JP5496017B2 - エレベータ及びこれに用いられるコンペンロープ牽引装置 - Google Patents
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(1)エレベータが途中階で緊急停止し、乗客の閉じ込め事故が発生。
(2)乗りかご5の停止位置と、そこからの最寄階を確認する。
(3)作業員Aは最上階フロアに移動し、遠隔装置を用いて巻上機2の制動装置を解除する。
(4)制動装置を解除しても乗りかご5が移動しない場合、残りの作業員B・Cがピット部に移動し、コンペンシーブ9にコンペンロープ牽引装置11を設置する。
(5)作業員Aと、作業員B・Cは無線機等で常に連絡を取れる状態とし、作業員Aが巻上機2の制動装置を解除したと同時に、作業員B・Cは乗りかごを移動させたい方向に、人力でコンペンロープ牽引装置11の操作ハンドル112を回転させ、乗りかご5を最寄階まで移動させる。
(6)最寄階の乗り場ドア7を開け、乗客を救出する。
<変形例1>
図6は、本発明の変形例1に係るコンペンロープ牽引装置の補助シーブの構造を示す図である。補助シーブ113の外周に設けられたロープ溝113aの底部に、溝加工(アンダーカット)113bを施している。
図7は、本発明の変形例2に係るエレベータのコンペンロープ牽引装置の設置例を示す上面図である。図2及び図3で説明した操作ハンドル112の代わりに、汎用的な電動工具13を、ソケット13aを介して、コンペンロープ牽引装置11の回転軸111の端部に連結する。この回転軸111の端部は、電動工具13のソケット13aと嵌合できる形状になっているものとする。
(1)救出時間の短縮
救出用おもりを積載する、などの煩雑な作業が減少する。また、ピット部での作業となるため、乗りかご5の停止位置によらず確実に救出でき、乗りかご5を上下に移動させることができるため、最寄階に移動させことができる。すなわち、従来のように下方の階だけでなく、上方の階にも移動させることが可能である。
(2)作業の確実性が向上
救出用おもりを乗りかご5の天井に落下させる、などの失敗が減少する。
(3)作業員の安全性確保
ピット部での作業となるため、最寄階から昇降路1内に転落する、などの危険性が減少する。
2…巻上機
3…そらせシーブ
4…メインロープ
5…乗りかご
6…釣り合いおもり
7…乗り場ドア
8…コンペンロープ
9…コンペンシーブ
10…ガイドレール
11…コンペンロープ牽引装置
12…作業員
13…電動工具
13a…ソケット
91…シーブ
91a…ロープ溝
92…シーブ支持体
93…回転軸
94…スタッドボルト
111…回転軸
112…操作ハンドル
113…補助シーブ
113a…ロープ溝
113b…溝加工
114…軸受部
115…ブラケット
116…締結体
Claims (10)
- 一端が乗りかご、他端が釣り合いおもりにそれぞれ連結され、懸架されたコンペンロープと、
このコンペンロープが巻き掛けられ、鉛直方向に移動自在で、かつ、自重によって前記コンペンロープに張力を与えるコンペンシーブと、
このコンペンシーブに着脱可能に固定されたコンペンロープ牽引装置と、
を具備し、
前記コンペンロープ牽引装置は、
前記固定先の前記コンペンシーブのロープ溝に対向して複数のロープ溝が設けられ、前記コンペンシーブとの間で前記コンペンロープを挟み込む補助シーブと、
この補助シーブの回転軸に直結して設けられ、回転操作によって前記補助シーブを回転させ、前記コンペンシーブとの間に挟み込まれている前記コンペンロープを牽引させる操作ハンドルと、
を有することを特徴とするエレベータ。 - 前記コンペンロープ牽引装置は、前記コンペンシーブに設けられた固定機構への固定によって、前記補助シーブと前記コンペンシーブの間に前記コンペンロープを挟み込み、かつ、この挟み込む力を調整可能な締結体を更に有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
- 前記補助シーブは、表層のみ、または全体の材質が、耐摩耗性を有する樹脂材であることを特徴とする請求項2記載のエレベータ。
- 前記補助シーブは、前記ロープ溝の底部に溝加工が施されていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ。
- 前記コンペンロープ牽引装置は、前記補助シーブの回転軸の一端または両端に電動工具のソケット固定機構を備えており、固定された前記電動工具の駆動力に基づいて前記補助シーブを回転させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載のエレベータ。
- 一端が乗りかご、他端が釣り合いおもりにそれぞれ連結され、懸架されたコンペンロープと、このコンペンロープが巻き掛けられ、鉛直方向に移動自在で、かつ、自重によって前記コンペンロープに張力を与えるコンペンシーブと、を具備するエレベータ内で前記コンペンシーブに着脱可能に固定されるコンペンロープ牽引装置であって、
前記固定先の前記コンペンシーブのロープ溝に対向して複数のロープ溝が設けられ、前記コンペンシーブとの間で前記コンペンロープを挟み込む補助シーブと、
この補助シーブの回転軸に直結して設けられ、回転操作によって前記補助シーブを回転させ、前記コンペンシーブとの間に挟み込まれている前記コンペンロープを牽引させる操作ハンドルと、
を有することを特徴とするエレベータのコンペンロープ牽引装置。 - 前記コンペンロープ牽引装置は、前記コンペンシーブに設けられた固定機構への固定によって、前記補助シーブと前記コンペンシーブの間に前記コンペンロープを挟み込み、かつ、この挟み込む力を調整可能な締結体を更に有することを特徴とする請求項6記載のエレベータのコンペンロープ牽引装置。
- 前記補助シーブは、表層のみ、または全体の材質が、耐摩耗性を有する樹脂材であることを特徴とする請求項7記載のエレベータのコンペンロープ牽引装置。
- 前記補助シーブは、前記ロープ溝の底部に溝加工が施されていることを特徴とする請求項7記載のエレベータのコンペンロープ牽引装置。
- 前記コンペンロープ牽引装置は、前記補助シーブの回転軸の一端または両端に電動工具のソケット固定機構を更に備えており、固定された前記電動工具の駆動力に基づいて前記補助シーブを回転させることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか一項記載のエレベータのコンペンロープ牽引装置。
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