JP2009169582A - 取引処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティは維持されつつ、管理を簡単にした取引処理装置を提供することにある。
【解決手段】キースイッチ13から出力された切替信号を受け付けた後に、タッチパネル11における押下位置を入力操作として受け付け、この押下位置が、予め設定されている設定領域が押下されたと判断すると、動作モードを、取引モードからメンテナンスモードへと切替える。また、予め設定されている設定領域以外の領域が押下されたと判定すると、動作モードを、取引モードからメンテナンスモードへの切替えを禁止する。
【選択図】図5

Description

本発明は、装置本体のメンテナンスに係るメンテナンス処理を行うメンテナンスモードと、顧客との取引に係る取引処理を行う取引モードと、を切替える取引処理装置に関する。
従来、取引処理装置は、顧客との取引を行う取引モードと、係員が装置本体のメンテナンスを行うメンテナンスモードと、の2つの動作モードで動作する。取引モードの時には、入金取引、出金取引、残高照会、振込取引等の各種取引を行うことができる。メンテナンスモードの時には、投入された紙幣や硬貨や通帳やカードといった媒体の返却、装置本体の動作テスト、装置の復旧等の装置本体のメンテナンスを行うことができる。
一般的な取引処理装置は、装置本体に設けられているキースイッチに対応するキーを挿入し操作することで、動作モードを取引モードからメンテナンスモードへと切替える構成である。
また、特許文献1には、最初に、キースイッチに対応するキーを挿入し操作する。続いて、操作部で暗証番号を入力する、あるいは、専用のカードをカード挿入口に挿入することで、動作モードを取引モードからメンテナンスモードへと切替える自動取引装置が記載されている。
特開平11−175819
しかしながら、従来のように係員キーだけで、動作モードの切替えを行う構成では、キースイッチが故障してしまった場合、キースイッチから動作モードを切替える信号が出力されると、取引モードからメンテナンスモードへと切替わってしまう。メンテナンスモード時に顧客が操作を行うと、装置本体に収納されている紙幣や硬貨を取り出されてしまう恐れがある。そのため、セキュリティに問題があった。
また、特許文献1の構成では、最初にキースイッチによる入力操作を行い、続いて暗証番号の入力や専用カードの挿入といった複数の入力操作を行わなければならない。そのため、キースイッチに対応するキーの管理に加え、暗証番号や専用カードの管理が必要となる。したがって、管理が煩雑である。
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑み、セキュリティを維持しつつ、管理を簡単にした取引処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は以下の通りである。
操作手段が入力操作を受け付ける。モード切替手段が装置本体のメンテナンスに係るメンテナンス処理を行うメンテナンスモードと、顧客との取引に係る取引処理を行う取引モードと、を切替える。指示手段が、操作手段が第1の入力操作(例えば、キースイッチによる入力操作)を受け付けた後に、第2の入力操作(例えば、予め設定された設定領域が押下された入力操作)を受け付けた場合、モード切替手段に対して、メンテナンスモードへの切替えを指示し、操作手段が第1の入力操作を受け付けた後に、第2の入力操作以外の入力操作を受け付けた場合に、モード切替手段に対してメンテナンスモードへの切替え禁止を指示する。
こうすることにより、係員が動作モードをメンテナンスモードへと切替える時、第1の入力操作を入力した後に、第2の入力操作(例えば、単独の入力操作)を受け付けた場合に、メンテナンスモードへの切替えを指示する。したがって、第1の入力操作だけでは、メンテナンスモードへと動作モードを切替えないため、セキュリティは維持される。また、第2の入力操作を受け付けるとメンテナンスモードへの切替えを指示するので、複数の入力操作である暗証番号や専用カードを使用する必要がなくなり、暗証番号や専用カードの管理が不要になるため、管理が簡単になる。
セキュリティが維持されつつ、管理が簡単になる。
以下、本発明の実施形態について説明していく。
図1は、本発明を適用した現金自動預け払い機(以下、ATMと称する)である。ATM1は、制御部2、カード処理部3、通帳処理部4、紙幣処理部5、硬貨処理部6、明細票発行部7、表示部8、通信部9、操作部10、を備えている。
制御部2は、ATM1本体各部の動作を制御する。また、取引モードと、メンテナンスモードと、の切替えを行う。取引モードは顧客との各種取引に係る取引処理を実行するモードである。メンテナンスモードは、係員等の管理者がATM1のメンテナンス処理を実行するモードである。
取引モード時には、図2に示すメニュー画面等を表示部8に表示する。取引モード時には、図2に示すように、入金取引、残高照会、出金取引、振込取引、といった顧客との各種取引処理に係る項目が表示部8に表示されている。なお、図2に図示している項目は一例であり、他の項目が表示されていても良いし、この項目の一部のみが表示されていても良い。
顧客は各項目を選択し、制御部2は選択された各項目に対応した処理を行っていく。
メンテナンスモード時には、図3に示すメニュー画面等を表示部8に表示する。メンテナンスモード時には、図3に示すように、媒体返却、ユニットテスト、復旧、モード変更、といった係員等の管理者がメンテナンス処理を行うのに必要な項目が表示されている。なお、図3に図示している項目は、一例であり、他の項目が表示されていても良いし、この項目の一部のみが表示されていても良い。
係員等の管理者は、各項目を選択し、制御部2は選択された各項目に対応した処理を行っていく。ATM1がメンテナンスモード時にメンテナンスを処理する動作については、公知のATMと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
カード処理部3は、本体前面に設けられたカード挿入口に挿入されたキャッシュカードを受け付け、このキャッシュカードに記録されている口座番号等のカード情報の読み取りや、書き込みを行う。
通帳処理部4は、本体前面に設けられた通帳挿入口に挿入された通帳を受け付け、取引内容等を受け付けた通帳に印字する。
紙幣処理部5は、入金紙幣や、出金紙幣を本体前面に設けられた紙幣投入/取出口と、本体内部に設けられた金種別紙幣カードリッジと、の間で搬送する。また、搬送している紙幣毎に、その金種や真偽を鑑別する紙幣鑑別部を有している。
硬貨処理部6は、入金硬貨や、出金硬貨を本体前面に設けられた硬貨投入/取出口と、本体内部に設けられた金種別硬貨カートリッジと、の間で搬送する。また、搬送している硬貨毎に、その金種や真偽を鑑別する硬貨鑑別部を有している。
明細票発行部7は、取引内容を印字した明細票を、本体前面に設けられた明細票発行口に放出する。
表示部8は、本体前面に設けられ、顧客に対する操作ガイダンス等の案内画面を表示する。
通信部9は、ATM1を図示していないホスト装置や、ATM1が設置されている店舗の店舗内サーバや、ATM1が設置されている店舗内の電光掲示板等の外部機器に接続している。ホスト装置は、金融機関に開設されている口座を管理する。ATM1は、銀行等の金融機関に開設されている口座に対しての入金取引や出金取引等の各種取引を、入力された取引データに基づいて処理する。ATM1は、入力された取引データに基づく取引の可否についての認証をホスト装置に要求し、その認証結果をホスト装置から取得する。ATM1は、ホスト装置からの認証結果が取引可であれば取引を処理し、反対に取引不可であれば取引を中止する。また、店舗内サーバや、店舗内の電光掲示板に、後述するエラー通知を送信する。
操作部10は、図4に示す通り、タッチパネル11、テンキー12、キースイッチ13、を備えている。
タッチパネル11は、表示部8の画面上に設けられ、タッチパネル11の押下位置を検知し、この押下位置を入力操作として受け付ける。テンキー12は、装置前面に設けられ、入出金や振込処理等に係る金額の指定等を行う。キースイッチ13は、鍵状のスイッチであり、対応しているキーを挿入し、操作されることで、動作モードを切替える切替信号を制御部2へ出力する。制御部2は、この切替信号の入力があり、続いて、タッチパネル11における入力操作が予め設定されている設定領域である時、動作モードをメンテナンスモードに切替える。動作モードをメンテナンスモードへと切替える処理についての詳細は後述する。
ATM1は、操作部10における顧客の入力操作によって入力された取引データに基づいて取引を処理する。ATM1が、操作部10における利用者の入力操作によって入力された取引データに基づいて取引を処理する動作については、公知のATMと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
以下、ATM1の動作について、図5に示すフローチャートに基づいて、詳細に説明していく。
制御部2は、現在、取引モードであり、通常の状態である時には、図2に示す画面を表示部8に表示する。また、取引モードであり、故障中等の理由により、顧客との取引が行えない状態である時には、図6に示す画面を表示部8に表示する(S1)。制御部2は、キースイッチ13に対応しているキーが挿入され、操作されたかを判定する(S2)。ステップS2において、キースイッチ13が、操作されない場合(S2のN)、取引モードを維持する。一方、キースイッチ13に対応しているキーが挿入され、操作された場合(S2のY)、キースイッチ13から制御部2に対して切替信号が出力される。制御部2は、この切替信号の入力を受け付けると、表示部8が現在表示している画面を消去し(S3)、画面上に何も表示されていない状態にする。なお、本実施形態におけるキースイッチ13の入力操作が、本発明の「第1の入力操作」に該当する。
ステップS3において、制御部2が表示部8に表示していた画面を消去し、何も表示していない状態にした後に、タッチパネル11への入力操作が行われたかを判定する(S4)。ステップS4において、入力操作が行われなかった時には(S4のN)、動作モードは、切替わらずに、取引モードであり、再び表示部8に図2または図6の画面を表示する。
ステップS4において、タッチパネル11への入力操作が行われると(S4のY)、このタッチパネル11における押下位置が、操作部10がタッチパネル11について分割した4つの領域の中で予め設定されている設定領域への押下位置であるかを判定する(S5)。ステップS5における設定領域について説明する。操作部10はタッチパネル11を図7に図示するように4つの領域A〜Dに分割する。この領域A〜Dの何れか1つの領域を設定領域に設定する。領域A〜Dの何れか1つの領域を設定領域にするタイミングは、例えば、ATM1の電源起動時や、日付が変わった時、といった適当なタイミングである。ATM1は、こうして設定した設定領域を係員等の管理者に通知する。通知する方法は、例えば、設定領域を図示していないジャーナルで通知しても良いし、他の方法で通知しても良い。なお、本実施形態では、4つの領域に分割したが、4つの領域ではなく、n個の領域で分割しても良い。但し、ATM1に備えられているタッチパネル11は10インチ程度であるため、分割する領域の個数が増えると、設定領域への入力操作を行うことが困難になる。また、分割する領域の個数が少なすぎると、キースイッチ13の故障により、切替信号が出力され、画面の表示が消えている時に、顧客がタッチパネル11を操作してしまい、それにより動作モードがメンテナンスモードへと切り替わってしまう虞がある。そのため、入力操作の困難性を抑制すること、セキュリティを維持すること、から分割する領域は4〜8個程度の個数が好ましい。
ステップS5において、タッチパネル11における押下位置が、設定領域と異なった領域であると制御部2が判定すると(S5のN)、制御部2は、モード切替えの禁止を指示し、動作モードをメンテナンスモードに切替えない(S6)。そして、通信部9を介して接続されている図示していないATM1が設置されている店舗にある店舗内サーバや電光掲示板等に対して、制御部2がモード切替えの禁止を指示した旨の通知をエラー通知として送信する(S7)。ステップS7におけるエラー通知を送信する処理は公知であるため、詳細な説明は省略する。そして、制御部2は、カード処理部3、通帳処理部4、紙幣処理部5、硬貨処理部6、明細票発行部7、の媒体処理に係る各媒体処理動作を停止させる(S8)。ステップS8に係る処理を制御部2が実行すると、係員等の管理者が対処するまで、この媒体処理動作は停止した状態を維持する。ステップS8における各媒体処理動作の停止処理は、公知であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS5において、タッチパネル11における押下位置が、設定領域であると制御部2が判定すると(S5のY)、取引モードからメンテナンスモードへの動作モードの切替えを指示し(S9)、動作モードをメンテナンスモードに切替える。メンテナンスモードに切替ると、図3に図示した画面を表示部8に表示する(S10)。係員等の管理者は、ATM1のメンテナンスを行う。なお、本実施形態における、タッチパネル11における押下位置が設定領域である入力操作が、本発明の「第2の入力操作」に該当する。
メンテナンスモード時には、キースイッチ13から切替信号が入力されたかを判定する(S11)。ステップS11において、キースイッチ13から切替信号を制御部2が受け付けた時(S11のY)、動作モードをメンテナンスモードから取引モードへと切替える(S12)。そして、図2に図示した画面を表示部8に表示する。ステップS11において、キースイッチ13から切替信号を制御部2が受け付けない時(S11のN)、メンテナンスモードが維持される。
このように、キースイッチ13から出力された切替信号を制御部2が受け付けた後、単独の入力操作である設定領域への入力操作を受け付けると、動作モードを取引モードからメンテナンスモードへと切替える。したがって、キースイッチ13が故障してしまい、キースイッチ13から切替信号が出力されても、設定領域への入力操作が行われなければ、動作モードは切替わらない。そのため、セキュリティは維持されている。また、キースイッチ13の入力操作に加え、単独の入力操作である設定領域への入力操作により、動作モードをメンテナンスモードに切替えることになるので、キースイッチ13に対応したキーに加え、暗証番号や専用カード等を管理する必要がなくなり、キーだけを管理すれば良いため、管理が簡単になる。
なお、本実施形態では、キースイッチ13から入力される切替信号を制御部2が判定していたが、キースイッチ13の入力操作に代えて、暗証番号の入力により出力される切替信号を制御部2が判定しても良い。また、カード処理部3で専用のカードを受け付け、受け付けた専用のカードを読み取ることで、出力される切替信号を制御部2が判定しても良い。また、別にカードリーダを設け、このカードリーダが専用カードを受け付け、受け付けた専用のカードを読み取ることで、出力される切替信号を制御部2が判定しても良い。
また、本実施形態はATMであるが、通帳処理機、両替機等の他の取引処理装置に対しても適用である。
ATMの構成ブロック図である。 取引モード時の通常状態において、表示部に表示する画面を示す図である。 メンテナンスモード時に表示部に表示する画面を示す図である。 操作部の構成ブロック図である。 制御部2が行う動作のフローチャートを示す図である。 取引モード時の障害発生状態において、表示部に表示する画面を示す図である。 操作部がタッチパネルについて分割した4つの領域である。
符号の説明
1…現金自動預け払い機(ATM)
2…制御部
3…カード処理部
4…通帳処理部
5…紙幣処理部
6…硬貨処理部
7…明細票発行部
8…表示部
9…通信部
10…操作部
11…タッチパネル
12…テンキー
13…キースイッチ

Claims (7)

  1. 入力操作を受け付ける操作手段と、
    装置本体のメンテナンスに係るメンテナンス処理を行うメンテナンスモードと、顧客との取引に係る取引処理を行う取引モードと、を切替えるモード切替手段と、
    前記操作手段が、第1の入力操作を受け付けた後に、第2の入力操作を受け付けた場合、前記モード切替手段に対して、前記メンテナンスモードへの切替えを指示し、前記操作手段が前記第1の入力操作を受け付けた後に、前記第2の入力操作以外の入力操作を受け付けた場合、前記モード切替手段に対して前記メンテナンスモードへの切替え禁止を指示する指示手段と、を備えた取引処理装置。
  2. 前記指示手段は、前記操作手段に対して予め設定した設定領域に対する入力操作を受け付けた場合に、前記第2の入力操作を受け付けたと判断する手段である、請求項1に記載の取引処理装置。
  3. 前記操作手段は、操作パネルを有し、この操作パネルにおける押下位置を入力操作として受け付ける手段であり、
    前記指示手段は、前記操作手段が前記操作パネルについて分割したn個の領域の中で、予め設定した設定領域が押下された入力操作を受け付けた場合に、前記第2の入力操作を受け付けたと判断する手段である、請求項1または2に記載の取引処理装置。
  4. 適当なタイミングで前記設定領域を選択する設定領域選択手段を備えた請求項2または3に記載の取引処理装置。
  5. 前記操作手段は、鍵を挿入して操作するキースイッチを有し、
    前記指示手段は、前記操作手段が前記キースイッチによる入力操作を受け付けた場合に、前記第1の入力操作を受け付けたと判断する手段である、請求項1〜4の何れかに記載の取引処理装置。
  6. 前記指示手段が前記モード切替手段に対して前記メンテナンスモードへの切替え禁止を指示した場合に、データ通信ラインで接続されているホスト装置に切替え禁止を指示した旨の通知を行う通知手段を備えた請求項1〜5の何れかに記載の取引処理装置。
  7. 取引処理に用いる媒体の投入を受け付けるとともに、処理した取引処理にかかる媒体を放出する媒体処理手段を備え、
    前記媒体処理手段は、前記指示手段が、前記モード切替手段に対して前記メンテナンスモードへの切替え禁止を指示した場合に、前記媒体処理手段の動作を停止する手段である、請求項1〜6の何れかに記載の取引処理装置。
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