JP2009164383A - 半導体装置 - Google Patents

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    • H01L29/7393Insulated gate bipolar mode transistors, i.e. IGBT; IGT; COMFET

Abstract

【課題】逆導通動作が可能で、かつオフ耐圧を高く保つことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】横型IGBTと還流ダイオードとが内蔵された半導体装置であって、IGBTのn-ドリフト領域DRと還流ダイオードFWDのp型不純物領域D2との間に、n-ドリフト領域DRよりもn型不純物濃度の高いn型不純物領域HRが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、還流ダイオードを有する半導体装置に関するものである。
電力の制御や変換を行うスイッチング素子の一種として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が知られている。このIGBTは、通常、nチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とpnpバイポーラトランジスタとを複合化した構成よりなる半導体装置である。
この横型IGBTをオンさせるには、IGBTのコレクタ(pnpバイポーラトランジスタのエミッタ)電位がIGBTのエミッタ(nチャネルMOSFETのソース)電位よりも高い電位の状態で、ゲート(nチャネルMOSFETのゲート)に正電位が印加される。これでnチャネルMOSFETがオン状態になり、このオンによってIGBTのエミッタからnチャネルMOSFETを通じてpnpバイポーラトランジスタのベースに電子が注入される。同時にコレクタ電極からIGBTのコレクタ(pnpバイポーラトランジスタのエミッタ)を介してpnpバイポーラトランジスタのベースにホールが注入される。このベースに注入された電子とホールとによってpnpバイポーラトランジスタが伝導度変調を起こし、pnpバイポーラトランジスタがオンし、IGBTがオン状態となる。
またこの横型IGBTのオフは、ゲートへの正電位を解除することにより行われる。これによってpnpバイポーラトランジスタに対する上記電子およびホールの注入が止まり、pnpバイポーラトランジスタがオフとなり、IGBTがオフ状態になる。
このような横型IGBTにおいてエミッタ電位がコレクタ電位よりも高い逆導通状態の場合、IGBTのコレクタとpnpバイポーラトランジスタのベースとのpn接合(J1)が逆バイアス状態となるため、逆導通動作ができない。よってフリーホイール動作などのIGBTに逆方向電流を流す用途では、IGBTのコレクタ/エミッタ間に別途、外部ダイオードを逆並列接続させる必要がある。しかしながら、IGBTと外部ダイオードとを別チップで準備すると装置が大型化する。
そこで、IGBTとダイオードとを1チップ化する技術が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載された構造においては、pnpバイポーラトランジスタのベースに対応するn-エピ層内にp型拡散領域が形成され、そのp型拡散領域内にn型拡散領域が形成され、このp型拡散領域とn型拡散領域とによりpn接合(J1)とは別のpn接合(J2)が形成される。つまり、pn接合(J2)を構成するp型拡散領域とn型拡散領域とにより還流ダイオードが形成されている。また、上記のn-エピ層内には高濃度のn+拡散領域が形成されており、このn+拡散領域がダイオードのp型拡散領域と配線により電気的に接続されている。
この横型IGBTにおいてエミッタ電位がコレクタ電位よりも高い逆導通状態の場合、pn接合(J1)は逆方向にバイアスされるがpn接合(J2)は順方向にバイアスされるのでpn接合(J2)をなす還流ダイオードに電流パスが形成される。このpn接合(J2)のp型拡散領域はn-エピ層内のn+拡散領域と配線により電気的に接続されているので、エミッタからの電流はこの配線を通って、さらにpn接合(J2)の順方向ダイオードを通じてコレクタまで流れることができる。これにより逆導通動作においても、外付けダイオードではなく内蔵ダイオードによってIGBTに電流を流すことが可能になる。
特開2006−66692号公報
上記の構造においては、ダイオードをIGBTと1チップ化することにより、ダイオードとIGBTとを別チップとした場合よりもチップ全体の面積を小さくすることはできる。しかしながら、還流ダイオードを内蔵した場合、横型IGBTのオフ状態でコレクタ電位を上げていくと、上記n-エピ層内に広がった空乏層が還流ダイオードのp型拡散領域に達してパンチスルーを生じ、結果としてオフ耐圧が低下するという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、逆導通動作が可能で、かつオフ耐圧を高く保つことができる半導体装置を提供することである。
本実施の形態における半導体装置は、半導体基板と、第1導電型の第1不純物領域と、第2導電型のベース領域と、第1導電型のエミッタ領域と、第2導電型のコレクタ領域と、ゲート電極層と、還流ダイオードとを備えている。半導体基板は、主表面を有している。第1導電型の第1不純物領域は、半導体基板に形成されている。第2導電型のベース領域は、第1不純物領域とpn接合を構成するように半導体基板に形成されている。第1導電型のエミッタ領域は、ベース領域とpn接合を構成するように主表面に形成されている。第2導電型のコレクタ領域は、第1不純物領域とpn接合を構成するように主表面に形成されている。ゲート電極層は、第1不純物領域とエミッタ領域とに挟まれたベース領域の部分にゲート絶縁層を挟んで対向している。還流ダイオードは、互いにpn接合を構成するように半導体基板に形成された第1導電型の第2不純物領域および第2導電型の第3不純物領域を有している。第1不純物領域は、ドリフト領域と、そのドリフト領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い第4不純物領域とを有している。ドリフト領域と第3不純物領域との間に第4不純物領域が位置している。
本実施の形態における半導体装置によれば、ドリフト領域と第3不純物領域との間に、そのドリフト領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い第4不純物領域が位置している。このため、コレクタ領域に印加する電位を上げた場合でもドリフト領域を広がった空乏層が第3不純物領域に達しにくくなる。これにより、パンチスルーの発生を抑制でき、オフ耐圧を高く保ちながら逆導通動作を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の等価回路を示す図である。図1を参照して、本実施の形態の半導体装置はIGBTであり、還流ダイオードFWD(Free Wheel Diode)を有している。IGBTは、たとえばnチャネルMOSFET部T1とpnpバイポーラトランジスタ部T2とを複合化した構成を有している。還流ダイオードFWDのn型領域はIGBTのコレクタ(pnpバイポーラトランジスタ部T2のエミッタ)に電気的に接続されており、還流ダイオードFWDのp型領域はIGBTのドリフト領域(nチャネルMOSFET部T1のドレイン、pnpバイポーラトランジスタ部T2のベース)に電気的に接続されている。
図2は、本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。図2を参照して、主表面を有する半導体基板SUBに、上記のIGBTと還流ダイオードFWDとが形成されている。
このIGBTのnチャネルMOSFET部T1は、n-ドリフト領域DRと、p型ベース領域BRと、n+エミッタ領域ERと、ゲート絶縁層GIと、ゲート電極層GEとを主に有している。
-ドリフト領域DRは、半導体基板SUBに形成されている。p型ベース領域BRは、ドリフト領域DRとpn接合を構成するように半導体基板SUBの主表面に形成されている。n+エミッタ領域ERは、p型ベース領域BRとpn接合を構成するようにp型ベース領域BR内の半導体基板SUBの主表面に形成されている。ゲート電極層GEは、n-ドリフト領域DRとn+エミッタ領域ERとに挟まれたp型ベース領域BRの部分にゲート絶縁層GIを挟んで対向するように半導体基板SUBの主表面上に形成されている。
またp型ベース領域BR内の半導体基板SUBの主表面には、p型ベース領域BRよりもp型不純物濃度が高いp+不純物領域P1が形成されている。このp+不純物領域P1は、半導体基板SUBの主表面においてn+エミッタ領域ERと隣接するように形成されている。
またIGBTのpnpバイポーラトランジスタ部T2は、p型ベース領域BRと、n-ドリフト領域DRと、n型不純物領域N1と、p+コレクタ領域CRとを主に有している。
n型不純物領域N1は、n-ドリフト領域DRと接続するように半導体基板SUBの主表面に形成されている。p+コレクタ領域CRは、このn型不純物領域N1とpn接合を構成するようにn型不純物領域N1内の半導体基板SUBの主表面に形成されている。
上記のIGBTにおいては、n+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとの双方が半導体基板SUBの同じ主表面に形成されており、これによりこのIGBTは横型IGBTをなしている。
また半導体基板SUBには還流ダイオードFWDが形成されている。この還流ダイオードFWDは、互いにpn接合を構成するn型不純物領域(第2不純物領域)D1とp型不純物領域(第3不純物領域)D2とを主に有している。p型不純物領域D2は、半導体基板SUBの主表面に形成されている。n+不純物領域D1は、そのp型不純物領域D2内の半導体基板SUBの主表面に形成されている。なおp型不純物領域D2内の半導体基板SUBの主表面には、p型不純物領域D2よりもp型不純物濃度が高いp+不純物領域P2が形成されている。このp+不純物領域P2は、半導体基板SUBの主表面においてn+不純物領域D1と間隔をあけて配置されている。
この還流ダイオードFWDは、IGBTのオン時におけるn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとの間の電流経路上に配置されている。
またn-ドリフト領域DR内の半導体基板SUBの主表面には、n-ドリフト領域DRよりもn型不純物濃度が高いn型不純物領域N2が形成されている。またn型不純物領域N2内の半導体基板SUBの主表面には、n型不純物領域N2よりもn型不純物濃度が高いn+不純物領域(第5不純物領域)N3が形成されている。
-ドリフト領域DRと還流ダイオードFWDのp型不純物領域D2との間には、n-ドリフト領域DRよりもn型不純物濃度が高いn型不純物領域(第4不純物領域)HRが形成されている。このn型不純物領域HRは、p型不純物領域D2の下側領域全体を覆っており、n-ドリフト領域DRとp型不純物領域D2との境界となるべき部分の全体に位置している。
上記のn-ドリフト領域DR、n型不純物領域N1〜N3およびHRによりn型の第1不純物領域IRが構成されている。
+エミッタ領域ERとp+不純物領域P1との双方に電気的に接続されるように、半導体基板SUBの主表面上にはエミッタ電極EEが形成されている。またゲート電極層GEに電気的に接続されるようにゲート電極層GE上に電極EL1が形成されている。
+コレクタ領域CRに電気的に接続されたコレクタ電極CEと還流ダイオードFWDのn型不純物領域D1に電気的に接続された電極NEとが互いに電気的に接続されている。これにより、還流ダイオードFWDのn型不純物領域D1がIGBTのコレクタ領域CR(pnpバイポーラトランジスタ部T2のエミッタ)に電気的に接続されている。
またp+不純物領域P2に電気的に接続された電極PEとn+不純物領域N3に電気的に接続された電極EL2とが互いに電気的に接続されている。これにより、還流ダイオードFWDのp+不純物領域P2がIGBTのドリフト領域DR(nチャネルMOSFET部T1のドレイン、pnpバイポーラトランジスタ部T2のベース)に電気的に接続されている。
上記において、p型ベース領域BRおよびp型不純物領域D2の各々はたとえば1×1017〜1×1018cm-3のp型不純物濃度を有しており、p+不純物領域P1、p+不純物領域P2およびp+コレクタ領域CRの各々はたとえば1×1019〜1×1020cm-3のp型不純物濃度を有している。また、n+エミッタ領域ER、n+不純物領域D1およびn+不純物領域N3の各々はたとえば1×1019〜1×1020cm-3のn型不純物濃度を有しており、またn型不純物領域N1、N2の各々はたとえば1×1017〜1×1018cm-3のn型不純物濃度を有している。またn型不純物領域HRはたとえば1×1016〜1×1017cm-3のn型不純物濃度を有しており、n-ドリフト領域DRはたとえば1×1016cm-3未満のn型不純物濃度を有している。
次に、本実施の形態の半導体装置の作用効果について説明する。
仮に図2に示すn型不純物領域HRが形成されていない横型IGBTにおいてオフ状態にてコレクタ電位を上げていくと、n-ドリフト領域DRとp型ベース領域BRとのpn接合からn-ドリフト領域DR内をp+コレクタ領域CRに向かって空乏層が広がる。この空乏層がn-ドリフト領域DRの全体に広がる条件で設計することにより素子の高耐圧化が実現されている。
しかし、このIGBTには還流ダイオードFWDが内蔵されており、p+コレクタ領域CR付近に還流ダイオードFWDのp型不純物領域D2が形成されている。このため、上記のようにコレクタ電位を上げることで空乏層が広がってp型不純物領域D2に達すると、パンチスルーが発生し、結果としてオフ耐圧が低下する。
これに対して本実施の形態においては、n-ドリフト領域DRとp型不純物領域D2との間に、n-ドリフト領域DRよりも高濃度のn型不純物領域HRが形成されている。このn型不純物領域HRにより、n-ドリフト領域DR内に広がった空乏層がp+コレクタ領域CR側へ延びることを抑制することができる。その結果、オフ耐圧を保ちながら、逆導通動作が可能なIGBTを実現することが可能となる。
また本実施の形態においては、n型不純物領域HRがp型不純物領域D2の下側領域全体を覆っており、n-ドリフト領域DRとp型不純物領域D2との境界の全体に位置している。このため、p型不純物領域D2の下側領域全体において空乏層の伸びを抑制することが可能となり、より確実にパンチスルーを防止することができる。
(実施の形態2)
図3および図4は、本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図および平面図である。なお、図4のp+コレクタ領域CRは、説明の便宜上6つに分割して示されているが、実際にはこれら6つの領域を分割する境界はない。これは後述する図7のp+コレクタ領域CRについても同様である。
図3および図4を参照して、本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成と比較して、p+コレクタ領域CRに対する還流ダイオードFWDおよびn+不純物領域N3の配置状態において異なっている。
主に図4を参照して、本実施の形態においては、還流ダイオードFWDは、半導体基板SUBの主表面において、p+コレクタ領域CRの位置からn+エミッタ領域ERに向かう第1の方向側(図中X方向左側)には配置されておらず、その第1の方向に交差する第2の方向側(図中Y方向下側)に配置されている。
具体的には、還流ダイオードFWDは、半導体基板SUBの主表面において、n+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとを結ぶ最短の仮想の直線(A−A線)の方向に沿ってn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとに挟まれる領域(図中ハッチングを入れた領域)を避けて配置されている。つまり還流ダイオードFWDは、p+コレクタ領域CRのY方向の寸法Wを維持したまま、仮想の直線(A−A線)の方向に沿ってp+コレクタ領域CRからn+エミッタ領域ERへ延びた領域(図中ハッチングを入れた領域)を避けて配置されている。
また還流ダイオードFWDは、p+コレクタ領域CRに対して上記仮想の直線(A−A線)に交差する方向に配置されている。また還流ダイオードFWDのn型不純物領域D1は、p+コレクタ領域CRに対して上記仮想の直線(A−A線)に直交する方向(仮想の直線B−Bに沿う方向)に配置されていることが好ましい。また還流ダイオードFWDは、IGBTのオン時におけるn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとの間の電流経路上を避けて配置されていることが好ましい。
またn+不純物領域N3は、n型不純物領域N1内の半導体基板SUBの主表面に形成されている。このn+不純物領域N3は、半導体基板SUBの主表面においてn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとを結ぶ最短の仮想の直線(A−A線)の方向に沿ってn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとに挟まれる領域(図中ハッチングを入れた領域)に配置されている。このn+不純物領域N3は、IGBTのオン時におけるn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとの間の電流経路上に配置されていることが好ましい。またn+不純物領域N3は、p+不純物領域P2に対して上記仮想線(A−A線)に直交する方向(C−C線に沿う方向)に配置されていることが好ましい。
なお本実施の形態の上記以外の構成については、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態においては、上記のように還流ダイオードFWDを配置したことにより、IGBTの必要電流能力が還流ダイオードFWDよりも大きくなった場合に、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの面積を、実施の形態1のレイアウトよりも小さくすることができる。以下、そのことを説明する。
まず、IGBTと還流ダイオードFWDとの各電流能力が同等、つまり高濃度領域の面積が同じ場合を考える。
この場合、図2におけるIGBTと還流ダイオードFWDとのそれぞれの電流能力を比較する指針として、平面視におけるn+領域D1、N3とp+領域P2との各々の縦・横の寸法を1とし、各領域の平面視における面積を1×1=1に設定する。またこの場合、高濃度領域(n+領域D1、N3、p+領域P2、CR)に対する低濃度領域(n型領域N1、N2、p型領域D2)のマージンは高濃度領域の幅と同等になるのが一般的なので、低濃度領域の平面視における幅も同じく1に設定する。
上記のように設定したうえで、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびp+コレクタ領域CRを一直線上に配置した場合(つまりn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとを結ぶ最短の仮想の直線(A−A線)上に配置した場合)、その構成は図5の平面図に示すようなレイアウトとなる。この図5の構成においては、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの面積は10×1=10となる。
これに対して、IGBTと還流ダイオードFWDとの各電流能力が同等な場合であって、本実施の形態のように還流ダイオードFWDをn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとを結ぶ最短の仮想の直線上を避けて配置した場合には、図6の平面図に示すようなレイアウトとなる。図6を参照して、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの領域は、図5のレイアウトと比較して、図中X方向の幅においては縮小されるが、Y方向の幅においては低濃度領域のオフセット幅も含まれるので大きくなる。その結果、面積は5×4=20となり図5のレイアウトよりも面積が大きくなってしまい、シュリンク効果は得られない。
次に、IGBTの必要電流能力が還流ダイオードよりも大きい場合、つまりコレクタのp+領域が支配的な場合を考える。
実際の製品においては上述のようにIGBTの必要電流能力が還流ダイオードFWDの電流能力と等しくなることはなく、IGBTの必要電流能力は還流ダイオードFWDの電流能力よりも大きくなる。そこで、IGBTの高濃度領域(p+コレクタ領域CR)と還流ダイオードFWDの高濃度領域(p+不純物領域P2)との幅を6:1に仮に設定した場合を考える。この場合、図5に示したn型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの平面レイアウトは図7に示すようなレイアウトになる。
図7を参照して、この平面レイアウトにおいては、図中X方向の幅は図5のレイアウトと同じのままで、図中Y方向の幅が図5のレイアウトの6倍となる。このため、還流ダイオードFWDの領域における無効領域が大きくなり、レイアウトの面積は10×6=60となる。
これに対して、仮にIGBTの高濃度領域CRと還流ダイオードFWDの高濃度領域P2との幅を6:1に設定したときの図6のレイアウトは図4に示すような平面レイアウトになる。
図4を参照して、この平面レイアウトにおいては、図中X方向の幅は図6のレイアウトと同じのままで、図中Y方向の幅が図6のレイアウトにおける幅4から9となり、レイアウトの面積は5×9=45となる。このため、図4におけるn型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの面積は、図7のレイアウトの面積に対して25%のレイアウト面積のシュリンクを達成することができる。
このようにIGBTの必要電流能力が還流ダイオードよりも大きい場合に、本実施の形態のレイアウトを適用することによって、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの面積のシュリンクを図ることができる。よって、還流ダイオード内蔵のIGBTの平面レイアウト面積のシュリンクを図ることができる。
また本実施の形態では、n+不純物領域N3は、半導体基板SUBの主表面においてn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとを結ぶ最短の仮想の直線(A−A線)の方向に沿ってn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとに挟まれる領域(図中ハッチングを入れた領域)に配置されている。またn+不純物領域N3は、IGBTのオン時におけるn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとの間の電流経路上に配置されている。このため、n+不純物領域N3がp+不純物領域P2に対して図中X方向に配置される場合より、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウト面積をさらにシュリンクすることができる。
また本実施の形態においては、図3に示すようにn型不純物領域HRがn-ドリフト領域DRとp型不純物領域D2との間に位置しているため、実施の形態1と同様、パンチスルーを抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1および2においてはパンチスルーの抑制を主たる観点としてn型不純物領域HRを設けた構成について説明したが、本実施の形態ではIGBTの素子サイズの縮小を主たる観点とした構成について説明する。
図8は、本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。図8を参照して、本実施の形態の構成は、図3に示す実施の形態2の構成と比較して、n+不純物領域N3の形成位置を変更した点、およびn型不純物領域HRが形成されていない点において異なっている。
本実施の形態では、n+不純物領域N3が、半導体基板SUBの主表面においてn+エミッタ領域ERと還流ダイオードFWDとを結ぶ最短の仮想の直線(D−D線)の方向に沿ってn+エミッタ領域ERと還流ダイオードFWDとに挟まれる領域内に配置されている。またn型不純物領域HRが形成されていないため、還流ダイオードFWDのp型不純物領域D2の下側領域全体はn-ドリフト領域DRと接している。
また還流ダイオードFWDは、p+コレクタ領域CRに対して上記仮想の直線(A−A線)に交差する方向に配置されている。また還流ダイオードFWDのn型不純物領域D1は、p+コレクタ領域CRに対して上記仮想の直線(A−A線)に直交する方向(仮想の直線B−Bに沿う方向)に配置されていることが好ましい。
なお本実施の形態の上記以外の構成については、実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態においては、実施の形態2と同様、還流ダイオードFWDは、半導体基板SUBの主表面においてn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとを結ぶ最短の仮想の直線(A−A線)の方向に沿ってn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとに挟まれる領域を避けて配置されている。このため、実施の形態2で説明したように、IGBTの必要電流能力が還流ダイオードFWDよりも大きくなった場合に、実施の形態1のレイアウトよりもn型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの面積のシュリンクを図ることができる。よって、還流ダイオード内蔵のIGBTの平面レイアウト面積のシュリンクを図ることができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。図9を参照して、本実施の形態の構成は、図8に示す実施の形態3の構成と比較して、n+不純物領域N3の形成位置において異なっている。
本実施の形態では、n+不純物領域N3は、半導体基板SUBの主表面において仮想の直線(A−A線)の方向に沿ってn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとに挟まれる領域に配置されている。このn+不純物領域N3は、IGBTのオン時におけるn+エミッタ領域ERとp+コレクタ領域CRとの間の電流経路上に配置されている。またn+不純物領域N3は、p+不純物領域P2に対して上記仮想線(A−A線)に直交する方向(C−C線に沿う方向)に配置されている。
なお本実施の形態の上記以外の構成については、実施の形態3の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態においては、n+不純物領域N3がp+不純物領域P2に対して上記仮想の直線(A−A線)に直交する方向(C−C線に沿う方向)に配置されている。このため、本実施の形態では、実施の形態3の構成に比較して、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードFWDおよびコレクタ領域CRの配置に必要な平面レイアウトの面積をさらにシュリンクすることができる。これにより、IGBTの素子面積の縮小が可能になる。
なお上記の実施の形態1〜4においては、IGBTがnチャネルMOSFET部T1とpnpバイポーラトランジスタ部T2とからなる場合について説明したが、本発明はpチャネルMOSFET部T1とnpnバイポーラトランジスタ部T2とからなるIGBTに適用されてもよい。この場合、実施の形態1および2においては第4不純物領域に対応する不純物領域HRはp型の不純物領域となる。
また上記の実施の形態1〜4においては、平面ゲート構造について説明したが、半導体基板SUBの表面に形成された溝内にゲート電極が埋め込まれた構成を有するトレンチゲート構造に本発明が適用されてもよい。
また上記においては、IGBTを構成するものとしてMOSFET部T1について説明したが、本発明はMOSFET部に限定されるものではなく、広くMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)に適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、IGBTおよび還流ダイオードを有する半導体装置に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における半導体装置の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 IGBTと還流ダイオードとのそれぞれの電流能力を同じとし、還流ダイオードとp+コレクタ領域とを一直線上に配置した場合の、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードおよびコレクタ領域の配置の様子を示す平面図である。 IGBTと還流ダイオードとのそれぞれの電流能力を同じとし、還流ダイオードをn+エミッタ領域とp+コレクタ領域とを結ぶ最短の仮想の直線上を避けて配置した場合の、n型不純物領域N1〜N3、還流ダイオードおよびコレクタ領域の配置の様子を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の平面レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の構成を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
BR p型ベース領域、CE コレクタ電極、CR p+コレクタ領域、D1 n+不純物領域、D2 p型不純物領域、DR n-ドリフト領域、EE エミッタ電極、EL1,EL2,NE,PE 電極、ER n+エミッタ領域、FWD 還流ダイオード、GE ゲート電極層、GI ゲート絶縁層、IR 不純物領域、HR,N1〜N3 n型不純物領域、P1,P2 p+不純物領域、SUB 半導体基板、T1 nチャネルMOSFET部、T2 pnpバイポーラトランジスタ部。

Claims (5)

  1. 主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された第1導電型の第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域とpn接合を構成するように前記半導体基板に形成された第2導電型のベース領域と、
    前記ベース領域とpn接合を構成するように前記主表面に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記第1不純物領域とpn接合を構成するように前記主表面に形成された第2導電型のコレクタ領域と、
    前記第1不純物領域と前記エミッタ領域とに挟まれた前記ベース領域の部分にゲート絶縁層を挟んで対向するゲート電極層と、
    互いにpn接合を構成するように前記半導体基板に形成された第1導電型の第2不純物領域および第2導電型の第3不純物領域を有する還流ダイオードとを備え、
    前記第1不純物領域は、ドリフト領域と、前記ドリフト領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い第4不純物領域とを有し、
    前記ドリフト領域と前記第3不純物領域との間に前記第4不純物領域が位置している、半導体装置。
  2. 前記第4不純物領域は、前記ドリフト領域と前記第3不純物領域との境界となるべき部分の全体に位置している、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記主表面において前記エミッタ領域と前記コレクタ領域とを結ぶ最短の仮想の直線に沿って前記エミッタ領域と前記コレクタ領域とに挟まれる領域を避けて、前記コレクタ領域に対して前記直線に交差する方向に前記還流ダイオードが配置されている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記還流ダイオードの前記第2不純物領域は前記コレクタ領域に対して前記仮想の直線の直交方向に配置されている、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1不純物領域に接続され、かつ前記半導体基板の主表面に形成され、かつ前記第1不純物領域よりも高い第1導電型の不純物濃度を有する第1導電型の第5不純物領域をさらに備え、
    前記第5不純物領域は、前記第1不純物領域、前記ベース領域、前記エミッタ領域、前記コレクタ領域および前記ゲート電極層を有する絶縁ゲートバイポーラトランジスタのオン時における前記エミッタ領域と前記コレクタ領域との間の電流経路上に配置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
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