JP3101897B2 - 引き寄せ具 - Google Patents

引き寄せ具

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JP3101897B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、離れた場所から、電線
などを引き寄せる際に使用する引き寄せ具の構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】住宅や工場において配線されている電線
は、壁の中や天井裏等、目に触れない部分に存在してい
ることが多い。従って、構築後にこれらを再度取り出す
場合、或いは新しい電線を配線する場合等があると、壁
や天井に開口部を設ける必要がある。
【0003】壁の場合には、コンセントや照明スイッチ
設置用の孔をそうした開口部として極力利用するように
しているが、このような孔では空間としての余裕がなく
電線を取り出し得るには限度があるため、通常は天井裏
を利用することが多い。というのは天井裏は、壁の場合
とは異なり空間があるし、天井板を一部取外しできるよ
うにすれば大きな開口部を簡単に得ることができるため
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の住宅
は天井裏の空間に人間が入り込んでゆけるだけの余裕の
ないものが多くなってきており、高さが40cm程度し
かなく頭だけが入るほどしかないといったものも多く見
られる。また、天井板を外すことができる箇所も少なく
なってきており、手を加えたい電線の位置から何メート
ルも離れた箇所1か所だけという場合もあり、作業はほ
とんど不可能である。
【0005】このような場合に使用するのが引き寄せ具
である。従来の引き寄せ具は、先端に鉤のついたロッド
であり、このロッドは、魚釣りに用いる振出し竿の如き
構造のもので、天井裏に入れた後これを伸ばして鉤を電
線位置まで移送させ、電線に引っ掛けてロッドを縮めな
がらたぐり寄せるという用い方をしている。
【0006】しかし、頭しか入らないような高さでのこ
うした作業は、非常に面倒であり、特にロッドを伸ばし
たり縮めたりという作業は、作業者に多大な疲労感を与
えることとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記諸
点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を完成させたもので
あり、その特徴とするところは、太さの異なる複数の棒
状体を、ほぼ同軸であり且つ互いに摺動可能に組み合わ
せた伸縮ロッドの最も細い棒状体の先端に引き寄せ鉤が
設けられており、また、該最も細い棒状体に一端が固定
された、幅方向に湾曲させて直状性を高めた薄いリボン
状鋼が、該伸縮ロッドの中空部分を通って該伸縮ロッド
の最も太い棒状体の後端部側で巻取り固定具内にこれを
巻き取る方向に付勢されて収納されており、また、該リ
ボン状鋼を摩擦によってスライドさせるための圧接ロー
ラーと回動ローラーとが、該リボン状鋼を挟み込む形で
設けられており、且つ、該回動ローラーには該回動ロー
ラーを回動させるための駆動部が直接又は間接的に設け
られている点にある。
【0008】なおここで「伸縮ロッド」は、太さの異な
る複数の棒状体を組み合わせたものであり、その組合せ
は、ほぼ同軸であり、且つ互いに摺動可能であるという
条件に従う。つまりこれは振出し式の釣竿の如き構造、
形状のものであり、従来の引き寄せ具のロッドと基本的
には同様のものである。但し、従来のロッドと異なりそ
の内部の中空部分に伸縮のための部材が配されている。
この部材が即ちリボン状鋼であり、一端が最も細い棒状
体(即ち伸ばした時に最前方にゆく棒状体)の先端部分
に固定されている。つまりリボン状鋼を押してやれば棒
状体が摺動してロッドの長さは長くなり、引いてやれば
反対方向に摺動してロッドの長さが短くなるということ
になる。またリボン状鋼の性質について述べると、まず
巻取り可能であるため可撓性が必要であるが、反面、押
せば棒状体を摺動させてロッド長さを伸ばし得るだけの
剛性も同時に必要である。そこで本発明者は、鋼鉄製の
巻尺のリボンの如き構造のもの、即ち幅方向に湾曲させ
て直状性を高めた薄いリボン状鋼を採用した。これだ
と、巻尺がそうであるように大きな力を要することなく
コンパクトに巻き取りを行なうことができる。また、伸
縮ロッドの内部のように細長くて周囲が閉じられた空間
内にあるので、リボン状鋼はロッドを伸ばしてやる程度
の剛性は充分有している。
【0009】リボン状鋼は、一端が最も細い棒状体に固
定されており、伸縮ロッド内部の中空部分を経て該伸縮
ロッドの後端部から外に出て巻取り機構部分に至ってい
る。「巻取り固定具」は、リボン状鋼を巻き取って収納
する部材で、常時巻き取る方向に付勢されている。この
付勢のための機構は、通常巻取り軸を巻取り方向にバネ
で付勢するという方法で設けるが、他の方法であっても
良い。
【0010】伸縮ロッドは、該リボン状鋼を押し込んで
やれば伸び、たぐり寄せれば縮むことになるが、そうし
た動きを与えるのが、「圧接ローラー」及び「回動ロー
ラー」である。これらは、該リボン状鋼を挟み込み、摩
擦力によって該リボン状鋼をスライドさせるものであ
り、挟み込んだローラーのうち回動させる側を回動ロー
ラーと呼び、他方を圧接ローラーと呼ぶものとする。な
お、これらローラーを一つずつとせず、圧接ローラーを
二つとして該リボン状鋼を折曲させて回動ローラーに圧
接させた方がスリップなくスライドさせやすいので好適
である。
【0011】「回動ローラー」は、該リボン状鋼をスラ
イドさせるために回動させるためのローラーであり、回
動を手動で行なうのであればハンドル設けられている。
この場合のハンドルは、回動ローラーに固定式のものに
限らず着脱自在なものであっても良い。更に、作業場所
がハンドルの操作すら困難であるということも考えられ
るので、該回動ローラーの回動を他の駆動源に頼るよう
にしても良い。そのような駆動源に最適なものとして電
気ドライバーやナットランナー等の電動工具がある。こ
れは、配線作業者がほとんど携帯しているものである
し、右回し、左回しが簡単に切り換えられるなど、駆動
源に採用して非常に便利なものである。また「駆動部」
は、上述したハンドル、或いはハンドルが着脱自在なも
のの場合にはハンドルの取設部、電気ドライバー等を利
用する場合には該ドライバーの先端部を嵌め合わせる嵌
合部、等々を総称した語句であり、構造を限定するもの
ではない。なお回動ローラーは手動にせよ他の駆動源に
よるにせよ駆動軸を有しているわけであるが、この軸は
回動ローラーの回動軸と同一である必要もない。
【0012】なお、本発明引き寄せ具は、電線やロープ
などを引き寄せる際に利用して便利なものであるが、他
の用途として用いることを妨げるものではない。例え
ば、鉤の構造に簡単な工夫を凝らすだけで、手前にある
電線等を向こうに押しやる道具としても利用できる便利
なものとなる。或いは、こちらの天井孔から向こうの天
井孔に糸をわたすといった従来は面倒であった作業も本
発明引き寄せ具を使用すれば簡単にできる。但し、この
ような他の用法の説明、或いはそうした他の用法に使用
するのに際して付け加えられる構造上での改良に関する
説明は本発明引き寄せ具の構造を説明する上で不可欠な
ものではないので詳述はしない。
【0013】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更
に詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一例を示すものであり、
図より明らかなように本発明に係る引き寄せ具1は、伸
縮ロッド2と操作部3とにより構成されている長さ約1
mのものである。伸縮ロッド2は、複数(本例では3
本)の棒状体21、22、23を振出し式釣竿の如く嵌
め合わせて成るもので、最も細い棒状体21の先端には
引き寄せ鉤24が固定されている。この引き寄せ鉤24
は、釣針状の針金を軸を揃えて三方に配したような形状
のものであるが、他の形状としても良く、例えば本発明
引き寄せ具を用いて、こちら側のものを向こう側に押し
やる場合には、それに適した形状として良い(図示
略)。
【0015】操作部3は、外部は箱状であって、着脱自
在なハンドル4だけが外観できるだけである。内部構造
は図2からも明らかなように、巻取り固定具5及びリボ
ン状鋼6、該リボン状鋼6を介して対向接触する回動ロ
ーラー7と二つの圧接ローラー8等より成っている。リ
ボン状鋼6は、本図からは明らかではないが一端は最も
細い棒状体21に固定されている。また他端側は巻取り
固定具5に巻き取られた状態で収納されており、ここで
固定されている。巻取り固定具5は、バネ(図示せず)
の力で該リボン状鋼6を常時引っ張っている。本発明者
が試作したものでは、この巻取り固定具5及びリボン状
鋼6には、市販されている鋼鉄製巻尺をそのまま利用し
ている。但しその端部側は、伸縮ロッド2の中空部分に
入り込めるように空間内部の幅に合わせて幅を狭くした
り、棒状体21に固定するために切削する等の加工はし
ている。
【0016】回動ローラー7と圧接ローラー8とは、リ
ボン状鋼6を挟み込むようにして接触しているが、その
際図の如くリボン状鋼6がここで方向を変えるように折
曲させた方が、回動ローラー7を回動させた時にスリッ
プしにくく好適であった。また二つの圧接ローラー8
は、常時は回動ローラー7側に圧迫されているが、圧迫
のためのカム81を回動させてリボン状鋼6から離反さ
せるための解除スイッチ82が設けられており、これに
よってローラーの交換作業や解体作業時の作業性を高め
ている。
【0017】またハンドル4は、図3の如く回動ローラ
ー7の回動軸位置にある駆動部9に着脱自在に取設され
るが、本例の場合この駆動部9は六角ナットを回動ロー
ラー7の回動軸に溶接して形成した。ここには、電気ド
ライバー10も嵌め込むことができるようになってお
り、引き寄せ具1は、ハンドル4を使用せず、こうした
電動工具を使用することもできるようになっている。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る引き寄せ具は、太さの異なる複数の棒状体を、ほぼ同
軸であり且つ互いに摺動可能に組み合わせた伸縮ロッド
の最も細い棒状体の先端に引き寄せ鉤が設けられてお
り、また、該最も細い棒状体に一端が固定された、幅方
向に湾曲させて直状性を高めた薄いリボン状鋼が、該伸
縮ロッドの中空部分を通って該伸縮ロッドの最も太い棒
状体の後端部側で巻取り固定具内にこれを巻き取る方向
に付勢されて収納されており、また、該リボン状鋼を摩
擦によってスライドさせるための圧接ローラーと回動ロ
ーラーとが、該リボン状鋼を挟み込む形で設けられてお
り、且つ、該回動ローラーには該回動ローラーを回動さ
せるための駆動部が直接又は間接的に設けられているも
のであることを特徴とするものであり、伸縮自在なロッ
ドを手元にあるハンドルその他を回動させてやるだけ
で、その先に付いている引き寄せ鉤を離れた位置まで移
動させることができ、そこで引っ掛けた電線等はロッド
を縮めるだけで簡単に引き寄せることができるため、狭
い場所であっても大きな労力を要することなく簡単に作
業ができるようになり、また、伸縮を担当する部材が幅
方向に湾曲させて直状性を高めたリボン状鋼であるた
め、伸縮ロッドを伸長させるのに十分な剛性を有してい
ながらこれを巻き取り保持するのに要する力は小さいと
いう理想的な性質がある、等々の効果を有する実用上非
常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引き寄せ具の一例を示す平面図で
ある。
【図2】本発明に係る引き寄せ具の操作部の内部構造を
示す概略斜視図である。
【図3】本発明に係る引き寄せ具の操作部の外部を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
1 引き寄せ具 2 伸縮ロッド 21 棒状体(最も細いもの) 22 棒状体 23 棒状体(最も太いもの) 24 引き寄せ鉤 3 操作部 4 ハンドル 5 巻取り固定具 6 リボン状鋼 7 回動ローラー 8 圧接ローラー 81 カム 82 解除スイッチ 9 駆動部 10 電気ドライバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太さの異なる複数の棒状体を、ほぼ同軸
    であり且つ互いに摺動可能に組み合わせた伸縮ロッドの
    最も細い棒状体の先端に引き寄せ鉤が設けられており、
    また、該最も細い棒状体に一端が固定された、輻方向に
    湾曲させて直状性を高めた薄いリボン状鋼が、該伸縮ロ
    ッドの中空部分を通って該伸縮ロッドの最も太い棒状体
    の後端部側で巻取り固定具内にこれを巻き取る方向に付
    勢されて収納されており、また、該リボン状鋼を摩擦に
    よってスライドさせるための圧接ローラーと回動ローラ
    ーとが、該リボン状鋼を挟み込む形で設けられており、
    且つ、該回動ローラーには該回動ローラーを回動させる
    ための駆動部が直接又は間接的に設けられているもので
    あることを特徴とする引き寄せ具。
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