JP2009169286A - 投影装置、投影制御方法及びプログラム - Google Patents

投影装置、投影制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】瞬時停電時等のミラー素子の熱ストレスによる悪影響を抑制し、素子の劣化に伴う投影画質の低下を回避する。
【解決手段】光源ランプ19と、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子16を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影系11〜30と、光源ランプ19、投影系11〜30その他に電力を供給して投影動作を実行させるAC入力部40と、2次電池で構成されてAC入力部40の供給する電力の一部を蓄える予備バッテリ41と、投影系11〜30に供給されるAC入力部40からの電力の停止を判断し、その判断内容に基づいて予備バッテリ41で蓄えた電力を用いてミラー素子16を構成する全微小ミラーをアレイ配列方向に沿って平坦となる傾斜角度に駆動制御するCPU32とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロミラー素子を表示素子として使用するプロジェクタ装置に好適な投影装置、投影制御撮像方法及びプログラムに関する。
従来より、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム,マイクロマシン)技術の1つであるマイクロミラー素子を表示素子に用いて光源からの反射光で光像を形成し、投影を行なうDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のプロジェクタが多く製品化されている。
この種のプロジェクタは、透過型の液晶パネルを表示素子に用いるプロジェクタに比して、光源からの光を効率的に使用して光像を形成できるため、より明るい画像の投影が可能となる。
加えて、光源と表示素子間に高速回転するカラーホイールを介することで原色光を時分割で表示素子に照射し、各原色光に応じた光像を時分割で形成することにより、表示素子自体は単板でカラー画像を投影することができるため、高解像度の画像投影が可能となる。
上記DLP(登録商標)方式のプロジェクタに関しては、上述した如く比較的解像度の高い投影が可能であることから、画質が低下しがちな自動台形補正機能を有したものも多く、それらの機能に関する技術が多く提案されている。(例えば、特許文献1)
特開2005−070415号公報
プロジェクタで、不用意なAC電源ケーブルの引き抜き等に起因する瞬時停電が生じた場合、内部を冷却するための冷却ファンも同時に停止する。そのため、プロジェクタ内部は熱源である光源ランプで発生した高熱がこもることになり、熱ストレスに弱い各種デバイス、例えば光源ランプ自身が劣化等のダメージを受けることもあり得る。
このような事態を回避するべく、充電可能な予備バッテリを予め用意し、停電時や投影動作終了後のアフタークーリング時にAC電源に代わって電力を供給し、冷却ファンを駆動する技術が実用化されている。
しかるに、上記表示素子としてのマイクロミラー素子もまた、熱ストレスによる悪影響を受けるデバイスの1つである。具体的には、何らかの画像を投影した状態で表示素子系統が停電した場合、マイクロミラーデバイスで個々の画素を構成する微小ミラーが、入射光を投影レンズ方向に反射させる傾斜方向となるオン位置、または投影レンズ外の光吸収体に反射させる傾斜方向となるオフ位置のいずれかで固定された状態で熱ストレスにさらされることになる。
そのため、熱ストレスの影響下でそのときオン位置にある画素の微小ミラーとオフ位置にある微小ミラーとで異なる熱ストレスに対する劣化、例えば傾斜角度の変異や応答速度の低下等を生じることとなる。結果として、マイクロミラー素子が表示する画像は全体が不規則なパターンで劣化を生じ、以後の正常な画像表示に際しても画質が著しく低下するという不具合がある。
これに対応するべく、上記光源ランプの冷却と同様に、予備バッテリからの供給電力によりマイクロミラー素子に送風する冷却ファンを駆動することも考えられるが、光源ランプの冷却と合わせて、予備バッテリに必要とされる蓄電量が増大し、予備バッテリをより大容量のものとしなくてはならず、プロジェクタの装置全体の小型軽量化、構成の簡素化を阻害することになる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、瞬時停電時等のミラー素子の熱ストレスによる悪影響を抑制し、素子の劣化に伴う投影画質の低下を回避することが可能な投影装置、投影制御方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、光源と、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの上記光源からの光に対する各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影手段と、少なくとも上記光源及び投影手段に電力を供給して投影動作を実行させる主電源と、電力を蓄えた予備電源と、上記投影手段に供給される主電源からの電力の停止を判断する判断手段と、上記判断手段での判断内容に基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ミラー素子の温度を検出する温度検出手段をさらに具備し、上記制御手段は、上記判断手段での判断内容と上記温度検出手段での検出結果とに基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記主電源から供給される電力により上記光源及びミラー素子に送風して冷却する冷却ファンをさらに具備し、上記制御手段は、所定の傾斜角度に駆動制御したミラー素子に対して上記予備電源の電力で上記冷却ファンにより送風して冷却することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3いずれか記載の発明において、上記予備電源は、上記主電源の供給する電力の一部を蓄えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至4いずれか記載の発明において、上記所定の傾斜角度とは、上記ミラー素子を構成する全微小ミラーをアレイ配列方向に沿って平坦となることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、光源、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの上記光源からの光に対する各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影部、少なくとも上記光源及び投影部に電力を供給して投影動作を実行させる主電源、及び電力を蓄えた予備電源を備えた投影装置での投影制御方法であって、上記投影部に供給される主電源からの電力の停止を判断する判断工程と、上記判断工程での判断内容に基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、光源、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの、上記光源からの光に対する各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影部、少なくとも上記光源及び投影部に電力を供給して投影動作を実行させる主電源、及び、電力を蓄えた予備電源を備えた投影装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、上記投影部に供給される主電源からの電力の停止を判断する判断ステップと、上記判断ステップでの判断内容に基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、より少ない予備電力の消費で瞬時停電時等のミラー素子の熱ストレスによる悪影響を抑制し、素子の劣化に伴う投影画質の低下を回避することが可能となる。
以下本発明をDLP(登録商標)方式のデータプロジェクタ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態に係るデータプロジェクタ装置10が備える電子回路の機能構成を示すブロック図である。
同図で、11は本体背面側に設けられる入出力コネクタ部11であり、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15のRGB入力端子、及びUSB端子からなる。
入出力コネクタ部11より入力される各種規格の画像信号は、入出力インタフェース(I/F)12、システムバスSBを介して、一般にスケーラとも称される画像変換部13で解像度数、階調数等を含む所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、投影画像処理部14へ送られる。
この際、OSD(On Screen Display)用の文字画像やポインタ等の記号も必要に応じて画像信号上に重畳加工された状態で投影画像処理部14へ送られる。
投影画像処理部14は、送られてきた画像信号をビデオRAM15に展開して記憶させた上でこのビデオRAM15の記憶内容からビデオ信号を生成する。
投影画像処理部14は、このビデオ信号のフレームレート、例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子(SOM)であるマイクロミラー素子16を表示駆動する。
なお、このマイクロミラー素子16には温度センサ17が設置され、温度センサ17が検出した温度は投影画像処理部14を介して後述する制御部32へ送られる。
一方、リフレクタ18内に配置された、例えば高圧水銀灯を用いた光源ランプ19が高輝度の白色光を出射する。光源ランプ19の出射した白色光は、カラーホイール20を介して時分割で原色に着色され、インテグレータ21で輝度分布が均一な光束とされた後にミラー22で全反射して上記マイクロミラー素子16に照射される。
しかして、マイクロミラー素子16での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズユニット23を介して、投影対象となるここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
上記投影レンズユニット23は、マイクロミラー素子16で形成された光像を拡大してスクリーン等の対象に投影するものであり、合焦位置及びズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
すなわち、投影レンズユニット23を構成する複数の光学レンズ中、図示しないフォーカスレンズ及びズームレンズはそれぞれ光軸方向に沿って前後に移動することで制御されるもので、それらレンズはステッピングモータ(M)24の回動駆動により移動する。
また、主として上記光源ランプ19を冷却するための冷却ファン25がモータ(M)26により回転駆動される。さらに、主として上記マイクロミラー素子16を冷却するための冷却ファン27がモータ(M)28により回転駆動される。加えて、上記カラーホイール20を回転させるモータ(M)29が設けられる。
そして、上記光源ランプ19の点灯駆動、上記カラーホイール20用のモータ29の回転駆動、冷却ファン25用のモータ26の回転駆動、冷却ファン27用のモータ28の回転駆動、及び上記ステッピングモータ24の回動駆動をいずれも投影光処理部30が実行する。
加えてこの投影光処理部30は、リフレクタ18に取付けられて光源ランプ19の温度を検出する温度センサ31からの温度データを入力する。
上記各回路の動作すべてをCPU32が制御する。このCPU32は、SDRAM(シンクロナスDRAM)で構成されたメインメモリ33、動作プログラムや各種定型データ等を記憶した電気的書換可能な不揮発性メモリでなるプログラムメモリ34を用いてこのデータプロジェクタ装置10内の制御動作を実行する。
上記CPU32は、操作部35からの操作信号に応じて各種投影動作を実行する。この操作部35は、データプロジェクタ装置10の本体に設けられるキー操作部と、このデータプロジェクタ装置10専用の図示しないリモートコントローラからの赤外光を受信するIr受信部とを含み、ユーザが直接またはリモートコントローラを介して操作したキーに基づくキーコード信号をCPU32へ直接出力する。
上記CPU32はさらに、上記システムバスSBを介してインジケータ部36、音声処理部37、及び電源コントローラ38と接続される。
インジケータ部36は、例えば複数個のLEDで構成され、装置の動作状態、例えば電源のオン/オフ、上記光源ランプ19の温度異常等を発光色と点灯/点滅のパターンによって表示する。
音声処理部37は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、スピーカ部39を駆動して拡声放音する一方で、必要によりビープ音等を発生させる。
電源コントローラ38は、AC入力部40及び予備バッテリ41を接続する。AC入力部40は、装置外部から与えられる交流電圧を所定の電圧、例えば6[V]の直流電圧に整流、変圧して電源コントローラ38へ出力する。
電源コントローラ38は、AC入力部40からの直流電圧を上記各回路の動作に適した複数の直流電圧に変圧して供給する一方で、瞬時停電等の不慮の事態に備えて予備バッテリ41を充電しておく。この予備バッテリ41は、例えば大容量のコンデンサやリチウムイオン2次電池とそのドライバ回路とで構成される。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図2は、電源スイッチをオンした直後から通常の投影動作に移行し、電源スイッチをオフするまでの統合的な動作について示したものであり、その動作制御はすべてCPU32がプログラムメモリ34に記憶された動作プログラムを読出してメインメモリ33に展開しながら実行する。
処理当初には、まず投影光処理部30により冷却ファン25,27を駆動するモータ26,28の回転を開始させ(ステップS101)。併せて、光源ランプ19の点灯を開始する(ステップS102)。
その後、温度センサ31が検出する光源ランプ19の温度「Tlamp」が投影に適した下限の温度を示す第1の閾値「Tthr1」以上となったか否かを判断し(ステップS103)、なっていなければこの判断を繰返し実行することで、光源ランプ19が投影に適した温度まで上昇するのを待機する。
しかして、上記ステップS103で光源ランプ19の温度「Tlamp」が第1の閾値「Tthr1」以上となったと判断すると、以後通常の投影動作を実行するべく、入出力コネクタ部11から入力される画像信号の光像をマイクロミラー素子16で表示し、その投影光を投影レンズユニット23より出射する投影処理を行なう(ステップS104)。
この投影処理を実行しながら、併せて電源コントローラ38を介してAC入力部40からの電源供給が何らかの理由で停止したか否か(ステップS105)、操作部35の電源キー操作により電源オフが指示されたか否か(ステップS106)を繰返し判断することで、これらの状態となるのを待機する。
図3は、上記通常の投影動作時に、上記マイクロミラー素子16を構成する多数の微小ミラーMM中の1つを例にとって、そのオン/オフ動作を説明するものである。ここでは図示しないが、微小ミラーMMの下面側には、基板B上で載置された微小ミラーMMを駆動するマイクロアクチュエータとなる部材が個々の微小ミラーMM毎に配設されている。
図3(A)は、当該画素がオンとなり、ミラー22からの光を上記投影レンズユニット23方向に反射している状態を示す。この時の微小ミラーMMの傾斜角度を、図中に示す如くアレイ配列平面Fに対して「+θ」であるものとする。
これに対して図3(B)は、当該画素がオフとなり、ミラー22からの光を上記投影レンズユニット23から外れた位置、具体的には図示しない光吸収パッドが配設される方向に反射している状態を示す。この時の微小ミラーMMの傾斜角度を、図中に示す如くアレイ配列平面Fに対して「−θ」であるものとする。
図4(A)は、マイクロミラー素子16を構成する複数の微小ミラーMMの一部を示す。通常の投影動作時には、図示する如く各画素毎に微小ミラーMMが個々に上記オン状態またはオフ状態に設定される。
しかして、上記ステップS106で通常の投影動作時に電源キーの操作により電源オフの指示がなされたと判断すると、所定の電源オフ処理を実行した後に(ステップS107)、このデータプロジェクタ装置10を構成するすべての回路、素子への通電を停止し(ステップS108)、以上でこの図2の処理を終了する。
上記所定の電源オフ処理としては、例えば光源ランプ19の消灯、温度センサ31で検出する光源ランプ19の温度が上記第1の閾値「Tthr1」未満となるまでの冷却ファン25,27による送風、投影レンズユニット23の短縮等を含む。
また、ステップS105でAC入力部40からの電源供給が何らかの理由で停止したと判断した場合は、即時、CPU32を含む制御系のみ、上記予備バッテリ41からの電力供給に切換える(ステップS109)。
この時点で、投影光処理部30による光源ランプ19の点灯、カラーホイール20の回転、冷却ファン25,27の回転等はすべて停止され、併せてマイクロミラー素子16での画像の表示動作も停止される。
この状態でCPU32は、投影画像処理部14を介して温度センサ17によりマイクロミラー素子16の温度を検出し、検出したマイクロミラー素子16の温度「Tmmd」が第2の閾値「Tthr2」以上であるか否かを判断する(ステップS110)。
ここで上記第2の閾値「Tthr2」は、マイクロミラー素子16を構成する個々の微小ミラーMMが熱ストレスによる影響で何らかの劣化を生じる可能性がある下限の温度値が予め設定されているものとする。
しかるに、上記ステップS110でマイクロミラー素子16の温度「Tmmd」が第2の閾値「Tthr2」以上であると判断した場合にのみ、予備バッテリ41からの供給電力によりマイクロミラー素子16を構成する個々の微小ミラーMMすべてを一括して、アレイ配列方向に沿って平坦となる傾斜角度に駆動制御するパーキング処理を実行する(ステップS111)。
図4(B)は、このパーキング処理により全微小ミラーMMが平坦化されたマイクロミラー素子16の一部の状態を例示する。このように全微小ミラーMMを同一面状に平坦化し、且つ隣接する微小ミラーMMとの間隙を最小限に保つ。
したがって、冷却ファン25,27の回転が停止し、冷却風が途絶えた熱ストレス環境下にあっても、微小ミラーMM上で熱を受け流すことで、微小ミラーMMとマイクロミラー素子基板Bとの間に熱がこもることなく、マイクロミラー素子16の熱ストレスによる劣化、破損を抑制することができる。
上記ステップS111での処理の有無に拘わらず、その後はこのデータプロジェクタ装置10を構成するすべての回路、素子への通電を停止し(ステップS108)、以上でこの図2の処理を終了する。
このように本実施形態によれば、瞬時停電等で冷却を行なうファンなどの機構が停止した場合でも、マイクロミラー素子16に生じる熱ストレスによる悪影響を抑制し、素子の劣化に伴う投影画質の低下を回避することが可能となる。
加えて上記実施形態では、マイクロミラー素子16の温度を検出する温度センサ17を設け、マイクロミラー素子16の温度から熱ストレスによる影響を受ける可能性がある場合にのみマイクロミラー素子16の全微小ミラーMMを平坦化するものとした。
これにより、実際にマイクロミラー素子16を制御するのに使用する電力は非常に微小なものではあるが、必要時のみマイクロミラー素子16に対する制御を行なうことで予備バッテリ41の限られた電力を有効に活用し、予備バッテリ41に残った電力を例えば光源ランプ19の冷却等に使用することが可能となる。
そのため、上記実施形態では説明しなかったが、マイクロミラー素子16の全微小ミラーMMの平坦化処理を行なった後、予備バッテリ41に残った電力を用いてモータ26,28を駆動し、冷却ファン25,27による送風で光源ランプ19とマイクロミラー素子16の双方を冷却させるものとしてもよい。
こうすることで、データプロジェクタ装置10の主要構造物であり、投影画質に大きな影響を及ぼす光源ランプ19とマイクロミラー素子16の劣化や破損をより減少させることが可能となる。
なお、上記実施形態では、1枚のマイクロミラー素子16を用いたDLP(登録商標)方式のデータプロジェクタ装置に適用した場合について説明したが、3枚のマイクロミラー素子を用いて3原色の光像を形成し、形成した各色の光像をプリズムで合成した後に出射するような3チップ式の同装置に適用することも同様に可能である。
また、上記実施形態では、予備バッテリ41は電源コントローラ38により充電されるコンデンサや2次電池に限らず、例えば乾電池などの一次電池でもかまわない。また、パーキング処理の状態は、マイクロミラー素子16によっては図4(B)のように微小ミラーMMすべてを一括して、アレイ配列方向に沿って平坦となる傾斜角度にすることに限らず、図3(A)の当該画素がオンとなっている状態、図3(B)の当該画素がオフとなっている状態、またはそれ以外の所定の傾斜角度になっている状態、の方が熱に対して劣化や破損を減少させ得る構造のマイクロミラー素子であれば、その状態でパーキング処理を行なえばよい。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件により適宜の組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係るデータプロジェクタ装置の回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係る電源投入後の処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係るマイクロミラー素子を構成する個々の微小ミラーのオン/オフ駆動状態を例示する図。 同実施形態に係るマイクロミラー素子を構成する微小ミラーの平坦化処理を示す図。
符号の説明
10…データプロジェクタ装置、11…入出力コネクタ部、12…入出力インタフェース(I/F)、13…画像変換部、14…投影画像処理部、15…ビデオRAM、16…マイクロミラー素子(SOM)、17…温度センサ、18…リフレクタ、19…光源ランプ、20…カラーホイール、21…インテグレータ、22…ミラー、23…投影レンズユニット、24…ステッピングモータ(M)、25…冷却ファン、26…モータ(M)、27…冷却ファン、28,29…モータ(M)、30…投影光処理部、31…温度センサ、32…CPU、33…メインメモリ、34…プログラムメモリ、35…操作部、36…インジケータ部、37…音声処理部、38…電源コントローラ、39…スピーカ部、40…AC入力部、41…予備バッテリ、B…ミラー素子基板、MM…微小ミラー、SB…システムバス。

Claims (7)

  1. 光源と、
    アレイ状に配列された複数の微小ミラーの上記光源からの光に対する各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影手段と、
    少なくとも上記光源及び投影手段に電力を供給して投影動作を実行させる主電源と、
    電力を蓄えた予備電源と、
    上記投影手段に供給される主電源からの電力の停止を判断する判断手段と、
    上記判断手段での判断内容に基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  2. 上記ミラー素子の温度を検出する温度検出手段をさらに具備し、
    上記制御手段は、上記判断手段での判断内容と上記温度検出手段での検出結果とに基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 上記主電源から供給される電力により上記光源及びミラー素子に送風して冷却する冷却ファンをさらに具備し、
    上記制御手段は、所定の傾斜角度に駆動制御したミラー素子に対して上記予備電源の電力で上記冷却ファンにより送風して冷却する
    ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  4. 上記予備電源は、上記主電源の供給する電力の一部を蓄えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の投影装置。
  5. 上記所定の傾斜角度とは、上記ミラー素子を構成する全微小ミラーをアレイ配列方向に沿って平坦となることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の投影装置。
  6. 光源、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの上記光源からの光に対する各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影部、少なくとも上記光源及び投影部に電力を供給して投影動作を実行させる主電源、及び電力を蓄えた予備電源を備えた投影装置での投影制御方法であって、
    上記投影部に供給される主電源からの電力の停止を判断する判断工程と、
    上記判断工程での判断内容に基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する制御工程と
    を有したことを特徴とする投影制御方法。
  7. 光源、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの、上記光源からの光に対する各傾斜角度を制御して反射光により光像を形成するミラー素子を駆動し、入力される画像信号に対応した光像を投影する投影部、少なくとも上記光源及び投影部に電力を供給して投影動作を実行させる主電源、及び、電力を蓄えた予備電源を備えた投影装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記投影部に供給される主電源からの電力の停止を判断する判断ステップと、
    上記判断ステップでの判断内容に基づき、上記予備電源の電力を用いて上記ミラー素子を構成する全微小ミラーを所定の傾斜角度に駆動制御する制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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