JP2009167811A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

バルブタイミング調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009167811A
JP2009167811A JP2008003604A JP2008003604A JP2009167811A JP 2009167811 A JP2009167811 A JP 2009167811A JP 2008003604 A JP2008003604 A JP 2008003604A JP 2008003604 A JP2008003604 A JP 2008003604A JP 2009167811 A JP2009167811 A JP 2009167811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output port
phase
advance
spool
retard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008003604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4518149B2 (ja
Inventor
Akihiko Takenaka
昭彦 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008003604A priority Critical patent/JP4518149B2/ja
Priority to DE102008055175A priority patent/DE102008055175A1/de
Priority to US12/349,637 priority patent/US20090178635A1/en
Publication of JP2009167811A publication Critical patent/JP2009167811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4518149B2 publication Critical patent/JP4518149B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34426Oil control valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34426Oil control valves
    • F01L2001/3443Solenoid driven oil control valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】高応答性のバルブタイミング調整装置の提供。
【解決手段】スプール弁100は、位相変化位置及び最端位相位置が設定されるスプール130を有し、位相変化位置において、遅角出力ポート114を入力ポート116に対して連通させると共に進角出力ポート112をドレンポート118に対して閉塞し、最進角位相位置において、遅角出力ポート114を入力ポート116に対して連通させると共に進角出力ポート112をドレンポート118に対して連通させる。スプール130に形成の接続通路240は、位相変化位置において出力ポート112,114間を接続し、当該接続通路240に配設の接続逆止弁230は、位相変化位置において開弁することにより、進角出力ポート112側から遅角出力ポート114側への作動油流れを許容する一方、位相変化位置において閉弁することにより、逆向きの作動油流れを規制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸と連動して回転する駆動回転体としてのハウジング並びにカム軸と連動して回転する従動回転体としてのベーンロータを備えた流体駆動式のバルブタイミング調整装置が、広く用いられている。こうしたバルブタイミング調整装置の一種として特許文献1には、ハウジングのシューとベーンロータのベーンとの間において回転方向に区画した進角室又は遅角室に作動流体を供給することで、カム軸をクランク軸に対する進角側又は遅角側に駆動してバルブタイミングを調整する装置が開示されている。
具体的に、特許文献1の装置は、クランク軸に対するカム軸の位相(以下、「機関位相」という)を変化させるための位相変化位置にスプール弁のスプールを移動させることで、流体入力源から入力される作動流体を進角室又は遅角室に供給するものである。この装置において、進角室及び遅角室の一方に作動流体を供給するときには、進角室及び遅角室の他方から排出される作動流体を当該一方の流体室への供給に再利用するようにしている。これによれば、カム軸から伝達される変動トルクによって進角室及び遅角室のうち流体供給側が容積拡大することになっても、再利用の作動流体によって当該容積拡大分を補って、応答性を高めることが可能となる。尚、ここで変動トルクは、カム軸をクランク軸に対する進角側と遅角側とに交互に付勢するようにして作用するトルクである。
特開2006−177344号公報
さて、特許文献1の装置では、スプール弁の進角出力ポート及び遅角出力ポートをそれぞれ進角室及び遅角室に連通させる進角出力通路及び遅角出力通路に個別に逆止弁を配設し、さらにそれら出力通路の中途部をスプール弁の進角リターンポート及び遅角リターンポートにそれぞれ連通させている。
このような構成において、例えば機関位相を遅角側に変化させる場合には、スプールが遅角側の位相変化位置に移動することで、進角リターンポート及び遅角出力ポートの間がスプール弁内にて接続される。その結果、流体入力源からスプール弁の入力ポートに入力される作動流体と共に、進角室から進角リターンポートに排出された作動流体が、遅角出力ポートから遅角出力通路へと出力される。このとき遅角出力通路の逆止弁は、出力流体の圧力によって開弁するので、流体入力源及び進角室からの作動流体が遅角室へと供給されることになる。しかし、こうした作動流体供給は、変動トルクのうちカム軸をクランク軸に対する遅角側に付勢する正トルクの作用時には実現され得るものの、変動トルクのうちカム軸をクランク軸に対する進角側に付勢する負トルクの作用時には実現困難となる。これは、後者の変動トルクの作用によって進角室が容積拡大することで、入力ポートへの入力流体が進角出力ポートから進角室側に逆流してしまうからである。
以上、遅角駆動における進角室への流体逆流は、位相変化時の応答性や、シューに対してベーンを押当てることで機関位相を遅角側の最端位相に保持する際の位相安定性を低下させる要因となる。また、そうした位相変化時の応答性や位相安定性の低下は、カム軸をクランク軸に対する進角側に駆動する際にも同様に生じることから、改善が望まれているのである。
したがって、本発明の目的は、位相変化時の応答性及び位相安定性を高めるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、カム軸と連動して回転し、駆動回転体との間において進角室及び遅角室を回転方向に区画し、進角室又は遅角室に作動流体が供給されることによりカム軸をクランク軸に対する進角側又は遅角側に駆動する従動回転体と、流体入力源から作動流体が入力される入力ポート、作動流体を排出するためのドレンポート、進角室及び遅角室の一方に作動流体を出力する第一出力ポート、進角室及び遅角室の他方に作動流体を出力する第二出力ポート、並びに駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させて機関位相を変化させるための位相変化位置及び駆動回転体に対して従動回転体を押当てて位相を最端位相に保持するための最端位相位置が移動位置として設定されるスプールを有し、スプールの位相変化位置において、第一出力ポートを入力ポートに対して連通させると共に第二出力ポートをドレンポートに対して閉塞し、スプールの最端位相位置において、第一出力ポートを入力ポートに対して連通させると共に第二出力ポートをドレンポートに対して連通させるスプール弁と、スプールに形成され、当該スプールの位相変化位置において第一出力ポート及び第二出力ポートの間を接続する接続通路と、接続通路に配設され、スプールの位相変化位置において開弁することにより、第二出力ポート側から第一出力ポート側に向かう作動流体流れを許容する一方、スプールの位相変化位置において閉弁することにより、第一出力ポート側から第二出力ポート側に向かう作動流体流れを規制する接続逆止弁と、を備えることを特徴とする。
このような発明によると、駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させて機関位相を変化させる場合には、スプールが位相変化位置に移動することで、進角室及び遅角室の一方と他方とにそれぞれ連通する第一出力ポート及び第二出力ポートの間が接続通路によって接続される。それと共に位相変化位置では、入力ポートに対して第一出力ポートが連通する一方、作動流体を排出するためのドレンポートに対して第二出力ポートが閉塞されることになる。故に、位相変化位置では、変動トルクの作用によって圧縮された進角室又は遅角室から作動流体が第二出力ポートに排出されるような場合、接続通路に配設された接続逆止弁の開弁によって、当該第二出力ポート側から第一出力ポート側に向かう作動流体流れが許容される。これにより、スプールの位相変化位置では、入力ポートに連通する第一出力ポートを通じて流体入力源から遅角室又は進角室に供給される作動流体量が少なくなったとしても、その分を第二出力ポート側から補給することができる。したがって、第一出力ポートから作動流体が出力される遅角室又は進角室が変動トルクの作用によって容積拡大しても、作動流体の不足を抑制し得るのである。
しかも、位相変化位置では、第一出力ポートから作動流体が出力される遅角室又は進角室が変動トルクの作用によって圧縮されて、第一出力ポートに作動流体を逆流させたとしても、接続通路に配設された接続逆止弁の閉弁によって、当該第一出力ポート側から第二出力ポート側に向かう作動流体流れが規制される。これにより、第二出力ポートへの流体排出側となっている進角室又は遅角室に誤って作動流体が供給される事態を、回避することができる。
以上によれば、進角室及び遅角室の一方には十分な量の作動流体を供給しつつ、進角室及び遅角室の他方からは作動流体を素早く排出させて、位相変化時の応答性を高めることができるのである。
加えて、請求項1に記載の発明によると、駆動回転体に対して従動回転体を押当てて機関位相を最端位相に保持する場合には、スプールが最端位相位置に移動することで、入力ポート及びドレンポートに対してそれぞれ第一出力ポート及び第二出力ポートが連通する。故に、最端位相位置では、変動トルクの作用によって圧縮された進角室又は遅角室から作動流体が第二出力ポートに排出されつつ、変動トルクの作用によって容積拡大する遅角室又は進角室に対して流体入力源からの入力流体が入力ポート及び第一出力ポートを通じて供給されることになる。このとき第二出力ポートからは、それと連通するドレンポートに作動流体が排出されることになるので、流体排出側の進角室又は遅角室を空にして駆動回転体に対する従動回転体の押当てを確実なものとすることができる。これによれば、最端位相での位相安定性が高められることになるのである。
請求項2に記載の発明において、スプール弁は、機関位相を遅角側の最端位相に保持する最遅角位相位置が最端位相位置として設定されるスプールを有し、当該スプールの最遅角位相位置においては、遅角室に作動流体を出力する遅角出力ポートが第一出力ポートとして機能すると共に進角室に作動流体を出力する進角出力ポートが第二出力ポートとして機能する。
このような発明によると、機関位相を遅角側の最端位相に保持する場合には、スプールが最端位相位置としての最遅角位相位置に移動することで、入力ポート及びドレンポートに対してそれぞれ第一出力ポートとしての遅角出力ポート及び第二出力ポートとしての進角出力ポートが連通する。故に、最遅角位相位置では、変動トルクの作用によって圧縮された進角室から作動流体が進角出力ポートに排出されつつ、変動トルクの作用によって容積拡大する遅角室に対して流体入力源からの入力流体が入力ポート及び遅角出力ポートを通じて供給されることになる。このとき進角出力ポートからは、それと連通するドレンポートに作動流体が排出されることになるので、流体排出側の進角室を空にして駆動回転体に対する従動回転体の押当てを確実なものとすることができる。これによれば、遅角側の最端位相での位相安定性が高められることになるのである。
請求項3に記載の発明において、スプール弁は、機関位相を進角側の最端位相に保持する最進角位相位置が最端位相位置として設定されるスプールを有し、当該スプールの最進角位相位置においては、進角室に作動流体を出力する進角出力ポートが第一出力ポートとして機能すると共に遅角室に作動流体を出力する遅角出力ポートが第二出力ポートとして機能する。
このような発明によると、機関位相を進角側の最端位相に保持する場合には、スプールが最端位相位置としての最進角位相位置に移動することで、入力ポート及びドレンポートに対してそれぞれ第一出力ポートとしての進角出力ポート及び第二出力ポートとしての遅角出力ポートが連通する。故に、最進角位相位置では、変動トルクの作用によって圧縮された遅角室から作動流体が遅角出力ポートに排出されつつ、変動トルクの作用によって容積拡大する進角室に対して流体入力源からの入力流体が入力ポート及び進角出力ポートを通じて供給されることになる。このとき遅角出力ポートからは、それと連通するドレンポートに作動流体が排出されることになるので、流体排出側の遅角室を空にして駆動回転体に対する従動回転体の押当てを確実なものとすることができる。これによれば、進角側の最端位相での位相安定性が高められることになるのである。
請求項4に記載の発明において、スプール弁は、大気に開放されるドレンポート、並びに位相変化位置及び最端位相位置が移動方向に隣り合って設定されるスプールを有し、スプールの位相変化位置並びに最端位相位置において接続通路は、第一出力ポート及び第二出力ポートの間を接続し、スプールの位相変化位置並びに最端位相位置において接続逆止弁は、接続通路にて第一出力ポート側よりも第二出力ポート側が高圧となる場合に開弁する一方、接続通路にて第一出力ポート側よりも第二出力ポート側が低圧となる場合に閉弁する。
このような発明によると、位相変化位置において進角室又は遅角室から第二出力ポートを通じて作動流体が排出された接続通路では、入力ポートに連通する第一出力ポート側よりも当該第二出力ポート側が高圧となることにより、接続逆止弁が開弁して作動流体の補給効果が発揮され得る。
また、位相変化位置と同様に第一出力ポート及び第二出力ポート間が接続通路にて接続される最端位相位置において、進角室又は遅角室から第二出力ポートを通じて作動流体が排出された接続通路では、大気開放されたドレンポートと第二出力ポートとの連通によって、入力ポートに連通の第一出力ポート側よりも当該第二出力ポート側が低圧となる。これにより、接続逆止弁は閉弁するので、接続通路では、第二出力ポート及び第一出力ポートの間において作動流体流れが規制されることになる。したがって、位相変化位置及び最端位相位置を隣り合って設定し、それらの移動位置で接続通路による出力ポート間の接続状態を共通化することで構成の簡素化を図りつつ、進角室又は遅角室から第二出力ポートを通じてドレンポートに素早く流体排出させて位相安定性を確保することができるのである。
さらに、位相変化位置及び最端位相位置において遅角室又は進角室から第一出力ポートを通じて作動流体が逆流した場合の接続通路では、当該第一出力ポート側が第二出力ポート側よりも高圧となることで、接続逆止弁が閉弁して作動流体の不足抑制効果が発揮されるのである。
請求項5に記載の発明において、流体入力源及び入力ポートに連通する入力通路と、入力通路に配設され、流体入力源側から入力ポート側に向かう作動流体流れを開弁により許容する一方、入力ポート側から流体入力源側に向かう作動流体流れを閉弁により規制する入力逆止弁を備える。
このような発明によると、流体供給側となっている遅角室又は進角室から作動流体が第一出力ポートを通じて入力ポートに逆流したとしても、当該入力ポートと連通する入力通路に配設された入力逆止弁は、入力ポート側から流体入力源側に向かう作動流体流れ、即ち当該逆流を閉弁によって規制し得る。したがって、流体供給側の遅角室又は進角室において作動流体が不足する事態を確実に抑制することができる。
請求項6に記載の発明において、機関位相のうち基準位相に基づいてスプールの移動位置を制御する制御手段であって、スプールの移動位置を最端位相位置に制御した状態下、実際の機関位相を基準位相として学習する制御手段を備える。
このような発明によると、上述の如く安定性の高められた最端位相を実現する最端位相位置にスプールが移動した状態下、実際の機関位相、即ち当該最端位相が基準位相として学習されることになるので、その学習精度を高めることができる。したがって、学習した基準位相に基づいてスプールの移動位置を制御することによれば、当該移動位置に従う機関位相、ひいてはバルブタイミングを精確に調整することが可能となるのである。
請求項7に記載の発明において、制御手段は、内燃機関の始動が完了した場合に、スプールの移動位置を最端位相位置に制御して基準位相を学習する。
このような発明では、内燃機関の始動が完了すると、最新の基準位相が学習されることになるので、バルブタイミングの調整精度の向上に貢献することができる。また、内燃機関の始動が完了した時点において内燃機関の回転数は比較的低いことから、クランク軸及びカム軸と連動回転する駆動回転体及び従動回転体の回転振動が少ない状態で基準位相が学習されることになるので、それによっても調整精度の向上に貢献することができるのである。
請求項8に記載の発明において、制御手段は、内燃機関の設定値以下の回転数において機関位相を最端位相に調整するための条件が成立した場合に、スプールの移動位置を最端位相位置に制御して基準位相を学習する。
このような発明によると、機関位相を最端位相に調整するための条件が成立する毎に、最新の基準位相を学習可能となるので、バルブタイミングの調整精度の向上に貢献することができる。また、回転数が設定値以下という内燃機関の低回転下、クランク軸及びカム軸と連動回転する駆動回転体及び従動回転体の回転振動が少ない状態で基準位相が学習されることになるので、それによっても調整精度の向上に貢献することができるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を車両の内燃機関に適用した例を示している。バルブタイミング調整装置1は、「作動流体」として作動油を用いる流体駆動式であり、「動弁」としての吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(基本構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本構成を説明する。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸(図示しない)の駆動力を内燃機関のカム軸2に伝達する駆動力伝達系に設置されて作動油により駆動される駆動部10と、駆動部10への作動油供給を制御する制御部30とを備えている。
(駆動部)
駆動部10において、「駆動回転体」としてのハウジング12は、円筒状のスプロケット部12aと、仕切部として複数のシュー12b,12c,12d,12eとを有している。
スプロケット部12aは、タイミングチェーン(図示しない)を介してクランク軸と連繋している。これにより内燃機関の運転中は、クランク軸からスプロケット部12aに駆動力が伝達されることで、ハウジング12がクランク軸と連動して図1の時計方向に回転する。
各シュー12b〜12eは、スプロケット部12aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向内側に突出している。各シュー12b〜12eの突出側端面は、図1の紙面垂直方向から見て円弧形の凹面状であり、ベーンロータ14のボス部14aの外周壁面に摺接する。回転方向において隣り合うシュー12b〜12eの間には、それぞれ収容室50が形成される。
「従動回転体」としてのベーンロータ14は、ハウジング12内に収容されており、軸方向においてハウジング12と摺接する。ベーンロータ14は、円柱状のボス部14aと、ベーン14b,14c,14d,14eとを有している。
ボス部14aは、カム軸2に対して同軸上にボルト固定される。これによりベーンロータ14は、カム軸2と連動して図1の時計方向に回転すると共に、ハウジング12に対して相対回転可能となっている。
各ベーン14b〜14eは、ボス部14aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向外側に突出し、それぞれ対応する収容室50内に収容されている。各ベーン14b〜14dの突出側端面は、図1の紙面垂直方向から見て円弧形の凸面状に形成され、スプロケット部12aの内周壁面に摺接する。
各ベーン14b〜14eは、それぞれ対応する収容室50を回転方向に二分することによって、進角室及び遅角室をハウジング12との間に区画している。具体的には、シュー12bとベーン14bの間に進角室52、シュー12cとベーン14cの間に進角室53、シュー12dとベーン14dの間に進角室54、シュー12eとベーン14eの間に進角室55がそれぞれ形成されている。また、シュー12cとベーン14bの間に遅角室56、シュー12dとベーン14cの間に遅角室57、シュー12eとベーン14dの間に遅角室58、シュー12bとベーン14eの間に遅角室59がそれぞれ形成されている。
このような構成の駆動部10では、進角室52〜55への作動油供給によりベーンロータ14がハウジング12に対して進角側に相対回転し、それによってカム軸2がクランク軸に対する進角側に駆動される。したがって、このときには、バルブタイミングを決める機関位相が進角側に変化することになる。さらに、進角室52〜55への作動油供給が継続されることで、ベーン14b,14c,14d,14eが進角側のシュー12c,12d,12e,12bに押当てられると、機関位相が進角側の最端位相に保持(最進角保持)されることになる。
また、駆動部10では、遅角室56〜59への作動油供給によりベーンロータ14がハウジング12に対して遅角側に相対回転し、それによってカム軸2がクランク軸に対する遅角側に駆動される。したがって、このときには、機関位相が遅角側に変化することになる。さらに、遅角室56〜59への作動油供給が継続されることで、ベーン14b,14c,14d,14eが遅角側のシュー12b,12c,12d,12eに押当てられると、機関位相が遅角側の最端位相に保持(最遅角保持)されることになる。
(制御部)
制御部30において、カム軸2及びその軸受(図示しない)を通して設けられる進角出力通路72は、駆動部10の作動状態によらず進角室52〜55と連通する。カム軸2及びその軸受を通して設けられる遅角出力通路76は、駆動部10の作動状態によらず遅角室56〜59と連通する。
入力通路80は、「流体入力源」であるポンプ4の吐出口と連通しており、ポンプ4によってオイルパン5から汲み上げられた作動油が大気圧よりも高い圧力にて吐出供給されるようになっている。ここで本実施形態のポンプ4は、クランク軸によって駆動されるメカポンプであり、故に内燃機関の運転中は、作動油が継続して入力通路80に入力される。ドレン通路82は、大気に開放されると共に、オイルパン5に作動油を排出可能に設けられている。
スプール弁100は、ソレノイド120の発生する電磁駆動力を利用してスプール130を往復直線駆動する電磁制御弁である。スプール弁100は、進角出力通路72を通じて作動油を進角室52〜55に出力する進角出力ポート112、遅角出力通路76を通じて作動油を遅角室56〜59に出力する遅角出力ポート114、ポンプ4からの作動油が入力通路80を通じて入力される入力ポート116、並びにドレン通路82を通じて大気開放されると共に当該通路82に作動油を排出するドレンポート118を有している。スプール弁100は、ソレノイド120への通電に応じてスプール130を往復移動させることにより、入力ポート116及びドレンポート118に対して連通するポートを進角出力ポート112及び遅角出力ポート114の間で設定する。
制御回路200は、メモリ200aを有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、スプール弁100のソレノイド120と電気的に接続されている。制御回路200は、ソレノイド120への通電を制御する機能と共に、内燃機関の運転を制御する機能を備えている。ここで、特に本実施形態の制御回路200は、クランク軸の回転を検出するクランクセンサ202と、カム軸2の回転を検出するカムセンサ204とに電気的に接続されており、それらセンサ202,204の検出結果をソレノイド120への通電制御並びに内燃機関の運転制御に利用する。
このような構成の制御部30では、制御回路200からソレノイド120への通電に従って、スプール弁100がスプール130の移動位置(以下、単に「スプール位置」という)を制御する。その結果、入力ポート116に対して進角出力ポート112が連通するスプール位置では、ポンプ4から入力通路80への供給作動油を進角出力通路72に出力して進角室52〜55まで供給可能となる。また、入力ポート116に対して遅角出力ポート114が連通するスプール位置では、ポンプ4から入力通路80への供給作動油を遅角出力通路76に出力して遅角室56〜59に供給可能となる。さらに、ドレンポート118に対して進角出力ポート112が連通するスプール位置では、進角出力通路72及びドレン通路82を通じて進角室52〜54の作動油をオイルパン5に排出可能となる。
(特徴)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴を詳細に説明する。
(変動トルク)
内燃機関の運転中は、カム軸2によって開閉駆動される吸気弁からのスプリング反力等に起因して生じる変動トルクが、カム軸2を通じて駆動部10のベーンロータ14に作用する。ここで、図2に示すように変動トルクは、クランク軸に対してカム軸2を進角側に付勢する負トルクと、クランク軸に対してカム軸2を遅角側に付勢する正トルクとの間において、周期的に交互に変動するものである。尚、変動トルクは、例えば、正トルクのピークトルクT+が負トルクのピークトルクT−と実質的に等しくなることにより平均トルクが実質的に零となるものであってもよいし、正トルクのピークトルクT+が負トルクのピークトルクT−よりも大きくなることにより平均トルクが正トルク側に偏るものであってもよい。
(スプール弁)
図3に示すように、本実施形態のスプール弁100は、スリーブ110、ソレノイド120、スプール130、駆動軸139及びリターンスプリング140等から構成されている。
金属製のスリーブ110は円筒状を呈しており、一端部110aにソレノイド120が固定されている。スリーブ110には、遅角出力ポート114、入力ポート116、進角出力ポート112、及びドレンポート118が、一端部110a側から他端部110b側に向かう軸方向にこの順で設けられている。
金属製のスプール130は略串状を呈しており、スリーブ110内に同軸上に収容されている。スプール130の一端部130aには、ソレノイド120によって電磁駆動される駆動軸139が同軸上に連繋しており、それによってスプール130が駆動軸139と共に軸方向に移動可能となっている。スプール130には、進角支持ランド132、進角切換ランド134、遅角切換ランド136及び遅角支持ランド138が、一端部130a側から他端部130b側に向かう軸方向にこの逆順で設けられている。
進角支持ランド132は、進角出力ポート112よりもドレンポート118側において、スリーブ110により常時摺動支持される。進角切換ランド134は、進角出力ポート112を挟むドレンポート118側及び入力ポート116側のうち少なくとも一方において、スリーブ110により摺動支持されるようになっている。ここで、進角切換ランド134が進角出力ポート112のドレンポート118側のみにて支持される図3のスプール位置では、進角出力ポート112が進角切換ランド134及び遅角切換ランド136の間の間隙を通じて入力ポート116に連通する。また、進角切換ランド134が進角出力ポート112の入力ポート116側のみにて支持される図4,5のスプール位置では、進角出力ポート112が進角支持ランド132及び進角切換ランド134の間の間隙に連通する。さらに、進角切換ランド134が進角出力ポート112の端部110b及び入力ポート116側の双方にて支持される図6のスプール位置では、進角出力ポート112が他のポートに対して閉塞されるのである。
図3に示すように遅角支持ランド138は、遅角出力ポート114よりも端部110a側において、スリーブ110により常時摺動支持される。遅角切換ランド136は、遅角出力ポート114を挟む入力ポート116側及び端部110a側のうち少なくとも一方において、スリーブ110により摺動支持されるようになっている。ここで、遅角切換ランド136が遅角出力ポート114の端部110a側のみにて支持される図4,5のスプール位置では、遅角出力ポート114が進角切換ランド134及び遅角切換ランド136の間の間隙を通じて入力ポート116に連通する。また、遅角切換ランド136が遅角出力ポート114の入力ポート116側のみにて支持される図3のスプール位置では、遅角出力ポート114が遅角切換ランド136及び遅角支持ランド138の間の間隙に連通する。さらに、遅角切換ランド136が遅角出力ポート114の端部110a側及び入力ポート116側の双方にて支持される図6のスプール位置では、遅角出力ポート114が他のポートに対して閉塞されるのである。
尚、本実施形態において入力ポート116は、図3〜6に示すように進角切換ランド134及び遅角切換ランド136間の間隙に対して、スプール位置によらず連通するようになっている。
リターンスプリング140は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、スリーブ110内に同軸上に収容されている。リターンスプリング140は、スリーブ110においてソレノイド120とは反対側の端部110bとスプール130の進角支持ランド132との間に介装されている。リターンスプリング140は、圧縮変形によって復原力を発生することで、スプール130を軸方向のソレノイド120側に付勢する。また、これに対してソレノイド120は、通電によって電磁駆動力を発生することで、駆動軸139と共にスプール130を軸方向のリターンスプリング140側に付勢する。したがって、スプール弁100においては、リターンスプリング140が発生する復原力と、ソレノイド120が発生する電磁駆動力との釣り合いに応じて、スプール130が駆動されることとなる。
以上の構成の下、図1,3に示すように本実施形態では、スプール130に形成した接続通路220,240にそれぞれ接続逆止弁210,230を配設したところに、特徴がある。
具体的には、図3に示すように進角接続通路220の一端部221は、進角切換ランド134及び遅角切換ランド136の間において、スプール130の外周面の複数個所に開口している。これにより、進角接続通路220の端部221は、図3〜6に示すように進角切換ランド134及び遅角切換ランド136間の間隙に対して、スプール位置によらずに連通する。したがって、特に図3のスプール位置では、ランド134,136間の間隙を通じて進角接続通路220の端部221が進角出力ポート112及び入力ポート116と連通するのである。
進角接続通路220の他端部222は、遅角切換ランド136及び遅角支持ランド138の間においてスプール130の外周面の複数個所に開口している。これにより、進角接続通路220の端部222は、図3〜6に示すように遅角切換ランド136及び遅角支持ランド138間の間隙に対して、スプール位置によらずに連通する。したがって、特に図3のスプール位置では、上述の如く進角出力ポート112と連通する進角接続通路220の端部222がランド136,138間の間隙を通じて遅角出力ポート114と連通する。即ち、図3のスプール位置では、出力ポート112,114間が進角接続通路220を介して接続されることになるのである。
進角接続逆止弁210は、進角接続通路220において一端部221から他端部222に向かう方向が閉弁方向且つ逆方向が開弁方向となるように、配設されている。ここで本実施形態の進角接続逆止弁210は、進角弁座212と進角弁部材214と進角リテーナ215と弾性部材216とを組み合わせて構成されている。
進角弁座212は、進角接続通路220の内周壁面のうち端部222側に向かって縮径する円錐面によって、形成されている。金属製の進角弁部材214はボール状を呈しており、進角接続通路220において進角弁座212よりも端部221側に配設され、進角弁座212に対して軸方向に離着座可能となっている。金属製の進角リテーナ215は有底円筒状を呈しており、進角接続通路220において進角弁部材214を挟んで進角弁座212と反対側に配設されている。進角リテーナ215の周壁部215aは、その外周面が進角接続通路220の内周壁面によって軸方向に往復摺動可能に支持されていると共に、内周面によって進角弁部材214を保持している。弾性部材216は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、進角接続通路220において進角リテーナ215を挟んで進角弁部材214と反対側に配設されている。弾性部材216は、進角弁座212に軸方向に対向して配設される遅角接続逆止弁230と、進角リテーナ215との間に介装されている。弾性部材216は、圧縮変形によって復原力を発生することで、進角リテーナ215を介して進角弁部材214を進角弁座212側に付勢する。
このような進角接続逆止弁210では、進角接続通路220において端部221側よりも端部222側が高圧となるときには、図3に示すように進角弁部材214が端部221側に移動する。これにより、進角弁部材214が進角弁座212から離座して開弁するので、端部222側から端部221側に向かう作動油流れが許容される。
また、進角接続逆止弁210では、進角接続通路220において端部221側よりも端部222側が低圧となるときには、図4〜6に示すように進角弁部材214が端部222側に移動する。これにより、進角弁部材214が進角弁座212に着座して閉弁するので、端部221側から端部222側に向かう作動油流れが規制されるのである。
さて、図3に示すように遅角接続通路240は、進角切換ランド134及び遅角切換ランド136間の間隙に連通する端部221を、進角接続通路220と共有している。即ち端部221は、進角接続通路220及び遅角接続通路240に共通する共通端部221となっている。したがって、図4,5のスプール位置では、進角切換ランド134及び遅角切換ランド136間の間隙を通じて共通端部221が遅角出力ポート114及び入力ポート116と連通するのである。
遅角接続通路240の他端部242は、進角支持ランド132及び進角切換ランド134の間においてスプール130の外周面の複数個所に開口している。これにより、遅角接続通路240の端部242は、図3〜6に示すように進角支持ランド132及び進角切換ランド134間の間隙に対して、スプール位置によらずに連通する。したがって、特に図4,5のスプール位置では、上述の如く遅角出力ポート114と連通する遅角接続通路240の端部242がランド132,134間の間隙を通じて進角出力ポート112と連通する。即ち、図4,5のスプール位置では、出力ポート112,114間が遅角接続通路240を介して接続されることになるのである。
遅角接続逆止弁230は、遅角接続通路240において共通端部221から他端部242に向かう方向が閉弁方向且つ逆方向が開弁方向となるように、配設されている。ここで本実施形態の遅角接続逆止弁230は、進角接続逆止弁210に準じた構成、即ち遅角弁座232と遅角弁部材234と遅角リテーナ235と弾性部材216とを組み合わせた構成とされている。
但し、遅角接続逆止弁230において遅角弁座232は、遅角接続通路240の内周壁面のうち端部242側に向かって縮径する円錐面によって、形成されている。遅角弁部材234は、遅角接続通路240において遅角弁座232よりも共通端部221側に配設され、遅角弁座232に対して軸方向に離着座可能となっている。遅角リテーナ235は、遅角接続通路240において遅角弁部材234を挟んで遅角弁座232と反対側に配設され、外周面が遅角接続通路240の内周壁面に支持される周壁部235aの内周面によって遅角弁部材234を保持している。進角接続逆止弁210と共通の弾性部材216は、遅角接続通路240において遅角リテーナ235を挟んで遅角弁部材234と反対側に配設されている。弾性部材216は、弁部材234,214間にリテーナ235,215を介して介装されている。弾性部材216は、圧縮変形によって復原力を発生することで、遅角リテーナ235を介して遅角弁部材234を遅角弁座232側に付勢する。
このような遅角接続逆止弁230では、遅角接続通路240において端部221側よりも端部242側が高圧となるときには、図4に示すように遅角弁部材234が端部221側に移動する。これにより、遅角弁部材234が遅角弁座232から離座して開弁するので、端部242側から端部221側に向かう作動油流れが許容される。
また、遅角接続逆止弁230では、遅角接続通路240において端部221側よりも端部242側が低圧となるときには、図3,5〜9に示すように遅角弁部材234が端部242側に移動する。これにより、遅角弁部材234が遅角弁座232に着座して閉弁するので、端部221側から端部242側に向かう作動油流れが規制されるのである。
このような特徴に加えて本実施形態では、図1,5に示すように進角出力ポート112をドレンポート118に連通可能とするための中継通路260をスプール130に形成したところにも、特徴がある。
具体的には、図5に示すように中継通路260の一端部261は、スプール130の進角支持ランド132において、駆動軸139とは反対側端部130bの端面に開口している。これにより、少なくとも図5のスプール位置では、スプール130の端部130bと、それに対向するスリーブ110の端部110bとの間を通じて、中継通路260の端部261がドレンポート118と連通するようになっている。
中継通路260の他端部262は、進角支持ランド132においてスプール130の外周面の複数個所に開口している。これにより、図5のスプール位置では、スリーブ110内における進角支持ランド132の外周側空間を通じて中継通路260の端部262が、進角支持ランド132及び進角切換ランド134間の間隙と連通するようになっている。ここで図5のスプール位置では、上述の如く中継通路260がドレンポート118との連通状態にあると共に、ランド132,134間の間隙が進角出力ポート112との連通状態にあるので、それらポート118,112間が中継通路260を通じて連通することになる。また、これに対して図3,4,6のスプール位置では、ランド132,134間の間隙に対して中継通路260の端部262が遮断されることにより、ドレンポート118に対して進角出力ポート112が閉塞されるのである。
(入力逆止弁)
図1,3に示すように、ポンプ4及び入力ポート116に連通する入力通路80には、入力逆止弁280が配設されている。この入力逆止弁280は、入力通路80においてポンプ4側がスプール弁100側よりも高圧となることにより、図3〜6に示すように開弁し、ポンプ4側から入力ポート116側に向かう作動油流れを許容する。一方、入力逆止弁280は、入力通路80においてスプール弁100側がポンプ4側よりも高圧となることにより、図7〜9に示すように閉弁し、入力ポート116側からポンプ4側に向かう作動油流れを規制するのである。
(バルブタイミング調整作動)
ポンプ4が駆動される内燃機関の運転中は、制御回路200がクランク軸に対するカム軸2の機関位相について実位相Pr及び目標位相Ptを算出し、それら位相Pr,Ptの算出結果に基づいてスプール弁100のソレノイド120への通電電流を制御する。これにより、スプール弁100のスプール位置が制御され、その制御位置に応じた作動油供給並びに作動油排出が進角室52〜55及び遅角室56〜59に対して実現されるため、機関位相、ひいてはバルブタイミングが調整されることになる。以下、本実施形態のバルブタイミング調整装置1によるバルブタイミング調整作動について、詳細に説明する。
(1)進角作動
以下、クランク軸に対するカム軸2の進角側に機関位相を変化させてバルブタイミングを進角させる場合の作動を、説明する。
内燃機関においてアクセルのオフ状態又は低・中速高負荷運転状態等を表す運転条件が成立すると、制御回路200はソレノイド120への通電電流を、所定の進角作動値Iaに制御する。その結果、スプール130は、進角側の位相変化位置として図3,7の位置に駆動される。かかる進角側の位相変化位置においては、入力ポート116に対して連通し且つドレンポート118に対して閉塞された進角出力ポート112と、遅角出力ポート114との間を、進角接続通路220が接続する状態となる。
したがって、負トルクがベーンロータ14に作用しているときには、図3に示すように作動油がポンプ4から入力通路80及び入力ポート116に入力されて、進角出力ポート112及び進角出力通路72を通じて進角室52〜55に供給される。また、進角接続通路220では、入力ポート116への入力作動油が端部221に流入すると共に、負トルクの作用によって圧縮された遅角室56〜59の作動油が遅角出力ポート114を通じて端部222に流入する。このとき、進角出力ポート112側となる端部221への流入作動油よりも遅角出力ポート114側の端部222への流入作動油が高圧となることで、進角接続逆止弁210が開弁し、それによって遅角出力ポート114側から進角出力ポート112側への作動油流れが許容される。故に、ポンプ4からの作動油の入力量が減少したときには、遅角出力ポート114側から作動油を補給することができるので、負トルクの作用によって容積拡大する進角室52〜55にて作動油不足が抑制されることになる。
尚、負トルクの作用時においてポンプ4からの入力作動油は、共通端部221にて進角出力ポート112と連通する遅角接続通路240にも流入するが、遅角接続逆止弁230の閉弁によって端部242側に向かう作動油流れは規制される。また、共通端部221にて進角接続通路220と連通する進角出力ポート112はドレンポート118に対して閉塞されているので、当該ドレンポート118からの作動油排出も規制されるのである。
以上に対し、正トルクがベーンロータ14に作用して進角室52〜55が圧縮されるときには、図7に示すように作動油が進角出力ポート112から各接続通路220,240及び入力通路80に逆流しようとする。しかし、このとき進角接続通路220及び遅角接続通路240では、それぞれ遅角出力ポート114側及び端部242側に向かう作動油流れが進角接続逆止弁210及び遅角接続逆止弁230の閉弁によって規制され、それと共に入力通路80では、ポンプ4側に向かう作動油流れが入力逆止弁280の閉弁によって規制される。即ち、進角出力ポート112から各接続通路220,240及び入力通路80への逆流が規制されることになる。故に、進角室52〜55からの作動油流出が抑制されるのみならず、遅角室56〜59への作動油供給が誤って実現される事態が回避されるのである。
このような進角作動によれば、各接続逆止弁210,230の機能を適時に正しく発揮させて、遅角室56〜59から作動油を排出させると共に進角室52〜55には十分な量の作動油を供給することができるので、高い進角応答性の確保が可能となる。
(2)遅角作動
以下、クランク軸に対するカム軸2の遅角側に機関位相を変化させてバルブタイミングを遅角させる場合の作動を、説明する。
内燃機関において軽負荷の通常運転状態等を表す運転条件が成立すると、制御回路200はソレノイド120への通電電流を、進角作動値Iaよりも小さな遅角作動値Irに制御する。その結果、スプール130は、遅角側の位相変化位置として図4,8の位置に駆動される。かか遅角側の位相変化位置においては、入力ポート116に対して連通した遅角出力ポート114と、ドレンポート118に対して閉塞された進角出力ポート112との間を、遅角接続通路240が接続する状態となる。
したがって、正トルクがベーンロータ14に作用しているときには、図4に示すように作動油がポンプ4から入力通路80及び入力ポート116に入力されて、遅角出力ポート114及び遅角出力通路76を通じて遅角室56〜59に供給される。また、遅角接続通路240では、入力ポート116への入力作動油が端部221に流入すると共に、正トルクの作用によって圧縮された進角室52〜55の作動油が進角出力ポート112を通じて端部242に流入する。このとき、遅角出力ポート114側となる端部221への流入作動油よりも進角出力ポート112側の端部242への流入作動油が高圧となることで、遅角接続逆止弁230が開弁し、それによって進角出力ポート112側から遅角出力ポート114側への作動油流れが許容される。故に、ポンプ4からの作動油の入力量が減少したときには、進角出力ポート112側から作動油を補給することができるので、正トルクの作用によって容積拡大する遅角室56〜59にて作動油不足が抑制されることになる。
尚、正トルクの作用時においてポンプ4からの入力作動油は、共通端部221にて遅角出力ポート114と連通する進角接続通路220にも流入するが、進角接続逆止弁210の閉弁によって端部222側に向かう作動油流れは規制される。また、端部242にて遅角接続通路240と連通する進角出力ポート112はドレンポート118に対して閉塞されているので、当該ドレンポート118からの作動油排出も規制されるのである。
以上に対し、負トルクがベーンロータ14に作用して遅角室56〜59が圧縮されるときには、図8に示すように作動油が遅角出力ポート114から各接続通路240,220及び入力通路80に逆流しようとする。しかし、このとき遅角接続通路240及び進角接続通路220では、それぞれ進角出力ポート112側及び端部222側に向かう作動油流れが遅角接続逆止弁230及び進角接続逆止弁210の閉弁によって規制され、それと共に入力通路80では、ポンプ4側に向かう作動油流れが入力逆止弁280の閉弁によって規制される。即ち、遅角出力ポート114から各接続通路240,220及び入力通路80への逆流が規制されることになる。故に、遅角室56〜59からの作動油流出が抑制されるのみならず、進角室52〜55への作動油供給が誤って実現される事態が回避されるのである。
このような遅角作動によれば、各接続逆止弁230,210の機能を適時に正しく発揮させて、進角室52〜55から作動油を排出させると共に遅角室56〜59には十分な量の作動油を供給することができるので、高い遅角応答性の確保が可能となる。
(3)最遅角作動
以下、遅角側の最端位相に機関位相を保持してバルブタイミングを最遅角させる場合の作動を、説明する。
内燃機関において始動完了直後を表す運転条件、又は内燃機関の設定値R以下の回転数において機関位相を遅角側の最端位相に調整するための運転条件(スロットルのオフ等)が成立すると、制御回路200はソレノイド120への通電電流を、遅角作動値Irよりも小さな最遅角作動値Ir0に制御する。その結果、スプール130は、その移動方向において遅角側の位相変化位置に隣り合う遅角側の最端位相位置として、図5,9の最遅角位相位置に駆動される。かかる最遅角位相位置においては、入力ポート116に対して連通した遅角出力ポート114と、ドレンポート118に対して連通した進角出力ポート112との間を、遅角接続通路240が接続する状態となる。尚、上記設定値Rについては、例えば駆動部10の回転による機関位相への影響が小さい低回転数値(500〜1400rpm等)に設定される。
したがって、正トルクがベーンロータ14に作用しているときには、遅角作動時に準じて、ポンプ4からの入力作動油が遅角室56〜59に継続供給される。また、図5に示すように、入力ポート116への入力作動油が遅角接続通路240の端部221に流入すると共に、正トルクの作用によって圧縮された進角室52〜55の作動油が進角出力ポート112に流入する。このとき、進角出力ポート112への流入作動油は、遅角接続通路240の端部242のみならず、大気開放されたドレンポート118にも流入することによって、大気圧となる。その結果、遅角出力ポート114側となる端部221への流入作動油よりも進角出力ポート112側の端部242への流入作動油が低圧となるので、遅角接続逆止弁230が閉弁し、遅角出力ポート114側から進角出力ポート112側への作動油流れのみならず、進角出力ポート112側から遅角出力ポート114側への作動油流れも規制されることになる。故に、進角出力ポート112への流入作動油は実質的に全てドレンポート118から排出されることになるので、進角室52〜55を空にしてベーン14b〜14eを遅角側のシュー12b〜12eに確実に押当てることができる。即ち、機関位相の最遅角保持状態を安定させることができるのである。
尚、正トルクの作用時においてポンプ4からの入力作動油は、遅角作動時と同様、進角接続通路220にも流入するが、進角接続逆止弁210の閉弁によって端部222側に向かう作動油流れが規制される。また、負トルクの作用時においては、遅角作動時と同様、図9に示すように、遅角出力ポート114から各接続通路240,220及び入力通路80への逆流が規制されることになる。
そして、以上の最遅角作動中において制御回路200は、クランクセンサ202及びカムセンサ204の検出結果から算出される機関位相の実位相Prを監視し、その安定値を基準位相Pr0として学習する。この基準位相Pr0は、制御回路200のメモリ200aに記憶され、学習の度に更新されるようになっている。したがって、本実施形態では、ソレノイド120への通電制御に必要な現在の実位相Pr及び現在の目標位相Ptが、メモリ200aに記憶されている最新の基準位相Pr0に基づいて算出されることになる。しかも、上述の如く本実施形態では、基準位相Pr0の学習時における機関位相の最遅角保持状態が安定し得るので、精確な基準位相Pr0に基づいた通電制御を実現してバルブタイミングの調整精度を高めることができるのである。
(4)通常保持作動
以下、遅角側の最端位相を除く所定の目標位相領域に機関位相を保持してバルブタイミングの保持を実現する場合の作動を、説明する。
内燃機関においてアクセルの保持状態といった安定運転状態等を表す運転条件が成立すると、制御回路200はソレノイド120への通電電流を、進角作動値Iaよりも小さく且つ遅角作動値Irよりも大きな通常保持作動値Inに制御する。その結果、スプール130は、図6の通常保持位置に駆動される。かかる通常保持位置においては、入力ポート116及びドレンポート118に対して出力ポート112,114のいずれも閉塞されることになる。
したがって、ポンプ4から入力通路80及び入力ポート116への入力作動油が進角室52〜55及び遅角室56〜59のいずれにも供給されなくなると共に、それら進角室52〜55及び遅角室56〜59のいずれからの作動油流出も規制される。故に、機関位相の変化を目標位相領域内にて抑制して、当該領域に応じたバルブタイミングに保持することができる。
尚、通常保持位置においてポンプ4からの入力作動油は、入力ポート116から各接続通路220,240の共通端部221に流入するが、各接続逆止弁210,230の閉弁によって他端部222,242側に向かう作動油流れが規制されることになる。
以上説明した第一実施形態によれば、内燃機関に適したバルブタイミング調整を迅速に且つ適確に行うことができるのである。
(第二実施形態)
図10に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の制御部1030では、大気開放されると共にオイルパン5に作動油を排出可能なドレン通路1082が、ドレン通路82とは別に設けられている。
また、第二実施形態の制御部1030においてスプール弁1100は、ドレン通路1082を通じて大気開放されると共に当該通路1082に作動油を排出するドレンポート1118を、ドレンポート118とは別に有している。このドレンポート1118は、図11に示すように、スリーブ1110において遅角出力ポート114よりも端部110a側に設けられている。
さらに図10に示すように、第二実施形態の制御部1030においてスプール弁1100は、遅角出力ポート114をドレンポート1118に連通可能とするための中継通路1260を、中継通路260とは別に、スプール1130に形成している。この中継通路1260は、図11に示すように遅角支持ランド138を貫通しており、その両端部1261,1262がスプール1130の外周面に開口している。これにより、少なくとも図11のスプール位置では、中継通路1260の両端部1261,1262がドレンポート1118と連通するようになっている。また、図11のスプール位置では、スリーブ1110内における遅角支持ランド138の外周側空間を通じて中継通路1260の両端部1261,1262が、遅角切換ランド136及び遅角支持ランド138間の間隙と連通するようになっている。
ここで、図11のスプール位置では、遅角切換ランド136が遅角出力ポート114の入力ポート116側のみにて支持されることで、遅角出力ポート114が遅角切換ランド136及び遅角支持ランド138の間の間隙に連通するようになっている。したがって、図11のスプール位置では、ドレンポート1118及び遅角出力ポート114の間が中継通路1260を通じて連通することになる。また、これに対して図12〜15のスプール位置では、ランド136,138間の間隙に対して中継通路1260の端部1261,1262が遮断されることにより、ドレンポート1118に対して遅角出力ポート114が閉塞されるのである。
尚、第二実施形態による図11のスプール位置では、進角切換ランド134が進角出力ポート112のドレンポート118側のみにて支持されることで、進角出力ポート112が進角切換ランド134及び遅角切換ランド136の間の間隙を通じて入力ポート116と連通するようになっている。
このような第二実施形態では、図12のスプール位置による進角作動、図13のスプール位置による遅角作動、図14のスプール位置による最遅角作動、図15のスプール位置による保持作動が第一実施形態に準じて実施される。加えて、第二実施形態では、図11のスプール位置による最進角作動が実施されるのである。
具体的に最進角作動は、内燃機関の設定値R以下の回転数において機関位相を進角側の最端位相に調整するための運転条件(4000rpm以下でスロットルの全開等)が成立すると、開始される。この最進角作動において制御回路200は、ソレノイド120への通電電流を、進角作動値Iaよりも大きな最進角作動値Ia0に制御する。その結果、スプール1130は、その移動方向において進角側の位相変化位置に隣り合う進角側の最端位相位置として、図11,16の最進角位相位置に駆動される。かかる最進角位相位置においては、入力ポート116に対して連通した進角出力ポート112と、ドレンポート1118に対して連通した遅角出力ポート114との間を、進角接続通路220が接続する状態となる。尚、上記設定値Rについては、例えば第一実施形態で説明した最遅角作動時と同一値に設定される。
したがって、負トルクがベーンロータ14に作用しているときには、第一実施形態で説明した進角作動時に準じて、ポンプ4からの入力作動油が進角室52〜55に継続供給される。また、図11に示すように、入力ポート116への入力作動油が進角接続通路220の端部221に流入すると共に、負トルクの作用によって圧縮された遅角室56〜59の作動油が遅角出力ポート114に流入する。このとき、遅角出力ポート114への流入作動油は、進角接続通路220の端部222のみならず、大気開放されたドレンポート1118にも流入することによって、大気圧となる。その結果、進角出力ポート112側となる端部221への流入作動油よりも遅角出力ポート114側の端部222への流入作動油が低圧となるので、遅角接続逆止弁230が閉弁し、進角出力ポート112側から遅角出力ポート114側への作動油流れのみならず、遅角出力ポート114側から進角出力ポート112側への作動油流れも規制されることになる。故に、遅角出力ポート114への流入作動油は実質的に全てドレンポート1118から排出されることになるので、遅角室56〜59を空にしてベーン14b〜14eを進角側のシュー12b〜12eに確実に押当てることができる。即ち、機関位相の最進角保持状態を安定させることができるのである。
尚、負トルクの作用時においてポンプ4からの入力作動油は、第一実施形態で説明した進角作動時と同様、遅角接続通路240にも流入するが、遅角接続逆止弁230の閉弁によって端部242側に向かう作動油流れが規制される。また、正トルクの作用時においては、第一実施形態で説明した進角作動時と同様、図16に示すように、進角出力ポート112から各接続通路240,220及び入力通路80への逆流が規制されることになる。さらに、以上の最進角作動中においては、第一実施形態で説明した基準位相Pr0の学習を、最遅角作動中の学習に代えて行ってもよく、その場合には、バルブタイミングの調整精度を高めることが可能となる。
以上説明した第二実施形態によっても、内燃機関に適したバルブタイミング調整を迅速に且つ適確に行うことができるのである。
(他の実施形態)
ここまで本発明の複数の実施形態について説明してきたが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、駆動部10において、例えば変動トルクの平均トルクの偏り側とは反対側にカム軸2を付勢するアシストスプリング等の弾性体を設けるようにしてもよい。また、駆動部10については、ハウジング12をカム軸2と連動して回転させ、ベーンロータ14をクランク軸と連動して回転させるようにしてもよい。
制御部30,1030のスプール弁100,1100において各接続逆止弁210,230については、それぞれ弁部材214,234を付勢する弾性部材を個別に設けるようにしてもよい。尚、この場合には、各接続逆止弁210,230の弾性部材において弁部材214,234とは反対側の端部を、それぞれ接続通路220,240の内壁面によって係止するようにする。
スプール弁100,1100においてスプール130,1130を駆動するソレノイド120については、例えばピエゾアクチュエータや油圧アクチュエータ等に代えてもよい。また、スプール弁100,1100においてスリーブ110,1110については、ポート114を進角出力通路72を介して進角室52〜55と連通させると共に、ポート112を遅角出力通路76を介して遅角室56〜59と連通させるように形成してもよい。この場合、進角作動及び遅角作動の関係、並びに最進角作動及び最遅角作動の関係が、上述の実施形態のものとは逆になる。
スプール弁1100においてドレンポート118及び中継通路260については、図17の如く設けないようにしてもよい。この場合、最遅角作動は実施されず、また最進角作動において基準位相Pr0の学習が行われることとなる。
そして、本発明は、吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調製する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置にも、適用することもできる。
本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図である。 図1の駆動部に作用する変動トルクについて説明するための模式図である。 図1のスプール弁の詳細構成及び作動状態を模式的に示す断面図である。 図1のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図1のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図1のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図1のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図1のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図1のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 本発明の第二実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図である。 図10のスプール弁の詳細構成及び作動状態を模式的に示す断面図である。 図10のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図10のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図10のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図10のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図10のスプール弁の作動状態を模式的に示す断面図である。 図10のスプール弁の変形例を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 ポンプ(流体入力源)、5 オイルパン、10 駆動部、12 ハウジング(駆動回転体)、12a スプロケット部、12b,12c,12d,12e シュー、14 ベーンロータ(従動回転体)、14a ボス部、14b,14c,14d,14e ベーン、30,1030 制御部、50 収容室、52,53,54,55 進角室、56,57,58,59 遅角室、72 進角出力通路、76 遅角出力通路、80 入力通路、82,1082 ドレン通路、100,1100 スプール弁、110,1110 スリーブ、112 進角出力ポート、114 遅角出力ポート、116 入力ポート、118,1118 ドレンポート、120 ソレノイド、130,1130 スプール、132 進角支持ランド、134 進角切換ランド、136 遅角切換ランド、138 遅角支持ランド、139 駆動軸、140 リターンスプリング、200 制御回路(制御手段)、200a メモリ、202 クランクセンサ、204 カムセンサ、210 進角接続逆止弁、212 進角弁座、214 進角弁部材、215 進角リテーナ、216 弾性部材、220 進角接続通路、221 共通端部、222,242 端部、230 遅角接続逆止弁、232 遅角弁座、234 遅角弁部材、235 遅角リテーナ、240 遅角接続通路、260,1260 中継通路、261,262,1261,1262 端部、280 入力逆止弁

Claims (8)

  1. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、
    前記カム軸と連動して回転し、前記駆動回転体との間において進角室及び遅角室を回転方向に区画し、前記進角室又は前記遅角室に作動流体が供給されることにより前記カム軸を前記クランク軸に対する進角側又は遅角側に駆動する従動回転体と、
    流体入力源から作動流体が入力される入力ポート、作動流体を排出するためのドレンポート、前記進角室及び前記遅角室の一方に作動流体を出力する第一出力ポート、前記進角室及び前記遅角室の他方に作動流体を出力する第二出力ポート、並びに前記駆動回転体に対して前記従動回転体を相対回転させて前記クランク軸に対するカム軸の位相を変化させるための位相変化位置及び前記駆動回転体に対して前記従動回転体を押当てて前記位相を最端位相に保持するための最端位相位置が移動位置として設定されるスプールを有し、前記スプールの前記位相変化位置において、前記第一出力ポートを前記入力ポートに対して連通させると共に前記第二出力ポートを前記ドレンポートに対して閉塞し、前記スプールの前記最端位相位置において、前記第一出力ポートを前記入力ポートに対して連通させると共に前記第二出力ポートを前記ドレンポートに対して連通させるスプール弁と、
    前記スプールに形成され、当該スプールの前記位相変化位置において前記第一出力ポート及び前記第二出力ポートの間を接続する接続通路と、
    前記接続通路に配設され、前記スプールの前記位相変化位置において開弁することにより、前記第二出力ポート側から前記第一出力ポート側に向かう作動流体流れを許容する一方、前記スプールの前記位相変化位置において閉弁することにより、前記第一出力ポート側から前記第二出力ポート側に向かう作動流体流れを規制する接続逆止弁と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記スプール弁は、前記位相を遅角側の前記最端位相に保持する最遅角位相位置が前記最端位相位置として設定される前記スプールを有し、当該スプールの前記最遅角位相位置においては、前記遅角室に作動流体を出力する遅角出力ポートが第一出力ポートとして機能すると共に前記進角室に作動流体を出力する進角出力ポートが第二出力ポートとして機能することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記スプール弁は、前記位相を進角側の前記最端位相に保持する最進角位相位置が前記最端位相位置として設定される前記スプールを有し、当該スプールの前記最進角位相位置においては、前記進角室に作動流体を出力する進角出力ポートが第一出力ポートとして機能すると共に前記遅角室に作動流体を出力する遅角出力ポートが第二出力ポートとして機能することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記スプール弁は、大気に開放される前記ドレンポート、並びに前記位相変化位置及び前記最端位相位置が移動方向に隣り合って設定される前記スプールを有し、
    前記スプールの前記位相変化位置並びに前記最端位相位置において前記接続通路は、前記第一出力ポート及び前記第二出力ポートの間を接続し、
    前記スプールの前記位相変化位置並びに前記最端位相位置において前記接続逆止弁は、前記接続通路にて前記第一出力ポート側よりも前記第二出力ポート側が高圧となる場合に開弁する一方、前記接続通路にて前記第一出力ポート側よりも前記第二出力ポート側が低圧となる場合に閉弁することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記流体入力源及び前記入力ポートに連通する入力通路と、
    前記入力通路に配設され、前記流体入力源側から前記入力ポート側に向かう作動流体流れを開弁により許容する一方、前記入力ポート側から前記流体入力源側に向かう作動流体流れを閉弁により規制する入力逆止弁を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記位相のうち基準位相に基づいて前記スプールの移動位置を制御する制御手段であって、前記移動位置を前記最端位相位置に制御した状態下、実際の前記位相を前記基準位相として学習する制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記制御手段は、前記内燃機関の始動が完了した場合に、前記移動位置を前記最端位相位置に制御して前記基準位相を学習することを特徴とする請求項6に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記制御手段は、前記内燃機関の設定値以下の回転数において前記位相を前記最端位相に調整するための条件が成立した場合に、前記移動位置を前記最端位相位置に制御して前記基準位相を学習することを特徴とする請求項6又は7に記載のバルブタイミング調整装置。
JP2008003604A 2008-01-10 2008-01-10 バルブタイミング調整装置 Expired - Fee Related JP4518149B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003604A JP4518149B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 バルブタイミング調整装置
DE102008055175A DE102008055175A1 (de) 2008-01-10 2008-12-29 Ventilzeitabstimmungseinsteller
US12/349,637 US20090178635A1 (en) 2008-01-10 2009-01-07 Valve timing adjuster

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003604A JP4518149B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 バルブタイミング調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009167811A true JP2009167811A (ja) 2009-07-30
JP4518149B2 JP4518149B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=40758610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008003604A Expired - Fee Related JP4518149B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 バルブタイミング調整装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090178635A1 (ja)
JP (1) JP4518149B2 (ja)
DE (1) DE102008055175A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013540951A (ja) * 2010-11-02 2013-11-07 ボーグワーナー インコーポレーテッド カムトルク駆動型−トーションアシスト型位相器
JP2014173601A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Husco Automotive Holdings Llc 内燃機関におけるシリンダバルブタイミング可変システム
JP2015148229A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 ハイライト・ジャーマニー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 油圧バルブを備えたカムシャフト調整用揺動型アクチュエーター

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010045358A1 (de) * 2010-04-10 2011-10-13 Hydraulik-Ring Gmbh Schwenkmotornockenwellenversteller mit einem Hydraulikventil
KR101738372B1 (ko) 2010-10-04 2017-05-22 보르그워너 인코퍼레이티드 디폴트 모드를 가진 가변 캠샤프트 타이밍 메커니즘
JP6236444B2 (ja) * 2012-07-13 2017-11-22 ボーグワーナー インコーポレーテッド ベントスプールが一体化された5方向オイル制御弁
EP2796673B1 (de) * 2013-04-22 2018-03-07 Hilite Germany GmbH Zentralventil für einen Schwenkmotorversteller
DE102013104573B4 (de) * 2013-05-03 2018-05-17 Hilite Germany Gmbh Hydraulikventil und Schwenkmotorversteller
JP6171731B2 (ja) * 2013-08-27 2017-08-02 アイシン精機株式会社 制御弁
US10041385B2 (en) 2016-03-14 2018-08-07 ECO Holding 1 GmbH Piston for a hydraulic valve for a cam phaser and hydraulic valve for the cam phaser
CN107191236B (zh) * 2016-03-14 2019-11-08 伊希欧1控股有限公司 用于凸轮轴相位调节器的液压阀的活塞和用于凸轮轴的凸轮轴相位调节器的液压阀
SE541810C2 (en) 2016-05-24 2019-12-17 Scania Cv Ab Variable cam timing phaser having two central control valves
SE539980C2 (en) 2016-06-08 2018-02-20 Scania Cv Ab Variable cam timing phaser utilizing series-coupled check valves
SE539979C2 (en) 2016-06-08 2018-02-20 Scania Cv Ab Rotational hydraulic logic device and variable cam timing phaser utilizing such a device
SE539977C2 (en) 2016-06-08 2018-02-20 Scania Cv Ab Variable cam timing phaser utilizing hydraulic logic element
DE102016118962A1 (de) * 2016-10-06 2018-04-12 Denso Corporation Nockenwellensteller und zugehöriger Schaltkörper
EP3530891B1 (de) * 2018-02-21 2021-03-03 ECO Holding 1 GmbH Hydraulikventil für einen schwenkmotorversteller einer nockenwelle
DE102019101115A1 (de) * 2018-02-21 2019-08-22 ECO Holding 1 GmbH Hydraulikventil für einen Schwenkmotorversteller einer Nockenwelle
EP3530892B1 (de) 2018-02-21 2021-05-19 ECO Holding 1 GmbH Hydraulikventil für einen schwenkmotorversteller einer nockenwelle
WO2021253337A1 (zh) * 2020-06-18 2021-12-23 舍弗勒技术股份两合公司 凸轮轴相位器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027108A (ja) * 1999-06-30 2001-01-30 Borgwarner Inc 可変カムシャフトタイミングシステム
JP2006097687A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Borgwarner Inc 可変カムタイミング位相器
JP2006177344A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Borgwarner Inc 可変カムタイミングシステム
JP2007046786A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Schaeffler Kg 制御弁及び制御弁を作製する方法
JP2007138730A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Denso Corp バルブタイミング調整装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6047674A (en) * 1997-09-12 2000-04-11 Denso Corporation Valve timing control apparatus for internal combustion engine
GB2432645B (en) * 2005-11-28 2010-12-29 Mechadyne Plc Variable phase drive coupling

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027108A (ja) * 1999-06-30 2001-01-30 Borgwarner Inc 可変カムシャフトタイミングシステム
JP2006097687A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Borgwarner Inc 可変カムタイミング位相器
JP2006177344A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Borgwarner Inc 可変カムタイミングシステム
JP2007046786A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Schaeffler Kg 制御弁及び制御弁を作製する方法
JP2007138730A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Denso Corp バルブタイミング調整装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013540951A (ja) * 2010-11-02 2013-11-07 ボーグワーナー インコーポレーテッド カムトルク駆動型−トーションアシスト型位相器
JP2014173601A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Husco Automotive Holdings Llc 内燃機関におけるシリンダバルブタイミング可変システム
JP2015148229A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 ハイライト・ジャーマニー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 油圧バルブを備えたカムシャフト調整用揺動型アクチュエーター

Also Published As

Publication number Publication date
JP4518149B2 (ja) 2010-08-04
US20090178635A1 (en) 2009-07-16
DE102008055175A1 (de) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518149B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4544294B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4492684B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2009103107A (ja) バルブタイミング調整装置
JP4624976B2 (ja) バルブタイミング調整装置
KR100429346B1 (ko) 내연기관의 밸브타이밍제어장치
EP2017437A1 (en) Valve timing adjuster
JP2009138611A (ja) バルブタイミング調整装置
EP2017438B1 (en) Valve timing adjuster
JP2009236045A (ja) バルブタイミング調整装置
US20130000576A1 (en) Valve characteristics control apparatus
JP2012122454A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2008069649A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2004092653A (ja) 位相器のノイズ低減方法
JP2008069651A (ja) バルブタイミング調整装置
JP4952568B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2009167842A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2011157838A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2008255914A (ja) バルブタイミング調整装置及びバルブタイミング調整装置用の電子制御装置
JP4463186B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP4463187B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP6015610B2 (ja) バルブタイミング可変装置
JP6079448B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2009167810A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2007138724A (ja) バルブタイミング調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100510

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4518149

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees