなる変動吸収部材42が配置され、その外側にエンドプレート40が設けられる。このような積層構造の燃料電池スタックを4本のテンションロッド50で積層方向に締め付ける。このように変動吸収部材42が設けられているので、燃料電池スタックに作用する面圧の変動を吸収可能である。
図2は、本発明による発電セルの第1実施形態の構造を示す分解図である。
発電セル10は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)11の両面に、アノードセパレータ12a及びカソードセパレータ12bが配置される構造である。
MEA11は、イオン交換膜からなる電解質膜111の両面に電極触媒層112が形成さる。この電極触媒層112の上にガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)113が形成される。
電極触媒層112は、たとえば白金が担持されたカーボンブラック粒子で形成される。
GDL113は、十分なガス拡散性及び導電性を有する部材、たとえばカーボン繊維で形成される。
アノード供給口41aから供給されたアノードガスは、このGDL113aを流れてアノード電極触媒層112(112a)と反応し、アノード排出口41bから排出される。
カソード供給口42aから供給されたカソードガスは、このGDL113bを流れてカソード電極触媒層112(112b)と反応し、カソード排出口42bから排出される。
アノードセパレータ12aは、GDL113a及びシール材14aを介してMEA11の片面(図2では裏面)に重ねられる。カソードセパレータ12bは、GDL113b及びシール材14bを介してMEA11の片面(図2では表面)に重ねられる。アノードセパレータ12a及びカソードセパレータ12bは、たとえばステンレスなどの金属材料を基材とする導電体で形成される。
MEA11、アノードセパレータ12a及びカソードセパレータ12bには、それぞれ孔41a,41b,42a,42b,43a,43bが形成されており、これらが重ねられて、アノード供給口(アノード供給マニホールド)41a、アノード排出口(アノード排出マニホールド)41b、カソード供給口(カソード供給マニホールド)42a、カソード排出口(カソード排出マニホールド)42b、冷却水供給口(冷却水供給マニホールド)43a及び冷却水排出口(冷却水排出マニホールド)43bが形成される。
ここで本発明の理解を容易にするために、従来技術の問題点について説明する。なお図3は、従来技術の問題点について説明する図であり、図3(A)はセパレータをガス流路側から見た図であり、図3(B)はガス流路の一部の断面を、図3(A)の矢印B方向から見た拡大図である。
図3(B)に示すように、MEA11の反応エリアにガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)113が形成される。そしてMEA11の反応エリア外にはシールキャリア114が形成される。そしてシールキャリア114に配置されたシール材14を介してセパレータ12がMEA11に重ねられる。セパレータ12には、MEA11の反応エリアに対向する反応流路領域122と、反応流路領域122の外側のシールエリアに対向しシール材14に当接するシール溝領域123と、が形成される。セパレータ12としてはいわゆるストレート流路のタイプを例示している。シール材14の位置ズレ誤差を吸収できるように、シール溝領域123のシール溝123aは、シール材14に対して幅広である。すなわち燃料電池スタックは、上述のように多数の発電セル10を積層するので、発電セル単品でのわずかな厚み誤差があっても、積層されると大きな積層ズレとなってしまう。そこでこのような積層ズレを防止するために、シール材14の位置ズレ誤差を吸収するように、シール溝領域123のシール溝123aは、シール材14に対して幅広なのである。なおシール材14は、たとえばシリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(ethylene propylene diene monomer;EPDM)、フッ素ゴムなどのゴム状弾性材である。
アノード供給口(アノード供給マニホールド)41aから供給されるアノードガスは、アノードセパレータ12aに形成されたガス分散流路121で分散/分配されて、反応流路領域122を流れる。
しかしながら、上述のような従来構造の場合には、ガス分散流路121で分散された反応ガス(アノードガス,カソードガス)が、図中白抜矢印で示すようにセパレータのシール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間を流れてしまうという問題が本件発明者らによって知見された。セパレータのシール溝領域は、シール材14からの押圧力を受け止めるように、MEA11の上にシールキャリア114が形成されており、反応ガスが流れても電力を発生しない。したがって、このような構成であっては、反応ガスの供給量に対して得られる電力が低くなってしまい、発電効率が悪いのである。
図4は、本発明による燃料電池用セパレータの第1実施形態の流路断面を示す図である。
そこで本実施形態では、図4に示すように、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aの流路幅A及びシール溝領域123のシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間幅Bを、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bの流路幅Cよりも幅狭にしたのである。このようにすることで、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aの通気抵抗及びシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間の通気抵抗が、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bの通気抵抗よりも大きくなる。すると、ガス分散流路121で分散された反応ガスは、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bを流れ易くなり、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aや、シール溝領域123のシール当接部分よりも内側の空間には流れ難くなる。
図5は、本発明による燃料電池用セパレータの効果を説明する図である。
図3(B)に示したような流路(比較例)の場合は、分散流路121で分散された反応ガスのうち、シール溝領域のシール溝123aに流れ込んでしまう反応ガスが多かった。このため、反応流路領域122を流れる反応ガスの流量が減少してしまっていた。このように反応流路領域122を流れる反応ガスの流量が減少すれば、発電性能が低下する。また反応ガスの流量が減少すれば、発電時に生成された水の排出性能も落ちてしまい、流路内に水が詰まってしまい発電できなくなってしまういわゆるフラッディングが発生する可能性もある。
しかしながら、本実施形態では、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aの流路幅A及びシール溝領域123のシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間幅Bが、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bの流路幅Cよりも幅狭になるようにした。このようにすることで、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aの通気抵抗及びシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間の通気抵抗が、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bの通気抵抗よりも大きくなる。このようにすることで、分散流路121で分散された反応ガスが、シール溝領域のシール溝123aに流れ込まなくなった。このためほぼすべての反応ガスが反応領域流路122を流れるようになり、効率よく発電できたのである。本実施形態では、比較例に対して70%程度の反応ガスを供給することで、比較例と同等の電力を得ることができたのである。
(第2実施形態)
図6は、本発明による燃料電池用セパレータの第2実施形態の流路断面を示す図であり、図6(A)はセパレータをガス流路側から見た図であり、図6(B)は図6(A)のB部拡大図であり、図6(C)はガス流路の一部の断面の拡大図である。
上述のように、分散流路121で分散された反応ガスが、シール溝領域のシール溝123aに流れ込んでしまうと、発電効率が悪くなる。そこで本実施形態では、セパレータ12からシール溝123aに突出するように突起124を形成した。なお突起124は、シール14を咬み込まないサイズである。
このように構成することで、シール溝領域123のシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間が狭まる。したがって突起(凸部)124によって通気抵抗が増大する。そして分散流路121で分散された反応ガスは、応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bを流れ易くなり、シール溝領域のシール溝123aに流れ込んでしまうことを防止できるのである。
(第3実施形態)
図7は、本発明による燃料電池用セパレータの第3実施形態の流路断面を示す図であり、図7(A)はセパレータをガス流路側から見た拡大断面図であり、図7(B)は図7(A)の要部拡大図である。
本実施形態では、反応流路領域122の最外部分の反応流路122a及びセパレータ12からシール溝123aに、流路に並行して突出するように突起125を形成した。なお突起125はセパレータに流路を形成するときに同時に成形するとよい。
このように構成しても、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aや、シール溝領域123のシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間が狭まる。したがって突起(凸部)125によって通気抵抗が増大する。そして分散流路121で分散された反応ガスが、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bを流れ易くなり、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aや、シール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間には流れ難くなるのである。
(第4実施形態)
図8は、本発明による燃料電池用セパレータの第4〜第7の実施形態の基本的な技術思想を説明する図である。
上記実施形態のように構成することで、ガス分散流路121で分散された反応ガスは、反応流路領域122の最外部分以外の反応流路122bを流れ易くなり、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aや、シール溝領域123のシール当接部分よりも内側の空間には流れ難くなった。しかしながら、流路の途中では反応ガスがGDL113やシールキャリア114とセパレータ12の隙間を通って、図8に矢印Aで示すように反応流路領域122からシール溝領域123に流れ込んでしまうことが本件発明者らの研究によって明らかにされた。
図9は、本発明による燃料電池用セパレータの第4実施形態の流路断面を示す図である。
そこで本実施形態では、GDL113の端部113cに当接する部位のセパレータリブ厚Aが、他の部位に当接するセパレータリブ厚Bよりも厚くなるようにしたのである。
このように構成することで、GDL113の端部113cがセパレータ12によって圧縮されるので、反応流路領域122を流れる反応ガスが、シール溝123aに流れ込みにくくなるのである。
(第5実施形態)
図10は、本発明による燃料電池の第5実施形態の流路断面を示す図である。
上述のように、GDL113は、たとえばカーボン繊維で形成され、ガス拡散性がある。そこで本実施形態では、GDL113の端部113cに樹脂を含浸することで、GDL113の内部の空隙を埋めるようにした。
このように構成することで、反応ガスは、GDL113の端部113cを通過しにくくなる。そのため、反応ガスが、反応流路領域122からシール溝領域123に流れ込んでしまうことを防止できるのである。
(第6実施形態)
図11は、本発明による燃料電池の第6実施形態の流路断面を示す図である。
本実施形態では、GDL113の端部にシール材113dを設けるようにした。このシール材113dは、シリコーン等のいわゆるシール材や、塗布後に凝固する接着剤などである。
このように構成することで、反応ガスは、GDL113の端部を通過しにくくなる。そのため、反応ガスが、反応流路領域122からシール溝領域123に流れ込んでしまうことを防止できるのである。
(第7実施形態)
図12は、本発明による燃料電池の第7実施形態の流路断面を示す図である。
本実施形態では、シールキャリア114の端部にリブ114cを設けるようにした。このリブ114cは、シールキャリア114を成形するときに同時に成形するとよい。リブ114cの高さはセパレータ12と当接したときにGDL113がセパレータ12に当接して若干圧縮される程度であることが望ましい。
このように構成することで、反応ガスは、GDL113の端部を通過しにくくなる。そのため、反応ガスが、反応流路領域122からシール溝領域123に流れ込んでしまうことを防止できるのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば、第1実施形態のように構成すると、多くの反応ガスが反応ガス流路領域122を流れるようになり、触媒反応が促進される。すると反応時の発熱量が多くなる。そこで、図13に示すように、反応流路領域122の最外部分の反応流路122aに隣設する冷却水流路126aやシール溝領域123のシール溝123aのシール当接部分よりも内側の空間に隣設する冷却水流路126bよりも、反応ガス流路領域122の冷却水流路126cを、幅広にするとよい。望ましくは反応ガスの流量比に合わせて幅を決めるとなおよい。このようにすれば、発熱部位により多くの冷却水が流れるようになり、効率よく発電できるのである。燃料電池の反応膜は樹脂製なので、熱劣化を生じる可能性があるが、上述のように構成することで、局部的な加熱を防ぐことができ、燃料電池の寿命を延ばすことが可能になるのである。
なお上記実施形態においては、セパレータとして、プレス成形した2枚の金属プレートを接合したいわゆる二重構造タイプのものを例示しているが、これは一例に過ぎず他のタイプ(たとえばカーボンと樹脂の複合材料を圧縮成形するタイプ)であってもよい。
本発明による燃料電池の外観を示す図である。 本発明による発電セルの第1実施形態の構造を示す分解図である。 従来技術の問題点について説明する図である。 本発明による燃料電池用セパレータの第1実施形態の流路断面を示す図である。 本発明による燃料電池用セパレータの効果を説明する図である。 本発明による燃料電池用セパレータの第2実施形態の流路断面を示す図である。 本発明による燃料電池用セパレータの第3実施形態の流路断面を示す図である。 本発明による燃料電池用セパレータの第4〜第7の実施形態の基本的な技術思想を説明する図である。 本発明による燃料電池用セパレータの第4実施形態の流路断面を示す図である。 本発明による燃料電池の第5実施形態の流路断面を示す図である。 本発明による燃料電池の第6実施形態の流路断面を示す図である。 本発明による燃料電池の第7実施形態の流路断面を示す図である。 第1実施形態の変形形態を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池スタック
10 発電セル
11 MEA(膜電極接合体)
111 電解質膜
112 電極触媒層
113 GDL(ガス拡散層)
12a アノードセパレータ
12b カソードセパレータ
121 ガス分散流路
122 反応流路領域
122a 最外部分の反応流路
122b 最外部分以外の反応流路
123 シール溝領域
123a シール溝
124,125 突起(凸部)
14 シール
20 集電プレート
30 絶縁プレート
40 エンドプレート
50 テンションロッド

Claims (14)

  1. 反応ガスが供給されて電力を生じる膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体のシールエリアに設けられるシール材と、
    前記膜電極接合体の反応エリアに対向する反応流路領域及び膜電極接合体のシールエリアに対向し前記シール材に当接するシール溝領域を有するセパレータと、
    を有し、
    前記セパレータは、前記反応流路領域の最外部分の反応流路の通気抵抗及び前記シール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間の通気抵抗が、反応流路領域の最外部分以外の反応流路の通気抵抗よりも大きい、
    ことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記セパレータは、前記反応流路領域の最外部分の反応流路の流路幅及び前記シール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間幅が、反応流路領域の最外部分以外の反応流路の流路幅よりも幅狭である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記セパレータは、前記反応流路領域の最外部分に位置する反応流路に設けられ、その反応流路の通気抵抗を増大させる凸部を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記セパレータは、前記シール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間に設けられ、その空間の通気抵抗を増大させる凸部を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記セパレータは、隣接する反応流路の流路幅に比例した流路幅の冷却水流路を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記膜電極接合体のシールエリアに設けられ、前記シール材を載置するシールキャリアと、
    前記膜電極接合体の反応エリアに、前記シールキャリアに隣設して設けられ、前記セパレータの反応流路領域を流れる反応ガスを拡散するガス拡散層と、
    を備え、
    前記セパレータは、前記ガス拡散層の端部に当接する部位のリブ厚が、他の部位に当接するリブ厚よりも厚い、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. 前記膜電極接合体のシールエリアに設けられ、前記シール材を載置するシールキャリアと、
    前記膜電極接合体の反応エリアに、前記シールキャリアに隣設して設けられ、前記セパレータの反応流路領域を流れる反応ガスを拡散するガス拡散層と、
    を備え、
    前記ガス拡散層は、端部に設けられ、前記膜電極接合体の反応エリア側からシールエリア側へのガス流の流れを防止するガス漏洩防止手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記セパレータは、反応流路の入口付近において、前記反応流路領域の最外部分の反応流路の通気抵抗及び前記シール溝領域のシール当接部分よりも内側の空間の通気抵抗が、反応流路領域の最外部分以外の反応流路の通気抵抗よりも大きく、
    前記ガス漏洩防止手段は、反応流路の中央付近に形成される、
    ことを特徴とする請求項7に記載の燃料電池。
  9. 前記ガス漏洩防止手段は、前記ガス拡散層に含浸された樹脂である、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の燃料電池。
  10. 前記ガス漏洩防止手段は、前記ガス拡散層に塗布されたシール部である、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の燃料電池。
  11. 前記膜電極接合体のシールエリアに設けられ、前記シール材を載置するシールキャリアと、
    前記膜電極接合体の反応エリアに、前記シールキャリアに隣設して設けられ、前記セパレータの反応流路領域を流れる反応ガスを拡散するガス拡散層と、
    を備え、
    前記シールキャリアは、端部に設けられ、前記膜電極接合体の反応エリア側からシールエリア側へのガス流の流れを防止するガス漏れ防止部を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  12. 前記ガス漏れ防止部は、前記シールキャリアに凸設されたリブである、
    ことを特徴とする請求項11に記載の燃料電池。
  13. 燃料電池に供給された反応ガスが流れるガス流路を有する燃料電池用セパレータであって、
    前記ガス流路は、膜電極接合体の反応エリアに対向する領域のうち、最外部分に位置するガス流路の通気抵抗が、最外部分以外に位置するガス流路の通気抵抗よりも大きい、
    ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  14. 前記ガス流路は、膜電極接合体の反応エリアに対向する領域のうち、最外部分に位置するガス流路の流路幅が、最外部分以外に位置するガス流路の流路幅よりも幅狭である、
    ことを特徴とする請求項13に記載の燃料電池用セパレータ。
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