JP2009166767A - 自動車用チャイルドシート - Google Patents

Abstract

【課題】座席本体の向きや形態を変更する場合でも、車に備え付けのシートベルトのレイアウトを変更することなく、座席本体の前方への傾きを防止することのできるチャイルドシートを提供する。
【解決手段】チャイルドシートは、ベース部材１０と、ベース部材上で少なくとも前向き状態および横向きベッド状態に切換え可能な座席本体３０と、ベース部材の前方端に取り付けられて自動車の床面に当接する位置まで延びる突っ張り部材５０と、上方位置と下方位置との間を変位し得るように突っ張り部材に支持されたサポート部材７１，７１ａとを備える。座席本体３０の側面には、横向きベッド状態において上方位置にもたらされたサポート部材７１，７１ａに係合する側面係合部３４が設けられている。
【選択図】図２

Description

この発明は、自動車に備え付けのシートベルトを利用して自動車の座席上に取付けられる自動車用チャイルドシートに関するものである。

自動車用チャイルドシートは、例えば、特開２００３−９４９９４号公報（特許文献１）や、特開平１０−２５０４２６号公報（特許文献２）に開示されている。

チャイルドシートを車の座席上に固定する手段として、一般的には、車に備え付けのシートベルトを利用する。このシートベルトのみを利用してチャイルドシートを車の座席上に固定した場合、急ブレーキをかけた時や、前方衝突を起こした時等に、チャイルドシートが前方に傾いて不安定になることがある。特開２００３−９４９９４号公報は、上記のような前方への傾きを防止するために、チャイルドシートの前部に突っ張り棒として機能するサポートレッグを装着する構造を開示している。サポートレッグの下端部は車の床面に当接するように設けられているので、チャイルドシートの前方への傾きは阻止される。

特開平１０−２５０４２６号公報は、新生児、乳児、幼児、さらには学童時期まで使用することのできる自動車用チャイルドシートを開示している。上記のように長期に亘って使用できるようにするために、チャイルドシートは、台座本体と、この台座本体に回転可能に支持された座席本体とを備える。座席本体は、座部と、後傾可能な背もたれ部とを含む。自動車の座席上に取付けられたチャイルドシートは、座席本体をベッド状の形態で横向きにした状態と、座席本体を椅子状の形態で後ろ向きにした状態と、座席本体を椅子状の形態で前向きにした状態とに選択的に切換え可能になっている。
特開２００３−９４９９４号公報 特開平１０−２５０４２６号公報

特開２００３−９４９９４号公報の教示内容を考慮して、特開平１０−２５０４２６号公報に開示された台座本体に、前方への傾きを防止するためのサポートレッグを取付けることが考えられる。実際に、そのような製品も市場に提供されている。しかし、サポートレッグは、その上端部が台座本体に連結固定されるものであるので、その上に位置する座席本体の前方への傾きを有効に防止することができない。座席本体を椅子状の形態で前向き状態にする場合には、座席本体の背面壁と、台座本体の立壁とを固定することによって、座席本体の前方への傾きを阻止する。他方、座席本体をベッド状の形態で横向き状態にする場合や、椅子状の形態で後ろ向き状態にする場合には、座席本体の前方への傾きを防止するために、車に備え付けのシートベルトを座席本体上の数箇所に巻き掛けてしっかりと固定するようにしている。

そのため、座席本体の向きや形態を変更するごとに、車に備え付けのシートベルトのレイアウト（巻回経路）を変更しなければならず、また子供をチャイルドシートに乗せたり、チャイルドシートから降ろしたりするときに、車に備え付けのシートベルトを一旦解放しなければならない。このような作業は、使用者にとって煩雑なものである。

この発明の目的は、座席本体の向きや形態を変更する場合でも、車に備え付けのシートベルトのレイアウトを変更することなく、座席本体の前方への傾きを防止することのできる自動車用チャイルドシートを提供することである。

一つの局面において、この発明に従った自動車用チャイルドシートは、自動車の座席上に固定して取り付けられるベース部材と、このベース部材上に取り付けられ、少なくとも前向き状態および横向きベッド状態に切換え可能な座席本体と、ベース部材の前方端に取り付けられて自動車の床面に当接する位置まで延びる突っ張り部材と、上方位置と下方位置との間を変位し得るように前記突っ張り部材に支持されたサポート部材とを備える。座席本体の側面には、横向きベッド状態において、上方位置にもたらされたサポート部材に係合する側面係合部が設けられている。

チャイルドシートのベース部材は、車に備え付けのシートベルトを利用して車の座席上に固定される。座席本体をベース部材上で横向きベッド状態にする場合には、突っ張り部材からサポート部材を引き出し、その上端部を座席本体の側面係合部に係合させる。これにより、横向きベッド状態の座席本体の前方への傾きを防止できる。

好ましい実施形態では、座席本体は、前向き状態および横向きベッド状態に加えて、後ろ向き状態にも切換え可能である。この場合、座席本体の背面には、後ろ向き状態において、上方位置にもたらされたサポート部材に係合する背面係合部が設けられている。この実施形態によれば、後ろ向き状態の座席本体は、サポート部材によって、前方への傾きが阻止される。

突っ張り部材は、例えば、パイプ状の形態を有し、サポート部材は、パイプ状の突っ張り部材内に上下方向に変位可能に受け入れられる棒状の形態を有している。

好ましくは、突っ張り部材は、上下方向に間隔をあけて延びる２本の縦棒部と、２本の縦棒部の下端を連結する１本の横棒部とからなるＵ字状形態を有し、サポート部材は、２本の縦棒部のそれぞれに上下方向に変位可能に支持された第１および第２サポート棒を含む。

好ましくは、座席本体の両側面に、上記の側面係合部が設けられている。この実施形態によれば、座席本体の両側面のうち、どちらの側面が前方を向く場合でも、横向きベッド状態の座席本体の前方への傾きを阻止することができる。

好ましくは、座席本体は、前向き状態および横向き状態に加えて、後ろ向き状態にも切換え可能である。この場合、座席本体の背面には、後ろ向き状態において上方位置にもたらされた上記の第１および第２サポート棒に係合する第１および第２背面係合部が設けられている。

一つの実施形態では、座席本体は、ベース部材上に回転可能に支持されている。他の実施形態として、座席本体を、ベース部材上に着脱可能に取付けるものであっても良い。

他の局面において、この発明に従った自動車用チャイルドシートは、自動車の座席上に固定して取り付けられるベース部材と、ベース部材上に取り付けられ、少なくとも前向き状態および後ろ向き状態に切換え可能な座席本体と、ベース部材の前方端に取り付けられて自動車の床面に当接する位置まで延びる突っ張り部材と、上方位置と下方位置との間を変位し得るように突っ張り部材に支持されたサポート部材とを備える。座席本体の背面には、後ろ向き状態において上方位置にもたらされたサポート部材に係合する背面係合部が設けられている。好ましくは、突っ張り部材はパイプ状の形態を有し、サポート部材は、パイプ状の突っ張り部材内に上下方向に変位可能に受け入れられる棒状の形態を有している。好ましい突っ張り部材は、上下方向に間隔をあけて延びる２本の縦棒部と、２本の縦棒部の下端を連結する１本の横棒部とからなるＵ字状形態を有し、サポート部材は、２本の縦棒部のそれぞれに上下方向に変位可能に支持された第１および第２サポート棒を含む。

さらに他の局面において、この発明に従った自動車用チャイルドシートは、自動車の座席上に固定して取り付けられるベース部材と、ベース部材上に取り付けられる座席本体と、ベース部材の前方端に取り付けられて自動車の床面に当接する位置まで延びる突っ張り部材と、上方位置と下方位置との間を変位し得るように突っ張り部材に支持されたサポート部材とを備える。座席本体には、上方位置にもたらされたサポート部材に係合する係合部が設けられている。

図１〜図３は、この発明の一実施形態に係るチャイルドシート１００が自動車に備え付けのシートベルト２を用いて自動車の座席１上に取付けられている状態を示している。チャイルドシート１００は、シートベルト２によって自動車の座席１上に固定して取付けられるベース部材１０と、ベース部材１０上に回転可能に取付けられた座席本体３０と、ベース部材１０の前方端部に取付けられた突っ張り部材５０と、突っ張り部材５０内に上下移動可能に収容されたサポート部材７０とを備える。

図１は、座席本体３０が椅子状の形態で前向きに取付けられている状態を示し、図２は、座席本体３０がベッド状の形態で横向きに取付けられている状態を示し、図３は、座席本体３０が椅子状の形態で後ろ向きに取付けられている状態を示している。

ベース部材１０は、自動車の座席１の座部上に位置する底壁部１１と、底壁部１１の後端部から上方に立ち上がって延びる立壁部１２とを含む。立壁部１２は、自動車の座席１の背もたれ部に当接する。また、特に図２および図３から明らかなように、ベース部材１０の立壁部１２には、左右の上方側部にクリップ１３および切欠き１４が設けられている。ベース部材１０の底壁部１１は、前方端部に近い位置に、シートベルト２を巻き回すための前方係合壁１５を含む。シートベルト２は、立壁部１２の一方側部にあるクリップ１３、他方側部にある切欠き１４、底壁部１１の前方係合壁１５を通るレイアウト（巻回経路）でベース部材１１を自動車の座席１上に固定している。

上記のベルトレイアウトは、座席本体３０の向きや形態の変更に関わらず、一定である。従って、座席本体３０の向きや形態を変更する際にシートベルト２を解放する必要が無く、また子供を座席本体３０上に乗せるときや、座席本体３０から降ろすときにもシートベルト２を解放する必要が無い。また、上記のベルトレイアウトは、座席本体３０の回転動作の妨げとならないものであるので、シートベルト２を所定の位置に取付けた状態のままで、座席本体３０の回転操作を行なうことができる。

座席本体３０は、座部３１と、座部３１の後方端部分から上方に立ち上がって延びる背もたれ部３２とを含む。背もたれ部３２は、ベッド状の形態になるまで後傾可能である。

ベース部材１０の前方端部に取付けられる突っ張り部材５０は、自動車の床面にまで延びる長さを有し、ベース部材１０の前方への傾きを防止する。図示した実施形態では、突っ張り部材５０は、Ｕ字状の形態の外パイプ５１と、外パイプ５１の縦棒部分に上下移動可能に収容された２本の内パイプ５２とを有する。内パイプ５２の引き出し長さを調節することによって、外パイプ５１の横棒部分を確実に自動車の床面に当接させる。

図示した実施形態では、サポート部材７０は、２本の内パイプ５２内に上下移動可能に収容された第１サポート棒７１および第２サポート棒７２を備える。座席本体３０の背もたれ部３２の両側壁３３の外面には、横向きベッド状態において、第１および第２サポート棒７１，７２の頭部７１ａ，７２ａに係合する側面係合部３４が設けられている。座席本体３０の背もたれ部３２の背面には、後ろ向き状態において、第１および第２サポート棒７１，７２の頭部７１ａ，７２ａに係合する第１および第２背面係合部３５が設けられている。

座席本体３０を、図１に示すように、ベース部材１０上に椅子状の形態で前向きに取付けている状態では、第１サポート棒７１および第２サポート棒７２は、内パイプ５２内に完全に収容される下方位置にもたらされている。この状態では、座席本体３０の背もたれ部３２の背面と、ベース部材１０の立壁１２とが、上方領域においてラッチ機構によって連結されているので、座席本体３０の前方への傾きが阻止される。ラッチ機構としては、公知の構造を採用し得る。

座席本体３０を、図２に示すように、ベース部材１０上にベッド状の形態で横向きに取付けている状態では、一方のサポート棒７１を突っ張り部材５０から上方に引き出し、その上端の頭部７１ａを座席本体３０の背もたれ部３２の側壁３３に形成された側面係合部３４に係合させる。この係合により、横向きベッド状態の座席本体３０の前方への傾きが阻止される。１８０度逆にした横向き状態の場合には、他方のサポート棒７２を上方に引き出し、他方の側壁の側面係合部に係合させる。

座席本体３０を、図３に示すように、ベース部材１０上に椅子状の形態で後ろ向きに取付けている状態では、第１サポート棒７１および第２サポート棒７２を突っ張り部材５０から上方に引き出し、それらの上端の頭部７１ａおよび７２ａを座席本体３０の背もたれ部３２の背面に形成された背面係合部３５に係合させる。この係合により、後ろ向き状態の座席本体３０の前方への傾きが阻止される。

次に、図４〜図１２を参照しながら、突っ張り部材５０およびサポート部材７０の具体的構造を説明する。

図４〜図７は、突っ張り部材５０の内パイプ５２を外パイプ５１内に完全に収容し、さらにサポート部材７０を下方位置にもたらしている状態を示している。Ｕ字状形態の外パイプ５１の一対の縦棒部分の上方端部には、固定スリーブ５３が取付けられている。固定スリーブ５３には、ロックピン５５を有し、ばねによって付勢されている操作レバー５４が取付けられている。外パイプ５１の縦棒部分に上下移動可能に収容された一対の内パイプ５２は、上下方向に間隔をあけて設けられた複数個の穴５６を有している。ロックピン５５が穴５６内に嵌ることによって、外パイプ５１から上方へ突出する内パイプ５２の引出し長さが固定される。

図８および図９は、突っ張り部材５０の外パイプ５１の横棒部分を確実に車の床面に当接させるために、外パイプ５１を下方位置にスライドさせた状態を示している。図４および図６に示す状態から図８および図９に示す状態に移行させる際の動作は、次の通りである。まず、外パイプ５１の上方端部分にある一対の操作レバー５４を回動操作してロックピン５５を内パイプ５２の穴５６から外す。その状態で、外パイプ５１を所定位置まで下方に引き下げて操作レバー５４から手を放す。一対の操作レバー５４はばねの付勢力によって原位置に復帰し、一対のロックピン５５が内パイプ５２の所定の穴５６に係合して、外パイプ５１と内パイプ５２との相対移動を禁止する。

各内パイプ５２の上端部には、挿入棒５８を有する取付ブラケット５７が固定されている。挿入棒５８には、板ばね６０によって常にロック位置に復帰するように付勢されたロックピン５９が取付けられている。一対の挿入棒５８は、チャイルドシート１００のベース部材１１に設けられた穴に受け入れられる。図示を省略したが、ロックピン５９は、ベース部材１１に形成された穴に係合し、それによって挿入棒５８の前後方向の動きを禁止する。ロックピン５９と穴との係合を解除すれば、挿入棒５８をベース部材１１から取り外すことが可能である。

図示した実施形態では、挿入棒５８を介して突っ張り部材５０をチャイルドシート１００のベース部材１１に取り外し可能に装着するものであるが、他の実施形態として、突っ張り部材をベース部材に完全に固定するものであっても良い。

サポート部材７０は、上方位置と下方位置との間を変位し得るように突っ張り部材５０に支持されている。図示した実施形態では、サポート部材７０は、２本の内パイプ５２内に上下移動可能に収容された第１サポート棒７１および第２サポート棒７２を有する。両サポート棒の構造は同じである。図５を参照して、第２サポート棒７２の構造を説明する。

第２サポート棒７２は、その上方部分に板ばね７４に付勢された上部ロックピン７３を有し、その下方部分に板ばね７６に付勢された下部ロックピン７５を有する。突っ張り部材５０の内パイプ５２は、その上方部分に上記の上部ロックピン７３および下部ロックピン７５に係合可能な受入穴６２を有する。内パイプ５２の上端に固定された取付ブラケット５７は、受入穴６２に対面する位置に、操作ボタン６１を有する。図５に示す状態では、第２サポート棒７２は下方位置にあり、上部ロックピン７３が内パイプ５２の受入穴６２内に嵌りこんでいる。

図１０および図１１は、第２サポート棒７２を上方位置にもたらした状態を示している。図５に示す状態から図１１に示す状態に移行するための動作は、次の通りである。まず、取付ブラケット５７に設けられた操作ボタン６１を指で押すことによって、上部ロックピン７３と受入穴６２との係合状態を解除する。そして、第２サポート棒７２を上方に引き出し、その頭部７２ａを座席本体３０の側面係合部３４に係合させる。その状態で操作ボタン６１から指を離すと、下部ロックピン７５が受入穴６２に嵌りこみ、第２サポート棒７２の上方位置が固定される。

図１２は、第１サポート棒７１および第２サポート棒７２を共に上方位置にもたらして固定した状態を示している。この状態への移行動作は、上記に説明したのと同様であるので、繰り返しての説明を避ける。

以上、図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、この発明と同一の範囲内において、或いは均等の範囲内において、種々の修正や変形を行なうことが可能である。そのいくつかを例示的に列挙して説明する。

（１）図示した実施形態では、座席本体は、ベース部材上で、前向き状態、後ろ向き状態および横向きベッド状態に切換え可能なものであったが、他の実施形態として、前向き状態および横向きベッド状態の２状態に切換え可能なものであってもよい。

（２）図示した実施形態では、座席本体は、ベース部材上に回転可能に支持されてその向きを変更可能なものであったが、他の実施形態として、座席本体をベース部材上に着脱可能に取付ける構造にしてもよい。

（３）図示した実施形態では、サポート部材は、突っ張り部材内に上下方向に変位可能に収容されるものであったが、他の実施形態として、例えば、サポート部材を突っ張り部材の外面上に取り付けるようにしても良いし、スライド式に代えて折畳式または着脱式のサポート部材にしても良い。

（４）突っ張り部材の形態は、Ｕ字状の形態に限らず、一本の棒状形態であっても良い。

この発明は、自動車用チャイルドシートとして有利に利用され得る。

この発明の一実施形態に係るチャイルドシートを車の座席上で前向きに取り付けている状態を示す斜視図である。 チャイルドシートを車の座席上で横向きベッド状に取り付けている状態を示す斜視図である。 チャイルドシートを車の座席上で後ろ向きに取り付けている状態を示す斜視図である。 突っ張り部材およびサポート部材の正面図である。 図４の線Ｖ−Ｖに沿って見た断面図である。 図４の縦断面図である。 図６の線ＶＩＩ−ＶＩＩに沿って見た断面図である。 図４に示す状態から、内パイプを上方に引き出した状態を示す正面図である。 図６に示す状態から、内パイプを上方に引き出した状態を示す縦断面図である。 図８に示す状態から、一方の第２サポート棒を上方に引き出した状態を示す正面図である。 図５に示す状態から、内パイプおよび第２サポート棒を上方に引き出した状態を示す断面図である。 図８に示す状態から、第１および第２サポート棒を上方に引き出した状態を示す正面図である。

符号の説明

１ 座席、２ シートベルト、１０ ベース部材、１１ 底壁部、１２ 立壁部、１３ クリップ、１４ 切欠き、１５ 前方係合壁、３０ 座席本体、３１ 座部、３２ 背もたれ部、３３ 側壁、３４ 側面係合部、３５ 背面係合部、５０ 突っ張り部材、５１ 外パイプ、５２ 内パイプ、５３ 固定スリーブ、５４ 操作レバー、５５ ロックピン、５６ 穴、５７ 取付ブラケット、５８ 挿入棒、５９ ロックピン、６０ 板ばね、６１ 操作ボタン、６２ 受入穴、７０ サポート部材、７１ 第１サポート棒、７１ａ 頭部、７２ 第２サポート棒、７２ａ 頭部、７３ 上部ロックピン、７４ 板ばね、７５ 下部ロックピン、７６ 板ばね、１００ 自動車用チャイルドシート。

Claims (7)

1. 自動車の座席上に固定して取り付けられるベース部材と、
   前記ベース部材上に取り付けられ、少なくとも前向き状態および横向きベッド状態に切換え可能な座席本体と、
   前記ベース部材の前方端に取り付けられて自動車の床面に当接する位置まで延びる突っ張り部材と、
   上方位置と下方位置との間を変位し得るように前記突っ張り部材に支持されたサポート部材とを備え、
   前記座席本体の側面には、前記横向きベッド状態において前記上方位置にもたらされた前記サポート部材に係合する側面係合部が設けられている、自動車用チャイルドシート。
2. 前記座席本体は、前記前向き状態および前記横向きベッド状態に加えて、後ろ向き状態にも切換え可能であり、
   前記座席本体の背面には、前記後ろ向き状態において前記上方位置にもたらされた前記サポート部材に係合する背面係合部が設けられている、請求項１に記載の自動車用チャイルドシート。
3. 前記突っ張り部材はパイプ状の形態を有し、
   前記サポート部材は、前記パイプ状の突っ張り部材内に上下方向に変位可能に受け入れられる棒状の形態を有している、請求項１または２に記載の自動車用チャイルドシート。
4. 前記突っ張り部材は、上下方向に間隔をあけて延びる２本の縦棒部と、前記２本の縦棒部の下端を連結する１本の横棒部とからなるＵ字状形態を有し、
   前記サポート部材は、前記２本の縦棒部のそれぞれに上下方向に変位可能に支持された第１および第２サポート棒を含む、請求項１〜３のいずれかに記載の自動車用チャイルドシート。
5. 前記座席本体の両側面に、前記側面係合部が設けられている、請求項４に記載の自動車用チャイルドシート。
6. 前記座席本体は、前記前向き状態および前記横向き状態に加えて、後ろ向き状態にも切換え可能であり、
   前記座席本体の背面には、前記後ろ向き状態において前記上方位置にもたらされた前記第１および第２サポート棒に係合する第１および第２背面係合部が設けられている、請求項４または５に記載の自動車用チャイルドシート。
7. 前記座席本体は、前記ベース部材上に回転可能に支持されている、請求項１〜６のいずれかに記載の自動車用チャイルドシート。

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