JP2008290580A - チャイルドシート - Google Patents

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Abstract

【課題】乳児から幼児、児童まで使用可能で、しかも、乳児を乗せる形態でも前方側への変位、特に、左右方向を軸方向とする軸周りに前方へ回動することを効果的に規制できるチャイルドシートを得る。
【解決手段】座席22とは前後逆向きであるベビーモードで本チャイルドシート10を座席22上に設置した際に、ウエビングベルト42が掛け回される部位のうち、ベルト装着部106は、チャイルドシート10の全体的な重心位置よりも上側に設定されている。このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート10がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート210の前方側への回動を規制できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、一定年齢に達していない子供を車両に乗車させる際に用いるチャイルドシートに関する。
下記特許文献1には、幼児や幼児よりも年齢が高い児童を車両に乗せる際に用いられるチャイルドシート(子供用シート)が開示されている。この種のチャイルドシートはチャイルドシートの前方と座席の前方とが同じ向きで座席上に載置される。また、この特許文献1に開示されたチャイルドシートには後部にISO−FIXアームと称される連結具が装備されており、車両の座席のシートバックとシートクッションとの間に設けられた連結金具にISO−FIXアームが連結されることで座席上に載置されたチャイルドシートが座席上で固定される。
一方、下記特許文献1には、幼児よりも年齢が低い乳児を車両に乗せる際に用いられるチャイルドシート(子供用座席)が開示されている。この種のチャイルドシートはチャイルドシートの前方が車両の座席の後方へ向けられ、しかも、チャイルドシートのシートバックの前面が、チャイルドシートの前方(座席の後方)に対して上方に大きく傾斜した状態でチャイルドシートが座席上に載置される。特許文献1に開示されたチャイルドシートでは、座席上に載置された状態でシートベルト装置を構成するウエビングベルトがチャイルドシートに掛け回され、ウエビングベルトによって座席上でチャイルドシートが固定される。
特許文献1に開示されたチャイルドシートは、着座した幼児又は児童は、通常の車両の座席に乗員が着座した際と同様に車両前方を向くが、特許文献2に開示されたチャイルドシートでは、上記のように、シートバックの前面が、チャイルドシートの前方(座席の後方)に対して上方に大きく傾斜しているので、乳児をチャイルドシート上で寝かせた状態で乗せることができる。
特開2007−91200の公報 特開平10−71928号の公報
上記のように、乳児用のチャイルドシートと幼児、児童用のチャイルドシートでは、座席上に載置した際のチャイルドシートの姿勢が大きく異なる。このため、乳児から幼児、児童まで用いることができる共用型のチャイルドシートは、乳児専用のチャイルドシートや幼児、児童専用のチャイルドシートに比べて構造が複雑になり大型になる。また、車両急減速状態では、チャイルドシートが慣性により単に前方へ移動するだけでなく、左右方向を軸方向とする軸周りに前方へ沈み込むように回動しようとする。上記の共用型のチャイルドシートでは、構造が複雑で大型であり、しかも、幼児や児童を乗せる形態でも使用可能な構造とすることから、乳児を乗せる形態における車両急減速時でのチャイルドシートの挙動対策が難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、乳児から幼児、児童まで使用可能で、しかも、乳児を乗せる形態でも前方側への変位、特に、左右方向を軸方向とする軸周りに前方へ回動することを効果的に規制できるチャイルドシートを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るチャイルドシートは、シート本体の前方が座席の前方へ向けられて前記座席上に前記シート本体が載置された前向き載置状態及び前記シート本体の前方が前記座席の後方へ向けられて前記座席上に前記シート本体が載置された後ろ向き載置状態の何れの状態でも、シートベルト装置のウエビングベルトを前記シート本体に掛け回して前記座席上で前記シート本体を固定可能なチャイルドシートであって、前記シート本体のシートバックの前面が前記シート本体の前方又は前記シート本体の前方に対して前記シート本体の上下方向に所定角度傾斜した向きを向く前記シート本体の非傾斜状態及び当該非傾斜状態よりも更に前記シートバックの前面が前記シート本体の前方に対して上方へ所定角度傾斜した方向を向いた前記シート本体の傾斜状態の何れかの一方の状態から前記何れかの他方の状態に切り替えが可能な姿勢保持手段と、前記傾斜状態で且つ前記後ろ向き載置の状態で前記シート本体に直接、又は、前記姿勢保持手段を介して間接的に前記シート本体に連結されると共に、前記座席の前方側で下端部が車両床部に当接し、前記シート本体の左右方向を軸方向とする軸周りに前記座席の前方側へ前記シート本体が回動することを規制する回動規制手段と、前記傾斜状態での前記姿勢保持手段を含めた前記シート本体の重心位置よりも上側で且つ前記シート本体の背面に、前記ウエビングベルトが前記シート本体の左右方向に通過可能に形成され、前記ウエビングベルトが通過することで前記ウエビングベルトによる前記シート本体の保持が可能なベルト係合部と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るチャイルドシートによれば、例えば、幼児や児童を乗せる場合には、シート本体のシートバックの前面がシート本体の前方又はシート本体の前方に対してシート本体の上下方向に所定角度傾斜した向きを向く非傾斜状態で且つシート本体の前方が車両の座席の前方へ向けられた状態(すなわち、前向き載置の状態)で車両の座席上にシート本体が載置され、この状態で、車両のシートベルト装置を構成するウエビングベルトにより、シート本体が座席上で固定される。
ところで、本発明に係るチャイルドシートでは、姿勢保持手段により上記の非傾斜状態から傾斜状態にシート本体の状態を切り換えると、非傾斜状態に比べてシート本体のシートバックの前面が更にシート本体の上方を向くようにシート本体が傾斜する。例えば、本発明に係るチャイルドシートに乳児を乗せる場合には、この傾斜状態で、シート本体の前方を座席の後方へ向けられた後ろ向き載置の状態でシート本体が座席上に載置される。この状態で、シート本体の背面に設けられたベルト係合部に対しウエビングベルトがシート本体の左右方向に通過させられてウエビングベルトによってシート本体が保持される。
これにより、座席上でシート本体が固定される。この状態では上記のように非傾斜状態に比べてシート本体のシートバックの前面がシート本体の上方へ向くようにシート本体全体が傾斜しているため、乳児を寝かせた状態又は寝かせた状態に近い状態で乳児をシート本体上に乗せることができる。
ここで、この後ろ向き載置の状態では、ベルト係合部にウエビングベルトが通過するようにベルト係合部にウエビングベルトが係合するが、このベルト係合部は、姿勢保持手段を含めたシート本体の重心位置よりも上側に設けられる。このため、座席の前方側へ変位しようとする際のシート本体の荷重をウエビングベルトで確実に受け止めることができる。しかも、シート本体の傾斜状態で且つ後ろ向き載置の状態では、シート本体に直接、又は、姿勢保持手段を介して間接的にシート本体に連結された回動規制手段が座席の前方側で下端部が車両床部に当接している。
このため、シート本体が座席に対して前方、特に、座席の左右方向を軸方向とする軸周りにシート本体が回動するようにして座席前方へシート本体が変位しようとすると、ベルト係合部に係合したウエビングベルトと回動規制手段とが変位しようとするシート本体の荷重を受け止める。これにより、上記のようなシート本体の変位が防止又は効果的に抑制される。
請求項2に記載の本発明に係るチャイルドシートは、請求項1に記載の本発明において、前記シート本体の前後方向に沿った前記シート本体の中間部よりも前側及び後側の少なくとも何れか一方の側で前記シート本体と前記座席の座面との間に介在可能に設けられ、前記シート本体と前記座席の座面との間に介在した状態では、前記何れか一方の側を前記座面よりも上方に持ち上げた状態で保持すると共に、前記シート本体に対する上方への移動又は前記シート本体と前記座面との間から離脱する移動により前記持ち上げた状態よりも前記何れか一方の側を前記座面に接近させる持ち上げ部材を含めて姿勢保持手段を構成する、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るチャイルドシートでは、シート本体の前後方向に沿ったシート本体の中間部よりも前側及び後側の少なくとも何れか一方の側には姿勢保持手段を構成する持ち上げ部材が設けられる。この持ち上げ部材がシート本体と座席の座面との間に介在することで、シート本体のうち持ち上げ部材が設けられた側は座面よりも上方に持ち上げられた状態で保持される。
この持ち上げ部材をシート本体に対して上方へ移動させ、又は、持ち上げ部材をシート本体と座席の座面との間から離脱させると、シート本体のうち持ち上げ部材が設けられた側は座面に接近でき、この部位が座面に接近した状態でシート本体が座席上に載置されることで、持ち上げ部材による持ち上げ状態よりもシート本体がその左右方向を軸方向とする軸周りに傾斜する。
以上説明したように、本発明に係るチャイルドシートは、乳児から幼児、児童まで使用可能で、しかも、乳児を乗せる形態でも前方側への変位、特に、左右方向を軸方向とする軸周りに前方へ回動することを効果的に規制できる。
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシート10の構成の概略が斜視図により示されており、図2にはチャイルドシート10の構成の概略が側面図により示されている。
これらの図に示されるように、チャイルドシート10はシート本体11を構成するフレーム12を備えている。フレーム12は全体的に硬質の合成樹脂材により成形されている。このフレーム12はシート本体11のシートクッション14を構成するシートクッションフレーム16を備えている。シートクッションフレーム16は本体部18を備えている。チャイルドシート10の左右方向に沿った本体部18の両端側には脚部20が形成されている。本チャイルドシート10を車両の座席22に取り付ける際には脚部20が座部24上に載置される。
また、チャイルドシート10の前後方向に沿った本体部18の後端部からはシート本体11のシートバック26を構成するシートバックフレーム28の本体部30が連続して形成されている。チャイルドシート10の左右方向に沿った本体部30の両端からは、サイドサポート32を構成するサポート上部34がチャイルドシート10の前方側へ向けて延出されている。また、チャイルドシート10の左右方向に沿った本体部18の両端部からは、サイドサポート32を構成するサポート下部36がチャイルドシート10の上方側へ向けて立設されている。
これらのサポート上部34とサポート下部36とは一体に繋がっている。サポート下部36にはチャイルドシート10の左右方向に貫通したベルト通過部38が形成されており、例えば、図4に示されるように、シートベルト装置40を構成するウエビングベルト42が本体部18上を通過するようにフレーム12に掛け回される際には、ウエビングベルト42がベルト通過部38を通過することで本体部18の表面にウエビングベルト42を極めて接近させることができ、本体部18に乗員(子供)が着座した際には本体部18上を通過するウエビングベルト42上に乗員(子供)が着座させることができる。
一方、図1及び図2に示されるように、シートバックフレーム28の本体部30の上部にはヘッドレスト44を構成するヘッドレストフレーム46が形成されている。このヘッドレストフレーム46は本体部48を備えている。チャイルドシート10の左右方向に沿った本体部48の両端からはチャイルドシート10の前方側へ向けてヘッドレストサイドサポート50が延出されている。このヘッドレストサイドサポート50と本体部30の上端部との間にはベルト通過部52が形成されており、本体部30の上端部近傍で本体部30の前方を通過するウエビングベルト42は両ベルト通過部52を通過することで本体部30の表面(前面)の極近傍を通過する。
図1に示されるように、このベルト通過部52の近傍ではシートバックフレーム28の本体部30の側部又はヘッドレストフレーム46の本体部48の側部にベルト保持部材としてのクリップ54が取り付けられており、ベルト通過部52の近傍でベルト通過部52を通過したウエビングベルト42はクリップ54に保持される構成になっている。
一方、図1及び図2に示されるように、本体部18の前端側では、サポート下部36と脚部20との間にベルト通過部56が形成されている。さらに、このベルト通過部56に対応して本体部18の下面からはベルト装着部58が下方へ向けて延出されている。チャイルドシート10の前方側を向いたベルト装着部58の面はベルト当接面とされており、ベルト通過部56を通過したウエビングベルト42は更にベルト装着部58の前方側を通過し、このベルト装着部58の前方側を通過したウエビングベルト42の少なくとも一部がベルト装着部58のベルト当接面に圧接する。
さらに、チャイルドシート10の左右方向右側のベルト装着部58と左側のベルト装着部58(左側のベルト装着部58に関しては図示が省略されている)との間には張力調整装置60が設けられている。
ここで、図5には張力調整装置60のみを拡大した斜視図が示されており、図6には分解状態での張力調整装置60の正面図が示されている。これらの図に示されるように、張力調整装置60はフレーム62を備えている。フレーム62は長手方向がチャイルドシート10の前後方向に沿い幅方向がチャイルドシート10の左右方向に沿った平面視矩形状の上底壁64を備えている。上底壁64の外周端からはチャイルドシート10の下方側へ向けて周壁66が立設されており、この周壁66の間には可動部としての可動片68が入り込んでいる。この可動片68は厚さ方向がチャイルドシート10の前後方向に沿った矩形板状に形成されている。
また、この可動片68の幅寸法は、周壁66のうちチャイルドシート10の左右方向左側の上底壁64の端部から立設された左壁部70と、チャイルドシート10の左右方向右側の上底壁64の端部から立設された右壁部72との間隔よりも極僅かに小さく、チャイルドシート10の左右方向に沿った変位やチャイルドシート10の前後方向を軸方向とする軸周りの回動は左壁部70や右壁部72に干渉されることで規制される構成になっている。
また、図6に示されるように、可動片68にはその厚さ方向に貫通した孔部74が形成されている。孔部74にはボルト76が貫通配置されており、このボルト76の頭部とは反対側に設けられるナット78がボルト76に螺合することでボルト76が可動片68に装着される。このボルト76にはその軸芯部を貫通するように孔部80が形成されている。この孔部80の内周部には雌ねじが形成されており、孔部80を貫通するように設けられた保持手段及び操作手段としての調整ボルト82の雄ねじが孔部80の雌ねじに螺合している。上記の周壁66のうち、チャイルドシート10の前後方向後側の上底壁64の端部から立設された後壁部84には調整ボルト82に対応して孔部86が形成されている。
調整ボルト82の軸方向一端には、孔部80の本体部分よりも小径の小径部88が形成されており、この小径部88が孔部86を通過した状態で周壁66の外側から小径部88に抜け止め用の抜止ワッシャ90が装着されることでフレーム62に対する調整ボルト82の自らの軸方向に沿った相対変位が規制されている。また、上記の周壁66のうち、チャイルドシート10の前後方向前側の上底壁64の端部から立設された前壁部92には孔部86に対して同軸的な孔部94が形成されている。
調整ボルト82の軸方向他端側は孔部94を貫通して周壁66の外側へ突出している。さらに、調整ボルト82の他端部には外径寸法が調整ボルト82の外径寸法よりも充分に大きなダイヤル96が調整ボルト82に対して同軸的且つ一体的に装着されている。
以上の構成の張力調整装置60はフレーム62が本体部18に直接又は間接的で且つ一体的に固定されており、図7の(A)に示されるように、可動片68が後壁部84に接近した初期位置では、チャイルドシート10の前後方向前方側を向いた可動片68の面がベルト装着部58のベルト当接面に対して略段差がないか、最も段差が小さい状態となっており、可動片68が前壁部92に接近するにしたがいベルト装着部58のベルト当接面よりもチャイルドシート10の前後方向前方側を向いた可動片68の面が前方に位置するようになっている。さらに、図7の(B)に示されるように、可動片68が最も前壁部92に接近した状態でも、前壁部92は本体部18の前端部よりも後方側に位置するようになっている。
一方、図1及び図2に示されるように、チャイルドシート10の左右方向に沿った本体部30の両端部からは上部当接脚98がチャイルドシート10の後方側へ向けて延出されている。さらに、上部当接脚98よりも下側でチャイルドシート10の左右方向に沿った本体部30の両端部からは下部当接脚100がチャイルドシート10の後方側へ向けて延出されている。これらの上部当接脚98及び下部当接脚100は、チャイルドシート10の前方が座席22の前方側を向いた状態で座席22の背凭れ102に当接するように形成されている。また、上部当接脚98とヘッドレストフレーム46との間にはベルト通過部104が形成されている。
ベルト通過部104にはベルト装着部106が形成されており、座席22の後方をチャイルドシート10の前方が向いた状態でチャイルドシート10が座部24上に載置された状態でベルト通過部104を通過したウエビングベルト42がベルト装着部106に圧接してベルト装着部106を座席22の後方側へ向けて押圧する。上部当接脚98と下部当接脚100との間にはベルト通過部108が形成されている。
ベルト通過部108にはベルト装着部110が形成されており、座席22の後方をチャイルドシート10の前方が向いた状態でチャイルドシート10が座部24上に載置された状態でベルト通過部108を通過したウエビングベルト42がベルト装着部110に圧接してベルト装着部110を座席22の後方側へ向けて押圧する。
また、脚部20よりも後ろ側では、フレーム12に傾斜部111が形成されている。傾斜部111はチャイルドシート10の上下方向下方に対してチャイルドシート10の前後方向後方へ所定角度(例えば、約40度)傾斜した斜面とされており、この傾斜部111が座部24に接するようにチャイルドシート10を座席22上に載置した状態では、座部24の上面に対してチャイルドシート10の上下方向上方が座席22の前後方向に所定角度傾く。
後述するように、チャイルドシート10の前後方向前方を座席22の前後方向後方へ向けた状態でチャイルドシート10を座席22上に載置した状態(後述するベビーモードの状態で、図4に示される状態)では、傾斜部111が座部24の上面に接するようにチャイルドシート10が座席22上に載置される。この状態では、上記の本体部18の前端やサポート下部36(サイドサポート32)の先端側における下面が、座部24の背凭れ102に当接するが、この状態で、本体部18の下側に設けられた張力調整装置60や左右のベルト装着部58が背凭れ102に当接しないように、張力調整装置60や左右のベルト装着部58の設置位置が設定されている。
さらに、下部当接脚100の下側で且つ脚部20の後方(すなわち、傾斜部111の下側)には、リクライニング調整装置112を構成するリクライニングフレーム114が設けられている。リクライニングフレーム114には、リクライニングフレーム114と共にリクライニング調整装置112を構成するのみならず回動規制手段を構成するサポートレッグ116が装着されている。図9に示されるように、サポートレッグ116は左右一対のロッド118を備えている。各ロッド118は断面円形のパイプ状又は棒状(本実施の形態ではパイプ状)とされており、一方のロッド118の長手方向と他方のロッド118の長手方向とが同一方向となるように両ロッド118が平行に設けられている。
これらのロッド118の長手方向基端側にはロッド120が設けられている。ロッド120は、長手方向が一方のロッド118と他方のロッド118との対向方向に沿った断面円形のパイプ状又は棒状(本実施の形態ではパイプ状)とされている。ロッド120の長手方向一端には一方のロッド118の長手方向基端部が繋がっており、ロッド120の長手方向他端には他方のロッド118の長手方向基端部が繋がっている。すなわち、両ロッド118及びロッド120は断面円形のパイプ部材又は棒材(本実施の形態ではパイプ部材)をロッド118の長手方向先端側へ向けて開口した凹形状に屈曲又は湾曲させることで形成されている。
また、ロッド120の長手方向略中央には本体基部122が設けられている。本体基部122は、長手方向がロッド118の長手方向及びロッド120の長手方向の双方に対して交差(特に、本実施の形態では直交)した向きに沿った断面円形のパイプ状に形成されている。本体基部122の長手方向基端部は、溶接等によってロッド120の長手方向中央部に固着されている。本体基部122の先端側には調節脚124が設けられている。調節脚124は、外径寸法が本体基部122の内径寸法よりも極僅かに小さな断面円形のパイプ状又は棒状に形成されている。調節脚124は、その長手方向基端側が本体基部122の先端側から本体基部122の内側に嵌挿されており、調節脚124は本体基部122の長手方向に沿って本体基部122に対してスライド可能とされている。
また、本体基部122の先端には調節部126が設けられている。調節部126の外周部には調節ねじ128が取り付けられている。調節ねじ128は、調節部126に形成された雌ねじ部に螺合していると共に、先端側が調節部126及び本体基部122を貫通して調節脚124の外周部に形成された調節孔130に入り込んでいる。上記のように、本体基部122に対して調節脚124はスライド可能であるが、調節ねじ128が調節孔130に入り込むことで調節脚124のスライドが規制される構成になっている。
また、図9更に詳細には図13に示されるように、本体基部122の長手方向中間部には変形部としての一対の脆弱部132が形成されている。これらの脆弱部132は、概ねロッド118の長手方向に沿って本体基部122の一部を本体基部122の中心軸線を介して両側から潰すことで形成されており、本体基部122の基端部と先端部との間に所定の大きさ以上の圧縮荷重が作用すると、脆弱部132の部分で本体基部122が曲がるようになっている。
なお、本実施の形態では、本体基部122の一部を本体基部122の中心軸線を介して両側から潰すことで一対の脆弱部132を形成した構成であったが、例えば、図14に示されるように、本体基部122の中心軸線を介して両側からではなく、一方の側からのみ本体基部122の一部を潰して1つの脆弱部132を形成してもよい。また、脆弱部132は本体基部122の脆弱部132以外の部分よりも機械的強度が低い構成であればよい。したがって、脆弱部132の構成が本体基部122の一部を潰すこと、すなわち、本体基部122の一部を塑性変形させることで形成される構成に限定されるものではない。例えば、本体基部122の一部を薄肉に形成する構成で脆弱部132を形成してもよい。
図8に示されるように、以上の構成のサポートレッグ116に対応してシート本体11のシートバックフレーム28には一対の収納用挿込孔134が形成されている。これらの収納用挿込孔134は、左右両側の下部当接脚100の間でシートバックフレーム28の背面にて開口している。これらの収納用挿込孔134は、シート本体11の左右方向に両ロッド118の間隔と同じ間隔だけ離間した状態で形成されており、一方の収納用挿込孔134には一方のロッド118を先端側から挿入可能で、他方の収納用挿込孔134には他方のロッド118を先端側から挿入可能とされている。調節脚124の先端側がシート本体11の上下方向上方を向く状態で両収納用挿込孔134に両ロッド118を挿し込むと、両上部当接脚98の間及び両下部当接脚100の間に本体基部122及び調節脚124が位置する。
これらの収納用挿込孔134の上側ではシート本体11のシートバックフレーム28に一対の支持用挿込孔136が形成されている。これらの支持用挿込孔136は、収納用挿込孔134と同様に左右両側の下部当接脚100の間でシートバックフレーム28の背面にて開口している。また、これらの支持用挿込孔136も収納用挿込孔134と同様にシート本体11の左右方向に両ロッド118の間隔と同じ間隔だけ離間した状態で形成されており、一方の収納用挿込孔134には一方のロッド118を先端側から挿入可能で、他方の収納用挿込孔134には他方のロッド118を先端側から挿入可能とされている。
上記のように、調節脚124の先端側がシート本体11の上下方向上方を向いた状態で両収納用挿込孔134に両ロッド118が挿し込まれるのに対し、両支持用挿込孔136に両ロッド118が挿し込まれる際には調節脚124の先端側が概ねシート本体11の上下方向下方を向く。
但し、支持用挿込孔136に対するロッド118の挿し込み方向(すなわち、支持用挿込孔136にロッド118を挿し込んだ状態でのロッド118の長手方向)は、収納用挿込孔134に対するロッド118の挿し込み方向(すなわち、収納用挿込孔134にロッド118を挿し込んだ状態でのロッド118の長手方向)に対してシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに傾いており、支持用挿込孔136にロッド118を挿し込んだ際のロッド118の長手方向基端側(ロッド118の長手方向に沿った本体基部122の側)は、収納用挿込孔134にロッド118を挿し込んだ際のロッド118の長手方向基端側(ロッド118の長手方向に沿った本体基部122の側)よりもシート本体11の上方へ向いている。このため、支持用挿込孔136にロッド118を挿し込んだ状態では、調節脚124の長手方向先端側がシート本体11の上下方向下方に対してシート本体11の前後方向後方に所定角度傾く。
図9から図12に示されるように、に示されるように、以上の構成のサポートレッグ116が装着されるリクライニングフレーム114は底面視で略長方形状の底壁部138を備えている。底壁部138の長手方向一端部からは後壁部140が立設されている。さらに、底壁部138の幅方向両端部からは側壁部142が立設されている。両側壁部142は側面視で直角三角形状とされている。側壁部142の三辺のうち、互いに直交する一組の辺の一方は底壁部138に繋がっており、他方が後壁部140に繋がっている。リクライニングフレーム114の内側には段差部144が形成されている。段差部144は上面が底壁部138の上面に対して平行で且つ底壁部138の上面と後壁部140の先端(後壁部140の底壁部138とは反対側の端部)との間に位置している。
段差部144よりも前方(段差部144を介して後壁部140とは反対側)では底壁部138上に連結部を構成する一対の溝部146が形成されている。一方の溝部146は底壁部138の幅方向中央よりも一方の側壁部142の側で一方の側壁部142に沿って形成されており、他方の溝部146は底壁部138の幅方向中央よりも他方の側壁部142の側で他方の側壁部142に沿って形成されている。
これらの溝部146の底部の断面形状は、曲率半径がロッド118の外周部の半径よりも極僅かに大きな半円形状に形成されている。しかも、底壁部138の幅方向に沿った一方の溝部146と他方の溝部146との間隔は、一方のロッド118と他方のロッド118との間隔に略等しい。このため、一方のロッド118の外周部が一方の溝部146の底部に接した状態で一方のロッド118を一方の溝部146に収容し、更に、この状態で他方のロッド118の外周部が一方の溝部146の底部に接した状態で一方のロッド118を収容し、更にこの状態で他方のロッド118の外周部が他方の溝部146の底部に接した状態で他方のロッド118を他方の溝部146に収容できるようになっている。
また、段差部144よりも前方側では底壁部138上に溝部146と共に連結部を構成する溝部148が形成されている。溝部148は底壁部138の幅方向に沿って長手とされ、段差部144に沿って形成されている。溝部148は、長手方向一端にて一方の溝部146の長手方向基端(一方の溝部146の段差部144側の端部)に繋がっており、長手方向他端にて他方の溝部146の長手方向基端(他方の溝部146の段差部144側の端部)に繋がっている。溝部148の底部の断面形状は、曲率半径がロッド120の外周部の半径よりも極僅かに大きな半円形状に形成されており、各ロッド118を溝部146の各々に収容した状態で、ロッド120を溝部148に収容できるようになっている。
さらに、各溝部146の開口幅方向に沿って互いに対向する溝部146の内壁の一方には保持突起150が形成されており、また、溝部148の開口幅方向に沿って互いに対向する溝部148の内壁の一方にも保持突起150が形成されている。このように保持突起150が形成された部分では、溝部146、150の開口幅寸法がロッド118、120の外径寸法よりも短くなっている。
また、保持突起150は、溝部146、148の底部に対してロッド118、ロッド120の外周部の半径寸法よりも長く、ロッド118、ロッド120の外周部の直径寸法より短い間隔を有しており、溝部146、148の底部にロッド118、120の外周部が接するまで溝部146、148の内側にロッド118、120が収容された状態では、ロッド118、120の中心軸線よりも上側でロッド118、120の外周部に接するようになっている。
このため、溝部146、148の底部にロッド118、120の外周部が接するまで溝部146、148の内側にロッド118、120が収容された状態で、溝部146、148の開口側へリクライニング調整装置112を移動させようとすると、保持突起150がロッド118、120の外周部に干渉してリクライニング調整装置112の移動を規制するようになっている。
一方、段差部144上には連結部を構成する一対の溝部152が形成されている。上記の溝部146が段差部144よりも前方側で底壁部138上に形成されているのに対し、溝部152は段差部144上に形成されている点で溝部152と溝部146とは異なるが、それ以外では、溝部152の構成と溝部146の構成は基本的に同じである。また、段差部144上には溝部152と共に連結部を構成する溝部154が形成されている。上記の溝部148が段差部144よりも前方側で段差部144に沿って底壁部138上に形成されているのに対し、溝部154は段差部144上で後壁部140に沿って形成されている点で溝部152と溝部146とは異なるが、それ以外では、溝部154の構成と溝部148の構成は基本的に同じである。
したがって、一方の溝部152の底部に一方のロッド118の外周部が接し、他方の溝部152の底部に他方のロッド118の外周部が接し、更に、溝部154の底部にロッド120の外周部が接した状態で、溝部152、154にロッド118、120を収容することができる。しかも、各溝部152の開口幅方向に沿って互いに対向する溝部152の内壁の一方には保持突起150が形成されており、また、溝部154の開口幅方向に沿って互いに対向する溝部154の内壁の一方にも保持突起150が形成されている。
これらの溝部152、154に形成された保持突起150もまた溝部146、溝部148に形成された保持突起150と同じ構成で、溝部152、154の底部にロッド118、120の外周部が接するまで溝部152、154の内側にロッド118、120が収容された状態で、溝部152、154の開口側へリクライニング調整装置112を移動させようとすると、保持突起150がロッド118、120の外周部に干渉してリクライニング調整装置112の移動を規制する。
シート本体11の前後方向前方と、座席22の前後方向前方とが同じ方向を向いた状態(すなわち、後述するチャイルドモードで、図2及び図3に示される状態)でチャイルドシート10が座席22の座部24上に載置される際には、溝部146、148及び溝部152、154の何れか一方にロッド118、120が嵌め込まれ、この状態で脚部20の下端部と底壁部138の下面の双方が座部24に接するようにチャイルドシート10が座部24上に載置される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、座席22への本チャイルドシート10の取り付け方について説明する。
本チャイルドシート10では、座席22の前方側へチャイルドシート10の前方が向くチャイルドモードと、座席22の後方側へチャイルドシート10の前方が向くベビーモードの2種類の取り付け方がある。また、チャイルドモードは、通常状態と、通常状態よりもシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りにチャイルドシート10が回動して、シートバック26の前面が上方へ傾いたリクライニング状態の2つの状態がある。
(チャイルドモードでのチャイルドシート10の取り付け方)
チャイルドモードの通常状態でチャイルドシート10を座席22に取り付ける際には、先ず、図11の(A)及び図12の(A)に示されるように、サポートレッグ116のロッド118がリクライニングフレーム114の段差部144上に形成された溝部152に嵌め込まれ、ロッド120が溝部154に嵌め込まれる。この状態で、図1及び図2に示されるように、シート本体11の前方が座席22の前方側へ向けられて脚部20の下端部と底壁部138の下面の双方が座部24に接するように座部24上にフレーム12が載置される。
次に、この状態で、シートベルト装置40を構成するウエビング巻取装置170から充分な長さのウエビングベルト42が引き出される。さらに、ウエビング巻取装置170へのウエビングベルト42の巻き取り格納は可能であるがウエビング巻取装置170からのウエビングベルト42の引き出しが規制される状態にウエビング巻取装置170が切り換えられる。
この状態で、ウエビング巻取装置170と共にシートベルト装置40を構成するバックル装置172に装着されるタングプレート174よりもウエビングベルト42の長手方向基端側がベルト通過部52を通過させられる。さらに、ベルト通過部52を通過させられたウエビングベルト42はクリップ54に保持される。一方、タングプレート174よりもウエビングベルト42の長手方向先端側はベルト通過部56を通過させられる。この状態でタングプレート174をバックル装置172に装着させるとタングプレート174がバックル装置172に保持される。
この状態で、ウエビング巻取装置170にウエビングベルト42を充分に巻き取らせると、左側のベルト通過部52と右側のベルト通過部52との間でウエビングベルト42がその張力により本体部30の上部又はヘッドレストフレーム46を後方へ押圧し、本体部30の上部又はヘッドレストフレーム46を座席22の背凭れ102に押し付ける。
一方、ウエビング巻取装置170にウエビングベルト42を充分に巻き取らせた状態ではベルト通過部56を通過したウエビングベルト42がその張力でベルト装着部58及び可動片68を後方へ押圧し、シートクッション14を介してシートバックフレーム28を座席22の背凭れ102に押し付けると共に、収納用挿込孔134に挿し込まれたロッド118、ロッド120、及び本体基部122を介してリクライニングフレーム114の後壁部140を座席22の背凭れ102に押し付ける。これにより、チャイルドシート10が座席22上で固定される。
(リクライニング調整装置112に関する作用、効果)
上記のように、通常状態でチャイルドシート10を取り付ける際には、図11の(A)及び図12の(A)に示されるように、サポートレッグ116のロッド118が段差部144上の溝部152に嵌め込まれ、サポートレッグ116のロッド120が段差部144上の溝部154に嵌め込まれる。これに対して、リクライニング状態でチャイルドシート10を取り付ける際には、図11の(B)及び図12の(B)に示されるように、段差部144よりも前方で底壁部138上に形成された溝部146にサポートレッグ116のロッド118が嵌め込まれ、段差部144よりも前方で底壁部138上に形成された溝部148にサポートレッグ116のロッド120が嵌め込まれる。
通常状態及びリクライニング状態の何れも状態でもロッド118は収納用挿込孔134に挿入されているため、通常状態及びリクライニング状態の何れも状態でもシート本体11に対するサポートレッグ116の相対的な位置関係は変わらない。ここで、溝部152、154が形成されている段差部144の上面は、底壁部138での溝部146、148の形成位置よりもシート本体11の前後方向後方で且つシート本体11の上下方向上方に位置する。このため、溝部146、148にロッド118、120を嵌め込むと、溝部152、154にロッド118、120を嵌め込んだ状態に比べてリクライニングフレーム114の底壁部138の下面がシート本体11の上下方向上方に位置する。このため、脚部20の下端部と共に底壁部138の下面が座部24に接するようにフレーム12を座部24上に載置すると、リクライニング状態では通常状態に比べてシートクッション14の後端側が下方に下がり、シート本体11が全体的にシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに所定角度回動した状態になる。
また、この状態では、シートバック26の上端側が下端側よりも通常状態に比べてシート本体11の後方で且つ下方へ傾斜する。したがって、シートバック26を背凭れ102に押し付けようとすると、シートバック26の上端側は背凭れ102に押し当てられるが下端側では背凭れ102との間に隙間が形成される。
ここで、溝部146、148にロッド118、120を嵌め込むと、溝部152、154にロッド118、120を嵌め込んだ状態に比べてリクライニングフレーム114の後壁部140の後面がシート本体11の前後方向後方に位置し、後壁部140がシートバック26の下端側よりも後方へ突出する。このため、上記のようにシートバック26の上端側を背凭れ102に押し当てた際に、後壁部140が背凭れ102に押し当てられる。
これにより、リクライニング状態とすることで通常状態に比べてシートクッション14の後端側が下方に下がり、シート本体11が全体的にシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに所定角度回動しても、チャイルドシート10が座部24上で安定した状態で固定できる。このリクライニング状態では、シートバック26の前面が通常状態よりも上方へ向くように傾いているため、通常状態よりも寝る姿勢に近い状態で乗員(子供)が着座できる。
(張力調整装置60に関する作用、効果)
一方、溝部146、148及び溝部152、154の何れにロッド118,120が嵌め込まれているかを問わず(すなわち、通常状態、リクライニング状態の何れを問わず)、本チャイルドシート10はウエビングベルト42の張力で座席22に固定するが、例えば、チャイルドシート10を固定するためのウエビングベルト42の張力が充分ではない場合には、ダイヤル96が調整ボルト82の軸周りの一方へ回転させられる。ダイヤル96と共に調整ボルト82がその軸周りの一方へ回転させられると、調整ボルト82が1回転する度に調整ボルト82の雄ねじの1ピッチ分だけ可動片68が後壁部84から離間するようにチャイルドシート10の前方側へスライドする。
このように、可動片68が前方へ移動することで、左側のベルト通過部56と右側のベルト通過部56との間でウエビングベルト42が前方へ引っ張られる。これにより、両ベルト通過部56との間でウエビングベルト42の張力が増加する。これにより、リクライニングフレーム114の後壁部140は更に大きな力で背凭れ102に押し付けられる。
また、このように、両ベルト通過部56との間でウエビングベルト42の張力が増加すると、タングプレート174よりも基端側でもウエビングベルト42の張力が増加し、これに伴い、両ベルト通過部52間でもウエビングベルト42の張力が増加する。これにより、本体部30の上部又はヘッドレストフレーム46は更に大きな力で背凭れ102に押し付けられる。このように、張力調整装置60を操作してウエビングベルト42の張力を増加させることで、更に強固にシート本体11を座席22上で固定できる。
さらに、本実施の形態では、チャイルドモードに通常状態とリクライニング状態とがあり、通常状態とリクライニング状態とでシート本体11の姿勢が異なる。このため、例えば、適切なウエビングベルト42の張力でシート本体11を座席22上で固定するに際して、通常状態とリクライニング状態とで必要なウエビングベルト42の長さ(引き出し量)が異なる。ここで、本実施の形態で適用される張力調整装置60は調整ボルト82を任意の回転位置で止めておくことができ、このように、任意の回転位置で調整ボルト82をとめることで、ウエビングベルト42の張力を任意に調整できる。これにより、通常状態及びリクライニング状態の何れの状態を問わず、シート本体11に対し適切な大きさのウエビングベルト42の張力を付与できる。
一方で、本チャイルドシート10では、ベルト通過部56を通過するウエビングベルト42は脚部20の上方で且つ本体部18の下方を通過する。このため、ウエビングベルト42をベルト装着部58や可動片68に対向するように掛け回すに際し、ベルト装着部58や可動片68に対向する位置からウエビングベルト42が上下にずれようとすると、本体部18や脚部20がウエビングベルト42に干渉して上下へのウエビングベルト42のずれを防止する(すなわち、本実施の形態では、本体部18が特許請求の範囲で言うところの「規制部」としての機能を有している)。これにより、ベルト装着部58や可動片68に対向するようにウエビングベルト42を掛け回すことが容易になる。
しかも、上記のように、可動片68が最も前壁部92に接近した状態でも、可動片68は本体部18の前端部よりも前方に位置しない。したがって、前方へスライドした可動片68に引っ張られたウエビングベルト42も本体部18の前端部より前方に位置することがない。このため、本チャイルドシート10に着座した乗員(子供)の脚(特に、膝裏やふくらはぎ)にウエビングベルト42が干渉することがなく、快適に着座できる。
一方、本チャイルドシート10では、ダイヤル96を回転させると可動片68がチャイルドシート10の前後方向に直線的にスライドする構成で、これにより、可動片68はウエビングベルト42をその厚さ方向に押圧できる。このため、可動片68はウエビングベルト42の長手方向及び幅方向にバランスよく押圧でき、この結果、可動片68がウエビングベルト42を押圧する位置を境としてウエビングベルト42の長手方向何れか一方の側や幅方向何れか一方の側に偏った張力が発生することがない。これにより、より一層安定した状態で背凭れ102にチャイルドシート10を押し付けて座席22上にチャイルドシート10を固定できる。
さらに、可動片68は調整ボルト82を1回転させると、調整ボルト82のピッチの1つ分だけ前後にスライドするため可動片68の微調整が可能であり、ひいては、ウエビングベルト42の張力の微調整が可能になる。しかも、調整ボルト82を回転させることのみで可動片68が移動し、ウエビングベルト42の張力で可動片68が移動することがなく、任意の位置で可動片68を保持できる。このような構成では、特にウエビングベルト42の張力で可動片68を後方へ移動することを規制するための構成を設けなくてもよく、これによって部品点数の増加を抑制でき、コストを安価にできる。
(ベビーモードでのチャイルドシート10の取り付け方)
ベビーモードでチャイルドシート10を座席22に取り付ける場合には、先ず、サポートレッグ116の両ロッド118が収納用挿込孔134から取り外される。次いで、調節脚124の先端が下方へ向けられた状態で両ロッド118が支持用挿込孔136に挿し込まれる。ここで、ベビーモードであってもチャイルドモードとサポートレッグ116はリクライニングフレーム114に連結されているが、支持用挿込孔136の形成位置と深さの関係から、図4に示されるように、支持用挿込孔136にロッド118に挿し込まれた状態では、リクライニングフレーム114が傾斜部111よりも後方で且つ上方、すなわち、シートバックフレーム28の背面よりも後ろ側に位置する。
次に、チャイルドシート10の前方が座席22の後方へ向けられ、この状態でチャイルドシート10の傾斜部111が座席22の座部24に接するようにチャイルドシート10が座席22上に載置される。さらに、調節脚124が本体基部122に対して適宜にスライドさせられ、調節脚124の先端部が車両のフロアに当接した状態で調節ねじ128により調節脚124が固定される。
次いで、ウエビング巻取装置170から充分な長さのウエビングベルト42が引き出される。さらに、ウエビング巻取装置170へのウエビングベルト42の巻き取り格納は可能であるがウエビング巻取装置170からのウエビングベルト42の引き出しが規制される状態にウエビング巻取装置170が切り換えられる。
次に、両ベルト通過部104のうち、車幅方向外側に位置する方のベルト通過部104にタングプレート174よりもウエビングベルト42の長手方向基端側が通過させられる。さらに、ウエビングベルト42のうちベルト通過部104を通過した部分よりもタングプレート174の側が、両ベルト通過部108のうち車幅方向内側に位置する方を通過させられる。一方、タングプレート174よりもウエビングベルト42の長手方向先端側は、車幅方向内方側に位置するベルト通過部38を通過させられて本体部18上を通過し、更に車幅方向外方側のベルト通過部38を通過させられる。
この状態で、ウエビング巻取装置170にウエビングベルト42を充分に巻き取らせると、タングプレート174よりも基端側でのウエビングベルト42の張力で本体部30が座席22の後方側へ押圧されてサポート下部36の先端側における下面が背凭れ102に押し付けられる。また、ウエビング巻取装置170にウエビングベルト42を充分に巻き取らせると、タングプレート174よりも先端側でのウエビングベルト42の張力で本体部18が座席22の下方へ押圧されて傾斜部111が座部24に押し付けられる。これにより、チャイルドシート10が座席22上で固定される。
ここで、ベビーモードでは、傾斜部111が座部24に接するように座部24上にチャイルドシート10を載置することで、チャイルドシート10の上下方向上方が座席22の前後方向前方側へ所定角度(例えば、約40度)傾斜し、しかも、この状態でチャイルドシート10を安定させることができる。このため、このベビーモードの状態では、チャイルドシート10上で乗員(子供、特に乳幼児)を寝かせることができる。
また、このようなベビーモードの状態でも、リクライニングフレーム114はサポートレッグ116に連結されたままであるため、ベビーモードにする際にリクライニングフレーム114の取り外し作業が不要であると共に、リクライニングフレーム114が紛失することもない。さらに、チャイルドモードからベビーモードへの切り替えは、収納用挿込孔134に挿し込まれていたサポートレッグ116を上下逆向きにして両ロッド118を支持用挿込孔136に挿し込むだけでよく、切り替え作業が容易で、また、切り替えるための構造も極めて簡素であることからコストも安価にできる。
さらに、このベビーモードの状態では、本体部18の前端部やサポート下部36の先端側における下面が背凭れ102に押し付けられるが、この状態で、張力調整装置60や左右のベルト装着部58が背凭れ102に当接しないように、本体部18の下側における張力調整装置60や左右のベルト装着部58の設置位置が設定される。ここで、例えば、張力調整装置60や左右のベルト装着部58が本体部18の前端部やサポート下部36の先端側における下面よりもチャイルドシート10の前方で背凭れ102に当接する構成では、本体部18の前端部やサポート下部36の先端側における下面が背凭れ102に当接する構成よりもチャイルドシート10が座席22の前方側に位置する。
このため、張力調整装置60や左右のベルト装着部58が背凭れ102に当接する構成に比べて、本体部18の前端部やサポート下部36の先端側における下面が背凭れ102に当接する構成では、チャイルドシート10を固定するのに必要なウエビングベルト42の長さを短くできる。
(サポートレッグ116の作用、効果)
一方、上記のように、ベビーモードでチャイルドシート10を使用している状態で、例えば、車両が急減速状態になると、この急減速時の慣性でチャイルドシート10の左右方向を軸方向とする軸周りにチャイルドシート10が座席22の前方側(チャイルドシート10を基準に考えた場合にはチャイルドシート10の後方側)へ回動しようとする。ここで、この状態では、サポートレッグ116の調節脚124の先端部が座席22の前方で車両のフロアに当接しているため、チャイルドシート10が座席22の前方側へ回動しようとすると、サポートレッグ116がチャイルドシート10の荷重を支える。これにより、座席22の前方側へのチャイルドシート10の回動が規制される。
さらに、このように座席22の前方側へチャイルドシート10が回動しようとした際にチャイルドシート10がサポートレッグ116に付与する荷重が一定の大きさを超えると、脆弱部132にて本体基部122が変形する。この脆弱部132での本体基部122の変形で、座席22の前方側へ回動しようとするチャイルドシート10の荷重の一部が吸収を吸収できる。
以上のような作用を奏し、以上のような効果が得られるサポートレッグ116は、上記のリクライニングフレーム114と共にリクライニング調整装置112を構成し、チャイルドモードにおいては通常状態とリクライニング状態との切り替えに寄与する。このため、リクライニング調整用の構成とは全く別にサポートレッグを構成した場合に比べて、コストを安価にできると共に、構成を簡素化でき、チャイルドシート10を全体的にコンパクトにできる。
<第2実施の形態の構成>
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたって、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図15には本発明の第2の実施の形態に係るチャイルドシート180が側面図により示されている。この図に示されるように、チャイルドシート180はリクライニング調整手段としてのリクライニング調整装置182を備えている。図16に示されるように、リクライニング調整装置182は支持手段としてのリクライニングフレーム184を備えている。
リクライニングフレーム184は幅寸法がサポートレッグ116を構成する一方のロッド118と他方のロッド118との間隔よりも短い略直方体のブロック形状に形成されている。このリクライニングフレーム184の幅方向略中央には、内幅寸法が本体基部122の外径寸法よりも大きな溝部186が形成されている。溝部186はリクライニングフレーム184の厚さ方向一方(図15及び図17では厚さ方向上側)の端面188と厚さ方向他方(図15及び図17では厚さ方向下側)の端面190とで開口していると共に、リクライニングフレーム184の長手方向一方の端面192で開口している。
また、リクライニングフレーム184には透孔194が形成されている。透孔194は内径寸法がロッド120の外径寸法よりも僅かに大きな断面円形に形成されている。また、透孔194は、軸方向がリクライニングフレーム184の幅方向に沿っていると共に、リクライニングフレーム184の厚さ方向中央よりも端面188の側で且つリクライニングフレーム184の長手方向中央よりも端面192とは反対側に形成されている。さらに、透孔194はリクライニングフレーム184の幅方向両側の端面196にて開口していると共に、リクライニングフレーム184の幅方向に互いに対向する溝部186の内壁似ても開口している。
リクライニングフレーム184と共にリクライニング調整装置182を構成するサポートレッグ116は、両ロッド118がリクライニングフレーム184の幅方向外方に位置し、ロッド120が透孔194に対して同軸的に回転可能に貫通し、更に、本体基部122の長手方向基端部が溝部186の内側に位置して先端側が溝部186から突出してするようにリクライニングフレーム184に連結されている。
<第2実施の形態の作用、効果>
リクライニング調整装置112に代わりリクライニング調整装置182を備える本チャイルドシート180においても、図15に示されるチャイルドモードの場合にはロッド118が収納用挿込孔134(図15〜図18の各図では図示省略)に挿入され、図18に示されるベビーモードの場合にはロッド118が支持用挿込孔136(図15〜図18の各図では図示省略)に挿入される。
一方、本チャイルドシート180では、図15に示されるように、チャイルドモードの通常状態で端面188がシート本体11の上下方向上方を向き、端面192がシート本体11の前後方向前方を向いた状態で用いられる。リクライニング状態でチャイルドシート180を使用する際には、図17に示されるように、座席22上にチャイルドシート180を固定する前にロッド120を軸にリクライニングフレーム184が回転させられる。これにより、リクライニングフレーム184は、端面188に代わって端面190がシート本体11の上下方向上方へ向けられ、端面192がシート本体11の前後方向後方へ向けられる。
ここで、上記のように、ロッド120が貫通する透孔194はリクライニングフレーム184の厚さ方向中央よりも端面188の側で且つリクライニングフレーム184の長手方向中央よりも端面192とは反対側に形成されている。このため、例えば、ロッド120を軸にリクライニングフレーム184が180度回転すると、回転前の状態に比べてリクライニングフレーム184はサポートレッグ116に対してシート本体11の前後方向後方で且つ上下方向上方に移動することになる。
このように、リクライニングフレーム184が回転してもリクライニングフレーム184の厚さ寸法は同じになるため、回転前の状態でのリクライニングフレーム184の厚さ方向下面である端面190よりも、回転後のリクライニングフレーム184の厚さ方向下面である端面188はシート本体11の上下方向上方に位置する。このため、図17に示されるように、リクライニングフレーム184を回転させた状態で脚部20の下端と端面188の双方が座部24の上面に接するように座席22上にチャイルドシート180を載置すると、リクライニングフレーム184を回転させずにチャイルドシート180を座席22上に載置した状態(図15図示状態)に比べて脚部20よりも後方でチャイルドシート180が下がり、シート本体11の幅方向を軸方向とする軸周りにチャイルドシート180が全体的に所定角度回転する。
この状態でチャイルドシート180を座席22上で固定することで、チャイルドシート180がリクライニング状態となり、このリクライニング状態では、シートバック26の前面が通常状態よりも上方へ向くように傾いているため、通常状態よりも寝る姿勢に近い状態で乗員(子供)が着座できる。
このように、本チャイルドシート180では、ロッド120を軸にリクライニングフレーム184を回転させるだけでチャイルドモードにおける通常状態とリクライニング状態とを極めて簡単に切り替えることができる。しかも、リクライニング調整装置182はサポートレッグ116にブロック状のリクライニングフレーム184を連結した極めて簡単な構成であるためコストも安価である。
さらに、前記第1の実施の形態では、リクライニングフレーム114に対してサポートレッグ116を着脱可能とし、リクライニングフレーム114に対するサポートレッグ116の連結位置を変えることで通常状態とリクライニング状態とを切り換えていた。これに対して、本チャイルドシート180では、チャイルドモードとベビーモードとの切り替えは勿論のこと、チャイルドモードにおける通常状態とリクライニング状態との切り替えにおいてもサポートレッグ116とリクライニングフレーム184との連結が解消されることはない。
このため、サポートレッグ116及びリクライニングフレーム184の何れか一方のみを紛失する可能性は基本的にない。また、リクライニング調整装置112に代わるリクライニング調整装置182を除けば、チャイルドモードとベビーモードとを切り替えるための構成を含めて180は基本的に前記第1の実施の形態に係るチャイルドシート10と同じ構成であるため、この点では、チャイルドシート180は基本的にチャイルドシート10と同様の作用を奏し、チャイルドシート10と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態の構成>
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたって、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図19には本発明の第3の実施の形態に係るチャイルドシート210の構成の概略が側面図により示されている。このチャイルドシート210はリクライニング調整装置112を備えておらず、代わりに姿勢保持手段としてのリクライニング調整装置212を備えている。リクライニング調整装置212は持ち上げ部材としてのブロック状のリクライニングフレーム214を備えている。
図19に示されるチャイルドモードにおけるチャイルドシート210の通常状態で、リクライニングフレーム214は傾斜部111の下側に配置されている。リクライニングフレーム214には連結ロッド216が取り付けられている。連結ロッド216はシート本体11の左右方向に沿って長手方向とされた棒状又はパイプ状の基部を備えている。この連結ロッド216の基部は、シート本体11の前後方向に沿ったリクライニングフレーム214の中央部よりも後側で且つシート本体11の上下方向に沿ったリクライニングフレーム214の中央部よりも上側の所定位置で、シート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに回動自在にリクライニングフレーム214に保持されている。
この連結ロッド216の基部の長手方向両端にはロッド本体が形成されている。これらのロッド本体は基部の長手方向に対して直交する一方向に沿って長手の棒状又はパイプ状に形成されており、このため、連結ロッド216は平面視でロッド本体の長手方向先端側(基部とは反対側)へ向けて開口した凹形状となっている。これらの連結ロッド216のロッド本体の先端部、すなわち、基部とは反対側の端部は、シートバック26の背面側でシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに回動自在にシートバックフレーム28に取り付けられている。
また、本チャイルドシート210はサポートレッグ116を備えておらず、代わりに回動規制手段としてのサポートレッグ220を備えている。サポートレッグ116は、ロッド118、120を備えていたのに対し、サポートレッグ220はロッド118、120を備えておらず、本体基部122及び調節脚124により構成されている。このサポートレッグ220を構成する本体基部122の基端部は、リクライニングフレーム214に形成された挿込孔に抜き挿し自在に挿し込まれている。
以上構成の本チャイルドシート210もまた前記第1の実施の形態に係るチャイルドシート10と同様に、図21に示されるベビーモードの状態でチャイルドシート210の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。
<第3の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
チャイルドモードで本チャイルドシート210を使用する際には、図19に示されるように、通常状態でチャイルドシート210は傾斜部111の下側にリクライニングフレーム214が配置される(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間にリクライニングフレーム214が介在する)。このため、この状態ではリクライニングフレーム214の下面が座部24の座面に接するものの傾斜部111が座部24の座面に接することはない。
チャイルドシート210をリクライニング状態とするにあたっては、図20に示されるように、連結ロッド216の基部を軸にリクライニングフレーム214が反転(180度回転)させられる。上記のように、通常のチャイルドモードにおける連結ロッド216の基部の位置は、シート本体11の前後方向に沿ったリクライニングフレーム214の中央部よりも後側でシート本体11の上下方向に沿ったリクライニングフレーム214の中央部よりも上側である。このため、リクライニングフレーム214を反転させると連結ロッド216の基部の位置は、シート本体11の前後方向に沿ったリクライニングフレーム214の中央部よりも前側でシート本体11の上下方向に沿ったリクライニングフレーム214の中央部よりも下側になる。
これにより、このリクライニング状態のチャイルドシート210を通常状態のチャイルドシート210と同じ姿勢で座席22上に載置して脚部20を座部24の座面に当接させると、この状態でのリクライニングフレーム214の下面が座部24の座面よりも上側に位置する。したがって、この状態でのリクライニングフレーム214の下面を座部24の座面に当接させると、通常状態に比べてチャイルドシート210がその左右方向を軸方向とする軸周りに後方へ全体的に回動する。
さらに、このリクライニング状態では、通常のチャイルドモードの状態よりもシート本体11の前後方向に沿ったリクライニングフレーム214の後面が後方に位置している。このため、リクライニング状態でリクライニングフレーム214の後面を背凭れ102(図19から図21では図示省略)に当接させつつシートバック26を背凭れ102に当接させようとするとシートバック26の上端側が後方へ傾斜する。したがって、この状態でウエビングベルト42により座席22上でチャイルドシート210を固定すると、通常のチャイルドモードの状態に比べてシートバック26の前面が上方へ傾斜した状態でチャイルドシート210が安定する。
このように、本チャイルドシート210では、図19に示される通常のチャイルドモード及び図20に示されるリクライニング状態の何れか一方の状態から他方の状態にチャイルドシート210の姿勢を切り換えるに際して、上記のように、リクライニングフレーム214を反転させるだけでよく、チャイルドシート210の姿勢の切り替えが極めて容易である。しかも、この切り替えのための構成が簡素であることからコストも安価である。
次に、チャイルドシート210をベビーモードに切り換えるにあたっては、図21に示されるように、連結ロッド216のロッド本体の先端側(連結ロッド216の基部とは反対側)における連結ロッド216とシートバックフレーム28との連結部分を中心に、シート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに連結ロッド216を回動させられる。これにより、傾斜部111の下側(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間)からリクライニングフレーム214が離脱する。
このように、傾斜部111の下側からリクライニングフレーム214が離脱することで、傾斜部111は座部24の座面に接することができる。傾斜部111が座部24の座面に当接するようにチャイルドシート210を座席22上に載置されることでチャイルドシート210の上下方向上方が座席22の前後方向前方側へ所定角度(例えば、約40度)傾斜し、しかも、チャイルドシート210を安定させることができる。このため、このベビーモードの状態では、チャイルドシート210上で乗員(子供、特に乳児)を寝かせることができる。
ここで、本チャイルドシート210では、このベビーモードの状態で、傾斜部111のみならずリクライニングフレーム214の下面が座部24の座面に接する。このため、チャイルドシート210は座席22上で更に安定する。しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態でチャイルドシート210の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。
このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート210がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート210の前方側への回動を規制できる。
さらに、本チャイルドシート210では、サポートレッグ220を構成する調節脚124の先端が座席22の前方で車両のフロアに当接しているため、上記のように前方側へチャイルドシート210が回動しようとするとサポートレッグ220がチャイルドシート210の荷重を支える。したがって、これによっても座席22の前方側へのチャイルドシート210の回動を規制できる。
<第4の実施の形態の構成>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図22には本発明の第4の実施の形態に係るチャイルドシート240の構成の概略が側面図により示されている。チャイルドシート240はリクライニング調整装置112を備えておらず、代わりに姿勢保持手段としてのリクライニング調整装置242を備えている。リクライニング調整装置242は持ち上げ部材としてのリクライニングフレーム244を備えている。リクライニングフレーム244は各々が略二等辺三角形状の側壁246を備えている。これらの側壁246はシート本体11の左右方向に互いに対向しており、リクライニングフレーム244全体としてはシート本体11の左右方向に沿った寸法が右側の上部当接脚98及び下部当接脚100と左側の上部当接脚98及び下部当接脚100との間隔未満とされ、右側の上部当接脚98及び下部当接脚100と左側の上部当接脚98及び下部当接脚100との間にリクライニングフレーム244が入り込める構造になっている。
また、リクライニングフレーム244は底壁248と縦壁250とを備えている。底壁248は側壁246の外周の三辺のうち概ね長さが等しい辺の一方に対応して設けられており、縦壁250は側壁246の概ね長さが等しい辺の他方に対応して設けられている。これらの底壁248と縦壁250とにより両側壁246は一体的に繋がっている。また、図25に示されるように、両側壁246の間には連結ロッド252が設けられている。連結ロッド252は棒状又はパイプ状のロッド本体254を備えている。このロッド本体254の長手方向一端にはフレーム側連結部256が一体的に連結されている。
フレーム側連結部256はロッド本体254の長手方向に対して直交する向きで且つシート本体11の左右方向に沿って長手の円筒形状に形成されている。このフレーム側連結部256の長手方向両端部にはシート本体11の左右方向に沿って同軸的に両側壁246を貫通配置された一対の支持キャップ258に支持されており、これにより、フレーム側連結部256(連結ロッド252)はリクライニングフレーム244に対してシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに相対回転可能とされている。
また、図25及び図26に示されるように、フレーム側連結部256に対応してリクライニングフレーム244の内側にはロック機構260が設けられている。ロック機構260は3枚のロック片262、264、266を備えている。ロック片262〜266の各々は幅方向がシート本体11の左右方向に沿った細幅板状に形成されており、シート本体11の左右方向に並んだ上体で配置されている。これらのロック片262〜266の長手方向一端は底壁248に固定されていると共に他端は縦壁250に固定されている。これらのロック片262〜266の長手方向中間部で且つフレーム側連結部256の外周部に最も接近した部位にはロック孔268が形成されている。
一方、図26に示されるように、フレーム側連結部256の内側にはロック機構260を構成するロックピン270が配置されている。ロックピン270は平板状の基部272を備えている。この基部272の厚さ方向一方の側には先端(ロック片262とは反対側の端部)が半球形状とされた円柱状のピン本体274が形成されている。このピン本体274に対応してフレーム側連結部256にはその内外を連通する孔部276がピン本体274に対して同軸的に形成されており、この孔部276をピン本体274が通過することでピン本体274はその先端側がフレーム側連結部256の外部へ突出できるようになっている。
また、基部272を介してピン本体274とは反対側には板ばね278が配置されており、ピン本体274の先端側をフレーム側連結部256の外部へ突出させる向きにロックピン270を付勢している。上記のように、フレーム側連結部256はシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りにリクライニングフレーム244に対して回動自在であり、フレーム側連結部256がリクライニングフレーム244に対して回動することで、ロック孔268が孔部276に最接近して孔部276とロック孔268とが同軸的に対向すると、板ばね278の付勢力でピン本体274が孔部276とロック孔268の双方を貫通する。これにより、リクライニングフレーム244に対するフレーム側連結部256の相対的な回動が規制される構成になっている。
さらに、これらのロックピン270や板ばね278は各ロック片262〜266に対応してフレーム側連結部256の内側に複数設けられており、更に、各ロック片262〜266のロック孔268に対応して複数の孔部276がフレーム側連結部256に形成されている。但し、複数の孔部276はフレーム側連結部256の軸心周りに所定の角度だけずれて形成されており、図22に示される通常のチャイルドモード、図23に示されるリクライニング状態、図24に示されるベビーモード状態の各状態でのリクライニングフレーム244に対するフレーム側連結部256の各回転位置でリクライニングフレーム244に対するフレーム側連結部256の回動を規制できるようになっている。
一方、図22に示されるように、上記のロッド本体254のフレーム側連結部256とは反対側の端部にはシート側連結部280が設けられている。シート側連結部280はフレーム側連結部256と平行なパイプ状に形成されており、シート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに両下部当接脚100に回動自在に軸支されている。
さらに、図24に示されるように、リクライニングフレーム244の底壁248には図示しない支持用挿込孔が形成されており、ベビーモードの状態でサポートレッグ220の本体基部122の基端部を挿し込めるようになっており、この底壁248の支持用挿込孔に本体基部122の基端部を挿し込んだ状態では、サポートレッグ220を構成する調節脚124(図24では図示省略)の先端側が車両のフロア(図24では図示省略)に当接できるようになっている。
以上構成の本チャイルドシート240もまた前記第1の実施の形態に係るチャイルドシート10と同様に、図24に示されるベビーモードの状態でチャイルドシート240の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。
<第4の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
チャイルドモードで本チャイルドシート240を使用する際には、図22に示されるように、通常状態でチャイルドシート240は傾斜部111の下側にリクライニングフレーム244が配置される(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間にリクライニングフレーム244が介在する)。このため、この状態ではリクライニングフレーム244の下面が座部24の座面に接するものの傾斜部111が座部24の座面に接することはない。
チャイルドシート240をリクライニング状態とするにあたっては、先ず、ロック片262のロック孔268に入り込んだピン本体274を板ばね278の付勢力に抗して押圧し、ロック片262のロック孔268からピン本体274を抜け出させ、ロック片262のロック孔268にピン本体274が入り込むことによるフレーム側連結部256の回動規制状態を解除する。この状態から、ロック片264のロック孔268にロック片264側のピン本体274が入り込むまでシート側連結部280の軸心及びフレーム側連結部256の軸心の各々を中心にリクライニングフレーム244をシート本体11の前後方向後方側へ回動させる。これにより、図23に示されるように、通常のリクライニングモードの状態よりも縦壁250が後方に位置し、底壁248が上方に位置する。
したがって、この状態での底壁248を座部24の座面に当接させると、通常状態に比べてチャイルドシート210がその左右方向を軸方向とする軸周りに後方へ全体的に回動する。さらに、縦壁250を背凭れ102(図22から図24では図示省略)に当接させつつシートバック26を背凭れ102に当接させようとするとシートバック26の上端側が後方へ傾斜する。したがって、この状態でウエビングベルト42により座席22上でチャイルドシート240を固定すると、通常のチャイルドモードの状態に比べてシートバック26の前面が上方へ傾斜した状態でチャイルドシート240が安定する。
このように、本チャイルドシート240では、図22に示される通常のチャイルドモード及び図23に示されるリクライニング状態の何れか一方の状態から他方の状態にチャイルドシート240の姿勢を切り換えるに際して、上記のように、リクライニングフレーム244を後方へ回動させるだけでよく、チャイルドシート240の姿勢の切り替えが極めて容易である。しかも、この切り替えのための構成が簡素であることからコストも安価である。
次に、チャイルドシート240をベビーモードに切り換えるにあたっては、先ず、ロック片264のロック孔268に入り込んだピン本体274を板ばね278の付勢力に抗して押圧し、ロック片264のロック孔268からピン本体274を抜け出させ、ロック片264のロック孔268にピン本体274が入り込むことによるフレーム側連結部256の回動規制状態を解除する。
この状態から、ロック片266のロック孔268にロック片266側のピン本体274が入り込むまでシート側連結部280の軸心及びフレーム側連結部256の軸心の各々を中心にリクライニングフレーム244をシート本体11の前後方向後方側へ回動させ、側壁246の三辺のうち、底壁248及び縦壁250が設けられていない辺の側をシートバックフレーム28の裏面と対向させつつ右側の上部当接脚98及び下部当接脚100と左側の上部当接脚98及び下部当接脚100との間にリクライニングフレーム244を入り込ませる。
これにより、傾斜部111の下側(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間)からリクライニングフレーム244が離脱する。このように、傾斜部111の下側からリクライニングフレーム244が離脱することで、傾斜部111は座部24の座面に接することができる。
傾斜部111が座部24の座面に当接するようにチャイルドシート240を座席22上に載置されることでチャイルドシート240の上下方向上方が座席22の前後方向前方側へ所定角度(例えば、約40度)傾斜し、しかも、チャイルドシート240を安定させることができる。このため、このベビーモードの状態では、チャイルドシート240上で乗員(子供、特に乳児)を寝かせることができる。
ここで、本チャイルドシート240では、このベビーモードの状態で、傾斜部111のみならず底壁248が座部24の座面に接する。このため、チャイルドシート240は座席22上で更に安定する。しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態でチャイルドシート240の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。
このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート240がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート240の前方側への回動を規制できる。
さらに、ベビーモードでは、チャイルドシート240を固定するウエビングベルト42が左右何れか一方の側のベルト通過部104を通過して更に、左右何れか他方の側のベルト通過部108を通過する。ここで、上記のように、右側の上部当接脚98及び下部当接脚100と左側の右側の上部当接脚98及び下部当接脚100との間にはリクライニングフレーム244が入り込んでいる。このため、左右何れか一方の側のベルト通過部104と他方の側のベルト通過部108との間でウエビングベルト42はリクライニングフレーム244とシートバックフレーム28の背面とによりクランプされる。これにより、ウエビングベルトで確実にチャイルドシート240を固定できる。
しかも、前記第2の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態では、サポートレッグ220の調節脚124が座席の前方側で車両のフロアに当接しているため、前方側へチャイルドシート240が回動しようとするとサポートレッグ220がチャイルドシート240の荷重を支える。したがって、これによっても座席22の前方側へのチャイルドシート240の回動を規制できる。
<第5の実施の形態の構成>
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
図27には本発明の第5の実施の形態に係るチャイルドシート310の構成の概略が側面図により示されている。このチャイルドシート310はシート本体11を構成するフレーム12を備えておらず、代わりにシート本体312を構成するフレーム314を備えている。フレーム314は基本的にフレーム12と同じ構成であるが、フレーム12ではその下面側の前後方向中間部より後ろ側に傾斜部111が形成されていたのに対し、フレーム314には傾斜部111が形成されていない。代わりに、フレーム314には傾斜部316が形成されている。
傾斜部316は、脚部20の前端近傍から本体部18の後端部近傍までの間で脚部20を含めた本体部18の下端部に設定されている。傾斜部316はシート本体312の上下方向下方に対して前後方向後方へ向いた傾斜面とされている。この傾斜部316の下側には姿勢保持手段としての台座318が設けられている。台座318は下面に対して上面が平行に形成されておらず、上面は上下方向上方に対して前後方向前方へ向くように傾斜している。この台座318はフレーム314に対してボルト等の締結手段により一体的に固定できるようになっている。
<第5の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
チャイルドモードで本チャイルドシート310を使用する際には、図27に示されるように、シート本体312の上下方向上方に対して前後方向前方に傾斜した方向へ台座318の上面が向くように台座318がシート本体312に固定される。
一方、ベビーモードで本チャイルドシート310を使用する際には、先ず、シート本体312から台座318が取り外され、台座318の上面がシート本体312の上下方向上方に対して前後方向後方へ傾斜した方向へ向くように上下方向を軸方向とする軸周りに台座318が180度回転させられる。この状態で、図28に示されるように、台座318がシート本体312に固定されると共に、支持用挿込孔136にサポートレッグ116のロッド118が挿し込まれる。
さらにチャイルドシート310の前後方向が座席22の前後方向とは反対を向くようにチャイルドシート310が座席22上に載置されて、前記第1の実施の形態に係るチャイルドシート10等と同様にチャイルドシート310にウエビングベルト42が掛け回されてウエビングベルト42の張力でチャイルドシート310が座席22上で固定される。
このように、本チャイルドシート310では、図27に示されるチャイルドモード及び図28に示されるベビーモードの何れか一方の状態から他方の状態にチャイルドシート310の姿勢を切り換えるに際して、上記のように、台座318を前後反対に向けてシート本体312に固定するだけでよく、チャイルドシート310の姿勢の切り替えが極めて容易である。しかも、この切り替えのための構成が簡素であることからコストも安価である。
さらに、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態でチャイルドシート310の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート310がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート310の前方側への回動を規制できる。
しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態では、サポートレッグ116の調節脚124が座席の前方側で車両のフロアに当接しているため、前方側へチャイルドシート310が回動しようとするとサポートレッグ116がチャイルドシート310の荷重を支える。したがって、これによっても座席22の前方側へのチャイルドシート310の回動を規制できる。
<第6の実施の形態の構成>
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
図29には本発明の第6の実施の形態に係るチャイルドシート340の構成の概略が側面図により示されている。この図に示されるように、チャイルドシート340は姿勢保持手段としてのリクライニング調整装置342を備えている。リクライニング調整装置342は持ち上げ部材としての折り畳み脚344を備えている。折り畳み脚344は右側の脚部20と左側の脚部20との間に形成された収納部346に収納されている。折り畳み脚344は収納部346に収納された状態で厚さ方向が上下方向に沿った板状とされており、シート本体11の前後方向に沿った折り畳み脚344の前端側である基端側にはシート本体11の左右方向に沿って長手の支持軸348が貫通配置されている。この支持軸348の両端は左右の脚部20に固定されており、これにより、折り畳み脚344は支持軸348を軸方向とする軸周りに回動可能に支持されている。
この折り畳み脚344は、傾斜部111が座部24の座面に当接した状態でチャイルドシート340が座席22上に載置された際に、収納部346の外側へ所定角度回動した折り畳み脚344の先端側(支持軸348が設けられた側とは反対側)の端部が座部24の座面に当接するように、折り畳み脚344の基端側の端部から先端側の端部までの寸法が設定されている。
また、リクライニング調整装置342は持ち上げ部材としての折り畳み脚350を備えている。折り畳み脚350は傾斜部111にて開口した収納部352に収納されている。折り畳み脚350は収納部352に収納された状態で傾斜部111の向き(すなわち、シート本体11の上下方向下方に対してシート本体11の前後方向後方へ所定角度傾斜した向き)に厚さ方向が沿った板状とされており、シート本体11の前後方向に沿った折り畳み脚350の後端側である基端側にはシート本体11の左右方向に沿って長手の支持軸354が貫通配置されている。
この支持軸354の両端は左右のシートクッションフレーム16の本体部18に固定されており、これにより、折り畳み脚350は支持軸354を軸方向とする軸周りに回動可能に支持されている。この折り畳み脚350は、脚部20の下端部が座部24の座面に当接した状態でチャイルドシート340が座席22上に載置された際に、収納部352の外側へ所定角度回動した折り畳み脚350の先端側(支持軸354が設けられた側とは反対側)の端部が座部24の座面に当接するように、折り畳み脚350の基端側の端部から先端側の端部までの寸法が設定されている。
<第6の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
チャイルドモードで本チャイルドシート340を使用する際には、収納部352に収納されている折り畳み脚350が支持軸354を軸に収納部352の外側へ向けて回動させられる。この状態で、図29に示されるように、折り畳み脚350の先端部(支持軸354とは反対側の端部)と脚部20とが座部24の座面に接するように座席22上にチャイルドシート340が載置される。この状態では収納部352の外側に折り畳み脚350が位置し、その先端部が座部24の座面に接しているため、座部24の座面に傾斜部111が接しない。この状態で、前記第1の実施の形態に係るチャイルドシート10と同様にウエビングベルト42がチャイルドシート340に掛け回され、チャイルドシート340が座席22に固定される。
一方、ベビーモードで本チャイルドシート340を使用する際には、折り畳み脚350が収納部352に収納され、代わりに収納部346に収納されている折り畳み脚344が支持軸348を軸に収納部346の外側へ向けて回動させられる。この状態で、図30に示されるように、シート本体11の前後方向が座席22の前後方向とは反対方向へ向けられると共に、支持用挿込孔136にサポートレッグ116のロッド118が挿し込まれる。この状態で、折り畳み脚344の先端部(支持軸348とは反対側の端部)と傾斜部111とが座部24の座面に接するように座席22上にチャイルドシート340が載置される。
このように、折り畳み脚350が収納部352に収納されることで傾斜部111が座部24の座面に接することができ、折り畳み脚344の先端部と傾斜部111が座部24の座面に当接するようにチャイルドシート340を座席22上に載置されることでチャイルドシート340の上下方向上方が座席22の前後方向前方側へ所定角度(例えば、約40度)傾斜し、しかも、チャイルドシート340を安定させることができる。このため、このベビーモードの状態では、チャイルドシート340上で乗員(子供、特に乳児)を寝かせることができる。
このように、本チャイルドシート340では、図29に示されるチャイルドモード及び図30に示されるベビーモードの何れか一方の状態から他方の状態にチャイルドシート340の姿勢を切り換えるに際して、上記のように、折り畳み脚344や折り畳み脚350を回動させるだけでよく、チャイルドシート340の姿勢の切り替えが極めて容易である。しかも、この切り替えのための構成が簡素であることからコストも安価である。
しかも、チャイルドモードでは脚部20のみならず折り畳み脚350の先端部が座部24の座面に接し、ベビーモードでは傾斜部111のみならず折り畳み脚344の先端部が座部24の座面に接するようにチャイルドシート340が座席22上に載置される。このため、チャイルドシート340を座席22上で安定させることができる。
さらに、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態でチャイルドシート340の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート340がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート340の前方側への回動を規制できる。
しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態では、サポートレッグ116の調節脚124が座席の前方側で車両のフロアに当接しているため、前方側へチャイルドシート340が回動しようとするとサポートレッグ116がチャイルドシート340の荷重を支える。したがって、これによっても座席22の前方側へのチャイルドシート340の回動を規制できる。
<第7の実施の形態の構成>
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
図31には本発明の第7の実施の形態に係るチャイルドシート380の構成の概略が側面図により示されている。このチャイルドシート380はリクライニング調整装置112を備えておらず、代わりに姿勢保持手段としてのリクライニング調整装置382を備えている。リクライニング調整装置382は持ち上げ部材としてのリクライニングフレーム384を備えている。リクライニングフレーム384は軸方向がシート本体11の左右方向に沿い、且つ、軸方向両端面の形状が略二等辺三角形の三角状とされている。
このリクライニングフレーム384は二等辺三角形とされた外周部を構成する三辺のうち、長さが概ね等しい二辺とは別の一辺の側の面である対向面386が傾斜部111と対向するように設けられており、この状態では残る二辺のうちの一辺の側の面である底面388がシート本体11の上下方向下方を向き、他の一辺の側の面である背面390が概ねシート本体11の後方を向く。
シート本体11の前後方向に沿った底面388の前端部近傍には連結ベルト392の一端が固定されている。連結ベルト392の他端は本体部18の後端部近傍でシート本体11の上下方向を軸方向とする軸周りにシート本体11に対して回動自在に本体部18に取り付けられている。
<第7の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
図31に示されるように、チャイルドモードで本チャイルドシート380を使用する際には、チャイルドシート380は傾斜部111の下側にリクライニングフレーム384が配置される(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間にリクライニングフレーム384が介在する)。このため、この状態ではリクライニングフレーム384の底面388が座部24の座面に接するものの傾斜部111が座部24の座面に接することはない。
一方、ベビーモードで本チャイルドシート380を使用する際には、連結ベルト392の他端を中心にしてシート本体11の上下方向を軸方向とする軸周りにリクライニングフレーム384が回動させられ、脚部20の下端部と対向面386とが対向する状態で脚部20の下側にリクライニングフレーム384が配置される。これにより、傾斜部111の下側(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間)からリクライニングフレーム384が離脱する。
このように、傾斜部111の下側からリクライニングフレーム384が離脱することで、傾斜部111は座部24の座面に接することができる。この状態で、図32に示されるように、支持用挿込孔136にサポートレッグ116のロッド118が挿し込まれ、更に、傾斜部111が座部24の座面に当接するようにチャイルドシート380を座席22上に載置される。これにより、チャイルドシート380の上下方向上方が座席22の前後方向前方側へ所定角度(例えば、約40度)傾斜し、しかも、チャイルドシート380を安定させることができる。このため、このベビーモードの状態では、チャイルドシート380上で乗員(子供、特に乳児)を寝かせることができる。
このように、本チャイルドシート380では、図31に示されるチャイルドモード及び図32に示されるベビーモードの何れか一方の状態から他方の状態にチャイルドシート380の姿勢を切り換えるに際して、上記のように、連結ベルト392の他端側を中心にリクライニングフレーム384を回動させるだけでよく、チャイルドシート380の姿勢の切り替えが極めて容易である。しかも、この切り替えのための構成が簡素であることからコストも安価である。
また、この状態では、傾斜部111のみならず背面390が座部24の座面に接する。このため、チャイルドシート380は座席22上で更に安定する。しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態でチャイルドシート380の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート380がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート380の前方側への回動を規制できる。
しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態では、サポートレッグ116の調節脚124が座席の前方側で車両のフロアに当接しているため、前方側へチャイルドシート380が回動しようとするとサポートレッグ116がチャイルドシート380の荷重を支える。したがって、これによっても座席22の前方側へのチャイルドシート380の回動を規制できる。
<第8の実施の形態の構成>
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。
図33には本発明の第8の実施の形態に係るチャイルドシート410の構成の概略が側面図により示されている。このチャイルドシート410はリクライニング調整装置112を備えておらず、代わりに姿勢保持手段としてのリクライニング調整装置412を備えている。リクライニング調整装置412は持ち上げ部材を構成する略平板状のリクライニングプレート414を備えている。このリクライニングプレート414に対応してシートクッションフレーム16には収納部416が形成されている。
収納部416は傾斜部111にて開口するように形成されており、リクライニングプレート414の厚さ方向が傾斜部111と略同じ方向を向いた状態で収納部416の内側にリクライニングプレート414を収納できるようになっている。収納部416の脚部20側では、軸方向がシート本体11の左右方向に沿った支持シャフト418が設けられている。
支持シャフト418はその軸方向両端部が本体部18に固定されており、軸方向中間部でリクライニングプレート414を回動自在に支持している。また、傾斜部111の上端側では収納部416の内側に支持シャフト420が設けられている。支持シャフト420はその軸方向がシート本体11の左右方向に沿っており、両端部は本体部18に固定されている。
支持シャフト420の軸方向中間部にはリクライニングプレート414と共に持ち上げ部材を構成するストッパ422の基端部が支持シャフト420を中心に回動可能に支持されている。このストッパ422の先端(支持シャフト420に支持された側とは反対側の端部)に対応して、リクライニングプレート414の先端(支持シャフト418に支持された側とは反対側の端部)には係合部424が形成されている。
係合部424ではリクライニングプレート414が支持シャフト418の側へ折り返されるように湾曲しており、この係合部424にストッパ422の先端が係合すると、係合部424を介して支持シャフト418とは反対側へストッパ422の先端側の変位するようなストッパ422の回動が規制される。さらに、係合部424にストッパ422の先端が係合した状態では、リクライニングプレート414の厚さ方向が概ねシート本体11の上下方向に沿うように基端から先端までのリクライニングプレート414の長さや基端から先端までのストッパ422の長さ、更には、支持シャフト418と支持シャフト420との間隔が設定されている。
<第8の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
チャイルドモードで本チャイルドシート410を使用する際には、支持シャフト418を軸に収納部416の外側へ向けてリクライニングプレート414を回動させる。この状態で、更に、支持シャフト420を軸に収納部416の外側へ向けてストッパ422を回動させる。次いで、係合部424にストッパ422の先端を係合させると、それ以上のストッパ422の回動が規制されると共に、収納部416の側へのリクライニングプレート414の回動が規制される。
図33に示されるように、この状態で、チャイルドシート410が座席22上に載置され、前記第1の実施の形態に係るチャイルドシート10と同様にウエビングベルト42がチャイルドシート410に掛け回されてウエビングベルト42の張力により座席22上でチャイルドシート410が固定される。この状態では、傾斜部111の下側にリクライニングプレート414が配置される(すなわち、傾斜部111と座部24の座面との間にリクライニングプレート414が介在する)ため、この状態ではリクライニングプレート414が座部24の座面に接するものの傾斜部111が座部24の座面に接することはない。
一方、ベビーモードで本チャイルドシート410を使用する際には、一旦係合部424がストッパ422の先端から離間する向きに支持シャフト418を軸にリクライニングプレート414が回動させられ、これにより、ストッパ422の先端と係合部424との係合が解除される。次いで、この状態から収納部416の内側へ向けて支持シャフト420を軸にストッパ422が回動させられて収納部416の内側にストッパ422が収納される。次に、支持シャフト418を軸に収納部416の内側へ向けてリクライニングプレート414が回動させられて収納部416の内側にリクライニングプレート414が収納される。
このように、リクライニングプレート414とストッパ422との双方が収納部416に収納された状態では、傾斜部111が座部24の座面に接することができる。図34に示されるように、このようにリクライニングプレート414とストッパ422との双方を収納部416に収納すると共に、支持用挿込孔136にサポートレッグ116のロッド118が挿し込まれる。さらに、シート本体11の前後方向を座席22の前後方向とは反対に向けて傾斜部111が座部24の座面に当接するようにチャイルドシート410が座席22上に載置される。これにより、チャイルドシート410の上下方向上方が座席22の前後方向前方側へ所定角度(例えば、約40度)傾斜し、しかも、チャイルドシート410を安定させることができる。このため、このベビーモードの状態では、チャイルドシート410上で乗員(子供、特に乳児)を寝かせることができる。
このように、本チャイルドシート410では、図33に示されるチャイルドモード及び図34に示されるベビーモードの何れか一方の状態から他方の状態にチャイルドシート410の姿勢を切り換えるに際して、上記のように、リクライニングプレート414やストッパ422を回動させるだけでよく、チャイルドシート410の姿勢の切り替えが極めて容易である。しかも、この切り替えのための構成が簡素であることからコストも安価である。
また、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態でチャイルドシート410の全体的な重心の位置よりもシート本体11の上下方向上方側にベルト通過部104やベルト装着部106の位置が設定されている。このため、車両急減速時の慣性でチャイルドシート410がシート本体11の左右方向を軸方向とする軸周りに前方側へ回動しようとした場合、ベルト装着部106に装着されたウエビングベルト42でシート本体11、特に、シートバック26の上部を保持してチャイルドシート410の前方側への回動を規制できる。
しかも、前記第1の実施の形態と同様に、ベビーモードの状態では、サポートレッグ116の調節脚124が座席の前方側で車両のフロアに当接しているため、前方側へチャイルドシート410が回動しようとするとサポートレッグ116がチャイルドシート410の荷重を支える。したがって、これによっても座席22の前方側へのチャイルドシート410の回動を規制できる。
本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートの前方側からの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 座席の後方シート本体を傾けて取り付けた状態での図2に対応した側面図である。 座席の後方へシート本体の前方を向けて取り付けた状態での図2に対応した側面図である。 張力調整装置の斜視図である。 張力調整装置を分解した状態での正面図である。 (A)は可動部が初期位置にある状態での正面図で、(B)は可動部が最も移動した状態での正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートの後方側からの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートに適用したリクライニング調整手段(リクライニング調整装置)の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートに適用したリクライニング調整手段(リクライニング調整装置)を構成するリクライニングフレームの平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートに適用したリクライニング調整手段(リクライニング調整装置)の側面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチャイルドシートに適用したリクライニング調整手段(リクライニング調整装置)の正面断面図である。 変形部(脆弱部)を拡大したサポートレッグ本体の拡大側面図である。 変形部(脆弱部)の変形例を示す図13に対応した拡大側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るチャイルドシートに適用したリクライニング調整手段(リクライニング調整装置)の要部の斜視図である。 リクライニングモードの状態を示す図15に対応した側面図である。 ベビーモードの状態を示す図15に対応した側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 チャイルドモードでのシート本体の傾斜状態を示す図19に対応した側面図である。 ベビーモードでのシート本体の傾斜状態を示す図19に対応した側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 チャイルドモードでのシート本体の傾斜状態を示す図22に対応した側面図である。 ベビーモードでのシート本体の傾斜状態を示す図22に対応した側面図である。 姿勢保持手段(リクライニング調整装置)のロック機構の構成を示す平面図である。 図25の26−26線に沿った断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 ベビーモードでのシート本体の傾斜状態を示す図27に対応した側面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 ベビーモードでのシート本体の傾斜状態を示す図29に対応した側面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 ベビーモードでのシート本体の傾斜状態を示す図31に対応した側面図である。 本発明の第8の実施の形態に係るチャイルドシートの側面図である。 ベビーモードでのシート本体の傾斜状態を示す図33に対応した側面図である。
符号の説明
10 チャイルドシート
11 シート本体
22 座席
106 ベルト装着部(ベルト係合部)
112 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
114 リクライニングフレーム(持ち上げ部材)
116 サポートレッグ(回動規制手段)
180 チャイルドシート
182 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
184 リクライニングフレーム(持ち上げ部材)
210 チャイルドシート
212 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
214 リクライニングフレーム(持ち上げ部材)
220 サポートレッグ(回動規制手段)
240 チャイルドシート
242 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
244 リクライニングフレーム(持ち上げ部材)
310 チャイルドシート
312 シート本体
318 台座(姿勢保持手段)
340 チャイルドシート
342 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
344 折り畳み脚(持ち上げ部材)
350 折り畳み脚(持ち上げ部材)
380 チャイルドシート
382 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
384 リクライニングフレーム(持ち上げ部材)
410 チャイルドシート
412 リクライニング調整装置(姿勢保持手段)
414 リクライニングプレート(持ち上げ部材)
422 ストッパ(持ち上げ部材)

Claims (2)

  1. シート本体の前方が座席の前方へ向けられて前記座席上に前記シート本体が載置された前向き載置状態及び前記シート本体の前方が前記座席の後方へ向けられて前記座席上に前記シート本体が載置された後ろ向き載置状態の何れの状態でも、シートベルト装置のウエビングベルトを前記シート本体に掛け回して前記座席上で前記シート本体を固定可能なチャイルドシートであって、
    前記シート本体のシートバックの前面が前記シート本体の前方又は前記シート本体の前方に対して前記シート本体の上下方向に所定角度傾斜した向きを向く前記シート本体の非傾斜状態及び当該非傾斜状態よりも更に前記シートバックの前面が前記シート本体の前方に対して上方へ所定角度傾斜した方向を向いた前記シート本体の傾斜状態の何れかの一方の状態から前記何れかの他方の状態に切り替えが可能な姿勢保持手段と、
    前記傾斜状態で且つ前記後ろ向き載置の状態で前記シート本体に直接、又は、前記姿勢保持手段を介して間接的に前記シート本体に連結されると共に、前記座席の前方側で下端部が車両床部に当接し、前記シート本体の左右方向を軸方向とする軸周りに前記座席の前方側へ前記シート本体が回動することを規制する回動規制手段と、
    前記傾斜状態での前記姿勢保持手段を含めた前記シート本体の重心位置よりも上側で且つ前記シート本体の背面に、前記ウエビングベルトが前記シート本体の左右方向に通過可能に形成され、前記ウエビングベルトが通過することで前記ウエビングベルトによる前記シート本体の保持が可能なベルト係合部と、
    を備えるチャイルドシート。
  2. 前記シート本体の前後方向に沿った前記シート本体の中間部よりも前側及び後側の少なくとも何れか一方の側で前記シート本体と前記座席の座面との間に介在可能に設けられ、前記シート本体と前記座席の座面との間に介在した状態では、前記何れか一方の側を前記座面よりも上方に持ち上げた状態で保持すると共に、前記シート本体に対する上方への移動又は前記シート本体と前記座面との間から離脱する移動により前記持ち上げた状態よりも前記何れか一方の側を前記座面に接近させる持ち上げ部材を含めて姿勢保持手段を構成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
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