JP2009165336A

JP2009165336A - ポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法

Info

Publication number: JP2009165336A
Application number: JP2008167622A
Authority: JP
Inventors: Se-Won Kwon; セウォンクォン
Original assignee: Daewon Electric Co Ltd
Current assignee: Daewon Electric Co Ltd
Priority date: 2007-12-28
Filing date: 2008-06-26
Publication date: 2009-07-23
Also published as: US20090169309A1; WO2009084778A1; CN101471548A; US7814725B2; CN101471548B; KR100815836B1

Abstract

【課題】全ての条件下で電柱の取り替え作業を効率的で安全に実行すること。
【解決手段】オーガクレーン１００のブーム１０１の端部にポールクランプ１０を連結する工程と；ポールクランプ１０を取り替える電柱１１０に移動させて電柱に固着する工程と；ポールクラッシャー２０をポールクランプ１０の下部に装着する工程と；ポールクラッシャー２０を回転させながら電柱１１０のコンクリート部分を破砕する工程と；電柱内の鉄筋１１１を切断する工程と；腕金１１２及び電線１１３を備える切断した上側の電柱をポールクランプ１０で維持した状態で、取り替える下側の電柱を除去する工程と；新しい電柱１２０を立設する工程と；腕金１１２及び電線１１３を新設電柱１２０に移設する工程とを含む。
【選択図】図１

Description

本発明は、架空配電線路の電柱をメンテナンスする過程で、既存の老朽電柱を撤去して新設電柱を施工するための電柱の無停電取り替え施工法に関するもので、特にオーガクレーンに装着したポールクランプを使用して電柱の上部を固定し、別のポールクラッシャーを使用して取り替える電柱の所定部分を切断し、切断した下側の電柱を撤去した後、新設電柱をその位置に立設することによって、撤去する電柱の腕金及び電線などを別途の仮移線作業なしで直ちに新設電柱に無停電に移設でき、作業安全性に優れ、電柱の取り替え作業を迅速で効果的に実行できるポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法に関するものである。

現行架空配電線路をメンテナンスするにおいて、車両衝突などによる電柱の破壊や老朽化により電柱を取り替える仕事が頻繁に発生している。このような場合、撤去する電柱の近隣に新しい電柱を立てて、電線移線機構を利用した無停電工法により撤去電柱に設けられた腕金や電線などを新しい電柱に移す方法で作業を行う。

すなわち、鉄筋及びコンクリートにより垂直長手方向に養生されたコンクリート電柱に車両などが衝突する事故が発生する場合、当該衝突部位が破損したり電柱自体が折曲するなどの問題が発生する。また、コンクリート材質の耐久年限を過ぎた場合には急速に老朽化が進行するので、この場合にも新しい電柱に取り替える施工が必要である。

電柱を取り替える時、撤去する電柱近くに新設電柱を立てることができない場合には、撤去する電柱のあった位置に新設電柱を立てなければならない。この時は前述した電線移線機構を利用した無停電工法による施工が不可能であるため、仮支持装置を利用した無停電工法やバイパスケーブルを利用した臨時送電工法を適用して施工している。

この時、取り替える電柱を無停電で施工しようとする場合、撤去する電柱の近隣に新しい電柱を立てることができる場合には電線移線機構を利用した無停電工法などを適用するのに特別な問題がない。しかし、撤去する電柱が立っているその位置に新しい電柱を立てなければならない場合には電線移線機構を利用した無停電工法を適用できない。このような場合には対応する仮支持装置を利用した無停電工法を適用できるが、この工法は電線をオーガクレーンに付着した絶縁仮腕木からなる仮支持装置に無停電で臨時に移し、電柱を取り替えた後また新設電柱に電線を移線しなければならないため、非経済的、且つ非効率的である。このような問題以外にも、この工法を適用することにおいて、直線電柱だけに制限する限界があり、直線電柱以外の他の形態の電柱に対しては仮支持装置の許容引長荷重を超過して対応することが不可能な問題がある。

このような問題によってやむをえずバイパスケーブルを利用した臨時送電工法を適用して施工する。しかしこの工法は多くの工事費用が必要であり、装備などの道路占有により交通の疎通に支障を与え、歩行者及び作業者の安全に危険を与えるなどの多くの問題を内在している。

さらに、前述したような電柱の無停電取り替え施工時には、作業を行う現場の与件上やむをえず撤去する電柱が立っている場に新しい電柱を立てなければならない場合が発生する。このような場合には仮支持装置を利用した無停電工法やバイパスケーブルを利用した臨時送電工法を適用した。しかし、仮支持装置を利用した工法は傾斜した場所では絶縁仮腕木からなる仮支持装置の許容引長荷重を超過して直線電柱だけに制限的に適用できる問題点があって、バイパスケーブルを利用した臨時送電工法は前述した様々な問題点を相変らず持っている。結局、前述した二つの工法は全て共架した通信設備を当日移設することができない場合には、その適用が不可能である。

すなわち、電柱を取り替える施工のための最も一般的な施工形態である無停電取り替え施工法は、取り替える電柱の一側に新しい電柱を施工した状態で電線移線機構を利用した無停電工法で撤去する電柱に設けられた腕金や電線などを新設電柱に移設する過程を経て、腕金や電線の移設が完了した状態で撤去する電柱を地面から除去して施工を完了する一連の作業過程を含む。

しかし、既存の電柱が立てられた隣接周辺に建物や構造物が立っていて新しい電柱を立てる空間を確保することができず、地盤や地面の掘削が難しい場合にもやはり新しい電柱を立てる空間を確保することができない。

したがって、従来にはこのように新しい電柱を立てる空間を十分に確保することができない場合には、前述した問題点を内在したまま仮支持装置を利用した工法及びバイパスケーブルを適用して工事を実行する。また、前述の二つの工法は全て共架した通信設備の当日移設ができない場合にはこれらの工法を適用するのが不可能であるため、電柱の老朽による取り替え時期が過ぎたにもかかわらず、該当老朽電柱を取り替えることができなくてそのまま放置する。その結果、台風を含む様々な自然災害により電柱の破損及び崩壊などの危険に露出されている実情である。

そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、取り替えようとする電柱周辺の建築物や構造物及び地盤の干渉や影響なく、全ての条件下で電柱の取り替え作業を効率的で安全に実行することが可能な、新規かつ改良されたポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法を提供することにある。

上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、オーガクレーンのブームの端部に油圧により作動可能なポールクランプを連結するポールクランプ連結工程と；ポールクランプを取り替える電柱に移動させて電柱に固着する電柱装着工程と；活線バケット車を利用してポールクラッシャーをポールクランプの下部に装着するポールクラッシャー装着工程と；ポールクラッシャーを回転させながら電柱のコンクリート部分を破砕する電柱破砕工程と；ポールクラッシャーの除去後、電柱内の鉄筋を切断する電柱切断工程と；腕金及び電線を備える切断した上側の電柱をポールクランプで維持した状態で、取り替える下側の電柱を除去する電柱除去工程と；取り替える老朽電柱を除去した位置に新しい電柱を立設する新設電柱立設工程と；取り替える老朽電柱に設けられた腕金及び電線を新設電柱に移設する線路無停電移設工程と；を含むことを特徴とする、ポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法が提供される。

上記構成によれば、オーガクレーンのブームの端部に装着されて油圧により作動するポールクランプ及び、これとは別に活線バケット車により電柱上に締結されるポールクラッシャーを備え、オーガクレーンに装着したポールクランプによって撤去する電柱を堅固にクランプし、活線バケット車から供給される油圧により作動するポールクラッシャーによって電柱の一部を粉砕して切断することによって、オーガクレーンを利用して腕金や電線などを無停電で維持した状態で既存電柱を撤去した後、その場に新しい電柱を立てて既存電柱の腕金や電線を無停電で新設電柱に移設できる。従って、取り替えようとする電柱周辺の建築物や構造物及び地盤の干渉や影響なく、全ての条件下で電柱の取り替え作業を効率的で安全に実行できるポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法を提供することができる。

ここで、前記ポールクランプはオーガクレーンから伝達される圧油により張力が調節される結束チェーンを備え、結束チェーンを電柱の外周に巻いて固定した状態で、前記結束チェーンの油圧結束力により取り替える電柱上に前記ポールクランプを堅固に装着するものであってもよい。

また、前記ポールクラッシャーは油圧により作動するインパクタを備え、インパクタの作動により電柱に向かって出没する破砕軸によってポールクラッシャー装着部内の電柱のコンクリート部分を破砕するものであってもよい。

本発明のポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法によれば、老朽したり破損した既存の電柱を無停電で取り替える施工の場合、既存電柱が立っているその場に新設電柱をそのまま立設することができ、場所や空間の制約がある場所でも非常に効果的に施工できる。また、既存電柱から新設電柱に腕金や電線をそのまま移す方式で移設作業が進行されるので非常に安全に施工することができ、オーガクレーンに装着されたポールクランプと活線バケット車を利用したポールクラッシャーの使用によって電柱の無停電取り替え施工がより一層迅速で、且つ便利に行うことができる。したがって、作業が効率的であり、安全に無停電が可能な作業範囲の拡大により電力品質が向上する利点がある。

以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

本発明の一実施形態は、破損したり老朽化によって取り替える電柱の無停電取り替え施工法に関するもので、これは撤去する電柱が立っている位置にそのまま新しい電柱を立設する無停電方式の新しい工法である。

本実施形態の無停電取り替え施工法において、図１に示すように、オーガクレーン１００のブーム１０１の端部に別のポールクランプ１０を装着し、オーガクレーン１００から供給される油圧によりポールクランプ１０を作動させる。また、ポールクランプ１０に設けられた結束チェーン１１は油圧により作動して取り替える老朽電柱１１０を堅固に結束する役割をする。

すなわち、オーガクレーン１００を老朽電柱１１０の一側近くに移動させた状態で、ブーム１０１の長さを調節してブーム１０１の端部に装着したポールクランプ１０を老朽電柱１１０の所定部分に位置させる。

このような状態でポールクランプ１０の結束チェーン１１を老朽電柱１１０に巻いて固定させ、オーがクレーン１００から供給された圧油を利用して結束チェーン１１を引き付けることによって、図２に示すように、ポールクランプ１０を老朽電柱１１０に堅固に固定する。

また、老朽電柱１１０がオーガクレーン１００により堅固に固定された状態が確認されると、ポールクランプ１０より下部位置の電柱に図３に示すように、別のポールクラッシャー２０を装着する。ポールクランプ１０は別の活線バケット車１０２を利用して重量物であるポールクラッシャー２０を電柱側に移動させた状態で、これを切断しようとする老朽電柱１１０の所定外周面に装着する。

この時、ポールクラッシャー２０は分割結合構造を有しており、外部から供給される圧油により作動するインパクタ２１を備える。したがって、切断しようとする老朽電柱１１０にポールクラッシャー２０を装着した状態でインパクタ２１に圧油が供給されると、インパクタ２１は破砕軸２２を老朽電柱１１０に向かって瞬間的に突出させて電柱をインパクトするようになり、破砕軸２２により打撃される老朽電柱１１０のコンクリートは図４に示すように破砕するようになる。

したがって、ポールクラッシャー２０を老朽電柱１１０の外周に沿って回転しながらインパクタ２１を作動させると、破砕軸２２により老朽電柱１１０の当該部分のコンクリートが完全に破砕される。

特に、ポールクラッシャー２０により老朽電柱１１０の切断しようとする部分が破砕されると、鉄筋及びコンクリートで作られた老朽電柱１１０にはコンクリートが除去されると共に、鉄筋１１１だけが残って外部に露出される。残った鉄筋１１１は図５に示すように、溶接トーチやその他の切断手段を利用して切断する。

したがって、ポールクラッシャー２０及び溶接トーチを使用して老朽電柱１１０のコンクリートと鉄筋を完全に切断した状態で、図６に示すようにオーガクレーン１００を作動させてブーム１０１の端部に装着したポールクランプ１０により掴んでいた切断した上側の電柱を持ち上げた後、新設電柱の設置作業を妨害しない近い位置に移動させて待機する。
この時、ポールクラッシャー２０で切断した下側の電柱(すなわち、まだ地面に固定されている下部の電柱)に低圧線や通信線などが架設されている場合には、これらの線を待機している上側の電柱に移す作業を行って、撤去する下側の電柱には腕金や電線及び通信線などが全て除去した状態にする。

このような状態でポールクラッシャー２０を解体して分離した後、下側の老朽電柱１１０を地面から引き上げて除去する。

次に、老朽電柱１１０を除去した位置に図７に示すように新設電柱１２０を立設した後、老朽電柱１１０の上側に設けられた腕金１１２及び電線１１３などを図８に示すように新設電柱１２０に移す移設過程を行う。

このように、腕金１１２及び電線１１３と変圧器、低圧線、通信線などを全て移した状態で上側及び下側の老朽電柱１１０を回収場所に運搬して処理する。

したがって、従来のように周辺建築物や構造物または通信設備など多様な原因により破壊されたり老朽した電柱の無停電取り替え施工が不可能な状況に直面しても、本発明に係る電柱無停電取り替え施工方法により既存の電柱位置にそのまま新しい電柱を立設することができる。したがって、仮支持装置を利用した無停電工法やバイパスケーブルを利用した臨時送電工法に代わって非常に効率的で、且つ安定的に無停電配電線路における移設作業が可能である。

以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

本発明のポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法によれば、老朽したり破損した既存の電柱を無停電で取り替える施工の場合、既存電柱が立っているその場に新設電柱をそのまま立設することができ、場所や空間の制約がある場所でも非常に効果的に施工できる。

本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法でポールクランプの装着工程を示す概略図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法でポールクランプを電柱に装着した状態を示す概略図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法でポールクラッシャーの装着工程を示す概略図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法でポールクラッシャーを利用した電柱の破砕工程を示す断面図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法で鉄筋を切断する工程を示す断面図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法で切断した電柱を移動させる工程を示す概略図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法で除去した既存電柱の位置に新設電柱を立設した状態を示す概略図である。本発明に係る電柱の無停電切断取り替え施工法で新設電柱に電柱の腕金及び電線を移設する工程を示す概略図である。

符号の説明

１０ポールクランプ
１１結束チェーン
２０ポールクラッシャー
２１インパクタ
２２破砕軸
１００オーガクレーン
１０１ブーム
１０２活線バケット車
１１０老朽電柱
１１１鉄筋
１１２腕金
１１３電線
１２０新設電柱

Claims

オーガクレーンのブームの端部に油圧により作動可能なポールクランプを連結するポールクランプ連結工程と；
ポールクランプを取り替える電柱に移動させて電柱に固着する電柱装着工程と；
活線バケット車を利用してポールクラッシャーをポールクランプの下部に装着するポールクラッシャー装着工程と；
ポールクラッシャーを回転させながら電柱のコンクリート部分を破砕する電柱破砕工程と；
ポールクラッシャーの除去後、電柱内の鉄筋を切断する電柱切断工程と；
腕金及び電線を備える切断した上側の電柱をポールクランプで維持した状態で、取り替える下側の電柱を除去する電柱除去工程と；
取り替える老朽電柱を除去した位置に新しい電柱を立設する新設電柱立設工程と；
取り替える老朽電柱に設けられた腕金及び電線を新設電柱に移設する線路無停電移設工程と；を含むことを特徴とするポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法。
前記ポールクランプはオーガクレーンから伝達される圧油により張力が調節される結束チェーンを備え、結束チェーンを電柱の外周に巻いて固定した状態で、前記結束チェーンの油圧結束力により取り替える電柱上に前記ポールクランプを堅固に装着することを特徴とする請求項１に記載のポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法。
前記ポールクラッシャーは油圧により作動するインパクタを備え、インパクタの作動により電柱に向かって出没する破砕軸によってポールクラッシャー装着部内の電柱のコンクリート部分を破砕することを特徴とする請求項１に記載のポールクランプ及びポールクラッシャーを利用した配電線路用コンクリート電柱の無停電取り替え施工法。