JP2009166951A - エレベータかご救出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータかご救出装置において、昇降路内に昇降自在に配置されたかごと、昇降路内の頂部寄り及び底部寄りにそれぞれ回転自在に設けられたかご救出用上下プーリーと、かごに、かご救出用上下プーリー取付側へと突出して設けられた環状のロープ環と、ロープ環の内側を通された上で、かご救出用上下プーリーに無端状に巻き掛けられたかご救出用ロープと、かご救出用ロープに、ロープ環と係合可能に固定されたロープ環係合手段と、かご救出用下側プーリーを回転駆動するプーリー回転手段と、を備えた構成とする。
【選択図】図3
Description
また、従来におけるエレベータの乗客救出方法においては、かごと釣合い重りとを懸架する吊りロープをシーブに巻きかけ、このシーブを駆動装置によって正逆回転駆動することにより、前記吊りロープを介して前記かごと釣合い重りをつるべ式に昇降するエレベータにあって、前記駆動装置の運転ができない状況になれば、前記かごの天井に重りを載置して、又は、前記かごの底部に重りを吊り下げて、かごを最寄りの救出階まで降下させるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
そして、特許文献3に示された従来におけるエレベータの乗客救出方法においては、かごの上方にある出入口からかごの天井に重りを載置するためには、かごの上方に出入口がなければならず、また、かごの下方にある出入口からかごの底部に重りを吊り下げるためには、かごの下方に出入口がなければならないため、かごの上方及び下方のいずれかに出入口がない場合にも対応が可能であるようにするには、かごの天井に重りを載置できるようにするとともに、かごの底部に重りを吊り下げられるようにしなければならず、構成が煩雑となるという課題がある。さらに、重りを載置又は吊り下げる際には、救出作業員が出入口から作業する必要があるため、作業中に工具等が落下するおそれがあるという課題もある。
また、以上の特許文献に示されたいずれにおいても、かごや昇降路に設置された昇降路機器等の不具合でかごと昇降路機器等とが接触等することにより、かごの移動に際し抵抗が生じてしまっている場合には、かごを移動させ難くなるため、かごと釣合い重りとの重量差のみによりかごを移動させるのは困難であるという課題がある。
図1から図11は、この発明の実施の形態1に関するもので、図1はエレベータかご救出装置の全体構成を示す昇降路の断面図、図2はエレベータかご救出装置の全体構成を示す斜視図、図3は図1中のA部の詳細を示す拡大図、図4は図1中のA部の詳細を示す拡大斜視図、図5はロープ環にロープ環キャッチが係合した状態を示す図、図6は図1中のB部の詳細を示す拡大図、図7は図6においてテンション装置を用いてかご救出用ロープにテンションを掛けた状態を示す図、図8は図6中の切断面C−Cで切断した断面図、図9は図6中の切断面D−Dで切断した断面図、図10は図6中の切断面E−Eで切断した断面図(すなわち図8中のE部の拡大図)、図11は図7中の切断面F−Fで切断した断面図である。
図において1は、昇降路2内に昇降自在に配置され、かご枠1a内に内設されたかごで、このかご1の下方にはかご吊車4が回転自在に取付されている。
そして、一端が前記昇降路2の頂部付近に固定された主ロープ3が、前記かご1を吊り上げるようにして前記かご吊車4に巻き掛けられ、次いで、前記昇降路2の頂部付近に回転自在に取付された第1の返し車5aに巻き掛けられて方向転換され、昇降路内に昇降自在に配置された釣合い重り6を懸垂するようにしてこの釣合い重り6の上部に回転自在に取付された重り吊車7に巻き掛けられた上で、前記昇降路2の頂部付近に回転自在に取付された第2の返し車5bに巻き掛けられて方向転換され、さらに、前記昇降路2内に設置された巻上機8に巻き掛けられて方向転換されて、前記主ロープ3の他端が前記昇降路2の頂部付近に固定されている。
前記かご救出用下側プーリー10の回転軸であるかご救出用下側プーリー軸10dには、プーリー側スプロケット10eが軸着されており、前記かご救出用下側プーリー10及び前記プーリー側スプロケット10eとは、連動して回転するようになっている。
13aは、円筒状の胴筒体で、ワイヤークリップ13b及びワイヤークリップ用ナット13cを用いて前記かご救出用ロープ12に固定されている。この際、前記かご救出用ロープ12の一端及び他端を前記ワイヤークリップ13b及び前記ワイヤークリップ用ナット13cにより一緒に固定することで、前記かご救出用ロープ12が無端状となるようにしている。
前記胴筒体13aの下寄りには、平面視略矩形のストッパー板13dが取付されており、このストッパー板13dの下面には一対のフック軸受13eが設けられている。そして、一端に返し部がついた一対のフック13gが、前記返し部の突出した側を互いに外向させて、フック軸13fにより、前記フック軸受13eに回動自在に取付されており、これらフック13gと前記胴筒体13aとの間には、それぞれフック用ばね13hが、前記フック13gを外向きに付勢するようにして取付されている。
まず、スライド腕14aが、スライド腕ガイド14bにより上下方向摺動自在に前記昇降路2の壁面に取付されている。そして、このスライド腕14aには、一方のほぼ半分が前記昇降路2内に、他方のほぼ半分が前記昇降路2外に位置するようにしてチェーンケース14cが固定されている。このチェーンケース14c内の前記昇降路2外側寄りには、ハンドル側スプロケット14dが回転自在に取付されており、このハンドル側スプロケット14dの回転軸であるスプロケット軸14eにはプーリーハンドル14fが軸着されている。そして、前記プーリー側スプロケット10e及び前記ハンドル側スプロケット14dには、プーリー駆動チェーン14gが無端状に巻き掛けられており、前記プーリーハンドル14fを回転させることにより生じる回転動力が、前記ハンドル側スプロケット14d、前記プーリー駆動チェーン14g、前記プーリー側スプロケット10e、前記かご救出用下側プーリー10の順に伝達される。
前記軸受ロッド10aの反前記軸受側の端部には、上下方向に配置された第1のリンク棒15aの一端が、第1のリンク軸15cを介して回動自在に取付されている。前記第1のリンク棒15aの他端には、上下方向に配置された第2のリンク棒15bの一端及び水平に配置された引寄せリンク15gの一端が、第2のリンク軸15dを介して回動自在に取付されている。前記第2のリンク棒15bの他端は、前記軸受ロッド取付金具10cよりも下方の位置において前記昇降路2に固定されたリンク取付金具15hに、第3のリンク軸15eを介して回動自在に取付されている。
一方、前記引寄せリンク15gの他端は、リンクガイド15kにより水平方向摺動自在に取付されたスライドリンク15jの一端と、第4のリンク軸15fを介して回動自在に取付されている。前記スライドリンク15jの他端には突起体が設けられており、この突起体はテンションレバー16に穿設された上下方向に長径を持つ長円形の孔内に位置して摺動自在に係合している。
そして、先端部が前記ラチェット歯16aに係合することにより、前記リンク取付金具15hに対する前記テンションレバー16の前記昇降路2へと近づく方向への回動を制止するラチェット爪16bが、前記テンションレバー16に回動自在に設けられており、このラチェット爪16bの先端部をラチェット歯16aに押付けるように、前記ラチェット爪16bを所定の回転方向に常時付勢するラチェットばね16eが、前記テンションレバー16に設けられたばね受16cと前記ラチェット爪16bとの間に取付されている。また、前記テンションレバー16の前記昇降路2へと近づく方向へと回動するように常時付勢する戻しばね16fが備えられている。
すなわち、前記軸受ロッド取付金具10cには、回動自在に取付され、水平方向に配置された一対のベルト車17aが、ベルト車軸17cを介して回転自在に取付されており、これら一対の前記ベルト車17aにはベルト17bが無端状に巻き掛けられている。
なお、前記昇降路2の壁面の一部は、前記ハンドル装置14から前記テンションレバー16の設けられた部分に亘って、前記昇降路2の内部の状況が目視により確認できるように覗き窓19が設けられている。そして、前記ハンドル装置14、前記テンションレバー16、前記ブレーキ遠隔解放レバー18d及び前記覗き窓19といったかご救出操作に必要な装置をある一定範囲内に集めた状態で設けることにより、かご救出操作位置を構成している。
通報を受け現場に到着した救出作業員は、まず前記かご1内の乗客と連絡をとり、速やかに救出する旨を伝えて乗客を安心させる。そして、前記かご1の停止位置を確認し、停止位置の上下近傍に救出に適した乗場階床がないか検討し、停止位置から最も近い乗場に前記かご1を移動する。
ここで、前記かご1側と前記釣合い重り6側とで重量差がある場合には、この重量差を利用する方向にかご移動させるようにするのが好ましい。すなわち、前記かご1側の重量の方が大きい場合には、前記かご1を下降させる方向に移動させ、前記釣合い重り6側の重量の方が大きい場合には、前記かご1を上昇させる方向に移動させるようにする。
まず、救出作業員は、最下階の乗場近傍にある前記かご救出操作位置に設けられた前記覗き窓19より前記昇降路2内を覗いて状況を確認し、前記テンション装置15の前記テンションレバー16を強く引き、適当なラチェット位置で止まる角度で止め、前記かご救出用ロープ12が前記かご救出用上側プーリー9及び前記かご救出用下側プーリー10に対し滑らないようにする(図7)。ここで、前記テンションレバー16を引くことにより前記かご救出用下側プーリー10の位置が下方に移動するため、前記押えベルト装置17の前記ベルト17bが前記かご救出用ロープ12を前記かご救出用下側プーリー10に押付けることになり、さらに前記かご救出用下側プーリー10に対して前記かご救出用ロープ12が滑らないようにすることができる(図11)。
なお この際、前記かご救出用下側プーリー10の位置が下方に移動することに伴い、前記ハンドル装置14の位置も、前記スライド椀14aが前記スライドガイド14bに案内されて摺動しながら、下方に移動することになる。
そして、前記ロープ環11と前記ロープ環キャッチ用可動フック装置13とが係合した状態で、救出作業員は、前記ブレーキ遠隔解放レバー18dを前記巻上機8のブレーキが解放する方向へと適宜倒して前記巻上機8のブレーキを緩く解放した上で、前記プーリーハンドル14fを回し、前記かご1を所望の方向へとスムーズに移動させることができるか否か確認する。
ここで、前記かご1を所望の方向へとスムーズに移動させることができると確認された場合には、救出作業員は、そのまま前記プーリーハンドル14fを回して前記かご1を救出予定の階まで移動させる。一方、前記プーリーハンドル14fを回す際の抵抗が大きく、前記かご1を所望の方向へとスムーズに移動させることができないと確認された場合には、救出作業員は、前記ブレーキ遠隔解放レバー18dを前記巻上機8のブレーキが解放する方向へとさらに倒して、前記プーリーハンドル14fをスムーズに回すことができるまで前記巻上機8のブレーキを解放した上で、前記プーリーハンドル14fを回して前記かご1を救出予定の階まで移動させる。
このようにして、前記かご1を救出予定の階まで移動させることができたら、救出作業員は、鍵外し棒を用いて乗場の戸を開錠した上で乗場の戸とかごの戸を開き、前記かご1内の乗客を救出する。
また、エレベータ通常運転時においては、かごと、かご救出用ロープやハンドル装置等から構成される一連の装置とは接続されていない状態であるため(図3)、かごの走行にあたって抵抗が生じることがないという利点がある。
図12から図14は、この発明の実施の形態2に関するもので、図12はエレベータかご救出装置の要部拡大図(実施の形態1における図6に相当)、図13は図12中のG部の詳細を示す拡大斜視図、図14は図12においてテンション装置を用いてかご救出用ロープにテンションを掛けた状態を示す図(実施の形態1における図7に相当)である。これら図12から図14において、図1から図11と同符号は同一部分又は相当部分を示しており、説明を省略する。
前述した実施の形態1においては、主にリンク機構により構成した前記テンション装置15とラチェット機構を有する前記テンションレバー16とを用いることにより、前記かご救出用下側プーリー10の位置を下方に移動させるよう構成していたが、ここで説明する実施の形態2は、テンションワイヤーとガイドプーリーとネジ棒とナット付ハンドルとを備え、このハンドルでナットを回転させてネジ棒に接続されたテンションワイヤーを引っ張ることにより、前記かご救出用下側プーリー10の位置を下方に移動させるよう構成したものである。
すなわち、前記軸受ロッド10aの反前記軸受側の端部には、ワイヤー留め金具20a及びワイヤー留めボルト20bによりテンションワイヤー20の一端が接続されている。そして、このテンションワイヤー20は、前記軸受ロッド10aの反前記軸受側の端部から下方に向けて引き渡され、前記軸受ロッド取付金具10cの下部に回動自在に取付されたガイドプーリー20cに巻き掛けられて、水平方向へと引き渡されている。
前記テンションワイヤー20の他端には、外形形状が角型をしたワイヤーかしめ部21a及び外周にネジ山が螺刻されたネジ棒部21bからなるネジ棒21が、前記ワイヤーかしめ部21aで前記テンションワイヤー20の他端がかしめられることにより接続されている。
そして、前記ネジ棒21が、前記ネジ棒21を摺動自在に案内するガイド用角パイプ22内に挿設された上で、前記ネジ棒部21bが、テンションハンドル23を備えた特殊ナット24に螺嵌している
なお、他の構成については概ね実施の形態1と同様である。
まず、救出作業員は、最下階の乗場近傍にある前記かご救出操作位置に設けられた前記覗き窓19より前記昇降路2内を覗いて状況を確認し、前記テンションハンドル23を前記テンションワイヤー20を引っ張る方向へと回して前記かご救出用下側プーリー10の位置を下方に移動させ、前記かご救出用ロープ12が前記かご救出用上側プーリー9及び前記かご救出用下側プーリー10に対し滑らないようにする(図14)。ここで、前記テンションハンドル23を回すことによりにより前記かご救出用下側プーリー10の位置が下方に移動するため、前記押えベルト装置17の前記ベルト17bが前記かご救出用ロープ12を前記かご救出用下側プーリー10に押付けることになり、さらに前記かご救出用下側プーリー10に対して前記かご救出用ロープ12が滑らないようにすることができる(図11)。
なお この際、前記かご救出用下側プーリー10の位置が下方に移動することに伴い、前記ハンドル装置14の位置も、前記スライド椀14aが前記スライドガイド14bに案内されて摺動しながら、下方に移動することになる。
そして、前記ロープ環11と前記ロープ環キャッチ用可動フック装置13とが係合した状態で、救出作業員は、前記ブレーキ遠隔解放レバー18dを前記巻上機8のブレーキが解放する方向へと適宜倒して前記巻上機8のブレーキを緩く解放した上で、前記プーリーハンドル14fを回し、前記かご1を所望の方向へとスムーズに移動させることができるか否か確認する。
ここで、前記かご1を所望の方向へとスムーズに移動させることができると確認された場合には、救出作業員は、そのまま前記プーリーハンドル14fを回して前記かご1を救出予定の階まで移動させる。一方、前記プーリーハンドル14fを回す際の抵抗が大きく、前記かご1を所望の方向へとスムーズに移動させることができないと確認された場合には、救出作業員は、前記ブレーキ遠隔解放レバー18dを前記巻上機8のブレーキが解放する方向へとさらに倒して、前記プーリーハンドル14fをスムーズに回すことができるまで前記巻上機8のブレーキを解放した上で、前記プーリーハンドル14fを回して前記かご1を救出予定の階まで移動させる。
このようにして、前記かご1を救出予定の階まで移動させることができたら、救出作業員は、鍵外し棒を用いて乗場の戸を開錠した上で乗場の戸とかごの戸を開き、前記かご1内の乗客を救出する。
また、かご救出用ロープの張力を適切に調整できることの結果として、プーリーハンドルの回転動力を無駄なくかご救出用ロープへと伝達することができるため、より強い力でかごを移動させることが可能である。
1a かご枠
2 昇降路
3 主ロープ
4 かご吊車
5a 第1の返し車
5b 第2の返し車
6 釣合い重り
7 重り吊車
8 巻上機
9 かご救出用上側プーリー
9a プーリー支持金具
10 かご救出用下側プーリー
10a 軸受ロッド
10b 軸受ロッドガイド
10c 軸受ロッド取付金具
10d かご救出用下側プーリー軸
10e プーリー側スプロケット
11 ロープ環
11a ロープ環腕
11b ロープ環取付ボルト
12 かご救出用ロープ
13 ロープ環キャッチ用可動フック装置
13a 胴筒体
13b ワイヤークリップ
13c ワイヤークリップ用ナット
13d ストッパー板
13e フック軸受
13f フック軸
13g フック
13h フック用ばね
14 ハンドル装置
14a スライド腕
14b スライド腕ガイド
14c チェーンケース
14d ハンドル側スプロケット
14e スプロケット軸
14f プーリーハンドル
14g プーリー駆動チェーン
15 テンション装置
15a 第1のリンク棒
15b 第2のリンク棒
15c 第1のリンク軸
15d 第2のリンク軸
15e 第3のリンク軸
15f 第4のリンク軸
15g 引寄せリンク
15h リンク取付金具
15j スライドリンク
15k リンクガイド
16 テンションレバー
16a ラチェット歯
16b ラチェット爪
16c ばね受
16d ラチェット軸
16e ラチェットばね
16f 戻しばね
17 押えベルト装置
17a ベルト車
17b ベルト
17c ベルト車軸
18 巻上機ブレーキ遠隔解放ワイヤー
18a ワイヤー被覆
18b ワイヤー被覆押え
18c ワイヤー止め
18d ブレーキ遠隔解放レバー
18e ブレーキ遠隔解放レバー軸
19 覗き窓
20 テンションワイヤー
20a ワイヤー留め金具
20b ワイヤー留めボルト
20c ガイドプーリー
21 ネジ棒
21a ワイヤーかしめ部
21b ネジ棒部
22 ガイド用角パイプ
23 テンションハンドル
24 特殊ナット
Claims (9)
- エレベータの昇降路内に昇降自在に配置されたかごと、
前記昇降路内の頂部寄りに回転自在に設けられたかご救出用上側プーリーと、
前記昇降路内の底部寄りに回転自在に設けられたかご救出用下側プーリーと、
前記かごに、前記かご救出用上側プーリー及び前記かご救出用下側プーリーの取付された側へと突出するようにして設けられた環状のロープ環と、
前記ロープ環の内側を通された上で、前記かご救出用上側プーリー及び前記かご救出用下側プーリーに無端状に巻き掛けられたかご救出用ロープと、
前記かご救出用ロープに、前記ロープ環と係合可能に固定されたロープ環係合手段と、
前記かご救出用下側プーリーを回転駆動するプーリー回転手段と、を備えたことを特徴とするエレベータかご救出装置。 - 前記かご救出用上側プーリーと前記かご救出用下側プーリーとの間の距離を拡大させることで、前記かご救出用ロープの張力を強めるロープテンション手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータかご救出装置。
- 前記かご救出用下側プーリーは、一端に軸受を有し上下方向摺動自在に取付された軸受ロッドの前記軸受に回転自在に取付されており、
前記ロープテンション手段は、
前記軸受ロッドの反前記軸受側の端部に一端が回動自在に取付され、上下方向に配置された第1のリンク棒と、
前記第1のリンク棒の他端に一端が回動自在に取付され、上下方向に配置された第2のリンク棒と、
前記第1のリンク棒の他端に一端が回動自在に取付され、水平に配置された引寄せリンクと、
前記引寄せリンクの他端に一端が回動自在に取付され、リンクガイドにより水平方向摺動自在に配置されたスライドリンクと、
前記スライドリンクの他端に係合され、ラチェット機構を有するテンションレバーと、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータかご救出装置。 - 前記かご救出用下側プーリーは、一端に軸受を有し上下方向摺動自在に取付された軸受ロッドの前記軸受に回転自在に取付されており、
前記ロープテンション手段は、
前記軸受ロッドの反前記軸受側の端部に一端が接続されたテンションワイヤーと、
回動自在に設けられ、前記テンションワイヤーが巻き掛けられたガイドプーリーと、
前記テンションワイヤーの他端に接続され、外形形状が角型をしたワイヤーかしめ部と外周にネジ山が螺刻されたネジ棒部とからなるネジ棒と、
前記ネジ棒を摺動自在に案内するガイド用角パイプと、
前記ネジ棒に螺嵌され、テンションハンドル有する特殊ナットと、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータかご救出装置。 - 前記ロープテンション手段により前記かご救出用ロープの張力が強められた状態となった際に、前記かご救出用下側プーリーへと前記かご救出用ロープを押さえつける押えベルト装置と、を備えたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のエレベータかご救出装置。
- 前記押えベルト装置は、回動自在に取付され、水平方向に配置された一対のベルト車と、一対の前記ベルト車に無端状に巻き掛けられたベルトと、を備えたことを特徴とする請求項5に記載のエレベータかご救出装置。
- 前記プーリー回転手段は、
前記かご救出用下側プーリーの回転軸であるかご救出用下側プーリー軸に、前記かご救出用下側プーリーと連動して回転するように軸着されたプーリー側スプロケットと、
回転自在に設けられたハンドル側スプロケットと、
前記ハンドル側スプロケットの回転軸であるスプロケット軸に、軸着されたプーリーハンドルと、
前記プーリー側スプロケット及び前記ハンドル側スプロケットに、無端状に巻き掛けられたプーリー駆動チェーンと、を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のエレベータかご救出装置。 - 前記ロープテンション手段と巻上機のブレーキを遠隔解放するブレーキ遠隔解放レバーとが備えられたかご救出操作位置にいる救出作業員が、前記昇降路の内部の状況を目視により確認することができる位置に設けられた覗き窓を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のエレベータかご救出装置。
- 前記ロープ環係合手段は、
前記かご救出用ロープに固定された円筒状の胴筒体と、
前記胴筒体の下寄りに取付された平面視略矩形のストッパー板と、
前記ストッパー板の下面に設けられた一対のフック軸受と、
一端に返し部を有し前記返し部の突出した側を互いに外向させて、前記フック軸受に回動自在に取付された一対のフックと、
一対の前記フックと前記胴筒体との間に、前記フックのそれぞれを外向きに付勢するようにして取付されたフック用ばねと、を備えたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のエレベータかご救出装置。
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