JP2007138724A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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JP2007138724A JP2005329602A JP2005329602A JP2007138724A JP 2007138724 A JP2007138724 A JP 2007138724A JP 2005329602 A JP2005329602 A JP 2005329602A JP 2005329602 A JP2005329602 A JP 2005329602A JP 2007138724 A JP2007138724 A JP 2007138724A
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正泰 牛田
Kinya Takahashi
欽弥 高橋
Takao Nojiri
孝男 野尻
Seiji Yaosachi
誠二 八百幸
Jun Yamada
潤 山田
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Abstract

【課題】制御弁へ導入される作動流体の圧力脈動を低減し、制御弁の振動を低減するバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103は、制御弁100とは反対側の端部が軸受6の近傍に連通している。これにより、制御弁100へ作動油を導入する遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103の導入口は、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54から遠ざけられる。作動油の油圧脈動は、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54から遠ざかるにつれて小さくなる。そのため、軸受6から遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103を経由して制御弁100へ作動油を導入することにより、導入された作動油の圧力脈動は小さくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの吸気弁または排気弁の開閉タイミング(以下、開閉タイミングを「バルブタイミング」という。)を変更するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、エンジンのクランクシャフトの駆動力を受けるハウジングと、ハウジング内に収容され、カムシャフトにクランクシャフトの駆動力を伝達するベーンロータとを備えるバルブタイミング調整装置が知られている。このバルブタイミング調整装置では、遅角室および進角室の作動流体圧力によりハウジングに対し遅角側または進角側へベーンロータを相対回転駆動することにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの位相、つまりバルブタイミングを調整している(例えば、特許文献1参照)。
バルブタイミング調整装置では、吸気弁または排気弁を開閉駆動するとき、吸気弁または排気弁からカムシャフトが受けるトルク変動がベーンロータに伝わり、ハウジングに対しベーンロータが遅角側または進角側へトルク変動を受ける。ベーンロータが遅角側にトルク変動を受けると、進角室の作動流体は進角室から流出する力を受け、ベーンロータが進角側にトルク変動を受けると、遅角室の作動流体は遅角室から流出する力を受ける。すると、例えば流体供給源から供給される作動流体の圧力が低いときに、進角室に作動流体を供給し、クランクシャフトに対してカムシャフトの位相を遅角側から進角側の目標位置に変更する場合、ベーンロータがトルク変動により遅角側へ押し戻される。その結果、カムシャフトの位相が目標の位相に達するまでの応答時間が長くなる。
そこで、特許文献1に開示されているように、作動流体を遅角室および進角室に供給する供給通路に逆止弁を設け、ベーンロータがトルク変動を受けたとき、遅角室または進角室からの作動流体の流出を防止することが考えられる。これにより、位相制御中にベーンロータがハウジングに対し目標位相と反対側へ戻ることを防止し、位相制御の応答性を高めることが知られている。
特開2003−106115号公報
ところで、作動流体を遅角室または進角室に供給する供給通路に逆止弁を設ける場合、遅角室または進角室から速やかに作動流体を排出するため、逆止弁の遅角室または進角室側から分岐する第二通路を設け、この通路に制御弁を設置する必要がある。制御弁は、遅角室または進角室から作動流体を排出するとき、第二通路を開放し、遅角室または進角室の作動流体の排出を促す。一方、制御弁は、遅角室または進角室に作動流体を供給するとき、第二通路を閉鎖し、遅角室または進角室からの作動流体の流出を防止する。
このように、制御弁は、ベーンロータの進角側または遅角側への回転にともなって、第二通路を開閉する。そこで、遅角室に作動流体を供給する遅角通路または進角室に作動流体を供給する進角通路から制御弁に油圧を導入し、遅角室または進角室への作動流体の供給に同期して制御弁を駆動することが考えられる。しかし、従動軸で吸気弁または排気弁を駆動する場合、従動軸には吸気弁または排気弁の駆動反力によってトルク変動が加わる。そのため、ハウジングとベーンロータとの間に形成される遅角室または進角室では、駆動軸のトルク変動にあわせて作動流体の圧力が変動する、いわゆる圧力脈動が生じる。その結果、制御弁を駆動するための作動流体を、制御弁の近傍の遅角室または進角室から制御弁へ導入すると、作動流体の圧力脈動によって制御弁の振動を招くおそれがある。
そこで、本発明の目的は、制御弁へ導入される作動流体の圧力脈動を低減し、制御弁の振動を低減するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、導入通路に圧力脈動低減手段が設置されている。圧力脈動低減手段は、遅角通路または進角通路から制御弁へ作動流体を導入する導入通路に設置されている。圧力脈動低減手段は、導入通路から導入される作動流体の圧力脈動を低減する。したがって、制御弁へ導入される作動流体の圧力脈動にともなう制御弁の振動を低減することができる。
請求項2記載の発明では、圧力脈動低減手段は遅角通路または進角通路の軸受部の近傍から導入通路へ作動流体を導入している。上述のように従動軸のトルク変動によって、遅角室または進角室の作動流体には圧力脈動が生じる。そこで、請求項2記載の発明では、遅角通路または進角通路の軸受部の近傍から作動流体を導入することにより、制御弁には、圧力脈動を生じる遅角室または進角室から離れた部位から作動流体が導入される。作動流体を導入する部位が遅角室または進角室から遠ざかるにつれて、作動流体が導入される部位における作動流体の圧力脈動は小さくなる。そのため、制御弁に導入される作動流体の圧力脈動は低減する。したがって、制御弁へ導入される作動流体の圧力脈動にともなう制御弁の振動を低減することができる。
請求項3記載の発明では、圧力脈動低減手段は絞り部を有している。絞り部は、作動流体を制御弁へ導入する導入通路に設置されている。絞り部は、例えば導入通路の断面積を縮小することにより、導入通路における作動流体の流れを絞る。作動流体は、絞り部を通過することにより、圧力の変化が減衰される。これにより、制御弁に導入される作動流体の圧力脈動は低減する。したがって、制御弁へ導入される作動流体の圧力脈動にともなう制御弁の振動を低減することができる。
請求項4記載の発明では、絞り部は導入通路の制御弁側の開口と制御弁の弁部材との間に形成される。導入通路の制御弁側の開口は、弁穴部の内部を移動する弁部材と重なることにより、開口面積が変化する。そのため、導入通路の制御弁側の開口と弁部材とを重ねることにより、導入通路の開口の面積が縮小する。その結果、縮小した導入通路の端部の開口によって作動流体の流れは絞られる。これにより、制御弁に導入される作動流体の圧力脈動およびこれにともなう制御弁の振動を低減することができる。また、導入通路の開口と弁穴部との重なりによって導入通路における作動流体の流れは絞られる。そのため、導入通路に絞りを形成するため別部材を設置したり、絞りを形成するための部位を形成する必要がない。したがって、構造の複雑化および部品点数の増大を招くことなく制御弁の振動を低減することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を図1から図4に示す。本実施形態のバルブタイミング調整装置10は、作動流体として作動油を用いる油圧制御式であり、吸気弁のバルブタイミングを調整する。
図3に示すように、駆動側回転体であるハウジング11は、チェーンスプロケット12、シューハウジング13およびフロントプレート15を有している。シューハウジング13は、図4に示す仕切部材としてのシュー131、132、133、134と、環状の周壁14とを有している。チェーンスプロケット12、シューハウジング13およびフロントプレート15は、ボルト16により同軸上に固定されている。チェーンスプロケット12は、図示しないチェーンにより図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力が伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。
従動軸としてのカムシャフト20は、バルブタイミング調整装置10を経由してクランクシャフトの駆動力が伝達される。カムシャフト20は、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフト20は、チェーンスプロケット12に対し所定の位相差をおいて回転可能にチェーンスプロケット12に挿入されている。
従動側回転体としてのベーンロータ21は、カムシャフト20の回転軸方向端面と接している。カムシャフト20およびベーンロータ21は、ボルト22により同軸上に固定されている。ベーンロータ21とカムシャフト20との回転方向の位置決めは、ベーンロータ21およびカムシャフト20に位置決めピン23をはめ込むことにより行われる。カムシャフト20、ハウジング11およびベーンロータ21は、図3に示す矢印X方向から見て時計方向へ回転する。以下、この回転方向をクランクシャフトに対するカムシャフト20の進角方向とする。
図4に示すように、台形状に形成されたシュー131、132、133、134は、周壁14から径方向内側に伸びている。シュー131、132、133、134は、周壁14の回転方向にほぼ等間隔に配置されている。シュー131、132、133、134により回転方向に所定角度範囲で四個所に形成された間隙にはそれぞれベーンを収容する扇状の収容室135が四室形成されている。
ベーンロータ21は、カムシャフト20と軸方向端面で結合するボス部24と、ボス部24の外周側に回転方向へほぼ等間隔に配置されたベーン211、212、213、214とを有している。ベーンロータ21は、ハウジング11に対し相対回転可能にハウジング11の内部に収容されている。ベーン211、212、213、214は、各収容室135の内部に回転可能に収容されている。ベーン211、212、213、214は、各収容室135を遅角油圧室と進角油圧室とに仕切っている。図4に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、ハウジング11に対するベーンロータ21の遅角方向および進角方向を示している。
シール部材25は、半径方向に向き合うシュー131、132、133、134とボス部24との間、ならびにベーン211、212、213、214と周壁14の内周壁との間に形成されている摺動隙間に配設されている。シール部材25は、シュー131、132、133、134の先端、およびベーン211、212、213、214の外周壁に設けた溝にはめ込まれており、例えばばねなどによりボス部24の外周壁および周壁14の内周壁に向けて押し付けられている。この構成により、シール部材25は各遅角油圧室と各進角油圧室との間に作動油が漏れることを防止している。
図3に示すように、円筒状に形成されたストッパピストン31は、ベーン211に回転軸方向へ摺動可能に収容されている。嵌合リング32は、チェーンスプロケット12に形成された凹部17に圧入保持されている。ストッパピストン31は、嵌合リング32に嵌合可能である。ストッパピストン31および嵌合リング32の嵌合側はテーパ状に形成されている。そのため、ストッパピストン31は、嵌合リング32に滑らかに嵌合する。押し付け手段であるスプリング33は、嵌合リング32側にストッパピストン31を押し付けている。ストッパピストン31、嵌合リング32およびスプリング33は、ハウジング11に対するベーンロータ21の相対回転を拘束する拘束手段を構成している。
ストッパピストン31のチェーンスプロケット12側に形成された油圧室34、ならびにストッパピストン31の外周に形成された油圧室35に供給される作動油の圧力は、嵌合リング32からストッパピストン31が抜け出す方向へ働く。油圧室34は後述する進角油圧室のいずれかと連通し、油圧室35は遅角油圧室のいずれかと連通している。ストッパピストン31の先端部は、ハウジング11に対し最も遅角側にベーンロータ21が位置するとき嵌合リング32に嵌合可能である。ストッパピストン31が嵌合リング32に嵌合した状態においてハウジング11に対するベーンロータ21の相対回転は拘束されている。
ハウジング11に対しベーンロータ21が最も遅角側から進角側へ回転すると、ストッパピストン31と嵌合リング32との回転方向の位置がずれる。そのため、ストッパピストン31は、嵌合リング32に嵌合不能となる。
図4に示すように、シュー131とベーン211との間に遅角油圧室41が形成され、シュー132とベーン212との間に遅角油圧室42が形成され、シュー133とベーン213との間に遅角油圧室43が形成され、シュー134とベーン214との間に遅角油圧室44が形成されている。また、シュー134とベーン211との間に進角油圧室51が形成され、シュー131とベーン212との間に進角油圧室52が形成され、シュー132とベーン213との間に進角油圧室53が形成され、シュー133とベーン214との間に進角油圧室54が形成されている。ここで、遅角油圧室41、42、43、44は特許請求の範囲の遅角室であり、進角油圧室51、52、53、54は特許請求の範囲の進角室である。
図3に示すように流体供給源としてのオイルポンプ1は、オイルタンク2から汲み上げた作動油を供給通路3に供給する。切換弁60は、公知の電磁スプール弁であり、カムシャフト20の軸受6よりもオイルポンプ1側において、供給通路3および排出通路4と、遅角通路70、進角通路80との間に設置されている。切換弁60は、電子制御装置(ECU)5から電磁駆動部61に供給されるディーティ比制御された駆動電流により切換制御される。切換弁60のスプール62は、駆動電流のディーティ比に基づいて変位する。このスプール62の位置により、切換弁60は、遅角油圧室41、42、43、44および進角油圧室51、52、53、54への作動油の供給、ならびに遅角油圧室41、42、43、44および進角油圧室51、52、53、54からの作動油の排出を切り換える。切換弁60への通電をオフした状態では、スプリング63の押し付け力によりスプール62は図1および図3に示す位置にある。
図3に示すように、軸受6により回転を支持されているカムシャフト20の外周壁には、環状通路26、27が形成されている。遅角通路71は切換弁60から環状通路26を通り、進角通路81は切換弁60から環状通路27を通ってカムシャフト20の内部およびベーンロータ21のボス部24の内部に形成されている。
図1および図2に示すように、遅角通路70は、遅角油圧室41、42、43、44と接続する遅角通路72、73、74、75に分岐している。遅角通路72、73、74、75は、遅角油圧室41、42、43、44に作動油を供給するとともに、遅角油圧室41、42、43、44から流体排出側である排出通路4を経由して作動油を排出する。したがって、遅角通路72、73、74、75は、遅角供給通路と遅角排出通路とを兼ねている。
進角通路80は、進角油圧室51、52、53、54と接続する進角通路82、83、84、85に分岐している。進角通路82、83、84、85は、進角油圧室51、52、53、54に作動油を供給するとともに、進角油圧室51、52、53、54から排出通路4を経由して作動油を排出する。したがって、進角通路82、83、84、85は、進角供給通路と進角排出通路とを兼ねている。進角通路83は、特許請求の範囲の第一通路である。
逆止弁90は、進角通路83において軸受6よりも進角油圧室53側に設置されている。すなわち、進角油圧室53は特許請求の範囲の制御室であり、進角油圧室53に接続する進角通路83は第一通路である。逆止弁90は、オイルポンプ1から進角通路83を通って進角油圧室53に作動油が流入することを許容し、進角油圧室53から進角通路83を通ってオイルポンプ1側へ作動油が逆流することを禁止する。逆止弁90は、進角油圧室53とは反対側が進角通路87に連通している。進角通路87は、図1に示すように逆止弁90を挟んで進角通路83に接続している。
逆止弁90は、図3に示すように弁部材93を有している。弁部材93は、図5に示すように内部に通路を形成するホルダ94の弁座96に着座可能である。弁部材93は、例えばスプリングなどの弾性部材95によって弁座96側へ押し付けられている。弁部材93が弁座96から離座、または弁部材93が弁座96へ着座することにより、進角通路83と進角通路87との間は開閉される。
逆止弁90の進角油圧室53側からは、進角通路83と進角通路80とを接続する第二通路としての進角通路86が分岐している。この進角通路86には、制御弁100が設置されている。制御弁100は、図3に示すようにベーンロータ21の内部に往復移動可能にスプール101を収容したスプール弁である。制御弁100は、軸受6よりも進角油圧室53側に設置されている。
制御弁100には、遅角通路70から分岐する遅角パイロット油路102および進角通路80から分岐する進角パイロット油路103が接続している。遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103は、特許請求の範囲の導入通路である。遅角パイロット油路102は、図1および図3に示すように制御弁100とは反対側の端部が軸受6に連通している。これにより、作動油は、軸受6の近傍に連通する遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103から制御弁100へ導入される。遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103は、特許請求の範囲の圧力脈動低減手段である。
制御弁100は、スプール101を有している。スプール101は、図5に示すようにベーンロータ21のベーン213の内部をベーンロータ21の軸方向へ往復移動可能である。スプール101は、ベーンロータ21の穴部29に収容されている。これにより、ベーンロータ21は、制御弁100の弁穴部を構成する。
遅角パイロット油路102は、図3に示すように一方の端部が軸受6近傍の環状通路26に連通している。遅角パイロット油路102は、軸受6からベーンロータ21へカムシャフト20を軸方向へ貫き、軸受6と反対側の端部が穴部29を形成するベーンロータ21の内壁に開口している。一方、進角パイロット油路103は、一方の端部が軸受6近傍の環状通路27に連通している。進角パイロット油路103は、軸受6からベーンロータ21へカムシャフト20を貫き(図示せず)、軸受6と反対側の端部が穴部29を形成するベーンロータ21の内壁に開口している。
制御弁100のスプール101は、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103から供給される作動油から受ける力のバランスによって移動する。遅角パイロット油路102は穴部29のチェーンスプロケット12側に開口し、進角パイロット油路103は、穴部29のフロントプレート15側に開口している。これにより、遅角パイロット油路102から作動油が導入されると、図5(A)に示すようにスプール101はフロントプレート15側へ移動する。そのため、進角通路86は開放される。一方、遅角パイロット油路102から作動油が導入されると、図5(B)、図5(C)に示すようにスプール101はチェーンスプロケット12側へ移動する。そのため、進角通路86は遮断される。このように、制御弁100は、進角油圧室53と排出通路4とを接続する進角通路86を開閉する。
以上の通路構成により、オイルポンプ1から遅角油圧室41、42、43、44、進角油圧室51、52、53、54、油圧室34および油圧室35に作動油を供給可能になるとともに、各油圧室から排出通路4へ作動油を排出可能になる。
次に、バルブタイミング調整装置10の作動を説明する。
エンジンが停止しているとき、ストッパピストン31は嵌合リング32に嵌合している。エンジンを始動した直後の状態では、遅角油圧室41、42、43、44、進角油圧室51、52、53、54、油圧室34および油圧室35にオイルポンプ1から十分な圧力の作動油が供給されない。そのため、ストッパピストン31は嵌合リング32に嵌合したままであり、クランクシャフトに対しカムシャフト20は最遅角位置に保持されている。これにより、作動油が各油圧室に供給されるまでの間、カムシャフト20が受けるトルク変動によってハウジング11とベーンロータ21との相対回転振動により発生する衝突による異音の発生が防止される。
エンジンが始動され、オイルポンプ1から作動油が十分に供給されると、油圧室34または油圧室35に供給される作動油の油圧によってストッパピストン31は嵌合リング32から抜け出す。そのため、ベーンロータ21は、ハウジング11に対し回転可能となる。そして、遅角油圧室41、42、43、44および進角油圧室51、52、53、54に供給する作動油を制御することにより、クランクシャフトに対するカムシャフト20の位相差が調整される。
切換弁60への通電がオフのとき、スプール62はスプリング63の押し付け力によって図1に示す位置にある。この状態のとき、供給通路3から遅角通路70に作動油が供給され、遅角通路70から遅角油圧室41、42、43、44へ作動油が供給される。また、この状態のとき、進角油圧室51、52、54の作動油は、進角通路82、84、85から進角通路80および切換弁60を経由して排出通路4に排出される。進角油圧室53の作動油は、進角通路83に接続している逆止弁90へ流入する。逆止弁90では、進角通路87側よりも進角油圧室53側の進角通路83の作動油の圧力が高くなる。そのため、逆止弁90は、図5(A)に示すように弁部材93が弁座96に着座し、進角油圧室53と進角通路87との間を遮断する。
一方、このとき、制御弁100には、遅角通路74に接続する遅角パイロット油路102から作動油が供給されている。そのため、制御弁100は、供給された作動油から受ける力によって進角通路86を開放する。その結果、進角油圧室53の作動油は、進角通路83、進角通路86、制御弁100、進角通路80および切換弁60を経由して排出通路4へ排出される。このように、遅角油圧室41、42、43、44に作動油が供給され、進角油圧室51、52、53、54から作動油が排出されることにより、ベーンロータ21は四室ある遅角油圧室41、42、43、44の作動油から力を受ける。その結果、ベーンロータ21はハウジング11に対し遅角側へ回転する。
切換弁60への通電をオンすると、スプール62はスプリング63の押し付け力に抗して加わる電磁駆動部61の駆動力によって図2に示す位置へ移動する。この状態において、供給通路3から進角通路80に作動油が供給され、進角通路80を経由して進角油圧室51、52、53、54へ作動油が供給される。進角油圧室53の場合、進角通路87から逆止弁90を経由して作動油が供給される。一方、遅角油圧室41、42、43、44の作動油は、遅角通路72、73、74、75から遅角通路70、切換弁60、排出通路4を経由して排出通路4に排出される。このように、進角油圧室51、52、53、54に作動油が供給され、遅角油圧室41、42、43、44から作動油が排出されることにより、ベーンロータ21は四室ある進角油圧室51、52、53、54の作動油から力を受ける。その結果、ベーンロータ21はハウジング11に対し進角側へ回転する。このとき、制御弁100には、進角通路80に接続する進角パイロット油路103から作動油が供給されている。そのため、制御弁100は、図5(B)および図5(C)に示すように供給された作動油から受ける力によって進角通路86を遮断している。
進角油圧室51、52、53、54に作動油を供給し、遅角油圧室41、42、43、44から作動油を排出することによりベーンロータ21を進角側の目標位相に位相制御するとき、ベーンロータ21はハウジング11に対し遅角側および進角側にトルク変動を受ける。このとき、ベーンロータ21が受けるトルク変動は、平均すると遅角側に大きく働く。ベーンロータ21が進角側にトルク変動を受けるとき、図5(B)に示すように逆止弁90は開弁している。そのため、作動油は、進角油圧室53へ速やかに供給される。
一方、ベーンロータ21が遅角側にトルク変動を受けると、進角油圧室51、52、53、54の作動油は進角通路82、83、84、85に流出する力を受ける。しかし、図5(C)に示すように進角通路83は逆止弁90が遮断し、進角通路86は制御弁100が遮断している。そのため、進角油圧室53の作動油は進角通路83側へ排出されない。したがって、オイルポンプ1から供給される作動油の油圧が低いときに、ベーンロータ21が遅角側にトルク変動を受けても、ベーンロータ21はハウジング11に対して遅角側へ戻されない。その結果、進角油圧室51、52、54からも作動油は排出されない。これにより、ベーンロータ21がカムシャフト20から遅角側へトルク変動を受けても、ベーンロータ21がハウジング11に対し目標位相と反対の遅角側へ戻ることが防止できる。その結果、ベーンロータ21は、進角側の目標位相へ速やかに到達する。
ベーンロータ21が目標位相に到達すると、ECU5は切換弁60に供給する駆動電流のデューティ比を制御し、スプール62を図4と図5との中間位置に保持する。その結果、切換弁60は、遅角通路70および進角通路80と、オイルポンプ1および排出通路4との接続を遮断し、遅角油圧室41、42、43、44および進角油圧室51、52、53、54から排出通路4へ作動油が排出されることを防止する。したがって、ベーンロータ21は、目標位相に保持される。
第1実施形態では、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103は端部が軸受6近傍に連通している。カムシャフト20は、吸気弁を駆動することにより、吸気弁の駆動反力によってトルク変動を受ける。そのため、ハウジング11とベーンロータ21との間に形成される遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54の作動油には、油圧の周期的な変化すなわち圧力脈動が生じる。その結果、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54から制御弁100へ作動油を導入すると、油圧脈動によって制御弁100のスプール101の振動を招く。
そこで、第1実施形態では、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103の端部を軸受6近傍に連通させることにより、制御弁100へ作動油を導入する遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103の導入口は、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54から遠ざけられる。作動油の油圧脈動は、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54から遠ざかるにつれて減衰する。そのため、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54から遠い軸受6から遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103へ作動油を導入することにより、導入された作動油の油圧脈動は小さくなる。したがって、制御弁100へ導入される作動油の油圧脈動を低減することができ、スプール101の振動を防止することができる。
(第2、第3実施形態)
本発明の第2、第3実施形態によるバルブタイミング調整装置をそれぞれ図6または図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、制御弁100のスプール101を遅角通路または進角通路から導入する作動油の圧力バランスによって制御する例について説明した。
図6に示す第2実施形態では、制御弁100には進角パイロット油路103のみが連通している。スプール101は、進角パイロット油路103とは反対側から例えばスプリングなどの弾性部材110によって押し付けられている。これにより、スプール101は、進角パイロット油路103を経由して導入される作動油から加わる力と、弾性部材110の押し付け力とのバランスによって駆動される。図6に示す場合、バルブタイミング調整装置10が遅角側へ移行するとき、制御弁100には進角パイロット油路103から作動油が導入されない。そのため、スプール101は、弾性部材110の押し付け力によって移動し、進角通路86を開放する。一方、バルブタイミング調整装置10が進角側へ移行するとき、制御弁100には進角パイロット油路103から作動油が導入される。そのため、スプール101は、弾性部材110の押し付け力に抗して移動し、進角通路86を遮断する。
図7に示す第3実施形態では、制御弁100には遅角パイロット油路102のみが連通している。スプール101は、遅角パイロット油路102とは反対側から例えばスプリングなどの弾性部材110によって押し付けられている。これにより、スプール101は、遅角パイロット油路102を経由して導入される作動油から加わる力と、弾性部材110の押し付け力とのバランスによって駆動される。図7に示す場合、バルブタイミング調整装置10が遅角側へ移行するとき、制御弁100には遅角パイロット油路102から作動油が導入される。そのため、スプール101は、弾性部材の押し付け力に抗して移動し、進角通路86を開放する。一方、バルブタイミング調整装置10が遅角側へ移行するとき、制御弁100には遅角パイロット油路から作動油が導入されない。そのため、スプール101は、弾性部材110の押し付け力によって移動し、進角通路86を遮断する。
上述の第2実施形態および第3実施形態では、弾性部材110を用いることにより遅角パイロット油路102または進角パイロット油路103のいずれか一方を廃止することができる。そのため、油路の構成を簡略化することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるバルブタイミング調整装置を図8、図9および図10に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態では、制御弁100には遅角パイロット油路104および進角パイロット油路105が連通している。遅角パイロット油路104は、制御弁100と反対側の端部が遅角通路74に連通している。また、進角パイロット油路105は、制御弁100と反対側の端部が進角通路87に連通している。そのため、第4実施形態の場合、制御弁100には、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54の近傍から制御弁100へ作動油が導入される。
第4実施形態では、遅角パイロット油路104には絞り部121が設置されている。同様に、進角パイロット油路105には絞り部122が設置されている。絞り部121、122は、いずれも遅角パイロット油路104または進角パイロット油路105の通路の断面積を絞り込んで形成されている。遅角パイロット油路104に絞り部121を設置し、進角パイロット油路105に絞り部122を設置することにより、遅角パイロット油路104および進角パイロット油路105から制御弁100へ導入される作動油の圧力変化は減衰し平坦化される。そのため、制御弁100へ導入される作動油の油圧脈動は低減される。すなわち、絞り部121、122は、特許請求の範囲の圧力脈動低減手段である。
第4実施形態では、遅角パイロット油路104および進角パイロット油路105にそれぞれ絞り部121または絞り部122を設置することにより、制御弁100へ導入される作動油の油圧脈動は低減される。したがって、制御弁100のスプール101の振動を低減することができる。
また、第4実施形態では、絞り部121、122を設置することにより、遅角油圧室41、42、43、44、および進角油圧室51、52、53、54の近傍から制御弁100へ作動油を導入する場合でも、油圧脈動の影響が低減される。これにより、第1実施形態と比較して、遅角パイロット油路104および進角パイロット油路105の全長は短縮される。したがって、油路の構成を簡単にすることができるとともに、カムシャフト20およびベーンロータ21の加工工数を低減することができる。
なお、第1実施形態から第3実施形態のバルブタイミング調整装置10に第4実施形態の絞り部121、122を追加する構成を採用してもよい。絞り部121、122を追加することにより、作動油の油圧脈動をさらに低減することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態によるバルブタイミング調整装置を図11、図12および図13に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第5実施形態では、図11に示すように制御弁100はスプール140を有している。スプール140は、弁穴部を構成するベーンロータ21の穴部29の内部をベーンロータ21の軸方向へ往復移動可能である。スプール140は、図13に示すように二つの大径部141、142と、これらの二つの大径部141、142の間に形成される小径部143とを有している。
ベーンロータ21が形成する穴部29には、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103が連通している。遅角パイロット油路102の制御弁100とは反対側の端部は、遅角通路のいずれかに連通している。また、進角パイロット油路103の制御弁100とは反対側の端部は、進角通路のいずれかに連通している。なお、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103の制御弁100とは反対側の端部は、軸受6の近傍に連通することが好ましい。
遅角パイロット油路102の制御弁100側の端部は、穴部29を形成するベーンロータ21の内壁に開口している。同様に、進角パイロット油路103の制御弁100側の端部は、穴部29を形成するベーンロータ21の内壁に開口している。
バルブタイミング調整装置10が遅角側へ移行するとき、遅角パイロット油路102から制御弁100へ作動油が導入される。これにより、図13(A)に示すようにスプール140は、遅角パイロット油路102から導入された作動油から受ける力により、フロントプレート15側へ移動する。このとき、進角パイロット油路103は、スプール140の移動にともなって、スプール140の大径部142により可変的に徐々に遮断される。一方、進角通路86は、スプール140の小径部143と重なることにより、徐々に開放される。
そして、遅角パイロット油路102から作動油の導入が継続すると、スプール140は図13(B)に示すようにさらにフロントプレート15側へ突き当たるまで移動する。このとき、進角パイロット油路103は、スプール140の大径部142により遮断される。一方、進角通路86は、スプール140の小径部143と重なり、全開となる。このように、進角パイロット油路103は、スプール140の移動によって徐々に開口面積が変化する。そのため、スプール140と進角パイロット油路103との間には絞り部が形成される。すなわち、進角パイロット油路103の端部が開口するベーンロータ21とスプール140とは圧力脈動低減手段としての絞り部を形成する。その結果、制御弁100は、進角パイロット油路103側の作動油から受ける圧力脈動の影響が低減される。
さらに、バルブタイミング調整装置10が進角側へ移行するとき、進角パイロット油路103から制御弁100へ作動油が導入される。これにより、図13(C)に示すようにスプール140は、進角パイロット油路103から導入された作動油から受ける力により、チェーンスプロケット12側へ移動する。このとき、遅角パイロット油路102は、スプール140の移動にともなって、スプール140の大径部141により可変的に徐々に遮断される。一方、進角通路86は、スプール140の大径部142と重なることにより、徐々に遮断される。
そして、進角パイロット油路103から作動油の導入が継続すると、スプール140は図13(D)に示すようにさらにチェーンスプロケット12側に突き当たるまで移動する。このとき、遅角パイロット油路102は、スプール140の大径部141により遮断される。一方、進角通路86は、スプール140の大径部142と重なり、全閉となる。このように、遅角パイロット油路102は、スプール140の移動によって徐々に開口面積が変化する。そのため、スプール140と遅角パイロット油路102との間にも絞り部が形成される。すなわち、遅角パイロット油路102の端部が開口するベーンロータ21とスプール140とは圧力脈動低減手段としての絞り部を形成する。その結果、制御弁100は、遅角パイロット油路102側の作動油から受ける圧力脈動の影響が低減される。
上述のように、第5実施形態では、ベーンロータ21の内壁に開口する遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103は、制御弁100のスプール140の移動によって徐々に開口面積が変化する。これにより、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103とスプール140との間には絞り部が形成される。この形成された絞り部によって、制御弁100へ導入される作動油の圧力の変動は減衰し平坦化され、圧力脈動が低減される。したがって、作動油の圧力脈動によるスプール140の振動を低減することができる。
さらに、第5実施形態では、遅角パイロット油路102および進角パイロット油路103とスプール140との重なりによって制御弁100へ導入される作動油の圧力脈動を低減している。そのため、油路に絞り部などを設置する必要がない。したがって、部材や構成を追加する必要がなく、構造の複雑化および部品点数の増大を招くことはない。
(その他の実施形態)
上述の複数の実施形態では、バルブタイミング調整装置10を吸気バルブの駆動に適用する例について説明した。しかし、各実施形態によるバルブタイミング調整装置10は、排気バルブのバルブタイミングの調整にも適用することができる。さらに、バルブタイミング調整装置10は、例えばスプリングなどによりベーンロータを進角側へあらかじめ押し付ける構成としてもよく、遅角油圧室を制御室とし、そこに接続する遅角通路を第一通路及び第二通路としてもよい。
以上のように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその油圧回路の構成を示す概略図であって、ベーンロータの位相が遅角側にある状態を示す図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその油圧回路の構成を示す概略図であって、ベーンロータの位相が進角側にある状態を示す図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略を示す断面図。 図3のIV−IV線で切断した断面図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の逆止弁および制御弁の近傍を拡大した図。 本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその油圧回路の構成を示す概略図であって、ベーンロータの位相が遅角側にある状態を示す図。 本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその油圧回路の構成を示す概略図であって、ベーンロータの位相が遅角側にある状態を示す図。 本発明の第4実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその油圧回路の構成を示す概略図であって、ベーンロータの位相が遅角側にある状態を示す図。 本発明の第4実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略を示す断面図。 図9のX−X線で切断した断面図。 本発明の第5実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略を示す断面図。 図11のXII−XII線で切断した断面図。 本発明の第5実施形態によるバルブタイミング調整装置の逆止弁および制御弁の近傍を拡大した図。
符号の説明
1 オイルポンプ(流体供給源)、6 軸受、10 バルブタイミング調整装置、11 ハウジング、20 カムシャフト(従動軸)、21 ベーンロータ(弁穴部)、41、42、43、44 遅角油圧室(遅角室)、51、52、54 進角油圧室(進角室)、53 進角油圧室(進角室、制御室)、70、71、72、73、74、75 遅角通路、80、81、82、83、84、85 進角通路、86 進角通路(第一通路)、87 進角通路(第二通路)、90 逆止弁、100 制御弁、101 スプール(弁部材)、102 遅角パイロット油路(導入通路、圧力脈動低減手段)、103 進角パイロット油路(導入通路、圧力脈動低減手段)、104 遅角パイロット油路(導入通路)、105 進角パイロット油路(導入通路)、121、122 絞り部、140 スプール(圧力脈動低減手段)、135 収容室、211、212、213、214 ベーン

Claims (4)

  1. 内燃機関の駆動軸から吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する駆動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、
    前記駆動軸または前記従動軸の一方とともに回転し、所定の角度範囲で回転方向に形成された収容室を回転方向に複数有するハウジングと、
    前記駆動軸または前記従動軸の他方とともに回転し、前記収容室に収容されるベーンを有し、前記ベーンにより各収容室を仕切って形成された複数の遅角室および進角室の作動流体圧力により前記ハウジングに対し遅角側または進角側に相対回転駆動されるベーンロータと、
    前記遅角室または前記進角室のうちの少なくともいずれか一つを制御室とし、前記遅角室または前記進角室と作動流体を供給する流体供給源とを接続する遅角通路または進角通路のうち前記制御室に接続する通路を第一通路とするとき、前記第一通路に設置され前記流体供給源から前記制御室への作動流体の流れを許容し、前記制御室から前記流体供給源側への作動流体の流れを規制する逆止弁と、
    前記制御室と前記逆止弁との間から分岐して前記逆止弁よりも前記流体供給源側の遅角通路または進角通路に接続する第二通路に設置され、前記遅角通路または前記進角通路の少なくともいずれか一方から導入される作動流体の圧力によって前記第二通路を開閉する制御弁と、
    前記遅角通路または前記進角通路と前記制御弁とを接続し前記遅角通路または前記進角通路から前記制御弁へ作動流体を導入する導入通路に設置され、前記遅角通路または前記進角通路から前記制御弁へ導入される前記作動流体の圧力脈動を低減する圧力脈動低減手段と、
    を備えるバルブタイミング調整装置。
  2. 前記従動軸を回転可能に支持する軸受部をさらに備え、
    前記遅角通路および前記進角通路は、前記流体供給源から前記軸受部および前記従動軸を経由して形成されており、
    前記圧力脈動低減手段は、前記軸受部近傍の前記遅角通路または前記進角通路から前記導入通路へ作動流体が導入されている請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記圧力脈動低減手段は、前記導入通路に設置され前記導入通路における作動流体の流れを絞る絞り部を有する請求項1または2記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記制御弁は、前記第二通路を形成し内壁に前記導入通路の端部が開口する弁穴部と、前記弁穴部の内部を移動して前記第二通路を開閉する弁部材とを有し、
    前記絞り部は、前記開口と前記弁部材との重なりによって形成されている請求項3記載のバルブタイミング調整装置。



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