JP2012199093A - 燃料電池と燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置および製造方法 - Google Patents

燃料電池と燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電解質膜の乾燥を抑制可能な新たなエキスパンドメタルを提供して、発電性能の向上を図る。
【解決手段】燃料電池は、エキスパンドメタルのガス流路形成部材40にて、セパレーターからの空気の電解質膜の膜面に沿った網目状の流路を凹部51と凸部の連続により形成するに当たり、凹部51に連続する凸部53と広範囲凸部54とにおいて、その頂上部の大きさに差を持たせることで、網目状の流路(貫通孔41)を取り囲む広範囲凸部54の頂上部54aが発電体層に接触する接触部位面積を広くした。その上で、発電体層35に接触する接触部位面積の広い広範囲凸部領域40Wを、電解質膜の乾燥が起きやすい範囲に設定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池における電解質膜の膜面に沿った網目状の流路を形成するエキスパンドメタルを製造する技術に関する。
一般に、燃料電池は、電解質膜の各膜面に電極を接合した膜電極接合体を含む発電体層と、当該発電体層を間に挟んで配置されるセパレーターとを備え、発電体層とセパレーターとの間をガス流路とする。近年では、このガス流路を、金属製の薄板のプレス成形を経たエキスパンドメタルにて、網目状に形成することが提案されている(特許文献1)。
特開2010−170984号公報
エキスパンドメタルは、プレス成形という簡便な既存技術で網目状の流路(ガス流路)を形成できることから、コスト的に有利であるものの、更なる発電性能の向上が要請されている。
一般に、反応ガスは、燃料電池の一方の端部の側から供給されて、エキスパンドメタルの形成する網目状のガス流路を通過し、この流路通過の間に電極面の各部位に到って消費される。そして、燃料電池の他方の端部からは、オフガスが排出される。このため、反応ガスの供給側は、オフガス排出側と比較して、ガス量(ガス通過量)が多くなるので、エキスパンドメタルのガス流路を通過するガスによる水分の持ち去りが多くなり、その分だけ電解質膜の乾燥が進むと予想される。
その一方、燃料電池は、電気化学反応に伴って昇温するので、冷却用の冷媒を供給することで、昇温の抑制が図られている。冷媒は、燃料電池の温度を奪って暖められるので、冷媒の流入側と流出側とでは、流出側の方が冷媒温度は高くなる。このため、冷媒の流出側でもあり既述した反応ガスの供給側でもある領域では、冷媒温度が高いので、その分、電池温度の昇温抑制の効果が薄れると共に、ガスによる水分持ち去りが増えるので、燃料電池の高温運転時において、電解質膜の乾燥がより進むことが危惧される。電解質膜の乾燥は、反応ガスの電気化学反応の進行の妨げとなり得るので、乾燥抑制を図ることが望ましい。ところが、従来のエキスパンドメタルでは、こうした点への配慮に欠けることから、電解質膜の乾燥対処が望まれるに至った。
本発明は、上記した課題を踏まえ、電解質膜の乾燥を抑制可能な新たなエキスパンドメタルを提供して、発電性能の向上を図ることをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
[適用1:燃料電池]
燃料電池であって、
電解質膜の各膜面に電極を接合した膜電極接合体を含む発電体層と、
前記発電体層を間に挟んで配置され、前記発電体層での発電反応に供される反応ガスの給排に関与する一対のセパレーターと、
前記発電体層と前記一対のセパレーターの少なくとも一方との間に配置され、前記セパレーターからの前記反応ガスを前記電解質膜の膜面に沿ったガス流れ方向に流す網目状の流路を形成する流路形成部材とを備え、
該流路形成部材は、
前記網目状の流路を取り囲む部位が前記発電体層に接触する接触部位面積に広狭の差を備え、前記発電体層における前記電解質膜の乾燥が他の電解質膜箇所より起きやすい範囲に、前記接触部位面積が広い範囲の前記網目状の流路を形成する
ことを要旨とする。
上記構成の燃料電池は、流路形成部材にて、セパレーターからの反応ガスの電解質膜の膜面に沿った網目状の流路を形成するに当たり、この網目状の流路を取り囲む部位が発電体層に接触する接触部位面積に広狭の差を持たせた。接触部位面積が広いと、網目状の流路を取り囲む部位にて発電体層表層が覆われる面積が広くなるので、網目状の流路を反応ガスが通過する際に反応ガスが発電体層表層に接触する面積が狭くなり、水分の持ち去りを抑制できる。上記構成の燃料電池は、発電体層における電解質膜の乾燥が他の電解質膜箇所より起きやすい範囲に、接触部位面積が広い範囲の網目状の流路を形成するので、電解質膜の乾燥が起きやすい範囲での水分の持ち去り抑制により、電解質膜の乾燥についても、これを抑制できる。この結果、上記構成の燃料電池によれば、電解質膜の乾燥抑制により、発電性能を高めることができる。
上記した燃料電池システムは、次のような態様とすることができる。例えば、前記流路形成部材をエキスパンドメタルとすることができ、こうすれば、簡便に流路形成部材を提供できる。
また、セパレーターについては、前記発電体層の冷却用の冷媒の流路を備えるものとした上で、冷媒の流路が前記流路形成部材の形成する前記網目状の流路における前記ガスの流れ方向と交差するようにした。そして、前記冷媒の流路における流路末端側であって前記網目状の流路における前記反応ガスの流路上流側の領域を前記電解質膜の乾燥が起きやすい範囲として、流路形成部材については、これを、前記領域に前記接触部位面積が広い範囲の前記網目状の流路を形成するようにできる。こうすれば、燃料電池の高温運転により冷媒温度が上がる冷媒流路末端側でもあり、水分持ち去りにより電解質膜の乾燥が進むと想定される反応ガス流路上流側でもある領域において、上記した電解質膜の乾燥抑制が可能となる。よって、高温運転時の発電能力を維持もしくは高めることができる。そして、反応ガスの流路上流側では、既述したように網目状の流路を取り囲む部位にて発電体層表層が覆われる面積が広くなるので、その分、反応ガスの消費が抑制される。このため、反応ガスの流路下流側では、未消費の反応ガスが届きやすくなるので、電気化学反応が活性化して発電能力が高まることから、燃料電池全体での発電分布がより均一化して、電池全体の発電能力も高まる。
[適用2:燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置]
燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置であって、
金属製の板材を送り出す供給部と、
凸形状の刃部を金型幅方向に並べて有する金型を、前記供給部により送り出される前記金属製の板材に対してプレスすることで、前記板材の板幅において凹部と凸部が交互に連続した網目状の流路をプレス形成するプレス部とを備え、
前記金型は、
前記網目状の流路の流路幅より幅広の金型幅とされ、該金型幅を前記網目状の流路の流路幅に対応する範囲の第1金型幅部と残余の範囲の第2金型幅部とに分け、前記第1金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチが前記第2金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチより狭くなるように、前記凸形状の刃部を前記第1、第2の金属幅部に並べて備え、
前記プレス部は、
前記金型を前記金型幅方向に沿ってスライド可能に保持し、
前記第1金型幅において並んだ前記凸形状の刃部による前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成と、前記第2金型幅部において並んだ前記凸形状の刃部と前記第2金型幅部に連続した前記第1金型幅における前記凸形状の刃部とによる前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成とを、前記金型の前記金型幅方向に沿ったスライドにより切り換える
ことを要旨とする。
[適用3:燃料電池用のエキスパンドメタルの製造方法]
燃料電池用のエキスパンドメタルの製造方法であって、
金属製の板材を送り出す送り出し工程と、
凸形状の刃部を金型幅方向に並べて有する金型を、前記送り出される前記金属製の板材に対してプレスすることで、前記流路幅において凹部と凸部が交互に連続した網目状の流路をプレス形成するプレス工程とを備え、
該プレス工程では、
前記流路幅より幅広の金型幅を前記網目状の流路の流路幅に対応する第1金型幅部と残余の第2金型幅部とに分け、前記第1金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチが前記第2金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチより狭くなるように、前記凸形状の刃部を備えた前記金型を、前記金型幅方向に沿ってスライド可能に保持し、
前記第1金型幅において並んだ前記凸形状の刃部による前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成と、前記第2金型幅部において並んだ前記凸形状の刃部と前記第2金型幅部に連続した前記第1金型幅における前記凸形状の刃部とによる前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成とを、前記金型の前記金型幅方向に沿ったスライドにより切り換える
ことを要旨とする。
上記した構成・手順を有する燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置と製造方法によれば、電解質膜の乾燥抑制を通して発電性能の向上に寄与し得るエキスパンドメタルを、金属製の板材に対する金型のプレスという既存手法で、容易に製造できる。しかも、刃部を有する金型の交換も不要であることから、工数低減、延いては、コスト低減も可能となる。
さらに、本発明は、種々の形態で実現可能であり、例えば、上記したエキスパンドメタルにて網目状のガス流路を形成する燃料電池の製造方法の形態で実現することが可能である。
本実施例の燃料電池スタック100の概略構成を燃料電池20の概略構成と合わせて示す説明図である。 ガス流路形成部材40の概略構造を示す説明図である。 ガス流路形成部材40を平面視しつつ当該形成部材における空気の流れ方向をガス流路形成部材40に接触するセパレーター80での冷却水流れ方向と関連付けて示す説明図である。 図3における4−4線に沿って発電体層35とガス流路形成部材40とセパレーター80との関係を模式的に示す説明図である。 図3における5−5線に沿って発電体層35とガス流路形成部材40とセパレーター80との関係を模式的に示す説明図である。 ガス流路形成部材40のプレス形成に用いる刃型部300と供給系340の構成および両者の関係を示す説明図である。 プレス形態の切り換えと刃型スライドと基材210との関係を概略的に平面視して示す説明図である。 40Wプレス形態でのプレス形成の第一段階を示す説明図である。 40Wプレス形態でのプレス形成の第2段階を説明図である。 40Wプレス形態でのプレス形成の第3段階を示す説明図である。 40Nプレス形態でのプレス形成の第一段階を示す説明図である。 40Nプレス形態でのプレス形成の第2段階を説明図である。 40Nプレス形態でのプレス形成の第3段階を示す説明図である。 燃料電池20の発電体層35における電解質膜31の発電分布の様子と空気とガスの流路との関係を常温運転と高温運転とで概略的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は本実施例の燃料電池スタック100の概略構成を燃料電池20の概略構成と合わせて示す説明図である。図示するように、燃料電池スタック100は、固体高分子形の燃料電池20を複数積層し、その両端にターミナルおよびインシュレータ(図示省略)を配置して、これをエンドプレート95,96で挟持して構成される。この燃料電池スタック100では、燃料ガスとしての水素ガスおよび酸化ガスとしての空気が水素供給マニホールド95a、空気供給マニホールド95bから燃料電池20に供給され、その排ガスが水素排出マニホールド95cおよび空気排出マニホールド95dから排出される。また、冷却水が冷却水供給マニホールド95eから燃料電池20に供給され、その排水が冷却水排出マニホールド95fから排出される。
燃料電池20は、発電体層35の両面に、ガス流路形成部材40、60、セパレーター70、80を積層して構成される。発電体層35は、電解質膜・電極接合体としてのMEA(Membrane Electrode Assembly)34の両面にガス拡散層33a、33bを接合して構成される。MEA34は、電解質膜31の表面上に、カソード電極32aとアノード電極32bとを備える。電解質膜31は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子材料の薄膜である。本実施例では、電解質膜31には、ナフィオン(登録商標)を用いた。カソード電極32aおよびアノード電極32bは、導電性を有する担体上に触媒を担持させた電極であり、本実施例においては、白金触媒を担持したカーボン粒子と、電解質膜31を構成する高分子電解質と同質の電解質とを備えている。
ガス拡散層33a,33bは、ガス透過性を有する導電性部材、例えば、カーボンペーパやカーボンクロス、あるいは金属メッシュや発泡金属によって形成することができる。本実施例においては、ガス拡散層33a,33bは、カーボンペーパを用いた。ガス拡散層33a,33bは、酸化ガスまたは燃料ガスを拡散して、カソード電極32aまたはアノード電極32bの全面に供給する。ガス拡散層33a,33bは、後述するガス流路形成部材40、60と比べて小さい気孔率を有しており、ガス拡散機能の他に、集電機能や、MEA34の保護機能も担っている。なお、このガス拡散層33aおよび33bには、MEA34の水分量を調節する機能などを持たせてもよい。
かかる発電体層35は、その外周に配されたシールガスケット36と一体形成される。シールガスケット36には、水素供給マニホールド30a、空気供給マニホールド30b、水素排出マニホールド30c、空気排出マニホールド30d、冷却水供給マニホールド30e、冷却水排出マニホールド30fを備えている。また、シールガスケット36には、厚み方向に、各マニホールドと発電体層35の外周部とをそれぞれ囲む凸状の部位が形成されており、当該部位は、シールガスケット36の両側に積層されるセパレーター70、80と当接し、マニホールド内や発電体層35内からの流体(燃料ガス、酸化ガス、冷却水)の漏れを抑制するシールとして機能する。
ガス流路形成部材40、60は、発電体層35にガスを供給するガス流路を形成する。ガス流路形成部材40は、発電体層35のアノード電極32b側とセパレーター70との間(流路形成領域)に配設され、セパレーター70を介して供給された燃料ガス(ここでは水素ガス)を、MEA34の電極面の側方の一方の側から他方の側に向けた流れで流しつつ、燃料ガスを発電体層35のアノード電極32b側に供給する。同様に、ガス流路形成部材60は、酸化ガス(ここでは空気)を発電体層35のカソード電極32a側に供給する。かかるガス流路形成部材40、60は、耐食性と導電性とを有する金属、例えば、ステンレス鋼やチタン、チタン合金などによって形成されるが、本実施例では、ステンレス鋼を用いた。ガス流路形成部材40、60の詳細な構造については後述する。なお、本実施例では、発電体層35の両面にガス流路形成部材40、60を備える構成としたが、発電体層35の片面のみに備える構成としてもよい。
セパレーター70、80は、反応ガスの隔壁として機能する部材であり、同一の構成を有している。以下、セパレーター70について説明する。セパレーター70は、ガス不透過な導電性部材、例えば圧縮カーボンやステンレス鋼から成る部材によって形成される。本実施例では、ステンレス鋼を用いた。セパレーター70は、カソード電極32a側に設けられる平坦なカソード側セパレーター71と、アノード電極32b側に設けられる平坦なアノード側セパレーター73と、それらの間に配置される中間セパレーター72とが一体となって構成される。カソード側セパレーター71は、水素供給マニホールド71a、空気供給マニホールド71b、水素排出マニホールド71c、空気排出マニホールド71d、冷却水供給マニホールド71e、冷却水排出マニホールド71f、空気連通孔75,76を備えている。空気供給マニホールド71bに供給された空気は、中間セパレーター72の空気連通孔72bおよび空気連通孔75を介して、カソード側セパレーター71に面して設けられる他の燃料電池20(図示省略)のガス流路形成部材40に導かれる。また、その排ガスは、空気連通孔76および中間セパレーター72の連通孔(図示省略)を介して、空気排出マニホールド71dに排出される。
同様に、水素供給マニホールド71aに供給された水素は、中間セパレーター72の水素連通孔72aおよびアノード側セパレーター73の連通孔(図示省略)を介して、ガス流路形成部材60に導かれ、ガス流路形成部材60を流れた後、中間セパレーター72およびアノード側セパレーター73の連通孔(図示せず)を介して、水素排出マニホールド71cに排出される。また、中間セパレーター72には、略長方形外形の長辺方向に沿って複数の切欠が形成され、その切欠の両端はそれぞれ、冷却水排出マニホールド71fおよび冷却水供給マニホールド71eと連通している。なお、セパレーター70は、上述した3層構造のものに限るものではない。例えば、カソード側セパレーター71とアノード側セパレーター73との2層構造とし、中間セパレーター72に形成される連通孔に相当する形状をカソード側セパレーター71および/またはアノード側セパレーター73の内側に形成してもよい。
セパレーター70は、冷却水供給マニホールド71eから流入した冷却水を、冷却水排出マニホールド71fから排出するに当たり、カソード側セパレーター71と中間セパレーター72で挟まれた中間セパレーター72にて、冷却水流路を形成する。セパレーター80にあっても同様であり、発電体層35のカソード電極32aの側に位置するセパレーター80は、冷却水流路を図1に点線で示すように、形成し、当該流路を流れる冷却水にて、発電体層35を冷却する。この場合、セパレーター80の冷却水流路とガス流路形成部材40における空気流路とは、冷却水の流れ方向と空気の流れ方向とが交差するように形成されることになる。
次に、ガス流路形成部材40、60について説明する。本実施例においては、ガス流路形成部材40とガス流路形成部材60とは同一の構造を有しているので、以下では、カソード電極32aの側のガス流路形成部材40の構造として説明する。図2はガス流路形成部材40の概略構造を示す説明図、図3はガス流路形成部材40を平面視しつつ当該形成部材における空気の流れ方向をガス流路形成部材40に接触するセパレーター80での冷却水流れ方向と関連付けて示す説明図である。
図2に示すように、ガス流路形成部材40は、凹部51と凸部53とを一方向(以下、この方向を便宜上X方向と称する)に交互に連続させ、この凹凸の連続をX方向と直交するY方向に繰り返すエキスパンドメタルとされている。このガス流路形成部材40は、Y方向に沿って凹部51と凸部53を並べ、このY方向に並ぶ凹部51の底部と凸部53の頂上部53aとを繋げて、凹部51と凸部53とでY方向に沿った貫通孔41を形成し、この貫通孔41の連続により網目状の流路を形成する。以下、本実施例では、図におけるY方向が流路方向となり、図の手前側が空気のin側、奥側がout側となり、凹部51と凸部53とで形成された網目状の流路は、XY平面に対して凹部51および凸部53の形成壁が一定の勾配をもって連設された形状として構成される。図2に示すY方向の空気の流路方向は、図1のガス流路形成部材40においては、図中実線で示された方向となる。
ガス流路形成部材40は、凹部51と凸部53とを1周期として、同一周期で連続させる他、Y方向では、凹凸の位相をほぼ半周期(ハーフピッチ)ズラしている。また、ガス流路形成部材40は、図2における右下端側の領域において、凹部51に連続する凸部を広範囲凸部54としている。この広範囲凸部54の形成領域(以下、広範囲凸部領域40W)は、図3にクロスハッチで示され、発電体層35とセパレーター80とで挟まれたガス流路形成部材40(図1参照)において、セパレーター80における冷却水流路の末端側(詳しくは、冷却水流路の末端側1/4〜1/2)であって、ガス流路形成部材40における貫通孔41で形成される空気の流路の上流側(詳しくは、空気流路の上流側1/4〜1/2)の領域とされている。そして、この図3におけるノーマルハッチの範囲は、凹部51と凸部53の交互連続で空気流路が網目状に形成された領域(以下、ノーマル領域40N)とされている。なお、図2の例では、X方向の凹凸の連続をY方向に6対繰り返して記載しているが、これは図示の都合によるもので、実際は、発電体層35のスペックに合わせて、凹凸連続がX方向およびY方向に繰り返される。
ガス流路形成部材40は、既述した広範囲凸部領域40Wにおいて広範囲凸部54を凹部51に連続させているので、この広範囲凸部領域40Wにおいては、Y方向に並んで凹部51の底部と広範囲凸部54の頂上部54aとを繋げて、この凹部51と広範囲凸部54とで貫通孔41を形成する。こうして凹部51と広範囲凸部54とで形成された貫通孔41と、凹部51と凸部53の連続したノーマル領域40Nの貫通孔41とでは、その大きさに差が生じる。ガス流路形成部材40は、図2に示したように、凸部53および広範囲凸部54の頂上面側をMEA34、詳しくは発電体層35(図1参照)に接触させる。そして、凹部51と広範囲凸部54の連続した広範囲凸部領域40Wの貫通孔41を発電体層35の側で取り囲む広範囲凸部54の頂上部54aは、凹部51と凸部53の連続したノーマル領域40Nの貫通孔41を発電体層35の側で取り囲む凸部53の頂上部53aより広くなる。よって、ガス流路形成部材40は、貫通孔41を取り囲む凸部53或いは広範囲凸部54の頂上部が発電体層35に接触する頂上部面積に広狭の差を持たせている。この様子を、図でもって説明する。図4は図3における4−4線に沿って発電体層35とガス流路形成部材40とセパレーター80との関係を模式的に示す説明図、図5は図3における5−5線に沿って発電体層35とガス流路形成部材40とセパレーター80との関係を模式的に示す説明図である。この場合、図においては、図2におけるX方向の一列の凹部51と凸部53および凹部51と広範囲凸部54の連続を示しているが、図紙面の手前側から奥側に掛けて、これらの連続が重なることで貫通孔41が、凹部51と凸部53の半周期分だけずれて重なることになる。
この図4〜図5に示すように、広範囲凸部領域40Wでは、当該領域での凹部51のピッチが広い分だけ広範囲凸部54の頂上部54aが広くなって、発電体層35に接触する頂上部面積も広くなる。その一方、ノーマル領域40Nでは、当該領域での凹部51のピッチが狭い分だけ凸部53の頂上部53aが狭くなって、発電体層35に接触する頂上部面積も狭くなる。この場合、凸部53の頂上部53aおよび広範囲凸部54の頂上部54aは、傾斜して発電体層35に接触することになるが、ガス流路形成部材40を通過するガス(空気;図1参照)に対しては、発電体層35の側からセパレーター80の側に案内するよう傾斜しているので、上記の頂上部53aおよび頂上部54aは、発電体層35へのガス拡散(浸透)を妨げるよう発電体層35の表層を覆うようになる。なお、凹部51の底部と凸部53の頂上部53aおよび広範囲凸部54の頂上部54aとを、図2におけるXY平面と並行となるよう平坦化させることができ、こうすれば、発電体層35とは面接触することになって上記した頂上部面積の広狭、即ち、発電体層35の表層を覆う面積の広狭はより顕著となる。
次に、ガス流路形成部材40、60の製造手法について説明する。図6はガス流路形成部材40のプレス形成に用いる刃型部300と供給系340の構成および両者の関係を示す説明図である。図示するように、供給系340は、ローラーを対向させたローラ対342により基材210を刃型部300に対して送り出す。基材210は、ステンレスの薄板鋼板であり、刃型部300による後述のプレスを受けて、図2に示すエキスパンドメタルのガス流路形成部材40となる。以下、説明の便宜上、基材210の幅はガス流路形成部材40の幅と同一とするが、基材210は、ガス流路形成部材40の幅の等倍とすることもでき、この場合には、以下に説明する刃型部300についても幅広とすればよい。
刃型部300は、プレス金型であり、上刃型310と下刃型320と下受け刃型330とを備える。これら刃部を有する刃型部300は、図3に示すガス流路形成部材40の空気流路幅、即ちガス流路形成部材40自体の幅より幅広の金型幅とされ、供給系340の送り出す基材210に対して上記刃部にてプレスして、既述した貫通孔41(図2〜5参照)が連続した網目状のガス流路を形成する。上刃型310は、その金型幅方向(X方向)に、凸形状の凸刃部312を並べて有する。下刃型320は、その金型幅方向(X方向)に沿って伸びるエッジを有するものであり、降下する凸刃部312とで基材切断に関与する。下受け刃型330は、上刃型310の凸刃部312に対応した凹刃部332をその金型幅方向(X方向)に並べて有し、凹刃部332に凸刃部312が入り込むことで、図2に示した凹部51を形成する。刃型部300は、供給系340が送り出す基材210に対して固定した位置関係で下刃型320を備え、上刃型310と下受け刃型330とを、金型幅方向に沿ってスライド可能に保持する。よって、上刃型310と下受け刃型330とは、供給系340が送り出す基材210に対して、その基材幅方向、即ち金型幅方向にスライドする。
上刃型310と下刃型320とは、上記した金型幅方向のスライドを経て、図3に示すように、流路幅方向にノーマル領域40Nと広範囲凸部領域40Wが連続した流路のプレス形成となる40Wプレス形態と、流路幅全域がノーマル領域40Nの流路のプレス形成となる40Nプレス形態とを採る。上刃型310は、40Nプレス形態でのプレス形成の要をなす第1金型幅部において、凸刃部312を等ピッチで備え、残余の第2金型幅部においては、凸刃部312を幅広のピッチで備える。40Nプレス形態でのプレス形成の要をなす第1金型幅部における凸刃部312の形成ピッチは、図2に示した凸部53に並ぶ凹部51のピッチ(第1ピッチ)と等しくされている。また、残余の第2金型幅部における凸刃部312のピッチ(第2ピッチ)は、図2に示した広範囲凸部54に並ぶ凹部51のピッチと等しくされ、上記の第1ピッチは上記の第2ピッチより狭くされている。下受け刃型330にあっては、上記した上刃型310の凸刃部312の並びに合わせて、凹刃部332を備える。そして、刃型部300は、図6に示す40Wプレス形態では、幅広の第2ピッチで並んだ凹部51と狭小の第1ピッチで並んだ凹部51とを、基材210に対してプレスする。その一方、図6に示す40Nプレス形態では、狭小の第1ピッチで並んだ凹部51だけを、基材210に対してプレスする。なお、既述したように基材210がガス流路形成部材40の幅の等倍である場合には、刃型部300、詳しくは、上刃型310は、上記した第1ピッチおよび第2ピッチで並んだ凹部51を、金型幅方向に繰り返して備えることになる。下受け刃型330についても同様である。また、図6では、図示の都合、上記の40Wプレス形態では、第1ピッチで三つの凹部51が並び、第2ピッチで三つの凹部51が並ぶようにし、上記の40Nプレス形態では、第1ピッチで六つの凹部51が並ぶこととした。後述の図8以降にあっても同様である。
次に、刃型部300によるプレス成形手順について説明する。図7はプレス形態の切り換えと刃型スライドと基材210との関係を概略的に平面視して示す説明図である。図示するように、基材210は、紙面下方に送り出され、この基材210に対して、刃型部300の上刃型310と下受け刃型330とは、40Wプレス形態と40Nプレス形態の各プレス形態において、ノーマル領域40Nでの凹部51のピッチの半分ずつ図における左右方向である金型幅方向にハーフピッチスライドする。そして、40Wプレス形態と40Nプレス形態の各プレス形態との間のプレス形態切換の際には、上刃型310と下受け刃型330とは、図6に示すように広範囲に亘って金型幅方向にスライドする。図8は40Wプレス形態でのプレス形成の第一段階を示す説明図、図9は40Wプレス形態でのプレス形成の第2段階を説明図、図10は40Wプレス形態でのプレス形成の第3段階を示す説明図である。
図6の40Wプレス形態では、図8(a)に示すように、供給系340は、基材210をローラ対342によりY方向に送り出す。この基材210の送り出し量は、上刃型310の刃厚さに相当する長さであり、供給系340は、この基材送り出しを刃型部300による後述のプレスの都度に行う。刃型部300は、こうして送り出された210に対して、図8(b)に示すように、上刃型310をZ軸方向に上下させてプレスする。このプレスにより、基材210は、下刃型320と上刃型310の凸刃部312、並びに下受け刃型330の凹刃部332で一部剪断加工を受けるので、凸部53と凹部51とを形成する。これにより、狭小の第1ピッチで凹部51が並んでこの凹部51と凸部53が交互に連続して形成され、幅広の第2ピッチで凹部51が並んでこの凹部51に広範囲凸部54が交互に連続して形成される。つまり、図2における紙面手前側のX方向の第一列目の凹凸が、凹部51と凸部53および凹部51と広範囲凸部54とが基材210の幅方向に交互に連続して形成される。なお、図におけるX方向、Y方向、Z方向は、互いに直交する方向である(以下、同じ)。
刃型部300は、上刃型310をZ軸に沿ってプレス前の位置に復帰させると、供給系340は、図9(a)に示すように、既述した基材送り出し量で、基材210をローラ対342によりY方向に送り出す。刃型部300は、供給系340による基材送り出しと並行してもしくは基材送り出し後に、図9(b)に示すように、上刃型310および下受け刃型330をX方向に移動させる。この時の移動量は、凹部51が狭小間隔で並ぶ第1ピッチの半分よりも短いハーフピッチとなる。この移動量が、図2におけるY方向に隣接する各列の凹凸の位相ずれとなる。
刃型部300は、上刃型310と下受け刃型330を移動させると、図10(a)に示すように、再度、上刃型310を上下させて、基材210に対してプレスする。これにより、図8(b)で形成済みの凹部51と凸部53の連続および凹部51と広範囲凸部54の連続による凹凸に対して上記のハーフピッチだけ位相ずれした配列で、新たな凹部51と凸部53の連続および凹部51と広範囲凸部54の連続による凹凸がY方向に隣接して形成される。こうしたY方向の隣接において、図2に示すように、凹部51の底部と凸部53の頂上部53aとが繋がり、および凹部51の底部と広範囲凸部54の頂上部54aとが繋がり、これらで取り囲まれた貫通孔41が連続した網目状の流路が形成される。その後、刃型部300は、図10(b)に示すように、上刃型310および下受け刃型330をハーフピッチ分もとの位置に戻し、以後においては、図8〜図10の上記した各工程を繰り返す。上記した40Wプレス形態における工程の繰り返しは、図3および図7に示すように、流路幅方向(基材210の幅方向)にノーマル領域40Nと広範囲凸部領域40Wが連続した範囲に亘って行われる。
刃型部300は、上記した40Wプレス形態(図6参照)に続き、狭小の第1ピッチで並んだ凹部51だけによる40Nプレス形態(図6参照)でのプレスを継続する。このプレス形態推移に当たり、刃型部300は、図6〜図7に示すように、40Wプレス形態におけるプレス位置にあった上刃型310と下受け刃型330とを、上記両図における右方に広範囲にスライドさせる。これにより、基材210の基材幅(即ち、ガス流路形成部材40の流路幅)において、狭小の第1ピッチで凸刃部312と凹刃部332とが交互に並ぶようになり、これらによるプレス(40Nプレス形態)が可能となる。図11は40Nプレス形態でのプレス形成の第一段階を示す説明図、図12は40Nプレス形態でのプレス形成の第2段階を説明図、図13は40Nプレス形態でのプレス形成の第3段階を示す説明図である。
図6の40Nプレス形態では、図11(a)に示すように、供給系340は、基材210を既述した送り出し量でローラ対342によりY方向に送り出す。刃型部300は、こうして送り出された210に対して、図11(b)に示すように、上刃型310をZ軸方向に上下させてプレスする。この場合、図示するように基材210には狭小の第1ピッチで凸刃部312と凹刃部332しかプレス形成に作用しないので、基材210には、狭小の第1ピッチで凹部51が並んでこの凹部51と凸部53が交互に連続して形成される。
刃型部300は、上刃型310をZ軸に沿ってプレス前の位置に復帰させると、供給系340は、図12(a)に示すように、既述した基材送り出し量で、基材210をローラ対342によりY方向に送り出す。刃型部300は、供給系340による基材送り出しと並行してもしくは基材送り出し後に、図12(b)に示すように、上刃型310および下受け刃型330をX方向に移動させる。この時の移動量は、凹部51が狭小間隔で並ぶ第1ピッチの半分よりも短いハーフピッチとなる。この移動量が、図2におけるY方向に隣接する各列の凹凸の位相ずれとなる。
刃型部300は、上刃型310と下受け刃型330を移動させると、図13(a)に示すように、再度、上刃型310を上下させて、基材210に対してプレスする。これにより、図11(b)で形成済みの凹部51と凸部53の連続による凹凸に対して上記のハーフピッチだけ位相ずれした配列で、新たな凹部51と凸部53の連続による凹凸がY方向に隣接して形成される。こうしたY方向の隣接において、図2に示すように、凹部51の底部と凸部53の頂上部53aとが繋がり、この底部と頂上部53aで取り囲まれた貫通孔41が連続した網目状の流路が形成される。その後、刃型部300は、図13(b)に示すように、上刃型310および下受け刃型330をハーフピッチ分もとの位置に戻し、以後においては、図11〜図13の上記した各工程を繰り返す。上記した40Nプレス形態における工程の繰り返しは、図3および図7に示すように、流路幅方向(基材210の幅方向)の全域がノーマル領域40Nの範囲に亘って行われる。
本実施例では、上記した40Wプレス形態でのプレスと40Nプレス形態でのプレスが、図7に示すように繰り返すので、上記プレスを経て得られたエキスパンドメタルたるガス流路形成部材40は、ガス流路方向に複数繋がることになる。よって、刃型部300でのプレスに続き、基材210の送り方向に交差した切断を経ることで、ガス流路形成部材40が得られる。ガス流路形成部材60についても同様であるが、アノード側のガス流路形成部材60については、狭小の第1ピッチで凹部51が並んでこの凹部51と凸部53とが交互に連続したエキスパンドメタルとできる。こうして得られたガス流路形成部材40、60を有する燃料電池20、延いては燃料電池スタック100の製造に当たっては、まず、得られたガス流路形成部材40、60を、凸部53の頂上部53aおよび広範囲凸部54の頂上部54aがMEGA35と当接するように配置し、積層する。その後、セパレーター70とセパレーター80とで挟持して燃料電池20を製造し、これを図1のように積層することで、燃料電池スタック100が得られる。
次に、図3に示したように、ガス流路形成部材40において広範囲凸部領域40Wを設ける利点について説明する。図14は燃料電池20の発電体層35における電解質膜31の発電分布の様子と空気とガスの流路との関係を常温運転と高温運転とで概略的に示す説明図である。図示するように、本実施例の燃料電池20では、ガス流路形成部材40は、発電体層35の一方端(図では下端)から他方端(図では上端)に向けた空気の流路(図1参照)を形成する。この空気流路は、既述した凹部51の底部と凸部53の頂上部53aとで取り囲んだ貫通孔41、および凹部51の底部と広範囲凸部54の頂上部54aとで取り囲んだ貫通孔41による網目状の流路である。また、燃料電池20のセパレーター80は、上記した空気の流路と直交するよう、発電体層35の一方端(図では左端)から他方端(図では右端)に向かう冷却水の流路(図1参照)を形成する。
空気の流入側(供給側)である流路上流側の領域では、ガス流入側であるために未消費ガスが多いので、空気の通過量が多くなり、ガス流路形成部材40の上記の網目状の流路を通過する空気による水分の持ち去りが多くなる。このため、空気の流路上流側の領域では、電解質膜31の乾燥が進むと予想される。また、冷却水は、発電体層35での発電に伴う熱を奪いつつセパレーター80の流路を流れることから、セパレーター80からの冷却水流出側で、冷却水温度が高くなる。このため、冷却水の流出側でもあり空気の流路上流側でもある領域では、冷媒温度が高いので、その分、電解質膜31の昇温抑制の効果が薄れると共に、水分持ち去り増により、電解質膜31の乾燥より進むことが危惧される。図では、冷却水の流出側でもあり空気の流路上流側でもある領域を乾き顕在域として示している。常温運転時の上記の乾き顕在域では、膜の乾燥に伴う発電能力低下が観察され、高温運転時では、発電能力の低下が見られる部位が広がる。このため、本実施例の燃料電池20では、図14の高温運転時の乾き顕在域と重なる領域、即ち冷却水の流出側でもあり空気の流路上流側でもある領域については、図3に示す広範囲凸部領域40Wとした。
この広範囲凸部領域40Wでは、図2に示すように、空気の流れ方向と交差する方向(X方向)に広範囲凸部54を凹部51に連続させ、空気の流れ方向(Y方向)に沿っては凹部51の底部と広範囲凸部54の頂上部54aとを繋げて、この凹部51と広範囲凸部54とで貫通孔41を形成する。こうして凹部51と広範囲凸部54とで形成された貫通孔41は、広範囲凸部54が幅広のピッチで形成された凹部51の間に位置することから、凹部51と凸部53の連続による貫通孔41よりも大きくなる。そして、この貫通孔41を発電体層35の側で取り囲む広範囲凸部54の頂上部54aは、凹部51と凸部53の連続による貫通孔41を発電体層35の側で取り囲む凸部53の頂上部53aより広い面積で発電体層35に接触する。このため、広範囲凸部領域40Wでは、広範囲凸部54の頂上部54aにより、発電体層35へのガス拡散(浸透)を妨げるよう発電体層35の表層を覆うので、貫通孔41が連続した網目状の流路を空気が通過する際に、この空気が発電体層35の表層に接触する面積を狭くでき、通過する空気による水分の持ち去りを抑制する。つまり、本実施例の燃料電池20では、冷却水の流出側でもあり空気の流路上流側でもあって電解質膜31の乾燥より進むことが危惧される領域を、水分持ち去りの抑制が可能な広範囲凸部領域40Wとするので、発電体層35の乾燥を抑制できる。この結果、本実施例の燃料電池20によれば、電解質膜31の乾燥抑制により、常温運転時はもとより、高温運転時にあっても、発電性能を高めることができる。
また、本実施例の燃料電池20では、広範囲凸部領域40Wにおいて頂上部54aにより発電体層35の表層を覆う面積を広くするので、その分、空気中の酸素が発電体層35に浸透し難くなり空気(酸素)の消費を抑制する。このため、広範囲凸部領域40Wよりも空気の流路下流側(図3参照)において、未消費の空気(酸素)が届きやすくなって電気化学反応が活性化し、発電能力が高まる。この結果、本実施例の燃料電池20によれば、燃料電池全体での発電分布の均一化により、電池全体の発電能力を高めることができる。
また、本実施例では、ガス流路形成部材40の製造に用いる刃型部300を、ガス流路形成部材40の流路幅より幅広の金型とした上で、刃型部300において、狭小の第1ピッチで凸刃部312を金型幅方向に並べて有すると共に、これに続いて幅広の第2ピッチで金型幅方向に凸刃部312を並べて有するようにした。そして、狭小の第1ピッチで並んだ凸刃部312とこれに続いて幅広の第2ピッチで並んだ凸刃部312とを、流路幅方向にノーマル領域40Nと広範囲凸部領域40Wが連続した流路領域のプレス形成(40Wプレス形態:図3,図6〜図7参照)に用い、流路幅全域がノーマル領域40Nの流路領域のプレス形成(40Nプレス形態:図3,図6〜図7参照)に際しては、刃型部300(詳しくは、上刃型310と下受け刃型330)を金型幅方向にスライドすることで、狭小の第1ピッチで並んだ凸刃部312だけを用いるようにした。この結果、本実施例のガス流路形成部材製造方法によれば、電解質膜31の乾燥抑制を通して発電性能の向上に寄与し得るエキスパンドメタルとしてのガス流路形成部材40、60を、金属製の基材210に対する金型のプレスという既存手法で、容易に製造できる。しかも、流路幅方向にノーマル領域40Nと広範囲凸部領域40Wが連続した流路領域のプレス形成(40Wプレス形態:図3,図6〜図7参照)と、流路幅全域がノーマル領域40Nの流路領域のプレス形成(40Nプレス形態:図3,図6〜図7参照)とを、刃型部300のスライド移動により切り換えることができるので、金型交換が不要となって工数低減、延いては、コスト低減を図ることもできる。
以上、本発明の実施の形態を実施例にて説明したが、本発明は上記した実施例や変形例の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。例えば、上記の実施例では、冷却水の流出側でもあり空気の流路上流側でもある領域を電解質膜31の乾燥が進みやすい領域であるとして当該領域を広範囲凸部領域40Wとしたが、これに限るわけではない。仮に、図3における広範囲凸部領域40Wからガス流路方向に隔たった流路末端側においても乾燥が進むのであれば、ガス流路末端側で冷却水流路の末端側においても、広範囲凸部領域40Wとすることもできる。つまり、図3においてガス流路方向に広範囲凸部領域40Wと並んだノーマル領域40Nの流路末端側の一部領域を、広範囲凸部領域40Wとすることもできる。
20…燃料電池
30a…水素供給マニホールド
30b…空気供給マニホールド
30c…水素排出マニホールド
30d…空気排出マニホールド
30e…冷却水供給マニホールド
30f…冷却水排出マニホールド
31…電解質膜
32a…カソード電極
32b…アノード電極
33a…ガス拡散層
34…MEA
35…発電体層
36…シールガスケット
40…ガス流路形成部材
40N…ノーマル領域
40W…広範囲凸部領域
41…貫通孔
51…凹部
53…凸部
53a…頂上部
54…広範囲凸部
54a…頂上部
60…ガス流路形成部材
70…セパレーター
71…カソード側セパレーター
71a…水素供給マニホールド
71b…空気供給マニホールド
71c…水素排出マニホールド
71d…空気排出マニホールド
71e…冷却水供給マニホールド
71f…冷却水排出マニホールド
72…中間セパレーター
72a…水素連通孔
72b…空気連通孔
73…アノード側セパレーター
75…空気連通孔
76…空気連通孔
80…セパレーター
95…エンドプレート
95a…水素供給マニホールド
95b…空気供給マニホールド
95c…水素排出マニホールド
95d…空気排出マニホールド
95e…冷却水供給マニホールド
95f…冷却水排出マニホールド
100…燃料電池スタック
210…基材
300…刃型部
310…上刃型
312…凸刃部
320…下刃型
330…下受け刃型
332…凹刃部
340…供給系
342…ローラ対

Claims (5)

  1. 燃料電池であって、
    電解質膜の各膜面に電極を接合した膜電極接合体を含む発電体層と、
    前記発電体層を間に挟んで配置され、前記発電体層での発電反応に供される反応ガスの給排に関与する一対のセパレーターと、
    前記発電体層と前記一対のセパレーターの少なくとも一方との間に配置され、前記セパレーターからの前記反応ガスを前記電解質膜の膜面に沿ったガス流れ方向に流す網目状の流路を形成する流路形成部材とを備え、
    該流路形成部材は、
    前記網目状の流路を取り囲む部位が前記発電体層に接触する接触部位面積に広狭の差を備え、前記発電体層における前記電解質膜の乾燥が他の電解質膜箇所より起きやすい範囲に、前記接触部位面積が広い範囲の前記網目状の流路を形成する
    燃料電池。
  2. 前記流路形成部材は、エキスパンドメタルとされている請求項1に記載の燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池であって、
    前記セパレーターは、前記発電体層の冷却用の冷媒の流路を、該冷媒の流路が前記流路形成部材の形成する前記網目状の流路における前記ガスの流れ方向と交差するように、備え、
    前記流路形成部材は、前記冷媒の流路における流路末端側であって前記網目状の流路における前記反応ガスの流路上流側の領域を前記電解質膜の乾燥が起きやすい範囲として、前記領域に前記接触部位面積が広い範囲の前記網目状の流路を形成する
    燃料電池。
  4. 燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置であって、
    金属製の板材を送り出す供給部と、
    凸形状の刃部を金型幅方向に並べて有する金型を、前記供給部により送り出される前記金属製の板材に対してプレスすることで、前記板材の板幅において凹部と凸部が交互に連続した網目状の流路をプレス形成するプレス部とを備え、
    前記金型は、
    前記網目状の流路の流路幅より幅広の金型幅とされ、該金型幅を前記網目状の流路の流路幅に対応する範囲の第1金型幅部と残余の範囲の第2金型幅部とに分け、前記第1金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチが前記第2金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチより狭くなるように、前記凸形状の刃部を前記第1、第2の金属幅部に並べて備え、
    前記プレス部は、
    前記金型を前記金型幅方向に沿ってスライド可能に保持し、
    前記第1金型幅において並んだ前記凸形状の刃部による前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成と、前記第2金型幅部において並んだ前記凸形状の刃部と前記第2金型幅部に連続した前記第1金型幅における前記凸形状の刃部とによる前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成とを、前記金型の前記金型幅方向に沿ったスライドにより切り換える
    燃料電池用のエキスパンドメタルの製造装置。
  5. 燃料電池用のエキスパンドメタルの製造方法であって、
    金属製の板材を送り出す送り出し工程と、
    凸形状の刃部を金型幅方向に並べて有する金型を、前記送り出される前記金属製の板材に対してプレスすることで、前記流路幅において凹部と凸部が交互に連続した網目状の流路をプレス形成するプレス工程とを備え、
    該プレス工程では、
    前記流路幅より幅広の金型幅を前記網目状の流路の流路幅に対応する第1金型幅部と残余の第2金型幅部とに分け、前記第1金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチが前記第2金型幅部における前記凸形状の刃部のピッチより狭くなるように、前記凸形状の刃部を備えた前記金型を、前記金型幅方向に沿ってスライド可能に保持し、
    前記第1金型幅において並んだ前記凸形状の刃部による前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成と、前記第2金型幅部において並んだ前記凸形状の刃部と前記第2金型幅部に連続した前記第1金型幅における前記凸形状の刃部とによる前記流路幅に亘っての前記網目状の流路のプレス形成とを、前記金型の前記金型幅方向に沿ったスライドにより切り換える
    燃料電池用のエキスパンドメタルの製造方法。
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