JP2009166004A - 濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】濾過装置10には、回転式ドラム11と、自動調芯ベアリング43と、回動軸14と、がドラムセット30として一体的に配設され、該ドラムセット30は、左右幅をドラムハウジング12の左右幅より短く形成されるとともに、該ドラムハウジング12外部から前記回動軸14が軸支されて着脱可能に支持され、前記自動調芯ベアリング43及び前記回動軸14の内径側に、前記回転式ドラム11を透過した後の濾液の排出路14bが形成され、前記回転式ドラム11に備えられるドラムスプロケット41は、2分割又は3分割して前記回転式ドラム11と着脱可能に構成される。
【選択図】図2
Description
図1は本発明に係る濾過装置の回転式ドラムの部分を示す概略側面図である。
図2は図1における回転式ドラムのX−X線断面図である。
図3は同じく回転式ドラムの平面図である。
図4は回転式ドラムの取付状態を示した正面断面図である。
図5はドラムスプロケットの取付状態を示した側面図である。
図6はドラムフィルタの取付状態を示した側面図である。
図7は別実施例に係る回転式ドラムの断面図である。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
まず、本発明の実施例1に係る濾過装置10の構成について、図1を用いて説明する。図1は本発明に係る濾過装置10における、回転式ドラム11部分を示す概略側面図である。本明細書では便宜上、図2における右側を右側方、左側を左側方とし、紙面手前側を前方、奥行側を後方として説明する。即ち、図1は濾過装置10を左側方から見た図である。
また、回転式ドラム11は後述するように複数の固定部材及びボルトを使用して貯蔵槽107内部に固設される。該回転式ドラム11の外周面において装着されている所望の濾過能力の番手であるドラムフィルタ20は、交換できるように配設されている。
次に、回転式ドラム11周辺の詳細な構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は図1における回転式ドラム11のX−X線断面図、図3は同じく回転式ドラム11の平面図である。
回転式ドラム11は、内側固定部材44a・44a、外側固定部材44b・44b、ドラムスプロケット(ドラム従動ホイール)41・41、ドラムフィルタ20・20等によって略円筒形状で略左右対称に構成されており、大径の自動調芯ベアリング43・43を介して回動軸14・14に軸支されている。内側固定部材44a及び外側固定部材44bの総称として、固定部材44とする。
また、左右の該回動軸14・14の間には複数本の連結杆14a・14a・・・が架渡されて、該回動軸14・14と該連結杆14a・14a・・・のそれぞれとが溶接されて固着される。
なお、該回動軸14・14は一つの長円筒状部材に開口部あるいは複数の流入孔を設けて構成することも可能である。
そして、該回動軸14・14と連結された左右のドラムスプロケット41・41の間に、前記被濾過切削液Wを濾過するドラムフィルタ20・20が円筒状に配設される。このようにして、前記回動軸14・14の外周面に、前記自動調芯ベアリング43・43を介して回転式ドラム11が配設されるのである。
次に、回転式ドラム11の取付方法について、図4を参照しながら説明する。図4は回転式ドラム11の取付状態を示した正面断面図である。
また、軸受として自動調芯ベアリング43・43を用いているため、回動軸14・14等の製作誤差を該自動調芯ベアリング43・43で補正し、軸芯精度を確保することができる。
前記自動調芯ベアリング43・43及び前記回動軸14・14の内径側には、前記回転式ドラム11のドラムフィルタ20を透過した後の濾液の排出路14b・14bが形成される(図2参照)。
つまり、略円筒形状部材にて構成され、前記自動調芯ベアリング43・43に内嵌される回動軸14・14の内周に形成される管路を、前記ドラムフィルタ20を透過した後の濾液を、前記ドラムハウジング12の両側方へ排出する排出路14b・14bとして用いている。
これにより、該ドラムフィルタ20を透過した浄化切削液は、該自動調芯ベアリング43・43及び前記回動軸14・14の内径側の排出路14b・14bを通じて、回転式ドラム11及びドラムハウジング12から排出されるのである。
また、前記回転式ドラム11の交換作業においても、構造が簡素なために作業が簡易となり、交換作業を短時間で行うことができる。さらに、適切な時期に回転式ドラム11の交換を行うことが可能となり、回転式ドラム11の耐用期間を延ばし、長寿命化を図ることができる。
次に、ドラムスプロケット41の取付方法について、図5を参照しながら説明する。図5はドラムスプロケットの取付状態を示した側面図である。
該ドラムスプロケット41は、ドラムスプロケット41a及びドラムスプロケット41bに2分割して、前記回転式ドラム11の固定部材44と着脱可能に構成される。即ち、ドラムスプロケット41の分割片であるドラムスプロケット41a及びドラムスプロケット41bは、それぞれを締結するボルトを取外すことによって、別々に回転式ドラム11に取付け・取外しをすることが可能となるのである。なお、本実施例ではドラムスプロケット41は2分割する構成であるが、3分割以上の複数片に分割して構成することも可能である。
具体的には、例えば片側のドラムスプロケット41aを左右チェーン110・111と歯合させた状態のままで、別のドラムスプロケット41bを回転式ドラム11より取外し、さらにドラムスプロケット41aに連結される回転式ドラム11を交換し、再びドラムスプロケット41bを回転式ドラム11に取付けることにより、左右チェーン110・111をドラムスプロケット41aから分離することなく、回転式ドラム11の交換を行うことができるのである。
次に、ドラムフィルタ20の取付方法について、図6を参照しながら説明する。図6はドラムフィルタ20の取付状態を示した側面図である。
該ドラムフィルタ20は、例えばステンレス等の金属線を格子網状に形成した平面状の部材であり、ドラムスプロケット41に取付ける際は、作業者が矢印H・Hの方向に力を加えることにより、半円筒状に湾曲させることができる。このように、ドラムフィルタ20を2枚隣接してドラムスプロケット41・41間に配設することにより、一つの円筒状の、回転式ドラム11におけるドラムフィルタ20を形成するのである。
なお、本実施例では該ドラムフィルタ20は2枚を一組として回転式ドラム11に配設される構成としているが、その枚数は3枚以上を配設する構成にすることも可能であり、2枚に限定されるものではない。
このように構成することにより、被濾過切削液Wをドラムフィルタ20の半径方向内側に侵入させることなく、また貯蔵槽107より被濾過切削液Wを抜き出さずにドラムフィルタ20を交換することができるのである。
この場合、ドラムフィルタ20は2枚を一組として構成したときは、被濾過切削液Wの液面Lを、回転式ドラム11の上下中央よりも低くする必要があるが、ドラムフィルタ20を3枚以上にして回転式ドラム11を構成したときは、被濾過切削液Wの液面Lが回転式ドラム11の上下中央よりも高くてもドラムフィルタ20の交換が可能となる。
次に、濾過装置10の別実施例について、図7を参照しながら説明する。図7は別実施例に係る回転式ドラム11の断面図である。
本実施例に係る濾過装置10については、前述の濾過装置10の構成に加えて前記ドラムフィルタ20よりも半径方向外側に、該ドラムフィルタ20を保護するためのプレフィルタ24・24が配設されている。該プレフィルタ24・24はドラムフィルタ20より目の粗い格子で形成され、大きな粒子の切削片Pを除去することにより、ドラムフィルタ20の消耗を抑え、耐用期間を長くすることができる。
11 回転式ドラム
12 ドラムハウジング
14 回動軸
14b 排出路
20 ドラムフィルタ
41 ドラムスプロケット
43 自動調芯ベアリング
44 固定部材
45 ドラム固定ブラケット
Claims (3)
- 固形物を含んだ汚濁液を濾過するためのドラムフィルタが配設された回転式ドラムと、
前記回転式ドラムを、自動調芯ベアリングを介して軸支する回動軸と、がドラムハウジング内に収納される濾過装置であって、
該濾過装置には、前記回転式ドラムと、前記回動軸と、がドラムセットとして一体的に配設され、
該ドラムセットは、左右幅を前記ドラムハウジングの左右幅より短く形成されるとともに、該ドラムハウジング外部から前記回動軸が軸支されることにより、ドラムハウジングに対して着脱可能に支持されている、
ことを特徴とする、濾過装置。 - 前記回動軸は、前記自動調芯ベアリングに内嵌される略円筒形状部材であり、
前記自動調芯ベアリングおよび回動軸は、前記回転式ドラムの両端部に配置され、
前記回動軸内の管路を、
前記ドラムフィルタを透過した後の濾液を、前記ドラムハウジングの両側方へ排出する排出路として用いた、
ことを特徴とする、請求項1に記載の濾過装置。 - 前記回転式ドラムはチェーン駆動又はベルト駆動のためのドラム従動ホイールを備え、
該ドラム従動ホイールは、円周方向へ複数の分割片に分割して構成され、
前記各分割片は前記回転式ドラムに対して着脱可能に構成される、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の濾過装置。
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